2007年07月17日

赤い衝突 ~浦和レッズ対マンチェスター・U

レッズにとっては主力メンバーが代表召集や故障で不在、ユナイテッドにとってはこれがシーズン初めてのオープニングマッチ。お互いに万全の状態とは言えない中行われた試合だったが十分に見ごたえのある内容、結果だったように思う。

今回は細かな試合展開の羅列は省くとして、いくつかピックアップすべき点を記しておこう。


1.個々の能力の高さ-ユナイテッド

当たり前であるが個々のパフォーマンスはずば抜けてユナイテッドに分がある。プレミアシップを制したメンバーが大半であり、1試合目だったとはいえ、コンディションはまずまず。何より感じさせられたのは基本技術の重要性だった。

C・ロナウド以外は皆難しいことをやっていたわけではない。ただシンプルな技術の精度が極めて高いからレッズは苦労したのである。素早いショートパス、正確なロングフィード、何よりファーストタッチのコントロールetc…。流れるような連動性や危機察知能力、あるいは行動範囲の広さといった点は特に日本の選手たちにとって学ぶべき点が多かったのではないか。


2.やっぱり山田はすごい!

いくつもの伝説を持つ男、山田暢久。プロなのに「面倒くさい」からマッサージを受けずに帰り、そのくせ怪我には強い、反面風邪は引きやすい謎の男。「海外で通用するのは小野より山田」といわれるほど評価が高いのに「(海外は)飯がまずいからやだ」と全く興味を示さない無気力男。そしてその実態は……レッズのキャプテンにしてユナイテッド相手に一歩も引かなかった影の実力者。ロナウドのドリブルに怯まず、的確なポジショニングと再三の仕掛けで相手を揺さぶっていたのは他でもない山田だった。

今期もレッズの柱は闘莉王であり、ワシントンであることは間違いないが、山田(と阿部)がいなければもっと厄介なことになっていたかもしれない。代表とはあまり縁のない選手だが実力だけならば今頃アジアカップで右サイドバックの役割を担っていても何らおかしくないほどの力を持っているのだから。ただ本人いわく「もうサイドはやりたくない」らしいが。


3.レッズは負けていない

確認しておくが別にわたしはユナイテッドを侮っているわけでもレッズを過大評価しているわけでもない。ユナイテッドに関してはシーズンに入ればほとんどの試合に目を通すし、“シアター・オブー・ドリームス”に足を運んだことはもう10回近くになるだろう。逆に今期、一番足を運んでいるのは埼玉スタジアムであるからどちらかに偏って見ていたわけではない。

その上での感想なのだが、個々の能力で劣るレッズだが必ずしも負けているわけではなかったということだ。C・ロナウドとの1対1でも山田は引けを取らなかったし、前半は守備に回る機会が多かったがほとんどの場面で数的優位を作り出しており、決定的なチャンスを与えなかった。攻撃面でも少ないタッチでボールを運び、ファンデルサールを脅かすシーンを作ったし、結果も2-2のドロー。ユナイテッドのコンディションやモチベーションがレッズのそれよりも低かったことは否めないが、これらの要素は素直に評価すべきである。


出来れば両者共にある程度のメンバーとコンディションを揃えた上での対戦が見てみたいと思うが(現在韓国で行われているピースカップのような小大会を企画するクラブが現れても面白い。今の時期は疲労をとりたい時期なのだろうが…)このような親善試合を通して世界との差を掴み、自信を手にしてくれれば単なる海外からの“営業周り”の相手をするだけではなくなるのだから、良いと思う。こういった少ない機会を生かして、日本サッカー発展に貢献できる選手が生まれてくれれば…非常に好ましいのだが果たして。

posted by so-ma |21:09 | ■Jリーグ | コメント(5) | トラックバック(0)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/so-ma/tb_ping/54
この記事に対するコメント一覧
Re:赤い衝突 ~浦和レッズ対マンチェスター・U

山田はやればできる子なんですが…笑

posted by | 2007-07-17 23:27

Re:赤い衝突 ~浦和レッズ対マンチェスター・U

マンUの監督さんのゲーム後の会見を見ましたがさすが”サー”という感じでしたね。
社交辞令も少々含まれているでしょうけど・・・これだけでもスコットランド、イングランドの(プロ)フットボール文化の奥深さを感じました。
しかし、着いた翌日にゲームとは・・・
ビッグクラブ人たちはタフ中のタフというのが、そこに所属する”資格”のうちの重要項目なんでしょうね?
(もちろん日本のビッグクラブの浦和もそうですが)

posted by たまも | 2007-07-18 01:14

Re:赤い衝突 ~浦和レッズ対マンチェスター・U

プレミアでユナイテッドの試合を見ていればわかるはず。
昨日は全く能力を出して(出せて)いないよ。
営業としてはいい接待になったという感じじゃね?

posted by スカ&パー | 2007-07-18 09:25

Re:赤い衝突 ~浦和レッズ対マンチェスター・U

皆さん、コメントありがとうございます。

>たまもさん

ファーガソンほどプロフェッショナルな監督もいないでしょう。舌戦などを繰り広げることはありますね。ユナイテッドの選手も彼らから学び取っていることは多いのだと思います。

>スカ&パーさん

この時期に、このシチュエーションで全てを望むのは不可能ですよ。しかし、ファーガソンいわく「現段階でのベストな試合」だったのでは。

posted by so-ma | 2007-07-18 20:28

Re:赤い衝突 ~浦和レッズ対マンチェスター・U

マンU対レッズは出来レースに違いないw
お客さん喜ばすためにとりあえず2-2みたいなwww

posted by 変態仮面 | 2007-07-20 23:15

コメントする