2008年04月10日
リバプールファンの困惑に、困惑 【プレミアF】
前回、リバプール対アーセナルについて記事を書いたが、その過程で驚いたことをひとつ挙げておこうと思う。 この試合に関して、様々な記事を目に通す中で、リバプールファンの方が書かれたそれもいくつかあったのだが、その記事に混じっていた“困惑”に私が困惑させられてしまった。 その原因はスターティングイレブン。最近、結果を残していて、型も固まりつつある4-2-3-1から4-4-2へ変更である。なぜ、4-2-3-1を使わないのか。どうしてクラウチを先発させ、トーレスと並ばせるのか。そんな意見が大半をしめていたかと思う。 ただ個人的にはこれらは予想できたことではないかと思っている。ラファエル・ベニテスという男は自らのフットボールに固執することよりも相手の戦術を意識する男だ。むしろ相手のチームの展開するフットボールの分析に固執している…と言い換えられるだろう。しかも週末にクラウチを使ったロングボール戦術がアーセナルにダメージを与えていたのだから、ラファが使わないはずがない。結果、前半はちぐはぐ気味だったものの、クラウチはトーレスの勝ち越しゴールをアシストし、勝利に貢献した。リバプールも勝ったため、ラファへの不満を口にする者もいなくなった。だが多くのリバプールファンがスタメンを知った時点では困惑していたことは事実ではないかと思う。 私が何に困惑してしまったかといえば、今更ラファ・ベニテスの思考に驚いている方がいること、あるいはラファという監督のスタイルを理解せずにいるファンがいることである。 上記したがラファは相手によってスタイルを変える。実力が拮抗したチームとの対戦では特に顕著に見られる傾向だ。(そういった意味はガナーズの指揮官であるアルセーヌ・ヴェンゲルとは両極端に位置する監督言っていいかもしれない。)それを、あたかもクラウチの起用が“奇策”であったかのように話している方々が私には少し不思議に思えてしまう。ラファの特徴を考えれば、奇策でもなんでもなくオプションの中のひとつに過ぎなかったのではないだろうか。 だから、その辺りをリバプールファンの方にお伺いしたい。ラファを監督として信用するなら彼のスタイルを理解するべきだし、理想を追求し「自分たちのスタイルに固執する必要がある」(BYセスク・ファブレガス)とまで語るアーセナルなどのチームとは切り離して考えるべきと私は思うのだが、リバプールに関してはどう考えているのか。 もしフットボールの理想を追求したいのなら、ラファは監督として相応しくない。彼は明らかにリアリストであり、理想よりもタイトルをもたらすことを優先する。彼の戦術に唸らされることもしばしばあるが、これは魅力的なフットボールというよりも、相手のスタイルを完全に読みきり、その上で洗礼された完璧に近い戦いをする能力に優れているからである。昨シーズンのバルサ×リバプールをカンプノウで観戦していたが、ラファの用いた完璧すぎる戦術には感動を覚えたほどだ。が、繰り返し書いている通り、これはロマンチックな理想的フットボールではない。 逆にいえば、ここまでスタイルを徹底しているのにファンの理解を得られないラファエル・ベニテスのやり方に少々問題があるのかもしれないが。チームを変えすぎて、波が激しいがゆえにリーグでの優勝争いに絡めないことが課題なのだから。どちらにせよ、アーセナルは美しいフットボールを追求するチームであり、リバプールはタイトルを取りに行くチームである。それを受け入れられていない方が少なくないようで、本当に困惑してしまった。 だからなぜ上記したようなことがリバプールファンの間で起こったのか、この現象にお答えいただき、私の困惑を解消していただければ光栄である。このような質問する形で記事を書いていいのかはわからないが、それほど気になる事柄なのだから。
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posted by so-ma |15:20 |
■07-08 欧州カップ戦 |
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リバプールファンの困惑に、困惑 【プレミアF】
コメント投稿者ID :
アーセナルみたいなサッカーを理想とする人もいるでしょうし、リバプールみたいなのを理想とする人もいると思いますよ。
よって、「フットボールの理想を追求したいのなら」ってのは、視点がどこに向いているのか?分かりにくいですね。(多分、アーセナルなんでしょうけど)
ちなみに、リバプール対アーセナルは、アーセナルの戦い方に対して分析しての策じゃないですよ。
むしろ、第1戦の方がアーセナル対策的でした。
実は、アーセナル云々ではなく、リバプール自身の都合であの4-4-2を使った理由があると思っています。
posted by Bono | 2008-04-10 18:34
リバプールファンの困惑に、困惑 【プレミアF】
コメント投稿者ID :
リバポファンです。アーセナルとの3連戦、全部見ました。
自分もベニテスならトーレスとクラウチの併用もやってくる可能性はあると思っていました。あくまで奇策として。今シーズンの絶対的エースのトーレス、と前試合でいい動きをしていたクラウチの2TOP
でも、CLの準々決勝第2leg。第1legでアウェーゴールをとり引き分けているとはいえ、この試合は負けることはできませんでした。勝っているチームはいじるな、という定石からするとリスクの高い選択だったのでは、と思います。仮にも4-2-3-1で過去2戦アーセナルと引き分けの結果をだしているのだから。特にアーセナルは突然スタイルを変えてくるチームではないので、4-2-3-1が引き分け以上狙うのに一番リアリスティックな選択だったのではないでしょうか?
案の定、前半20分くらいまではフラストレーションのたまる展開。前試合でいい動きをしていた、クラウチも1topでの話。神コンビネーションだった、ジェラード&トーレスもうまくいかず。あぁやっぱり4-2-3-1の方がよかったんじゃ、→システム変更への困惑、不満。の図式ができあがったんじゃないでしょうか。
個人的にはクラウチが落としてトーレスがその周りを動く2topなんて面白いと思うんですが。選手もシステムへの慣れもきっとあるんでしょうね。となると、中盤の方でいい選手がだぶついてしまうというジレンマもありますが。
私見ですが、スタイルをもったチーム(アーセナルやマンU、バルサ)が、相手にあわせるチーム(リバプール、最近のミランもそうかな?)を超える化学反応を起こしたとき、合わせるチームの限界が見えてしまう気がします。システム、チームの理解度、完成度も違ってくると思うので。リバプールもバシっとはまるシステムが見つかればいいなと思います
モスクワでリバプール優勝。ジェラードがバロンドール。これがボクの今年の理想です
長々と駄文失礼しました
posted by monster | 2008-04-10 18:41
リバプールファンの困惑に、困惑 【プレミアF】
コメント投稿者ID :
自分もプレミアではリバプールです。
いろんなことを考えてのクラウチ先発だったんでしょう。
そこいらの新聞記者が考えてるようなことは、当然考えてたでしょう。ラファはものすごく様々な展開を考えたんだと思います。僕の予想ですけど、たぶん自信のある4-2-3-1でダメだった時、手がなくなるって考えたんだなと思ってます。
あとは、試合終盤、クラウチとバベル、どっちを投入するのが相手にとってイヤか。
ラファは自分のチームのディフェンス力はある程度計算できている。問題は攻撃。アーセナルは初戦で引き分けてるため、どうしても点を取りにくる。だったらカウンターでバベルといきたいけど、知っての通りバベルは決定力がない。前半はクラウチの高さを活かして、ちょっとスペースを埋めて守ろう。で、試合終盤まで0-0や1-0、1-1でなんとか凌ぐ。そんな展開で終盤にいってもアーセナルは攻めなくてはいけない。リーグ戦を見てれば疲れてるのはあきらか。
そんな状態で、バベルを投入したら…。
クラウチより圧倒的に怖いでしょう。
逆に試合終盤、リバプールが負けてて勝ちに行きたい場合。そのときはクラウチを残せば良い。高さにスタミナは関係ないですから。
という感じで、策士ですよね、彼は。
どうして4-2-3-1を使わないのかって言う人は、リバプールの力を間違えて理解してると思います。真っ正面から行って確実に勝てるほど強くはないんですよね。
posted by KASHIMA | 2008-04-10 20:54
>Bonoさん、monsterさん、KASHIMAさん
コメント投稿者ID :
皆さん、コメントありがとうございます。
>Bonoさん
少し分かりにくかったですね。お詫びします。ここでいう理想というのは一般的にいうパスを繋いで攻撃的で~といったものです。別に私が理想としているフットボールというわけではありませんし、私の理想は別のところにありますので。
リバプールの都合であのシステムになった、というのは具体的にどのようなことでしょうか?○○の契約延長を得るために、といった類のものなのかそれとも他に何かあるのか。考えを教えていただければと思いますし、それがわからないので私としても書けることがあまりないことをご理解ください。
>monsterさん
一般的には勝っていても弄るな、ですがベニテスの場合は勝っているからこそチームの構造を2,3弄っても問題はない、と考えている節があるというかあまり気にしていない印象を私は受けるので、何ともいえないですが、確かに1トップの方が無難ではあったと思いますね。まぁその辺りは策士ベニテスですから色々考えたのでしょう。
>私見ですが、スタイルをもったチーム(アーセナルやマンU、バルサ)が、相手にあわせるチーム(リバプール、最近のミランもそうかな?)を超える化学反応を起こしたとき、合わせるチームの限界が見えてしまう気がします。システム、チームの理解度、完成度も違ってくると思うので。リバプールもバシっとはまるシステムが見つかればいいなと思います
そうですね。化学反応が起きることがあまり頻繁ではないので受動態のチームが勝つことも多いですが基本的にはこの構造で間違いないと思う、というかそうであることを信じています。リバプールにも見つけてほしいですね。ただベニテスはやらなそうですが。
>KASHIMAさん
まぁ逆にいえば真っ向から行って勝てるぐらい自信のあるチームを作ってほしいところなんですがね。ラファがそう思ってこの戦術を取ったかは別として。
個人的にはバベルとクラウチのどちらがいいというのは一概に言えないと思っていますが、アーセナルの個人に依存した守備体系からすると、後半中ごろ過ぎぐらいにスピードのあるバベルを投入するというのは確かにガナーズにとっては大きな痛手だったかなぁと。
後、ベニテスはクラウチかバベルか迷うことができたけど、ヴェンゲルはおそらくできなかったのではないかと思います。そう思うと…やはり層の厚さの違いを感じずにはいられないですね。
posted by so-ma | 2008-04-11 00:40
リバプールファンの困惑に、困惑 【プレミアF】
コメント投稿者ID :
初めまして。いつも興味深い記事をありがとうございます。
僕もリバプールファンで、mixiなどのファンコミュニティを見ながらso-maさんとほぼ同じ疑問・意見を抱いていました。
アーセナルに対してクラウチが有効なのは明らかで、ラファは相手の弱点を突くのを得意とする監督、そしてKASHIMAさんが仰られているようにバベルとの兼ね合いもある……4-4-2もしくはトーレスを左サイド気味に置く4-2-3-1が妥当でしょう。
ただ、so-maさんと一つだけ意見が違うのは、「ラファは理想を追求していないわけではない」と僕は考えている点です。少し卑怯な言い方だと思いますが「今の戦い方が成熟したものにラファの理想がある」のではないでしょうか? 基本はハイプレッシングからのショートカウンターというスタイルがありますし、そのうえで相手に合わせて柔軟に戦術を変えていく……その先には「多彩な戦術を全て完璧にこなしてみせる究極のチーム」があるように思えます。
「パスをつないで攻撃的で〜」というような一つのスタイルに固執するのではなく、「全てのスタイルを使いこなす」というのも理想型の一つ。
言葉尻を捕まえるような内容になってしまい、申し訳ないのですが、これが僕の意見です。
posted by haru | 2008-04-11 01:59
>haruさん
コメント投稿者ID :
コメントありがとうございます。
もちろん、ラファはラファの理想を追求しているでしょう。この辺りは私の書き方が悪かったですね。haruさんのおっしゃるとおり、そしてラファに限らず、どんな監督でもその監督の考える理想を追求するものだと思いますから。
それがラファの場合は、一般的にいわれる理想とは少々異なるというのが分かりにくいところなんですけどね。
posted by so-ma | 2008-04-12 11:09
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