What remained in Pandora's box at the end.

なぜ箱根駅伝はこうも面白いのか

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2011年箱根駅伝は、早大が10時間59分51秒で18年ぶり13度目の優勝を果たしました。
早大は、出雲駅伝、全日本大学駅伝に続く3冠を達成です。


正月の風物詩、箱根駅伝。
私は、母校が出ているので毎年見ていますが、それでなくても視聴率は例年20%越えです。
正月は他に見る番組が無いとはいえ、みんな箱根駅伝好きなんだな~と感じます。

特に、今年は見所が多くて例年以上に楽しく見れました。
そこで、どうして今年の箱根駅伝がこんなに楽しかったのか考えてみました。


(1) 山の神の存在

まず、近年の箱根駅伝はこの人抜きでは語れません。
2009年から3大会連続で5区を任されている東洋大の柏原選手です。
2009年は4分58秒差を逆転、2010年は4分26秒差を逆転。
今年も常人離れした山登りのスペシャリストがどういう走りをするのか楽しみにしていた人は多いかと思います。
そして結果は期待通り、2011年も2分45秒差を見事逆転!魅せてくれました。
・・・てか、凄すぎですよね?
オリンピックのマラソンを山登りコースでやったら、金メダルいけるんじゃないか、と妄想してしまいます。


(2) 2区のゴボウ抜き

箱根駅伝に限らず、駅伝の面白さとして区間毎の順位変動があります。
1人の選手が走るマラソンと違って駅伝は選手が代わりますから必然的に逆転が多くなります。
特に2区はまだ選手がかたまっているため、○○人抜きの記録が出やすく、これもまた爽快で観ていて楽しい要素の一つです。
今年は2区で東海大・村沢選手が17人抜きの快走。
箱根駅伝のMVPにあたる金栗四三杯を手にしました。
また、彼のコメントがイイですね。
「来年はごぼう抜きしなくていいから、いい順位からスタートしたい」


(3) シード権争い

箱根駅伝を面白くする要素として、翌年のシード権争いもはずせません。
通常の駅伝では、優勝争いのみがポイントとなり、終盤、優勝の見込がなくなったチームは、言い方は悪いですが、「消化レース」のような感じになってしまうことは否めません。
しかし、箱根駅伝は違います。
優勝の見込がなくなった中盤チームにもシード権の争いという見所があり、これがまた多くのドラマを生みます。
今年は最終10区で日体大青山学院大国学院大城西大山梨学院大帝京大あたりがごっちゃごちゃ。
最後はラストスパート勝負にまでもつれ込み「なんじゃこりゃー」という感じでした。
200キロ以上繋いできた襷を背負ってのラストスパート勝負って、どんな気分なんでしょうね・・・


(4) 繰上げスタート

シード権争いから脱落したチームにも見どころが残っています。
復路の各中継所で、トップが通過してから20分が経過すると行われる繰上げスタートです。
繰上げスタートになると1区から繋いできた襷が途絶えてしまいます。
襷を繋げないのは駅伝ランナーにとっては最大の屈辱。これは主催者側が狙ってなのかどうかわかりませんが、9区、10区の中継所は、直線がけっこう長いですよね。過去には前のランナーがもう見えているのに、無念の繰上げなんてこともありました。
今年も10区で日大と上武大が繰り上げスタートの危機に。
上武大の襷は繰り上げスタート10秒前になんとか繋げましたが、伝統の日大は無念の繰上げスタートになってしまいました。


(5) アクシデント

こういうのを望んではいけないと思いますが、一生懸命がゆえに発生するアクシデントが、箱根駅伝のドラマを生むこともあります。
2008年大会では、5区で順大、9区で大東大、10区で東海大の3校が脱水症状などで途中棄権、なんてこともありました。今年の中継では、15km地点の給水以外に任意の給水が2度まで認められている、と言っていましたが、そういう反省に基づいた改善なんでしょうね・・・
で、アクシデントは今年もありました。
6区で早大・高野選手が下りのデットヒートで転倒しながらも奪首したり、10区で国学院大・寺田選手がラストスパートでコースを間違えながらシード権を確保したりと、ハラハラ・ドキドキでした。
特に国学院大は、シード権を確保できて本当に良かったと思います。
あれでシード権を逃してしまったら、寺田選手はもとより、あそこにいた誘導員も深い傷をおってしまったことでしょうから。


(6) でも結局のところ・・・

と、ここまで色々と箱根駅伝の魅力を理屈で挙げてみました。
魅力的な選手や、シード権、繰上げスタートなどのルールや、時折起こるアクシデントが箱根駅伝を盛り上げていることは確かです。
でも、毎回思うのですが、箱根駅伝が面白い最大の理由、
それは

  選手がみな一生懸命だから

ということが全ての根底にあると思います。
どんな選手がいても、どんなルールがあっても、どんなアクシデントがあっても、結局のところ、それを輝かせているのは、それまでの努力があるからでしょう。中継でほとんど名前の出てこない選手でさえ、箱根を走るということは、それまでに積み上げてきた途方もない練習があることは間違いありません。
あそこにいる選手達はホントに凄い。

そうしたバックグランドを感じられる箱根駅伝は、(色んな賛否はありますが)やっぱり面白いです。
選手の皆さん、お疲れさまでした。
早稲田大学、優勝おめでとう。



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マラソン
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箱根駅伝
柏原竜二
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この記事へのコメントコメント一覧

なぜ箱根駅伝はこうも面白いのか

z56saku2さん
コメントありがとうございます。

明治は一昨年くらいからだんだん復活してきましたね~
エースの鎧坂選手はまだ3年生ですから、来年に向けて期待が膨らみますね。

沿道の応援については本当にその通りです。
TV中継でも注意していましたが、沿道に出ている人もいて、今年は特に目に付きました。
何か事故が起こって、こんなにも良い大会が中止なんてことになりませんように・・・

全くもって…

面白い!

ただ走ってるだけなんですけどね。

贔屓の明治が着実に力をつけてきていますので来年が楽しみです。

それにしても今年のシード権争いは壮絶でしたし、ゴール前でまさかの走路間違い。
國學院大の寺田君は「あぶね〜」と言ってましたが気力、体力が限界に近い状態で目の前の中継車について行ってしまうことは仕方ないかなと思います。
ただこれで順位こそ落としましたが國學院がシード権を逃してしまったら寺田君本人を含めた関係者一同に深い傷を残したでしょう。
来年は中継車と選手の距離のとり方やゴール前での中継車の離れ方を再考する必要がありますね。

また沿道の方と駅伝関係者の車が接触したようですが応援マナーにも警鐘が必要です。
沿道ぎりぎりを走る選手の前に腕を伸ばし旗を振っている人は見ていてヒヤッとします。
直前に腕は引っ込むのですが当たったらどうすんのと思うことが多くなったように思いました。
沿道の応援も箱根駅伝の一部です。
観戦される方のより一層のマナー向上を願います。

長文になり失礼いたしました。

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