2009年04月12日
前回の投稿にて、名古屋戦のプレビューを書いたものの、ものの見事に外してしまいました…。
しかしながら、それは非常に良いことです。
なぜならば、僕は名古屋が優位に立つことを予想してましたから。
一つ予想通りだったのが、名古屋が右サイド(浦和の左サイド)を中心に攻め込んできたことだ。
自分達の長所と浦和の弱点を考慮すれば当然だっただろう。
しかしながら、想定ほどやられなかった。試合を観ていた方であればお気づきだったかと思うが、前半浦和は左サイドの守備にかなり気を使っていた。
ボランチの啓太を左寄りに置いていたことがその象徴だ。
啓太とアレックスでマギヌンを塞ぎ込んでいたのである。
後半に一度だけ中村直志のカットインから決定機を迎えられた場面は課題として残るが、
攻撃のキーマンであるマギヌンを封じられたことは収穫として大きい。
そのおかげでサイドチェンジを得意とする名古屋の左サイドを沈黙させることに成功したのだ。
この試合について全体的には浦和の守備に光明を見出せたと率直に感じた。
ただ跳ね返すだけでなく、組織で決めた規律を忠実に守るような守備だ。
マギヌン対策もその一つだが、後半波状攻撃を受けた中でも決定機を2回(流れの中からは上記の1回のみ)しか許さなかったのは守備力の向上に他ならない。
シーズン開幕以来、原口がひたむきにゴールを目指す姿勢を打ち出し、
山田直が攻守両面に渡って顔を出すようなスーパーな動きを繰り返している。
その場面を見て一番刺激を感じているのがベテラン勢なのだろう。
特にボランチを含めたDF陣は6人のうち3人が30代(坪井は今年30歳)であり、
5人は5シーズン以上在籍している選手である。
フィンケ監督が明言している若手の抜擢により安泰を築けなくなったベテランの意識が全く違う。
競争意識から生まれた副産物とでも言うのか。
若手の台頭とともに、試合毎に得られる充実感が彼らを楽しくしているのかもしれない。
昨年のような悲壮感の漂った守り方はしていない。
やるべきことをきちんとこなし、守り切った先に得られるものをイメージしながら守っている。
啓太や坪井の表情を見ていればそんな気がしてくる。
一方、攻撃面で一つだけ気になることがある。
「決定力」だ。
エジミウソンが楢崎と一対一となる千載一遇のチャンスを迎えた。
決められればもっと楽に終盤を迎えることができただろう。
去年だったらここでエジミウソンに対し罵声を浴びせているところだが、
今年は守備面での貢献が尋常ではないため、とりあえずは許してしまう。
今日の試合に関して言えばこのようなことが冗談で言えるのだが、
今シーズン決定的チャンスを外す場面も少なくない。
3節の磐田戦も、4節の大分戦もそれぞれ2回ずつくらい外している。
これはエジミウソンに対してだけでなく、FW全員に言えることではあるが。
ゴール前までは組織の力で崩すことができるが、いざゴールとなる場面では個人能力が大きくモノを言う。
その意味ではゴール前のエリアを個人で打開する技術も忘れてはならない。
最後に。
達也が怪我をしてしまったのが心配ではあるが、原口がその役割を補って余りある活躍をしてくれた。
それが貴重な先制点だ。
達也が怪我をしても戦力が落ちないことは確認できた。
フィンケ監督の下ではFWは得点だけが仕事ではないものの、持ち合わせたドリブルのセンスなどを取っても、達也の代わりは十分に務まるはずだ。
posted by soccersyndrome |21:53 |
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2009年04月11日
2009シーズンのJ1も開幕して早一ヶ月。
浦和は第4節を終えリーグ戦2勝1分1敗と、フィンケ新体制としてまずまずの結果を残している。
一節毎によくなっていくチームに、ワクワクしてくる感すらある。
たとえ勝利につながらなかったとしても、徒労感がなく、何か一つ希望の光が見つけられる。
さて、目指すサッカーの形がまずまず見えてきたわけだが、そんな折に迎える相手は難敵・名古屋である。
前節の大分もそうだったが、浦和にとっていつも苦戦を強いられる相手。
名古屋といえば、04年2ndシリーズを制したときにも、06年の終盤にも苦渋を舐めさせられており、
昨年は第2節で当時の指揮官ホルガー・オジェックを追放する最後のきっかけを作った相手でもある。
過去を踏襲した上で今シーズンについて言えば、苦手な上に強いということだろう。
【予想スタメン】
■名古屋グランパス
GK:楢崎
DF:田中 吉田 増川 阿部
MF:中村 吉村 小川 マギヌン
FW:ダヴィ 玉田
■浦和レッズ
GK:都築
DF:山田暢 闘莉王 坪井 アレックス
MF:啓太 阿部 ポンテ 山田直
FW:エジミウソン 田中達
個人的には次のような見方をしてみたい。
「確固たるスタイルの名古屋vs柔軟性の浦和」
浦和としては、従来のやり方では名古屋に勝てないという実績が出てしまっている上に、
戦術の完成度では完全に負けているため、
「柔軟性」という点で勝利を目指すのが得策だろうという一種の期待でもある。
おそらくだが、名古屋が優位に試合を進める展開になる。
組織の成熟度の違いがそれを引き起こす。
名古屋が攻勢に出る時間帯が長くなるとはいえ、遅攻でじわじわと崩すよりはカウンターを重視するはずだ。
名古屋の狙いとしてはマギヌンが中盤でボールを持ち、アレックスの裏を狙った小川につなぎ、そこからクロスを入れるパターンを繰り返してくるだろう。
あるいは小川が右サイドでキープし、田中隼が外を回るパターンがあるだろう(ただし、田中隼がまだ完全にフィットしていないため、前者のほうが最たる狙いになる可能性が高い)。
いずれにせよ、名古屋はアレックスの守備力の低さを狙い、右サイドを中心に攻撃してくるはずだ。
それがうまく行かなかったときに今度は左サイドを制圧する方向になるだろう。
加えて、カウンター時にロングボールを前線に入れ、ダヴィと玉田がともに浦和DFの背後を狙う、あるいはマギヌンからスルーパスを供給するという手法を取ってくることも多いに考えられる。
逆に浦和としては、攻め込まれる左サイド(名古屋の右サイド)をうまく凌ぎ、
相手陣内の中央エリアでボールをいかにキープできるかが攻撃のうえでポイントとなる。
狙いとしては、ボランチの2人と山田直の有効活用だ。
名古屋のボランチが相手ゴール前まで飛び込んでくるようなタイプではないため、
阿部か啓太のどちらかが前目のポジションを取れる場面が出てくるだろう。
そのエリアでボールをキープし、田中達や山田直がスピードのない名古屋DF陣の裏を狙えれば十分に決定機を迎えることができる。
そしてこの山田直がボランチやDF陣に混乱を与え、マークを狂わせるような動きができれば圧倒できる可能性も出てくる。
アレックスが守備専門のサイドバックではないため、押し込まれる展開となれば彼は無力化する。
彼の攻撃力が大分戦でかなり効いてたため、名古屋としてはそこを狙いたいところなので、
阿部にアレックスのカバーという役割を与えてくるだろう。
スタイルを固めている名古屋と未熟な点が多い分柔軟性の多い浦和。
名古屋が優位になると思われるが、それが勝敗に直結するとは限らない。
シーズン序盤の大一番にて、今後に向けた試金石をどのくらい発掘できるかが大事である。
posted by soccersyndrome |23:24 |
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2009年03月08日
いよいよJリーグ2009シーズンが開幕。
昨シーズンまでのサッカーからの脱却を図るレッズが、
どのようなサッカーを見せてくれるか非常にワクワクする気持ちで臨んだ。
宮崎と指宿で行った合宿の様子を伺っていると、ポゼッションを高め、
サイド攻撃を重視するパスサッカーが展開されているとのことだった。
そのため、これまでの「今年は○○(選手名)が楽しみ!」という期待より、
「おもしろいサッカーが見られそうだ!」といった期待に胸を躍らせていた。
さて、当の開幕戦である。
相手は昨季王者の鹿島。
勝利という結果を求めてなかったと言えば嘘になるが、
なんとなく獲得する勝ち点3よりも、攻撃サッカーを追求した結果の敗戦のほうが
今後の成長につながりそうだという思いはあった。
結果は0-2というスコアで敗れ、細かいパスミスも多く、鹿島との差を感じた。
しかし、その中にも光明と言える部分もあった。
それは「課題点が明確になったこと」。
オフ中のトレーニングマッチで、
「カウンター対策」「シュート意識の向上」という2つの課題が選手の口から出ていた。
まさにその課題を克服できなかったことが敗因となった。
勝利を目指す上では克服必須の課題だと感じているが、
個人的にはものすごく前向きに捉えている。
昨シーズンのような、全体としてどうしたら良いか分からない状態からは抜け出し、
方向性の基盤が出来上がっていたからだ。
(昨シーズンは問題点ばかりで、試合当日に根拠のない「今日こそは」というウルトラC、
あるいはパルプンテを期待していただけだから)
ショートパスをつなぎ、ポゼッションを高めようとする意識、
サイドバックができるだけ高い位置でのプレーを心掛けようとしているのが感じ取れた。
全てにおいて求めるレベルにはまだ遠いが、時間をかけていけばもっと良くなるだろう。
今シーズンの最後にもう一度鹿島と戦えることを嬉しく思う。
そこでもう一度チャレンジして、この一年でどれだけレベルアップしたか見せ付けてあげられるのだから。
今はフィンケ監督の方針に従い、やり続けることが大事だ。
近年躍進しているチームに共通しているのは、一つの方向性を持ち、
結果によってブレることなくコンスタントにやり続けていることである。
オシム監督が指揮を執ったジェフ、西野監督のガンバ、シャムスカ監督の大分、
今日レッズに勝ったオリヴェイラ監督率いる鹿島でさえ、それなりの時間を要して成功に至っている。
例え一年棒に振っても向こう10年負けないサッカーを構築するために、
フィンケレッズは動き出したばかりである。
負けて絶望的なのが去年、負けても次が楽しみなのが今年であると考えている。
posted by soccersyndrome |00:36 |
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2008年11月29日
ACLで敗退し、先日の天皇杯も敗れ、
残すはリーグ戦のみという想いで戦ってきたこの2週間。
先週の清水戦で負けてしまい、優勝への可能性が極めて小さくなってしまったわけだが、
一縷の望みをかけ、あるいは他力本願も含め、来季のACLの出場圏内である3位以内を死守したいところだった。
清水戦後に長年レッズを引っ張ってきたベテランの2人、内舘、岡野がいわゆる“0円提示”を受け、
ゲルト監督には解任の通告がなされた。
そういったピッチ外でのゴタゴタもあってか、
目も当てられない惨状が万博のピッチで繰り広げられていた。
今年のレッズは「体たらくサッカー」「各駅停車」といった批判語録までできるくらい低俗なサッカーをしているのは皆さんご存知の通り。
それを打破すべく、31節のコンサドーレ戦でトレンドである4-2-3-1というフォーメーション、
そして新たなキーマンとなるセルヒオを投入した。
そのときにかすかな光を感じたファン、サポーターは少なくないだろう。
選手自信もある程度手応えを感じたいうコメントを出していた。
結果論ではるが、あのとき感じた光というのは、セルヒオの個人技にだけだったのではないか。
彼のようなドリブルで局面を打開できる選手がいれば、否応なしに期待が生じるが、
所詮はドリブラーをもう一枚増やしただけの話であった。
フォーメーション変更に伴う組織的な連動性は見られないままである。4-2-3-1の特徴である、両サイドに人数をかけた攻撃、ためを作ってからのサイドバックのオーバーラップなどは
見る影すらなかった。
清水戦、G大阪戦で露になったのは「フォーメーションを変更すれば済む問題ではない」という、
“お手上げ宣言”だった。
戦術面の整備のできな指揮官は試合毎にスタメンを替えるのみ。
また特定の選手へのVIP待遇や、嫌がらせとも思えるスタメン外しも目立った。
現場をマネジメントするフロントは、とりあえず獲得した選手を現場に預け、
ビジョンも不明瞭なまま。
開幕前に掲げた「個人頼みからの脱却」などというビジョンはどこ吹く風。
永井や相馬が今のレッズが抱えている問題点を的確に答えているシーンを見たときには
「どうしたら良いか分かっている選手とそうでない選手が混在しているのでは?」と思った。
こうしたカオスの状態になってしまうのは上層部が一本の道筋を作るための方向性を示していないからだろう。
まだシーズンが終わっていないが、すでに来シーズンへの期待が尋常ではない。
「2008シーズン」で得た教訓がプラスに働けばという条件にはなるが。
監督を変えることも現場の活性化には大事だが、すべてを一本化するためにはもっと上の立場の人間を変えなくてはならないのかな、と思ったりもしている。
サポーターはみんなレッズが好きなんだ。
試合の日になればスタジアムへ行く人もテレビで観る人も、
わくわく感でたまらなくなる。
スタジアムには頻繁に足を運んでいるのに、いつも新鮮さがある。
誰もが羨む選手層、サポーター、スタジアムを抱えているのだ。
サッカーなんだから負ける試合があっても仕方ない。
「負けたけど楽しかった」と思えるような雰囲気をもう一度作ってほしい。
posted by soccersyndrome |21:52 |
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2008年11月10日
“3 FINALS”
寒さが和らぎ、激しい蒸し暑さを乗り越え、また厳しい寒さを迎える。
いよいよここまで来た。
Jリーグも残り3節である。
レッズにとっては問題の尽きないシーズンだが、来シーズンのことや
監督人事等々は置いておき、全力で集中したい。
去年の今頃はホームで迎えるACLの2ndレグに向けてわくわく感に包まれ、
軽い興奮状態を保っていた。
ところが、あの頃がまるで夢だったかのように、状況は一変してしまった。
開幕2戦は本当にガッカリした。
それでも永井、闘莉王、阿部ちゃんの活躍によってまだなんとか優勝の
可能性を残している。
今すべきことはフロントや監督、そして選手への批判や叩きではなく、
勝つために必死で応援することなのではないだろうか。
先月の神戸戦、ACL準決勝のガンバ戦、天皇杯の愛媛戦、僕も非常に
不満を感じた。
ACLのガンバ戦では途中帰宅、愛媛戦では心の底から情けなく思ったほどだ。
でも、でもだよ。
こないだの札幌戦を迎えるに当たって、レッズの試合を観るのが楽しみで楽しみで、
朝7時に目が覚めてしまった。
ただレッズを罵ろうとしているわけじゃない。
レッズが好きで、もっとわくわくしたサッカーを観たい。
レッズならそれができると信じているんだ。
今僕たちにできることは監督批判や静観ではない。
去年の12月1日、横浜で味わった悔しさ、失望感はもう嫌だ。
もう一度“J王者”を勝ち取ろう!
posted by soccersyndrome |22:45 |
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2008年10月11日
今回の3連休、特に予定を入れることなく迎えてしまったが、
ちょっとだけ気になってた「高円宮杯」を観に国立まで足を運ぶことにした。
目的はレッズユースを観るため。
雨が降ってたため、出るのが億劫ではあったが、
「行って良かった!!」と声高に叫べる代物だった。
今シーズン、トップチームのほとんどのゲームに足を運んでおり、
加えて長年レッズを見てきたので、それなりのレッズというチームのことは理解しているつもりだ。
しかし、ユースの試合を観にいったのは実に4年半ぶり。
(前回は2004年のプリンスリーグで、前橋育英戦だった。
記憶が定かでないが、当時のレッズユースには現トップチームのセルヒオがいて、
前橋育英には萌がいた・・・気がする。)
以前から今年のレッズユースは近年稀に見るほど充実した戦力を有しているとのことだった。
実際に、山田直輝、高橋峻希、原口元気の3選手は
トップデビューを果たしている(しかもさいたまシティカップのバイエルン戦でも出場!)。
高円宮杯においても、高校ナンバーワンFWと称される大迫率いる鹿児島城西や
他クラブのユースチーム破って準決勝に勝ち進んできたのだから、その実力は確かなものなんだろう。
さて、準決勝の相手は岡山県の作陽高校である。
正月の高校選手権では常連校だが、昨今の躍進は目覚しく、
一昨年は決勝まで上がってきたチーム。
一昨年の決勝のときに選手名鑑で調べてみたのだが、
ガンバのジュニアユース出身の選手が複数いた。
実際、今の3年生は当時1年生だったので、
作陽の栄光時代をまさに過ごしている選手達である。
僕自身、レッズユースに関しては上記3選手以外の情報は
ほとんど持たずに今日を迎えたわけだが、非常に大きな衝撃を受けた。
その衝撃は“サッカーの質の高さ”。
レッズの弱小時代の中心選手だった堀孝史が監督をやっている
チームだとは思えないほどのレベルの高さ(笑)
4-1-4-1というシステムを敷いているが、
前線の5人はポジションに捕らわれることなく自由に動いている。
特に前半の内容はおもしろかった。
9番の阪野を中央の頂点に据えている形ではあるが、
田仲、直輝、峻希、原口がどんどん最前線まで上がっていく。
流れの良い時間帯では4トップにもなっていた。
パスワークがうまい上に、直輝、峻希、原口の3人の個人能力もズバ抜けているので、
作陽は押さえところがない状態。
サイドバックの上がりも早く、レッズ側はパスの出し所にも困らない。
後半、運動量が落ちたところを作陽に攻め込まれたものの、
約束事や潰し所が決まっているように見え、相手の思う壺という状態を
回避できていた。
攻撃的なチームだからか、DFラインの連携にはちょっと不安があったかな。
失点シーン然り。
レッズユースについて率直な感想は、
最近世間を賑わせている「ハードワーク」「接近・展開・連続」「日本化」
といった言葉がすんなり当てはまるようなチームでした。
それにしても近い将来のレッズが楽しみだ!
原口、直輝、峻希の3人と梅崎やセルヒオといったトップチームの
若手が融合してそれこそ3年前のバルセロナみたいなチームになったら
たまらんだろうな~。
posted by soccersyndrome |21:31 |
クラブ下部組織(育成年代) |
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2008年09月14日
2週間強の中断を経て、リーグ戦が再開。
序盤戦からの混戦の様相を呈したまま、いざ最終章へ。
レッズは現在Jで3位であり、これからACLの決勝トーナメントが始まることを考えると、
9月からが本当の勝負となる。
これから始まる中2,3日で7連戦の緒戦となる大分戦。
大分のチーム状況の良さ、スタイルを考えると、ここで完勝できれば
非常に明るい気持ちで終盤戦を迎えられると私は思っていた。
なぜならば、今の大分に勝てるということは、それはレッズに
堅い守備を崩すだけの攻撃力やカウンターからの攻撃を防ぐ守備力が
備わっていることを示すからだ。
ただ、これはあくまで単なる期待である。
中断中に変化を起こす策が練られているとの報道はなされていなかった上、
代表勢の疲労や達也・啓太の怪我を鑑みると、8月最後の東京V戦とは変わらないだろう
というのが現実的な予想だった。
作者のいないシナリオというものは、期待よりも現実的な(ロジックに基づいた)予想を
結果に残すことがほとんどの場合で常であると言える。
結局のところ、チームとしてどういうサッカーをしたいのかというコンセプトが決まっていないので、
行き当たりバッタリの采配でしかない。
FC東京戦の前半に見せた4バックは何だったんだ?
いつまで3-5-2にこだわるんだ?
東京V戦でのFW2枚替えはなぜ?
どうして鹿島戦で活躍したセルヒオを使わないんだ?
なんで平川にもっと勝負をさせないんだ?
(平川が勝負しないことになぜ渇を入れないんだ?)
大分戦では点を取りにいく場面でなぜロビーを外した?
監督業も一般企業における活動と同じであり、以下のような図式で
活動しなければならないと思う。
【理念・ビジョンの構築(やりたいサッカーやコンセプトの策定)】
▼
【具体的な戦術・システムの構築】
▼
【共感し、実行できる選手の起用】
ワシントンを昨年限りで切り捨て、全体的な連動性を持ったサッカーをしたいという
狙いがフロントにはあったはずなのに、それを具現化したものはほとんど見受けられない。
確かに今年のレッズは過渡期にあるとは思う。
エメルソンやワシントンに頼ってきた前後分断サッカーからの脱却や
世代交代を踏まえ若手の起用を考えなくてはならない時期である。
変化を起こすときにリスクを伴う(結果が出にくい)のは致し方ないことだが、
せめて「これを続けていれば次第に良くなる」と思えるものを示してほしい。
オシム前代表監督がアジア杯4位という結果にも関わらず支持されたのは
そういう明るい要素が見えたからであるが、それが見えないまま勝ち点を取れた・取れないで
一喜一憂をするのは危険な状態にあると言える。
あくまでACLで勝ち進むという前提になるが、
シーズンとACLの殺人的なスケジュールが今まさに始まった。
もう後戻りや調整はできない。
ゲルト・エンゲルス監督就任からの半年間、奇策に頼り、
前向きな冒険をしてこなかったツケが出なければいいが…。
posted by soccersyndrome |22:57 |
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2008年08月17日
私としては「04年ナビスコ決勝」「06年33節」と、FC東京には苦い思い出があるため、なんとなく嫌な印象があるが、最近のレッズFC東京戦の相性が抜群に良い!
いや、今日に関しては相性だけでなく、サッカーの質がずいぶん向上しているなと実感した。
とはいえ前半の戦い方には不満だった。
前半は4バック(右から坪井、闘莉王、堀ノ内、相馬)を採用し、トップ下の永井を左サイドハーフとして起用していた。
開幕からずっと不安のあった両サイドのスペースのケアが狙いだったと思う。
結果的に決定機を招くこともなく、無失点で抑えたのでOKだったことになるが。
ただこのシステムではやはり攻撃時の物足りなさが際立ってしまった。
現に前半32分までシュートが1本もなかった。
2トップの高原と達也にボールが送られても単調な攻撃に終わっていた。攻められているときに永井と平川がDFラインに吸収されて6バックにもなっていたから、全体の押し上げが送れ2次攻撃、3次攻撃につながらないのは言うまでもない。
永井がトップ下の位置でプレーできたタイミングで高原の決定機を迎えられたことを考えると、前半の大半を過ごしたやり方は結局“消極的(引き篭もり)な4バック”と言わざるを得ない。
打って変わって後半へ。
出だしから浦和が主導権を握り、見ていて面白いサッカーを展開し始めた。
このときの陣形を見ると、永井を右ウィングの位置に置き、阿部を啓太より一つ前に置いた3-3-1-3に近い形。
東京陣内でボール奪取する場面も多くあり、鹿島戦の後半、柏戦の後半のような点が入りそうな予感が漂う展開になっていた(後半になってからエンジンを入れるのが目的なのか!?)。
正直、ベンチにいたポンテを投入しなくても十分だろうとまで思っていた。
相馬がゴールを決めたシーンはポンテ投入の2分後だったが、ポンテが入る前から点を取る意識はチーム全体で高かったのだ。
(ただポンテのパフォーマンスも非常に素晴らしかった。ようやく“快気祝い”と呼べるようなパフォーマンスになった。)
後半開始~25分くらいまで、FC東京のDFが非常にバタついていた。
背後へのボールはすぐにタッチラインに逃げ、マイボールになってもパスミスが目立った。
そのおかげで浦和が優位に試合を進められたのも一つの背景として考えられる。
最近の試合内容を見る限り、チーム全体の見通しは明るくなってきている。
次節もきっちりジュビロから勝ち点3を獲って、9月から始まる最終章に突入してもらいたい。
<追伸>
今日は珍しく外国人のレフェリーが担当していた。
日本人とは基準が違うのか、流す場面も多く、試合を楽しめた。
毅然とした態度で両チームに公平に接していたし(当たり前ではあるが)、遅延行為でのイエローカードにも納得できた。
まさに「試合を裁いている」という貫禄があった。
日本のレフェリー問題が取り沙汰されている中で、手本となる部分が多かった。
試合が終わってから清々しい気持ちになれたのは、勝敗や内容だけでなく、こういうところにもあるのかもしれない。
大宮-ガンバを担当した家本さんがまた色々とやってしまったようですね…。
posted by soccersyndrome |01:57 |
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2008年08月16日
先日の北京五輪男子サッカーでの日本代表は残念な結果に終わってしまった。
個人的には過去のU-23日本代表と比較しても技術レベルはとんとんかなと思ってたが、技術ではない部分の差が非常に大きかったと感じている。
いわゆる「気持ち」の部分。
これは本番に臨んだ選手だけに言えることではない。
むしろ監督を始めとした首脳陣だ。
そもそものところで、なぜアジア予選を戦っていないメンバーをあれだけ選んだのか。窮地に追い込まれた中で異常な精神状態で戦ってきたメンバーを何人も削り、技術や現在の調子の良さを優先した人選だった。
さて、五輪についてはこれくらいにし、本題に入りたい。
その五輪代表で中心人物となっていた本田圭佑。
五輪ではパフォーマンスも満足できるものではなく、「期待外れ」だったことは言うまでもない。
ビッグマウスと呼ばれる発言の数々はメディアでも大きく取り上げられ、批判の的となっている。
その本田に対し、浦和レッズがオファーを出したというのだ。
一見のみすれば「レッズだったらやりそうだよ」「また名前を優先して獲得交渉か」と捉えられるだろう。
実は今回のこのオファーに関しては私も疑問を抱いている。
「果たして、現場のニーズと合致しているのか?」と。
本田のプレースタイルを否定するつもりはない。
確かにあの左足はすごい。
フリーキックだけ見れば欧州でも十分でも通用すると思う。
ただ、今のレッズにどうしても必要な選手かどうかと言えば、答えは“NO”だろう。
その理由は以下2点となる。
■本田は決して「走る」タイプではない
今シーズンの浦和は名古屋や神戸、柏といった全体での連動がうまいチームにやられている。相手に走られ、後手に回ってしまう形で「成す術がない」状態で敗れてしまう。
先日の鹿島戦や柏戦はかなり良い内容だったと思う。
そこで展開されていたサッカーはボールを持っている選手も持っていない選手も積極的な姿勢で攻撃をしていたという印象だ。
全体の押し上げやボールを持った人へのフォローがしっかりできていた。
ゴールシーンでは特にそれが印象的だ。
中でも阿部がボランチに入ってからは阿部個人のパフォーマンスもさることながら、チーム全体が活性化されてきた。2試合とも失点はしているが、それまで感じていた無駄な不安は払拭されている。
これはシーズン後半、ACLを迎えるに当たって絶対に壊したくない。
■若手育成への障害
今シーズンは細貝や新たに加入した梅崎がチームに刺激を与える存在になっている。
もし本田が加入したら、ボランチであれ、トップ下であれ、彼らのポジションとかぶる。
オファーを検討しているという時点で、フロントから信頼されていないというメンタル状態に陥ってしまわないか。プロだから厳しいポジション争いというのは当たり前だと思うが、もしこの2人をないがしろにしてしまったら、梅崎を獲ったことに対してフロントは自らを否定してしまい、細貝に対しては投資してきた育成資金をドブに捨ててしまう結果になってもおかしくない。
開幕当初に比べれば、チーム状態も上向きになってきたとは思うが、本田が加入することでまた同じ轍を踏むことになってしまうかもしれない。
今年は今野、水野、大迫(鹿児島城西高校)、アダイウトンなど、フイに終わってしまった件も多いが、ユース組の高橋峻岐、原口元気、山田直輝といった選手も出てきている。
去年ACLとリーグ戦の過密日程で選手が最後の最後に失速してしまった。それを改善するためには選手層の厚さが必要だと思う。
そうではあっても、
「どんなビジョンを掲げているか」
「どんなサッカーをしたいのか」
「そのためにどんな選手をどのくらい必要なのか」
といった細部をしっかりと固めていかないと、行き当たりばったりの無駄金使いになってしまう。
posted by soccersyndrome |00:21 |
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2008年07月06日
約1ヶ月の中断を経て、Jリーグが再開。
そして久しぶりにこのブログも再開。
さて、きのうのFC東京戦である。
レイソル戦であっさり返り討ちに遭い、不安が渦巻く中でキックオフを迎えたわけだが、
ほんのちょっといつもと違うスタイルが見えてきた。
■田中達也という救世主
スタメン発表の際に、良い意味でのサプライズとでも言おうか、彼の名前が挙がっていた。
もちろん、達也を使う最大の狙いは「裏への飛び出し」だろう。
(昨年のFC東京戦でも2試合で2得点という相性の良さも狙いの一つだろうか)
やはりタイプの違う2トップが並ぶのは期待感が高まる。
高原と達也の2トップのほうが理想的かなと思ったりもしたが。
キックオフ直後から達也効果は出ており、先制点をアシスト。
東京の佐原と藤山にとってはものすごく嫌な存在だっただろう。
なにせDFラインとボランチの間にポジションを取り、一気に裏に飛び出す動きを仕掛けてくるのだから。
■もっと活かしたいDFラインの前のスペース
先述の通り、達也の動きで相手のDFが後ろに引きつられていく場面が度々見受けられた。
しかし、以前から言われている「前後分断」というスタイルが引き起こす2列目、3列目の攻め上がりにまだまだ課題が残る。相手のボランチとDFラインの間に顔を出しにいく選手がポンテ以外にいない。
しかしながら、そのポンテにもガッチリとマークが付かれているため、前線に送る際、達也に通すにはDFラインの裏のボール、エジには足元と、同じプレーの繰り返しになってしまう。
あまりフォーメーションを軸に考えるのは好きではないが、その点については3-5-2(あるいは3-4-1-2とも言えるか)が抱える問題点と言える。
梅崎を使って、4-4-2のオフェンシブハーフでポンテと組ませるのもおもしろいかもしれない。
■FC東京戦 総括
浦和としては持ち前の勝負強さが光ったが、
皮肉なことに“平山のゴール前での弱さ”が救ってくれたようなもんだ。
押し込まれてもギリギリのところで跳ね返す強さは昨年来健在であるものの、あまりにもこういう試合が多い。
状況の変化に柔軟に対応できる戦術がほしい。
きのうの試合では致し方ない部分もあったが、選手交代やシステム、試合の進め方など、ゲルト監督に与えられている課題はまだまだ多い。
<後記>
88分の永井のゴールは今シーズン1とも言えるゴールだった。
トップスピードでドリブルし、DFのプレッシャーも受けているにも関わらず、しっかりコースを狙った力のあるシュート。
率直に「シェフチェンコのようだ」と思った(1ファンとして感想なので、是非は問わないでください 笑)。
さて、次節はアウェイで大分戦。
ポンテ、エジミウソンなどまた怪我人が出て心配だが、良いイメージを持って臨んでもらいたい。
posted by soccersyndrome |22:56 |
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