2010年04月12日

(実は)あの男が帰ってきた!

 相変わらずご無沙汰更新で申し訳ないです。先週はその前の週末の4・3K-1 WGP、4・4DEEP KICK大阪取材、そして5日月曜日に集中的に取材予定が入っていた上にカゼも重なって無理をしすぎてしまい、ちょっと体調を崩して休んだりしていましたが(詳しくは別ブログ参照)、週末からは大会取材にも復帰できるようになりました。
 当初、10日土曜日は「特に興行が入ってないなあ」と思っていましたが、あるところから「10日のグラチャンにトルネード・ソンが出場する」という情報が。慌てていろいろ確認すると、主要な格闘技メディアサイトのスケジュールにはどこも載っていませんが、確かにディファで「グラチャン」が開催されるようです。しかし、なぜどこにも載っていなかったのか?
「グラチャン」というイベントは今回で4回目。失礼ながら、自分は会見を取材したことはありましたが他の大会と重なっていたりしたこともあって、大会自体は初取材でした。金網の大会で、「アウトサイダー」的な選手も出て、音楽との融合を積極的に進めていて、これまでには横山兄弟のキックのタイトルマッチなんかも行われてきた……そんな大会という認識です。
 で、公式サイトを確認すると、確かに追加カードとして、「トルネード・ソン」の名前が。あ、ソン選手の説明もしとかないといけないでしょうね。本名はソン・オンシクという韓国の総合格闘家で、バックボーンは柔術。デビュー当初は「打撃家も倒せる柔術家」という触れ込みで、立ち技、寝技どちらもいけることをアピールしていました。
 ちなみにこのキャッチフレーズの元になったのは彼の初プロ戦、05年6月4日、ソウルで行われた「KOMA」というキックの大会での「柔術VSキック対抗戦(キックルール3VS3)」で勝利したことでした。で、実はたまたまこの試合を取材してまして。「グラジエーター」という総合の大会が直前に中止になり、取材のためにソウルに行っていた自分は同日に行われた「KOMA」を取材に行ったわけです。そこで、第1試合に出ていたのが当時本名のソン選手。その時は「普通にキックもできる選手だなあ」ぐらいにしか思っていませんでしたが、その後、何度も取材することになるとは夢にも思っていませんでした。
 で、ソン選手の正式なプロデビューは05年11月のHERO'Sソウル大会。キラービー(当時)の浅野倫久選手とオープニングファイトで闘い、テイクダウンはされつつも下からの腕十字で勝利しました(そういや、この大会も取材したなあ)。次いで06年4月にMARSソウル大会で勝利、初来日は同年5月のMARS幕張大会でした。矢野卓見選手に打撃でも寝技でも上回り、判定勝ち。そこからMARSのレギュラー選手となります。
 MARSでは07年7月までに計6試合をこなしましたが、一番印象深かったのは06年10月の「MARS BODOG FIGHT」新宿FACE大会。フィンランドのマテウス・ラーデスマキ選手と目まぐるしい攻防を展開した末にチョークで勝利した試合は、掛け値なしの名勝負でした。大会名通り、この試合はbodogの番組制作を兼ねており、アメリカではテレビ放映もされたはずです。
 7戦全勝(一本勝ち4、TKO1)という好成績を挙げ、MARSのエースにまでなったソン選手ですが、08年初旬からは兵役に入ってしまい(軍隊そのものではなく、関連企業でのデスクワークだったようですが)長期戦線離脱。その間にMARSも消滅し、秘かにその進路には注目していましたが、今回はCMA KOREAの一員として、「グラチャン」での復活となったようです。
 さて、ソン選手の復帰戦です。全17試合中のセミ前、第15試合に登場したソン選手の相手は、矢野卓見道場の上田厚志選手。「SWAT!」などで活躍しているようですが、自分は初見の選手でした。パーマをかけてちょっと印象の変わったソン選手は2Rの間優勢に進めてはいましたが、2Rにはパンチで追い込まれかけるなど、「圧倒」はできず。ブランクが影響しているのかどうか…。
 いずれにせよ、復活は喜ばしいことです。同じMARS出身の韓国人ファイター、ベ・ミョンホ選手やパーキー選手はすでにDREAMデビューも果たしていることですし、今後、DEEPなどで勝ち星を挙げれば彼もDREAM、SRCといった大会に出場できる可能性は十分あるでしょう。今後に期待したいと思います。
 ちなみに「グラチャン」の他の試合では、セミでクォン・アソル選手(戦極に出場経験アリ)がTEAM AKEBONOのノア・ヴィラヌエバ選手にTKO勝ち、メインでは梅田恒介選手がアームバー・キム選手(3月のSRCに出場)にTKO勝ちでした。しかし何でどこのサイトにも載ってなかったんだろう…。オクタゴンサイドのカメラマンもオフィシャルだけだったし。謎だ!

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2009年07月31日

今頃ですが、「青木VSシャオリン戦」について。

 7月も終わろうとしているので、慌てて更新です(笑)。
 試合から10日以上が経過した今になっても、7・20「DREAM.10」での青木真也VSビトー・シャオリン・ヒベイロ戦の話題が渦巻いていますね。今日は8・14「Krushライト級グランプリ」に出場する石川直生選手の記者会見が行われたんですが、その席でも(石川選手と青木選手が親しいことから)その一戦に関する質問が出たほどでした。
 ま、ネットでは語り尽くされた感もあるのかもしれませんが、今さらながらあの試合について思うことなど。
 試合は当日、会場で取材しましたが、自分自身は正直、それほど違和感は感じませんでした。一つには、「真っ向からの寝技対決」を見たいと思っていたわけではないこと。もう一つは、総合におけるミドルキックの重要性、立ち技テクニックの総合への融合具合には以前から秘かに注目していたことが、その根底にあったのだと思います。
 ここ数回の「格闘秘宝館」にご来場いただいたお客様だったら、青木選手がいかにムエタイやキックが好きかは、よく分かると思います。また、UFCの選手もタイに打撃修行に行ったりしていて、そのへんも熱く語っていました。青木選手本人も、タイに練習に行っていますしね。そういうことも考え合わせると、全く考えられなかった展開ではなかったというか。
 ただ思うのは、あの戦法を実行するのは、かなり度胸のいることだっただろうということです。それは対ジャッジという部分について。正直、ムエタイ的な闘い方はキックボクシングのリングでさえ、ジャッジの評価が分かれたりします。ましてや総合のリング、それも前例のない状況で、例えば100発ミドルを蹴っても、1〜2回のテイクダウンの方が評価されるという可能性だって(極端に考えれば)あるわけです。
 あの戦法が寝技を避けるための消極策と決めつける論法もあるようですが、あれはあれでかなりの賭けだったと思います。
 もう一つ、ミドルといえば思い出すのが、「北岡悟に負けていない男」こと井上克也選手のことです。ある試合で、井上選手がミドルを多用して勝利を得たことがありました。「ん? 今まではこんなにミドルを蹴ってはいなかったよな?」と思って試合後に確認してみたところ、こういう答えが返ってきました。
「ミドルはずっと練習はしていたんですけど、蹴り足を掴まれるかもしれないんで、試合ではなかなか出せなかったんです」
 その時点に至ってようやく、試合で出すだけの自信と勇気が出たのだということでした。その試合ではミドルを有効に使って距離を制していたので、今後も得意技になっていくんだろうなと思ったのですが、その後の試合では、その時ほどミドルを蹴ってはいませんでした。そこでまた聞いてみると、「やっぱり、掴まれるのが怖くて」という返事。総合では蹴り足を掴まれるとそのままテイクダウンにつながってしまうので、やはりリスクは大きいわけです。
 そんなことも思い出したりして、余計に、ミドルに徹した青木選手はすごいなと思ったものでした。大会後は、関係者と「もしかしたら、もっと後から振り返った時に『ああ、あのシャオリン戦がターニングポイントだったな』と思うような試合なのかもしれませんね」などと話しながら帰ったものです。
 ただし、多くの観客からブーイングが浴びせられたこと、あの試合が酷評されることも、よく理解できます。あの顔合わせに望まれた展開でなかったことはもちろん、ミドルキックという技が「倒す」という概念からは遠い印象であることも大きな要因でしょう。同じ蹴りでも、あの日にトーナメントを制してウェルター級王座を獲得したマリウス・ザロムスキー選手のようなハイキックが主体だったら、まだ印象は違っていたかもしれません(それだと戦法自体が異なってくるわけですが)。あの大会場では、青木選手が3種類のミドルを蹴り分けていたといっても、そもそもが伝わりにくかったことと思います。
 あの日、自分が他のお客さんと同様にチケットを買って客席にいたらどうだっただろうと思ったりもします。以前から(ただの観客だった頃から)選手の闘い方の幅には寛容だったとは思うんですが、ちょっと視点を変えて考えてみると、思い当たる節もあったりして。
 例えば、自分はホラー小説が好きで、最近は福澤徹三という作家が気に入ってるんですが、期待して購入した新作がいきなり「泣けるラブストーリー」になっていたりしたら、「何だよ! ホラー書けよ!」と思うんじゃないかと。「これはこれで面白い」と素直に思えるかどうかは、ちょっと分からなかったりします。それと同じかなと。
 選手が勝利のためにどういう戦法を選択しようが、それは自由。ファイターは「勝利」を第一に考えて目指すべき、というのも真実。その一方で、「観客が望むものに応えてこそプロ」という言い方も、間違いとは思えません。ただ、常に新しい技術や戦法を取り入れ、実践していくことも選手には必要なわけで……。
 ある程度、新しい技術も試しつつ、観客の期待にも応えて、キッチリ勝利する。それができれば理想的なのかもしれませんが、誰でもそんなことができれば苦労はしません。まして、相手は世界的な強豪なわけですし。まあ後は、あのマイクアピールに批判が集中してるのもよく分かるんですが、マイクと試合は分けて考えようよ、と正直思ったりもしてます。この賛否両論を通過して、今後の青木選手はどんな闘い方を見せてくれるんですかね。そっちの方がよっぽど興味深かったりします。

posted by solitario |22:58 | 取材記(総合) | コメント(15) | トラックバック(0)
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2009年01月01日

謹賀新年/Dynamite!!雑感(簡単版)

 あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
 というわけで、昨日も書いたとおり「Dynamite!!」さいたまスーパーアリーナ大会を取材してきました。まあ皆さん言ったり書いたりしていると思いますが、好勝負続出の、「Dynamite!!」史上最高、大晦日全部の中でも屈指の大会だったのではないでしょうか。最初は全18試合(1試合中止で17になりましたが)というボリューム、個人的にはメインの「田村潔司VS桜庭和志」にもうひとつ乗れていなかったことなどから、どうなるものかちょっと危惧する感じも正直、あったのですが、なんのなんの。
 セミまでの間に判定がたったの3つ、そして13試合が1R決着、さらに意外性のある結末も多数あり、メリハリも効いているという……。いやホント、最後になってベスト興行と言えるかもしれません。
 ただ、気になる点もいくつかあったのは事実です。大晦日はいつものことではありますが、急な変更や差し迫っての決定、ブランクのほとんどない連戦などで、コンディション的に心配な選手が何人かいたこともその一つ。試合に出られなかったヨアキム・ハンセン選手をはじめ、各選手が大事に至らないことを祈ります。
 K-1ルールで立ち技“本職”の選手が壊滅状態だったことについては様々な意見が飛び交っていますが、自分としては武田幸三選手の敗戦に、他の日本のキックボクサーたちがどんな反応を見せるかを知りたいところ。「黙ってられない」選手はいるでしょうか。外国人選手に関しては、そのままWORLD SERIESにも参入してかき回してくれれば面白くなるんじゃないかと。
 ともあれ、青木真也選手のマイクでもアメリカを意識した発言が飛び出していましたが、全体のパッケージとしては「日本でしかできない」イベントだったと思います。物語の力で全てを納得させてしまったメインも含めて。あとは視聴率も気になるところですが、まあそれより、今は大会の満足度に浸っていたいというのが正直な気持ちだったりもします。
 というわけで、改めて今年もよろしくお願いします。

posted by solitario |17:47 | 取材記(総合) | コメント(1) | トラックバック(1)
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2008年10月14日

TRIBELATEを初取材

 三連休最終日の昨日は、新宿FACEに「TRIBELATE(トリビュレート)」という格闘技イベントを取材に行ってきました。
 このイベントがどれぐらいの知名度があるのか分かりませんが、自分は以前から名前は知っていたものの、なかなか取材する機会がなく…。そんな感じで、気付いたら今回は第20回大会ということで。コンスタントに20回続けるって、実はかなり大変です。だから20という数はすごい!
 大会の内容は、キックボクシングと総合が混在。DJとVJがいて、試合中も映像と音楽が流れるのはまさにクラブイベントという感じでした。また今回は会場の一角に生バンドがいて、試合によっては生演奏も聞かれました。
 出場している選手は若手中心。キックの後楽園大会での3回戦や、パンクラス後楽園大会のパンクラスゲート(本戦前に行われるプロ昇格査定試合)などに出ている選手も何人か見受けられました。
 試合中の音楽は選手サイドにしてみれば「セコンドの声が聞こえない」というマイナス面もあるようですが、お客さんからすれば「クラブファイト」という感じで楽しめる…んですかね。少なくとも、新宿FACEという会場にはすごくマッチしているように思えました。
 で、今回初めて取材に行ったのは、メインで長岡弘樹選手がタイトルマッチを闘ったから。長岡選手はパンクラス、DEEPなどで活躍してきた選手で、パンクラス時代には國奥麒樹真選手のタイトルに挑戦したこともあります。数年前に取材したのがきっかけで、会場で会ったりすると何となく話したりするようになり、彼の試合はかなりの割合で見てきた気がします。
 今回の試合はTRIBELATEウェルター級王座決定戦。TRIBELATEが初めて制定する王座ということで、相手はALLIANCEの鈴木亮司選手。実はこの鈴木選手もずっと以前、彼が別のチームだった頃にそのチームをまとめて取材したことがあったりします。だから一概に「長岡目線」で見ていたわけでもないんですが、コツコツと努力を続けてきた長岡選手が判定勝利を挙げた時は、ちょっとジーンとくるものがあったりして。
 長岡選手はTRIBELATEの王者になったわけだから、これからも参戦していくことでしょうし、他の階級もベルトを作っていくようです。規模は小さいイベントですが、レフェリーやドクターは既存のイベントと同じなので運営自体に心配はナシ(ちびっ子キックと「ド素人ファイト」はヘッドギアがあった方がいいとは思いましたが…)。ユル〜い感じのリングアナとか、お約束らしいルール説明(途中から大混乱)とか、西口プロレスのゲスト出演も含めて「楽しい格闘技イベント」でした。

posted by solitario |22:28 | 取材記(総合) | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年03月27日

衝撃すぎるKO劇を見た!

 昨日はパンクラス後楽園大会。いろいろと見応えのある大会だったのですが、何と言っても一番の衝撃は、ガジエフ・アワウディンVS佐藤光留の一戦!
 強力なパンチを武器に日本デビュー以来4連勝中のガジエフ選手。そのうち3人がパンクラスism所属であることから、同じism所属だった(しかし、試合を前にパンクラス・ミッションに移籍)佐藤選手が対戦を表明。戦前には、「対策はある。たとえ5秒でKO負けしたとしても、その対策は分かるはず」という言葉を残していました。
 ゴングが鳴ると、ガジエフ選手は左フック。それをもらいつつも、佐藤選手はタックルからテイクダウン。おそらく、対策とはこのタックルだったのでしょう。以前、ガジエフ選手と同じSKアブソリュート・ロシアのマタファノフ・スヴャトスラフ選手に同じ戦法で判定勝ちしていることも材料としてあったのかもしれません。
 しっかりと抑え込んだ佐藤選手は、パスガードしてサイドに移行すると、マウントを奪取。ただし、マウントまではガジエフ選手の前戦、久松勇二選手もたどり着いています。久松選手はそこから立ち上がったガジエフ選手にKOされたわけですが。
 上体を起こした佐藤選手は、左右のパウンドをフル回転。一気に勝負をかけました。しかしそのさなか、ガジエフ選手は下からパンチ! これが見事に佐藤選手のアゴをとらえ、佐藤選手はまたがったままグラリと崩れ落ちました。慌てて止めに入るレフェリー。何と、完全に寝かされてマウントを取られた状態からのパンチで、KO勝ち!
 こんな結末は初めて見ました。ちょうど自分が座っていた記者席の側に向いていたので、そのシーンははっきりと確認できました。ホントに、誇張抜きで頭の芯がしびれたようになって、開いた口がふさがらない状態になってしまいました。
 おそらく、お客さんの多くは何が起こったのか分からなかったことでしょう。あり得ない展開ですから。自分が見た記憶では左が当たったように思えましたが、右が当たっている写真もあったようなので、もしかしたら両方当たっていたのかもしれません。ガジエフ選手、あまりにもおそるべし!
 SKアブソリュート・ロシアの旗頭だったウマハノフ・アルトゥール選手がいくつかの黒星ですっかり評判を落としてしまっている(それでも自分は彼の「その後」に注目していますが)現在、「ロシアの怪物」の座はこのガジエフ選手に移ったと言っていいかもしれません。一体、誰がガジエフ選手を止めるのか?
 ただ、佐藤選手や久松選手が提示したように、「寝かすことはできる」というのは大きなヒント。ガッチリ抑え込んでじっくりと極めることができる選手なら…という予想が成り立つのは確かです。その点も踏まえ、今後を見守りたいと思います。大舞台からオファーがかかる可能性もあるでしょうから、「ガジエフ・アワウディン」という名前は覚えておいていいと思いますよ(覚えにくい名前ですけど)。




※こちらもどうぞ。
「ソリタリオの格闘技PRESS!」(もう一つの格闘技ブログ!)
http://blog.olga.to/solitario/
「monologues of solitario」(身の回りのことなど、私的な内容です)
http://solitario.exblog.jp/

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2008年03月16日

DREAMは見られたか。

 DREAM.1さいたま大会に行ってきました。最初に感じた違和感は、さいたま新都心駅を下りたとき。開始30分前ぐらいだったのですが、PRIDEなどで来た時と明らかに下りた人数、ホームの混みようが違っていました。あれっ!?と。ただこの時点では、電車の遅れの影響などもあったようですが。
 満員になるのだろうと勝手に考えていたので、空席があちこちに目立ったのは意外でした。全体で言うと7割~8割弱、という感じでしょうか? まあ「寂しい入り」というほどではなく、来たお客さんは十分に盛り上がってはいましたが。
 試合については戦極と同様、書く場所があるので割愛。「いい試合」と「そうでもない試合」が見事に分かれた感がありましたね。どの大会でもそうでしょうが、そのコントラストが余計に際立っていたような。ただ個人的には、このブログでも紹介したエディ・アルバレス選手がブレイクしそうなことと、朴光哲VSヨアキム・ハンセンというかなりの好勝負が見られたことが満足点。同じくブログで紹介した水野竜也選手は、残念でした。あの作戦自体は間違っていなかったと思いますが…。
 今回も注目されていた演出に関しては、「ああ、PRIDEにあった“馴染み感”がみなぎっているなあ」と。太田真一郎氏、ケイ・グラント氏、レニー・ハート氏、立木文彦氏(会場限定)らの聞き覚えある声に、入場ゲートの演出もPRIDE風味を受け継いだもの。だから、実は「消滅したのはPRIDEではなくてHERO'Sの方だったんじゃん」と思ったりもして。そんなわけで新イベントにしては違和感が少なかった分、新しい価値観をガチッと提示できたかというと…という印象です。
 戦極と同じく旗揚げ戦ということでこれから軌道修正していけばいいこととは思いますが、一発目にしてはもう少しDREAMが見たかったかな、と。その他についてはまた改めて。あ、メインについては「結果的にはカルバン選手の反則」で妥当ではないかと、個人的には思います。




※こちらもどうぞ。
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2008年03月08日

戦極旗揚げ戦で感じたこと

 少し時間が経ってしまいましたが、「戦極」の会場で感じたことなどを。試合については勝敗予想結果と一緒に少し書いてますので、それ以外の点について。
 まず、お客さんはよく入ってましたね。ただ発表によれば「代々木第一体育館史上最高!」とのことですが、同じ会場で見たメタリカのライブとかもギッチギチの超満員だったけどなあ…とか思ったりして(笑)。ま、イスの並べ方とかでいろいろあるでしょうしね。いやしかし、平日開催であれだけ入ったのはいいことです。
 チケットと座席に関しては、一つ小さなトラブルがありまして。最初、自分をはじめとして多くの記者が1Fスタンドの「記者席」と張り紙されたスペースに座っていたのですが、第1試合途中で係員が「ここの座席番号のチケットを持ったお客さんが来られているので、移動してほしい」と言ってきたわけです。こっちも決められた場所にいるだけなので、「こうして張り紙もされてますよ」と言うと「チケットの番号が優先だということは確認済みですので」と。
 いや、別に移動したくないとかいうわけではなくて、きっと手違いなんだろうからもうちょっと言い方ってものもあるだろうと。ま、その係員の責任ではないですけどね。で、そのへんのブロックのチケットを持ったお客さんがどんどん来て、もう自分たちの座る場所もなくなってしまいました。でも第1試合はもう始まっています。しょうがなく、通路のところでメモだけ取っていると、別の係員が「立ち見はご遠慮ください」と…(苦笑)。事情を話して、というかちょっとキレ気味で(笑)そのラウンドの終了まではいさせてもらって、逆側のスタンドに移動しましたけどね。プレス席と書かれた席のチケットを売っていた団体は、自分の知る限りMARSに続いて2つめです。
 それから、大会前から何かと話題になっていた演出、映像について。個人的な感想としては各試合の紹介映像は丁寧ではあったものの、若干長く感じました。映像は試合について分かりやすくする反面、興行の時間を長引かせる要因でもあるので、そのバランスは難しいところだと思います。また、声優の池田秀一氏が起用され、各試合前のフレーズも「●●と××の戦極、いざ!」とか「赤コーナーから▲▲選手、出るぞ!」など「戦極」の大会名に引っかけて和風のムードを醸し出す演出が強調されていましたが、“耳馴染み”という点から考えるとちょっと違和感のある部分もありました。
 新イベントということで新しいやり方、今までにない価値観を打ち出していこうという姿勢は、絶対に必要だと思います。大事なのは、そういう姿勢と「慣れたものへの安心感」のさじ加減でしょう。会場に足を運んだ皆さん、PPVで見られた皆さんは、どう感じられたでしょうか。
 まあこのあたりも旗揚げ戦ということで、やってみたことの効果と受け止められ方を分析して試行錯誤、ということになるのでしょう。まあ実際、試合がよかったのでほとんど言うこともない、というのがホントのところなんですけどね。5月、6月の開催も発表されたことですし、どう進んでいくのか注目していきたいところです。




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2007年12月07日

「やれんのか!」会見はあんな場所で!

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「やれんのか!」追加2カードが発表されました。川尻達也VSルイス・アゼレード、石田光洋VSギルバート・メレンデスの2試合。どちらも手に汗握りそうなカードです。息もつかせぬ打撃戦になりそうな川尻VSアゼレード、息もできぬ緊迫した攻防になりそうな石田VSメレンデス、揃って会場を沸かせそうです。  で、個人的に問題(?)だったのは、昨日の会見場所。何と写真のとおり、巣鴨の地蔵通りで行われたのです。これはおそらく、マッハ道場が巣鴨にある関係だと思うのですが(撮影の後、会見と公開練習はマッハ道場に移動して行われた)、自分の場合、巣鴨はホームタウンと言える場所なもんで。  何しろ、写真の場所までは自転車で5~6分。毎日、通勤で通るあたりでもあります。都合が許すなら「直行・直帰」にするところですが、もちろんそんなに甘くはありません。  それでも、水道橋にある事務所から自転車で向かうと、だいたい15分で到着。各媒体の記者が集まっているところに、チャリで乗り付けてしまいました(笑)。  名所の「とげぬき地蔵」で必勝を祈願し、佐伯氏からお守りも渡されたことで、この「一風変わった場所」の意味も生かされ、自分も通りかかったおばあちゃんに「アレ誰?」と聞かれ「格闘技の選手なんですよ」とお約束の仕事も果たし(笑)、会見の後はまた自転車で水道橋へ。  もうこんな場所での会見はないでしょうが、もし次があるなら午前中でお願いします。そしたら、家から直接行けるので…。 ※こちらもどうぞ。 「ソリタリオの格闘技PRESS!」(もう一つの格闘技ブログ!) http://blog.olga.to/solitario/ 「monologues of solitario」(身の回りのことなど、私的な内容です) http://solitario.exblog.jp/


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2007年11月21日

「やれんのか」会見に行ってきましたよ

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 タイトルのとおりです。先ほど戻ってきて、関連記事を書き終えたところです。まあ、これで各マスコミが「ありもしないことを言い続けていた」わけではないことは分かっていただけたかと思います。実際、前にも書いたように何度か会見のウワサだけは流れ、それも実現せず…の繰り返しだったので、主催者側以外はマスコミもファンも、それほど変わらない状況にいたわけです。ですがそのことも、逐一書くわけにもいかないですからね。  会見の内容についての詳細はスポナビさん他、ニュースサイトをご参照いただくとして。  アメリカ側に全ての権利が移っているせいで、「PRIDE」や「男祭り」の名称、あのテーマ曲などはまるっきり使えないようですが、会見のオープニングテーマ曲に使用されたのはRAGE AGAINST THE MACHINEの「GUERILLA RADIO」。ファンならすぐに分かる、“あの曲”ですね。そうか、アメリカ側もこの曲までは差し止めようがないからな、と思わされました。  他にレニー・ハートさんにケイ・グラントさん、立木文彦さんなども揃い、当日「PRIDEらしさ」は存分に味わえそうです。会見に参加した実行委員からは口々に「一夜限り」「最初で最後」「ピリオド」といった言葉が飛び出しましたが、映像担当の佐藤大輔氏は「しみったれた葬式にするつもりはない」とも言っていました。ここまで待ち続けたPRIDEファンは、本当にうれしいことでしょう。  さて、あとはどんなカードが並ぶか。次の発表を待ちましょう。 ※こちらもどうぞ。 「ソリタリオの格闘技PRESS!」(もう一つの格闘技ブログ!) http://blog.olga.to/solitario/ 「monologues of solitario」(身の回りのことなど、私的な内容です) http://solitario.exblog.jp/


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2007年10月29日

秋山成勲選手、復帰! 現地の反応は…

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 というわけで、大会が終了しました。すでに昨日の深夜、テレビ中継されたので試合の映像を見た方も多いかと思います。  その番組がどのような形だったのか(取り上げ方、実況など)分からないのでどのように伝わっているのか分かりませんが、とにかく昨日、この目で見た現地の印象を書いてみたいと思います。  まず、観衆は超満員。会場となったジャンチュン体育館は客席数7000~8000と聞いていましたが、ガッチリ埋まっていました。いま確認したら主催者発表は「5289人(超満員札止め)」となっていますね。入場ゲートなどの分、関係者席などもありますから、かなり実数に近い数字ではないかと。事前から、チケットの売れ行きは好調だと聞いていましたが、場内を見れば納得でした。少なくとも、2日前に同じ会場で見たプロレス興行のガラガラぶりとは雲泥の差(笑)。プロレスは入場無料だったのに…。  そのチケットですが、SRS席が19万ウォン(約2万円)、S席が9万ウォン(約1万円)、A席が3万ウォン(約3000円)。パンフレットは1万ウォン(約1000円)でしたがこれは大判オールカラーの豪華なもので、日本に比べたら割安な印象を受けました。ちなみに選手解説等は全編ハングルで、日本語が載っているのはメインスポンサーであるオリンピアなど、一部広告のページのみ。  入場ゲートなどは、会場規模に合わせてややコンパクトではありましたが、それでもかなり大がかり。しかしテイストとしては、どちらかというとHERO'SよりPRIDEっぽい感じに見えました。  入場式と各試合前には紹介映像があり、日本での映像がふんだんに使われていました。入場式前の映像では、ミノワマンやデニス・カーン選手の顔が映し出されるのに合わせて、ハングルで「“P”の魂」とのキャッチが入ったり、秋山選手の謝罪会見の所では「失われた信頼」という文字が躍ったりと、日本の情勢はきちんと踏まえてありました。  観客のノリは上々。入場式で特に高い歓声を集めていたのは、韓国人選手はもちろんのこと、ミノワマン、マルセロ・ガルシアあたり。韓国ではPRIDEがケーブルテレビで放映されていたので人気があり、またたびたび現地で試合をしていたので、ミノワマンは有名。それから現地では柔術熱が高く、そのためガルシア選手を応援するファンが多かったようです。そしてもちろん、メインの秋山成勲選手、デニス・カーン選手にはひときわ高い声援が集まっていました。  韓国人選手の中で人気があったのは、何と言ってもユン・ドンシク選手。試合中、「アームバーコール」と「ユンドンシク・コール」が起こったのにはビックリしました。6月のDynamite!!アメリカ大会でメルヴィン・マヌーフ選手に劇的勝利を飾ったことで、現地での人気は急上昇したそうです。あとはキム・ミンス選手、イ・テヒョン選手、それからテレビのリアリティショー番組で人気を得たクォン・アソル選手あたりでした。アソル選手は今回は敗れましたが、次も見てみたい選手でした。  で、注目のメインですが、秋山選手に関しては最初から最後まで、少なくとも自分が見た限りでは大歓迎ムード。カーン選手も負けないぐらい人気がありましたが、やはり勝利してのマイクアピールの時などは熱狂的な歓声を受けていました。  ただ、ここでリング復帰はしたものの、国内でとなるとまた反応は変わってくるでしょう。谷川貞治プロデューサーは大晦日Dynamite!!への出場を確約しましたが、マッチメイクは難しいところで、また反応がどうなるかも非常に気になるところです。谷川氏は「個人的希望」との前置きで吉田秀彦選手を挙げ、確かに実現したらスーパーカードですが…。さて、どうなるのでしょうか。  とにかく、大会全体を見れば大成功と言っていいのではないでしょうか。特に2年前の第1回に比べると、マッチメイクの充実度、そして観客の熱狂度は桁違いだったと思います。韓国と日本が相乗効果を上げる形で、両国の格闘技がもっと盛り上がればいいと思うのですが。 ※こちらもどうぞ。 「ソリタリオの格闘技PRESS!」(もう一つの格闘技ブログ!) http://blog.olga.to/solitario/ 「monologues of solitario」(身の回りのことなど、私的な内容です) http://solitario.exblog.jp/


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