2008年01月07日
山本“KID”徳郁選手の蹴りは反則か
「反則か」シリーズみたいになってしまいましたが、三崎選手の話題の時のコメントにも何度か寄せられていた、Dynamite!!での山本“KID”徳郁VSハニ・ヤヒーラの一戦について。映像確認が遅くなり、扱うのが遅れてしまいました。 三崎VS秋山戦同様、パンチ(同じ左フック)で倒れた相手に対する頭部への蹴りが反則かどうかということなんですが、こちらはより明確に、KID選手の反則です(すでに審判部からアナウンスされているとおり)。 映像で確認すると、コーナー際でまずKID選手の左フックが入り、ヤヒーラ選手は完全に腰から落ちてダウン。そこにKID選手が顔面への蹴りを2発入れ、さらにヤヒーラ選手の上に覆い被さってパウンドを打ちにいこうとするその背中にレフェリーが飛びついてストップをかけています。 問題は、レフェリーのストップのタイミングだと思います。レフェリーはこの時、パンチで倒れた時点では動いておらず、蹴りが入って覆い被さった後にKID選手の動きを止め、KOの合図をしています。パンチでのダウンは試合を止めるのに十分なもので、本来ならここでレフェリーの動きが起きるべきでした。 パンチのダメージが十分なものかどうか分からず、ヤヒーラ選手が続行できなくなったのが蹴りによる可能性があるのなら、反則負けが議論されるべきでしょう。また、レフェリーがパンチの直後に止めていて、それに応じずにKID選手が蹴りを出したという状況であれば、もっと重い処分でよいと思いますが、ポイントは「レフェリーが止めていない」こと。 パンチの直後にレフェリーが止めておらず、2発の蹴りの後にKOが宣告されているので、その後の措置として「蹴りに対しイエローカード」は妥当かと思います。 「試合後のイエローなんて意味がない」という意見もありますが、これにはちゃんと意味がありまして、HERO'Sルール第8条にはこのように規定されています。 反則を犯した選手は、レフェリーに「警告」を宣告され、判定の減点材料となり、警告4回で失格となる。但し、悪質な反則をした場合や故意に反則を繰り返す場合は、レフェリーの判断によりレッドカードを提示し、即失格とすることもできる。なお、警告1回につき罰金としてファイトマネーの10%が没収される。 赤字にしたこの規定があるために、「試合後のイエロー」というのが存在するわけですね。なお、もしヤヒーラ選手サイドが「あのパンチの時点ではまだ続行可能だった。蹴りのダメージで続行不能になった」という認識を持っているならば、それこそ提訴も可能でしょうが、おそらくその可能性はないでしょう。 なお、テレビ解説の谷川貞治氏はフィニッシュの後、スローを見ながら「パンチでもうKOですよね。最後、蹴りも入りましたけど」と発言していますが、これは不用意な発言と言わざるを得ないでしょう。蹴り自体が反則なわけですから。またこの試合の後、平直行審判部長がリング上でマイクを持ち、KID選手の蹴りが反則であることと、それに対してイエローカードが与えられることがアナウンスされましたが、これがテレビでは伝わっていなかったのは残念でした(もうひとつ言えば、ヤヒーラ選手が減量オーバーでイエローカード・スタートだったことも)。 追記ですが、三崎VS秋山戦も同様に言えることなんですが、総合の場合はスタンドで片方が倒れた場合も攻防が続行するので、レフェリーが割って入るタイミングは非常に難しいものがあります。立ち技や、総合でもダウンがある場合(修斗など)は即座に割って入り、その後の攻防をストップできますが、そうでない場合はやはり難しいですね。 また、これもどちらの試合にも言えることですが、「ルールで決まっているのだから蹴りにいくべきではない」という意見も見られます。が、やはり試合という極度の緊張状態、興奮状態で闘っている選手たちには「ルールだから」ということで動きを自制するのはなかなか難しいという側面もあります。たまに、確信犯の選手も見かけますが…。 いずれにせよ、三崎VS秋山、KIDVSヤヒーラともに名勝負だったことは確かで、これでフィニッシュもより明解な形だったら文句なかったんですが…。そこが少し、残念ではあります。 ※こちらもどうぞ。 「ソリタリオの格闘技PRESS!」(もう一つの格闘技ブログ!) http://blog.olga.to/solitario/ 「monologues of solitario」(身の回りのことなど、私的な内容です) http://solitario.exblog.jp/
posted by solitario |21:39 |
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