2008年04月19日
「迷振・今岡」S4-T1
【7回表 1死1.2塁】 この試合の最大の勝負所。 ここまで悪いながらも粘りの投球を続けていた岩田に代って代打今岡。 三塁側の観客席からは、期待と不安の入り混じった複雑な歓声が響いていた。 荒れ球の村中の直球に圧されて続けてファール。2-2から、高めの変化球(?)にあえなくセカンドフライ。現在の今岡を象徴する打席だったような気がした。 好調な阪神打線の中で、一人影を落す今岡。まだまだ未知数なフォードとは異なり、本来なら最もファンの期待を背負うべき選手である。 入団当初の真弓の7番を引き継いだ期待と、野村監督時代の低迷。そして、星野監督により目覚めた天性のバット捌き。岡田監督に代ってからの絶対的な勝負強さ。 そして、ここ二年のふがいなさ。 阪神ファンからすれば、アニキや新井ももちろん大切な中心選手であるが、今岡のそれとは少し趣が異なる。謂わば、アニキは近所の頼りになる「アニキ」であり、新井は鳴り物入りでやってきたスーパー転校生って感じである(私だけかもしれないが)。 それに対して今岡は、成長を共にした家族、或いは親友のような存在なのである。 話を戻すと、あの打席はこれまでとは違い積極的ではあった。早いカウントの甘い球を見逃し、追い込まれてからの難しい球を振っていた典型的な不振から、もがき苦しんだ跡は垣間見れた。 元来、狙い球を絞って打つタイプではなく、打つと決めた時に来た球に向かってバットを振る。喩えそれが高めのクソボールでも、お腹に擦れるくらいの内角でも、自然と体が反応する。天才と呼ばれる所以である。 チャンスに走者すら進められないインフィールドフライ。併殺打に次ぐ最悪な結果ではあるが、少しだけ光明の見えかけた、ファーストストライクの詰まったファールであった。 摺り足に変えただけで迷いを見抜き、スタメンから外した岡田監督のことである。昨日の代打の場面といい、阪神躍進には今岡の復活が欠かせない。監督自身が切望しているだけに、まだチャンスは残されている。 今日も大事な場面で代打に使われるであろう。三振でもいいから、迷いのないスイングを私は期待する。
posted by ㊥ |00:00 |
阪神タイガース |
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