2010年12月01日
ご無沙汰しましてすみません。
突然ですが、「格闘電書部」というのをやってみることにしました。
簡単に言うと、「格闘技・プロレスの分野で、電子書籍で面白いことがやれないかと試してみる部活」です。
今年、iPadが発売されたことなどをきっかけに、電子書籍が大きな話題になったのはご存じの通りと思います。自分も仕事柄、関心を持ってこの半年ほど、いろいろと勉強してきました。関連書籍を読むのはもちろん、珍しく(というより初めて)複数の「勉強会」や「講演会」に参加したり、そこでいろんな人々と知り合ったりして、電子書籍の現状や可能性について知識を得てきました。
その一環で知ったのが、「電書部」の存在です。「電書部」というのは米光一成さんという方が中心となって運営されている「電子書籍の部活」で、7月にはこの電書部が主催した「電書フリマ」というイベントにも行ってきました(11月の「電書フリマZ」は残念ながら仕事のため参加できず)。
いろいろな雑誌記事や報道でも書かれている通り、日本での電子書籍ビジネスはまだ混沌としている状況です。様々な企業体が名乗りを挙げ、この新規(に見える)ビジネスに参入しようとしていますが、今後、どれだけの規模になるかはまだ不透明です。
その一方で、電子書籍にはかつての音楽業界の「インディーブーム」のような楽しさが感じられることも確かで、自分がより強く関心を持てたのはこの側面でした。大手出版社ではいろんな条件で難しい企画が、電子書籍という形でならやれるかもしれない。それどころか、今まで出版企画とも思えなかったようなものが、電子書籍にならなるかもしれない。そういう楽しみがあります。
そんなことを思いながら、米光さんらが書かれた『誰でも作れる電子書籍』(インプレスジャパン)という本を読んでいて、ふと「格闘電書部」というものをやったら面白いかなあ…と考えました。それで、ツイッターに本の感想とともに、何げなく「米光氏の丸パクリで『格闘電書部』立ち上げを夢想したりして」と書いたところ……。
当の米光さんから、「『格闘電書部』ぜひ!」というリプライをいただいたのです!
単純なもので、これだけで舞い上がってしまい、なおかつ御本家からこう言っていただいたということで「これはもうお墨付きだな!」と勝手に解釈し、とりあえずは名乗ってみようかと。長々と書きましたが、要はこれだけの話です(笑)。
それで、続けてツイッターで「立ち上げます!」と書いてみたところ、様々な方から反応をいただきました。思っていたよりもかなり、電書への関心は高いようです。この反応の多さは本当に予想外でした。
頭の中では、「まあ3人ぐらいは興味を寄せてくれるだろうから、5〜6人でとりあえず飲みにでも行って、何やかんやと雑談をしながら方向性を決めていけば……」などと考えていましたが、それも吹っ飛ぶぐらい(笑)。なので、どういう方向性で行くかは全くこれからなんですが、とにかく、とにかく名乗るところから始めてみようかな、と。
現時点で考えているのは、電書を作って売ったり配ったりすることを中心に据えて、いろんな立場や職業の人が、ワイワイやれればいいかな、というぐらいです。「これでみんなが食えるようにして、業界を救う!」とか、そんな大それたものではありません。楽しめればいい、というのが第一目標。
モノを作ることが中心だけに、販売することももちろん視野には入れますが、「この電書部で大儲け!」なんて考えてはいないし、そういう風に考える人はおそらく、別のビジネスを始めるなり、他の人と組む方がいいかと。ま、ホントに「とりあえずやってみる」というのが目的です。
前述の通り、すでにツイッターでは協力を申し出てくれたり、関心を持ってくれたりする人がいますが、「オレもオレも!」という人はご連絡をいただければと思います。ツイッターで自分(@solitario_k)にからんでくれてもいいですし、メール(keizo@solitario.jp)にご連絡いただいても。何か楽しいことをやってみましょう、ということでよろしくお願いします。
posted by solitario |16:01 |
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2010年07月11日
またもや当日のお知らせになってしまい、大変申し訳ないのですが…。
本日、阿佐ヶ谷ロフトAで、格闘技トークイベント「格闘秘宝館Vol.11」が開催されます。今回のゲストは、DREAMフェザー級の雄・高谷裕之選手、DREAM・笹原圭一イベントプロデューサー、7月5日のK-1 63kgトーナメントで準優勝した“久保きゅん”こと久保優太選手。また、レギュラーと化しているジャン斉藤・kamipro編集長も登場します。さらにサプライズ・ゲストもあるかも!?
総合、立ち技合わせて、今回もいろんな話が聞けそうです。お誘い合わせの上、ぜひおいでください!
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格闘秘宝館 vol.11
開催日時:2010年7月11日(日) OPEN:18:00/START:19:00(予定)
開催場所:阿佐ヶ谷ロフトA
http://www.loft-prj.co.jp/lofta/index.html
入 場 料:2000円(飲食別)
出 演 者:高橋ターヤン(映画秘宝、kamiproライター)
橋本宗洋(格闘技ライター、映画野郎!レビュアー)
高崎計三(格闘技ライター)
ゲ ス ト:高谷裕之選手
久保優太選手
笹原圭一DREAMイベントプロデューサー
ジャン斉藤(kamipro編集長)
まだ誰か来るかも!?
告知URL :http://www.fight-hihokan.com/
posted by solitario |09:16 |
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2010年06月29日
「FIGHT!宮崎」シリーズ第4弾にご登場いただくのは、本日(6月29日)、後楽園ホールで日本スーパーウェルター級挑戦者決定戦に臨む湯場忠志選手。過去、3階級で日本王座を制し、前人未踏の4階級制覇を期しての挑戦となります。湯場選手も宮崎県都城市在住、そしてプロモーターの戸高秀樹さんも宮崎県宮崎市出身ということで、この大会会場では口蹄疫被害に対する義援金の募金が行われるとのことです。それでは、湯場選手のコメントをご紹介します。
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──湯場選手は宮崎のどこのご出身なんですか?
湯場 出身は都城ですね。普段から住んでるんですが、このところはずっと東京とかタイに行って練習をしてて、10日ほど前に1回、地元に帰りました。それで、昨日(27日)また東京に戻ってきた感じです。
──都城というと牛が有名で、それだけに口蹄疫の疑いが出た時には大きく報道もされていました。湯場選手の周りでも畜産関係の方は多いんですか?
湯場 自分の周りはたまたま鶏関係が多いんですけど、知り合いにも肉屋さんをやっている人とかもいますね。豚もあわせて、スポンサーしてくださっている会社も畜産関係は多いです。
──地元はどんな状況ですか? 大変なのではないかと思いますが。
湯場 そうですね。実際、肉業者だけに限らず、イベントとかも中止になったり、あまり外出しないようにと言われたりとか、小中学校、高校もスポーツとかですね、野球の練習なんかもダメになったりしてますね。競技場や公共施設も使用禁止になってますし、けっこう大変ですね。でも、今週に入ってだいぶ落ち着いてきた気はします。
──清浄化に向けての検査についても報道されていますよね。
湯場 そうですね、今やっているところみたいですね。
──その結果が出て、生活も元に戻るのをみんな待ってらっしゃるわけですね。
湯場 はい、でも、けっこう時間はかかると思うんですよね。昨日、地元の神社にお参りがてら行ったんですけど、その近くが口蹄疫が出ているところだったんですよね。だいぶ田舎なんですけど、それにしても車も人も少ないし、途中、通行止めのところがあったりもして、けっこう大変そうな感じは伝わりましたね。どんよりしているというか、違うところに来てしまったような。寂しかったですね。
──普段の活気がなかったということですね。ところで、宮崎以外の地域では報道もなかなかされなかったりして、情報が行き渡るのも時間がかかりました。そのあたりは何か感じられましたか?
湯場 いや、地元でも最初はコミュニティができて、「大変な事態になっているので協力お願いします。みんなにもっと知らせないと大変なことになります」というようなメールが回ったりということがけっこうあったんですけど、東京では報道も遅かったし、政府が動くのも遅かったじゃないですか。あれが広がった原因の一つなんじゃないかと思いますけどね。
──地元では、対応の遅れに憤る声もあったと思いますが。
湯場 やっぱりそれもあったし、事の重大さに気付くのがみんな遅かったかもしれないですね。宮崎でも報道され始めるまではちょっと時間がかかってましたから。
──宮崎の中でも、ですか?
湯場 はい。メールとか来てる時の方が、口蹄疫の大変さに怖くなってたぐらいなんで。
──今回の試合会場で、口蹄疫被害のために募金活動をされるとうかがいました。やはり、そういう状況を見てこられたからなんでしょうね。
湯場 そうですね、それに、今回のプロモーターである戸高秀樹さん(元WBA世界スーパーフライ級王者)も宮崎出身の方なんですよ。それに便乗して、自分も協力させていただくという話になりました。
──試合は東京での開催ですが、地元のためにという思いが強いですか。
湯場 はい、少しでも力になれればと思ってます。
──さて、試合直前ですが、コンディションの方はいかがですか?
湯場 いつもどおりというか、ケガもなく順調に来てますんで、大丈夫だと思います。
──今回は日本スーパーウェルター級挑戦者決定戦ということで、当然、次にはタイトルマッチを見据えていられると思いますが。
湯場 このためにここまでやってきて、ここで負けたら今までの全てがチャラになると言ってもおかしくないので、勝って次のタイトルマッチでまた勝利したいと思っています。
──では、最後にメッセージをお願いします。
湯場 みんなで少しでも協力できたら、地元のみんなも頑張れると思うので、よろしくお願いします。
──ありがとうございました。では、試合の方も頑張ってください!
【湯場忠志選手プロフィール】
1977年1月19日、宮崎県出身。183cm。都城レオスポーツジム所属。
1996年にプロデビューし、翌年には全日本スーパーライト級新人王を獲得。2000年11月にはライト級、02年3月にはスーパーライト級、07年4月にはウェルター級で日本王座を獲得、3階級制覇の日本タイ記録を持つ。09年1月にはスーパーウェルター級に上げて再起戦を飾り、過去に例のない4階級制覇を目指して闘い続ける。現在までの戦績は43戦36勝 (27KO) 5敗 2分。
※オフィシャルブログはこちら
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【義援金について】
・宮崎県では「宮崎県口蹄疫被害義援金」を募集しています。利用できる銀行も増えました。詳細は宮崎県のサイトをご参照ください。
・主要コンビニエンスストアでは店頭で「宮崎県口蹄疫被害義援金」の募金受付を開始しています。
・都内にお住まいの方は、新宿南口方面にある「新宿みやざき館KONNE」にも募金箱が設置されています。ここでは宮崎の畜産品をはじめとする名産品が買えるほか、軽食コーナーでは名物「チキン南蛮定食」なども食べることができます。
・Yahoo!ポイント、はてなポイント、TSUTAYA・Tポイント等でも募金ができるようになりました。
・ほか、現時点での義援金等の情報は「ササクレ屋」さんのブログにまとめられています。ご参照ください。
【このキャンペーンについて】
これは個人的な活動です。当面はこのブログを使って展開する予定です。他の格闘家の方にも、ご賛同いただければ登場していただきたいと思っています。
格闘家の方(宮崎出身以外でも)、関係者、ファンの方でご賛同、ご協力いただける方がもしいらっしゃいましたら、コメント欄かメールでご連絡ください。メールアドレスはkeizo@solitario.jpです。
また義援金については上記の通り、宮崎県や各種企業が募集しているものを紹介する形とします。誤解や混乱を避けるため、このキャンペーンで自分がお金を集めることは意図していません。
このキャンペーンについて、情報を広めていただければ幸いです。また、義援金についてなどの情報提供も歓迎します。
口蹄疫報道に関しては縮小の一途で、一見落ち着いたかに見えるかもしれませんが、周辺で疑い例が出たりなど、まだまだ宮崎の方々は大きな負担を強いられています。やれることからやれるだけ。相変わらず微力ですがよろしくお願いします。
posted by solitario |05:37 |
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2010年06月06日
間が空いてしまってすみません。「FIGHT!宮崎」キャンペーン第3弾は、宮崎市出身でキックボクサーとして活躍する濱崎一輝選手に登場いただきます。2000年には新空手全日本中量級で優勝し、あの山本優弥選手にも2度勝利した実績を持つ濱崎選手ですが、身近なところで口蹄疫の影響を実感したそうです。それではインタビューをお読みください。
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──濱崎選手は宮崎のどちらのご出身なんですか?
濱崎 宮崎市内です。桜木裕司は地元が一緒で、同じ中学なんですよ。
──あっ、そうなんですか!
濱崎 桜木が僕の1コ後輩なんですけどね。だからよく知ってますよ。
──なるほど! それで宮崎にはいつまで?
濱崎 20歳までですね。高校を卒業して宮崎の正道会館に入って、そこから東京の道場に行ったので。
──ご親族やお知り合いで畜産業の方は?
濱崎 いますね。ちょうどこの前のゴールデンウィークに、地元で知り合いの結婚式がある予定だったんですよ。都城市で養豚場をやってる友達がいて、前からその日に結婚式を予定していたんですけど、口蹄疫が出たということで延期になってしまったんです。
──そうなんですか…。
濱崎 はい。「延期になったから」って連絡を受けて、「何で!?」って聞いたらそういう説明を受けて。結婚式だと人がたくさん来るじゃないですか。でもそういう状況だから、人を入れられないからということで。収まるまでは、ということでしたね。
──それで事態を知った感じですか?
濱崎 ゴールデンウィーク前で、ちょうど話が出始めた頃でしたからね。彼の養豚場は1万何千頭という大きいところなので、心配ですよね。それで東国原知事のブログを見たりして。
──どう感じますか?
濱崎 養豚場に行ったこともあるんですけど、豚とか見るとやっぱりかわいいんですよね。食べるために育ててるとは言っても、やっぱり生き物ですから。それが病気になって殺処分とかってなると、育ててる人はたまらないだろうなと思いますよね。そこではまだ出てないですけど、出なければいいなと思いますね。
──ご実家の方から、様子を聞かれたりとかは?
濱崎 実家よりも、友達から聞く方が多いですね。やっぱり、家からあまり出られないとか。
──報道で知るのとは違いますよね。
濱崎 今は大阪に住んでるんですけど、ニュースでもそこまでやってなかったし、「宮崎の問題なんでしょ」っていう感じで……他人事ってわけでもないんでしょうけど、ギャップは感じますね。
──地元の事を考えると心配ですよね。やっと募金の動きなども大きくなってきました。
濱崎 僕もできることはしたいと思ってます。宮崎の正道会館の道場では募金活動もしてるみたいです。
──なるほど。ところで濱崎選手の試合の予定は?
濱崎 7月にキックの試合に出る予定です。もうすぐ発表されると思いますけど。僕も試合を通じて、何らかの力になれればとは思います。
──それでは最後に、メッセージをいただければ。
濱崎 宮崎の関係者の人たちは本当に大変な思いをしているので、皆さんにもお力をいただければと思います。よろしくお願いします。
──ありがとうございました。
【濱崎一輝選手プロフィール】
1977年3月15日、宮崎県出身。171cm。
2000年に新空手全日本中量級優勝。プロのリングにはそれ以前、98年からK-1フレッシュマンファイト等に出場していた。全日本キックボクシング連盟のリングにもレギュラー参戦し、06年4月にはスーパーウェルター級王座決定戦にも出場。また、昨年K-1 MAX世界3位となった山本優弥には05年6月と06年12月の2度、勝利を収めている。主武器はボクシング、空手で鍛えたパンチ。現在までの戦績は22戦11勝(3KO)8敗3分。
※K-1オフィシャルサイトでのプロフィルページはこちら
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【義援金について】
・宮崎県では「宮崎県口蹄疫被害義援金」を募集しています。利用できる銀行も増えました。詳細は宮崎県のサイトをご参照ください。
・主要コンビニエンスストアでは店頭で「宮崎県口蹄疫被害義援金」の募金受付を開始しています。
・都内にお住まいの方は、新宿南口方面にある「新宿みやざき館KONNE」にも募金箱が設置されています。ここでは宮崎の畜産品をはじめとする名産品が買えるほか、軽食コーナーでは名物「チキン南蛮定食」なども食べることができます。
・Yahoo!ポイント、はてなポイント、TSUTAYA・Tポイント等でも募金ができるようになりました。
・ほか、現時点での義援金等の情報は「ササクレ屋」さんのブログにまとめられています。ご参照ください。
【このキャンペーンについて】
これは個人的な活動です。当面はこのブログを使って展開する予定です。他の格闘家の方にも、ご賛同いただければ登場していただきたいと思っています。
格闘家の方(宮崎出身以外でも)、関係者、ファンの方でご賛同、ご協力いただける方がもしいらっしゃいましたら、コメント欄かメールでご連絡ください。メールアドレスはkeizo@solitario.jpです。
また義援金については上記の通り、宮崎県や各種企業が募集しているものを紹介する形とします。誤解や混乱を避けるため、このキャンペーンで自分がお金を集めることは意図していません。
このキャンペーンについて、情報を広めていただければ幸いです。また、義援金についてなどの情報提供も歓迎します。
口蹄疫報道に関しては縮小の一途で、一見落ち着いたかに見えるかもしれませんが、まだ宮崎では大変な事態が続いているようです。やれることからやれるだけ。相変わらず微力ですがよろしくお願いします。
posted by solitario |11:18 |
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2010年05月25日
宮崎県の口蹄疫被害に対して義援金等の呼びかけを行っている「FIGHT!宮崎」キャンペーン、第2弾は宮崎県小林市出身で、RISEを主戦場に「闘うドクター」として活躍する池井佑丞(いけい・ゆうすけ)選手のインタビューをお届けします。
池井選手は医師として働く一方で、学生時代からキックボクサーとしてプロデビュー。現在は東京と宮崎の病院を往復して活動しているとのことです。その立場で接した口蹄疫問題は、どのように映ったのでしょうか。それではどうぞ。
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(写真協力・boutreview.com)
──池井選手は宮崎県のご出身で、ご実家は病院と伺ったんですが。
池井 はい、宮崎にずっといたのは小学校までですね。中学から隣の鹿児島県の学校に行っていて、週末だけ帰ってくる感じで。高校を卒業してからは東京に行きました。小林市というところなんですが、隣がえびの市(感染疑い例が出たが、現在は移動制限解除へ向けて検査中)なのでまさに現場の近くという感じですね。今まさに地元の病院で当直をやってるところなんです。
──そうなんですか! では直接、仕事に影響する部分も?
池井 デイケアの送り迎えをするにも農家には車が入れないし、街中には消毒ポイントがたくさんありますからね。でも、農家の方は「家から出る気ないからいい」って言われます。友達とかからは「大変でしょう」って言われるんですけど、逆にそういう状態なので、こちらもやることがないという感じで。
──そうですか…。以前は東京の病院で勤務されていたと思いますが、今は宮崎に?
池井 東京と宮崎で半々なんです。大体、週末は宮崎に帰ってきて実家の病院を手伝っているという感じですね。だから本当に、現場にいるという感じです。
──街の様子はどうですか?
池井 農家の方が多いので、飲み屋とか繁華街には全然人が来ていないみたいで、街の活気にはかなり影響してるみたいですね。
──やはり農業、畜産が占める割合は大きいですよね。
池井 そうですね。やっぱりお肉って一番自慢のものだと思うので、大きいと思いますね。
──口蹄疫に関しては報道で知ったのが最初ですか?
池井 はい。ただ、最初はピンと来てなくて、帰ってくるまでは人に感染しないとか、元を断てばいいようなことを聞いていたので、そんなでもないのかなと思っていたんですが、実際に帰ってきてまざまざとというか、大変なんだなと思いました。
──報道で知るのとはギャップがあったと。
池井 やっぱり東京にいて報道を見てる感じではそんなに緊迫感というか、大変なことなんだというのは自分の中では感じ取れてなかったので、そういう温度差はあったんじゃないかと思います。それと、宮崎の中心的な産業なので、報道にも繊細な部分があったのかなとは思いましたね。いたずらに不安だけ煽るわけにはいかないし、でも隠すわけにもいかないしというところで難しい面があったのかなと思いますけど。宮崎では呼びかけのCMなんかもかなり流れてて、それを見たら結構な問題なんだなと改めて思いました。
──東国原知事が呼びかけるCMは見ましたが、知事についてはどうですか?
池井 政策とかそういう点では賛否両論あるでしょうけど、東京にいても「ああ、東国原知事のね」という感じで宮崎の認知度が上がっているのは感じましたからね。今回の件に関しても、やっぱり県から外に向けては彼の影響力とか発言力は大きいと思うので、今こそその力に期待したいなと思いますね。しっかり理解してもらえれば、周りの人の助けも得られる問題だと思うので、そういう役割を果たしてもらえたらいいなと思います。
──なるほど。さて、話は変わりますが、池井選手ご自身は東京と宮崎の往復でお忙しいようですね。試合の方は…。
池井 いや、どちらかというと去年の方が忙しくて、格闘技ができる環境と、地元に少しずつ貢献していきたいという気持ちとをうまく調整するのに時間がかかっちゃったんですけど、今はある程度スタイルが出来上がって生活が安定してきているので、ぼちぼち復帰しようかなとは思ってます。
──では、それに向けて練習の方も?
池井 そうですね、ぼちぼち始めているところです。離れることも一時期は考えたんですけど、やっぱり続けようと思いまして。
──地元の元気のためにも。
池井 はい。一番大変な時期に、闘う姿を見せて少しでも元気づけられればと思ってるんですけど。まあ、早く解決してくれるに越したことはないので、何とも言えませんが。
──では最後に、メッセージをいただければ。
池井 まず第一は、全国にいる宮崎出身の方たちが一番直接的に感じられるはずのことなので、ちょっとした想像力を働かせたりとか、口蹄疫のことに関してちゃんと調べてみたり考えてみたりすれば事の重大さも分かると思うし、地元への役に立ち方も分かると思うんで、あと一歩だけ踏み出してほしいなと思うのと、それ以外の方々も本当に小っちゃなことからでいいので協力してもらえたらうれしいなと思います。
──ありがとうございました。
【池井佑丞選手プロフィール】
1980年12月31日、宮崎県出身。182cm。
RISEのアマチュア部門「KAMINARIMON」70kg部門で優勝し、2006年9月24日にプロデビュー。07年の「R.I.S.E. DEAD OR ALIVE TOURNAMENT '07」ではデビュー3大会目にもかかわらず連続KO勝利で決勝戦にまで上り詰めた。得意技は長身を利してのヒザ蹴り。現在までの戦績は10戦6勝(4KO)4敗。
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【義援金について】
・宮崎県では「宮崎県口蹄疫被害義援金」を募集しています。利用できる銀行も増えました。詳細は宮崎県のサイトをご参照ください。
・主要コンビニエンスストアでは店頭で「宮崎県口蹄疫被害義援金」の募金受付を開始しています。
・都内にお住まいの方は、新宿南口方面にある「新宿みやざき館KONNE」にも募金箱が設置されています。ここでは宮崎の畜産品をはじめとする名産品が買えるほか、軽食コーナーでは名物「チキン南蛮定食」なども食べることができます。
・Yahoo!ポイント、はてなポイント、TSUTAYA・Tポイント等でも募金ができるようになりました。
・ほか、現時点での義援金等の情報は「ササクレ屋」さんのブログにまとめられています。ご参照ください。
【このキャンペーンについて】
これは個人的な活動です。当面はこのブログを使って展開する予定です。他の格闘家の方にも、ご賛同いただければ登場していただきたいと思っています。
格闘家の方(宮崎出身以外でも)、関係者、ファンの方でご賛同、ご協力いただける方がもしいらっしゃいましたら、コメント欄かメールでご連絡ください。メールアドレスはkeizo@solitario.jpです。
また義援金については上記の通り、宮崎県や各種企業が募集しているものを紹介する形とします。誤解や混乱を避けるため、このキャンペーンで自分がお金を集めることは意図していません。
このキャンペーンについて、情報を広めていただければ幸いです。また、義援金についてなどの情報提供も歓迎します。
やれることからやれるだけ。相変わらず微力ですがよろしくお願いします。
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2010年05月20日
相変わらず更新間隔が空いてすみません。
さて、宮崎県で家畜の伝染病「口蹄疫」が発生し、大変な状況になっていることは各種報道でご存じかと思います。個人的に宮崎に縁があることもあって、ネットでの情報にも目を通していたのですが、事態は深刻化する一方のようです。
で、格闘技界からも何かできることはないか…と考え、個人的な活動ではありますが、「FIGHT!宮崎」という義援金呼びかけキャンペーンを勝手に立ち上げることにしました。ただ、自分一人で呼びかけても影響力は少ないと思うので、宮崎(あるいは近県)出身の格闘家にコメントをいただこうと思っています。
そこでまず、ご協力いただいたのは宮崎市出身の格闘家、桜木裕司選手。快くご賛同いただき、コメントをいただきました。お読みいただいて、よろしければ義援金等で宮崎県にご協力いただければと思います。ではまずはインタビューをお読みください。
================================
──桜木選手は宮崎県出身ということですが、宮崎には何歳の頃までいらっしゃったんですか?
桜木 18歳ですね。高校卒業までです。宮崎市の出身です。
──今、その宮崎が口蹄疫で大変な状況のようなんですが。
桜木 そうみたいですね。ニュースとかで見ています。
──どう思われていますか?
桜木 いや本当に心配ですよね。東国原知事がすごく大変そうなのはニュースで見ていても分かりますし。あとは国の対応がどこまでやってくれるか期待してる部分があるんですけど。観光客とかも一時期だいぶ増えたと思うんですけど、これでまた急に変な風に宮崎の印象が悪くなって観光客も減ったりすると、宮崎の人たちもいろいろ大変だろうなと思いますね。ここは踏ん張りどころだと思います。僕には、頑張ってくださいっていうエールを送るぐらいしかできないんですけど。
──やはり畜産は地元の重要産業ですよね。
桜木 そうですね。他に地鶏とか鶏関係もあって、最近はちょっと有名になってきましたけど。今回の口蹄疫は人への感染はないというのは報道されてますけど、宮崎県自体のイメージもだいぶ落ちると思いますし。もともと県全体的に畜産以外の部分でも景気的に厳しいみたいなので、それに追い打ちをかける形になっているので宮崎の人には本当に気の毒だと思いますね。
──東国原知事についてはどういう印象をお持ちでしたか?
桜木 あの方のおかげで県の知名度もすごく上がりましたよね。それまでは全国でも下から数えるぐらいだったと思うので、「宮崎県」のセールスマンとしてはあの人より頑張ってくれた人はいないと思います。まあいろいろ賛否両論あると思うんですけど、僕はあの方になってすごくよかったと思ってます。
──今回の件で、何かご自身でも行動しようと思われていることはありますか?
桜木 今、周囲でいろんな動きが出ているので、近いうちに宮崎関連でチャリティーなどをやれるといいなと思っています。
──では、これを読まれている方にメッセージをいただければ。
桜木 今、宮崎の人、特に畜産関係の人は本当に大変だと思うんですけど、いつ皆さんの地元で起きるか分からないことでもあると思うので、助け合いの気持ちでお力をいただければと思いますね。宮崎の人を応援してください。よろしくお願いします。
──ご協力ありがとうございました。
【桜木裕司選手プロフィール】
1977年7月20日、宮崎県出身。掣圏会館師範。掣圏道参段。180cm。
高校時代は極真空手で全日本ジュニア大会高校重量級優勝(95年)の実績を持つ。初代タイガーマスク・佐山聡の一番弟子として知られ、キックボクシング、総合格闘技問わず、また日本国内のみならず海外でも多くの試合を経験している。
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【義援金について】
・宮崎県では「宮崎県口蹄疫被害義援金」の募集を開始しています。ゆうちょ銀行の口座に振り込む形になります。詳細は宮崎県のサイトをご参照ください。
・ファミリーマートでは店頭で「宮崎県口蹄疫被害義援金」の募金受付を開始しています。
・都内にお住まいの方は、新宿南口方面にある「新宿みやざき館KONNE」にも募金箱が設置されています。ここでは宮崎の畜産品をはじめとする名産品が買えるほか、軽食コーナーでは名物「チキン南蛮定食」なども食べることができます。
【このキャンペーンについて】
冒頭にも書きましたが、これは個人的な活動です。当面はこのブログを使って展開する予定です。他の格闘家の方にも、ご賛同いただければ登場していただきたいと思っています。
格闘家の方(宮崎出身以外でも)、関係者、ファンの方でご賛同、ご協力いただける方がもしいらっしゃいましたら、コメント欄かメールでご連絡ください。メールアドレスはkeizo@solitario.jpです。
また義援金については上記の通り、宮崎県や各種企業が募集しているものを紹介する形とします。誤解や混乱を避けるため、このキャンペーンで自分がお金を集めることは意図していません。
このキャンペーンについて、情報を広めていただければ幸いです。また、義援金についてなどの情報提供も歓迎します。
まずはやれることから。微力ではありますが、皆さんよろしくお願いします!
posted by solitario |08:34 |
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2010年04月29日
いやあ、何となくもっと先のような気がしてたんですが、気がついたらすぐだったんですね。というわけで2日前になりました、格闘技トークイベント、「格闘秘宝館」のご案内です。
タイトル通り、今回で何と10回目を数えるこのイベント。今回も豪華すぎるゲストが決定しています。
まずは青木真也選手! 先日のストライクフォース参戦について、また今後のことなどについて、存分に語ってもらいたいと思います。そして佐伯繁DEEP代表も、別件が終わり次第駆けつけてくださるとのこと。
そして、立ち技イベント「Krush」から初のゲストが決定! 昨年のK-1 MAXでは世界トーナメント3位という輝かしい成績を残した山本優弥選手と、昨年だけで3本のベルトを獲得した寺戸伸近選手の「広島コンビ」に、宮田充Krushプロデューサーが登場。山本選手が出場する4・29Krush後楽園大会、そして翌日開催のK-1 MAX、63kg級のことなど話題は尽きません。
(※山本選手は、4・29大会でケガ等がなかった場合の出演となります)
さらに第3部では恒例の「ボーナストラック」として、「kamipro」編集長のジャン斉藤氏、笹原圭一DREAMイベントプロデューサーを交えて、今沸騰中の「リングかケージか議論」を中心にいろいろ語りたいと思います。
と、書いてみたらやっぱりコンテンツ満載の格闘秘宝館、開催はいよいよ明後日! 阿佐ヶ谷でお待ちしておりますので、お誘い合わせの上、ぜひご来場ください!
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格闘秘宝館 vol.10 ゴールデンウィークスペシャル
開催日時:2010年5月1日(土) OPEN:18:00/START:19:00(予定)
開催場所:阿佐ヶ谷ロフトA
入 場 料:2000円(飲食別)
出 演 者:高橋ターヤン(映画秘宝、kamiproライター)
橋本宗洋(格闘技ライター、映画野郎!レビュアー)
高崎計三(格闘技ライター)
ゲ ス ト:青木真也選手、佐伯繁DEEP代表
山本優弥選手、寺戸伸近選手、宮田充Krushプロデューサー、
ジャン斉藤kamipro編集長、笹原圭一DREAMイベントプロデューサー
格闘秘宝館オフィシャルサイト
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もう一つお知らせ。現在発売中の「kamipro」146号で、参議院議員の馳浩氏、そして音楽評論家の伊藤政則氏をインタビューしています。今号は「90年代特集」ということで、馳氏には「90年代新日本プロレスの教育論」を、伊藤氏には「音楽とプロレスから見た80s/90s比較論」を聞いています。こちらもよろしくお願いします!
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2010年04月29日
いろいろあります。最初は1エントリーにまとめようと思ったのですが、一つ一つが長くなるので、順を追って。
まず、明日はパンクラス・ディファ有明大会を取材。後楽園ではKrushも行われますが、そちらは行けず残念です。大会が重なると、自動的にどちらかを選ばざるを得ず、取材する方はともかく、できない方に関しては「申し訳ない」と思うしかなく……。選ぶ要因もいろいろなんですけどね。個人的な希望とは別に、依頼とかで決まることもありますし。
で、明日のパンクラスのメインは「近藤有己VS金井一朗」のパンクラス・ミドル級王座統一戦。階級区分改正の際、ライトヘビー級王者だった近藤選手がミドル級に転向したことで暫定王者となっており、竹内出選手を下して新たに正王者となった金井選手と統一戦を行うことになったわけです。2人はパンクラスismの同門ですが、ism同門対決はいつ以来でしょうか。以前のパンクラスでは当たり前のように行われていましたが、最近はこういう機会でもないと実現しません。
これを読んでくださっている方々の間でも、知名度では近藤選手の方が上でしょうが、過去の実績とか抜きにして単純な「今の勢い」で言うと、金井選手が上かもしれません。デビューからしばらくは黒星先行だった金井選手ですが、長期欠場の後、05年末に復帰してからは8勝2敗の好成績。特に右ストレートを中心とする打撃の成長は目を見張るほどで、前述の戴冠劇もパンチでのダウンが効いてのものでした。
ただし、この一戦が近藤選手にとっても大きな意味を持つことは変わりません。いや、金井選手にとってよりもその意味は大きいとも言えます。個人的には竹内選手との統一戦をもっと早くに見たかったとも思いますが、直近の佐藤豪則戦では「今の状態の中で勝つ」姿を見せてくれており、タイミングとしてはよかったのかもしれません。
試合はスタンドの攻防が中心になると思われますが、金井選手にはよりアグレッシブに前に出る姿勢を見せてほしいと思っています。先日の「吉田秀彦VS中村和裕」に続く同門対決ですが、この試合は世代闘争ではあるものの、どちらかの引退試合ではなく、現役同士での闘い。遠慮ややりづらさが見えてしまっても、誰もフォローはしてくれません。
そもそも同門対決というのは、「普段は見られない」もの。それだけに技術面よりも、気持ちの部分に見所の重点が置かれるのだと思います。同門だからこそ、「越えたい」という気持ち。「越えさせられない」という気持ち。それが存分に見えれば、このカードの意味は伝わるかと。
他にもベルトを失ってから初となる砂辺光久選手の試合、久々のパンクラス復帰となる高瀬大樹選手の参戦など、見所多数。興味深い大会になりそうです。
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posted by solitario |04:17 |
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2010年04月26日
昨日は日本武道館で「吉田秀彦引退興行〜ASTRA」を取材。興行全体についてはいろいろあったし、個々の試合の勝敗について思うところもいろいろありましたが(長倉選手と長南選手の敗北にはビックリ)、そこは皆さんいろいろなところで書かれているので、まあいいでしょう。あと会場の様子とか演出とかについては、某誌(って別に隠す必要ないか)で書かせてもらってますので、その時はまた改めてご案内します。
さて、メインの吉田秀彦VS中村和裕。ご存じの通り、中村選手の判定勝ちでした。いろんなシチュエーションとか両者の立場とかプレッシャーとかを考えると批判されるような内容でもなかったとは思うんですが、最後の腕十字は、中村選手には極めてほしかった。中村選手が取りにいき、吉田選手が防いでいた時間の間、自分は「ここで取れるか取れないかで、中村選手の今後が変わってくるのでは」と思っていました。だからこそ極めてほしかったのですが、そこは残念でした。
あの試合、「これは中村選手は勝てないのでは」と思った場面がありました。それは試合前、両選手がコールされたときのこと。特別リングアナのつんく♂氏に中村選手がコールされたとき、吉田選手は拍手していたのです。一方、入場時から思い詰めた表情だった中村選手は、吉田選手のコール時には動きはありませんでした。
いくつか確認もしてみたんですが、吉田選手は相手のコール時に拍手するのがいつものことなのか、それともこの日だけだったのかはちょっと分かりません。柔道の頃にどうだったのかも(分かる方、教えていただければ幸いです)。ただ一つ言えるのは、少なくともこの日に関して、吉田選手は拍手をしていたということ。そして中村選手はしていなかったということ。
「勝てないのでは」というか、「越えられないのでは」という印象でしたあそこで拍手ができる余裕とか気持ちの強さ、それが吉田選手が持っているものであり、中村選手には足りなかったものではないかという。
結果、中村選手は終始吉田選手に対して攻めていき、判定勝ちも収めましたが、やはり「越えた」感を示すことはできませんでした。
それで思い出したことがあります。2週間前の4月11日、シュートボクシング後楽園ホール大会。この日のメイン、梅野孝明VSボーウィー・ソー・ウドムソン戦は掛け値なしに名勝負でした。互いに持ち味である、おっそろしく強烈なパンチを繰り出し合い、ダウンを奪い合い相手をフラフラにさせながら、最後はボーウィー選手が2RKO勝ちを収めました。
この時も、「あ、梅野選手勝てないのでは」と思ったシーンがあったのです。それは1R終了時でした。すでに1度ずつダウンを取り合い、さらに後半には梅野選手のパンチでボーウィー選手がぐらつく場面もありました。そして激しいパンチの応酬の中、ラウンド終了のゴング。場内は大歓声でしたが、それ以上に興奮していたのはボーウィー選手でした。
ボーウィー選手はゴングが鳴ると満面の笑みを浮かべて両手を突き上げ、すれ違いざま「もっとやろうぜ!」とばかりに梅野選手の肩をぽんぽんと叩きました。
ですが、梅野選手はそれには応えず、疲れ切った様子でコーナーへ。
いやもちろん、それだけ全力のパンチ合戦を繰り広げた直後ですから、当然ではあります。梅野選手が当たり前なのです。でも、その時ボーウィー選手は明らかに「ファイターズ・ハイ」みたいな状態になっていました。それを見て、「あ、これは“生き物”として違うのかも」と思わされてしまったのです。
吉田選手の余裕、ボーウィー選手の余裕。実際には2人とも余裕などなかったかもしれません。それでも、そう見せることができるということ。それは勝負として大切なことなのではないかと。一朝一夕で身につくものではなく、限られた人間にしか持てないものなのかもしれませんが。
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posted by solitario |23:08 |
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2010年04月20日
突然ですがちょっと実験的に、過去に書いた原稿を不定期で再掲してみたいと思います。今回は、青木真也選手について自分が初めて書いたときのもの。2004年6月6日、大久保のスポーツ会館で行われた第30回全日本サンボ選手権大会のリポートです(『格闘技通信』2004年7月23日号掲載)。
この大会で、青木選手は前年に続き82kg級で連覇を達成。テクニカル、十字での一本、そして決勝も飛びつき十字で一本と文句なしの快進撃でした。すでに前年末のDEEPフューチャーキング・トーナメントで優勝しており、7月のDEEPでプロデビューが決まっているという状況でした(後に選手の欠場によりDEEPウェルター級王座決定トーナメントに出場することになり、池本誠知選手に勝利)。ちなみに、この大会での青木選手の所属は「今成」でした。
それではその時の原稿をどうぞ。
もてはやされたのはもうずいぶん前。競技人口が減っている。同じ組み技なら、今は柔術の方が盛ん…今、「サンボ」と聞いて多くの人が抱くのは、こんな印象ではないだろうか。では、このたび行なわれたサンボ全日本選手権は、その印象の通りに今や注目する価値のないものだったのだろうか?
第30回という記念すべき大会となった今回は特に、そんな印象を覆してしまうような、見応えのある試合が続出した。6連覇という大会史上初の偉業を成し遂げた松本秀彦、翌週の柔術全日本でも大活躍した青木真也、74㌔級連覇を果たした石毛大蔵、その石毛と大東文化大柔道部でともに汗を流した三浦広光(優秀選手賞)らを筆頭に、積極的に一本を取りに行くアグレッシブな選手が多かったからだ。
今、挙げた名前を見ても分かるとおり、サンボの世界でも世代交代は確実に進んでいる。若い世代は特に、サンボの先に総合のリングを見据えている。また、柔道界からの実力者の参加が多いことは以前から変わらないが、レスリングに加え、柔術の選手も見受けられるようになった。組み手争いやグラウンドの攻防で、サンボの選手とそれら他競技の選手が見せる攻防は「微妙に異種格闘技戦」と思って見れば興味深い。
そんな中で、先に挙げた選手たちはサンボのサンボたる意義を、存分に見せつけてくれた。大会前のロシア修行で足を負傷し、厳しいコンディションの中で優勝を果たした松本は「ロシアで面白い技をいっぱい仕入れてきたので、出したい技がたくさんあったんですけどね。やっぱりサンボは面白いですよ」と言う。松本ほど長くやっている選手が改めて舌を巻く本場・ロシアのサンボとは? これだけで興味津々になるというもの。
鮮やかな飛び十字で優勝を決め、7月のDEEPではウェルター級王座決定トーナメントに抜擢が決まっている青木は「サンボらしい技で勝ちたかった。十字はどんな角度からでも決める自信があるので、『十字屋』と呼ばれている長谷川秀彦さん(一昨年同級優勝)とやりたい」とコメント。
また、“SKアブソリュートの秘密兵器”と言われ、現在はアメリカで武者修行中の石毛大蔵はこう言い切る。「アメリカでも柔術の方が盛んなんですけど、見てたら柔術なんかよりサンボの方が面白い。足関節技がある分、サンボの方が面白いですよ」と。
彼らに共通する一本への積極性、ひいては「サンボが面白いから、面白い試合を見せたい」という気持ちが、大会関係者も「今年はいい試合が多かった」というほどの熱戦の連続を生んだ。おそらく、普段総合のプロ興行を見ているようなファンが観戦したとしても、十分楽しめたのではなかろうか?
その総合の世界では、ヒョードル、ハリトーノフの躍進でサンボの強さが再び注目されようとしている。どんなジャンルも、飛び抜けて強い選手が出てくれば一躍注目されるもの。この全日本から、総合で活躍する“和製ヒョードル”が現れれば、国内のサンボへの注目度も俄然アップするに違いない(この日出ていた第一空挺団の選手が優勝していれば、“和製ハリトーノフ”だったが…)。そして、その候補はすでに何人もいる。出でよ、和製ヒョードル!(高崎)
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posted by solitario |22:47 |
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