2008年08月24日
■Fulham 1-0 Arsenal
Fulham: Schwarzer, Pantsil, Hughes, Hangeland, Kallio, Davies, Bullard, Murphy, Gera, Zamora, Ki-Hyeon. (Teymourian, Dempsey, Baird.)
Subs Not Used: Stockdale, Nevland, Stoor, Milsom,
Goals: Hangeland 21.
Arsenal: Almunia, Sagna, Toure, Gallas, Clichy, Walcott, Eboue, Denilson, Nasri, Adebayor, Van Persie. (Song Billong, Bendtner, )
Subs Not Used: Fabianski, Ramsey, Wilshere, Djourou, Gibbs.
Att: 25,276
今期、初のロンドンダービー(といってもプレミアだけで5つのクラブがあるロンドンのしかも場所も離れたクラブというだけあって、普通のダービーほどライバル意識の燃え滾ったものではないのだが…)にアーセナルを迎えたフラム。戦前は苦戦を予想する声が多数を締めていたが、蓋を開けてみれば意外な結果が待っていた。
前半、いつものように主導権を握りたかったアーセナルだったがセスクの欠場やCHが本職でないエブエがセンターに入ったことにより、ガナーズ特有のパスサッカーを展開するには至らなかった。それどころか、地味だが実力の確かなフラムの中盤が主導権闘争に勝り、ポゼッションでもアーセナルを上回る。するとCKからハンゲランドが先制ゴールを上げ、ホームのフラムが1点を先制した。
なんとか挽回したいアーセナルだったが後半も流れが大きく変わることはなく、フラムの激しいチェックを掻い潜るべく悪戦苦闘することに。好転する気配のない流れを変えるべく、ウォルコットに代えてベントナーを、トゥレに代えてソングを投入したが、個人の力で打開を図り、セットプレーを獲得することが精一杯だった。フラムはカウンターを図る一方で、最後まで守備のバランスと集中力を欠くことなく、虎の子の1点を守り切ることに成功。アーセナルは結局、最後まで本来の流れるようなパスワークを披露することはできず、シーズン第2節にして早くも1敗目を喫することとなった。逆にホームであるクレイブン・コテージの主は、大きな大きなシーズン初白星を難敵ガナーズから勝ち取ったのである。
やはり今シーズンのフラムは一味違う。開幕戦でハル・シティーに敗れたときはどうなることかと思ったが第2節でアーセナルを破ってしまったのだから。(なぜ私がフラムを押すのかに関してはこちらを参考にしてほしい。)
前線で体を張り基点を作りながら、アーセナルの統制の取れていない最終ラインの裏を狙うボビー・ザモラと、その傍らを走り回る伏兵ソルギヒョンの2トップは文字通りガナーズの守備陣をかき回した。中盤の構成はゾルタン・ゲラ、ダニー・マーフィー、ジミー・ブラード、そしてサイモン・ディヴィス。なんという渋さ。円熟味の増した4人のパス回しは時にアーセナルのお家芸に匹敵するほどの素早さとイマジネーションをみせた。そして最後まで集中力を失わなかった守備陣は、ノースロンドンに本拠地を構えるこの赤いクラブを完封して見せた。
アーセナルの柱であるセスク・ファブレガスの欠場や開幕して間もないこと、4バックは昨シーズンのレギュラーメンバーだったとはいえ、トゥレは今期初出場で統制を取りきれなかったことなど、いくつかのエクスキューズを用意することは出来る。
ただ、昨シーズン、ギリギリで残留を果たしたチームがビッグ4の一角を破るということはそれだけで快挙といえるだろう。ハル・シティー戦では左サイドバックに入ったポール・コンチェスキーの致命的なミスにより最後に勝点を落としたが、この勝利で悪い流れは一掃されたといっていい。
フラムにとって、この試合の前半が今期の理想といえる。ポゼッション・パス・サッカーを基調とするアーセナルを相手に、ポゼッションで上回ってみせた。フラムの中盤の構成力の高さが窺える結果である。彼らを基盤に、中盤の闘争で相手を勝ることが出来ればストライカー陣にチャンスは広がり、得意のセットプレーは脅威となることだろう。まだたった2節。ただされど2節、である。今期黒星でスタートしたフラムのシーズンは、そう暗いものになるわけでもなさそうだ。
一方のアーセナルにとっては厳しい結果となってしまった。昨シーズンは3つしか喫していない黒星を早くも対戦表に刻まなければならないのだから。
もともと“攻撃は最大の防御”との考えのもとに構成されているアーセナルの守備陣だけに、基本的な守備力は決して高くない。全盛期のガナーズであれば圧倒的なポゼッションを誇り、相手のカウンターで例え裏を取られようとも身体能力の高いスプリントできるディフェンダーがカバーできていた。だが大前提ともいえる攻撃面の長所を発揮できないとなると、このような結果になってしまうわけだ。
前節のWBA戦は相手の寄せの甘さに助けられ支配力を上げることは出来たが、この日のフラムくらいタイトに来られると現在のガナーズでは厳しいものがあるのだろう。なにせ本職ではないエブエがCHとして名を連ねているほどなのだから。また、守備面では前回のミラー同様、ザモラを押さえつけることが出来ず、フラムに主導権を握られるに至った。
つまり、攻守においてセスク・ファブレガスの不在は予想以上に痛手なのである。打開策…といわれてもセスクの代わりなどいない。デニウソンやエブエの急成長をいきなり望むことも酷といえる。この2戦、全く何もしていないウォルコットがもう少し仕事をすれば変わってくるのだろうが、いきなり覚醒するとも思えない。まずはリーダーであるセスクが復帰するまで、じっと耐えるくらいしかないのではないか。
そのセスクはCL予備予選で復帰するとの情報が流れている。はたして若きリーダーはガナーズを歩むべき道へと導くことが出来るのだろうか。注目である。
posted by so-ma |08:44 |
■08-09 英国フットボール |
コメント(0) |
トラックバック(1)
2008年08月22日
■Arsenal sign Man Utds Silvestre
アーセナルはマンチェスター・Uからフランス代表ミカエル・シルベストルを2年契約で獲得したと発表した。ライバル関係にある両クラブ間で移籍が成立したのは1974年のブライアン・キッド以来、実に34年ぶり。特に近年、対抗心が高まっていることを考えればこの移籍はまさに禁断の移籍といえよう。
1999年にオールドトラフォードの地を踏んで以来、シルベストルはプレミアで249試合に出場するなどユナイテッドの主力選手として活躍。近年は怪我やネマニャ・ヴィディッチの台頭により、出場機会が限られていたが心機一転、アーセナルで再起をかける。
近年のパフォーマンスやシルベストルが持つもともとのポカ性質を考えるとギャラスやトゥレ、あるいはクリシーの控えというポジションが現実的といえる。この年齢で、足元が器用とはいえない彼がアーセナルのフットボールに溶け込めるのかもまだ未知数である。しかしながらアーセナルは若いチームだ。その経験とユーティリティー性は貴重なものとなってくるだろう。
まずはコンディションを整え、アーセナルのフットボールに一日も早く溶け込めるように努めてほしい。カップ戦やCLが始まり、日程が厳しくなってくる年末年始までには完全な駒のひとつとしてヴェンゲルが考えられるようになっていればいいのではないか。
■Traore joins Portsmouth on loan
なお、シルベストルに押し出される格好で、クリシーの控えだったトラオレがポーツマスへとローンで移籍することとなった。昨シーズン終盤、チャンスをもらいそのポテンシャルの高さを感じさせたトラオレだっただけに、この武者修行で一回り大きくなって帰ってきてほしいところだ。
■Cisse completes Sunderland switch
■Healy seals Sunderland transfer
積極的に補強を敢行しているサンダーランド。今度はマルセイユから昔リバプールに所属していたジブリル・シセを、フラムから北アイルランド代表ディヴィッド・ヒーリーを獲得した。
しかしながらこの補強は少々ギャンブル性が強い。シセはリバプール時代、プレミアの水に完全に馴染むことが出来ず、ベニテス監督の構想外となった。一方のヒーリーも代表での活躍が評価され、当時監督だったローリー・サンチェスの北アイルランドコネクションとしてフラムへ入団したが、プレミアの壁を打ち破るには至っていない。
サンダーランドのエース、ジョーンズが故障でチームを離れていることを考えると、ストライカーの補強は大きなものだが、果たしてロイ・キーン監督は彼らを使いこなせるのか。今後の起用に注目である。
posted by so-ma |16:02 |
■情報 (移籍、怪我人等) |
コメント(1) |
トラックバック(0)
2008年08月22日
Tottenham Hotspur(トッテナム・ホットスパー)
移籍マーケット…A 期待値…B
Ins: John Bostock (Crystal Palace, £700,000), Heurelho Gomes (PSV Eindhoven, undisclosed), Luka Modric (£15.8m), Giovani dos Santos (Barcelona, £4.7m), David Bentley (Blackburn, £15m), Cesar Sanchez (Real Zaragoza, undisclosed).
Outs: Pascal Chimbonda (Sunderland, undisclosed), Paul Robinson (Blackburn, £3.5m), Teemu Tainio (Sunderland, undisclosed), Joe Martin (Blackpool, undisclosed), Robbie Keane (Liverpool, £20.3m). Anthony Gardner (Hull City, £2,5m), Steed Malbranque (Sunderland, undisclosed), Jake Livermore (Crewe, loan), Younes Kaboul (Portsmouth, undisclosed).
激動のオフを過ごし、改革はなされた。ファンデ・ラモスの色に染めるべく行われた大胆な補強と放出の数々。体制は、ある程度整ったといえる。
大黒柱であり、スパーズの稼ぎ頭であったロビー・キーンをリバプールへ放出したこととベルバトフの去就が最大の焦点となっているが、これは改革に伴う痛みといえるだろう。前者の離脱はファンの間でも議論の的となっていて非常に心苦しいところだろうが、客観的にみればキーンに40億という値段は破格である。(最近の移籍市場はおかしいため、現在の価値でいえば“普通”なのかもしれないが少なくとも一昔前までは40億など…。)
後者にしてもユナイテッド行きがほぼ決まっており、これは本人の意向がありどうしようもないが、それでも50億ともいわれる移籍金が懐に入ってくるのであれば悪い話ではない。
彼ら2人の移籍に備えて、ドス・サントス、そしてルカ・モドリッチといったプレイヤーを獲得している。もともとこちらも40億の男ダレン・ベントが在籍しており、すぐにフィットできるかは別にしてタレント的には前任者2人に決して劣ることはない。
後はラモスの腕の見せどころ。プレミア初挑戦のプレイヤーを馴染ませ、ベントリーやベイルをより大きなプレイヤーに成長させることが出来れば…4強崩しもみえてくるのではないか。
West Brom(ウエストブロム)
移籍マーケット…C 期待値…D
Ins: Scott Carson (Liverpool, £3.25m), Marek Cech (FC Porto, £1.4m), Gianni Zuiverloon (Heerenveen, £3.2m), Luke Moore (Aston Villa, £3m).
Outs: Kevin Phillips (Birmingham, free), Curtis Davies (Aston Villa, undisclosed), Martin Albrechtsen (Derby County, free), Zoltan Gera (Fulham, free), Luke Daniels (Shrewsbury, loan), Tininho (released).
チャンピオンシップを攻撃力で勝ちあがったウエストブロム。だが昇格の立役者であるケヴィン・フィリップス、ゾルタン・ゲラといった攻撃のパーツを放出してしまった。特に長年縦じまのユニフォームに袖を通し、ウエストブロムの攻撃を牽引してきたゲラの移籍は痛手といえるだろう。
代わりとなる選手を獲得してはいるが、彼らがチームにフィットするには時間がかかるだろうし、ただでさえレベルの高いプレミアシップで攻撃を再構築することは簡単なことではない。となると守備力のアップに期待がかかるが…果たして強豪クラブを相手に太刀打ちできるほどの陣を作ることが出来るだろうか。
エレベータークラブを脱出したいウエストブロムだが、どうやら今シーズンも厳しい戦いが待ち受けているようだ。
West Ham United(ウエストハム・ユナイテッド)
移籍マーケット…C 期待値…B
Ins: Valon Behrami (Lazio, £5m), Balint Bajner (Liberty Salonta, undisclosed), Jan Lastuvka (Shakhtar Donetsk, loan).
Outs: John Pantsil and Bobby Zamora (Fulham, £6.3m), Richard Wright (Ipswich, undisclosed).
昨シーズンはとにかく怪我人に悩まされたウエストハム。今オフの補強は最低限に留めたが怪我人の復帰が最大の補強となるだろう。特にアシュトンとコンビを組むベラミー、中盤にアクセントをつけられるダイアーの復帰が待たされる。
逆にトップチームに人が多すぎるため、もう少しチームを絞ってよかったのではないか。素晴らしいアカデミーを持ち、有望な若手選手が多いのだから、ナイジェル・クアーシーやボア・モルテ、カビドン(orダヴェンポート)といった立場の微妙なプレイヤーは放出すべきだったと私は考える。もちろん、買い手があればだが。
また、災い転じて福となすではないが、昨シーズンは怪我人が多かったことによりアカデミー出身のプレイヤーにチャンスが与えられた。特にフレディー・シアーズとジェームズ・トムキンスの活躍は記憶に新しいところだろう。彼らにアントン・ファーディナンドとマーク・ノーブルを加えたアカデミー出身プレイヤーたちのより一層の発展と、彼らに続くプレイヤーが“The academy of football”から誕生することを切に願っている。彼らの成長と誕生がウエストハムのバロメーターなのだから。
Wigan Athletic(ウィガン・アスレティック)
移籍マーケット…C 期待値…D
Ins: Amr Zaki (Zamalek, loan), Olivier Kapo (Birmingham, £3.5m), Daniel de Ridder (Birmingham, free), Lee Cattermole (Middlesbrough, £3.5m).
Outs: Andreas Granqvist (Groningen, £600,000), Julius Aghahowa (Kayserispor, undisclosed), Salomon Olembe (Kayserispor, free), Josip Skoko (Hajduk Split, free), David Cotterill (Sheffield United, undisclosed), Marlon King (Hull City, loan).
凸凹ピッチの上で奮闘するウィガン。昨シーズンの後半はなかなか魅力的なフットボールを披露した彼ら。ただ前線でヘスキーが孤立するシーンが少なくなく、彼をサポートできる体制が完全に整っているとはいえないことが非常に不安である。バーミンガムからカポを獲得したが彼がどこまでやってくれるか。
昨期はシーズン途中でバーミンガムから引き抜かれてやってきたブルース監督だけあって、やっと腰をすえて指揮を執ることのできる。降格争いをしていたウィガンを立て直した手腕を今期も発揮できるだろうか。注目である。
posted by so-ma |00:53 |
■08-09 英国フットボール |
コメント(0) |
トラックバック(0)
2008年08月21日
開幕に間に合いませんでしたが、その辺りはご愛嬌ということでご勘弁を。残りの8クラブを駆け足で!
Newcastle United(ニューカッスル・ユナイテッド)
移籍マーケット…C 期待値…C
Ins: Danny Guthrie (Liverpool, undisclosed), Jonas Gutierrez (Real Mallorca, undisclosed), Fabricio Coloccini (Deportivo La Coruna).
Outs: Emre (Fenerbahce, undisclosed), David Rozehnal (Lazio, £2.9m), Peter Ramage (QPR, free), Abdoulaye Faye (Stoke £2.25m).
毎シーズン、期待されながらも必ずといっていいほど期待を裏切り続けている北の名門ニューカッスル。昨シーズンも例外ではなく、戦力が乏しいわけではなく、むしろ充実しているにもかかわらず、一時は降格が現実味を帯びるほどまでに落ちぶれてしまった。期待を背負ってスタートしたサム・アラダイス政権だが、自らの色を出すことなく、あっさり監督の座を去り、気づいてみればクラブの英雄ケヴィン・ぎーガンがクラブを率いることとなった。
ただ、この英雄がひとつのウィークポイントであると私は考えている。選手たちと信頼関係を築き、ファミリーの如く戦っていくスタイルをとるキーガンだが、戦略家としては失格の烙印を押されており、ニューカッスル最大の弱点である守備を再構築できるのかには疑問が残る。コロッチーニを獲得したことには一定の評価を与えられるが、駒を使いきれるか。コロッチーニのパートナーとして予想されるテイラーの伸びも鍵を握ってくるところだろう。
また昨シーズン、残留の立役者となったヴィドゥカとマルティンスだが、キーガンが就任した当初は冷遇されていた。当時は絶不調だったオーウェンとスミスに固執し、チームの流れを悪くしてしまったことは周知の事実。しかも今期、開幕前には「開幕戦はオーウェンとアメオビ」と発言している。確かに爆発した時のアメオビは面白い存在だが能力面でも実績の面でも優れているマルティンスよりも優先されるというのは、少々納得しがたい。
これらを見ると、もしかするとキーガンにはイングランド人優先の傾向にあるのではないか。これが悪いわけではないが、明らかに実力に劣るイングランド人を、実力も調子もいい外国人より優先してスターティングイレブンに書いてしまうようなことがあれば、不協和音が出てもおかしくなく、ファミリーを目指すニューカッスルにとって致命傷になりかねない。
キーガンが戦術面で力を発揮できるのか。そして公平な目で選手をチョイスすることが出来るのか。ニューカッスルの命運は文字通り、キーガンの手腕にかかっている。
Portsmouth(ポーツマス)
移籍マーケット…B 期待値…B
Ins: Peter Crouch (Liverpool, £11m), Ben Sahar (Chelsea, loan), Glen Little (Reading, free), Omar Alieu Koroma (Banjul Hawks, undisclosed), Younes Kaboul (Tottenham, undisclosed), Jerome Thomas (Charlton, undisclosed).
Outs: Sulley Muntari (Inter Milan, £12.7m), Omar Alieu Koroma (Norwich, loan), Joel Ward (Bournamouth, loan), Asmir Begovic (Yeovil, loan), Pedro Mendes (Rangers £3m).
なかなか充実したオフを過ごしたポーツマス。ピーター・クラウチをリバプールから獲得し、昨冬獲得したデフォーとあわせたイングランド凸凹コンビの誕生が注目を集めている。また、チャールトンから獲得したトーマスはその得意のドリブルでポンピーの両サイドを疾走することだろう。
ただ気になる点がないこともない。むしろ、ムンタリ、メドロ・メンデスの去った中盤は少々心配である。馬力のあるプレーでチームを活性化させていたムンタリと、広い視野と散らしの上手さで中盤を支えていたメンデスの移籍は予想以上に大きいのではないか。特にメンデスをたった£3mでレンジャーズへ売ってしまうとは…。レドナップのことだ。もちろん対策は考えているのだろうが、それにしてもここ数シーズン、メンデスの貢献度は大きかっただけに、残念な移籍である。
代わりに獲得したカブールはメンデスのようなタイプのプレイヤーではない。ディアラ、カブールのツーセンターではやや魅力に欠ける。この辺りをどのようにやりくりしていくのか、レドナップの采配に注目である。
Stoke City(ストーク・シティー)
移籍マーケット…D 期待値…D
Ins: Seyi George Olofinjana (Wolves, £3m), Dave Kitson (Reading, £5.5m), Abdoulaye Faye (Newcastle, £2.25m), Amdy Faye (Charlton, undisclosed), Andrew Davies (Southampton, £1.3m).
Outs: Marlon Broomes (Blackpool, free).
チャンピオンシップを2位で勝ち上がってきたクラブ。まだどのようなチームなのかはわからないため、なんともいえないというのが正直なところ。所属選手もプレミア経験のある選手は少なく、2部生活の長い選手がほとんどだ。
当面の目標は残留争いに加わることになるだろうか。現段階では残留争いに加われるかどうかすら危うい。ボルトンからファイ、レディングからキットソンなどプレミア経験のあるプレイヤーを補強しているが、彼らが先頭に立ってチームを引っ張ることが出来るか。特にヴィラから移ってきた(正確にはヴィラがリリース後、ストークが獲得)トマス・セーレンセンには大きな期待がかかる。昨期、リザーブリーグで見たセーレンセンは相当に腐っていたが果たして全盛期のセービングをみせることが出来るのだろうか。注目である。
Sunderland(サンダーランド)
移籍マーケット…B 期待値…C
Ins: Pascal Chimbonda (Tottenham, undisclosed), David Meyler (Cork City, undisclosed), Nick Colgan (Ipswich, free), Teemu Tainio (Tottenham, undisclosed), El Hadji Diouf (Bolton, £2.5m), Steed Malbranque (Tottenham, undisclosed).
Outs: Andrew Cole (Nottingham Forest, free), Greg Halford (Sheffield United, loan), Ian Harte and Stephen Wright (both released), Ross Wallace (Preston, loan).
移籍市場を活発に走り回ったサンダーランド。ボルトンからエル・ハジ・ディウフ、スパーズからティム・タイニオ、パスカル・シンボンダ、スティーブ・マルブランクなどを獲得し、中位進出への準備は整えた。
ただ、前線の絶対的な存在であるカリブの怪人、ケンウィン・ジョーンズが故障により序盤戦を欠場することが決まった。彼の強さがサンダーランド最大の武器であっただけに、彼の不在中をどのように乗り切るかがまずひとつの鍵となるだろう。
posted by so-ma |22:52 |
■08-09 英国フットボール |
コメント(0) |
トラックバック(0)
2008年08月21日
遅ればせながら、開幕戦2日目のレポート。
■Chelsea 4-0 Portsmouth
最高のスタートを切った。在り来たりな言葉ではあるがこれ以上にチェルシーを表現している言葉は見当たらない。
シーズン前、積極的な補強を敢行し、あるいは台風の目になるのではないか?との話も上がっていたポーツマスを一蹴。スコアはもちろんのこと、内容的にもポーツマスを相手に完勝して見せたのだから、現在のチェルシーの状態に文句をつけることは出来ないだろう。
ポジティブな要素が多すぎて書き切れないというのも珍しいが、本当にそんな状態なのだ。円熟味を増したディフェンスラインはポーツマスの2枚看板、デフォーとクラウチの凸凹コンビにほとんど何もさせず。マケレレの移籍により、心配されていたアンカーにはミケルが入り、前任者にはないパスセンスでチームを活性化させた。デコは何の違和感もなくチームに溶け込み、ランプス、J・コールのコンビはなんと卓越したことか。特にJ・コールはフィジカル面に問題を抱えていた3,4シーズン前が嘘のように、完全あるプロフェッショナルであることを証明するようなパフォーマンスだった。体はキレキレで、A・コールとの絡みは今期相手チームを悩ますことになるだろう。
そしてフェリペ・スコラーリが「今期はアネルカの年になる」とまでいったニコラ・アネルカはその期待に応えるかのような働きでチームに貢献し、自身も1ゴールを奪ってみせた。バラックの負招交代は気がかりだったが、それを差し引いて余りあるほどの希望がスタンフォードブリッジにはあった。モウリーニョの幻影をいまだに見ている感のあるチェルシーサポーターだが、この試合を見せられてはフェリポンに期待せざるを得ないだろう。
今期はその強さ、そしてエンターテイメントの面でも我々を楽しませてくれそうなチェルシー。実に期待に胸の躍る、最高の開幕戦だった。
一方のポーツマスに関してだが…はっきりいって何もできていなかったため、書くことがない。正直、相手が悪かった。ポンピーが最悪だったわけではなく、チェルシーがそれほどまでに強かったのだ。次節から気持ちを切り替えて、試合に挑んでもらいたい。
■Aston Villa 4-2 Man City
こちらは中継がなかったので、印象を。
おいおい、いきなりやるな、アグボンラホール(笑)
■Man Utd 1-1 Newcastle
負傷者が多数出ているユナイテッドにとってこの結果はある程度予測できたもの。アレックス・ファーガソン監督がある程度の理解を示していることをみても、さほど大騒ぎする必要のあるドローではない。
ただチェルシーの強さを目の当たりにした後では、少々不安になってしまうというのが正直なところだろう。昨期はスタートダッシュに失敗したが終盤に持ち直すことが出来た。だがチェルシーも同じこと。モウリーニョが退任するなどゴタゴタしていた感の強いチェルシーをユナイテッドは振り切ることが出来たが、今期のチェルシーは万全の体制でシーズンインし、開幕戦で最高のパフォーマンスを披露した。
このニューカッスル戦を見る限り、ユナイテッドがここ数試合でさらに勝点を落とすことは十分に考えられる。逆にチェルシーが勝点を落とすことを想像することはちょっと難しい。序盤に大差をつけられ、そのままズルズル…といったことも十分考えられるわけだ。
怪我人が多く、未知数の若手を使っていかなければならない序盤をどのようにして乗り切るか。ユナイテッドの今期は、ここにかかっているといっても決して過言ではない。
対するニューカッスルは昨シーズンのユナイテッド戦の成績を考えればアウェイで勝点1というのは御の字といえる。パフォーマンス的にもコロッチーニの加入とシェイ・ギブンの復帰により、課題の守備の改善へ向けて光が差し込んでいる。特にコロッチーニはほとんどぶっつけ本番で向かえた開幕戦だったがその闘志を十分に発揮し、このドローに一役買っていた。もちろん周囲とのコンビネーションの確立にはまだ時間がかかるだろうし、プレミアのスピードについてこれていない場面も見られたため、それらを今後、どのようにして改善していくかが問題といえる。
攻撃陣には元々タレントが揃っており、守備が安定すればさらに攻撃でいい面を発揮することが出来るだろう。マルティンスの速さ、ミルナーやエンゾグビアの突破力は、間違いなく武器なのだから彼らの長所を活かすためにもまずは守備の体制を整えてほしい。
ただひとつ気がかりなのか…ケヴィン・キーガンである。マルティンスがあれほどのパフォーマンスを披露したというのに、いや、マルティンスがあれくらいやってくれることは想定内中の想定内だったはずなのに、彼は「開幕戦はオーウェンとアメオビでいく」と発言していた。(キーガンの場合、マインドゲームというわけではないだろう。)昨期、ヴィドゥカとマルティンスを冷遇し、オーウェンとスミスの2トップに拘っていたことを見ても彼のファーストチョイスは選手のパフォーマンスではなくイングランドという国籍なのではないか、と疑ってしまう。
キーガンが、変な疑念に揺さぶられることなく、その時最高のメンバーをスターティングイレブンにチョイスできるのか。ニューカッスルの今期は文字通り指揮官の選択にかかっている。
posted by so-ma |18:24 |
■08-09 英国フットボール |
コメント(2) |
トラックバック(1)