2008年08月22日

■シルベストル、ユナイテッドからアーセナルへ、他 【プレミアF】

Arsenal sign Man Utds Silvestre

アーセナルはマンチェスター・Uからフランス代表ミカエル・シルベストルを2年契約で獲得したと発表した。ライバル関係にある両クラブ間で移籍が成立したのは1974年のブライアン・キッド以来、実に34年ぶり。特に近年、対抗心が高まっていることを考えればこの移籍はまさに禁断の移籍といえよう。

1999年にオールドトラフォードの地を踏んで以来、シルベストルはプレミアで249試合に出場するなどユナイテッドの主力選手として活躍。近年は怪我やネマニャ・ヴィディッチの台頭により、出場機会が限られていたが心機一転、アーセナルで再起をかける。

近年のパフォーマンスやシルベストルが持つもともとのポカ性質を考えるとギャラスやトゥレ、あるいはクリシーの控えというポジションが現実的といえる。この年齢で、足元が器用とはいえない彼がアーセナルのフットボールに溶け込めるのかもまだ未知数である。しかしながらアーセナルは若いチームだ。その経験とユーティリティー性は貴重なものとなってくるだろう。

まずはコンディションを整え、アーセナルのフットボールに一日も早く溶け込めるように努めてほしい。カップ戦やCLが始まり、日程が厳しくなってくる年末年始までには完全な駒のひとつとしてヴェンゲルが考えられるようになっていればいいのではないか。


Traore joins Portsmouth on loan

なお、シルベストルに押し出される格好で、クリシーの控えだったトラオレがポーツマスへとローンで移籍することとなった。昨シーズン終盤、チャンスをもらいそのポテンシャルの高さを感じさせたトラオレだっただけに、この武者修行で一回り大きくなって帰ってきてほしいところだ。


Cisse completes Sunderland switch
Healy seals Sunderland transfer

積極的に補強を敢行しているサンダーランド。今度はマルセイユから昔リバプールに所属していたジブリル・シセを、フラムから北アイルランド代表ディヴィッド・ヒーリーを獲得した。

しかしながらこの補強は少々ギャンブル性が強い。シセはリバプール時代、プレミアの水に完全に馴染むことが出来ず、ベニテス監督の構想外となった。一方のヒーリーも代表での活躍が評価され、当時監督だったローリー・サンチェスの北アイルランドコネクションとしてフラムへ入団したが、プレミアの壁を打ち破るには至っていない。

サンダーランドのエース、ジョーンズが故障でチームを離れていることを考えると、ストライカーの補強は大きなものだが、果たしてロイ・キーン監督は彼らを使いこなせるのか。今後の起用に注目である。

posted by so-ma |16:02 | ■情報 (移籍、怪我人等) | コメント(1) | トラックバック(0)
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2008年08月22日

■08-09プレミアシップ 開幕直前レビュー S~W 【プレミアF】

Tottenham Hotspur(トッテナム・ホットスパー)

移籍マーケット…A   期待値…B

Ins: John Bostock (Crystal Palace, £700,000), Heurelho Gomes (PSV Eindhoven, undisclosed), Luka Modric (£15.8m), Giovani dos Santos (Barcelona, £4.7m), David Bentley (Blackburn, £15m), Cesar Sanchez (Real Zaragoza, undisclosed). 

Outs: Pascal Chimbonda (Sunderland, undisclosed), Paul Robinson (Blackburn, £3.5m), Teemu Tainio (Sunderland, undisclosed), Joe Martin (Blackpool, undisclosed), Robbie Keane (Liverpool, £20.3m). Anthony Gardner (Hull City, £2,5m), Steed Malbranque (Sunderland, undisclosed), Jake Livermore (Crewe, loan), Younes Kaboul (Portsmouth, undisclosed).

激動のオフを過ごし、改革はなされた。ファンデ・ラモスの色に染めるべく行われた大胆な補強と放出の数々。体制は、ある程度整ったといえる。

大黒柱であり、スパーズの稼ぎ頭であったロビー・キーンをリバプールへ放出したこととベルバトフの去就が最大の焦点となっているが、これは改革に伴う痛みといえるだろう。前者の離脱はファンの間でも議論の的となっていて非常に心苦しいところだろうが、客観的にみればキーンに40億という値段は破格である。(最近の移籍市場はおかしいため、現在の価値でいえば“普通”なのかもしれないが少なくとも一昔前までは40億など…。)

後者にしてもユナイテッド行きがほぼ決まっており、これは本人の意向がありどうしようもないが、それでも50億ともいわれる移籍金が懐に入ってくるのであれば悪い話ではない。

彼ら2人の移籍に備えて、ドス・サントス、そしてルカ・モドリッチといったプレイヤーを獲得している。もともとこちらも40億の男ダレン・ベントが在籍しており、すぐにフィットできるかは別にしてタレント的には前任者2人に決して劣ることはない。

後はラモスの腕の見せどころ。プレミア初挑戦のプレイヤーを馴染ませ、ベントリーやベイルをより大きなプレイヤーに成長させることが出来れば…4強崩しもみえてくるのではないか。


West Brom(ウエストブロム)

移籍マーケット…C   期待値…D

Ins: Scott Carson (Liverpool, £3.25m), Marek Cech (FC Porto, £1.4m), Gianni Zuiverloon (Heerenveen, £3.2m), Luke Moore (Aston Villa, £3m). 

Outs: Kevin Phillips (Birmingham, free), Curtis Davies (Aston Villa, undisclosed), Martin Albrechtsen (Derby County, free), Zoltan Gera (Fulham, free), Luke Daniels (Shrewsbury, loan), Tininho (released).

チャンピオンシップを攻撃力で勝ちあがったウエストブロム。だが昇格の立役者であるケヴィン・フィリップス、ゾルタン・ゲラといった攻撃のパーツを放出してしまった。特に長年縦じまのユニフォームに袖を通し、ウエストブロムの攻撃を牽引してきたゲラの移籍は痛手といえるだろう。

代わりとなる選手を獲得してはいるが、彼らがチームにフィットするには時間がかかるだろうし、ただでさえレベルの高いプレミアシップで攻撃を再構築することは簡単なことではない。となると守備力のアップに期待がかかるが…果たして強豪クラブを相手に太刀打ちできるほどの陣を作ることが出来るだろうか。

エレベータークラブを脱出したいウエストブロムだが、どうやら今シーズンも厳しい戦いが待ち受けているようだ。


West Ham United(ウエストハム・ユナイテッド)
  
移籍マーケット…C   期待値…B

Ins: Valon Behrami (Lazio, £5m), Balint Bajner (Liberty Salonta, undisclosed), Jan Lastuvka (Shakhtar Donetsk, loan). 

Outs: John Pantsil and Bobby Zamora (Fulham, £6.3m), Richard Wright (Ipswich, undisclosed).

昨シーズンはとにかく怪我人に悩まされたウエストハム。今オフの補強は最低限に留めたが怪我人の復帰が最大の補強となるだろう。特にアシュトンとコンビを組むベラミー、中盤にアクセントをつけられるダイアーの復帰が待たされる。

逆にトップチームに人が多すぎるため、もう少しチームを絞ってよかったのではないか。素晴らしいアカデミーを持ち、有望な若手選手が多いのだから、ナイジェル・クアーシーやボア・モルテ、カビドン(orダヴェンポート)といった立場の微妙なプレイヤーは放出すべきだったと私は考える。もちろん、買い手があればだが。

また、災い転じて福となすではないが、昨シーズンは怪我人が多かったことによりアカデミー出身のプレイヤーにチャンスが与えられた。特にフレディー・シアーズとジェームズ・トムキンスの活躍は記憶に新しいところだろう。彼らにアントン・ファーディナンドとマーク・ノーブルを加えたアカデミー出身プレイヤーたちのより一層の発展と、彼らに続くプレイヤーが“The academy of football”から誕生することを切に願っている。彼らの成長と誕生がウエストハムのバロメーターなのだから。


Wigan Athletic(ウィガン・アスレティック)
  
移籍マーケット…C   期待値…D

Ins: Amr Zaki (Zamalek, loan), Olivier Kapo (Birmingham, £3.5m), Daniel de Ridder (Birmingham, free), Lee Cattermole (Middlesbrough, £3.5m). 

Outs: Andreas Granqvist (Groningen, £600,000), Julius Aghahowa (Kayserispor, undisclosed), Salomon Olembe (Kayserispor, free), Josip Skoko (Hajduk Split, free), David Cotterill (Sheffield United, undisclosed), Marlon King (Hull City, loan).

凸凹ピッチの上で奮闘するウィガン。昨シーズンの後半はなかなか魅力的なフットボールを披露した彼ら。ただ前線でヘスキーが孤立するシーンが少なくなく、彼をサポートできる体制が完全に整っているとはいえないことが非常に不安である。バーミンガムからカポを獲得したが彼がどこまでやってくれるか。

昨期はシーズン途中でバーミンガムから引き抜かれてやってきたブルース監督だけあって、やっと腰をすえて指揮を執ることのできる。降格争いをしていたウィガンを立て直した手腕を今期も発揮できるだろうか。注目である。

posted by so-ma |00:53 | ■08-09 英国フットボール | コメント(0) | トラックバック(0)
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