2008年03月05日

イングランドのとあるパブにて ~ミラン×アーセナル、バルセロナ×セルティック~

昨日はCLをパブにて堪能してきた。

同日、チャールトンにてチャンピオンシップがあり、迷いに迷ったのだが、チャールトンには今週末足を運ぶ予定であったため、結局世界最高峰の舞台を見ることに。

試合前、友人とどの試合を観戦するか、議論した後、“負けてもショックはない”セルティック対バルセロナをまず見ることにした。ミラン対アーセナルでプレミア首位のチームが負けようことなら、決して少なくないショックに襲われるだろうとも考えての決断だった。ただセルティックが1失点喫したらアーセナル対ミランに乗り換えよう、との条件付で。

そしてパブへ。1階ではミラン対アーセナルが、2回ではユナイテッド対リヨンが、そして3階にてバルセロナ対セルティックが放送されていたので、まずは3階へ。セルティックが「リスクを犯して」攻めに行き、文字通り“奇跡”の可能性を探ってくれることを期待してビールを買い、席についた。だが…。


■絶対的な実力差

Barcelona 1-0 Celtic (agg: 4-2) 

結論から書けばご存知のとおり、前半3分にバルセロナが先制点を挙げ、早々に試合を決めた。しかも悔しいが得点シーンの流れも華麗の一言に尽きる。ロナウジーニョが溜めを作り、シウビーニョが怒涛のオーバーラップでウィルソンを振り切り、完璧なクロスでシャビが流し込む…。我々だけでなくセルティックの選手も含めて、唖然とする他なかった。

その後もバルセロナはセルティックを翻弄し、攻めては素早く正確なパス回しでボールを触らせず、守っては前線からの積極的なプレスで縦パスを入れさせず。記憶は曖昧だがおそらく前半、セルティックは1本もシュートを打てなかったのではなかっただろうか。

私たちは3分で席を立つことも考えたが、あまりにもあっけなさ過ぎる幕切れにきょとんとしてしまい、そのまま前半終了まで見続けた。本当に、切なくなるほどバルセロナは強かった。セルティックが不甲斐なさ過ぎたといった方が正確だろうか。どちらにしても絶対的な力の差に、少なくない落胆を感じながら、前半終了の(そしてセルティック戦観戦終了を告げる)笛をただじっと待った。


■若き力の躍動

AC Milan 0-2 Arsenal (agg 0-2) 

3階にて見た速報ではスコアレスのまま。前半が終了してもこのスコアは変わっていなかった。自分たちが来る前に試合が動かなかったことに少し喜びを感じたが、ハイライトを見るかぎり、アーセナルの決定機の方が多かったため、あるいはミランペースで試合が進んでいるのかと少なからず危惧していた。

実際のところ、どちらのペースだったかは知らないが、例えアーセナルペースで試合が進んでいたところで、老獪なミランの選手たちはあっさり試合を決める力を持っている。経験に裏づけされた自信もあるだろう。ゆえに後半が始まってアーセナルの選手たちがボールを回しているところを見て、アーセナルペースだと確信したところで、徐々に時間が過ぎるにつれて頭をよぎる「もしかしてミランのペースでは?」との邪念を拭うことは難しかった。事実、アーセナルファンの中にも「まずいなぁ」と口にするものがいた。

しかし………本当にただただセスク・ファブレガスには驚嘆するしかない。アンリが抜けたアーセナルに対する評価はさまざまで、どのようにチームが回っているか様々な見方があるだろう。超人と化したアデバイヨール、成長著しく闘志溢れるフラミニの存在など軸となりうる選手は多いからだ。だが、やはりこの日のパフォーマンスを、このシュートを目の当たりにしてしまうと、ヤング・ガナーズを動かしているのがこの若きスペイン人ミッドフィルダーであることを疑う要素はどこにもないと思ってしまう。

前半にクロスバーを叩くシュートを打って以降、バイタルエリアでもパス出しに徹していたセスクが突如として鋭く前を向き、シュートを叩き込んだ姿は………古い話だがジョホールバルでの中田のシュートに重なった。(中田のシュートはGKにセーブされたが。)つまりセスクにも“王”としての風格を感じたということである。

その後、すぐに転び時間を使うイタリアのスタイルとは対照的なウォルコットの頑張りにより、追加点を奪い、後にミランの選手たちも認めたようなアーセナルの完勝劇は幕を閉じた。


最近、リーグ1、リザーブリーグなどの試合を多く見てきたため、久々の世界最高峰のレベルに震えてしまった。改めてレベルの高さに驚嘆したし、これだけの熱気を周囲に作り出させる彼らの力には本当に恐れ入るといったところだ。

最近調子を落とし気味だったヤング・ガナーズだがここ一番に最高のパフォーマンスを披露した。彼らと、それに導いたアルセーヌ・ヴェンゲル監督に最大限の賛辞を送りたいと思う。

今日はこれからチェルシー対オリンピアコス戦に足を運ぶ予定だが、この試合も我々を魅惑の世界に導いてくれることを祈る。

posted by so-ma |21:09 | ■07-08 欧州カップ戦 | コメント(2) | トラックバック(0)
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この記事に対するコメント一覧
イングランドのとあるパブにて ~ミラン×アーセナル、バルセロナ×セルティック~

セスクにはため息が出ますね
末恐ろしい
中田は裸の王様だったけど

posted by sage | 2008-03-06 02:46

イングランドのとあるパブにて ~ミラン×アーセナル、バルセロナ×セルティック~

コメントありがとうございます。

>sageさん

まぁセスクと中田を比較するのには限界があるのはわかっていますがあえて使ってしまいました(笑)

何せ、パブで見ていて、セスクがボールを持ったときに、あのジョホールバルを思い出してしまったのですから。案の定ミドル、しかもあの時とは違ってゴールが決まってしまった。

これはもう、書くしかないかなぁと。

posted by so-ma | 2008-03-11 05:26

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