2007年06月11日

所英男選手は出ませんでしたが…久々にZSTを取材の巻。

 昨日は後楽園や新宿FACEのキック興行も大いに気になりつつ、ディファ有明にZSTを取材に行ってきました。やっぱり総合が好きだから…というわけではなく(まあ好きではありますが)、実は昨年5月の「GT-F2」以来、1年以上ZSTの大会を取材していなくてですね、申し訳ない気持ちと、今のZSTがどんなことになっているのか見てみたい気持ちがずっとありまして…。そんなわけで、この日はZSTと、以前から決めていたのです。
 言い訳のようになりますが、ZSTを取材していなかったのは、やっぱり他の大会と重なったのが理由です。日程表を見るたびに、「あっ、またか!」と思うこと、3回。何度も書いていますが、興行が重なると本当に悩ましい気持ちにさせられます。で、今回はようやく、会場に足を運ぶことができました。
 本戦は全6試合、休憩なし。相変わらずコンパクトな興行で、会場のディファ有明もステージ側に客席を置かず、花道として使用する演出も変わらず。そして、開始時に流れるZSTのテーマ。これを聞くと、「ああ、ZSTだ」という気分が自然とわき起こってきます。以前から、ZSTの演出は日本の総合の大会では屈指だと思ってきましたが、改めてその思いを強くしました。
 グラップリングマッチであの植松直哉選手を秒殺した、コブリンヤことフーベンス・シャーレス選手の強さ、稲津航選手を完封した大石真丈選手のテクニック、見事なKO劇を見せた西内太志朗選手のイキの良さなど、見どころの多い大会でしたが、一番、印象に残ったのはやっぱり、セミのタッグマッチに登場した小谷直之選手。
 今回は奥出雅之選手とチームを結成し、竹田誠志選手&内村洋次郎選手という「若手急成長コンビ」に胸を貸す図式だった小谷選手。ここ一番というところで勝利に恵まれておらず、今回も若手コンビから直接、挑発を受けていただけにその闘いぶりが注目されましたが、竹田選手を腕十字に極めて勝利。タックルの早さには磨きがかかっていましたし、その後の展開も見事でした。ただ、内村選手からは左ストレートを入れられ、即座にタッチするシーンなどもあり、試合後のマイクでも「内村選手からは逃げてしまいましたが…」と自ら発言。ヒヤッとさせられたのは事実ですが、タッグマッチの利点を生かして、うまく危機を回避していました。
 そのマイクでは、お兄さんの小谷ヒロキ選手や所属するロデオスタイルの若手選手を破っている竹田選手を狙っていたことを告白。「ま、ちょっと本気出せばこんなもんです」という締めのセリフには驚きました。もちろん、これには竹田選手、そして前述の言葉から内村選手もエキサイト。二人とも、「もう1回、シングルでやらせてくれ!」と熱くアピールしていました。この二人の勢いは、ZSTのリングに今までとは違った熱をもたらしてくれそうですね。
 試合そのものも、4人の力やタイプがうまく噛み合ったか、「難しい」と言われてきた総合タッグマッチ史上でも上位に入る好勝負になったと思います。
 また試合中、こんなシーンがありました。コーナーに戻ってタッチを求めた奥出選手に、小谷選手がサッと手を上げたのですが、これが「タッチ拒否」の意思表示に見えたのです。自分もその時はそう思いましたし、奥出選手も動揺しながら試合を続行。ところがこれは勘違いだったらしく、コーナーから離れて闘い始めてしまった奥出選手に、小谷選手はものすごく慌てた様子でタッチを求めていました。しばらく後に無事、タッチできたからよかったものの、もし万が一、あそこで勝負が決まってしまっていたりしたら、かなり気まずいことになっていたでしょう。しかし、小谷選手のあの動作は一体…?
 今は、ZSTを代表する選手といえば所英男選手、ということになってしまっていますが、自分としてはやはり小谷選手の動向には目が行ってしまいます。この日の快勝、そして若い二人の追い上げ(実は二人とも、小谷選手より上のウェルター級ですが)をきっかけとして、またZSTのリングを中心となって盛り上げてくれればと思います。
 あ、最後になりましたが、メイン、“一撃”でケスタティス・スミルノヴァス選手から勝利を呼び寄せた鈴木信達選手も見事でした。やはりZSTには、他の大会とはまた違った、独特なムードがあります。


※こちらもどうぞ。
「ソリタリオの格闘技PRESS!」(もう一つの格闘技ブログ!)
http://blog.olga.to/solitario/
「monologues of solitario」(身の回りのことなど、私的な内容です)
http://solitario.exblog.jp/

posted by solitario |11:17 | 取材記(総合) | コメント(0) | トラックバック(0)
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