2006年07月30日

試合の面白さは会場の大きさに比例しない

 今日はキックで見たい大会もいくつかあったのですが、担当もあって新木場でDEMOLITIONを取材。会場の新木場1st RINGは倉庫を改造したプロレス・格闘技専用スペースで、まさに「数百人から」の世界です。
 DEMOLITIONとは、宇野薫らが在籍する和術慧舟會系の総合イベントで、最近は“若手の登竜門”的な色合いをいっそう強めています。よって、出場するのも基本的に「これから」の選手たちで、客席はほぼ、各選手の応援団で埋め尽くされます。
 では、そんな規模の小さい大会だから、試合もそれなりなのか、というと、そうじゃないんだな、これが。まあ、もちろんその時によっていい悪いはありますが、少なくとも今日に関して言えば、激しい試合が続出して、大変見応えのある大会でした。8試合中6試合が一本・KO、うち4試合が1ラウンド決着。判定となった2試合も攻防の止まらない試合で、場内は大いに沸いていました。こういう大会を見ると、タイトルのとおり「試合の面白さはイベントの大小、会場の大小とは関係ないなあ」と思ってしまいます。もちろん、ビッグイベントの豪華な演出や世界トップ選手たちの攻防も素晴らしいのですが、こういう小さなイベントで上を目指して貪欲に闘う選手たちの姿もまた素晴らしいのです。
 第4試合に出場したパンクラスP'sLAB横浜の荒牧拓選手は、今年のパンクラス・ネオブラッドトーナメントを一本勝ちの連続で勝ち進みながら(STFまで繰り出した!)、惜しくも決勝進出はならなかったという選手。決勝が行われた後楽園大会2日後の出場は、パンクラス・サイドの配慮…とは、考えすぎです、たぶん(笑)。得意な下からの仕掛けで、三角→十字→腕ひしぎ三角固めとねばり強く攻め続け、ついにタップを奪いました。
 第6試合の平山貴一VS松尾大士は、レスリングの実績を引っさげて総合入りした松尾が序盤、飛び蹴りからラッシュをかけますが、これをしのいだ平山選手が1R終盤の飛びヒザから形勢を逆転。2Rには頭部、顔面へのヒザ蹴りを何発も放ち、最後もコーナーに詰まった相手にヒザ連発で戦慄のフィニッシュ。大会一番の試合となりました。
 第7試合には、極真会館所属ながら総合に出場し続ける瀬戸哲男選手が登場。ローやミドルといった蹴りを中心に攻めますが、自分としては高田道場からフリーとなって一戦目の佐藤豪則選手の必死の闘いぶりに目がいきました。ひるむことなく前に出続け、パンチの正確さも時間を追うごとに増していったように感じます。終了近くにダウンを取られたのが響きドローとなりましたが、2R中盤以降、瀬戸選手は下がる一方。佐藤選手は昨年、大会が中止となった韓国出張で一緒になり(彼は松井大二郎選手のセコンドでした)、その関係からも個人的に気になっている選手。フリー初戦、勝ち星は得られませんでしたが、印象に残る試合ぶりでした。
 メインはKILLER BEEの浅野倫久選手が、右のパンチと左のローを有効に使い、キャリアで上回る相手に判定勝ち。相手の滝田J太郎選手は完全にローが効いており、もし3ラウンド戦だったら先日の吉田VSミルコに続く、総合でローでのダウンシーンが見られたかもしれません。浅野選手本人は「もっと圧倒したかった」と言っていましたが、今後が楽しみな選手です。
 K-1札幌も含め、他の大会結果も気になるところです。あー、許されるなら全部見たかった。まあでも、今日はいいもの見せてもらったので満足です。

posted by solitario |23:02 | 取材記(総合) | コメント(2) | トラックバック(0)
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この記事に対するコメント一覧
Re:試合の面白さは会場の大きさに比例しない

イベントが多過ぎまあすね。
せめて違う日になればと思うのですが...

大阪で行われたリアリズムの試合結果ってどこかに出てるんですかね?

posted by eiichi | 2006-07-31 08:05

Re:試合の面白さは会場の大きさに比例しない

 ホント、集中してますよね。リアルリズムの結果ですが、滑川選手は飛びヒザでTKO負け、地主選手は負け、池本選手は勝ちみたいです。自分も詳報が見たいんですけどね。

posted by solitario | 2006-07-31 14:07

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