2009年08月24日
昨日の日曜日は夕方から品川ステラボールでシュートボクシングの女子大会「Girls S-cup」を取材。SBとして女子大会はずっと以前にも開催したことがあるものの、今回はSB的価値観の中でも最上位にある「S-cup」という名前が冠された大会ということで事前の盛り上げもいろいろと力の入ったものでした。
この日は各地でいろんな大会が重なっていましたが(それはそれで残念ですが…)、この品川ステラボールは格闘技初使用。品川プリンスホテルに併設された新しいイベントホールで、このあたりの目新しさも大会イメージに合ったものでした。
記者会見などでもアピールされていたとおり、大会のキーワードは「ツヨカワ」。そう、「強くてかわいい」という、けっこう直接的なメッセージです。これはSBと提携し、この大会にも多数の選手を送り込んでいる女子総合イベント「JEWELS」とも通じるもの。これだけ直接に打ち出すと賛否両論もあったりしますが、そこも含めてよかったのではないかと。
大会前に、パンフレットの仕事で石岡沙織選手、杉山しずか選手にインタビューさせてもらいました。そこで両選手に、この「ツヨカワ」について聞いたところ、返ってきた答えは対照的でした。
「自分は最初からそこ(“かわいい”の部分)で取り上げられることが多かったので、もっと中身の方を見てほしい」(石岡選手)
「“かわいい”と言ってもらえるのは、素直にうれしい。だけど、自分はどっちかというと“ゴツカワ”で…(笑)」(杉山選手)
ま、女子選手を見た目重視で取り上げるのがどうなのかという問題はいつでもどこでも起こっていることですが、それを言うなら男子選手だって確実に見た目も判断されてますからね。「イケメン・ファイター」とか。要はバランスなわけですが、それを言うと元も子もないのか(笑)。
さて、大会。「S-cup」というだけに、中心はSBルールによる8選手のワンデー・トーナメント。8人の内訳は、SB勢が3人、総合格闘家が3人、韓国人キックボクサーが1人、そして空手から総合に進出し、最近、打撃で復帰した選手が1人という内訳。投げと立ち関節があるSBルールは、8人中4人が初挑戦という図式です。ものすごく大ざっぱに見れば、「SB対総合」という感じで見ていた人が多かったかもしれません。
大会前に注目されていた選手は、SBの“現役女子高生”RENA選手、石岡選手、韓国のイム・スジョン選手といったところ。RENA選手と石岡選手が当たるとすれば準決勝、3月にソウルで対戦しているRENA選手とスジョン選手が当たるなら決勝……というブロック分けですが、まずRENA選手、石岡選手はそれぞれダウンを奪って準決勝進出。ここは順当と言っていい流れでした。2人の準決勝は石岡選手の負傷により、RENA選手のTKO勝ち。この対戦は、また改めて見たいところです。
荒れたのが、反対ブロック。まず岡田円選手が、場内を驚かせる強さで1回戦突破。この時点で、「優勝は岡田選手かな…」と思った人も多かったかもしれません。7月のキックでの復帰戦は見られなかったのですが、その試合を見た人は「あの時よりも動きはいい」と。準決勝は岡田選手とスジョン選手、これは厳しい潰し合いだなあ……と、自分自身思っていたものでした。
が、そのスジョン選手をいきなり消し去ったのが、ノーマーク(失礼)のV一(ヴイはじめ)選手でした。総合の試合では細かい“キワ”を逃さない攻撃を見せていて、この大会でも投げと関節で体格的な不利さを補おうとしていることはコメントから分かりましたが、1・2Rまで見た時点でも、流麗な「キックボクシング」を見せるスジョン選手の勝利は動かないと思いました。
ですが、V選手は序盤から狙っていた投げを、3Rについに成功させ、シュートポイントをもぎ取って勝利を収めたのです。総合の「タックルから投げ」をSBルールに持ち込もうとした総合格闘家はこれまでにも多く見ましたが、正直、成功例は多くはありません。それを狙いすぎるあまりに打撃をもらってしまう場面も、多々見てきました。V選手もそうなってしまうのでは…と思ったのですが、彼女の投げに対するこだわりは、そんな予想を超えるものでした。
準決勝では岡田選手とV選手という対戦になりましたが、ここでもV選手の投げが面白いように決まり、終盤にはすっかりペースを崩した岡田選手にV選手のパンチも当たり、終わってみればポイントで大差をつけてV選手が決勝進出。いやあ、驚きました。
決勝はRENA選手とV選手で、まさしく「SB対総合」そのものの図式になりましたが、猛威を振るっていたV選手の投げをしっかりと警戒してブロックしたRENA選手がパンチと蹴りで上回り、判定勝ちで優勝。「Girls S-cup」初代女王の座は、SB代表として最初から優勝を宣言していたRENA選手が勝ち取ったのでした。
ルールの特性をフルに生かした作戦で予想外の選手が勝ち上がり、それをホームの代表が制して頂点に立つ。そう仕向けようとしてもなかなかそうはいかない、というような流れで終わった今回のトーナメント。その意味で、非常に「美しい」ものでした。大会全体としても成功に終わり、総合やキックの選手も巻き込んだ「SB女子」の今後の流れにも期待が持てる展開。次に女子大会が開催される時は、もっと注目してもよさそうですよ。
posted by solitario |23:13 |
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2009年08月18日
土日は珍しくガッチリ休んだせいもあって、前後編の間が空いてしまいました。しかし、あの大会の熱はまだ冷めず!
1回戦終了後に行われたスーパーファイト2試合は、どちらも判定だったこともあって会場は若干、沈静ムードに。しかし、「吉本光志VS大石駿介」の一戦は4R通してずーーーーっと攻め続けられる、その末に延長R終盤になってミドルの連打ができる(しかも勢い、打点とも落ちない)吉本選手のスタミナに驚愕。まさしく、普段の練習量をかいま見せる闘いぶりでした。全日本キック(今となっては「旧」と付けなければならないのかもしれませんが)の選手層というのは、こういう選手に支えられているのだなあと。大石選手も最後まで健闘はしていたと思いますが、吉本選手の鬼っぷりには及ばなかった感じですね。
しかし、リングサイドでも話していたんですが、「オレはリングに上がって、吉本選手と目を合わせる度胸はない」と。野生動物を思わせるあの目、森の中とかで絶対に光りますよ!(余談)
続く「中島弘貴VS堤大輔」の一戦は、フリージムの選手同士。こういう組み合わせには、「Krush」らしさを感じます。中島選手はいまだ無敗、高いKO率を誇る選手で、黒と白のスパッツはシュートボクセのもの。今は亡き「シュートボクセ・ジャパン」に所属していたとのことで、自慢のパンチ力に加えて終盤、ヒザを多用する姿にはらしさを感じました。本戦はアウトボクシングに徹した堤選手が取ったかとも思いましたがドローで延長に突入、延長Rで中島選手がダウンを奪い、無敗を守りました。チームドラゴンは7月の「“狂拳”竹内裕二VS梶原龍児」に続いて、「作戦はドンピシャだったのに詰めで痛い星を落とす」という展開。勝負の難しさを感じます。
そして、いよいよ準々決勝2試合に突入。先ほど、あれだけ激闘を展開していた選手たちが再び登場するのだから……もう何と言ってよいやら。しかも、4人のうち2人はここで消えてしまうわけですよ。カーッ(意味不明)
ここでも魅せてくれたのが、石川直生選手でした。1回戦で桜井洋平選手を殴り倒した水落洋祐選手がまたも右フックで石川選手をダウンさせたときには、「ああ、今日は水落選手の日だったのかぁ〜」と思ったものでしたが、衝撃はその直後に! これも1回戦同様、石川選手が右ハイをズバリとヒットさせると、身体をくの字に折って倒れていく水落選手の顔面に左ヒザをグサリ! 「戦慄」としか言いようのないKO場面でした。もう本当に、石川選手を称えるしかない自分がいました。
大会前の会見では、「7月に勝ち上がった山本真弘選手と竹内選手は、何かを持っていると感じた。それを、これまでトーナメントなど大事なところで落としてきた自分は持っていないかもしれない。自分が持っているのかどうか、それがこの大会で分かる」と冷静に、客観的に語っていた石川選手。いやいや、これこそが「持っている」というヤツでしょう。まさしく、「神懸かり」と言いたくなるような勝利を1日に2回もやってのける。もう感服。何も言うことありません。
さらにこの後に「山本元気VS前田尚紀」なんて試合が待っているんだから、いかにこの大会が贅沢なものだったかが改めてお分かりいただけるかと思います。この試合は派手なダウンの応酬もKOシーンもありませんでしたが、それだけに緊張感のある“キックボクシングらしい”駆け引きに引き込まれました。「説得力のある判定試合」というヤツですね。判定勝利後、調子がよくなかったことを明かした元気選手でしたが、その中で尾崎圭司選手、前田選手からキッチリと勝利できるのはさすが。準決勝では、希望していた竹内戦が見たい!
イヤほんと、こうしてざっと思い返しても、この大会の充実ぶりは「あり得ない」レベルでした。そうして生き残ったのは石川選手、元気選手の2人。これに真弘選手、竹内選手が加わった4人がまたワンデーで真のトップを争うのですから、10月の決勝大会も期待するなという方が無理! 早くも10月が楽しみなのでした。あ、8・29新宿FACEでのファンフェスティバルでは一足先にその4人が揃うのでした。さらに準決勝の組み合わせ発表もあるとかないとか? うーん、お楽しみはまだまだ続くので、本当に幸せなのであります。
※ところで。
しばらく更新頻度が落ちまくっていたので全然触れる機会もありませんでしたが、7月にはこのブログも3周年を迎えていました。さらにこの週末には、200万アクセスも突破! 読んでくださっている皆さん、本当にありがとうございます。100万アクセスが約1年で達成できたのに対し、その後サボりまくっていたので、次の100万には倍の時間がかかってしまいました。お分かりでしょうが、ブログに対する意欲はだんだん上がってきております(笑)。今後ともよろしくお願いいたします。
posted by solitario |22:48 |
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2009年08月15日
いやー、ものすごい大会でした。「Krushライト級GP2009 2nd ROUND」後楽園ホール大会。7月大会に続きトーナメント1回戦4試合、準々決勝2試合を中心に行われたわけですが、何がすごいって1回戦4試合がすごすぎた。もうこれだけでも、現時点で自分の中の今年のベスト興行に決定できるほど。そして、これまで今年のベストバウトはNJKF1月大会の「米田貴志VS前田尚紀」でしたが、昨日の「石川直生VS TURBO」がそれを上回って1位に! しかも他の試合も負けず劣らずの名勝負という、ホントに「寿命が縮む」ような(と、隣の関係者と何度も言い合っていた)、嵐のような大会でした。
準決勝第1試合、先日触れた桜井洋平選手がいきなり衝撃のKO負け! 「昔は暴走族の特攻隊長をやっていた」と煽り映像で告白していた水落洋祐選手の、まさに特攻勝利でした。敗れた桜井選手は9ヵ月ぶりの復帰戦でしたが、これでKrush連敗、対日本人2連敗。おまけに今回は、前回の山本元気戦とは違って相手が一ランカー。果たして、これを受けてどのような選択を下すのか……心配でもあります。
その桜井選手との対戦が期待されていた石川直生選手は、TURBO選手に1R、倒された際に後頭部を強打。倒す際にしっかりのど元に前腕を差し入れていたTURBO選手が見事でした。そしてパンチでダウンも奪取! 石川選手もハイキックやヒザでTURBO選手のこめかみをカットしますが、ドクターチェックでも試合は止まらず。あと十数秒で判定になれば、確実にTURBO選手の勝利…と思ったところで、石川選手の右ハイが炸裂! これでTURBO選手は失神! あまりにも劇的な、壮絶KO劇でした。
ここまでで、もう自分たちは「ゼエゼエ」言わされるほどでしたが、続いて「前田尚紀VSファイヤー原田」戦が来るのだからたまりません。ファイヤー選手がガンガン攻め込んでダウンを先取し、あわや!というところまでいきましたが、前田選手が逆転ダウンを奪取! さらに攻め手を緩めず、2ダウンで1R勝利を収めました。めまぐるしい展開と人気者・ファイヤー選手の大奮闘に、またもや場内は大興奮!
こんなに続いてしまうと、判定となった「山本元気VS尾崎圭司」戦がやや落ち着いて見えてしまうのだから贅沢なものです。70kgから階級を下げてきた尾崎選手の前蹴りや回転攻撃を冷静に捌いてパンチを入れ続けた山本選手が1回戦突破!
ふう、超駆け足で振り返りましたが、これだけ続いてもうお腹いっぱいになったのが分かっていただけたでしょうか? これでまだ前半戦が終了したばかり。後半戦は改めて書くことにしましょう。うう、まだ興奮が冷めやらない…。
posted by solitario |06:55 |
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2009年08月02日
昨日の夕方に書いたとおり、キックの大会を取材というか観戦に行ってきました。雑誌とかネットとか、どこを見ても8月1日はキックの興行予定は載ってないんですが、実は行われてたんですよ。新木場1st RINGで、「日本プロキックボクシング連盟」という団体の大会が。
日本プロキックというのは、千葉にある千葉(せんば)ジムが中心になってやっているもので、去年あたりから新木場でも年2回程度、大会を開催しているようです。ちなみに今年は4月に千葉ジムホール、6月に大分(!)ですでに行っていて、今大会の後は10月に千葉ジムホール、12月に新木場が予定されています。
この団体の名前は前から何となく気になっていて、今年になって連盟/千葉ジムのホームページを見つけたこともあり、タイミングが合えば一度、見に行ってみたいものだと思っていました。で、昨日は他の大会も仕事の予定もなく、モロモロのタイミングも合ったことで出かけてみたのでした。
とは言え、どこの媒体に掲載の予定もないので取材申請というわけにもいかず、入場料5000円(全席自由)を普通に支払って入場。なので、昨日から「取材というか観戦」と書いているわけです。まあここまで読まれた方の中には「何て物好きな…」と思われてる方もいるかもしれませんが、自分が思うには、元来ライターとか記者とかいうのは、物好きな人がなる職業なんですよ。自分はその中でも「物好き度」が高いために隙間産業化しているわけですが(笑)。一時期、プロレスでもインディー団体を見まくっていた時期があったしなあ…。
で、大会。結果は下の方に掲載しますが、全12試合のうち8試合が「育成SPAR大会」。これはレガース(&選手によってはヘッドギアも)着用、16オンスのグローブで3分2Rを闘い、公式戦績には入れないというもの。ということは、名前の通りスパーリング的なものなのかな、と思って見始めたら、これがガッチガチの本戦(笑)。しかもヒジあり。血まみれになってる選手はいるし、KOはされなくてもボコボコにされてる選手もいるしで、これなら公式戦でいいのでは……?と思わせるものでした。全員、初めて見る選手でしたが、わりかしいい攻めをしている選手もいましたよ。
第9試合から4試合がプロ公式戦で、そのうち2試合はタイトルマッチ。3Rのヘビー級戦はハイキックであっという間にKO決着、ウェルター級王座決定戦は1Rから調子の悪そうだった青コーナーの選手がついに続行不可能となり、4Rに入る前に終了。腰痛とのことで……。6戦目の18歳がチャンピオンになりました。しかし、キックボクサーなのに名前は「球道」という選手。本名なんですかね。
ミドル級タイトルマッチの方は、挑戦者が最初から猛ラッシュをかけてフックで倒し、2度目のダウンでタオルが投入されて秒殺勝利。山本哲也選手が新王者になったんですが、この選手、調べてみたら昨年、K-1トライアウトに合格してトライアウト育成大会にも出場していました。
KOが多くて速く進むなーと思いながら迎えたメイン、ここでとんでもないアクシデントが!
スーパーウェルター級王者の基流・ザ・ビャー選手は変なリングネーム(失礼)ですが、以前は「基流・ザ・ハイネケン」で出場していたことがあったり、入場テーマ曲が「すごい男の歌」(「♪ビールを回せ〜」という、CMで使われていた曲)だったりで、「ビャー」というのは「BEER」のことだと分かります。リーゼントをビシッと決めて入場。相手のナックル勇治選手は、以前MAキックのランカーだった大阪の「ナックルユウジ」選手と同一人物、ということでいいんでしょうか? この試合はノンタイトル戦です。
で、アクシデントが起きたのは1R。組み合ったところでブレイクがかかったんですが、その直後にナックル選手が右ヒジ! この一撃で基流選手は横ざまにすっ飛ぶように倒れてロープを越え、花道の上で昏倒してしまいました。俯せに倒れたままの基流選手に、場内は騒然。ドクターが駆け寄りますが、一時は痙攣を起こしていたようです。もちろん続行は不可能で、基流選手が反則勝ち。
その後、確認したら意識は戻ったようで手を動かしているところは見えましたので、大事には至っていないと思いますが…。それと、たまたま花道のある方向だったからよかったですが、あの勢いで他の方向だったら、間違いなくリング下に落下して頭を打っていたと思います。その意味ではせめてもの救いでした。
初の日本プロキック観戦は、最後のアクシデントも含めて何だか強烈な体験になってしまいました。もちろんメジャーではない、でも「草格闘技」というほどレベルが低いわけでもない、何とも整理のつけにくい感じでしたが、とにかく自分の「物好き魂」「インディー嗜好」は大いに満足させられた感じでした。たまにはこういうのもいいもんです。
【誰が必要としているか分からない(笑)、全試合写真付き超詳細記録】
日本プロキックボクシング連盟
2009年8月1日(土)
東京・新木場1st RING
[本戦]
第12試合 スーパーウェルター級ノンタイトルマッチ(66kg契約) 3分5R
○ 基流・ザ・ビャー(拳伸/日本プロキック・スーパーウェルター級王者)
1R 反則(ブレイク後のナックルの攻撃により基流が続行不可能に)
× ナックル勇治(全栄会館/日本プロキック・ウェルター級3位)
第11試合 日本プロキック・ミドル級タイトルマッチ 3分5R
× 秋山TAKASHI(千葉/日本プロキック・ミドル級王者)
1R1分10秒、TKO(左フックでダウン後、タオル投入。秋山は右フックでもダウンあり)
○ 山本哲也(義勇会/日本プロキック・ミドル級2位)
※山本が新王者に。
第10試合 日本プロキック・ウェルター級チャンピオン決定戦 3分5R(延長1R)
○ 球道(玄気道/日本プロキック・ウェルター級新人王1位)
3R終了時、TKO(腰痛のためレフェリーストップ)
× 山口高嶺(義勇会/日本プロキック・ウェルター級2位)
※球道が新王者に。
第9試合 90kg契約(グローブハンデ) 3分3R
× 巻渕 淳(拳伸)
1R0分20秒、KO(右ハイキック)
○ 豊島謙吾(チーム姫川)
[育成SPAR大会 3分2R]
第8試合 64kg契約
× 渡部貴裕(JTクラブ厚木)
判定0-3(18-20、18-20、17-20)
○ 和成(全栄会館)
第7試合 59.5kg契約
○ 木原ケンタロウ(JTクラブ厚木)
判定3-0(20-19、20-19、20-18)
× 三澤 卓(玄気道)
第6試合 70kg契約
× 町田正洋(ASA-KICK)
判定0-2(19-20、20-20、19-20)
○ 椿木衛治(M.K.A)
第5試合 72.5kg契約
─ 高田功聖(拳伸)
椿木のケガにより延期
─ 椿木和也(M.K.A)
第4試合 64kg契約
× 関口 聡(ASA-KICK)
1R1分33秒、KO(3ダウン。3度とも右フック)
○ 堤 和紀(JTクラブ)
第3試合 61.5kg契約
○ 小林伸行(JTクラブ厚木)
判定3-0(20-19、20-20、20-19)
× 島袋繁文(義勇会)
第2試合 62kg契約
× 良平(拳伸)
判定0-2(18-20、19-20、20-20)
○ 佐久間譜現(義勇会)
第1試合 55kg契約
× 糸賀勇太郎(玄気道)
判定0-3(18-20、17-20、18-20)
○ 後藤和範(JTクラブ)
【その他モロモロ】
右がこの連盟の理事長・戸高今朝明氏。実は数年前、少しお話しさせていただいたことがあるんですが、もちろん覚えられてはいないことでしょう。
非常に味のあるリングアナの柳亭金車さん。落語家です。
もう一人のリングアナは女性。パンフには戸高麻里さんとあるので、戸高今朝明理事長の娘さん?
手作り感があって味わい深いチケットとパンフ。でもパンフには必要な情報はだいたい載ってました。
posted by solitario |02:46 |
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2008年11月09日
昨日は昼にディファ有明で女子格闘技大会「VALKYRIE」旗揚げ戦を取材した後、後楽園ホールに移動して全日本キックボクシング連盟を取材。メインの山本元気VS桜井洋平の一戦は、文句なくぶっちぎりで今年のベストバウトでした。
結果はもうあちこちで報じられていますが、山本選手の3RKO勝ち。山本選手は1Rに2回、2Rに1回ダウンを奪い、1Rにはパンチで桜井選手の鼻を陥没させての勝利。こう書くとワンサイドゲームのように見えますが、「もうダメか!」というような倒れ方から3度立ち上がり、鼻を負傷して記憶も飛びながら最後まで逆転をかけて攻め続けた桜井選手の気迫も驚異的でした。特に2R、右ハイを入れた直後に桜井選手が思いっきり舌を出した瞬間にはゾクリとするほどでした。
全日本キックボクシング連盟とニュージャパンキックボクシング連盟、両団体のトップ同士の激突とあって、入場前から場内は異様な雰囲気。登場した両選手の表情は、ただならぬものがありました。これだけの緊張感を感じた試合は、近年にないほど。本当に、この時点から頭の芯がビリビリとしびれるような興奮を味わいました。
試合は、はっきり書けば桜井選手の勝利を予想もしていたし期待もしていたので、1Rから“まさか”の展開に、さらにビリビリ。試合が終わるまで、それは続きました。繰り返しになりますが、ここまでのものを味わわせてくれた試合は本当に何年も記憶にありません。昨年の「前田尚紀VS梶原龍児」の一戦は試合が進むごとに興奮度が上昇した試合でしたが、今回は開始前からMAXのまま最後まで針を振り切り続けたというか。まさに、「決戦」そのものでした。
試合後、一番気になったのはこの大一番で敗れた桜井選手の発言でしたが、前向きなものだったので安心しました。「これでは終われない」というところでしょう。
とにかく、何から何までがとんでもない闘いでした。この試合を見ることができたことに、本当に感謝したいと思います。
posted by solitario |13:27 |
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2008年09月03日
31日の日曜日は、後楽園ホールでJ-NETWORKを取材。あ、ちなみに昼は北沢タウンホールで「Gi グラップリング・トーナメント」の女子の部でした。夜の男子も見たかったんですが。
この日のJ-NETは、昨年に続く「TEAM DRAGON QUEST」。全14試合、赤コーナーはすべてチームドラゴンの選手というマッチメークです。チームドラゴンといえば、5月31日の全日本キック・新宿FACE大会で全日本と10対10の全面対抗戦を行ったばかり。一ジムが一つの興行に10人なり14人なりの選手を出すことができるというだけでも驚きですが、そんな大会を3ヵ月のスパンで実現できてしまう層の厚さといったら…。
さらに、8月はチームドラゴン側にデビュー戦の選手がいなかったというのも驚きです。普通、こういう場合は「この興行に間に合うように」という感じでプロデビューにこぎ着ける選手も多く、だからこそ多くの選手を揃えられたりするわけですが、この日はそうではなかったわけですから。
数を揃えるだけでなく、5月は7勝(4KO)3敗、8月は12勝(6KO)2敗という戦績も見事というほかありません。しかも、K-1の澤屋敷純一選手や前田慶次郎選手など、これ以外の大会にも選手を出しているわけですから…。
ただし、チームドラゴン並びに前田憲作代表としては、どちらの大会も手放しでは喜べなかったのではないでしょうか。もちろん全勝でないこともありますが、5月はメインの大将戦で梶原龍児選手が吉本光志選手に敗れましたし、8月はJ-NETライト級王者の細野岳範選手が黒田アキヒロ選手に敗れてベルトを失いました。それぞれの大会で、痛い星を落としてもいるのです。
事実、先日の大会で個人的に最も印象に残ったのは、黒田選手の勝利でした。過去、秒殺も含めて2敗を喫している王者・細野選手に対する研究ぶりが目立つ闘いぶりで、「このままいけばもしかして…」と思わせた中の劇的KO勝ち。やっぱり、これだから格闘技は分からない。特に3ヵ月前にはNJKFで黒田選手がKO負けする様を見たばかりだったので、余計にうれしい驚きでした。
ただやはり、その層の厚さ、全体的な実力では一ジムとしては抜きん出たものがあるチームドラゴン。今後の動きにも目を配っておいた方がよさそうです。
posted by solitario |22:25 |
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2008年09月01日
休みすぎました(笑)。
最近取材した興行などでも書きたいことはいくつもあるんですが、とりあえず今日はこの話から。
7月にキックボクシングのヤングファイト的な大会を見に行ったんですが、その日にデビューした中に「プロボクシング戦績10戦10勝」という選手がいました。その実績を評価してということでしょう、試合順も比較的後の方で、相手もすでに何戦もしている選手でした。
その選手はKOこそ逃したもののさすがにパンチの威力はパッと見にでも分かるほど。文句なしの判定勝ちを収めました。客席にはボクシング時代かららしい応援のお客さんが数人いて、試合中も判定勝利が告げられたときも、大きな声を上げていました。
その試合を見て、「これは楽しみな選手が出てきたものだ」と思ったのは言うまでもありません。この調子だと、すぐに5回戦に昇格し、ランキングにも入ってくるだろうと。
それから少しして、その選手の所属ジムに別の取材で訪れたとき、ちょうどその選手がやってきました。普段着でしばらく椅子にかけていましたが、何人かの選手に挨拶をしていたりしました。「デビューできた御礼の挨拶かな?」などと、その時は思っていました。
取材後、関係者と話をする中で、その選手の話になりました。聞けばボクシングでは東日本の新人王にまでなったのですが、「どうしてもキックボクシングがやりたい」ということでボクシングを引退してそのジムに入門したのだとか。
それだけでも驚いたのですが、続く話にはもっと驚かされました。家業に従事しなければならないため、この1戦のみで遠く離れた故郷に帰ってしまうというのです。
何ともったいない! あのデビュー戦が、そのままラストファイトになってしまうなんて! そう、先ほど自分が見かけたのは、別れの挨拶だったのです。
ひっそりとデビューして、ひっそりとリングを去っていったあの選手。ボクシング・キックボクシングを通じて、プロではついに負けなしだったわけです。
残念なことですが、個人的な事情はどうにもしようがありません。いずれまた、事情が変わってリングに戻ってくることがあれば…と思います。
というわけで、ひっそりした話で再開してみました。またこれから、よろしくお願いします。あ、そういえば小社、有限会社ソリタリオが本日で創立6周年を迎えました。まだまだ吹けば飛ぶような存在ですが、こちらの方もよろしくお願いします。
posted by solitario |18:30 |
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2008年04月30日
ちょっと休みすぎまして、失礼しました。そろそろ復活しようかなと。
昨日は仕事の関係で、さいたまではなくディファ有明にMA日本キックボクシング連盟の大会を取材に。自分の場合、リングサイドで撮影しながらの取材というのはそれほど多くはないのですが、それだけにたまにやるとかなり疲れます。特にネット系の媒体で、毎大会のようにやっている方々は偉いなあといつも思うわけですが。
大会は上2つのタイトルマッチを筆頭に、熱戦続きでした。個人的に一番、驚いたのはJ-NETWORKの西山誠人選手が、MA王者の壮泰(そうた)選手を右ストレート一発で1RKOした一戦でした。そのフィニッシュは撮り逃しましたが(泣)。
先のK-1 MAXで衝撃的な勝利を収めた城戸康裕選手も来場し、挨拶。超満員(チケットは完売!)のお客さんに、次のアルトゥール・キシェンコ戦も早い回に倒すこと、そしてMAの名をさらにアピールすることを約束していました。
戻ってきてモロモロの作業を終えたら、DREAM.2のPPVの録画を見て、それに関する原稿を朝までに書く…つもりだったのですが、さすがに疲労のピークで、いったん仮眠。結局、今日の午前中に見て、急いで原稿を書いたのでした。最近、あの雑誌で自分がよく担当させてもらっているあの企画ですが(発売になったらまたご案内します)。
青木真也VS J.Z.カルバンはここまでタメにタメただけはある大熱戦でしたが、ミドル級GPについては、何となく昨年3月のHERO'S名古屋大会を思い出しました。一本・KO決着が多く、個々の試合は悪くはないのですが、全体としてはもう一つパンチに欠ける印象というか…。秋山成勲選手の欠場もあって、GP全体を貫く「軸」がもう一つ、見えてこないのがその理由かと。準々決勝の組み合わせ(未定のもう一枠も含めて)で、それは見えてくるのでしょうか。
結局、昨日の両大会を全部見て、それぞれについての原稿を速攻で書くことになり、今は電池切れでヘロヘロ(笑)。頑張ります…。
※こちらもどうぞ。
「ソリタリオの格闘技PRESS!」(もう一つの格闘技ブログ!)
http://blog.olga.to/solitario/
「monologues of solitario」(身の回りのことなど、私的な内容です)
http://solitario.exblog.jp/
posted by solitario |22:24 |
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2008年02月05日
勝敗予想ではオランダ・チームの選手情報があまりになかったために取り上げませんでしたが、当日のパンフレットでは「K-1 WORLD YOUTH」についてのコラムを執筆させてもらいました。K-1のパンフレットに書いたのはエラく久しぶりです。
そこにも書きましたが、今や10代がめざましい活躍を見せているのはスポーツ界全体、のみならずいろんなジャンルでの傾向となっています。その理由や事情についてはここでは置いておくとして、当日の試合を見て感じたことなどを。
3試合行われた「WORLD YOUTH」の試合は日本チームの3戦全勝に終わりましたが、選手に関してはまだ開きがあるように感じられました。ひとつは肉体面。HIROYA選手などは安心して見ていられるのですが(それはそれですごい話)、プロのリングで闘うにはまだ不安な感じがする選手もいたりして、どうなのかなあと。もちろん試みとして始まったばかりで、レベル的に玉石混淆な部分もあって当たり前とは思いますが、肉体面はまた別の問題なわけで。他のライターの方と開場で話していて、「WORLD YOUTHに関しては2分3Rとかでもいいのかも」という話にもなりました。
大会後の谷川プロデューサーの話によれば必ずしも60kgにこだわっているわけでもないとのことで、各選手が本当に適正体重で闘えるなら、また話は違ってくるのかもしれません。
前回のエントリーでも少し触れたとおり、今回の大会ではパンチの手数に特に重点が置かれている感がありました。これも特にWORLD YOUTHに関しては、慎重に考えなければならない部分だと思います。「若さ溢れる試合をすること」と「しゃにむに殴り合う」ことは決してイコールではないわけで。まあもちろん、主催者サイドは十分考慮しているとは思いますが。
疑問ばかり感じたわけではなくて、いい効果を目の当たりにした部分もあります。その一つは、客席に彼らの応援団として同級生などの若い客層が多くいたこと。単純に客層の若年化にもつながりますし、リングに立っている彼らに刺激されて格闘技を始める子も増えるかもしれません。それがひいては競技人口の拡大にもつながるかなと。
いずれにせよ谷川氏もWORLD YOUTHについてはやる気まんまんのようなので、今後の展開を見守りたいと思います。パンフのコラムに書いた、キック界で活躍するU-20選手たちの参戦にも期待したいところです。
そして、今回の大会について。客席は…うーん、7割程度の入りといったところでしょうか? これを、「魔裟斗選手のいないMAXでこれは健闘」となるのか、「MAXの名前のついたイベントでこれでは…」となるのかは微妙なところですが(それは視聴率にしても同様)、MAX、特に日本代表トーナメントについては「魔裟斗選手の後」は常について回る課題なわけで。その結論は、まだ出せない気がします。といっても、そうそう待っていられる時間もありませんが。
また、これも日本トーナメントにつきものではありますが、普段は後楽園ホールなどで活躍するキックボクサーの選手が多かったこともあって、彼らの応援団も詰めかけていつものMAXとは違う「キック寄り」な場内の雰囲気は興味深いものでした。自分などはいつも後楽園ホールで慣れっこですが、違和感を感じるお客さんもいるかもしれません。それと世界トーナメントの雰囲気の違い、これは両方あっっていいのかなと。そんなわけでモロモロ、考えることも発見も多い武道館大会でした。
※こちらもどうぞ。
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posted by solitario |22:30 |
取材記(キックボクシング) |
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