2007年10月05日

UFCを日本でやったら受けるのか

 PRIDE事務所閉鎖の衝撃ニュースから一夜明け、秋山成勲選手も復帰に向けて会見に出席するなど、大ニュース多すぎ!なここ数日です。勝敗予想の結果について書くのもままならないほど(もうちょっと待ってください)。

 いろんなところでいろんな人が(ここのコメント欄なども含めて)、ロレンゾ・フェティータ氏がそもそもどんな意図でPRIDEを買収したかということについて語っています。よく見かけるのが、「あの3月の会見の時から、こうなることは分かっていた」というもの。実際、会見の直後からよく見かけた意見ではあるんですが、でもそういう人たちもまさか、一回もイベントをやらないで閉鎖するなんてことは想像してなかったと思うのですがどうでしょうか。今回のやり方が“外資系らしい”のは事実ではあるんでしょうが、誰も(ロレンゾ氏やダナ・ホワイト氏ら以外は)真意など知るわけはないのだし。

 で、「じゃあ今UFCを日本でやったら受けるのか?」という話です。ロレンゾ氏は最近、インタビューに応えて「来年、UFCを日本でやる」と発言したようですが、過去、UFCが何度か日本で開催されていることはご存知でしょう。

☆桜庭和志選手ブレイクのきっかけとなった横浜アリーナ大会(97年12月)
☆ケビン・ランデルマン選手が初来日するも、試合より「安生洋二、前田日明を殴打」事件の方が話題になってしまった東京ベイNKホール大会(99年11月)
☆ティト・オーティズ選手が日本初登場、(当時無名の)ヴァンダレイ・シウバ選手と闘った代々木第2体育館大会(2000年4月)
☆近藤有己選手がティト・オーティズ選手のタイトルに挑戦したディファ有明大会(2000年12月)

 の、以上4回です。すべて足を運びましたが、一番規模の小さかったディファ大会以外は、動員的には大苦戦でした。今とは国内外ともに格闘技を巡る状況がかなり違うのは確かですが、97年大会のときなどはタンク・アボット選手(当時は人気面でトップだった)も初来日したし、常に日本人選手もけっこう登場させていました。何よりUFCがまだまだ驚きを持って見られていた頃で、それでも興行的には失敗でした。まあ、日本側のプロモーション体制とか、いろいろ原因は会ったんでしょうけれども。
 これからUFCが日本でイベントを開催するとしたら、ミルコ・クロコップ選手やヴァンダレイ・シウバ選手などの元PRIDEファイターを大量投入し、日本人選手もPRIDEで活躍していた顔触れが中心となることでしょう。しかしそれでも、PRIDEのような人気を得られるとは思えません。少なくとも、あのような熱狂を持って迎えられることはないでしょう。
 PRIDEの場合はやはり、日本で生まれたイベントだという意識、そしてファンの声援を受けて大きくなった大会だというここまでの物語が、あの熱狂を生み出していました。そのPRIDEが開催されないところへ、「これが“今の”世界最高峰イベントだ!」という打ち出しで乗り込んでこられても、下手すればファンの反発を呼ぶことになりかねません。
 前述のようなメンバーを投入し、それこそ「PRIDEっぽい」カードをいくつも組めば失敗はないのかもしれませんが、それはあくまで「PRIDEの幻影」。「UFCそのもの」が熱狂的に受け入れられることにはつながらないのではないかと思います。ロレンゾ・ダナ両氏らが思い描くような成功を得ることはないのではないかと。
「アメリカ人は、『アメリカで流行っているものは全世界で流行るに違いない』と思いこんでいる」と、ある人から聞いたことがあります。UFCの強気の姿勢にも、そんな意識は強く感じられます。しかし、こと格闘技に関しては日本(のファン)は一筋縄ではいかない──その部分、UFCサイドはどれだけ理解できているんでしょうか。今回のやり方から見ても……。



※こちらもどうぞ。
「ソリタリオの格闘技PRESS!」(もう一つの格闘技ブログ!)
http://blog.olga.to/solitario/
「monologues of solitario」(身の回りのことなど、私的な内容です)
http://solitario.exblog.jp/


posted by solitario |21:15 | 格闘技雑感 | コメント(32) | トラックバック(1)
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