2008年04月05日
DREAM会見〜トーナメントのあり方とは。
昨日は昼にDREAMライト級GPの会見、夜に後楽園ホールでシュートボクシングの取材でした。DREAMの会見についてはあちこちで報じられているとおりですが、出席した選手たちのほとんどが不満を表明する記者会見というのもかなり珍しいな、と。 大きな焦点は2つ。まず一つは、3・15のJ.Z.カルバンVS青木真也の再戦が4・29大会で行われることになり、勝者が5・11大会に出場できるかどうかが確定できないこと。そのため、5・11大会での永田克彦選手の相手は現時点で決定していません。青木選手は「主催者の都合と僕の都合は違う」と、終始憮然とした表情を崩しませんでした。 もう一つは、HERO'S時代から受け継がれた(ということでいいのでしょう)「主催者推薦枠」の問題。宇野薫選手がこの枠で2回戦から出場することになり、石田光洋選手との対戦が決まりました。このことに対し、石田選手から「納得していない。一回戦からつぶし合いをしているのだから、そういう選手と闘いたかった」とあからさまに不満を示しました。 カルバンVS青木にしても宇野VS石田にしても、ワンマッチで行われるなら何の問題もないでしょう。ですが、これがトーナメントという枠の中で行われるために、様々な問題が噴出することになりました。 主催者サイドである笹原圭一氏は、「選手の気持ちは理解できるが、主催者として組まざるを得ない部分がある」とコメントしていました。確かに、自分がその立場であれば同じことを言わざるを得ないだろうなという気はします。ですが、ほとんどの選手が「トーナメントとして考えれば」と前置きしていたことからも明らかなとおり、「公平さ」が尊重されるべきトーナメントにおいてそれがなおざりにされている(としか言えない)この状況は、確かに異常事態です。それが、各選手の発言となって表れた形でした。 石田選手は宇野選手について、「チャンピオンなら分かるけど、宇野選手はそうじゃないし」という主旨のことも言っていました。PRIDEでは過去、「一回戦シード」が何度かありましたが、それはいずれも王者、あるいは前年度GP覇者の負傷によるものでした。だから、PRIDEではこのような問題が浮上することはほとんどありませんでした。 HERO'Sでは初期から「主催社推薦枠」は当然のようにありましたが、それについて選手から異議が出たことはありません。今回の会見がこのような状況になったのは、「HERO'S的な流儀にPRIDE出身の選手が異を唱えた」と言い換えることもできそうです。そう考えると、これもやはり大連立(この言葉ももう過去のもの、という感もありますが)の副産物ということでしょうか。 本来であれば、決まった日程に出場できない選手は「不戦敗」になるはずであり、「シード権」には誰が見ても分かる根拠が必要でしょう。そして、参加する選手たちの条件(試合間隔など)は可能な限り公平であるべきでしょう。 今回の件については決定済みのことであり、石田選手の言葉を借りれば「決まったことについて言っても仕方がない」のかもしれません。しかしこれだけの声が上がった以上、今後は同じことが繰り返されないよう、検討されるべきである、と思います。せっかくの試合が、違う方向の話題に引っ張られてしまうのは誰にとっても得なことではないはずですから。 ※こちらもどうぞ。 「ソリタリオの格闘技PRESS!」(もう一つの格闘技ブログ!) http://blog.olga.to/solitario/ 「monologues of solitario」(身の回りのことなど、私的な内容です) http://solitario.exblog.jp/
posted by solitario |22:27 |
格闘技雑感 |
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