中学サッカー小僧のブログ

クライフ哲学とは何なのか?

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11/24日発売になりました「クライフ哲学ノススメ-試合の流れを読む14の鉄則」。
おかげさまで、発売後から好調な売れ行きを見せているようです。
ご購入いただいた方にはこの場をお借りして感謝したいと思います。


まだご覧になられていない方のために、ここでは、本書に掲載された前文の一部を抜粋して紹介していきたいと思います。

なぜ今クライフなのか? クライフ哲学とは? 
本書の魅力を少しでも感じ取っていただければと思います。


以下、「クライフ哲学ノススメ-試合の流れを読む14の鉄則」はじめにより抜粋




▼▼▼▼▼
現代サッカーというスープをじっくり煮詰めて、丁寧に濾して、さらにとことん煮詰めていくと、そこには2人の人物の名だけが残るように思う。

元オランダ代表のキャプテン、ヨハン・クライフ(1947年生まれ)。
プロ選手の経験がないイタリア人、アリーゴ・サッキ(1946年生まれ)。

現代サッカーの戦術を分解すると、結局、そのほとんどがこの2人によって“発明”されたことがわかる。
 たとえば、「ゾーンプレス」。
 今や多くのクラブが取り入れている守備の基本戦術だが、もともとはサッキが、考え出したものだ。
 フィールドプレーヤー10人がひとつの生き物のように動いて相手のパスコースを限定し、理詰めでボールを奪い取る。約20年前、サッキはこの新戦術を駆使して、ACミランを2年連続でチャンピオンズカップ(現チャンピオンズリーグ)優勝に導いた。
 「ディフェンスライン」を構築する手順を、システム化したのもサッキだ。

~中略~

サッキはプロ選手の経験がまったくなく、イタリアの田舎町の少年チームの指導者から、戦術を武器にのし上がった理論家だ。下のカテゴリーの選手を指導することで、戦術をシンプルに説明する能力がさらに磨かれた。サッキの理論は「誰にでもわかる」というのがポイントで、だから他の指導者も真似しやすい。

一方クライフも、多くの新戦術を生み出した。
恩師リヌス・ミケルス監督とともに戦術を考え、アヤックスでチャンピオンズカップを3連覇(1971-1973年)し、1974年西ドイツ・ワールドカップでは準優勝した。引退後は監督の道に進み、1992年にバルセロナに初のチャンピオンズカップのタイトルをもたらした。選手としても、監督としても、「100年に一人」のスーパースターだった。

~中略~


「オフザボールの動き」(ボールを持ってないときの動き)の大切さを、初めて世界に知らしめたのがクライフだ。
「選手が1試合でボールに触れるのは約2分間だけ。残り88分間にどう動くかで、勝負が決まる」と豪語し、ピッチでそれを実践して見せた。観客からしたらまったく意味のないフリーランニングをしたように見えても、その数十秒後には、ビッグチャンスをもたらす走り込みだったことがわかる、という感じで。
 
 「守備は狭く、攻撃は広く」という鉄則を世に広めたのも、クライフだ。
 守備のときはピッチ上の選手たちがぎゅっと集まってブロックを作り、攻撃になったら、今度は相手のブロックを横方向に広げるために、選手がピッチを広く使う。今となっては当たり前のやり方だが、当時は画期的な考え方だった。
 そして、クライフと言えば、やはり「トータルフットボール」だ。
 ポジションにとらわれず、選手がピッチを自由に動き、それでいながら組織のバランスが保たれる。まるで手で扱うかのように正確にパスをつなぎ、相手を翻弄する。
今のバルセロナはまさに“クライフ学派”の直系の伝承者だ。

~中略~

現代サッカーは、クライフとサッキの名を抜きにして、語ることはできない。

しかし、このサッキとクライフの哲学には、決定的な違いがある。
 サッキの哲学は、本人の手によって、わかりやすい形でマニュアル化されており、どんな指導者でも、すぐに参考にできるようになっている。つまり、「言語化」がすでに完了しているのだ。
 一方、クライフはどうか? 
 この天才プレイヤーは頭の回転が速すぎて、しばしばその言動は常人の理解を超え、一流の記者やアナウンサーでさえ、いったい何の話をしているかわからなくなることがある。
 あまりにインタビューが意味不明なので、後日アナウンサーが、クライフ本人に過去の発言を一つひとつ説明してもらう、というTV番組が企画されたほどだ。

~中略~

クライフの哲学は、まだ言語化しきれていない――。



クライフ哲学を、言語化したら何が出てくるのか?
 その答えが、本書にある。

▼▼▼▼▼


著者である、木崎、若水の両氏は、クライフについてのあらゆる資料をまとめ、現代サッカー的視点でクライフの考え方を「システム論」(第1章)、「戦術論」(第2章)、「戦略論」(第3章)、「ポジション論」(第4章)に分け、そのエッセンスを2人で洗い出してくれました。

もし、書店などで見かけましたら是非一度お手にとってみてください。



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