2008年08月16日
■08-09プレミアシップ 開幕直前レビュー L~M 【プレミアF】
Liverpool(リバプール)
移籍マーケット…B 期待値…B
Ins: David Ngog (Paris St Germain, undisclosed), Emmanuel Mendy (Murcia Deportivo, free), Diego Cavalieri (Palmeiras, undisclosed), Andrea Dossena (Udinese, undisclosed), Philipp Degen (Borussia Dortmund, free), Robbie Keane (Tottenham, £20.3m).
Outs: Jack Hobbs (Leicester, loan), Godwin Antwi (Tranmere, loan), Adam Hammill (Blackpool, loan), Scott Carson (West Brom, £3.25m), Peter Crouch (Portsmouth, £11m), Harry Kewell (Galatasaray, free), Paul Anderson (Nottingham Forest, loan), Anthony le Tallec (Le Mans, undisclosed), John Arne Riise (Roma, £4m), Besian Idrizaj (Wacker Tirol, free), Danny Guthrie (Newcastle, undisclosed), Robbie Threlfall (Hereford, loan), David Martin (Leicester, loan), Sebastian Leto (Olympiakos, loan).
戦力は整った。ラファ・ベニテスが就任して以来、最も充実したメンバーだといえる。アーセナルにはもちろん、チェルシーやユナイテッドと比較しても見劣りのしない、優勝争いをするための駒をそろえたのだ。
しかし、このブログで何度も書いているがラファ・ベニテスは補強が下手である。新加入選手の扱い方が下手、と言い換えられるかもしれない。果たして新戦力がラファの思うような活躍をしてくれるのかには疑問符がつく。
戦術的な部分に関してもそう。ロビー・キーンを獲得したことにより、昨シーズン作り上げたトーレスの1トップを継続するのか、キーンと2トップを組ませるのか、ラファは迷っている模様だ。もともとシーズン序盤が課題のラファ・リバプールだけに、探り探りしているうちに勝点を落とすということも十分に考えられる。
そしてこれだけ駒が揃うとターンオーバー制の割合が多くなってくることだろう。必ずしもターンオーバーを批判するつもりはないが、プレミアシップの優勝争いにすら絡めていないリバプールの問題点がこの制度いうことは明らかである。99試合連続、スタメンオーダーを変えたこともあるラファだが、どのような戦略をとってくるのだろうか。
今期、ユナイテッドは補強が無く怪我人も多いゆえに、スタートを躓く可能性がある。アーセナルもリバプールに比べれば戦力的に劣っており、リバプールとすれば今期はチャンスのシーズンだ。もし今期、優勝争いに絡むことができないようであれば…それがラファ・ベニテスの限界ということである。
Manchester City(マンチェスター・C)
移籍マーケット…C 期待値…C
Ins: Jo (CSKA Moscow, £18m), Tal Ben Haim (Chelsea, undisclosed).
Outs: Georgios Samaras (Celtic, undisclosed), Andreas Isaksson (PSV Eindhoven, undisclosed), Geovanni (Hull, free), Emile Mpenza and Paul Dickov (both released), Sun Jihai (Sheffield United, free), Matthew Mills (Doncaster, £300,000).
1シーズン目としてはまずまずの成績を残したスヴェン・ゴラン・エリクソン監督を解任し、ロナウジーニョ獲得を目指すなど破天荒なオフを送っているシティ。それもこれもバックに黒いものがちらつくタクシン氏がオーナーの座に座っているゆえに出来事である。
マーク・ヒューズを監督に向かえ、余剰戦力を削り、最低限の補強を行うなど、基本的にはシティのオフは評価できるものだ。しかし「逮捕か?」「亡命か?」など通常ではありえないような問題と隣り合わせの人物がオーナーでは現場の人間がフットボールに集中できるのだろうか。ブラックバーンでは全幅の信頼を寄せられていたヒューズだが、マンチェスターでの暮らしは常に危機感と隣り合わせの生活を強いられるだろう。
フットボールに集中できる環境にあるのだろうか。戦力云々の前に、ピッチ外に横たわる不安要素が非常に心配である。
Manchester United(マンチェスター・U)
移籍マーケット…E 期待値…B
Ins: None.
Outs: Adam Eckersley (AC Horsens, free), Gerard Pique (Barcelona, £5m), Tom Heaton (Cardiff City, loan), Chris Eagles (Burnley, £1m), Danny Simpson (Blackburn, loan), Lee Martin (Nottingham Forest, loan)
C・ロナウド問題で多少波風は立ったが、若手をローンに出した以外、大きな動きはなく、主力選手は全員残留。もともと充実した戦力を誇っているだけに、今夏の補強が無いとはいえ、侮ることは決して出来ない。
懸念されるのは主力の…特に攻撃陣に怪我人が出ていることだろうか。ロナウド、パクチソン、ルーニー(は開幕に間に合う?)、サハなどは離脱中で、開幕戦で確実に使えるのはテヴェスひとりだといわれている。事実、今期初めての公式戦であるコミュニティシールドでテヴェスのパートナーを務めたのは本来このポジションの選手ではないライアン・ギグスだった。
ただ一方の守備陣にはネヴィルが復帰する。キャプテンの復帰は長いシーズンを戦う上で非常に心強いだろうし、フレッチャーやオシェイを使わずともネヴィルとブラウンで右サイドバックを考えられることはファーガソンの悩みの種をひとつ取り除いたことになる。元々欧州最高のバックラインを誇るだけに、今期も鉄壁の守備を披露してくれることだろう。
後は新加入選手がないチームに良く起こるマンネリ化という問題をどのように解消していくか。そしてポルトガル代表監督に就任し、ユナイテッドを去ったカルロス・ケイロス、アシスタントコーチの不在がどう響くか。この辺りの不安要素を解消していけば、悲願の連覇が見えてくることだろう。
Middlesbrough(ミドルスブラ)
移籍マーケット…D 期待値…C
Ins: Didier Digard (Paris St Germain, £4m), Marvin Emnes (Sparta Rotterdam, £3.2m).
Outs: George Boateng (Hull City, £1m), Fabio Rochemback (Sporting, free), Lee Dong-Gook (released), Mark Schwarzer (Fulham, free), Steve Thompson (Port Vale, free), Lee Cattermole (Wigan, £3.5m). Luke Young (Aston Villa)
マーク・シュウォーツァー、ジョージ・ボーテング、ファビオ・ロッケンバッキといった長年ボロを支えていたプレイヤーが去った。そして昨冬、ジョナサン・ウッドゲートがスパーズへと去り、今夏はルーク・ヤングがヴィラへと去っていった。アフォンソ・アウヴェスといった明るい要素はあるものの、全体的にチームが弱体化してきている感は否めない。
ただこのところ、ディヴィッド・ウィーターを筆頭に良い若手が育ってきているだけに、彼らに期待したいところである。特に守備面。攻撃面はアウヴェス、アリアディエール、トゥンジャイといった経験があり、ある程度計算の出来る戦力がいるだけに、SBとGKを誰に任せるのかに注目すべきだろう。サウスゲート監督の手腕に期待したいところだ。
posted by so-ma |18:27 |
■08-09 英国フットボール |
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