2010年06月20日
勝つためにはゴールが必要
現地レポート/飯塚健司 点差は僅差ながらも、やはり実力差は大きかった。いくつかのゴールチャンスがあり、ひとつでも決めていればと考えたいところだが、勝負の世界に『たら・れば』はない。オランダはきっちりゴールを決め、日本代表は決められなかった。ここに、日本サッカーと世界トップレベルとの差がある。 「(この1点差が)日本がなかなか乗り越えられないカベだと思っている。どこに敗因があるとかではなく、ボール際の強さ、ポゼッションなどすべてのこと。日本サッカー界全体の差だと思う」(岡田監督) 前半はほぼプランどおりに進んだ。前線からボールを追いかけるのではなく、自陣にしっかりとブロックを作ってオランダに攻撃する時間とスペースを与えなかった。完全にボールを支配され、主導権を握られるも、日本代表の選手たちは集中力を保ち、オランダの攻撃を跳ね返していた。 すると、30分を過ぎたころから形勢が逆転し、日本代表に何度かゴールチャンスが生まれた。32分にはFKから本田がヘディングシュートを放ち、35分にもやはりFKからトゥーリオがヘディングでゴールを狙った。さらに、37分には松井が左足ミドルシュートを放った。いいリズムで攻撃を仕掛け、フィニッシュまでつなげていたが、いずれもゴールネットを揺らすことはなかった。 前半を終えて手ごたえを得ていた日本代表だったが、後半の入り方が悪かった。最初のパスミスでカウンターを食らい、悪い流れを作ってしまった。このスキをオランダが逃すはずがなかった。47分にファンブロンクホルストに左サイドを突破され、ゴール中央でファンペルシにフリーでヘディングされる。48分にはファンボメルのタテパスをまたもファンペルシに、今度は左足ボレーシュートで狙われた。失点にはならなかったが、明らかに危険な時間帯を迎えていた。 そして、53分である──。 それまで阿部が徹底的にマークしていたスナイデルが、左サイドに流れてボールをさばき、中央に入ってきた。そこに、トゥーリオのクリアを拾ったファンペルシからのやさしく、ていねいなラストパスが出された。チャンスを決めるか、決めないかの差はあまりにも大きい。スナイデルの放った強烈なシュートは、GK川島が両手ではじき返す寸前に大きくブレた。 「30センチ手前までボールは見えていた。はじくイメージもあった。最後のところでブレた」(川島) オランダ1-0日本。 こうなると、ゴールを狙いにいかなくてはならない。中盤でのポゼッションを高めるべく、64分にキープ力のある中村俊を投入。さらに、77分に玉田&岡崎を送り出して前線に『フレッシュな足』を投入したが、どうしてもゴールが遠い。最後にはトゥーリオを前線にあげてロングボールを放り込み、89分にはそのトゥーリオのヘディングによるパスを受けた岡崎がこの試合最大のゴールチャンスを迎えたが、左足で放ったシュートは、わずかにゴールバーを越えていった。 どれだけ守備を意識して戦っても、失点は防げなかった。もとより、勝負に勝つには、やはりゴールを奪わなければならない。もう一歩、あと一歩だったかもしれない。どれかひとつシュートが決まれば、勝点を取れていたかもしれない。しかし、現実としてシュートは決まらず、勝点は取れなかった。 日本代表に休んでいるヒマはなく、すぐにデンマーク戦がやってくる。引分けでも決勝トーナメント進出が決まるが、オランダ戦でわかったようにどれだけ守備を意識して戦っても失点を防げないときがある。勝点を奪うには、どうしてもゴールが必要だ。そもそも、サッカーはゴールを奪い合うスポーツだ。しつこいようだが、勝つためには点を取らなければならない。デンマーク戦では、日本代表のゴールに期待したい。 岡田監督コメント 勝点を取りたくて選手たちは全力を尽くしたが、残念ながらおよばなかった。しかし、下を向いている時間はない。次のデンマーク戦に向けて、疲れを取って最高の状態で臨みたい。 川島 (失点シーンは)30センチ手前までボールは見えていた。はじくイメージもあったが、最後のところでブレた。(試合終盤に続けてあった1対1は)『絶対に決めさせない』というつもりで防いだ。もうひとつ防げればよかった。 岡崎 (ゴールを)決めたかった。次は絶対に決めたい。どん欲にいきたい。最後のシュートは力が入り過ぎて上に蹴ってしまった。右サイドに転がして決めるのが本当のストライカーだと思う。2試合続けて同じような形でシュートしているので、次は決めたい。 長谷部 簡単に勝たせてもらえなかった。次のデンマーク戦がすべてなので、気持ちを切り替えて戦う。これで落ち込む必要はない。まだ次もある。
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posted by soccer-kozo |06:27 |
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