2006年11月07日
PRIDE武士道、いくつかの疑問
三崎選手の優勝で感動的に幕を閉じたPRIDE武士道ですが、大会全体に関してはやはり、成功とは言い難い部分がありました。今大会を見ていくつか疑問に感じたことがあったので、ざっと書いてみたいと思います。特に今大会に関してというわけではないものもありますが、まとめて書いてみましょう。 1 「最長になった場合の時間」を考えていたのか? 大会後、榊原代表も総括で「12試合は多すぎた」と発言したようです。予想の時に書いたとおり、試合時間が長引きすぎると観客の集中力も低下するし、第一、地方などから見に来たお客さんは終電の関係で、最後まで見られなくなるという事態になります。一つ疑問なのは、特に今回、「全試合判定になったら終了は何時」というシミュレーションはしていたのか、ということです。今回は、アクシデント等によって予想外に時間がかかった、という場面はほとんどありませんでした。メインで急きょ決まった三崎選手の準備のための時間は少しありましたが、これもそこまで長いものではなかったと思います。もちろん、主催者は興行のプロですから、想定していなかったわけではないでしょうが、やはりこの時間は常識外でしょう。そもそも、選手たちも待ち時間が尋常でなく長くなるわけですし。あと自分も経験があるので分かりますが、交通機関の時間を気にしながらの観戦は、全然楽しめませんからね。 2 パウロ・フィリオ選手の欠場と三崎選手の出場について 最悪の事態が、繰り返されてしまいました。パウロ・フィリオ選手は昨年4月の武士道(同じ横浜アリーナ!)で行なわれたミドル級GP最後の一枠を決める「ラストワントーナメント」で、実は全く同じ状況を作り出しています。一回戦でアマール・スロエフ選手に勝ち(同じ腕十字!)、一度は「ドクターチェックの結果、両者とも異常なし」とアナウンスされたにも関わらず、その後欠場が発表されました。この時は不戦敗となり、対戦予定だったディーン・リスター選手が闘わずしてGPへの出場権を手に入れました。この時にも思ったのですが、誰しも思うのは「じゃあ、最初のドクターチェックは何?」ということです。試合に出られなくなるほどのケガだったら、いったんチェックを通過するというのは…。またそうなると、三崎選手は一回戦でヒジを負傷していたわけで(本人は試合後のマイクで「ヒジは壊れていた」と発言)、それはいいのか、ということになります。もちろん、ドクターチェックに立ち会ったわけでも何でもないので、詳しいことは分かりません。三崎選手の優勝に水を差すつもりも毛頭ありませんが、フィリオ選手の欠場には首を傾げざるを得ません。 3 なぜマストシステムにこだわるのか? 武士道ルールでは、フルタイム時の判定はマストシステム。つまり、ジャッジは必ずどちらかに優劣をつけなければならない、ドローのないルールになっています。ですが実際、タイトルマッチの五味隆典VSマーカス・アウレリオ戦をはじめとして、「ドローが妥当なのでは?」と思わされる試合がいくつかあったのは確かです。判定自体に疑問はないのですが、なぜドローではいけないのでしょうか。たまに、ドローがないのを「完全決着ルール」とうたう大会もありますが、これには違和感を覚えます。また、「マスト」となると、判定はラウンドごとのものなのか、全体の印象をもとにしたものなのか、という問題も出てきます。例えば1Rに劣勢だった選手が2Rに盛り返したとした時、PRIDEルールでは1Rは10分、2Rは5分ですから、その扱いは同じなのかどうか、とか。まあ、判定に関する疑問は、どんなルールになったとしても(PRIDEでなくとも)尽きることはないと思いますが。 4 なぜ「ダービッド・ビエルクヘイデン」ではダメなのか? 10キロ減量してPRIDE初参戦を果たし、石田光洋選手と対戦した「デビッド・ベルクヘーデン」選手。彼は元修斗ヨーロッパ・ライトヘビー級王者で、修斗に二度の来日経験を持っています。その時の表記は、「ダービッド・ビエルクヘイデン」。綴りからいくと、こちらの方が本来の発音に近いのかなと思いますが、それよりマスコミの立場から言わせていただくと、「なぜこれまで流通していた表記ではダメなのか?」ということです。元来、外国人の名前など、そのままカタカナに移植できるものではない(=ジャッジ問題と同じで、「絶対の正解」などどこにもない)のですが、すでに流通している表記があり、しかも「元修斗王者」という肩書きはもちろん紹介するのですから、そこに合わせてもいいのではないかと。その方が、ファンに対しても親切な気がするのですが。 PRIDEを、PRIDE武士道を批判するつもりはありませんが、上記の点は大会中、実際に気になった点です。「改善を要求する!」というわけではありませんが、今後、もし何らかの形で理由などを聞く機会があれば、聞いてみたいと思っています。
posted by solitario |21:12 |
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