2008年07月31日

■もう、つまらない悪口は、そろそろ終わりにしないか? 【プレミアF】

私は、どんなことに関しても「批判をするな」という意見が大嫌いである。

批判なくして成長はなし。成長するために批判があり、批判を真摯に受け止められなければまた、成長などありえない。

ゆえに頭ごなしに「批判はするな」「信じて応援しろ」といった意見は大嫌いなのだ。言ってみればそれは、底なし沼の上で足踏みを続ける兵隊を見捨てているようなもの。進んでいるようで、全く進んでいない。形だけ。しかし「お前は間違っていない。頑張れ」というだけでは、むしろ泥沼にはまり、身動きが取れなくなってしまう。間違いを指摘しなければ、取り返しのつかないことになる。

子どもに躾をせず、飯を食わせ、金を与えていたらどうなるか。皆さん、この社会で起こっている問題を見れば、その末路はご察しがつくことだろう。

批判は思いやりであり、愛である。だから批判は、間違いなく必要なのだ。


………


しかし、である。最近よく思う。その愛(=批判)の形を勘違いしている者が少なくないのではないか、と。最近耳にする批判(というなの愚痴)は極端なものが多すぎて短絡的なものになりすぎているのではないか、と。

例えば、最近耳が痛くなり、頭を抱えたくなるのがJリーグの風潮だ。例に挙げて、取り上げてみたいと思う。

本来、もし自分をそのクラブのサポーターと自負しているのであれば、ある程度自分のクラブのあり方、規模、ヴィジョンというものを少なからず理解しなければならない。批判を言うのであれば、それを分かった上で意見しないとただの感情論になってしまい、建設的な意見は出てこないものだし、そういったことを考えられて初めて“俺たちのクラブ”ということがいえるのではないだろうか。少なくとも私はそう思う。

だが、Jで噴出する多くの不満を見ていると、到底そうは思えないものも少なくない。少しチームの結果が出ないだけで、すぐに「監督止めろ」「フロント、クズ」「死ね」だ。

果たして、これでいいのだろうか。問題がどこにあるか追求せずに、すぐに監督のせいにし、フロントを責め、それらが行き過ぎてただの感情論になる。私にはとても、これが愛だとは思えない。

そもそもこの世の中、いつも全てが上手くいくはずがないのだ。どんなに上手く事を運んでもいつか歯車がかみ合わなくなると気がある。その時を見極めて、修理するなり、油を差すなりするのが愛であり、批判の役割だと私は考えている。

だからこそ、もう少し物事を寛大に見ていく必要があるのではないか。浦和レッズはここ数シーズン、実に上手くやってきたし、順位やタイトルにこれが反映されている。補強もある程度的確だったし、フロントの働きは十分に及第点の与えられる行いだった。

それが今期、少し調子を崩した途端に、監督に罵声を浴びせ、フロントに辞任を要求する。確かに私自身、レッズに何の問題もないとは思わないし、改善していかなければならない点は少なくないと思う。ただ中立的な立場から見てもレッズはよくやってきた。なのに少し足踏みしているからといって、感情的で計画性のない批判を展開するのは実に滑稽であるし、自滅への階段を転げ落ちているとしか思えない。

もし、今の時点で優勝争うから完全に脱落していたり、降格圏をさ迷うようなことになっているのであれば声を大にすべきだろう。トリコロールのフロントは、もう何を言われても仕方が無いし、サポーターが具体的な行動に移ってもそれは至極当然とすらいえる。だがレッズの順位は2位である。まだ、間に合う…どころか、これからのチームとすら言える。

であるのだから、少しは寛大にものを見るということを覚えたらどうだろうか。

よくサポーターはクラブに対して長期的なビジョンを求める。しかしサポーターが短期的な結果しか求めないのであれば、少々の我慢が出来ないようであれば、クラブが未来を見据えられるはずがない。サポーターの行動は、サポーターが思っている以上にクラブに反映されている。



批判するのはいい。当然だ。だが、もう少し状況を踏まえ、考え、結論を出すくらいの判断力が必要なのではないか。クラブに限らず、Jリーグに対しても、サッカー協会に対しても、学校に対しても、会社に対しても、政府に対しても。つまるところ、あなたの生きている世界に対しても。

そうでなければ批判はただの、つまらない悪口に成り下がる。
それはつまりあなたたちの世界を、つまらない世界へと成り下がらせる自殺行為なのである。

だからもう、つまらない悪口は、そろそろ終わりにしないか?

posted by so-ma |17:28 | ■渾身コラム | コメント(10) | トラックバック(0)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/so-ma/tb_ping/162
この記事に対するコメント一覧
(事務局では、サービス全体の雰囲気醸成の為、全コメントをフィルター/目視チェックし、削除等しております。見逃し等も有りますので、ご不快な思いをされた場合は、事務局宛 support@plus-blog.sportsnavi.com にご意見頂けると幸いです。)
■もう、つまらない悪口は、そろそろ終わりにしないか? 【プレミアF】

管理人さん、はじめまして。初めてコメント記入いたします。
私はリーズの大ファンでCLの歓喜も味わいましたし、、またクラブが財政破綻で3部落ちの悲しみも経験致しました。告白すれば2002年時には私はクラブがCLの舞台に立ってはいましたが、心からリーズを応援してませんでした。と言いますのも、当時フロントはクラブ財政を半ば無視して無い資金を銀行からの貸付を頼ってまで得て、それを元手に身の丈に合わない補強を繰り返してました。それらは明らかにCLの放映権料を見込んでのものでした。私はアカデミーとクラブに愛着を持って魂を持ってプレーしてくれているチームがリーズというチームだと思っていました。だが、現実はフットボールバブルを象徴したチームで結果は降格。雪だるま式に増えた借入金が嵩み、結局破綻という結末。恨み言を言うのにこの場を借りたのではなく、上手く行っているときこそ足元を見つめないといけないと言うことをリーズファンは骨身に染みつけたと言いたかったのです。リーズファンはフロントも選手も批判します。時には暴力的にもなります。暴力は論外ですが、批判は当たり前のようにしています。ただ、管理人さんが仰るような愛のある批判が大半です。高い代償を払い、他のサポーターから没落の典型クラブと揶揄されていますが、リーズサポーターは今日も選手の気迫ある1プレーに共感し、気の無いプレーにブーイングをしていくでしょう。日本が世界に並ぶにはサポーターの意識改革の向上が必要だと私は考えております。
それでは長文申し訳ありませんでした。

posted by マイスター | 2008-07-31 18:07

■もう、つまらない悪口は、そろそろ終わりにしないか? 【プレミアF】

無理だろうねぇ。サポーターは自分たちが選手やフロントより偉いと思ってるから。

posted by ddd | 2008-07-31 18:12

■もう、つまらない悪口は、そろそろ終わりにしないか? 【プレミアF】

文章をひきつけるものは感じられるのだが…
少しこの文章はわかりづらい。最初に「批判をするな」という意見は筆者は大嫌いと始まりながら結局は心もとない批判が最近多いサポーターがいてそれはよくないという終わり方だ。

それならば批判しないで応援して選手達を信じているサポーターの方がクラブの望む長期的なビジョンを達成するのに容易でありいいのではないだろうか?

矛盾していていておかしいと思う。


そして最初の文章であるが批判しつづけることで子供は伸びないということも頭に入れてほしい。褒めること、信じることも時折、大切であることを忘れてはいけない。

ようはバランスが大事なのだと思う。「批判すること」「信じて応援すること」どちらかが一方が正しいとは言い切れないのである。

posted by トム | 2008-07-31 18:13

■もう、つまらない悪口は、そろそろ終わりにしないか? 【プレミアF】

仰る通りだと思います。
お若いのにしっかりしていらっしゃる。
溜飲が下がる思いです。

私も、今季の浦和については常々そう思っていました。
私自身は浦和サポーターではありませんが、サポーターではないからこそ、あの集団ヒステリーのようなサポーターの方々の感情的な批判には疑問を持っていた次第です。

オジェック監督の解任は、サポーターが「戦術がガチガチで選手起用も硬直的で選手のモチベーションを下げるダメ監督」というレッテルを貼って、意識してか意識しないでかは分かりませんが、フロントに大きく影響を与えて実現したものです。

第三者的に言えば、
「監督が6週間で立て直すって言ってるんだから、待ってあげればいいのに・・・。
フォーメーション変更って、シーズン前に数週間練習したくらいでは機能しない。
実戦の中で磨くのが普通なのに」
と思っていました。

そこで、オジェック解任後は”選手や選手の長所を信じる”エンゲルス監督就任。
サポーターは、大歓迎しましたよね。
オジェックと違い、モチベーションコントロールと選手の調子を重視するタイプの監督ですので、良いときは非常に良いけれど、悪いときは低空飛行が続く波の激しいチームになることが予見されました。

もちろん、それが悪いというではわけありません。
波は少ないけど、選手の(&サポの?)モチベーションが上がりにくいオジェック監督とは違う、というだけです。

また、こういったタイプの監督は、選手の長所や調子の良い選手を活かそうとすることから、戦術は試合ごとに変わることも多いし、選手起用も柔軟かつ大胆なことが多いです。
闘莉王のボランチやトップ下起用がその典型ですね。

確固とした戦術があるわけではないので、得点力は上がるけれど、失点は増えることも容易に予測されました。

しかし、ちょっと勝てない試合が続いたからか、
「戦術がない。
 基本の形が不明瞭なその場しのぎサッカーだから勝てないんだ!
 エンゲルス辞めろ!」
となる。

いやいや、それならばオジェックを解任しなければ良かったんじゃないの?
エンゲルスは戦術がないのが長所であり、それを歓迎したのは、サポーターの方々ではないの?

長所は、見方を変えると短所になる。
それくらいは、理解して欲しいですね。

それに浦和は2位で、1位の鹿島とのアウェイ対決でも引き分けた訳だし、まだエンゲルス解任論が出る段階ではない。
キーマンのポンテがケガ明けで本調子ではないし、その他の選手も調子が良かったとは言えないから、ここ2ヶ月ほどは内容に少し問題があります。
だけど、いまは高原を含めて、少しずつ選手の調子が上がりつつあるので、少なくともここ1ヶ月は浦和は右肩上がりになるでしょうね。

いずれにしろ、クラブを信じるというのであれば、こういうときこそ浦和サポーターにはクラブを信じて頂きたい。

個人的には、オジェックの解任は失敗で、その時点でACLとリーグ制覇の2冠は難しくなったと思っていますが、エンゲルスだって悪くない。
波があるチームなのでACL優勝はかなり厳しそうですが、リーグ制覇は十分可能性があります。

サポーターには、風見鶏のような批判・・・というか悪口は止めて、もっと建設的な批判をして欲しいですね。

posted by ジダ | 2008-07-31 18:37

■もう、つまらない悪口は、そろそろ終わりにしないか? 【プレミアF】

最近特に思いますが、ゴール裏は戦争で、
生きるか死ぬかの勝負をしている場所だと。
ここに(スポーツナビ)に書いている方々は良い試合が見たい人の集まりだと。
明らかに人種が違うと思います。
勝つ事に意義を感じる人と、良い試合を見る事に意義を感じる人と、それぞれあるのが実情です。
サッカーを観戦して、つまらない悪口を云いたくなる人もいる訳だし、寧ろそう云う人の方が多いのでは。(みんながみんな戦術理解をして応援しているとは思わないでしょ)
大切なのはサッカーを好きな人を増やす事だと思いますが、如何?

posted by cno | 2008-07-31 20:38

■もう、つまらない悪口は、そろそろ終わりにしないか? 【プレミアF】

批判は批判で、愛は愛ですよ。少なくと広辞苑上は。
愛のある批判はあると思いますけどね。要は、「批判」はどんなものであっても良いかと。

批判の質は、言っちゃえば”個人差”ですから。

おしゃるようなクラブのあり方、規模、ヴィジョン、あるいは戦術等を知識として持っているかどうかなんて、個人の勝手でしょ。少なくともblogレベルの一般人に関しては。

それを、学べとか調べろなんて”娯楽”(娯楽レベルじゃない人も多いが)に強制される必要はないのでは。よしんば学んだとしても、個人で理解力や受け取り方が変わってくるし。

個人的には、愚痴やら罵倒やらストレス解消のはけ口にも多少はなって良いと思う(まあ、こう書くとネットの公共性とかの話になるけど、そっちは割愛)。もっとも、そんなの見たくはないし不快だけど(見なきゃ良いし)。
ちょっとニュアンスが違うけど必要悪みたいな。

サッカーが個人個人にとってどういうものなのか、どう捕らえているかが”書いてあるもの”になって出てくる。”個人差”以外のナニモノでもない。


個人的には、批判するなら、それを直すために実行すれば良いのにと思う。少なくとも、打開案を同時に述べるべきだと思う。
ただ、”批判”するのが得意な人と、”打開案”を作る才能(+実行する才能)に恵まれている人は、結構別だったりする。ので、批判(駄目出し)だけというのも必要なのかなぁとも思う。

そもそも、大概の批判者がいきなり”チーム”に合流出来るわけもないし、”チーム内部の状況”を知りようもない。だから、実現が困難且つ情報不足の見ている側の批判なんて、どんなものだろうと単なる自己満足&自己表現。
まあ、サポーターがプレッシャーをかけるとか文書を提出するとか、多少は伝える手はあるのか。その場合は、衆愚政治みたいにならないと良いんだけど(現場はプロがやっているんだから)。


浦和に関しては、闘莉王、エンゲルスの名前が上がることが多いけど、現段階では、山田と梅崎に駄目出しする声が少ないのが疑問。
慣れないポジションをやらされ、日替わりでポジションを変えられながらも結果を残している闘莉王は褒め称えられることはあっても、問題視する必要はない(そういうチーム状況を問題視するのは別)。主力メンバーがごっそり抜け、主力の怪我、途中就任でリーグ2位のエンゲルスも同様。
”目立つ人(出る杭)””トップ”を批判・批評するより、チャンスに活躍できていない、梅崎、山田、高原など、あからさまに”結果が悪い”所に対し批判と打開策を議論する方が建設的だと個人的には思う。

posted by FREQ | 2008-08-01 00:31

■もう、つまらない悪口は、そろそろ終わりにしないか? 【プレミアF】

こんな事言うのは気が引けるのですが、浦和の方々は『強豪慣れしていない』のでは。ここ数年足らずの間の浮沈では、何事においても経験不足だと。私の愛するドルトムントの一昔前と似通っている気がして仕方ない。

posted by マティヒェン | 2008-08-01 17:02

>マイスターさん、トムさん

皆さん、コメントありがとうございます。

>マイスターさん

貴重なご意見、ありがとうございます。私自身、イングランドに住んでいたものとしては色々と思うところがあります。あちらの全てが正しいとは思いませんが、やはり歴史がありますし、学ぶべきものは多いと思いますね。

イングランドのファンのいい部分を取り入れてというか…成長していければ良いと思うのですが、どうでしょうね。


>トムさん

バランスが重要とおっしゃっていますが、それに近いものがあると思うのです。ようは程度の問題だと思います。批判は結構。ただ極端なことを言われすぎては建設的な意見が埋もれてしまいますし、本当にクラブのことを考えているのであれば、程度を考えた批判が必要なのではないか、と私は考えています。

posted by so-ma | 2008-08-05 14:37

>ジダさん、cnoさん

>ジダさん

お褒めの言葉、勿体無いです。ありがとうございます。

強豪クラブのサポーターが優秀であるとは限らないと思いますがレッズのサポーターは弱かった頃、どん底だったことろを知っていますし、それを考えれば忍耐、耐え忍ぶといった感情がもう少しあってもいいかと思います。

レッズに限らず、他のクラブ、あるいは他の社会でもいえることですがね。


>cnoさん

人種が違うかどうかはわかりませんが、確かに良いサッカーが見たい人と戦いだと考える人とに別れるといった考えは少なからず的を得ていると思いますね。私は良いサッカーには拍手を、悪いサッカーにはブーイングを、そしてスタンドも戦うイングランドでサッカーを感じてきたので、どちらの考えも分かるんですけど、ただそれにしても極端になりすぎることはどうかなぁと。

posted by so-ma | 2008-08-05 14:43

>FREQさん、マティヒェンさん

>FREQさん

広辞苑上は、うんぬんといった議論を持ってこられても少々困ってしまいます。広辞苑から人は学んだのではありません。人が作り上げたものが広辞苑に記載されているだけであって、広辞苑が正しい、広辞苑に全てが載っているというのは違うわけですからね。

打開策を考えたり、建設的に議論を進めていくことは非常に重要だと思います。感情的になって、勘定のままに進むだけではその場しのぎの悪あがきですからね。それはちょっと賢くないですし、本当の改正案とはいえないでしょうから。


>マティヒェンさん

確かにまだ経験不足なのかもしれません。ただこれから強豪に成長するにあたり、サポーターも成長していかなければならないわけで、自分たちの姿勢を見直すなりしていかなければならないと思いますね。

posted by so-ma | 2008-08-05 14:50

コメントする