2006年11月13日

マンダレイ・ベースボール・プロパティー

前回のブログでも書きましたように、この度、ニューヨーク ヤンキースおよびマンダレイ・ベースボール・プロパティーという体制による新生スタッテンアイランド ヤンキースが発表されました。

 チームの運営を任されたマンダレイ・ベースボール・プロパティーは、スタッテンアイランド以外にももうすでに6つのマイナーリーグチームを所有または運営していて、観客動員数はさることながら、エンターテーメント色を前面に出したその手腕はマイナーリーグのみならずアメリカのスポーツ界で幅広く認知されています。

 マンダレイ・ベースボール・プロパティーが所有または運営する全7チーム

 ・ラスベガス 51s(ドジャース傘下3A)
 ・スクラントン*(ヤンキース傘下3A)
 ・フリスコ ラフライダーズ(レンジャース傘下2A)
 ・イーリー シーウーブズ(タイガース傘下2A)
 ・デイトン ドラゴンズ(レッズ傘下1A)
 ・ヘイガーズタウン サンズ(ナショナルズ傘下1A)
 ・スタッテンアイランド ヤンキース(ヤンキース傘下1Aショートシーズン)

 *今オフシーズンよりヤンキース傘下となり、チーム名はまだ決まっていません。

 ラフライダーズおよびドラゴンズはそれぞれ2A、1Aの全30チームの中で最も観客動員数が多いチームで、この秋よりヤンキース傘下となったスクラントンは来シーズン、3Aの中で最も観客動員が多くなるであろうと、もうすでに予測されています。

 それでは、なぜマンダレイ・ベースボール・プロパティーの手がけるチームは成功しているのか。

 一つには社長ジョン・スポエストラの存在。元ニュージャージー ネッツ(NBA)の社長兼最高執行責任者およびポートランドト レイルブレイザーズ(NBA)の副社長兼GMとして、それぞれのチームで斬新的なマーケティング展開を繰り広げ、チケットおよびスポンサーシップ販売の記録的なアップに貢献。卓越したマーケティング力は、トレイルブレイザーズ時代には、一人の選手を獲得する見返りに、彼自身が相手チームで10日間ほどのマーケティング監査をする、というような前代未聞のトレードも成立させました。また、自分の経験を元に著書した「エスキモーに氷を売る」および「エスキモーが氷を買うとき」は日米でベストセラーともなりました。その他、業界のためのチケットおよびスポンサーシップ販売に関する本(教科書)も著書し、それらは大学や大学院で教科書として使用され、この業界のバイブル本ともなっています。

 ちなみに、私はこのジョン率いるスポンサーシップチームに属していることから、伝説的なスポーツマーケターである彼から直接的に学ぶ機会が多く、日々喜びを感じています。

 もう一つの理由としては、マンダレイ・ベースボール・プロパティーの親会社に当たるマンダレイ・エンターテーメント・グループの存在。元々は映画会社ということで、エンターテーメントに関する豊富なノウハウを効率的にスポーツビジネスに導入し、ベースボールをエンターテーメント・プロパティとして捉えています。言い換えれば、ボールパークに足を運ぶファンにベースボールだけではなくエンターテーメントを提供するというマインドセットの下、このビジネスを手がけています。

 ヤンキースという全米または世界一のスポーツブランドとスポーツビジネスの先駆者軍団マンダレイ・ベースボール・プロパティー。相乗効果は計り知れないでしょう。


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posted by シライ |03:54 | マイナーリーグベースボール | コメント(0) | トラックバック(0)
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