2008年03月27日

衝撃すぎるKO劇を見た!

 昨日はパンクラス後楽園大会。いろいろと見応えのある大会だったのですが、何と言っても一番の衝撃は、ガジエフ・アワウディンVS佐藤光留の一戦!
 強力なパンチを武器に日本デビュー以来4連勝中のガジエフ選手。そのうち3人がパンクラスism所属であることから、同じism所属だった(しかし、試合を前にパンクラス・ミッションに移籍)佐藤選手が対戦を表明。戦前には、「対策はある。たとえ5秒でKO負けしたとしても、その対策は分かるはず」という言葉を残していました。
 ゴングが鳴ると、ガジエフ選手は左フック。それをもらいつつも、佐藤選手はタックルからテイクダウン。おそらく、対策とはこのタックルだったのでしょう。以前、ガジエフ選手と同じSKアブソリュート・ロシアのマタファノフ・スヴャトスラフ選手に同じ戦法で判定勝ちしていることも材料としてあったのかもしれません。
 しっかりと抑え込んだ佐藤選手は、パスガードしてサイドに移行すると、マウントを奪取。ただし、マウントまではガジエフ選手の前戦、久松勇二選手もたどり着いています。久松選手はそこから立ち上がったガジエフ選手にKOされたわけですが。
 上体を起こした佐藤選手は、左右のパウンドをフル回転。一気に勝負をかけました。しかしそのさなか、ガジエフ選手は下からパンチ! これが見事に佐藤選手のアゴをとらえ、佐藤選手はまたがったままグラリと崩れ落ちました。慌てて止めに入るレフェリー。何と、完全に寝かされてマウントを取られた状態からのパンチで、KO勝ち!
 こんな結末は初めて見ました。ちょうど自分が座っていた記者席の側に向いていたので、そのシーンははっきりと確認できました。ホントに、誇張抜きで頭の芯がしびれたようになって、開いた口がふさがらない状態になってしまいました。
 おそらく、お客さんの多くは何が起こったのか分からなかったことでしょう。あり得ない展開ですから。自分が見た記憶では左が当たったように思えましたが、右が当たっている写真もあったようなので、もしかしたら両方当たっていたのかもしれません。ガジエフ選手、あまりにもおそるべし!
 SKアブソリュート・ロシアの旗頭だったウマハノフ・アルトゥール選手がいくつかの黒星ですっかり評判を落としてしまっている(それでも自分は彼の「その後」に注目していますが)現在、「ロシアの怪物」の座はこのガジエフ選手に移ったと言っていいかもしれません。一体、誰がガジエフ選手を止めるのか?
 ただ、佐藤選手や久松選手が提示したように、「寝かすことはできる」というのは大きなヒント。ガッチリ抑え込んでじっくりと極めることができる選手なら…という予想が成り立つのは確かです。その点も踏まえ、今後を見守りたいと思います。大舞台からオファーがかかる可能性もあるでしょうから、「ガジエフ・アワウディン」という名前は覚えておいていいと思いますよ(覚えにくい名前ですけど)。




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2008年03月16日

DREAMは見られたか。

 DREAM.1さいたま大会に行ってきました。最初に感じた違和感は、さいたま新都心駅を下りたとき。開始30分前ぐらいだったのですが、PRIDEなどで来た時と明らかに下りた人数、ホームの混みようが違っていました。あれっ!?と。ただこの時点では、電車の遅れの影響などもあったようですが。
 満員になるのだろうと勝手に考えていたので、空席があちこちに目立ったのは意外でした。全体で言うと7割~8割弱、という感じでしょうか? まあ「寂しい入り」というほどではなく、来たお客さんは十分に盛り上がってはいましたが。
 試合については戦極と同様、書く場所があるので割愛。「いい試合」と「そうでもない試合」が見事に分かれた感がありましたね。どの大会でもそうでしょうが、そのコントラストが余計に際立っていたような。ただ個人的には、このブログでも紹介したエディ・アルバレス選手がブレイクしそうなことと、朴光哲VSヨアキム・ハンセンというかなりの好勝負が見られたことが満足点。同じくブログで紹介した水野竜也選手は、残念でした。あの作戦自体は間違っていなかったと思いますが…。
 今回も注目されていた演出に関しては、「ああ、PRIDEにあった“馴染み感”がみなぎっているなあ」と。太田真一郎氏、ケイ・グラント氏、レニー・ハート氏、立木文彦氏(会場限定)らの聞き覚えある声に、入場ゲートの演出もPRIDE風味を受け継いだもの。だから、実は「消滅したのはPRIDEではなくてHERO'Sの方だったんじゃん」と思ったりもして。そんなわけで新イベントにしては違和感が少なかった分、新しい価値観をガチッと提示できたかというと…という印象です。
 戦極と同じく旗揚げ戦ということでこれから軌道修正していけばいいこととは思いますが、一発目にしてはもう少しDREAMが見たかったかな、と。その他についてはまた改めて。あ、メインについては「結果的にはカルバン選手の反則」で妥当ではないかと、個人的には思います。




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2008年03月08日

戦極旗揚げ戦で感じたこと

 少し時間が経ってしまいましたが、「戦極」の会場で感じたことなどを。試合については勝敗予想結果と一緒に少し書いてますので、それ以外の点について。
 まず、お客さんはよく入ってましたね。ただ発表によれば「代々木第一体育館史上最高!」とのことですが、同じ会場で見たメタリカのライブとかもギッチギチの超満員だったけどなあ…とか思ったりして(笑)。ま、イスの並べ方とかでいろいろあるでしょうしね。いやしかし、平日開催であれだけ入ったのはいいことです。
 チケットと座席に関しては、一つ小さなトラブルがありまして。最初、自分をはじめとして多くの記者が1Fスタンドの「記者席」と張り紙されたスペースに座っていたのですが、第1試合途中で係員が「ここの座席番号のチケットを持ったお客さんが来られているので、移動してほしい」と言ってきたわけです。こっちも決められた場所にいるだけなので、「こうして張り紙もされてますよ」と言うと「チケットの番号が優先だということは確認済みですので」と。
 いや、別に移動したくないとかいうわけではなくて、きっと手違いなんだろうからもうちょっと言い方ってものもあるだろうと。ま、その係員の責任ではないですけどね。で、そのへんのブロックのチケットを持ったお客さんがどんどん来て、もう自分たちの座る場所もなくなってしまいました。でも第1試合はもう始まっています。しょうがなく、通路のところでメモだけ取っていると、別の係員が「立ち見はご遠慮ください」と…(苦笑)。事情を話して、というかちょっとキレ気味で(笑)そのラウンドの終了まではいさせてもらって、逆側のスタンドに移動しましたけどね。プレス席と書かれた席のチケットを売っていた団体は、自分の知る限りMARSに続いて2つめです。
 それから、大会前から何かと話題になっていた演出、映像について。個人的な感想としては各試合の紹介映像は丁寧ではあったものの、若干長く感じました。映像は試合について分かりやすくする反面、興行の時間を長引かせる要因でもあるので、そのバランスは難しいところだと思います。また、声優の池田秀一氏が起用され、各試合前のフレーズも「●●と××の戦極、いざ!」とか「赤コーナーから▲▲選手、出るぞ!」など「戦極」の大会名に引っかけて和風のムードを醸し出す演出が強調されていましたが、“耳馴染み”という点から考えるとちょっと違和感のある部分もありました。
 新イベントということで新しいやり方、今までにない価値観を打ち出していこうという姿勢は、絶対に必要だと思います。大事なのは、そういう姿勢と「慣れたものへの安心感」のさじ加減でしょう。会場に足を運んだ皆さん、PPVで見られた皆さんは、どう感じられたでしょうか。
 まあこのあたりも旗揚げ戦ということで、やってみたことの効果と受け止められ方を分析して試行錯誤、ということになるのでしょう。まあ実際、試合がよかったのでほとんど言うこともない、というのがホントのところなんですけどね。5月、6月の開催も発表されたことですし、どう進んでいくのか注目していきたいところです。




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2007年12月07日

「やれんのか!」会見はあんな場所で!

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「やれんのか!」追加2カードが発表されました。川尻達也VSルイス・アゼレード、石田光洋VSギルバート・メレンデスの2試合。どちらも手に汗握りそうなカードです。息もつかせぬ打撃戦になりそうな川尻VSアゼレード、息もできぬ緊迫した攻防になりそうな石田VSメレンデス、揃って会場を沸かせそうです。  で、個人的に問題(?)だったのは、昨日の会見場所。何と写真のとおり、巣鴨の地蔵通りで行われたのです。これはおそらく、マッハ道場が巣鴨にある関係だと思うのですが(撮影の後、会見と公開練習はマッハ道場に移動して行われた)、自分の場合、巣鴨はホームタウンと言える場所なもんで。  何しろ、写真の場所までは自転車で5~6分。毎日、通勤で通るあたりでもあります。都合が許すなら「直行・直帰」にするところですが、もちろんそんなに甘くはありません。  それでも、水道橋にある事務所から自転車で向かうと、だいたい15分で到着。各媒体の記者が集まっているところに、チャリで乗り付けてしまいました(笑)。  名所の「とげぬき地蔵」で必勝を祈願し、佐伯氏からお守りも渡されたことで、この「一風変わった場所」の意味も生かされ、自分も通りかかったおばあちゃんに「アレ誰?」と聞かれ「格闘技の選手なんですよ」とお約束の仕事も果たし(笑)、会見の後はまた自転車で水道橋へ。  もうこんな場所での会見はないでしょうが、もし次があるなら午前中でお願いします。そしたら、家から直接行けるので…。 ※こちらもどうぞ。 「ソリタリオの格闘技PRESS!」(もう一つの格闘技ブログ!) http://blog.olga.to/solitario/ 「monologues of solitario」(身の回りのことなど、私的な内容です) http://solitario.exblog.jp/


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2007年11月21日

「やれんのか」会見に行ってきましたよ

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 タイトルのとおりです。先ほど戻ってきて、関連記事を書き終えたところです。まあ、これで各マスコミが「ありもしないことを言い続けていた」わけではないことは分かっていただけたかと思います。実際、前にも書いたように何度か会見のウワサだけは流れ、それも実現せず…の繰り返しだったので、主催者側以外はマスコミもファンも、それほど変わらない状況にいたわけです。ですがそのことも、逐一書くわけにもいかないですからね。  会見の内容についての詳細はスポナビさん他、ニュースサイトをご参照いただくとして。  アメリカ側に全ての権利が移っているせいで、「PRIDE」や「男祭り」の名称、あのテーマ曲などはまるっきり使えないようですが、会見のオープニングテーマ曲に使用されたのはRAGE AGAINST THE MACHINEの「GUERILLA RADIO」。ファンならすぐに分かる、“あの曲”ですね。そうか、アメリカ側もこの曲までは差し止めようがないからな、と思わされました。  他にレニー・ハートさんにケイ・グラントさん、立木文彦さんなども揃い、当日「PRIDEらしさ」は存分に味わえそうです。会見に参加した実行委員からは口々に「一夜限り」「最初で最後」「ピリオド」といった言葉が飛び出しましたが、映像担当の佐藤大輔氏は「しみったれた葬式にするつもりはない」とも言っていました。ここまで待ち続けたPRIDEファンは、本当にうれしいことでしょう。  さて、あとはどんなカードが並ぶか。次の発表を待ちましょう。 ※こちらもどうぞ。 「ソリタリオの格闘技PRESS!」(もう一つの格闘技ブログ!) http://blog.olga.to/solitario/ 「monologues of solitario」(身の回りのことなど、私的な内容です) http://solitario.exblog.jp/


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2007年10月29日

秋山成勲選手、復帰! 現地の反応は…

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 というわけで、大会が終了しました。すでに昨日の深夜、テレビ中継されたので試合の映像を見た方も多いかと思います。  その番組がどのような形だったのか(取り上げ方、実況など)分からないのでどのように伝わっているのか分かりませんが、とにかく昨日、この目で見た現地の印象を書いてみたいと思います。  まず、観衆は超満員。会場となったジャンチュン体育館は客席数7000~8000と聞いていましたが、ガッチリ埋まっていました。いま確認したら主催者発表は「5289人(超満員札止め)」となっていますね。入場ゲートなどの分、関係者席などもありますから、かなり実数に近い数字ではないかと。事前から、チケットの売れ行きは好調だと聞いていましたが、場内を見れば納得でした。少なくとも、2日前に同じ会場で見たプロレス興行のガラガラぶりとは雲泥の差(笑)。プロレスは入場無料だったのに…。  そのチケットですが、SRS席が19万ウォン(約2万円)、S席が9万ウォン(約1万円)、A席が3万ウォン(約3000円)。パンフレットは1万ウォン(約1000円)でしたがこれは大判オールカラーの豪華なもので、日本に比べたら割安な印象を受けました。ちなみに選手解説等は全編ハングルで、日本語が載っているのはメインスポンサーであるオリンピアなど、一部広告のページのみ。  入場ゲートなどは、会場規模に合わせてややコンパクトではありましたが、それでもかなり大がかり。しかしテイストとしては、どちらかというとHERO'SよりPRIDEっぽい感じに見えました。  入場式と各試合前には紹介映像があり、日本での映像がふんだんに使われていました。入場式前の映像では、ミノワマンやデニス・カーン選手の顔が映し出されるのに合わせて、ハングルで「“P”の魂」とのキャッチが入ったり、秋山選手の謝罪会見の所では「失われた信頼」という文字が躍ったりと、日本の情勢はきちんと踏まえてありました。  観客のノリは上々。入場式で特に高い歓声を集めていたのは、韓国人選手はもちろんのこと、ミノワマン、マルセロ・ガルシアあたり。韓国ではPRIDEがケーブルテレビで放映されていたので人気があり、またたびたび現地で試合をしていたので、ミノワマンは有名。それから現地では柔術熱が高く、そのためガルシア選手を応援するファンが多かったようです。そしてもちろん、メインの秋山成勲選手、デニス・カーン選手にはひときわ高い声援が集まっていました。  韓国人選手の中で人気があったのは、何と言ってもユン・ドンシク選手。試合中、「アームバーコール」と「ユンドンシク・コール」が起こったのにはビックリしました。6月のDynamite!!アメリカ大会でメルヴィン・マヌーフ選手に劇的勝利を飾ったことで、現地での人気は急上昇したそうです。あとはキム・ミンス選手、イ・テヒョン選手、それからテレビのリアリティショー番組で人気を得たクォン・アソル選手あたりでした。アソル選手は今回は敗れましたが、次も見てみたい選手でした。  で、注目のメインですが、秋山選手に関しては最初から最後まで、少なくとも自分が見た限りでは大歓迎ムード。カーン選手も負けないぐらい人気がありましたが、やはり勝利してのマイクアピールの時などは熱狂的な歓声を受けていました。  ただ、ここでリング復帰はしたものの、国内でとなるとまた反応は変わってくるでしょう。谷川貞治プロデューサーは大晦日Dynamite!!への出場を確約しましたが、マッチメイクは難しいところで、また反応がどうなるかも非常に気になるところです。谷川氏は「個人的希望」との前置きで吉田秀彦選手を挙げ、確かに実現したらスーパーカードですが…。さて、どうなるのでしょうか。  とにかく、大会全体を見れば大成功と言っていいのではないでしょうか。特に2年前の第1回に比べると、マッチメイクの充実度、そして観客の熱狂度は桁違いだったと思います。韓国と日本が相乗効果を上げる形で、両国の格闘技がもっと盛り上がればいいと思うのですが。 ※こちらもどうぞ。 「ソリタリオの格闘技PRESS!」(もう一つの格闘技ブログ!) http://blog.olga.to/solitario/ 「monologues of solitario」(身の回りのことなど、私的な内容です) http://solitario.exblog.jp/


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2007年10月09日

梅木良則“選手”の話

 3連休の中日に当たる7日は、ディファ有明でZSTを取材。所英男選手も小谷直之選手も出場しないということで格闘技ファンからの期待度はやや低かったのかもしれませんが、内容は充実! 正直、自分としても期待以上でした。
 メインで新設のZSTウェルター級王座決定戦を闘った内村洋次郎、竹田誠志の両選手は、まさにZSTが「次代への期待をかけている」選手たち。アグレッシブこの上ない2人の闘い方を考えれば好勝負は当然と思われましたが、ホントにそれ以上!の激闘でした。「YO次郎」のリングネームで全日本キックにも参戦している内村選手、そして立ってよし寝てよしの竹田選手の名前は、今から注目しておいて損はないと思います。
 矢野卓見、代官山剣Zというベテラン・コンビと横山大輔、山田哲也の高校生コンビの対戦となったセミのグラップリング・タッグマッチは山田選手が30秒ほどで代官山選手を腕十字に仕留めてしまうという衝撃の結末! 出番なく終わった矢野選手は静かにリングを降りましたが、同じく出番がなかったのに勝利のマイクを渡された横山選手は「この試合のために練習してきたのに…」と号泣! さらに「矢野選手、今度はシングルで!」と挑戦表明すると、試合後しばらくして「矢野選手が挑戦を受けましたので、ただ今から~」という驚きのアナウンスが!
 急きょ実現した「矢野VS横山」のシングル5分2Rは、横山選手が二度、アンクルホールドの体勢に入るも時間切れ。足を引きずっていた矢野選手は、ZSTは判定がないのをいいことに(笑)「まあ、関節技は参ったしなければいいだけの話ですから」とニヤリ。パンクラスでの松田恵理也戦でKO負け後、しばらく試合がなかったので心配していましたが、相変わらずのようで安心しました(笑)。
 で、タイトルにも書いた梅木良則“選手”の試合です。ZSTのリングは二度目ですが、前回はジェネシスバウトだったのでこれが事実上の「プロデビュー」ということになるのでしょうか。梅木氏はパンクラス旗揚げ直後に練習生として入門したものの負傷によりレフェリーに転向したという経歴の持ち主。前回はグラップリングルール、今回は1回のエスケープが認められ頭部へのパンチは反則の「SWAT-RX」ルール。ZSTサイドからすれば旧リングスルール風ということでしょうが、梅木氏がやれば旧パンクラスルール風となります。
 何しろ、梅木氏の試合をコールするのがUWF~リングス時代からの古田信幸リングアナ、裁くのがUWFインターナショナル時代からの和田良覚レフェリーなんだから、クラクラしてきます。いつの、そしてどこのリングなんだ、ここは。
 試合はチョークでエスケープを奪った梅木氏が、ヒールホールドを極めて1R勝利! 「自分は船木チルドレン」というだけある見事なボディー、開始早々の「船木構え」を見ていると、「もしかしてこの人が無事にデビューしていたら、パンクラスの、それから日本総合の歴史は違う方に動いていたのかもな」と思わされました。
 試合後のコメントで「今後の目標は」と問われ、「とりあえず年末を無事に過ごしたい」と答えて笑いを取った梅木氏。コンスタントな出場は全く考えていないとのことですが、また試合を見てみたい“選手”です。
 今年、旗揚げ5周年を迎えるZST。タイトルも新設され、今後の展開も楽しみです。



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2007年09月17日

HERO'S横浜行ってきました。

 9月も半ば過ぎたというのにまだまだ暑い中、横浜アリーナに取材に行ってきました。速報規制があるので、引っかからないだろうという内容だけ…。
 満員御礼というアナウンスがありましたが、実際、お客さんはよく入っていましたね。普通、早い時間の開始だと(今日は16時)出足は遅れるものですが、開始時からかなり埋まっていました。開会式の時に特に声援が多かったのがミノワマン、桜庭選手、ハリトーノフ選手、そしてKID選手。KID選手は別として、やはりPRIDEファンも多く足を運んでいたのではないかと。そういえば心なしか、男性客の割合がいつもより増えていたような…。
 以前のMAXの時にも書きましたが、やはり格闘技ファンの間に「ビッグイベントへの渇望」みたいなものがあるのかなと。自分はそれこそ記者として週1回以上は大会に足を運んでおり、現に2日前にも新宿FACEでclubDEEPを取材していましたが、今日のように巨大な入場ゲートが組まれ、大規模なライトやスモーク、花火が使われる演出を見ていると、やっぱり「デカイ大会に来たなあ」という気にもなります。どちらにも良さはあるんですけどね。
 まあ試合展開や結果については多くの方がすでにテレビ中継でご存じだと思うのですが、勝敗予想の結果を含めて、大会そのものについては改めて書いてみたいと思います。



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2007年09月10日

番狂わせ…か?

 土曜日はディファ有明にCAGE FORCEの取材に。ウェルター級&ライト級王座決定トーナメントはともに準決勝で、佳境に入ってきました。見所はたくさんあったのですが、やはり一番驚きの結果となったのはウェルター級準決勝、菊地昭VS吉田善行の一戦でしょう。
 この試合は菊地選手が勝つと、大方の人が予想していたことでしょう。自分も「ソリタリオの格闘技PRESS!」の方で勝敗予想をしましたが、菊地選手の判定勝ちにしていました。そこに付けたコメントは「厳しい試合になる予感。吉田選手には期待しているんですが、僅差で菊地選手が持って行きそうな…。」というもの。
 しかし、結果は吉田選手のTKO勝ちでした。おんぶ状態で飛びついた菊地選手を振り落とした吉田選手が、パウンドとヒジを連打しての勝利。見事でした。
 吉田選手はこのトーナメント3戦を含め、これで7連勝。昨年以降、黒星がなく、しかも勝利はすべて一本かKO。その連勝の最初、昨年3月のミンダウガス・スミルノヴァス戦を見たときに、その力強い勝ち方に認識を新たにしたものでした。このトーナメント出場が決まったときも注目していましたが、ここまで勝ち進むとは…。
 一般的にはこの勝利は吉田選手の「番狂わせ」なのでしょう。もちろん、吉田選手自身の頑張りも素晴らしいものですが、今思えば、このトーナメントに彼の出場を決めた主催者側の慧眼も光ります。もう一方のブロックは門馬秀貴選手とイギリスのダン・ハーディー選手が闘い、ハーディー選手の勝利。12月の決勝戦は吉田選手とハーディー選手の対戦となりました。どちらも一般的知名度は低いかもしれませんが、面白い試合になりそうです。注目ですよ。


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2007年09月08日

スマックガール…勝敗を分けるある要素

※昨日のエントリーにはたくさんのご意見ありがとうございます。

 ちょっと時間が経ちましたが、木曜の夜は後楽園でスマックガールを取材。メインでの辻結花選手のジャンピングパンチ「ラッキー7風船上げ」は見事でした。4年前に大阪で見た初の敗北に、落とし前をつける瞬間をまた見られるとは。思えば、2003年の猪木祭り、昨年のMARSといい、女子大会以外での辻選手の試合もけっこう見ています。
 全体的に見て思ったのは、「パンチの正確さ」が勝敗を分けた試合が多かったこと。パッと見には「打ち合い」でも、正確さに差があるために実際には片方の選手の攻撃ばかりが当たっている試合、「パンチ力」ならA選手の方が上なのに、有効打の数はB選手の方が上という試合など、いろいろと考えさせられました。女子総合はトップどころの“次”に位置する選手たちのレベルが上がってきているので、勝ってさらに上を目指すにはパンチの精度を上げることは不可欠のように感じました(といって、それが言うほど簡単でないから厄介なわけですが)。
 対照的に、パンチの正確さと勝敗が結びつかなかったのが、高橋洋子VS HIROKOの無差別級タイトルマッチ。スタンドの技術一般では高橋選手の方が数段上だったと思うし、現にHIROKO選手のパンチをかいくぐって逆に顔面に入れる場面も何度も見られたのですが、最終的な判定はHIROKO選手。HIROKO選手が何で上回ったのかというと微妙な感じもするのですが、これが体格差ということでしょうか。難しいものです。


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