2007年08月02日
再録シリーズ1 ヨアキム・ハンセン選手のこと
ちょっと記事を書く時間がまとまって取れなくてですね、自分が書いたものの再録で失礼させていただきます。 これは2005年10月12日に、「monologues of solitario」に書いたもの。今でこそ私的ブログになってますが、当時はこれ一つしか書いていなかったため、格闘技に関することや取材した感想なんかも一緒に書いていたのです。 なので、こちらとは文体なども違いますが、とりあえずどうぞ。 「I HOPE NOT」 8月に、修斗で来日したヨアキム・ハンセンという選手をインタビューした。ノルウェー人だ。その時の試合のこと、9月の大会への意気込みなどは雑誌に掲載された原稿に書いたが、分量&テーマ的にそこに入れられなかった話題がある。 「あなたはノルウェーでは有名なの?」という質問だ。 答えは、「ノー」。曰く、ノルウェーではすべてのノックアウトスポーツは法律で禁止されており、人々は格闘技及び格闘家に全くリスペクトを払っていないらしい。それこそ格闘家は「歩く凶器」のように思われると。だから、彼が格闘家としてアメリカや日本で知られているということについて、「友達は噂レベルで知ってるんじゃない?」とのことだった。 だからもちろん、テレビで彼の試合が流れることなどない。多くのメディアは格闘技を扱わないだけでなく、事実をねじ曲げて報道し、いいことはまるで書かないので、彼自身が母国のメディアを信頼していない。唯一、ボディビルなどを扱う雑誌が彼のことを正しく取り上げてくれたらしく、その雑誌だけは信用できると言っていた。 最近は、衛星放送などで総合格闘技も放送されるようになったようだが、彼の試合が多くの人に見られる機会は、ヘタすると彼が現役の間にはないかもしれない。というより、ない可能性が高い。 あまり原稿には反映されていないが、実はいろんな国の選手に「あなたは母国で有名なの?」という質問をするのが好きだ。PRIDEファイターでも、ミルコ・クロコップや何人かのブラジル人は母国のヒーローになった。日本での試合が中継されるようになったこともある。だが、このハンセンやロシアのセルゲイ・ハリトーノフなどは「母国では格闘技の情報がほとんど流れない。だから、自分が何をやっているか知っている人は少ない」という。 こういう話を聞くと、こと格闘技に関して(他のジャンルでもそうだが)日本という国は何て恵まれているんだと思わされる。かなり小さな大会でも雑誌やネットで報じられ、テレビの画面にも映り、多くの友人知人が応援してくれるのは本当に恵まれたことだと。 インタビューの終わりに、ハンセンに「I HOPE YOU'LL BE FAMOUS IN YOUR COUNTRY」と告げてみた。すると返ってきたのが、タイトルのセリフ「I HOPE NOT」。そう言った時、彼は笑ってはいなかった。 ※こちらもどうぞ。 「ソリタリオの格闘技PRESS!」(もう一つの格闘技ブログ!) http://blog.olga.to/solitario/ 「monologues of solitario」(身の回りのことなど、私的な内容です) http://solitario.exblog.jp/
posted by solitario |23:43 |
格闘技雑感 |
コメント(4) |
トラックバック(0)


