2006年07月25日
レフェリーって難しい
それぞれに(違った意味で)業界内でも話題を呼んでいる「MARS ATTACK」と「真王杯」ですが、両方のイベントでレフェリングについて気になったことがありました。 「MARS ATTACK」は新ルール適用のためレフェリングが大変だったのは明らかですが(現にレフェリー陣も、試合が終わるたびに「難しい」を連発していた)、セミのカリーナ・ダム対MIKUの試合中、こんな場面がありました。1R、カリーナ選手が浴びせ気味にMIKU選手を倒し、テイクダウン。「投げ」というほどではなかったので、テイクダウンで1ポイント…と思ったら、レフェリーは「3ポイント」をコール。あれっと思った瞬間、MIKU選手のセコンドのクラブ・バーバリアン福本代表が「3ポイントかよ!」と声を上げていました。厳格なことでは定評のある岡林レフェリーは「レフェリーへの暴言!」ということでイエローカードを提示、さらに3ポイントが引かれてしまったのです(イエローは5ポイントのはずなのですが…)。 先日も書いたとおり、選手・セコンドも(おまけにレフェリーも)新ルールについてはそれほど前もって知らされていたわけではありません。確かに、ルールを見ると「コーナーマン(セコンド)は試合終了後2週間以内に書面で異議を申し立てることができる」とあるのですが、誰もが手探りで試合を行っていた中、これは酷だったのではないかと思います。 ここで、自分はレフェリングに対して文句を言いたいわけではありません。厳格にレフェリングすることは、大変よいことだと思います。ただ、最初ということもあり、もう少し幅を持たせてもよかったかと。これは主催者に対して。その場で疑問を呈することができるのはあの場ではチェアマン(もう一人のレフェリーが行う)のみで、実際にはそれもほとんど機能していませんでした。選手やセコンドには動揺もあったはずで、あれはやはり気の毒でした。 「真王杯」では、メインで桜井洋平選手のヒジ打ちが速攻で決まり、TURBO選手の額が割れました。そのドクターチェックの間、勝ちを確信した桜井選手のセコンドがリングに駆け入り、桜井選手を抱え上げて祝福し始めたのです。試合が終わっていないのですから、これは明らかな反則。下手すると、桜井選手が失格負けになってもおかしくない行為でした。でもメインが短時間決着で、場内は大歓声。ここで勝敗が入れ替わったら…と思うとヒヤヒヤしましたが、レフェリー陣の協議により桜井選手には勝利とともに「減点1」が宣せられました。TURBO選手の傷が深く、どうにも続行不可能のようだったので事態は大きくなりませんでしたが、もしこれが微妙な負傷だったら、負けた方ももっと強い抗議に出ていたかもしれません。 どちらの事例も、裁いていたのは経験豊富なレフェリーです。ですがこのように、突発的な事態というのは往々にして起こります。そこでの判断には、それほど時間をかけるわけにもいきません(速ければいいというものでもありませんが)。その場その場でルールを尊重しながら、状況に応じた判断を下すのもレフェリーの役目で、これは本当に大変なことだと思います。昨今は競技も多様化しており、レフェリングもより難しくなっています。レフェリー次第で、試合や、さらにはイベントまでが大きく動いてしまうこともあります。本当に難しい仕事だなあと、そして皆さん、よくやっているなあと、つねづね感心してしまうのでした。
posted by solitario |13:58 |
格闘技雑感 |
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