2009年06月25日

岡田JAPANチェック3

「中村(俊)をここまで酷使する意味がわからない」

カタール戦のメンバー表を見てまず最初に思ったことがこれでした。


W杯出場を決めた直後の試合。お披露目の意味も分かりますが…。
今野のサイドバックもなかなか味わい深い選択でしたが…。




果たしてこれでW杯へのスタート一歩目を踏んだチームとしてどうか? という疑問がグラウンドを眺めていて感じました。

ウズベキスタンでの反省材料を活かすわけでもなく、修正を加えるわけでもない。


そして今いちばん代表へのフィットが欲しく、周りの選手との連携などを確かめておきたい本田がベンチ。
そしてトップ下は中村(憲)で果たしていいのか?

中村(俊)を使うのなら、なぜ本田も併用しなかったか?



広島の試合を見る限り、槙野はサイドバックでもいけるはず。
そして山口も、都築も川島も…。




意味の分からない采配をしたあげく、選手たちは空回りして引き分け。
そしていわゆる海外組を日本におき、守備的選手を多くかかえたままオーストラリアへ。

オーストラリアでは、1-2の状況で攻撃にうつろうにも交代枠に攻撃的選手はおらず…。





岡田監督は明確なメッセージを発信できなかった。

山口、槙野、川島、都築といった選手を積極的に起用していくことで、まだ日本代表への門が開かれていることを大きくアピールすべきであったと思います。
ベーシックなコンセプトは変わらずともその上にのる選手は様々に組み合わせていけばいいと。



(反町JAPAN U-23はある意味すさまじかったですが……)



代表選手の多くが『クラブにもどって頑張る』と言っていても、本人たちの問題だけではありません。上にあげた代表サブのメンバーもうまく起用していくことで、それは日本国内で頑張っているすべての選手への最も端的なメッセージとなったはずです。
結果Jリーグで戦う選手へのなんらかのモチベーションにはなったはずなのに…。


(余談ですが、阿部選手はあきらかに多くのポジションを経験しすぎて、サッカー選手としての質の部分でレベルダウンしているように見えます)



岡田監督、そして監督率いる日本代表はいきなりスタートでつまづいた。
と言っても言い過ぎではないと思います。
選手マネージメントの部分でも。



核をなすメンバーを固定して組織の熟成を図ろうとしているのは分かりますが、もう少し根本的な部分でじっくりと自分たちの足下を見つめていかないと、1年後はあっという間にやってきます。


その〝自分たちの足下〟について。

次回で。


長くてごめんなさい。続きます。

posted by まさのり |17:48 | プロサッカー(国内) | コメント(0) | トラックバック(0)
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2009年06月20日

岡田JAPANチェック2

もう前のことになりますが、横浜で行われたワールドカップ予選・カタール戦を取材に行くことができました。

TVで見ていたウズベキスタン戦。(手元で)前半の35分くらいから試合終了までほぼ一方的に圧力をかけられ、攻めこまれた日本。かなり精度の高いチームであれば、3、4点は決められていてもおかしくはなかったです。
実際ウズベキスタンの決定的なチャンスはそれ以上か同等にありましたから。


全体が間延びし、中盤はぽっかりと穴があいたようになっている。


カタール戦に向かった理由は、なぜそのようになったのかを実際にグラウンド全体で見て確かめてみたかったというのもありました。



ウズベキスタン戦からのメンバー変更は、左右のサイドバック(内田、今野)。
ボランチの2人(橋本、阿部)。
そして攻撃的選手では大久保に代わって玉田。





気になった中盤の構成は、中村(俊)、岡崎が左右に。これは流動的。トップ下には中村(憲)。
ボランチは橋本と阿部。

ウズベキスタン戦とメンバーも異なるので、同じ目線での比較はできませんが、実際にグラウンドでの日本代表の戦いを目の当たりにして感じたこと。
結論から言うと〝集散のバランス〟でした。






岡田監督が掲げるサッカーは、ポゼッションを志向しつつ、ボールを奪われたら果敢に前から取り返しにいって攻撃につなげる。そしてそれを90分通して続けるハイテンションなサッカー。
…で、いいんですよね?

そしてシステムは、4-2-3-1もしくは4-4-2の変則型。

しかし、ワールドカップ出場を決めた試合、カタール戦で見たものはほぼ90分通して4-2-4に近いものでした。4-2-3-1の3の両ワイド、4-4-2の真ん中の4の両ワイドは、タッチラインとは言わないまでもパンパンにふくらんだ状態で、真ん中を留守にする状態が続いていました。
結果的に前からボールを奪う、いわゆるプレスに入っても----というかそれでは入れず----、相手の縦パス一本でCB、もしくはボランチとCBの間に簡単にパスを入れられ、人の侵入を許しています。


結果、両ボランチはジリジリと下がらざるを得ず、自動的にDFラインも深いポジションを取らざるを得なくなります。



中村(俊)選手は、岡崎選手、玉田選手とポジションチェンジをくり返していて一見能動的に見えましたが、実は〝人が代わっただけ〟ということでした。つまりパンパンに張った4-2-4を延々にくり返していたことになります。




それでも試合開始直後はDFラインも高く『縦にコンパクト』の状況をわずかに続けていましたが…。
ウズベキスタン戦の岡崎選手のゴールはまさに試合開始直後の縦にコンパクトで圧倒し、相手のウラを付く攻撃で得点できたわけです。
そうやってみると、2試合ともゲームの入り方という面では過去と比べると成長の跡が見受けられました。(後半スタート時も得点こそありませんでしたが、2試合ともまずまず)
ウズベキスタン戦の得点は前半9分。
カタール戦の得点は前半2分。

数字が実証しています。



つまり、岡田監督が意図する戦術(と言えるかどうかは別にして)的な部分を選手たちはある程度理解できているということになります。


では何が足りないから試合中盤から終了にかけてあのような事態に陥るか?





僕が個人的に思うのは、先ほども書いた集散のバランスの悪さでした。
要するに、いわゆるプレスを意識しての『縦へのコンパクト』は多少できるが、『横のコンパクト』さがまったく欠けているということです。

前からを意識しすぎるあまりワイドの選手は縦を意識し張り出し、トップ下の選手はウラへの一発をひたすら狙い続ける。
ゲーム開始直後こそ効果的だと思いますが、10分もやれば、例えアジアレベルとはいえ、単純にひいて待ってカウンターを狙うはずです。


日本代表の陣形をグラウンド上空から眺めた場合、縦の長さが短く、横の長さがゴールラインくらいの長方形(縦にコンパクト時)とちょうどグラウンドくらいの長方形(間延びした状態)を延々に作りだしていました。
当然のようにフィールド内は11人と決まっています。長方形内の上と下に人数がかかっていれば中はスカスカになるのは当たり前。中盤の守備は実質ボランチの2人が相手を見ていました。
カタール戦の阿部、橋本両選手のバテ方は記者席から見ていてもひどかったです。
前半から。



グラウンド上に正方形を描くことができない……『横にコンパクト』が全くない。
そんな印象でした。

守る側からすれば、縦にだけくるチームは、相手のスピードにさえ対処してしまえば楽なはずです。体を横に動かすこともなく、首を左右に振られることもないわけですから。
実際日本がサイドチェンジ(らしきもの)をやってもカタール、ウズベキスタンの選手が横に大きく揺さぶられる光景はほとんど見られませんでした。

(レベルがはるかに違うので人によってはお叱りをうけるかもしれませんが)今年のチャンピオンズリーグ決勝でのマンチェスター・ユナイテッドもなぜだかこの現象に陥っていたように見えました。





グラウンド上に正方形を作る……『横にコンパクト』が左右に揺さぶり、縦にも変形する。
つまり集散、拡大、縮小の使い分け、バランスを著しくなくしているのが、今の日本代表の欠点のひとつではないかと。
実直にプレスとサイド攻撃を守り続ける姿勢……。
それが生んだ縦のみの意識。


これでは決定機も迎えられないし、得点も入らない。さらに相手にどんどん踏みこまれる現象が起きるのは当然……。


ということで、またかなり長くなってしまったので。




続きます。

posted by まさのり |17:30 | プロサッカー(国内) | コメント(2) | トラックバック(0)
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2009年06月18日

岡田JAPANチェック

ベスト4を目指す戦いの幕開けまでもう1年ありません。



アジア最終予選が終了しました。
ここまで待って書こう書こうと思っていたことがあったので、書いてみます。


「ベスト4を目指す」ということに僕自身まったく異論はなく、明確な目標を提示してくれたおかげで、ファン、観戦者、そして僕たちメディアに携わる人間にとっても日本代表について語るときにひとつの基軸ができたと思います。

批判したり、馬鹿げたことと笑うことはものすごく簡単なわけで。
もちろんワールドカップでのベスト4がどんなにすごいことかは少ないながらも世界のサッカーを見てきたものとして分かります。
『世界の名将と呼ばれるような監督はハイレベルな戦いを熟知している分、そんなことを簡単に口に出さない……ましてや日本の監督が』という人が中にはいます。



だからこそすごいのではないかと、ようやく最近思うようになってきました。
サッカー途上国とはいえ、日本代表の監督ですからその発言はもちろん世界に向けて発信されるわけで、それ相応の反応を覚悟してのことだと思います。きっと。
でも、未来に向けての(2010年を終着点としないという意味で)非常に夢のある取り組みは大賛成です。
あとは個人的にそういう考え方が好きというのもあります。




例えば(例えが悪いかもしれませんが…)、学校の成績が真ん中から下、むしろ下から数えたほうがはやい生徒が、ある日「俺は東大に入る! 目標は東大だ!!」と先生や同級生、親などに宣言すれば、周りは笑いはしなくとも彼の現状を把握したうえでその非現実的な目標(夢)を受け入れずらいはずだし、---人によっては少なからず失笑のこもった---愛のある助言をしてくれるかもしれません。


しかし、本人がやる気になっているのなら見守りつつ応援していきましょう、とりあえずは。となるはずです。現実的な方策を探りつつ。

この例えは似つかわしくないか、人によっては不謹慎に聞こえるかもしれませんが、僕はこんな感じだと思っています。集団か個人かの差だけで。





目標を設定してそれに向けて計画を練り、段階的に実現に近づいていくことは心理学的にも認められているし、なにより人間の実体験としてこれは確実に有効な方法だと思います。
明確ですから。



ただ、ベスト4に到達するためにどんなことをやっているのか? そこは今後1年間厳しくチェックしていく必要があると思います。
(彼が東大に入るためにどんな姿勢で勉学に打ち込んでいるか? どんな勉強方法をとっているか? ということです。)



取り組みを見つめ、テストマッチをチェックし、Jリーグを見、発言を聞き約1年後に向けての過程をファン、観戦者、メディアで厳しくチェックしていこうじゃないかと。




少なくともワールドカップ出場を決めてから、昨日のオーストラリア戦までを見ていると。これはまだまだ厳しい。1勝すら危ういんじゃないかと感じています。



ではここまでどんなことが見えてきたか。
戦術的、チームマネージメント的に……。



長くなったので次回に続けさせてください。

posted by まさのり |17:18 | プロサッカー(国内) | コメント(7) | トラックバック(0)
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2009年06月16日

編集部訪問2

コンフェデレーションズカップが始まりましたね@南アフリカ。

「ワールドカップのプレ大会」という位置づけを得た本大会ですが、今回は日本代表が出ていないので(1999年大会以来10年ぶり)、さすがに注目度は多少低くなっているでしょうかね。

でも20日(土)からフジテレビ系列で計5試合、地上波放送もされるようなので、みなさんぜひチェックしてみてください!!
(放送時間が真夜中なので、録画して見ることをオススメします)

強豪国のサッカーから学べることは多いはず。
このチャンス、うっかり逃してしまわないようにご注意を!!


さてさて、前置きが長くなりましたが、今日の本題はタイトルの通り。

今年も愛知県豊田市の猿投中学校の生徒さんが編集部に来てくれました!!

これは、修学旅行の貴重な時間を使って行う「分散研修」という課外授業でして、中学校3年の生徒さんが自分の興味のある会社を訪問、その仕事の実情を見て聞いて学んで、後日その内容をまとめて発表するというもの。

アポ取りからすべて自分たちの手でやるんですよ~。かっこいいよねぇ。

中学サッカー小僧が「分散研修」を受け入れるのは今日が2回目。昨年、彼らの先輩たちが道を切り開き、後輩たちにつなげてくれたというわけです。

昨年の様子はコチラ。

今回、訪問してくれたのはGKの永田くん(写真左)とFWの山崎くん(右)。

「雑誌の編集」というちょっとわかりにくい仕事の説明を真剣な顔で聞いてくれました。

分散研修の様子


職業病でしょうか、仕事の話を聞きに来た彼らに、逆にいくつか質問をぶつけてみました(笑)。



ーーふたりはいつからサッカーをやっているの?
永「小学生のときからですが、小学校では野球もやっていました」
山「保育園のときからやっています」

ーーリフティングは何回ぐらいできる?
山「2000回ぐらいです」

ーーおお! すごいね。永田くんはGKだからそこまでではないでしょ?
永「はい。さすがにそこまでは…」

ーー好きな選手は?
山「C・ロナウドです」
永「うーん……。いろいろ」

ーーお互いに選手としての特長を紹介してくれない?
山「反射神経がすごくいいGKで、練習ではよくシュートを止められてます(笑)」
永「点を決めてくれるので頼りになるFWです。頼りにしていてよかったなぁと思わせてくれます」

ーー夏の大会はまだだよね? どれくらい行けそう?
永「はい。これからですね。それなりに自信はあります」

ーーチームの強みを教えてください。
山「小学校からいっしょにやっている選手が多いので、パスをしっかりまわせるところです」




一児の父である先輩Mは、彼らの大人なやりとりを聞いて「ジーンときちゃった…」そうです。
普段の取材でもそうですが、こうやって「縁」ができると応援したくなりますね。

永田くん、山崎くん、猿投中サッカー部のみなさん!
夏の大会での活躍を祈っていますよ~
がんばってくださいね!!


posted by ヨシヅ |17:47 | 中学サッカー | コメント(0) | トラックバック(0)
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2009年06月09日

「抜く」「運ぶ」「シュート」 3種類のドリブルを極める!!

どうやら、九州から東海地方まではちょっと遅い梅雨に入ったみたいですね。

みなさん、元気にサッカーしてますか?

中学サッカー小僧編集部は、雑誌作りが一段落したところ。カカのレアル移籍という衝撃ニュースにひっくり返っていますが、作業に追われているわけではないので、そのままになっています。

僕の高校でもそうでしたが、学校のグラウンドって雨が降ると使わせてくれないんですよね。そうなると、室内でのフィジカルトレーニングが待っている……。

ああ、やだやだ。

フィジカルトレーニングが大事なのはわかるけど、こう何日も続くと、サッカー部なんだかフィジカルトレーニング部なんだかよくわからなくなってくる。

あれ、実際どっちだったっけ?

というサッカー部員に朗報です。ドリブラーになるための練習法が100パターン掲載されている『中学サッカー小僧テクニカル ドリブル編』がいよいよ発売になります!

グラウンドでやりたい練習もあるけど、足技トレーニングは限られたスペースでもできるメニューが多い。この本を参考にして、梅雨の間、フィジカルトレーニングの合間に足下のテクニックをググンと高めちゃおう!!


表紙


amazonへ
                    今週金曜日、6月12日発売予定!!


ドリブルの種類を「抜く」「運ぶ」「シュート」の3つに分け、それぞれの技術をステップバイステップで身につけられる編集部自信アリの分かりやすい構成。
『中学サッカー小僧テクニカル』特製の「ドリブル練習レベル」もついているので、基本をしっかり練習したいキミも、華やかなジャグリングテクニックを身につけたいキミも、いま必要としている練習法をすぐに見つけられるはずだ。

注目のテクニカルコーチは、『中学サッカー小僧』読者なら泣いて喜ぶ(は、ちょっと言いすぎにしてもゼッタイに喜んでもらえるだろう)この2人。

'★南米直伝の凄技ライジングサン 亘崇詞先生

★フットサル界の“美技テク”プリンス 岩本昌樹選手'

『中学サッカー小僧』きっての人気ページが並ぶ超豪華ラインナップ!!

カリスマたちの言うことをしっかり聞いて練習すれば、キミもメッシ、C・ロナウド、イニエスタみたいになれる!!!!


posted by ヨシヅ |17:27 | お知らせ | コメント(0) | トラックバック(0)
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