2009年08月02日

誰も知らない大会を取材

 昨日の夕方に書いたとおり、キックの大会を取材というか観戦に行ってきました。雑誌とかネットとか、どこを見ても8月1日はキックの興行予定は載ってないんですが、実は行われてたんですよ。新木場1st RINGで、「日本プロキックボクシング連盟」という団体の大会が。
 日本プロキックというのは、千葉にある千葉(せんば)ジムが中心になってやっているもので、去年あたりから新木場でも年2回程度、大会を開催しているようです。ちなみに今年は4月に千葉ジムホール、6月に大分(!)ですでに行っていて、今大会の後は10月に千葉ジムホール、12月に新木場が予定されています。
 この団体の名前は前から何となく気になっていて、今年になって連盟/千葉ジムのホームページを見つけたこともあり、タイミングが合えば一度、見に行ってみたいものだと思っていました。で、昨日は他の大会も仕事の予定もなく、モロモロのタイミングも合ったことで出かけてみたのでした。
 とは言え、どこの媒体に掲載の予定もないので取材申請というわけにもいかず、入場料5000円(全席自由)を普通に支払って入場。なので、昨日から「取材というか観戦」と書いているわけです。まあここまで読まれた方の中には「何て物好きな…」と思われてる方もいるかもしれませんが、自分が思うには、元来ライターとか記者とかいうのは、物好きな人がなる職業なんですよ。自分はその中でも「物好き度」が高いために隙間産業化しているわけですが(笑)。一時期、プロレスでもインディー団体を見まくっていた時期があったしなあ…。
 で、大会。結果は下の方に掲載しますが、全12試合のうち8試合が「育成SPAR大会」。これはレガース(&選手によってはヘッドギアも)着用、16オンスのグローブで3分2Rを闘い、公式戦績には入れないというもの。ということは、名前の通りスパーリング的なものなのかな、と思って見始めたら、これがガッチガチの本戦(笑)。しかもヒジあり。血まみれになってる選手はいるし、KOはされなくてもボコボコにされてる選手もいるしで、これなら公式戦でいいのでは……?と思わせるものでした。全員、初めて見る選手でしたが、わりかしいい攻めをしている選手もいましたよ。
 第9試合から4試合がプロ公式戦で、そのうち2試合はタイトルマッチ。3Rのヘビー級戦はハイキックであっという間にKO決着、ウェルター級王座決定戦は1Rから調子の悪そうだった青コーナーの選手がついに続行不可能となり、4Rに入る前に終了。腰痛とのことで……。6戦目の18歳がチャンピオンになりました。しかし、キックボクサーなのに名前は「球道」という選手。本名なんですかね。
 ミドル級タイトルマッチの方は、挑戦者が最初から猛ラッシュをかけてフックで倒し、2度目のダウンでタオルが投入されて秒殺勝利。山本哲也選手が新王者になったんですが、この選手、調べてみたら昨年、K-1トライアウトに合格してトライアウト育成大会にも出場していました。
 KOが多くて速く進むなーと思いながら迎えたメイン、ここでとんでもないアクシデントが!
 スーパーウェルター級王者の基流・ザ・ビャー選手は変なリングネーム(失礼)ですが、以前は「基流・ザ・ハイネケン」で出場していたことがあったり、入場テーマ曲が「すごい男の歌」(「♪ビールを回せ〜」という、CMで使われていた曲)だったりで、「ビャー」というのは「BEER」のことだと分かります。リーゼントをビシッと決めて入場。相手のナックル勇治選手は、以前MAキックのランカーだった大阪の「ナックルユウジ」選手と同一人物、ということでいいんでしょうか? この試合はノンタイトル戦です。
 で、アクシデントが起きたのは1R。組み合ったところでブレイクがかかったんですが、その直後にナックル選手が右ヒジ! この一撃で基流選手は横ざまにすっ飛ぶように倒れてロープを越え、花道の上で昏倒してしまいました。俯せに倒れたままの基流選手に、場内は騒然。ドクターが駆け寄りますが、一時は痙攣を起こしていたようです。もちろん続行は不可能で、基流選手が反則勝ち。
 その後、確認したら意識は戻ったようで手を動かしているところは見えましたので、大事には至っていないと思いますが…。それと、たまたま花道のある方向だったからよかったですが、あの勢いで他の方向だったら、間違いなくリング下に落下して頭を打っていたと思います。その意味ではせめてもの救いでした。
 初の日本プロキック観戦は、最後のアクシデントも含めて何だか強烈な体験になってしまいました。もちろんメジャーではない、でも「草格闘技」というほどレベルが低いわけでもない、何とも整理のつけにくい感じでしたが、とにかく自分の「物好き魂」「インディー嗜好」は大いに満足させられた感じでした。たまにはこういうのもいいもんです。


【誰が必要としているか分からない(笑)、全試合写真付き超詳細記録】

日本プロキックボクシング連盟
2009年8月1日(土)
東京・新木場1st RING

[本戦]

第12試合 スーパーウェルター級ノンタイトルマッチ(66kg契約) 3分5R
○ 基流・ザ・ビャー(拳伸/日本プロキック・スーパーウェルター級王者)
1R 反則(ブレイク後のナックルの攻撃により基流が続行不可能に)
× ナックル勇治(全栄会館/日本プロキック・ウェルター級3位)

第12試合1


第12試合2


第12試合3


第11試合 日本プロキック・ミドル級タイトルマッチ 3分5R
× 秋山TAKASHI(千葉/日本プロキック・ミドル級王者)
1R1分10秒、TKO(左フックでダウン後、タオル投入。秋山は右フックでもダウンあり)
○ 山本哲也(義勇会/日本プロキック・ミドル級2位)
※山本が新王者に。

第11試合1


第11試合2


第10試合 日本プロキック・ウェルター級チャンピオン決定戦 3分5R(延長1R)
○ 球道(玄気道/日本プロキック・ウェルター級新人王1位)
3R終了時、TKO(腰痛のためレフェリーストップ)
× 山口高嶺(義勇会/日本プロキック・ウェルター級2位)
※球道が新王者に。

第10試合1


第10試合2


第9試合 90kg契約(グローブハンデ) 3分3R
× 巻渕 淳(拳伸)
1R0分20秒、KO(右ハイキック)
○ 豊島謙吾(チーム姫川)

第9試合


[育成SPAR大会 3分2R]

第8試合 64kg契約
× 渡部貴裕(JTクラブ厚木)
判定0-3(18-20、18-20、17-20)
○ 和成(全栄会館)

第8試合


第7試合 59.5kg契約
○ 木原ケンタロウ(JTクラブ厚木)
判定3-0(20-19、20-19、20-18)
× 三澤 卓(玄気道)

第7試合


第6試合 70kg契約
× 町田正洋(ASA-KICK)
判定0-2(19-20、20-20、19-20)
○ 椿木衛治(M.K.A)

第6試合


第5試合 72.5kg契約
─ 高田功聖(拳伸)
椿木のケガにより延期
─ 椿木和也(M.K.A)

第4試合 64kg契約
× 関口 聡(ASA-KICK)
1R1分33秒、KO(3ダウン。3度とも右フック)
○ 堤 和紀(JTクラブ)

第4試合


第3試合 61.5kg契約
○ 小林伸行(JTクラブ厚木)
判定3-0(20-19、20-20、20-19)
× 島袋繁文(義勇会)

第3試合


第2試合 62kg契約
× 良平(拳伸)
判定0-2(18-20、19-20、20-20)
○ 佐久間譜現(義勇会)

第2試合


第1試合 55kg契約
× 糸賀勇太郎(玄気道)
判定0-3(18-20、17-20、18-20)
○ 後藤和範(JTクラブ)

第1試合


【その他モロモロ】
右がこの連盟の理事長・戸高今朝明氏。実は数年前、少しお話しさせていただいたことがあるんですが、もちろん覚えられてはいないことでしょう。
理事長


非常に味のあるリングアナの柳亭金車さん。落語家です。
リングアナ1


もう一人のリングアナは女性。パンフには戸高麻里さんとあるので、戸高今朝明理事長の娘さん?
リングアナ2


手作り感があって味わい深いチケットとパンフ。でもパンフには必要な情報はだいたい載ってました。
チケット


パンフ



posted by solitario |02:46 | 取材記(キックボクシング) | コメント(3) | トラックバック(0)
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誰も知らない大会を取材

コメント投稿者ID :

ほっといても目に入って来るものだけ見てたんじゃダメなんだなぁと反省しました。
挑戦的取材、素晴らしいと思います。
自腹なのもカッコイイ。

posted by inuneko | 2009-08-02 15:05

誰も知らない大会を取材

コメント投稿者ID :

自腹が偉いわけじゃなく普通です。
取材じゃないのに無料観戦する馬鹿がいるだけでえらくない。
そんなの自慢するんだからレベル低い。
だいたい最初から掲載予定で行く行かないってのが記者じゃないよ。
面白ければ掲載するのが普通なんだから。素人レベルに記者やらせるとこれだ。
一般媒体じゃ通用しない。

posted by SAMURAI | 2009-08-03 00:05

誰も知らない大会を取材

コメント投稿者ID :

素晴らしい。
記者魂最高だと思います。

ナックル勇治は移籍したの?

posted by 千葉ファン | 2009-08-18 17:20

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