2006年11月08日

ついでにもう一つ、PRIDEへの疑問

 昨日はPRIDE武士道への疑問を書きましたが、反響もあるようなのでもう一つだけ。これはPRIDE全体に言えることなのですが、皆さんは「10分・5分(・5分)」のラウンドタイムをどう思われますか? コメントにもあった件なのですが、自分は実は、いまだにあまりなじめていません。あくまで個人的な感覚として、ですが。
 PRIDEから総合格闘技を見始めたファンの方にはこれが当たり前になっているかもしれませんが、実は国内の総合プロモーションを見渡してみても、この「1R目は10分」という時間を採用しているのはPRIDEのみです。先日行われたHERO'Sライトヘビー級トーナメントは同じ時間制が採用されましたが、これは例外。修斗・パンクラス・DEEP・GCM系各イベント・ZSTその他…すべて5分2~3Rとなっています。
 10・5・5の3R制が採用されたのは、2001年3月のPRIDE.13から。そう、四点ポジションでのヒザ蹴りが認められた新ルール施行と同時のことです。1R目が10分となったのは、そこまでに長く採用されていた「10分2R」の名残だろうと思います。その根拠は手元に資料がないのでよく分かりませんが、憶測では、なるべくここで出し切って1Rに決着をつけさせたいという主催者側の意図だと思うのですが、どうでしょう。
 実はPRIDEの試合時間は、初期にはもっともっと柔軟なものでした。記録を見返せば分かりますが、1大会に複数の時間制が混在していることもままありました。これは、PRIDE側の価値基準が確立できていなかったことと、選手(特にグレイシー一族ですね)の要望がいろいろとあったことが関係しています。立ち上げからしばらくは試行錯誤は必要なので、これは仕方ないことでしょう。ちなみに2000年に行われた第1回のGPは、特例の桜庭和志VSホイス・グレイシー戦(10分無制限R)を除いて、すべて15分1R。これだけとっても、今から見たら意外でしょ?
 で、試行錯誤の末に定着した現在の時間制ですが、自分がなぜなじめないかというと、やはり1Rの後半には、スタミナ切れを起こしている選手が多いからです。もちろん、各階級のトップどころはそんなことはなく、この時間制に対応できる体作りからがPRIDEで勝ち残る条件の一つ、ということは言えるでしょう。ですが、後半になるに従って攻防や展開が少なくなってしまった試合を見るにつれ、「1Rを5分にすれば…」と思わざるを得ないのも確かです。
 また、結局1Rをフルに闘った選手たちはインターバルの回復度合いにも限界があり、2・3Rに試合が決まることが少ないという現実もあります。噛み合わせ的に膠着してしまった場合、短く区切れば選手にも観客にも気分転換をもたらす効果もあるでしょう。
 ルールの独自性自体は否定しません。何から何まで多数派に合わせる必要もないでしょう。ですが、選手のパフォーマンスを考えたら、規制上そうせざるを得ないアメリカ大会以外でも、試験的にやってみるメリットはあるのではないかと、そう思うのです。改めて、ファンの皆さんはどう思われますか?

posted by solitario |23:01 | 格闘技雑感 | コメント(12) | トラックバック(0)
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この記事に対するコメント一覧
Re:ついでにもう一つ、PRIDEへの疑問

毎度スイマセン。ぼくもこの「1R10分2&3R5分」というラウンド制はどうかと思っていたところ、先日のUSA大会が5分3Rでテンポがよく面白かった(USA大会の面白さに大きく影響していた気がします)。

ぼくの曖昧な記憶だと、体力のあるうちに展開をはかるために、最初の1Rは10分みたいな話だった気がします。でも逆に10分のために展開が膠着してしまったり、締まりのない試合の流れを変えられないなど、ネガティブな要素のほうが多いんじゃないかなと最近は思います(このあたりは高崎さんと同じ意見です)。大会自体も長くなるし。

1R5分でも観客を充分魅了出来る試合が行われることは、修斗や他のプロモーションでも実証済みです。「10分1R」に独自性以外のメリットが現時点でないのであれば、是非とも5分1Rにして欲しいなあと思います。

posted by 月ひつじ | 2006-11-09 00:12

Re:ついでにもう一つ、PRIDEへの疑問

膠着の原因は時間だけではないと思います。

某トップチームの選手達は寝技が主体の為、立ち技で劣る選手との対戦では、引き込む、自分から寝て挑発、立ち技では逃げ回る・・・

またその対戦相手は寝技が怖くて立ち技のみだが中まで踏み込めず、倒せるパンチは打てずお見合い状態・・・

結局は相性の問題かと。
今回の武士道はトップチームの選手の出場が多いのもグダグダ原因の一つでは?w

1R5分の場合、どうしても立ち技の得意な選手の方が有利な気がする。
打撃戦士は足を使ってジャブを当て終始やや有利な展開。
寝技戦士がやっとの思いでテイクダウン・・・時間がなくゴング!ってな展開が増えそう。
今回の五味対アウレリオのようなお見合いが延々続くかと・・・。

ファンからすればRが何分とかよりも、
選手がKOか一本で倒そうとアグレッシブに行く姿を期待してしまいます。
そういった選手が増えれば1Rが何分だろうが好試合はおのずと増えていくかと思います。

一ファンとして今後のプライドに期待しています。

posted by 氷帝 | 2006-11-09 00:41

Re:ついでにもう一つ、PRIDEへの疑問

記憶が定かでないので、具体的には書けませんが、どうして「10分、5分、5分」なのかは、PRIDEが米国進出のためのネバダ州アスレチックコミッションとの協議の場で自ら表明していたのではないでしょうか?

PRIDE側は1Rだけ10分にしている意味を「グラップラー出身のMMA選手に配慮している」趣旨の説明をして、おそらくその協議の場に同席したUFC側の人間に「一部の選手に配慮する必要などない」と反論された経緯があったはずです。

PRIDEは米国大会も日本とまったく同じものにしたかったので、グラウンドでの顔面への蹴りも10分5分5分制も踏襲したかったのでしょう。

ここからは個人的な憶測ですが、この変則ラウンド制(10分5分5分)の採用には、一部選手の意向が色濃く反映されていたのではないでしょうか? 2001年当時のスター選手で日本人、もちろんグラップラー出身者です。移籍後に他イベントでも無理矢理1Rを10分にさせた選手がいたでしょう。彼の意向だったのではないかと思うのです。

彼の主張の根幹は、雑誌などでも表明していた(と思うけれど、これも定かではありません)ように、「得意領域のグラウンドに持ち込むにはスタンドの攻防とテイクダンという段階を踏まねばならない。これはストライカーに有利で、グラップラーには不利ではないか。グラウンドに持ち込み決めるのに5分では短かすぎる」というものでしょう。

ちゃんちゃらおかしい言い分です。もう彼はPRIDEにはいないのだから、説明のつかないルールは即刻、修正すべきだと思います。ノゲイラやアローナは、彼みたいな発言をしませんからね。むしろクロストレーニングに熱心に取り組み、着々と成果を上げています。クロストレーニングをするのが嫌だから、または、寝かせてしまえば自分は無敵だから、などというのは個人のエゴでしかありません。打撃を磨き、テイクダウンを磨く努力の放棄でしかないでしょう。

PRIDEの10分5分5分制はまったく無意味。ナンセンスです。一刻も早く1R5分にして、判定を点数化すべきです。曖昧な判定決着のせいで、意味ある素晴らしい試合をした選手の記録が黒星となってしまうのは耐えられない。判定基準を明確に打ち出す前提として、変則ラウンドの修正を考えるべきだと思います。

MMAファンは、強いファイターが見たいのであって、ルールで配慮された一部の選手が勝つ姿を見たいのではない。UFC側の主張に反論できずに、REAL DEALではネバダルールを飲んだ。確かに四点ヒザ、サッカーボールキック、踏み付け禁止などは不要な規制だと思いますが、ラウンド制や判定基準はネバダルールのほうが遥かに良かった。

高崎さんの指摘にほとんど賛成です。不透明な部分と決別し、世界標準をめざすべきです。もちろんその世界標準にはグラウンドでの顔面への蹴りを含めることです。認めさせることです。米国ファンが求めているのですから働き掛け次第では可能ではないでしょうか。PRIDEはMMAのトップイベント。灰色や曖昧は似合わない。

posted by nk | 2006-11-09 03:32

Re:ついでにもう一つ、PRIDEへの疑問

PRIDEはもともとプロレス興行の人たちの
集まりで出来ているので、
60分一本勝負みたいなノリが当時
あったのではないですかね。

PRIDEが始まる前、プロレス半分、
格闘技半分みたいな興行がありましたが
(前田vsドン中矢ニールセンとか)
PRIDEが始まった頃もまだまだ
プロレス贔屓な雰囲気が日本には
あったので、1ラウンドの分数が
短いと、打撃ができないプロレスラー
には不利だとの考えがあったのでは
ないでしょうかね。

プロレスがまだ人気があった当初は、
高田延彦でも通用しましたし
(プロレス半分、格闘技半分の概念
から)、桜庭の人気はプロレスや
格闘技の枠を超えたものがありました。
なので、当時は1R10分だろうと
良かった。

しかし、結局のところ、ミルコや
ヒョードルなどのパワフルでスピーディ
な格闘技が「強い」「おもしろい」
という形になっている現在、1R10分
というのは長すぎて良くないですね。
1R5分にしたら、もっとKO出ますよ。

現に、ボクシングの12Rなんか長すぎ
て、選手はみなスタミナをセーブする
ことばかり考えておもしろくない。
K-1は3RなのでKOも出やすくスピー
ディでおもしろい。という形になって
います。

PRIDEの10分は、未だ長々とやっている
プロレスと同じだとは言いませんが、
言わばボクシングの12Rと同じなんです
よね。疲れたらわざと寝技に持ち込んで、
戦っているように見せて実は休憩して
いる選手が多く見受けられます。

K-1でも、もし1R10分だったら
10分に合わせた戦いをするでしょうし、
トータル12Rだったら12Rに
合わせた戦いをするようになるでしょう。
そうなったら、K-1も長々間延びした
ボクシングの試合と同じになって
しまうし、やはり、3分3R(延長2)
という形が一番良いと思いますね。

総合格闘技では、寝技が加わります
ので、1R3分では短すぎるという
観点から5分3Rがベストだと思います。
寝技がメインの試合なら1R10分でも
いいでしょうが、そうなるとお客さんは
集まりませんよね。

PRIDEも、総合格闘技で寝技あるからと
言っても、結局は打撃の強い選手
(ミルコ、ヒョードル、ハント、
ヴァンダレイ、五味など)が人気な
わけで、彼らに10分は必要あり
ません。1R10分がいったい誰に
必要なのかということを、PRIDEサイド
は今一度考えるべきだと思いますね。
もう、いわゆる"プロレスラー"は
格闘技のリングにはいないわけですから。
(桜庭とジョシュはいわゆるプロ
レスラーじゃない。本物の格闘家。)

posted by むらけん | 2006-11-09 09:32

Re:ついでにもう一つ、PRIDEへの疑問

疑問あるんだったら、我々と違って素人じゃないんだから、榊原社長に取材申し込んで直接問いただせよ。

posted by 通りすがり | 2006-11-09 13:08

ついでにもう一つ、PRIDEへの疑問

ご存知だとは思いますがプライド公式BBSのファンの間でも
ラウンドは全て5分に統一した方がいいって意見でほぼ一致しています。

10分は長すぎるしどうしてもだらけてしまうんですよね。

それに今でも総合ってグラップラーが有利なルールなので5分にすることで少しでもストライカーが有利になればなと思います。

丁度この時間ルール変更の件を雑誌でとりあげてもらいたい所でした。

posted by a | 2006-11-09 15:39

Re:ついでにもう一つ、PRIDEへの疑問

格闘技をやってる者としては、1R10分は厳しい。上の人が書いている通り、5分なら5分の体作り、3分なら3分の体作りがあります。
しかし逆に言えばこれも上にあるように、10分間フルに戦える体作りすら出来ない奴が、PRIDEのリングに上がる資格がない、ということでしょう。逆に言えば10分戦える鎧をまとった奴は、5分だろうが3分だろうが戦えるのです。
事実、5分過ぎから戦えなくなる選手がいるでしょう。ああいう選手はPRIDEは本来求めてはいないはず。
そういう視点から見れば、最強という看板を掲げるPRIDE(実際にそうだと思うが)独自のルールというのは、個人的にはそれこそプライドがあって良いのではないかと思います。
実際に自分は10分間戦い続けるリングに上がる勇気はありません。とてつもなく恐いです。

posted by へなちょこ | 2006-11-09 17:55

Re:ついでにもう一つ、PRIDEへの疑問

ま、確かに1Rの最後のほうは展開ないですもんね。「2Rになったらがんばろうかな」みたいな雰囲気漂いまくりですし。

posted by tyahan | 2006-11-09 19:06

Re:ついでにもう一つ、PRIDEへの疑問

PRIDE出るなら10分5分5分ってルールが
あるし、最低限それに対処できるようしてから出て来い。

UFCで金網対策できない奴がいると金網禁止か?

それことより
試合中エプロンサイドで肘ついて
写真取ってる糞カメラマン集団が邪魔でしょうがない。
VIP買ってもあいつらが邪魔でよく見えないし
また「イイ」ポジションをもとめて動く回るのが
ムカついてしょうがない。
その件はどうよ?

posted by ぶぶーど | 2006-11-09 19:36

Re:ついでにもう一つ、PRIDEへの疑問

肘打ちもありにしてほしい。
この間のネチネチ寝技ばかりの武士道はしんどいよ。
UFCは肘あるから寝技でも過激で楽しい。

多少カットTKOが増えてもいいから解禁してほしい。

posted by a | 2006-11-09 19:58

Re:ついでにもう一つ、PRIDEへの疑問

私は10分・5分・5分はあまり好きではありませんが、
10分・5分の武士道2R制は好き。

posted by asd | 2006-11-10 20:08

Re:ついでにもう一つ、PRIDEへの疑問

武士道の挑戦試合は5分・5分の2Rです。
今回の武士道13ならウェルター級GPの3試合、五味のタイトルマッチ、青木の試合は時間やラウンド数が多くても楽しんで見れると思いますが、あまり興味のない試合は、5分・5分の2Rや10分1Rなど短い試合時間が良いと思います。

また、1Rの時間が長い方が有利と思う人や短い方が有利と思う人もいるので、柔軟に行って面白い戦いも見たいのですが、
吉田対ミルコの試合でミルコも柔道着を着てたら投げて展開が変わっていたと思うので、投げが出やすくなるように柔道着マッチも見てみたいです。

posted by 大魔人 | 2006-11-11 15:09

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