2006年10月13日

秋山成勲選手の入場に思う

 気がついたら今日も15分しか残っていません。予告していた修斗の勝敗予想は15分ではさすがに書けないので、日付をまたいで書こうと思います。いや、必ず書きます。
 で、しつこくHERO'Sネタで。みごとライトヘビー級トーナメントを制した秋山選手ですが、彼の入場はとても特徴的です。といっても、ドラゴ選手とかみたいに踊りながら入ってくるわけではありません。まあ、皆さんご存知だと思いますが、セコンド陣とともにズラリと横に並ぶと、まず正座して一礼。これは柔道から来たものでしょう。その後、彼は両側のセコンドとガチッ!と手を握ると、3人で並んで手をつないだまま花道を歩いてきます。曲は、サラ・ブライトマンの歌う「Time to Say Good-bye」。
 正座で一礼はともかく、問題はこの「手をつないで花道を歩く」という行為です。ある時、客席でみていたら近くにいた若い女性が「ちょっとキモい…」と笑っていました。いきなり見たら、奇異な感じに見えるかもしれません。実際自分も、最初は違和感を感じたものです。
 その認識が変わったのは、『格闘技通信』で「セコンド道」という特集を企画し、いろいろな選手や関係者にセコンドの役割や重要性、極意を聞いて回った時でした。ある選手は、こう言いました。
「セコンドがいてくれないと、自分の試合が来るまでに気が狂ってしまうかもしれません。●●や●●(彼のチームメイト)が側にいて馬鹿なことを言ったりして、和ませてくれるから試合に臨めるんです」
 選手にとって、セコンドというのはそれほど大事なものなのです(もちろんせんしゅによって個人差はあるでしょうが)。その試合に向けて、一緒に練習してきた仲間やトレーナーならなおさらでしょう。彼らがいてくれるからこそ、緊張や不安に打ち勝ってリングに臨める。闘いに赴くことができる。
 そうした選手の気持ちを知ると、あのシーンの意味が分かってきませんか? やや勢いをつけて、ガチッ!と手をつなぐ重要性が伝わってきませんか? 次に秋山選手の試合を見る機会があったら(おそらく大晦日でしょうが)、ぜひ、そのことを意識して入場シーンに注目してみてください。きっと、何かが伝わってくると思います。

posted by solitario |23:45 | 格闘家のこと | コメント(20) | トラックバック(2)
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