2008年02月29日

悪意あふれるスタジアムの現実

速報!サッカー24(通称、速サカ)編集部の渡辺です。3月1日(土)、つまり明日ですが、Jリーグのシーズン開幕を告げるゼロックス・スーパーカップ(鹿島 vs 広島)が開催されます。

今年のJリーグは、昨季逆転優勝を遂げた鹿島、Jリーグ勢として初めてACLを制覇した浦和、昨季ナビスコ杯王者のG大阪の3強が中心となることが予想されます。また、この3チームはACLに出場。昨季の浦和に続き、日本勢による連覇にも期待が懸かっています。

ところで、昨年末行われたFIFAクラブW杯では、ヨーロッパとは異なる浦和サポーターの応援方法が議論の的になりました。Jリーグでは“模範”とされる浦和の応援方法も、ヨーロッパのレベルには達していないとの意見があり、チーム戦力のみならず、サポーターの応援も欧州基準を目指せとの声も聞こえてきました。

しかし、欧州の応援方法が必ずしも模範になるわけではありません。フランスのサッカー事情に詳しい横尾愛さんは、フランスのスタジアムが危機的状況だと訴えています。以下、速サカからの転載です。

悪意あふれるスタジアムの現実

◆“ウアドゥ事件”とメスの評判

 フランスでは先週から、スタジアムで立て続けに嫌な事件が起きている。発端は第25節のメス対バランシエンヌ戦。バランシエンヌのキャプテン、モロッコ代表DFウアドゥが、前半が終わるやいなやバックスタンドに上がり、1人のメス・サポーターに詰め寄ったのだ。警備員に連れ戻されたウアドゥは、自分が有色人種への差別的な暴言を浴びていたと明かした。

「彼は前半の間ずっと、僕に差別的な言葉を叫んでいた」と話すウアドゥ。「スタンドに上がるなんて、キャプテンとして、プロとしてやってはいけないことだった。見に来てくれていた子供たちに謝りたい」と反省しつつ、「選手も含め、フットボールに関わる人たちみんなで、こういう事件を避けるために努力すべきだ」と改めて強く訴えた。

 事態を重く見たリーグ協会は、すぐにキャンペーンを展開。翌節には全選手、審判が「人種差別はもうごめんだ」のスローガンをプリントしたTシャツで入場し、観客に差別反対運動への参加を呼びかけた。ところが試合後、選手たちが観客席までプレゼントしに行ったTシャツを破り、ピッチに投げ返し、ナチス式敬礼までしてみせた者たちがいたのである。またしてもメス・サポーターだった。協会は再び対応に追われている。

 実際のところ、メス・サポーターの評判は良くない。開幕から2試合連続でミスをした新加入のGKをずっとののしり続け、6カ月でまた出て行かせてしまったこともある。フランス代表がメスで試合をした時も、ドメネク監督に対する罵声は聞くに堪えないものだった。だがそう言う意味では、パリのスタッド・ドゥ・フランスも相当ひどい。問題は場所ではない。こういう人物がどこにでもいることが、一番大きな問題なのだ。

◆問題多きバスティア

 ウアドゥ事件をきっかけとした人種差別反対のキャンペーンは、リーグ1だけでなく2部の全試合でも行われた。ところがこちらでも、火に油を注ぐような事件が起きる。バスティア vs リブールン・サン・スーランで、リブールンのブルキナファソ代表FWケベに対する差別的な横断幕が掲げられたのだ。

 始まりは昨年9月のリブールン対バスティア戦。バスティア・サポーターがケベに差別的な言葉を叫び続け、怒ったケベが客席に向かって挑発的な仕草をしてみせて退場させられた。その後、規律委員会の処分により、バスティアは勝ち点1を剥奪されたのである。

 ところが、ウアドゥを侮辱したサポーターをすぐに特定し、クラブぐるみで調査に協力したメスと違って、バスティアはこの処分に抗議を続けている。「あの試合で、バスティアはサポーターの遠征ツアーを企画していない。だから騒ぎを起こした者たちは、うちのサポーターではない」と主張しているのだ。

 今回のバスティア戦には、ケベは負傷中で参加していなかったが、プーラ主審は悪意あふれる横断幕が片付けられるまでキックオフを拒否。結果、試合開始は3分遅れた。協会は主犯を突き止めようとしているが、ちょうどこの時間帯にバスティアのスタジアムのビデオ監視システムが故障していたため、捜査は難航している。しかし試合直前の19時55分から20時30分まで故障するなんて、ちょっと都合がよすぎる気もする。

 これだけでもたくさんな週末だったのに、バランシエンヌ対ル・マン戦では選手同士の乱闘事件まで起きた。「この調子だと、来週“"暴力反対”のTシャツも着ないといけない」と『ウエスト・フランス』紙は皮肉っている。まったく、心からうんざりだ。

posted by soccer24 |15:30 | コメント(7) | トラックバック(0)
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この記事に対するコメント一覧
悪意あふれるスタジアムの現実

サポーターが欧州/南米をまねる必要は全くないと思います。日本独自の応援方法があってもいいいじゃないですか。ライターの方でよく欧州基準の応援はどうだとか言ってる方がいらっしゃいますが、、、。

posted by ファーゴ | 2008-02-29 18:07

悪意あふれるスタジアムの現実

日立台をごらんあれ!
笑いとネタと昭和テイスト満載!

posted by ボブ増尾 | 2008-03-03 13:27

悪意あふれるスタジアムの現実

サッカーも日本化っていうなら応援も日本化でいいじゃないか。ねえ某ライターさん。

posted by MM | 2008-03-03 20:59

悪意あふれるスタジアムの現実

今の応援がちゃんとした日本化になってないから、多くの日本人が反発して嫌うわけなんだが・・・。

欧州の良さも南米の良さも取り入れた上での日本的な応援なら、もっと沢山の人たちから支持されるよ。
今のままじゃ秋葉原で踊ってる奴らと変わらん。

posted by あ | 2008-03-04 01:09

悪意あふれるスタジアムの現実

日本化、日本化、日本化

花の応援団やってろよ。
三三七拍子で。

posted by い | 2008-03-04 15:21

悪意あふれるスタジアムの現実

文句を言う人ほど自分から何もやりません
彼らはただ自分のエゴを満たしたく「やれ」と言うだけです
そんなのその人の一親等でもやりません
こういう人たちの存在は本当に、情けない
真夜中に独りでテレビを応援するのは精神衛生に良くないと思います

posted by 名無し | 2008-03-04 22:05

悪意あふれるスタジアムの現実

男だらけで治安の悪いヨーロッパのスタジアムに比べたら日本はおばちゃんや若い女の子もいる。
文化も客層も違うのにヨーロッパの応援に近づけようとしたって不自然。

posted by あ | 2008-03-12 15:37

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