2006年11月14日

小林聡選手引退! 全日本キック後楽園大会

 2日経ってしまいましたが、11・12全日本キックボクシング連盟後楽園ホール大会について。連盟主催としては年度最終戦となる今大会には、“野良犬”小林聡選手、復活の大月晴明選手、急上昇中の大輝選手など総力戦的な顔触れが揃いました。試合結果と、その後に起こったことはすでに報じられているのでご存知の方も多いと思いますが、メインでムエタイ四冠王ジャルンチャイ選手に挑んだ小林選手は持ち味を完璧に封じられて判定負け、試合後に現役引退を表明しました。
 長年にわたって全日本キックを、いや、日本のキック界を背負ってきたと言っていい小林選手の引退には、ショックを受けたファン・関係者も多かったようです。小林選手はバックステージではノーコメント。昨日行われた、所属ジム主催の12・8「藤原祭り」記者会見も欠席、藤原敏男会長と宮田充・全日本キック興行本部長から、見解が述べられるにとどまりました。
 見解といっても、その主旨は「あくまで本人とジムによって決められること。連盟としては引き留めるようなことはせず、会長は翌日(今日のことですね)に本人と話す予定なので、最終的にはそこで確認する」というものでした。
 スター選手、エース級の選手になるほど、「引き際」が大事になってきます。このブログでも以前、格闘家の引退については何度か書きましたが、小林選手も過去、何度か「これで終わりかも…」という場面があってもその都度復活してきただけに、今回の引退発表には意外という声もあるようです。
「負けたら引退も覚悟」と試合前に表明して臨む選手もいます。小林選手もマイクでは「これが最後と決めて上がりました」と言っていただけに、そのようにすることもできたのかもしれませんが、おそらくその選択肢は彼の中には万に一つもなかったことでしょう。ようやくたどり着いたムエタイの大王者との対戦。それが「負けたら引退スペシャル」と見られてしまうことは、不本意以外の何ものでもなかったでしょうから。
 前にも書きましたが、格闘家は人知れず引退していく場合が多いのが事実です。ある程度の大物選手でも、ハッキリとした線引きがないこともあります。そう考えれば、勝利で飾ることはできなかったとはいえ、自分の口でしっかりと最後の挨拶をすることができたのはいいことだったのではないかと思います。
 最終的な結論に関しては、本人との確認が取れた後、しかるべき場を設けるとのアナウンスが、翌日の会見で宮田氏からなされました。今はとりあえず、それを待ちたいと思います。

posted by solitario |16:31 | 取材記(キックボクシング) | コメント(0) | トラックバック(0)
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