2009年10月16日

クライマックス・シリーズと豊田さん・・・・③

 1973年のシーズンから10シーズンに渡って実施されていた、前期・後期の2シーズン制。


 確かに導入した当時は画期的でそれなりの効果はあったと思う。プレーオフまで含めて、リーグの中で3度の盛り上がりを見せる事は、人気で遅れをとっていたパシフィック・リーグにしてみれば、マスコミの注目度も上がりそれに伴って好試合も繰り広げられた。

 地味で暗いイメージのパ・リーグだったが、この制度のおかげでほんの少しは活況を呈した。

 
 しかし、前期の優勝チームが後期を戦う。プレーオフ行きの切符はすでに持っていると言うことの意味。誰だって選手に無理をさせたくないし、無理をさせる必要もない。何を目的にして戦うのか。選手の個々の数字は別にして、指揮官はチームとして何を目的に戦うのか。それはプレーオフまでいかにして調子を持続させるか。そして怪我の無いようにいかにしてプレーさせるかだったのではないか。後ろ向きだが仕方が無い。


 75年のシーズン。

 前期優勝の阪急ブレーブスは、後期は何と最下位。それで居てプレーオフでは近鉄バファローズを下し優勝。そして、日本シリーズでも勝利して日本一の称号を得た。

 これは、豊田さんが言う「勝率5割にも満たないチームが日本一になる可能性」と似ているかもしれないし、多くの方が言う「負け越しているチーム」が日本一になる可能性に対する違和感もそうだ。

 それは私も感じるのだが、このシステムはそう言うルールなのだから、そのシステムに異論を唱える事は出来ても結果に対してそれをすることは出来ないのではないだろうか。


 すると76年のペナントレースでは、阪急ブレーブスが前・後期とも優勝と言う暴挙?に出る。前期優勝した上で、モチベーションは下がるはずの後期もこの成績を残すとは、よほど強かったのだろう。その暴挙は78年にも見られた。

 こんな事が起こればこの制度の根幹を揺るがす事になってくるのは誰でも分かる。この頃から、オフには毎年この制度に対する議論はあったが、まだまだその効果のほうが高いと判断されて82年まで続いたのだった。

 
 パシフィック・リーグが再びプレー・オフを導入するに当たり、この2シーズン制が参考になったはずだ。そして、この阪急が犯した暴挙?も当然参考になったはずだ。プレー・オフを開催するためのシステムなのだが、これではそれが出来ない事もある。そう言って生まれたのが今のシステムだろう。


 この現行のシステム。

 あの2シーズン制より進んだプレー・オフのシステムだと思う。過去の経験に学んだパ・リーグだからこその制度だと思う。


つづく・・・・。

posted by sohsyu |09:19 | プロ野球 | コメント(0) | トラックバック(0)
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