2010年01月01日

ようこそ!プレミアFへ

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2008年05月14日

続・アーセナルに黄金期は訪れるのか?【プレミアF】

・アーセナルに黄金期は訪れるのか?

上記のコラムに関してコメントを下さったliga2さん、農民さん、虹色さん、poさん、カチディスさん、こりきさん、yukihiroさん、DDAさん、akaさん、marvinさん、taka4さん、sk8er boiさん、pingさん、coffeeさん、co-maさん、piyoさん、kkさん、footさん、aiさん、HFIさん、sinfoniaさん、TOMEさん、Bergkampさん、いんてりすたさん、エスパーニャさん他、貴重なご意見本当にありがとうございました。

前回のコラムでは、説明不足な部分があったかと思いますので、その部分を補足し、新たな記事という形で前回のコメントの返事とさせていただきますことをご了承ください。


■アーセナルというクラブ

前回のコラムでキーワードとして上がったのが“青田買い”そして“30歳以上の選手に対する単年契約”についてではないかと思う。

アーセナルというクラブの体質はある意味健全だといえる。巨額の投資に頼り、クラブの収益等を度外視した選手補強を繰り返し、オーナーの私有物と揶揄されても仕方ないクラブは少なくない。そんな中、アーセナルは身の丈にあった経営でクラブを運営し、なおかつプレミアシップの厳しい戦いにおいても(3期無冠とはいえ)ある程度の結果を残している。資金が他のクラブに劣っていれば単純に移籍マーケット等で劣勢になり、ライバルに後れを取ることになるわけだが、それでもガナーズは今期リーグ3位、CLでもベスト8に進出したのだ。

そして、この成果を上げるげられたのはガナーズの策略である若手選手の獲得と、クラブの方針である30歳以上の選手に対する処遇にあると考えられるだろう。

ゆえに今回は、この2つをピックアップして記事を書いていこうと思う。


1. 若手選手の獲得(青田買い)

・GOOD
-世界中にネットワークのあるアーセナルだけに、有望な選手が集まりやすい
-若手選手を獲得することにより、選手にかかるコストを抑えられる
-若いうちからアーセナルに触れ、チームのフットボールにフィットしやすい

・BAD
-獲得コストの高いイングランド人プレイヤーの優先順位は低くなる
-若いうちからトップチームで活躍するケースが少なくなく、他のクラブに狙われやすい
-チームへの愛着が沸きにくい(?)
-アーセナル自体に“ステップアップするためのクラブ”という印象がつきかねない
-若手を優先しすぎ、ベテラン軽視の傾向に


個人的にはひとつの方法論だと考えている。資金力で他のビッグクラブに劣るアーセナルが、それでもトップであり続けるのは他ならぬ若手獲得を優先するというクラブ方針の成果なのだから。頭のいい方法だし、賢明な判断だといえる。事実、セスク・ファブレガスを筆頭に、現在のアーセナルを支えているのはこういった形で獲得したプレイヤーたちだ。多くのビッグクラブが名の知れた有名選手を獲得してチームを強化しているのに対して、アーセナルは未知数の若手を我慢強く育て上げているのである。若いうちからアーセナルのフットボールを学べばチームにフィットしやすいこともメリットだ。

結果、若いが実力は確かな将来の明るいプレイヤーが次々とエミレーツのピッチに立ち、我々をワクワクさせてくれる。これはいまや、アーセナルの魅力のひとつであり、この方針にはアーセナルファンも賛成している。

だが反面、デメリットも少なくないのはご存知のとおりだろう。例えば現在、アーセナルのトップチームで定期的に出場しているイングランド人はフィオ・ウォルコットのみ。それに次ぐのはジャズティン・ホイトだがサニャやクリシーの牙城は崩せずにくすぶっている。これは少なくない問題だし、アーセナルがフランスでもスイスでもなくイングランドのクラブだということを考えれば異常事態といえる。

「フットボールに国籍は関係ない」「国籍でプレイヤーは選ばない」というのがアルセーヌ・ヴェンゲル監督の口癖だが、だからといってイングランド人がこれほどまでに少ないというのは少し考え物だ。それに現状を見ると私には国籍も重要な要素であるように思える。

07-08シーズン王者のユナイテッドにはリオ・ファーディナンド、ポール・スコールズ、ウェイン・ルーニーというイングランド人が各ポジションの核となっている。その前に王者の座についていたチェルシーにもジョン・テリー、フランク・ランパード、J・コールがいる。そしてアーセナルが無敗優勝を達成した時ですら、ソル・キャンベルがゴール前に壁として君臨し、A・コールのオーバーラップがピレスやアンリを助けていたのだ。イングランド人のいないチームがプレミアを制覇することは本当に難しいことだと私は思っている。

コメントを下さった方の中には「リザーブには優秀なイングランド人が沢山いる」と主張する方がいたが、私はこれを疑問視している。例えばクインシー・オウス=アベイエと共に有望な若手ベスト3として上げられていたマシュー・コノリー、ケリー・ギルバートといった選手たちはトップチームで活躍することなく、既にアーセナルを去った。そして今期、ガナーズのリザーブリーグを数試合観戦した私の印象に残っているプレイヤーはジャスティン・ホイトでも弟でも他のイングランド人プレイヤーでもなく、ソングであり、ジュルーであり、トラオレである。彼らは今期、トップチームで出場機会を得ており、それなりに活躍しているが、対してイングランド人はどうだろうか。少なくとも私は知らない。

昔、ジャーメイン・ペナントがクラブを去る際に吐き捨てていった言葉が印象的だ。

「アーセナルでイングランド人は生き残れない」

この言葉は、予想以上に重くアーセナルにのしかかっている。



そしてフラミニのケースでも分かるとおり、せっかく一流のプレイヤーに育て上げたとしても他のビッグクラブが資金力を武器に彼らを掻っ攫ってしまう可能性が高い。そうなると資金力で敵わないアーセナルはお手上げである。今では、若手に留まらず、フレブのような中堅でさえ、他のクラブに引き抜かれようとしているくらいだ。しかも中心選手としてシーズン過ごしてきたにも関わらず、である。ユナイテッドのキャリックが、チェルシーのJ・コールが、リバプールのバベルが、今オフに他のクラブへ移籍するなど考えられるだろうか?他のクラブでは、ちょっと考えられない事態である。これではいくら若手を育てたり、かかるコストは安いが実力のあるプレイヤーをクラブへ招き入れてもきりがないのではないか。

また選手生活の晩年を地元のクラブで過ごしたいという選手も出てくるだろうし、そうなると経験豊かなプレイヤーが集まらない。セスクやジウベルトは「アーセナルにいたい」とコメントしているがあのアンリですら生涯アーセナルとはいかなかったのだから果たしてどうか。

このように、メリットが多い反面、デメリットも少なくないのが青田買いの欠点なのである。上記したように、方法論としては間違いだとは思わないため、批判するわけではないが、現状を改善していかない限り、負のスパイラルを止めることは難しいだろう。


2. 30歳以上の選手に対しての単年契約

・GOOD
-コストを抑えられる

・BAD
-複数年を希望する選手側にとっては受け入れにくい
-そもそも他のビッグクラブと比べると給料が高くない
-そのため選手にとっては単年契約にするメリットがない
-移籍金なしで移籍できるため、他クラブに流れやすい
-アーセナル側も移籍金を受け取れない


30歳を超えると年俸が高くなる反面、怪我や衰えの心配が増す。素晴らしい若手を多く抱えるアーセナルは競争も激しく、いつポジション争いから漏れるかもわからないベテランに多くを投資することはできないのが現状なのだろう。もちろん若手を使うこともリスクを伴うが、同じくらいのリスクを抱えるのであれば伸びしろがあり給料も安い若手を試合に起用したほうがメリットは大きい。ヴェンゲルはそう考え、チームを築き上げてきたのではないか。

ただ、単年契約のリスクは意外に多いのではないかと私は思う。上記したような理由でベテラン選手が集まりにくくなった結果、経験不足に陥り、今期終盤の重要な試合を全て落としてしまった。また、最近でいえば30歳を超えたガットゥーゾをバイエルンが巨額の資金を投じて獲得しようと試みているように、30歳を超えたプレイヤーでもほしがるチームはある。だが単年契約ではシーズン終了と共に契約は切れるわけだし、フリーでの移籍が可能になってしまう。これでは経験豊富なプレイヤーを繋ぎとめておくことは難しい。

現実的なことを言えば、最後は金の力がものをいう世界なのだから。
私は愛を信じたい。愛に忠実なプレイヤーもいる。だが自分の評価が反映された年俸という数字を見て、将来を決める者が多いのではないか。

アーセナルはこのことをどう考えているのだろう。個人的には、デメリットが多いこの規定は少々理解に苦しむものなのだが…。



以上のように、2つの項目でメリット、デメリットを上げてきたが皆さんはどう思われただろうか。私の考えは上記したとおりである。方法論としてはありだと思う。が、必ずしもメリットだけだとは思わない。デメリットも多いわけだし、現に現在はデメリットの方が目につく状態になっている。

アーセナルがこの状況をどのようにして打開していくのか。現状を貫くのか、変化する時期が来たと判断するのか。そろそろタイトルが恋しいアーセナルだけに、彼らの動きに注目したい。

posted by so-ma | 05:00 | 渾身コラム | コメント(25) | トラックバック(0)
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2008年05月12日

プレミアシップ、運命の最終節 【プレミアF】

2008年5月11日は、大晦日であり、元旦である。

長かった07-08シーズンがこの日をもって幕を閉じるのだから、イングランド・フットボール・シーズンにおける大晦日と言い換えられるだろう。

そして、この日からファンたちの1年は始まる。王者に輝いた者はこの日から約1年間王者の称号を手にし、ライバルたちは苦虫を噛み潰してこれからも日々を過ごさなければならない。残留した者は歓喜に沸き、来シーズンへの想いを馳せられるが、降格した者にとってはこれから1年間、悔しさを胸にとどめて厳しい下部ディヴィジョンでの戦いに挑まなければならない。太陽が燦燦と輝いているプレミアシップという舞台を経験した者にとって、日陰で肌寒さすら感じるチャンピオンシップへと気持ちを切り替えることは容易ではない。

そんな運命の1日を振り返ってみることにしよう。

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(左から順位、チーム名、試合数、得失点差、勝点)

1 Man Utd 38 58 87 
2 Chelsea 38 39 85 
3 Arsenal 38 43 83 
4 Liverpool 38 39 76 
--- --- --- --- --- --- --- --- --- --- --- ---
5 Everton 38 22 65 
--- --- --- --- --- --- --- --- --- --- --- ---
6 Aston Villa 38 20 60 
7 Blackburn 38 2 58 
8 Portsmouth 38 8 57 
9 Man City 38 -8 55 
10 West Ham 38 -8 49 
11 Tottenham 38 5 46 
12 Newcastle 38 -20 43 
13 Middlesbrough 38 -10 42 
14 Wigan 38 -17 40 
15 Sunderland 38 -23 39 
16 Bolton 38 -18 37 
17 Fulham 38 -22 36 
--- --- --- --- --- --- --- --- --- --- --- ---
18 Reading 38 -25 36 
19 Birmingham 38 -16 35 
20 Derby 38 -69 11 


■ユナイテッド2連覇達成

Man Utd take Premier League title
Chelsea 1-1 Bolton

結局、メイクドラマは起こらなかった。

やはりユナイテッドは強い。今期ユナイテッド以外の4強と引き分けているウィガン相手だったが勝利を取りこぼすことなく2-0で完勝した。スタメンには今期のベストメンバーと考えられる面子が揃い、しかも得点を決めたのは今期ユナイテッドを引っ張ってきたロナウドと、ユナイテッドを築き上げてきた功労者であるギグスというのだから、スコアボードにすらユナイテッドの強さが反映する結果となっている。

対するチェルシーは、怒涛の追い上げ空しく、ボルトンの前に力尽きた。前回、いつ得点を決めたのか思い出すのに苦労するほどの時間、ゴールを決めていなかったシェフチェンコのゴールで先制するもロスタイムにCKからデイビスに決められ万事休す。

ある意味、今期を象徴するような結末だったといえる。ユナイテッドは先制し、しっかりと追加点を決めたのに対して、チェルシーは追加点を奪えずに、最後の最後で失点。チェルシーはこういった脇の甘さが無ければウィガンからも勝点3を奪えただろうし、数字上では優勝も可能だっただけに悔やまれる。(スタンフォードブリッジでのウィガン戦もロスタイムに失点し、勝点2を失った。)ただ終盤の追い上げは見事だったし、アーセナル戦やユナイテッド戦、CLリバプール戦など重要な試合に勝利してきている勝負強さには目を見張るものがあった。この悔しさは、5月21日、モスクワの地で是非とも晴らしてもらいたい。


そして、チェルシーの甘さとは対照的にしっかりと勝点を積み重ねてきたユナイテッドの優勝は至極順当な結果だったといえるだろう。

得点王に輝いたポルトガルの若きドリブラーを筆頭に、素晴らしいプレイヤーが揃っており、若さと老獪さが融合したチームは時に憎らしいほどの強さを見せた。エンターテイメント的な観点からみても高いポイントをつけることが出来るのではないか。安定した守備陣と構成力の高い中盤、運動量のテヴェスとパクチソン、そしてチームの柱であるルーニーとロナウドが絡む攻撃には胸を躍らされた。

まだCL決勝が残っているとはいえ、とりあえず2連覇を祝福したい。本当に、おめでとう!


■エバートン、再び欧州へ

Everton 3-1 Newcastle
West Ham 2-2 Aston Villa

こちらも妥当な結果に終わった。エバートンは難敵ニューカッスルをホームで見事粉砕したのに対して、ヴィラはモチベーションが無かったといって等しいウエストハムを相手に終盤までリードするも結局ドロー。この結果、勝点3を上積みしたエバートンがUEFAカップ出場権を手にした。

終盤、強豪との対戦が続き、やや息切れしてしまった感のあるマージーサイドの青だがシーズン半ばに見せていた堅守速攻は、これぞエバートン、と思わせる出来だった。選手層がそれほど厚くないエバートンだけに、シーズン通して高いパフォーマンスを維持することは難しいだろうが、来季に向けて戦力を整えてほしい。「プレミアは4強以外大したことない」と裏口を叩かれないためにもそろそろ欧州での結果がほしいところだ。

ちなみにこの日、筆者はアプトンパークを訪れていたわけだが、久しぶりにホームでいい空気を感じることが出来て満足している。内容的にはヴィラに押され、ハマーズは攻撃の形を持たずになんとなく試合を進めていたが最後にディーン・アシュトンの素晴らしいゴールが決まり、ドローに持ち込んだ。今期は怪我人が多く、満足のいくシーズンではなかったが、最終的にはトップ10でフィニッシュできたわけだから合格点を与えられるだろう。ただどうにかチームとしての形を来期は作り上げてほしい。メンバー的には欧州行きを争ってもおかしくないだけに、カービッシュリー監督の手腕が問われるところだろう。


■生き残ったのはフラム!

Fulham pull off great escape 
Reading sink Rams but go down 
Birmingham relegated despite win

個人的には優勝争いなどよりよほど気になっていた残留争いの行方だが、フラムがポンピーに競り勝ち、自力で残留を決めた。この結果、バーミンガムとレディングは共に大勝を収めたものの、わずかに及ばず。2クラブ共にチャンピオンシップへの降格が決定した。

シーズン序盤は北アイルランドコネクションが振るわず、サンチェス監督が解任されるなど不振に喘いだフラムだったが、怪我により戦列を離れていたジミー・ブラードやマクブライドといった核の選手が戻ってきたことで息を吹き返す。そして終盤戦の残留に向けた重要な試合で勝点3を積み重ねられたことが結果へと繋がったといえる。特にバーミンガムとの残留争い直接対決での勝利は様々な意味で大きなものだった。サンダーランドにホームで敗れたときには降格を覚悟したものだが、今となってはいい思い出である。

レディングはフラムとは対照的に、シーズン中盤まではまずまず悪くないポジションに位置していたものの、完全に失速してしまった。特に残留へ向けて士気が上がるであろう終盤戦に攻撃陣が振るわず、ダービー戦を除くここ6試合ノーゴールというのだから降格という結果は仕方ないといえる。チャールトンにレンタルしていたリタを呼び戻すなどやれることはやった印象だが力及ばずといったところか。

バーミンガムはシーズン途中にスティーブ・ブルース監督がウィガンに引き抜かれるなど激動のシーズンを過ごしたといえる。その後、マクリーシュ氏が後任として監督の座につき、冬の市場でエバートンから獲得したマクファーデンが完全にエースとして君臨。得点を重ねるなど明るい要素は少なくなかったが報われなかった。何よりバーミンガムダービーやライバルとの直接対決でことぼとく敗れたことがこのような結果に繋がってしまったといえる。(相手はレディング、ウィガン、フラム。後ダービーにも引き分けたは響いた。)


フラムは残り、レディングとバーミンガムは降格した。3チームの間に大きな差があったとは思えない。気持ちの問題、あるいは運といった要素がクラブの命運を分けたのではないか。そういう意味ではこれ以上なく人間的で、これ以上なく残酷で、まさに人生な様なものが、この残留争いから見えてきた気がする。


さて、07-08シーズンは今日をもって幕を閉じました。総括は次回以降に書くとして、まずは素晴らしい戦いを我々に見せてくれた選手や監督、各クラブの方々にお礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。選手はしっかり休み、クラブ関係者は夏に命をかけて、来シーズンへ挑んでください。

そして各クラブを応援していたファンの皆様、本当にお疲れ様でした。
08-09シーズン、プレミアシップも白熱した、人々を惹きつけてやまない魅力に溢れたものになることを心より願っています。



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2008年05月11日

ロングボールの行方 ~クリスタルパレス×ブリストルシティ~ 【プレミアF】

■Crystal Palace 1-2 Bristol City

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セルハーストパークへと足を運んだパレスのファンたちは何を思って帰路についたのだろうか。第2戦への期待か。それとも来期も今期と同じステージで戦わなければならないことに対しての失望か。 柔らかな陽射しがピッチを照らす土曜の正午過ぎ、プレミアシップへの最後の切符をかけた熱い戦いは、最後の最後にドラマが待っていた。
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■全てをぶつけて… 正直、あまり試合内容について語るべきことはない。純粋な気持ちのぶつかりあいだった。今シーズンの総決算となる試合だったが戦術的に優れているところなどまるで無かった。ロングボール、ロングボール、そしてロングボール。心配になるくらい、技術的には稚拙で、古典的で、フラストレーションの溜まる試合展開だった。 普段なら何事も無かったかのように再開される自陣でのFKさえ、この日は攻撃手段の一つ。ほとんどプレーが途切れるたびに空中戦の強いCBは敵陣へと上がり、送られてきた信じられないほど弱弱しいボールを相手に跳ね返されては自陣へと急いで戻っていく。この繰り返しだった。 クリスタルパレスを前回見た時、攻撃の形が無く、個人の能力に依存している部分が大半をしめていると書いたが、全くその通りだった。チェルシーからレンタルできているスコット・シンクレアは時折相手の脅威となるドリブルを披露していたものの、その他には可能性を感じるプレーは運任せのロングボールくらい。期待していたベン・ワトソンもこの日は精細を欠き、特にセットプレーではミスを連発していたことが悔やまれる。 ブリストルシティにしても同じことが言えた。ただパレスよりはパスを繋ごうという意識が見られ、現にゲームを支配していたのはシティだった。 試合は後半、ブリストルシティがセットプレーから見事に先制点を挙げて、貴重なアウェイゴールを獲得する。だがパレスも猛攻を開始。最初は空周り気味の攻撃だったが、本来CBの選手を前線へ配置する強攻策に出ると、このパワープレーが実り、PKを獲得する。これをこの日は不調だったが間違いなくこのチームの核であるワトソンが決めて同点に。 ちなみに触れていなかったスタジアムの雰囲気だが言わずもがな心地よいものがあった。この得点シーンしかり、ファンがチームを支えていることを感じられる時間だった。 だからこそ、胸が痛くなってしまう。「5分」と表示されたロスタイムに沸いていたパレスのファンは、その数分後、失意の表情でスタジアムを去ることになってしまったのだから。ロスタイム突入して間もなく、ブリストルシティのノーブルが放った強烈なミドルシュートがパレスのゴールに突き刺さったのだから。 ホームでの1-2。闇夜に浮かぶプレミアへと繋がる道に灯っていた街灯が消え、ゴールへ辿り着くことは極めて困難となった。残っているのは月明かりのみ。この光を頼りに、まずはウェンブリーへと駒を進めることが出来るのか。パレスの真価が問われている。 ■ロングボールという現実 ~ニール・ワーノックについて~ ニール・ワーノックという人物は非常に古典的な人物であると思う。それゆえ、彼のチームが展開するフットボールも古き良きイングランドのフットボールという印象。ただ、こういっては聞こえはいいが、逆にいえば攻撃の形が無いフィジカル重視の時代に取り残されたフットボール…とも言い換えられる。 この試合に関してはまさに後者が相応しかった。重要な試合であることは分かるが、自陣から相手ゴール前へロングボールの放り込みを前半の早い時間帯から繰り返しているようでは…。シティの弱点が空中戦なのであれば話は別だが、総じて空中戦に勝利していたのはシティ。相手云々ではなく、ロングボールに頼った彼のやり方が前面に出た試合だといえる。 彼がパレスに就任した際、このチームの状態は酷く、降格の危機すらささやかれていたことを考えると、プレーオフにチームを導いたことは賞賛に値するだろう。 だがそこまでが限界だということがこの試合で分かってしまった。ロングボールだけでは年々ハイレベルになっているプレミアシップでは勝てないし、リーグに参加することすら難しい。あるいは運により、もたらされる得点もあるかもしれないが、1-2で敗れたという現実はパレスに重くのしかかっている。よほどの何かが彼らに味方しない限り、ウェンブリーへ駒を進めることは至極困難だろう。 ニール・ワーノック。06-07シーズンに率いていたシェフィールド・Uの降格の際、ウエストハムにいちゃもんをつけ、ベニテスに噛み付き、ユナイテッドをも目の敵にした彼だが、ひとつの時代の終わりは刻一刻と迫ってきている。



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2008年05月10日

アーセナルに黄金期は訪れるのか? 【プレミアF】

「今シーズン、若手が成長したから、来シーズンこそ素晴らしい成績が残せる」

アーセナルのファンたちは、3位に終わるであろう07-08シーズンを上記のような言葉でまとめることだろう。実際に、シーズン終了を前にしてこのような趣旨の発言を目にすることは多い。

それもそのはず。大黒柱のティエリー・アンリがバルセロナへと移籍し、経験豊富なベテランプレイヤーであるフレディー・リュングベリもクラブを去ったことにより、ガナーズの命運は若いプレイヤーたちに託された。シーズンが始めってみれば「優勝争いに絡むことすら出来ない」という前評判を覆し、序盤から首位を独走。中盤から終盤にかけて、疲労の蓄積とエドワルドのアクシデントが重なったことに加え、経験の乏しさから重要な試合を相次いで落としてしまい、タイトルレースから脱落してしまったが十分に評価できるシーズンだったといえる。

完全にチームの核となり、アーセナルのタクトを握っているセスク・ファブレガスを筆頭に、マシュー・フラミニ、アデバイヨール、エブエ、ガエル・クリシー、フィオ・ウォルコット、ニコラス・ベントナーなど、25歳に満たない若いプレイヤーたちは着実に力をつけ、経験という自分たちに無かったものを得たことだろう。私自身、彼らの成長を願ってやまないし、欧州でも1、2を争う美しいフットボールの完成形を観てみたい気持ちはある。だが同時に私は思ってしまう。

「アーセナルに黄金時代が到来する日は、本当に来るのか」と。


■数年前から叫ばれている「黄金時代の到来」

03-04シーズン、アーセナルはリーグ無敗優勝というイングランドフットボール史に燦然と輝く偉業を達成し、黄金時代の到来を予感させた。前述のアンリやフレディーを筆頭に、デニス・ベルカンプ、パトリック・ヴィエラ、ロベール・ピレス、A・コール、ソル・キャンベル、ジウベルト・シウバにローレンといった実力者を擁し、また若手育成に定評のあるアルセーヌ・ヴェンゲル監督の下、有望株が着実に力をつけていたからである。

ただ、実際にはこの時代は長く続かなかった。49試合連続無敗記録をユナイテッドに破られると、その敗戦を引きずった結果、優勝を逃す。そしてヴィエラの移籍を合図に、無敗優勝に貢献したプレイヤーたちは次々とアーセナルを去っていったのである。現在では03-04シーズンを知り、今もなおレギュラーとして活躍している選手はコロ・トゥレぐらいとなってしまった。


■素晴らしい若手は育つものの…

素晴らしいフットボールを展開し、素晴らしい結果を残している反面、このクラブを去るプレイヤーは少なくない。アーセナルのクラブ方針である30歳以上は単年契約という方針をのめなかった者(ヴィエラ、ピレス等)、年俸に納得がいかなかった者(A・コール等)、イングランドに馴染めなかった者(レジェス等)、クラブに留まれなかった個人的理由を持つ者(アンリ、キャンベル等)、若手の台頭もありレギュラーを獲得できなかった者(ローレン、シガン等)など理由は様々だが、実力の問題でクラブを後にしたわけではない主力選手の方が多いくらいだ。

その穴をセスクを筆頭に若手選手が埋めてきたものの、無敗優勝時代の輝きを取り戻すまでには至らず。そして04-05シーズンも06-07シーズンも、例の「来期こそは」との声が聞かれたわけだが、いまだにあの輝きを取り戻せてはいない。


■またひとり…負のスパイラル

しかも今期、また1人アーセナルを去る者が現れた。セスクの横を縦横無尽に駆け回り、主力の1人として活躍したマシュー・フラミニである。彼もまた今期成長を遂げた1人であり、実力的には来期もレギュラーとしてピッチに立てることの出来る人物だ。だが、契約(年俸の問題等)面で好条件を提示したミランにあっさりと寝返り、来期は赤と黒のユニフォームに袖を通すこととなる。

確かにプロである以上、自分を高く評価してくれるクラブへ行くことは理に適っているし、当然だろう。だが4年前から手塩にかけて育ててきたプレイヤーがこうもあっさりと出て行ってしまうというのは…。これではいくら素晴らしい若手を育てても追いつかない。

クラブ側からすればやむを得ない部分はある。経済面で他のビッグクラブより劣っており、単年契約等のクラブ方針は曲げられないだろうし、法外な年俸を提示することもできるはずがないのだから。だからこそ、若手を安い値段で取ってきて育てているわけだが、その選手たちもタダで去ってしまう現状…。

フレブのインテル行きやエブエの周辺でも移籍話が絶えない現状は、今期を来期への布石として考えていたであろうヴェンゲル監督にとって頭痛の種となっていることだろう。また一から来期の構想を練らなければならないのだから。大黒柱であるセスクがアーセナル愛を口にして憚らないことが唯一の救いだが、これでは強大なライバルがいるプレミアシップにおいて毎年タイトルを取り続けることは難しいだろう。

アーセナルファンはこの現状をどう思っているのだろうか。それにしても…知り合いのアーセナルファンの口癖ともなっている言葉が頭をよぎってしまう。

「やっぱ金なのか」


個人的にはアーセナルの方針が間違いだとは思わないし(頑なにベテラン選手を獲得しないところは「?」だが)、このやり方を貫く姿勢は素晴らしいと思う。しかし肝心の選手たちを長くクラブに繋ぎとめていられない現状ではいくら素晴らしいフットボールを披露しようとも、彼らの黄金時代を築くことは極めて難しいだろう。この体質を変えることが出来なければ、黄金時代どころか、プレミアシップのタイトルひとつを獲得することでさえも………。

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2008年05月09日

フーリガンに関する報告書 【プレミアF】

“イングランド=フーリガン”

そんなイメージを抱く方がいまだに多いかと思います。ですが実際に現地で80試合近くを観戦している私ですが1度としてフーリガンと遭遇したことはありません。

フーリガンとは何なのか。イングランドは誤解されていないか。

イングランドを愛する者として、これは皆さんに伝えておかなければならない情報だと思っています。なので、今回は以前あるサイトに掲載したコラムを再掲載という形で、皆さんに読んでいただきたいと考えております。

いつも以上に堅苦しい文章ですが、よろしければお付き合いのほどを。


■フーリガンに関する報告書

私が知る限り、日本に“フーリガン”というワードが浸透した背景にはフットボールが存在した。「フーリガンと呼ばれた少年たち―子供たちの大英帝国―」のあとがきにはこのような一節がある。

「本書(1992年1月発行)が世に出てから七年あまり。―――その間をふりかえって気づく最大の変化は、「フーリガン」という言葉のこの浸透度ではないだろうか」

1990年に終止符が打たれたサッチャー政権における負の遺産として残された格差社会や現在もなお色濃く残る階級問題が当時の英国フーリガンに何らかの影響を及ぼしていたとも考えられるが1992年といえばプレミアシップが開幕し、フットボールを観戦するために必要な環境が整えられた年である。事実、ヘイゼルの悲劇(1985年)やヒルズボロの悲劇(1989年)を越える惨劇はこれ以降起こっていない。

では1992年以前には世間であまり認知されていなかった“フーリガン”という言葉がなぜ日本で浸透したのか。これは容易に説明がつく。

1992年は日本初のプロサッカーリーグであるJリーグが開幕した年であり、翌年の1993年は日本サッカー史における最大の“事件”として語り継がれているドーハの悲劇が起こっている。つまり、日本においてサッカーという競技が、歴史上最も注目されていた年のひとつだったといっても過言ではないのだ。

後のアメリカW杯、フランスW杯におけるサッカーへの注目度も含めて、この時期に“フーリガン”という言葉が急激に日本へ輸入され、定着したと考えても不思議はないだろう。そして2002年日本にW杯を招聘するに辺り、“フーリガン”の一般名詞化は決定的となった。私自身、フーリガンという言葉を意識するようになったのはこの頃からである。やはりフーリガンが浸透した背景にはフットボールが存在していたのだ。

しかし多くの者はフーリガンという言葉は知っていてもその成り立ちやフットボールとの関わりについては知らない。近年、イタリアやアルゼンチンなどでフーリガン問題が表面化し、全世界に危険は潜んでいることが明るみになったものの、依然として“フットボール・フーリガン=イングランド”と認識する者が多い。(個人的にはこれが大きな問題だと考えている。)

ゆえに今回は、フーリガンとはどのようなものなのか?フーリガン問題を考える上で何が重要なのか?について触れてみたいと思う。


■“フーリガン”の起源は?

まず“フーリガン”という言葉について触れておく必要がある。今でこそ辞書などでも“フーリガン=熱狂のあまり騒動を起こすサッカーファン”という表記がされ、世間でもこのように認識されているが厳密に言えばこれは正しくない。

第一に、正確にはフットボールの試合で暴れる者は“フットボール・フーリガン”であり、フーリガンという言葉自体はフットボールと混ぜて考えるべきものではない。もともとのフーリガンの意味は「暴れ者、ごろつき、不良」であり「フットボールにおいての…」などの注釈はない。

では第二の理由を挙げる前に、ここでは少しフットボールとは離れ、改めてフーリガンという言葉の意味とこの言葉が生まれた背景である19世紀のイギリスについて振り返ってみることにする。


■19世紀イギリスの栄光ある孤立

言葉の意味を知る上で重要な要素となるのが、その言葉の起源を知ることであろう。ただ実は“フーリガン”の起源は明確には分かっておらず、今なおこれに関する議論がなされ、諸説入り乱れている。いくつかある説の中で共通していることといえば「当時のロンドンの特定地域に縄張りを持つ不良のリーダーの名前」であること。あるいは「悪党として名を知られたアイルランド人の名」であるということ。つまり現在最もポピュラーな説として考えられているのが「アイルランド人の悪党・不良の名」がフーリガンという言葉と結びつくのではないか?というものなのだ。事実、もともと“フーリガン”は英語ではなく、アイルランド語である。

ここで疑問なのは、なぜ英語が絶対的公用語のイギリスにおいてアイルランド語の“フーリガン”が当てられたのか。ここが面白いところ。実は“フーリガン”という言葉には当時のイギリスが抱えていた問題が凝縮されている。

「栄光ある孤立」

義務教育の社会科の授業を受けたものなら間違いなく一度は目にした事のある言葉だろう。言うまでもなく、19世紀のイギリスが非同盟政策を敷いて国際的に孤立していたことを象徴する言葉である。

これが“フーリガン”と何の関係があるのか?感の良い方ならお分かりの方もいるだろう。

“フーリガン”という言葉がイギリス中に知れ渡ったのは1898年だったといわれている。栄光ある孤立を放棄したのが1902年なわけだから、政策が続きながらも確実に時代の流れに取り残されつつある現状に揺れていた頃なのだ。そんな時勢を象徴するように、イギリス中の都市では(とりわけ労働者階級の)若者集団による暴動問題が深刻化していた…。

つまりだ。
当時の(中産階級の)イギリス人たちの間ではイギリス国内で起こるこれらの現象から目を背けたいという、イギリスとは関係のない“非イギリス的現象”として見たいという心情が働いていたのである。

ゆえに外来語(アイルランド)に起源を求め、「暴れ者、ごろつき、不良」の意味を持つ“フーリガン”という新語が英語として誕生したのだ。

確かにフットボールとフーリガンは共にイギリスで起こった(生まれた)。これは事実だ。だが上記したように、“フーリガン”はフットボールが原因で出来た言葉ではなければ、フットボールに限定した行為でもない。根本的なフーリガン問題の理解を深めるためにもこの事実は是非覚えておいてほしい。


■フーリガンはフットボールに“熱狂”しているのか

さて、長くなったが第二の理由に移ることにしよう。
第二に、必ずしも「熱狂のあまり」暴れるとは限らないという点が挙げられる。

確かに酔った勢いだとかサポーター同士で対立しあう険悪なムードが暴力に発展することは多々ある。そして残念ながら手を上げてもこの“非日常的行為”が決してめずらしい光景ではない環境がスタジアム等にはあった。

しかし多くのフーリガンの自伝やフーリガンに関するレポートなどに目を通すと、フーリガンたちはフットボールに熱狂するのではなく、暴力に熱狂していることが分かる。つまりフットボールを目的としてスタジアムやパブへ行くのではなく、最初から騒ぎを起こすためにそれらの場所へ足を運ぶ“確信犯”が大多数をしめていたのだ。例えば、フーリガンたちの行動を綴った「フーリガン戦記」には次のような“事実”が記されている。

「そいつを、ここ、サッカーの試合でやらなかったら、どっか別のとこでやるだけだ。……そいつはおれたちのなかにある。」

ここでいう“そいつ”とは暴力のことである。つまり「暴力をフットボール・スタジアムで振るうことが出来なければ、どこか別のところで……」というわけだ。現代的に言うならば、本来歌を歌うことが目的であるはずのカラオケボックスに、ストレスを発散するために行く…といった感覚だろうか。少し違うかもしれないがニュアンスはお分かりいただけるかと思う。今でこそ人々の興味が多様化し、行動の選択肢が大いに増えているが当時はそういった場が限定されており、数少ないストレス発散の場がスタジアムだったと考えられる。

このことからもフットボールへの熱狂と暴力が必ずしも結びついていないことが分かる。問題はフーリガンたちの介入を許してしまうスタジアムやシステムにもあるのだ。

確かにフットボールの歴史を紐解けばフットボールと暴力との関連性は否定できない。フットボールはもともと村同士で競われる遊び(宗教行事)だったが勝利に固執するあまり、お互いを妨害し小競り合いが多発し、最悪の場合死者が出るケースも少なくなかった。

だがフットボールのルールが確立され、戦いではなくスポーツとして行われた時点でこの2つは切り離して考えるべきでだろう。上記したとおり、フーリガンという言葉の起源がフットボールに関係しているわけでもない。


■フーリガンを考える上で…

・フーリガン=フットボールでとらえないこと

・所謂フーリガン行為は、フットボールとは関係のない場面でも起こりえるということ
(ギリシャのバレーボールの試合で起こった事件は記憶に新しい)

・フーリガン=イギリス(イングランド)というイメージがスケープゴートになってしまっているが、フーリガン行為は世界中のどんなところでも発生する可能性を秘めているということ

・フーリガン行為という名称がつかなくとも似たような現象は各地で起こっていること


フットボールが“フーリガン”を広めてしまったことは事実であるが、これらの真実を念頭に置き、問題を考えていかなければならないと思う。

「責任転嫁じゃないか?」こう思われる方もいるだろうが私はそう思わない。事実、現状はフーリガンという言葉に全てを押し付け、問題の本質を隠している節があるからだ。

完全に、とは言わないがイングランド国内のフーリガン問題はスタジアムの整備(立見席の廃止、全席指定制)でほぼ解決した。今では日本人女性が一人で安心して観戦できるほどで、欧州一安全との評判もある。つまりスタジアムが「そいつ」を振るう場所ではなくなったということだ。環境の整備により、フーリガン問題は改善できることをフーリガン発祥の地イングランドは世界に示して見せたといってよい。

逆に06-07シーズン、CLローマ対マンチェスター・U戦でのフーリガン問題は警備面の不備が指摘されていると同時に、問題を起こしたのがイングランド人(=フーリガン)という固定観念が原因の根源ではないか。イタリア国内でフーリガン行為が起きたのも、以前から指摘されていたスタジアムの整備(警備面も含む)が不十分で「そいつ」を振るう場所を与えてしまったところに問題があったことは明らかである。

スケープゴートに惑わされては的確な議論はできない。問題も解決できない。フーリガン問題は思っている以上にデリケートな問題だ。今後もどこかでフーリガン行為が発生してしまうだろうが、その度に本質を見て議論を重ねてほしいものである。

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引用、および参考文献

フーリガンと呼ばれた少年たち(井野瀬久美恵著)
フーリガンの社会学(ドミニック・ボダン著)
フーリガン戦記(ビル・ビュフォード著)

posted by so-ma | 02:46 | 渾身コラム | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年05月08日

07-08 チャンピオンシップ総括 【プレミアF】

プレミアシップは最終節を残し、優勝争い、UEFAカップ出場権争い、残留争いがそれぞれ大詰めを迎える中、チャンピオンシップ(実質2部)は一足先にシーズンが終了した。

以下、最終的な順位表である。(左から順位、チーム名、試合数、得失点差、勝点)

1 West Brom 46 33 81 
2 Stoke 46 14 79 
--- --- --- --- --- --- ---
3 Hull 46 18 75 
4 Bristol City 46 1 74 
5 Crystal Palace 46 16 71 
6 Watford 46 6 70 
--- --- --- --- --- --- ---
7 Wolverhampton 46 5 70 
8 Ipswich 46 9 69 
9 Sheff Utd 46 5 66 
10 Plymouth 46 10 64 
11 Charlton 46 5 64 
12 Cardiff 46 4 64 
13 Burnley 46 -7 62 
14 QPR 46 -6 58 
15 Preston 46 -6 56 
16 Sheff Wed 46 -1 55 
17 Norwich 46 -10 55 
18 Barnsley 46 -13 55 
19 Blackpool 46 -5 54 
20 Southampton 46 -16 54 
21 Coventry 46 -12 53 
--- --- --- --- --- --- ---
22 Leicester 46 -3 52 
23 Scunthorpe 46 -23 46 
24 Colchester 46 -24 38 


■悲願の昇格を果たしたのは…

チャンピオンシップを制したのはウエストブロムだった。ケビン・フィリップス、ゾルタン・ゲラ、ジョナサン・グリーニング他、プレミアシップでの経験が豊富なプレイヤーたちを擁し、圧倒的な攻撃力で頂点に立ったのだ。得点88、得失点差33は断トツの数字である。自信の表れからか、トニー・モウブレイ監督は来期、プレミアシップの舞台でも「攻撃的サッカーで挑む」と意気込んでいる。

2位に入ったのは古豪ストーク・シティ。ウエストブロムとは対照的に、こちらはしぶとく堅実に昇格を決めた印象だ。例えば優勝したウエストブロムの敗戦数が11なのに対して、ストークはわずかに9。圧倒的な支配力で試合を制すというよりも負けないフットボールが実を結んだといえる。

両チーム共に素晴らしい結果を残したことに拍手を送りたい。来期、プレミアで戦うにあたっては双方課題は多いが(ストークはタレント不足、ウエストブロムはスタイル上はまれば恐いが意外と簡単に折れてしまう可能性も)、善戦し、旋風を巻き起こしてくれることを期待する。


■最後の椅子を制するのは?

そして注目の昇格をかけたプレーオフへと進出したのはハル・シティー(3位)、ブリストル・シティ(4位)、クリスタルパレス(5位)、ワトフォード(6位)。プレーオフ進出の可能性があったウルブス、イプスウィッチはわずかに及ばず、苦渋をなめることとなった。シーズン中盤までプレーオフ圏内をキープしながら終盤、突然失速したチャールトンの昇格を願っていた筆者としては少々残念だが、これも力が拮抗し弱肉強食のチャンピオンシップでは仕方のないことである。

プレーオフでは3位と6位、4位と5位がホーム&アウェイ方式で対戦し、ウェンブリーでの決勝を目指す。

以前観戦に訪れ、その時は「このままでは昇格は厳しいかな」と書いたクリスタルパレスだったがその後レンタルで獲得した戦力が噛み合い、4勝1敗の好成績でプレーオフ圏内に滑り込んだ。しかもこの間の対戦相手にはストーク、ワトフォードが含まれていたのだから、タフなライバルを相手によく勝ちあがったものだ。それもディヴィジョン最小失点42をたたき出した堅守があってこそのものだろう。

プレーオフになったらディヴィジョンでの順位は関係ない。6位が勝ちあがるケースなどざらである。個人的にはロンドンに住んでいることもあり、パレスやワトフォードに期待したいと思っているが果たして。プレーオフ1回戦ファーストレグは今週末開催される。昇格の最後の椅子を手にするのは一体どのクラブになるのだろうか。


■無念の降格…

そして降格についても触れておかなければならない。降格の淡き目にあったのはコルチェスター、スカンソープ、そしてレスター。最終節、レスターはストークとのアウェイ戦で善戦したものの、わずかならが残留ラインには届かなかった。いくら主力が抜け、拮抗した力の中ディヴィジョンを戦っていたとはいえ、つい数シーズン前までプレミアシップに所属していたのだから、少々驚きである。チャンピオンシップのレベルも侮れないものだ、と改めて考えさせられる。

一方でコヴェントリー、そしてセインツ(サウサンプトン)は何とか生き残った。個人的にセインツの降格だけはどうしても避けてほしかっただけに、結果には満足といったところか。ただ来期は昇格争いに加わってほしいものである。


■新たなる挑戦者

最後に、来期チャンピオンシップに加わるクラブについて少し。リーグ1(実質3部)を断トツで制したスウォンジーがいち早く昇格を決め、2位には古豪中の古豪で、1970年代から80年代にかけてイングランドのみならず、欧州を席巻したノッティンガム・フォレストが入った。そしてプレーオフにはあのリーズも残っており、こちらからも目を離せない。

正直、どのようなチームに仕上がっているのかはほとんど分からないが、彼らが新たなる息吹をチャンピオンシップにもたらしてくれることを期待する。



さて、プレーオフを残しているとはいえ、一応シーズンは終了し、ひと段落した。タフなシーズンを戦い抜いた各クラブ、選手そしてファンの皆さんにはお疲れ様と声をかけ、ゆっくりと来る来季に向けて英気を養ってもらいたい。

本当にお疲れ様!そしてまた来シーズン会いましょう!

posted by so-ma | 14:51 | 07-08 英国フットボール | コメント(6) | トラックバック(0)
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2008年05月07日

プレミアシップ現地観戦に関する体験談、大募集! 【プレミアF】

20080506-01.JPG
このたび、プレミアFでは皆さんのプレミアシップ観戦に関する経験談を募集したいと思います。 沢山の体験談が集まれば、多くの方の参考になるでしょうし、ご自身の体験談をここに書いていただくことによって、他の方もそれに反応し、より多くの情報が集まるのではないか、と考えています。 分かりやすいように目的を箇条書きすると… ・初のプレミアシップ観戦を考えている方の参考のために! ・観戦経験が豊富な上級者の方は、観戦の夢を抱いている同胞のために! ・次回の観戦旅行をより良いものとするために!(そのために、まずは自分の体験談を!) といったところでしょうか。 また、意見交換の場としても使用していただいて構いません。掲示板のように。 体験談、質問、ご意見等はコメント欄に、お願いします。 皆さんの善意が、皆さん自身の今後のプレミアライフをきっと有意義なものにすることでしょう。プレミアシップ観戦をより身近なものとするために、ご協力をよろしくお願い申し上げます。


よろしければ以下のフォームをコピーして使用してください。
名前はご自分のものを、日時はアバウトで結構です。あくまでも任意ですので、フォームを使わなくてもかまいません。

名前【】
観戦回数【】
対戦カード【】
試合日時【】 
チケット入手方法【】
チケットにあてた費用【】

以下、自由記入欄(移動手段や滞在方法等を含めた体験談、アドバイス等を書いていただければ幸いです。)


■リンク集

プレミアシップ観戦ガイド、その1 ~はじめに~
プレミアシップ観戦ガイド、その2 ~心構え~
プレミアシップ観戦ガイド、その3 ~ツアーの是非~
プレミアシップ観戦ガイド、その4 ~チケット入手方法~


■体験談を寄せてくださった皆様へ

コメント欄は読者の方々に活用してほしいと考えているため、感謝の言葉をコメント欄に書くことはしませんが、変わりにここに記しておきたいと思います。

コメントくださり、本当にありがとうございます。これからも何かあった際には知恵をお貸しください。よろしくお願いします。


posted by so-ma | 08:03 | 英国フットボール 観戦ガイド | コメント(6) | トラックバック(0)
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2008年05月07日

プレミアシップ観戦ガイド、その4 ~チケット入手方法~ 【プレミアF】

“プレミアシップのチケットは入手が困難である”

漠然と、こんなことを思っている方が多いかと思いますが、必ずしもこれが正しいとはいえません。よほどのビッグカードでもない限り、我々旅行者でも簡単にチケットを手に入れることが出来ます。例え、それがビッグクラブ絡みの試合であったとしても。

ここではそんなチケット購入についてのHow toを記しておこうと思います。


■チケット入手方法

大きく分けて3通りの入手方法がある。

1.クラブから直接購入する
2.代理店に依頼する
3.ダフ屋から購入する

基本的には「1」で問題ないだろう。常に満員のイメージがあるプレミアシップも近年はチケットの高騰などにより観客動員数の低下が問題視されているくらいだ。ジェネラル・セール(一般発売)になる日程を調べ、早めに予約すれば確実だろう。カードによっては当日券を求めても十分に入手は可能である。実際、私が購入したチケットはほとんどが事前に直接クラブのHPでブッキングしたもの、あるいは当日券だ。

あるいはクラブのメンバーシップ制度に加入するという手もある。これならより、入手の難しいと考えられるチケットでも手に入れることが出来るケースは増えてくるだろう。

加えて、現在はエクスチェンジ・チケットという制度がある。チケット購入者が試合にこられなくなった際、買ったチケットを他者に譲ることの出来るシステムだ。ゆえに、例えビッグカードでも当日の朝早くにチケット・オフィスを訪ねれば購入することは不可能ではない。

下記は各クラブから直接チケットを購入する際の目安である。いずれもホーム・スタジアムで行われる試合。チケット入手難易度は低い方からE、D、C、B、A、Sで表記。


アーセナル(Arsenal) 
http://www.arsenal.com 

チケット入手難易度…S

アーセナルはメンバーズカードがそのまま試合のチケットとなるため、ジェネラルセールは行われず、クラブメンバーに加入しなければ始まらない。メンバーシップは3段階あり、位が高い順にゴールド(シーズンチケットホルダー)、シルバー、レッドとなっている。新規で加入する者はレッドメンバーからスタート。

クラブメンバーシップに加入することは、ひとつの手であるがアーセナルに関してはレッドメンバーですらチケットを入手することは困難というのが実情である。リーグカップやFAカップの早い段階、もしくはCLのグループステージならば比較的簡単に手に入るが、プレミアシップとなると…。よほど実力が下のクラブでない限りは難しい。ただ、平日の夜開催のゲームはねらい目である。

また、チケットエクスチェンジの制度を導入しているため、運がよければここで入手することができるだろうが、確実とはいえない。


アストンビラ(Aston Villa) 
http://www.avfc.premiumtv.co.uk 

チケット入手難易度…C

人気クラブとの対戦でなければ、十分に入手可能。クラブのウェブサイトをチェックしてみよう。


バーミンガム(Biemingham) 
http://www.blues.premiumtv.co.uk 

チケット入手難易度…C

人気クラブとの対戦でなければ、十分に入手可能。クラブのウェブサイトをチェックしてみよう。


ブラックバーン(Blackburn) 
http://www.rovers.premiumtv.co.uk

チケット入手難易度…D

シーズンを通して、チケットが完売になることはほとんどない。人気クラブとの対戦であっても、チケットが余っている可能性は高いといえるだろう。クラブから直接購入することをオススメする。クラブのウェブサイトをチェックしてみよう。


ボルトン(Bolton) 
http://www.bwfc.premiumtv.co.uk 

チケット入手難易度…E

人気クラブとの対戦であっても、ほとんど完売することはなく、チケットは余っている可能性が高い。代理店等を使用せず、自分で購入することをオススメする。


チェルシー(Chelsea) 
http://www.chelseafc.com 

チケット入手難易度…B

4強の一角であるチェルシーだが、チケットを入手することはそれほど困難ではない。プレミアシップの場合、シーズン終盤の優勝争いが絡んだ試合や他の3強との対戦でなければジェネラルセールに多くチケットが回るケースがほとんど。発売日をチェックし、ウェブから購入することが無難だろう。(ちなみに筆者は対リバプール戦(プレミア)のチケットですら、入手することが出来た。それも2度も。)

同じように、FAカップ、リーグカップ、CLも早い段階であれば入手可能。CLはノックアウトステージであっても人気クラブとの対戦でない限り、入手できる可能性が高い。(例えば07-08シーズン、決勝トーナメント1回戦、オリンピアコス戦およびクオーターファイナル、フェネルバフチェ戦はジェネラルセールがありました。)

またメンバーシップへの加入に関しては、個人的にはあまりオススメしない。数試合観戦するのであれば別だが、1試合のみの観戦の場合、加入料が90ポンドであることを考えるとかなり高くつくといえる。加えてビッグクラブとの対戦時にはロイヤリティーポイント制が導入されており、新しく加入し、ポイントを持っていない者は購入が難しい。ジェネラルセールを待つか、安い代理店を通した方がよほど安上がりだといえるだろう。


エバートン(Everton) 
http://www.evertonfc.com 

チケット入手難易度…C

人気クラブとの対戦でなければ、十分に入手可能。クラブのウェブサイトをチェックしてみよう。

また、マージーサイドダービーなどの強豪クラブとの対戦でもメンバーシップに加入すれば入手することは出来る。対戦相手が4強の場合には、加入したほうがよさそうだ。


フラム(Fulham) 
http://www.fulhamfc.com 

チケット入手難易度…D

人気クラブとの対戦であっても、入手できる場合はある。07-08シーズンはリバプール戦もジェネラルに回った。ゆえに4強でもない限り、確実にチケットは入手できるといえる。クラブのウェブサイトをチェックしてみよう。

ゆえに会員になれば人気クラブとの対戦であってもチケットの入手は難しくないといえるだろう。


リバプール(Liverpool) 
http://www.liverpoolfc.tv 

チケット入手難易度…A

ほとんどはクラブ会員にチケットが行きわたるとはいえ、各試合少量ではあるがジェネラルセールに回るチケットがある模様。ただ確実に入手できるかといわれると、首をひねらざるを得ない。


マンチェスター・C(Manchester・C) 
http://www.mcfc.co.uk 

チケット入手難易度…C

メインロードからシティーオブマンチェスターに本拠地を移したシティー。現スタジアムはキャパが大きく、人気クラブとの対戦でなければ、入手可能。

会員になれば人気クラブとの対戦であっても入手は可能だ。クラブのウェブサイトをチェックしてみよう。


マンチェスター・U(Manchester・U) 
http://www.manutd.com ]

チケット入手難易度…A

プレミアの場合、平日の夜開催の試合であればジェネラルまで回ることがあるが、基本的にはメンバーで全シートが占められている。入手は困難といえる。

またメンバーシップに加入したとしても、チケット購入の可否は抽選によって決められるため、確実に購入するできるわけではない。ただ、最近チケットエクスチェンジのシステムが導入されたことによって、多少は入手しやすくなったといえる。こまめにサイトをチェックすれば、あるいは入手できるかもしれない。


ミドルズブラ(Middlesbrough) 
http://www.mfc.premiumtv.co.uk 

チケット入手難易度…E

観客動員の伸び悩みが問題となっているクラブのひとつ。人気クラブとの対戦であってもチケットが完売することはない。クラブから直接購入することをオススメする。


ニューカッスル(Newcastle) 
http://www.mfc.premiumtv.co.uk 

チケット入手難易度…B

大半がシーチケホルダーで占められているとはいえ、毎試合ジェネラルセールとなるケースがほとんど。人気クラブとの対戦でない限り、チケット入手は難しくないだろう。


ポーツマス(Porsmouth) 
http://www.portsmouthfc.co.uk 

チケット入手難易度…B

フラットンパークのキャパが小さいため、完売近くまでチケットが売れることがほとんど。ただ人気クラブとの対戦以外ではジェネラルに回るケースが多いので、クラブHPをこまめにチェックしよう。

確実にチケットを手にしたければ、会員になるのが無難だろう。


レディング(Reading) 
http://www.readingfc.premiumtv.co.uk 

チケット入手難易度…B

マジェスキスタジアムのキャパがそれほど大きくないため、完売することは少なくない。クラブHPをこまめに見て、ジェネラルセールの情報をチェックする必要がある。

そういう意味ではメンバーに加入することが無難といえるかもしれない。ただ、ロイヤリティー・ポイント制が採用されているため、人気クラブとの対戦の場合、チケットの購入は難しいといえる。


サンダーランド(Sunderland) 
http://www.safc.com 

チケット入手難易度…D

ほとんどのゲームでチケットの入手は可能。ただニューカッスルとのダービーでは、他の試合でのチケット購入履歴が必要なため、この試合だけ見ようとしても入手はできない。


トッテナム(Tottenham) 
http://www.tottenhamhotspur.com 

チケット入手難易度…B

近年、着実に力をつけており、人気も上がってきているため、ホワイトハートレインのキャパの小ささも手伝って、徐々にチケットの入手は困難になってきている。しかし、4強との試合以外では、少量であるがジェネラルセールに回るチケットはある。ジェネラルセールになる日に、HPへアクセスことを怠らなければ、チケット入手は十分に可能だろう。

メンバーシップに加入すれば、チケット入手はより確実といえる。


ウエストハム(West Ham) 
http://www.whufc.com 

チケット入手難易度…B

4強との試合以外でも完売となるケースが多い。だが多くの試合で、ジェネラルセールまでチケットは回っているため、こまめにHPをチェックすることをオススメする。

またクラブ会員になれば4強との試合でもチケットの入手は可能だろう。(07-08シーズン、ユナイテッド戦は旅行中だったため、チケットを取らなかったが他の3チームとの試合のチケットは無事に入手することができた。)


ウィガン(Wigan) 
http://www.wiganlatics.premiumtv.co.uk

チケット入手難易度…E

どちらかといえばラグビーが人気の地域だけあって、観客動員はふるっていないというのが現状である。ゆえに本拠地が近郊にあるユナイテッドやリバプールとの対戦以外ではチケットを入手することが可能といえるだろう。クラブから直接購入することをオススメする。


■入手困難なチケットを手に入れるためには?

では、入手困難なチケットの手に入れるためにはどうしたらよいのか。ここで「2」の方法を使うのがひとつの手段だ。ただ、どこでも良いというわけではない。ある業者は4強同士の対戦に8万やら10万円やらという異常な金額を提示している。他も多かれ少なかれ高いことには変わりない。ということでオススメの業者を一社ご紹介しよう。

http://www.mpj-ticket.com/

私も何度か利用させていただいている。定価+手数料(5000円~15000円)という値段は私の知る中では最安値であるし、対応も迅速で丁寧。別にここの会社の回し者ではないが、チケットを確実に手に入れたいのなら利用して損はないだろう。


■注意事項

※この情報は07-08シーズン現在のものです。(降格が決定したダービーは除外させていただきました。)

※シーズンが変わると、チケットの購入方法が変更される場合があります。その都度更新していく予定ですが、変更に伴う更新の遅れについてはご了承ください。

※これらの情報は私の独断と偏見によるものですし、状況によっては簡単にチケットが取れるとされるクラブの試合であっても入手できないこともあります。このガイドはあくまでも目安として記しているので、クレームはなしでお願い申し上げます。

上記の情報をお読みになった上で、チケットの入手方法に関して、質問がある方はwith_whu@yahoo.co.jpまでメールいただければ、私の分かる範囲でお答えいたします。


次回…ガイドその5では、チケット入手方法の3に記した事柄について少々触れたいと思います。乞うご期待。


■リンク集

プレミアシップ観戦ガイド、その1 ~はじめに~
プレミアシップ観戦ガイド、その2 ~心構え~
プレミアシップ観戦ガイド、その3 ~ツアーの是非~
プレミアシップ現地観戦に関する体験談、大募集!

posted by so-ma | 07:05 | 英国フットボール 観戦ガイド | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年05月06日

全ては最終節へ… 【プレミアF】

■Newcastle 0-2 Chelsea

難敵ニューカッスルを退け、チェルシーは優勝への望みを最終節へと繋いだ。


そして以下が37節終了時点の順位表である。(左から順位、得失点差、勝点)

1 Man Utd            56   84 
2 Chelsea          39   84 
3 Arsenal             42   80 
4 Liverpool           37   73 
--- --- --- --- --- --- ---
5 Everton             20   62 
--- --- --- --- --- --- ---
6 Aston Villa        20   59 
7 Blackburn           5   58 
8 Portsmouth         9   57 
9 Man City           -1   55 
10 West Ham        -8   48 
11 Tottenham         7   46 
12 Newcastle      -18   43 
13 Wigan            -15   40 
14 Middlesbrough -17   39 
15 Sunderland     -22   39 
16 Bolton           -18   36 
17 Fulham          -23   33 
--- --- --- --- --- --- ---
18 Reading         -29   33 
19 Birmingham    -19   32 
20 Derby            -65   11 


■プレミアシップを制するのは?

ユナイテッドはウエストハムに大勝し、チェルシーもアウェイでニューカッスルを粉砕した。これにより、同勝点のまま優勝の行方は最終節へともつれ込むこととなった。最終節、ユナイテッドはアウェイでウィガンと、チェルシーはホームでボルトンと対戦する。

ユナイテッドの有利は変わらない。得失点差では大きくチェルシーを上回っているユナイテッドだけに、ウィガンに勝利すれば文句なく優勝が決まる。しかもウィガンはすでに残留を決めており、モチベーションは他のチームに比べると低いだろう。ユナイテッドの勝利は、堅いといえる。

ウィガンのプレイヤーたちには自分たちのホームで優勝を阻止しようとの意気込みを持って試合に挑んでもらいたいが、果たしてどうか。ただウィガンは今期、リバプール、アーセナル、そしてチェルシーに引き分けている。ユナイテッドにはアウェイで4-0で敗れているものの、今回はホーム。もしかしたら…という気がしないでもない。

対するチェルシーの対戦相手のボルトンもほぼ残留を決めており、モチベーションとしてはウィガンと変わらないだろう。しかも試合会場はスタンフォードブリッジ。曲者ボルトン相手とはいえ、チェルシーが勝利する可能性は高い。チェルシーにとってはボルトンに勝利し、天命を待つのみ、である。

ユナイテッド有利は揺るがないがフットボールは何が起こるかわからない。少しでも気を緩めた方が負けである。最後の1秒まで、終了のホイッスルが鳴るまで、勝負は下駄を履くまで、何が起こるかわからないのだから。


■欧州への切符を手に入れるのは?

エバートンとアストンヴィラで争われているUEFAカップ出場権争い。お分かりの通り、得失点差0、勝点3差の両者。つまり、もし最終節にエバートンが敗れ、ヴィラが勝利するようなことがあったなら、順位は入れ替わるのである。エバートンはホームでニューカッスルと、ヴィラはアウェイでウエストハムと対戦する。

チェルシーに敗れたとはいえ、最近好調だったニューカッスルは厄介な相手である。エバートンは引き分けでも許されるわけだが、細心の注意を払い試合を運ばなければならない。対するヴィラは、ウエストハムのモチベーションがないことを考えると勝利しておきたい相手だ。逆転の可能性が十分にあるだけに、アウェイでの試合を制したいところである。


■プレミアシップに生き残るのは?

ダービーの降格が早々に決まった残留争いだが、結局残り2枠は最終節までもつれ込むこととなった。16位のボルトンにも数字上は降格の可能性が残っているものの、得失点差を考えると実質的にはフラム、レディング、そしてバーミンガムの争いとなっている。フラムはアウェイでポーツマスと、レディングはホームでダービーと、バーミンガムはホームでブラックバーンとの対戦を残している。

最終節を前にして17位に浮上したフラム。彼らはもちろん、全力でポンピーを倒しに行くだろうが、問題はレドナップの考え方ではないかと思っている。プレミアシップだけを考えればポーツマスにとってこの試合は消化試合であるわけだが、彼らにはFAカップ決勝というシーズンで最も重要な試合が残っている。ファイナルに向けて、コンディションを調整し、フルに近い力でフラムを迎えるか。あるいは怪我人等を恐れ、メンバーを落としてくるのか。このあたりの判断に注目である。

ただ自力で残留を決められるフラムだけに、相手のことは考えず、自らの最高のパフォーマンスを発揮してほしいところだ。

レディングは最下位のダービーとの対戦だけに、勝利は堅いだろう。問題は得失点差。出来るだけ多くの得点を奪い、天命を待ちたいレディングだが何とここ6試合得点がない。果たして彼らは得点を奪えるのか。

バーミンガムは勝つしかない。ブラックバーンは難しい相手ではあるがモチベーション的にはバーミンガムが上。勝利して、他会場の結果を待ちたい。


■結果やいかに…

最終節には多くのドラマと感動、悲鳴が待ち受けていることだろう。どのような結果に終わるかは分からないが、1シーズン英国でフットボールを見てきた者として、最後まで見守りたいと思う。

最終節は5月11日、土曜日の午後3時キックオフ。全てはここから始まり、全てはここで、終わりを告げる。

posted by so-ma | 02:39 | 07-08 英国フットボール | コメント(3) | トラックバック(2)
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