2007年07月13日

日本代表対UAE戦~展望~

■スタメン

GK
1  川口能活 

DF
3  駒野友一  
21 加地亮  
22 中澤佑二 
6  阿部勇樹

MF
7  遠藤保仁  
10 中村俊輔  
13 鈴木啓太  
14 中村憲剛  

FW 
12 巻誠一郎  
19 高原直泰


■展望

事前の報道では巻を外し、矢野を選択するのではないかと思われていたが、オシムはやはり愛弟子の起用に踏み切った。そして散々議題に挙がっていたパサー3人(中村俊、中村憲、遠藤)の併用問題だったが、3人揃ってスタメンに名を連ねている。

ファーストインプレッションとしては“固く勝ちに来た”といったとこだろうか。オシムのコンセプトである“考えて走るサッカー”(こう表現することの適切さについての議論は今回は避ける。突っ込み厳禁)が出来るかどうかは別にして、キープ力があり、技術の高い3人を配置することで中盤の構成力では相手を上回ることが出来る。主導権を常に握り、チャンスをものにしたいという考えがこのスタメンなのだろう。

ドリブラーがいないため、前線にはヘディングの強い巻を持ってきて、ある程度空中戦での攻撃を想定した布陣といえるだろう。巻と高原が制空権を握り、ポストプレーを正確にこなせれば自ずとチャンスは訪れる。

また課題として挙げておきたいのがミドルシュートである。カタール戦でも何度かシュートを放つシーンがあったが、どちらかというと手詰まりして苦し紛れで打った感じが否めない。FWが相手DFを引きつけ、バイタルエリアにスペースを作り…といったシーンを作りたい。そうすれば自ずと相手の脳裏にはミドルシュートという選択肢が増える。逆にいえば日本にとっては選択肢になりえ、スルーパスなどの布石となりうる。

このスタメンでは流れるようなポジション交換やフリーランニングは見られないかもしれないが、彼らはこういった多彩な攻撃を繰り出せる力を持ったメンバーだ。攻守の切り替え、前回からの課題となったカウンターへの対処と自陣での軽率なファール、あるいは詰めの部分での“プロフェッショナル”な試合運び。

少し項目を挙げすぎたかもしれないが、これらを総合的に判断して、満足行く結果が得られれば素晴らしいと思う。期待しつつ、第2戦に挑みたい。

posted by so-ma |21:57 | ■日本代表 | コメント(1) | トラックバック(0)
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2007年07月13日

アーセナルにフランス人DF加入。他

Grimandi expects Sagna to shine (From BBC SPORT)

相変わらずマニアックな補強というか、ギャラスのいう「ビッグネーム」に当たるのか微妙な補強を展開するアーセナル。ただイングランドでの知名度はないだけでフランスでは高く評価されている選手のようだ。昨年度のフランス年間ベストチームのひとりとして選出されているほど。

正直、彼のことは良く知らないがアーセナルは3年前から彼に注目していたらしい。ユーティリティーなプレイヤーで右サイドバック、センターバック、ミッドフィールドもこなせるよう。レギュラー獲得にいたるまで登りつめるのは簡単ではないが、CLなどリーグ戦以外にも多くの試合をこなさなければならないガナーズにとっては重宝されるかもしれない。

ただ危惧すべきことは……ヴェンゲルはDFを見る目が他のポジションに比べて劣る。「GKは身長で、DFは身体能力で選んでいる」。そんな評価を下す声もあるほど。現にアーセナルのDFラインは知的というより、雑さをカバーする身体能力で持っている側面を否定できない。トゥレしかり、ギャラスしかり、エブエしかり、クリシーしかり。それが悪いとは思わないが、何より思い起こされるのはパスカル・シガンという失敗例があることだ。サニャ(?)にはヴィジャレアルへ去っていった、元リーグアン最高のDFといわれた先輩のようにはなってほしくないが果たして。


Fulham complete capture of Baird (From BBC SPORT)

北アイルランドコネクション恐るべし。アーロン・ヒューズ、スティーブ・ディヴィスに続く、北アイルランド人プレイヤー、クリス・ビアード。不安視されているDFラインの補強となる。

ビアードは昨シーズンのセインツ年間最優秀プレイヤーであり、サウサンプトン退団を希望していた。当初はサンダーランド移籍が濃厚とされていたが、サンチェス監督の説得もあり、最終的にはテムズ川のほとりにたたずむクレイブンコテージを家にすることに決めたようだ。

ディヴィス獲得の際指摘したDFラインの補強を進めたサンチェス。クラブ監督として最たる実績はないものの、北アイルランドをヨーロ予選のグループリーグトップにまで導いた手腕はマグレではなさそうだ。シーズン通して率いてみないとクラブ監督としての評価を下すことは難しいが、充実の補強であり、期待を持たせてくれるオフシーズンの動きだといえるだろう。


Sunderland agree £5m Chopra deal (From BBC SPORT)

チョプラにはニューカッスル時代から注目しているが昨シーズン、カーディフで22ゴールを上げその才能を証明してくれた。そして今回、再びノース・イーストへ戻ることとなる。ただしニューカッスルにではなく、同地区のライバルであるロイ・キーン率いるサンダーランドに。

チョプラのタイプとしては小さくて速い、マイケル・オーウェンやアンディ・ジョンソンに似た選手といえば分かりやすいだろうか。ニュージェント獲得に失敗し、なかなか補強の進まないブラックキャッツにとっては朗報だろうし、今オフ大きな補強の1つとなったと言っていいだろう。個人的にもチョプラの活躍には期待したい。

posted by so-ma |17:56 | ■情報 (移籍、怪我人等) | コメント(10) | トラックバック(0)
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2007年07月13日

ディヴィッド・ベッカムという男

包み隠さずに言うと、わたしはベッカムが大好きである。「わたしを欧州サッカーに導いてくれた!」というわけではない。「イケメン!マスクに惚れた!」なんてことでももちろんない。では、なぜか?それはサッカーの実力はもちろんのこと、彼の人間性に惚れているからである。

確かに、嘘か本当かもわからないような、常軌を逸した行動が度々報じられるが、それでも彼に対する印象が揺らぐことはない。世間に露出している彼のほとんどはゴシップ誌等、マスコミに作り上げた虚像との印象が強いからだ。本当の姿ではない。さもなくば悪名高き悪妻ヴィクトリアの手が加えられているのだろう。スーパースターを気取っているように映るかもしれないが、あれもヴィクトリアの指示によるところが大きく、本来のディヴィッドではないとわたしは信じている。

なぜなら本来、彼はジョージベストのような天才的なスーパースターではないからだ。よく(特に日本の)マスコミはベッカムのことをロナウジーニョやカカと同列にして“天才”のように扱い、語ることがあるが彼は決して天才などではないのである。

卓越したボールコントロール技術があるわけではない。ベッカムのファーストタッチはロナウジーニョのそれと比べれば貧相なものだ。秀でた決定力があるわけではない。カカのゴール前での落ち着きとシュートの正確さに比べると違いは歴然である。身体能力が高いわけでもない。レノンやS・W・フィリップスに比べるまでもなく、サイドハーフとして彼のスピード不足は致命的である。

ベッカムにあるのは、努力によって生み出された右足のキックだけ。そのキックがあまりにも正確なために、卓越した才能と捉えられてしまう。だが、キックの技術は才能と共に、果てしない努力が必要だ。努力があってこそ、あの精密機械のようなキックは生み出される。

ユース時代、ベッカムが誰よりも遅くまで残ってキックの練習をしていたことはあまりにも有名な話だが、同時にあまりにも知られていない。少年時代を知る者のインタビューで必ず出てくる言葉が「練習」や「直向」といった“努力”の類の言葉である。

現にユナイテッドからマドリーへ移籍した際、彼がどれだけ努力をしたことだろう。右サイドからセンターへコンバートされ、華やかなクロッサーから泥臭いセンターハーフに変貌を遂げた。あれは自分をスーパースターと認識している者の出来ることではない。彼が勝利を渇望する純粋なサッカー少年に見えたのはわたしだけだろうか?

昨シーズンにしてもしかりだ。カペッロから事実上の“絶縁宣言”をされたにもかかわらず、彼は努力することを怠らなかった。プロとしてフットボールプレイヤーーとして、そしてサッカー少年として練習に熱心に取り組んだのである。その直向な姿はチームメイトの心を動かすまでに至り、グティなどはベッカムのメンバー入りを直訴したほど。実力だけではなく、ベッカムの人望であり、人柄が窺える話である。

そしてカペッロがディヴィッド・ベッカムの名をメンバーリストに書き込んで以降の活躍ぶりは今や説明する必要ないだろう。ベッカムの存在無しに今期のレアル・マドリードの王者奪還はありえなかった。スペインに来て4シーズン、初めてのタイトルをまぎれもなく自らの力、つまり努力で勝ち取ったのである。

そして同時に、カペッロと同じくベッカムからそっぽを向いてきたマクラーレンの心をも掴み、イングランド代表に復帰を果たす。しかもいきなり先発に返り咲き、2試合で計3アシストを記録したのだから恐れ入るといったところだ。

もともと、彼の自伝を読み、インタビューを聞いていると、温かさや素朴さが伝わってくる。いくら注目を集めようとも、彼はサッカー少年であり、3人の子を持つ一人の父親なのだ。優勝を決めた最終節のピッチ、最後のサンチャコ・ベルナベウで3人の子どもと共に歩むベッカムの姿に全てが表れている気がした。あるいはイングランド代表が彼のいるべき場所であるということも証明してくれた。

「ベッカムは半分ハリウッド・スターになるためにアメリカへ行く」

ベッカムを放出するという重罪を後になって後悔することになる大馬鹿者はこのように語ったがわたしはそうは思わない。そしてカルデロン会長も考えを改めたことだろう。もう一度言うがディヴィッド・ベッカムはイングランドでいうフットボールプレイヤーー、アメリカでいうサッカープレイヤーであり、現役のイングランド代表選手である。どこに行ってもベッカムはベッカムであり、サッカー少年であり続けるだろう。だから彼を偏見の目で見る前に、放たされるボールを見てあげてほしい。

右足から放たれるボールの軌跡がベッカムの努力の証明なのだから。

posted by so-ma |01:57 | ■渾身コラム | コメント(26) | トラックバック(0)
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