2011年10月15日
全豪、全仏、全英、全米オープンといった世界4大大会に次ぐ上海マスターズ1000に錦織圭は本戦出場となった。
このマスターズ大会は世界ランキングを持つ約2000人のうち上位64人しか出場できないという意味では
4大大会の128人枠より厳しい権威ある大会と言える。
怪我で出場できない選手を除き、上位選手が出場必須となっているため、大会レベルは世界最高峰と言ってもいいだろう。
その大会で何と錦織圭はベスト4進出を果たしたのだ。つまり世界の4強進出である。
錦織圭に何が起きたのだろうか?
ここで錦織圭の転機となった怪我で長期離脱からの復帰後に
ギルバード氏がコーチ就任となった時の感想を振り返ってみようと思う。
世界一を狙える選手しかコーチを引き受けないとの噂のギルバード氏が
怪我復帰後の錦織圭のコーチに就任してから1年が経とうとしている。
ギルバード氏は現役時には世界ランク4位を達成しているが
むしろコーチとして世界的に名高く、
ロディックを世界ランキング1位に導く他、アガシ、マレー等を世界トップ選手へ育てた実績を持つ。
そのギルバード氏が錦織圭のコーチを決めたというニュースが世界テニス界を驚かせたのは記憶に新しいが
個人的には正直に言えば、このことはある意味博打的な意味合いを持つと思っていた。
ギルバード氏の手腕が錦織のプレーと試合結果にどのように影響が出て行くのか見守りながら応援していきたいと思っていた。
ギルバード氏の確かな手腕は疑いようがなく、戦略的なテニスを選手に浸透させることにおいては世界一のレベルと評判があり、
そのような世界的な名コーチが付くということだけでも大変光栄なことには違いないし、
錦織圭の潜在能力は世界的なコーチから見てもやはり高い評価が得られることが実証されているとも言える。
過去に輝かしい実績を残している世界的なコーチが自身のキャリアの汚点となる可能性のある選択はするはずもないだろうとも思える。
しかし、実際のところ、錦織圭との相性はいかがなものか?ということであった。
瞬間的な天才的な閃きでプレーする錦織圭に系統だった戦略テニスが浸透することが本当に可能なのか?
また、浸透したせいで逆に天才的な閃きを失い、錦織圭の世界でも稀なテニスセンスが封じ込められてしまう可能性もあるのではないか?
コーチのいじりすぎによって才能ある選手が並み以下の選手になってしまうケースは数え切れないほどある。
もちろん、そのようなケースはコーチの指示の良いところだけを吸収できる才能がそれらの選手になかったと言えばそれまでだが、
自分に合うものだけを吸収し、自分に合わないものを切り捨てる才能は錦織にあるのだろうか?
錦織圭のテニスの才能もギルバード氏の戦略テニスの指導も間違いなく世界一級品だが
この異質な才能同士の化学反応は果たして成功するのか?
コーチの教えを自分にうまく融合させる才能はテニスの才能とはまた別の才能だけに、
この点だけが唯一の懸念点と感じていた。
錦織への潜在能力への期待が高い分、
怪我の影響がなければコーチの手腕には関係なく、松岡修造の46位超えはあっという間に達成されるだろうと感じていたせいか
実は当初、この化学反応はうまくいっていない可能性があるのではないかと思っていた時期もあった。
しかし、これは私の全く見解違いであることがだんだんと分かりはじめた。
化学反応は即座に起きるものではなかったのだ。異質の才能同士が融合するまでにはある程度の時間が必要だったのだ。
そして融合した際にはこれまでの限界を超えた爆発的な強さを身に付けることも可能だったのだと。
しかし、結果の出ない期間、錦織圭本人とギルバード陣営と間でお互い信頼を失うことなく、共通したビジョンを持ち続けて
今回の大ブレークにつながったことは、両者の絆の深さを垣間見るものでもあった。
個人的な希望としてはテレビ放送でギルバード氏とのタッグで怪我復帰後に錦織圭がどのように成長したのか、
試合やランキング上昇だけを見ただけではわからない成長の中身を現場で徹底取材した特集等が見れると嬉しいのだが、、
それはそうと、厳しい期間も常に大ブレークを疑わなかった真の応援者もいたことも忘れてはならない事実だが
あの1年以上の厳しい空白の時間を生んだ怪我以降、
多くの人が錦織圭は世界一を狙える選手にはなれないのかもしれないと思いかけても無理はなかったとは思う。
だが、ついに時は来た。
満を持して、通過点とは言え、松岡修造が19年前の1992年に打ち立てた世界46位の金字塔をついに打ち破ったのだ。
錦織圭が日本テニス界に出現するまでは決して想像することすらできなかった
プロジェクト45は現実に達成されたのだ。松岡修造が24歳で46位を達成した年齢より3歳若い21歳での達成となった。
伸び盛りの時期に1年の怪我のブランクがなければもちろん、もっと早く達成されていた可能性が高いが
それでもまだ21歳であり、フィジカル的にピークの24,5歳までもまだ3,4年先なのだ。
19歳の2009年2月時点で56位に達していたが、怪我以降一時は898位まで下落し、
(獲得ポイントの有効期限は1年だけのため怪我で出場できない期間にランキングは暴落を続ける)
2010年春に怪我復帰後、2010年末には100位以内に再突入し、
2011年5月にまた46位に到達するも松岡修造の見えない壁に阻まれているかのようにこの5ヶ月間46~60位の間で足踏みとなった。
ところが10月に入って世界11位のアルマグロを倒し、世界8位のツォンガを倒すなど突如トップ10選手の撃破が再開されたのだ
そして、ついに週明けの10/17には世界45位どころか一気に世界30位までに大ジャンプアップすることが現時点で確定している。
長年日本テニス会の上に渦巻いていた暗雲を錦織圭は突き抜け、その上の頂を晴々と見渡す場所へ到達したのだ。
もちろん、その頂上付近は難攻不落の世界テニス界の怪物がひしめくエリアだ。更に険しいチャレンジが待っているのは確実だ。
しかしその世界の頂上を現実的にアタックするベースキャンプの設置が完了したのは間違いないだろう。
明日10/15土曜は世界4位のマレーと決勝進出をかけて激突する。
マレーは今年に入り、4大大会全てベスト4以上に入る結果を残し、
つい先日の楽天オープンでも生でプレーを見たが、圧倒的強さで優勝したばかりだ。
下に2011年での全ての試合での項目別の結果をマレーと錦織で比較してみた。
(もちろん明日の対戦結果の話ではなく、あくまで両者のこれまで2011年の様々な試合を通じてきた結果)
マレーの特筆すべき能力はブレーク能力の高い錦織をも大きく上回るブレーク力だ。
サービスだけ比較してプレーをぱっと見た感じでは
誰が見てもマレーのサービスは強烈で、マレーと比較すると錦織のサービスは頼りなく見えるだろう。
ところがサービスが結果としてどれだけポイントにつながっているかをデータで見る限り、
ファーストサービスが入った際のポイント奪取率1st Serve Points Wonこそ7%の差があるが
サービスゲームでのキープ率Service Games Wonではわずか2%負けているに過ぎない。
また錦織はこれまでブレーク合戦を多く制している印象からブレーク力は高い印象があり、
実際、他選手と比べてもReturn Games Won 24%は高い方には入るが、
(フェレール34%、フェデラー27%、ドルゴポロフ25%、ヒラルド25%、ツォンガ22%、
ランキング100位以内でも15%程度多数、他日本人選手15%以下)
マレーの Return Games Won は何と36%なのだ。
このマレーのブレーク率36%という数字はナダルと同じ数字でジョコビッチ41%に次ぐ第2位だ。
錦織より1.5倍ブレーク数が多いことになる。
明日は計算どおりならサービスゲームキープ数では差がつかなくても、
錦織が2回ブレークする間にマレーに3回ブレークされることになる。
明日は錦織のサービスが最近のように好調であることが前提として
このブレーク力の差をどうやって埋めるかが明日の課題となるだろう。
サービスゲームでのキープ率はランキングが低い選手でもあまり差が開いていない。
結局世界トップの選手の実力の肝の部分はこのブレーク率といえるのではないだろうか。
現状では明日は厳しい戦いになるのは確実だが、
錦織のこのブレーク率がマレー並みに更に進化すれば、世界頂点も現実的になってくるだろう。
Andy Murray Kei Nishikori
■Service Record Year-to-Date
Aces 449 111
Double Faults 131 127
1st Serve 59% 62%
1st Serve Points Won 75% 68%
2nd Serve Points Won 49% 53%
Break Points Faced 371 291
Break Points Saved 60% 62%
Service Games Played 729 506
Service Games Won 80% 78%
Service Points Won 64% 62%
■Return Record Year-to-Date
1st Serve Return Points Won 38% 30%
2nd Serve Return Points Won 56% 51%
Break Points Opportunities 567 312
Break Points Converted 46% 39%
Return Games Played 723 498
Return Games Won 36% 24%
Return Points Won 44% 39%
■Total Points Won 54% 51%
Player Stats as of: 10.10.2011
以下より抜粋
http://m.atpworldtour.com/Tennis/Players/Top-Players/Andy-Murray.aspx
http://m.atpworldtour.com/Tennis/Players/Top-Players/Kei-Nishikori.aspx
★ATPワールドツアー・マスターズ1000 トーナメント表
http://www.atpworldtour.com/posting/2011/5014/mds.pdf
posted by sirotona |00:04 |
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2010年06月23日
2010ウインブルドン 1回戦
ラファエル ナダル 6 6 6
錦織 圭 2 4 4
20歳になった錦織圭がウインブルドンに帰ってきた。
18歳で世界に衝撃を与えた錦織圭。
世界屈指の強烈なハードヒッターでもあり
世界でも稀に見る変幻自在のファンタジスタでもあった。
錦織圭は柔と剛の双方を
世界トップの次元で併せ持つ天才選手であった。
一時世界ランキングは56位まで上げ、
松岡修造が24歳で到達した日本人最高46位を
松岡修造より6年も早く抜き去る勢いで快進撃を続けていた。
テニス選手のピークの24,5歳頃にはどこまで上りつめてしまうのか、
末恐ろしいポテンシャルを示していた。
この56位という世界ランキングは当時の20歳以下では世界一であり、
世界ランキングも早熟な天才選手であることを示していた。
2008年2月、18歳で世界12位ブレークを破りツアー優勝、6月には世界2位ナダルとフルセットの激闘を演じ、8月には全米オープンでは世界4位のフェレールを破りベスト16入り等その凄まじいポテンシャルの高さを世界に見せつけた年であった。
2009年1月ブリスベンでは更に進化した錦織圭がいた。
世界20位のベルディヒにストレートで内容も結果も圧勝。
そして、、肘の怪我。
ここで錦織の時計の針はついに止まった。
これまでも大躍進の影に腹、背中、腰、ひざ等多くの箇所を故障し
何度も時計の針は止まりかけてはいた。
しかし、止まりかけては動き出し、大躍進
止まりかけては動き出し、大躍進と
怪我と大躍進を繰り返していた。
しかし肘の怪我で時計はついに完全に止まってしまった。
錦織の天才的なプレイは世界に衝撃を与えると同時に
18歳の未完の自身の身体にも激しい衝撃を与えていた。
それは怪我の前からわかっていたことだが、
今すぐの結果を求めてハイリスク(怪我)ハイリターン(結果)で進むのか
数年後を見据えてローリスク(怪我)ローリターン(結果)で進むのか
非常に難しい判断であったと思われる。
本人も周囲(世界中)もハイリターン(結果)を大きく期待している中
ローリスク(怪我)ローリターン(結果)の選択は
現実的には極めて難しい選択だったに違いない。
それでも錦織がハイリスクを負ってでもハイリターンを目指してくれたことによって暗いニュースばかりのご時勢の中で数え切れない位多くの人に心を潤す夢・勇気・希望を与えてくれていたのは間違いない。
また、ローリスク(怪我)ローリターン(結果)の選択をしたからといって
世界的な選手になれていたとは限らない。
むしろ錦織の才能が開花せず
世界的な選手になる可能性をゼロにしていたかもしれない。
世界中でごく限られた人しか手に入れることができない
ハイリターン(最高の結果)を手に入れられる可能性を持っていること自体が
本人にとっても応援するファンにとっても最高の幸せではないだろうか。
そもそも小さい頃からハイリスク(怪我)ハイリターン(結果)でやってきたからこそ、今、世界的な天才選手としての錦織圭が存在しているのではないかと。
ハイリスクは怪我だけではない。
本人の生活そのものもハイリスクだろう。普通の学生であることを捨て、13歳で渡米してテニス漬けの生活を送ることも人生としてはハイリスクの部分もあるだろうし、周囲の家族、スタッフ、資金面ではスポンサーも相当のハイリスクを負っている。それは錦織が世界でも稀なハイリターンを生み出すことができるポテンシャルを持つ選手だからこそだ。
あれだけの才能を天から授かった時点でハイリスクを負うことは宿命付けられているとも言えるかもしれない。
ハイリターンにはハイリスクはつき物。
いつだって傷だらけになる可能性はある。
しかし錦織らしさを失わずに
何回転んでも毎回再出発できるよう
再起不能にさえならなければそれでよしとすべきでないかと。
今回怪我したことは少し期間が長かったけど
これまでテニスに思いを込めてベストを尽くしてきた証明でもあるわけだし
これまでの怪我も大きな勲章と思って再出発を期待したいところ。
復帰に1年かかったけど、大怪我をしたにも関わらず
1年後には錦織圭は世界最高峰の大会である
全仏オープンにもウィンブルドンにも登場し
「らしさ」を失わずプレイしている。
これだけでもすごいことだ。
錦織らしさを失いさえしなければ本人はモチベーションを維持できるので
逆に言えば錦織らしさを失ってもならないし
再起不能になれば再出発できなくなるので
再起不能には絶対になってはならない。
今後は再起不能にならない範囲でベストを尽くす。
その再起不能となる危険水域に踏み入れないようにするには
どうすればいいのかを認識できればいいのではないだろうか。
自信持ってアクセル全開にするためには
ブレーキの踏み方を正確に知ることが必要ということだろう。
さて2010/6/22のナダルとの対戦を見ての感想。
怪我以前と復帰後の比較という観点で試合を振り返ると
怪我で再起不能になる臨界点がどこにあるのか?
その臨界点を本人が掴んでいて
その影響から以前とプレイに変化が出たように感じた。
いくつかの項目ごとにみてみよう。
Match Summary
Nishikori (JPN) Nadal (ESP)
1st Serve 63 % 69 %
Aces 4 8
Double Faults 8 3
Winning %
(on 1st Serve) 71 % 81 %
Winning %
(on 2nd Serve) 33 % 54 %
Winners 33 45
Unforced Errors 35 16
Receiving
Points Won 26 % 40 %
Break Point
Conversions 33 % 38 %
Net Approaches 77 % 63 %
Total Points Won 81 102
Fastest
Serve Speed 124 MPH 126 MPH
Average
1st Serve Speed 112 MPH 115 MPH
Average
2nd Serve Speed 97 MPH 90 MPH
■テニスセンス
以前と全く変わらずクリエイティブ。
怪我しても長いブランクがあっても
テニスセンスは全く衰えていない。
他の誰にもない楽しいテニスを表現していた。
このセンスは努力で培ったものではなく
やはり天から与えられた稀有な才能で
体の隅々、細胞の一つ一つに染み込んだ特殊な感覚なのだろう。
このテニスセンスが消えない限り
錦織が錦織でなくなることはありえないので
錦織のテニスセンスが健在なのは一番良いニュースではないだろうか。
■フィジカル
自分のプレイイメージと実際の体の動きにギャップがある印象を受けた。
ラケットに多少異物感を感じているような印象もある。
以前のように体とラケットが一体化している感じがない。
しばらく実戦から離れた影響であれば時間が解決するのではないだろうか。
■持久力
明らかに以前より改善している。
5セットでも怪我なく戦えているし、無理な動きをしていないせいか
余力を残しているような印象がある。
■柔と剛のバランス
打球は全体的に威力を落としているように思われた。
剛より柔の割合を意図的に増やしている印象があった。
そのため全体的にはこじんまりとして
以前より迫力に欠ける印象は受けるものの
意図的に強打している時の迫力は以前と変わらず健在だ。
そのせいか相手は錦織の強打を恐れず
後ろに下がらなくなった分、
ストロークの主導権を握りにくくなり
ドロップ等柔かいショットにも
以前より高い精度を求められるようになった印象を受けた。
相手が錦織をあまり怖がらなくなった印象だ。
■サーブ
セカンドサーブ時のポイント獲得率は33%と
ファーストが入らないゲームはブレイクされる可能性が極めて高かった
スピードそのものは以前と変わらないが確率が明らかに落ちている。
ここ数試合見たがそのファーストの入る確率は
30~60%と極めて悪かったためセカンドでの不利がそのまま
試合結果に直接大きく影響してしまっていた。
以前はファーストも70%近く入る試合もかなりあり、
そういった試合では圧勝することが多かった。
サーブ力に関しては以前より大きく下落していて
以前と比べると最も劣化してしまった印象が強い項目だ。
その分サービスキープが以前より
更に不安定度が増している印象を受けた。
見た目のテニスのうまさが相手に勝っているのに
結果が付いてこない要因ではないだろうか。
■スーパーショット
以前目立っていた無理な体勢からの度肝を抜く起死回生のスーパーショットがほとんどなかった。
攻め込まれた時はほとんどがリカバリーショットというか体勢をイーブンに戻すための守備的なショットが大半だった。
これは怪我前と変わった点だ。以前なら一発で切りかえして鮮やかに逆転を狙ったショットが大半だった。これは大怪我を無くす努力ではないだろうか。
■ミスショット
以前より明らかに多くなった。
何でもない自滅的なミスが以前より明らかに増えている。
ラケット面にうまく当たらないシーンが目立った。
これも上記のフィジカル面の調整不足からくるものではないだろうか。
Nishikori (JPN) Nadal (ESP)
Winners 33 45
Unforced Errors 35 16
差し引き -2 +29
このデータを見ても錦織がいかに自滅しているかがわかる
しかもナダルのウィナーは錦織のコントロールミス(凡ミス手前)
の甘いショットを当たり前のようにガツンと攻めてウィナーにして
ウィナー数の割にはそんなに凄いという印象のあるショットは少なかった。
一方錦織は隙のないナダルからチャンスボールでないボールをウィナーにしている分決まった時は凄いショットだという印象を与えているがその割りにゲームが取れない。
ナダルは隙がなく地味だが確実にゲームを取る。
錦織は派手だが隙だらけでテニスは上手いのにゲームは取れない。
この傾向は以前と同じだが隙がさらに増えて確実性が減った。
などなど感想を書いてはみたものの、
錦織圭の復活は皆を明るくする良いニュースであることには間違いないでしょう。
四大大会も今年は全米、来年は全豪、全仏、全英と錦織圭のシーズンは続く
posted by sirotona |04:59 |
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2009年01月20日
錦織圭の全豪オープンは1回戦で早くも幕を閉じた。
■1R 錦織圭 5-7、2-6、1-6 メルツァー
3回戦へ進出すれば昨年以降世界の頂点をも射程圏内に入れ始めたマレーとの対戦も
実現する可能性があったが、楽しみは次回に持ち越される形となった。
錦織にとっては世界ランキングを59位まで上昇させて望んだ
今年最初のグランドスラムであったが
今日は見せ場なく会場をあとにすることとなった。
結果だけを見れば世界32位のシード選手メルツァーに対して
5-7、2-6、1-6のストレートで負けたとしても、驚くことではないだろう。
しかし、内容を見れば、
驚くほど錦織の状態が悪かったことは試合を見た人なら誰でも思うところだろう。
第1セットで先にブレークし、5-3とリードした時でさえも、
よくこの状態で格上相手にリードできているなと思うほどでもあった。
確かにメルツァーは巧かった。
錦織は身長が170センチ台のため腕の長さも短く、
さらに両手バックハンドのためバックサイドは特にリーチが短く
その弱点をついたメルツァーの左利き特有の回転のスライスサーブは有効で
短いリーチの錦織のバックサイドから更に逃げていく弾道であり、
錦織が後ろ向きになり右手一本で当てるのが精一杯であった。
このスライスサーブを軸とし、さらにネットプレーも巧みで、
中途半端な位置での球際の処理もうまく、
ネット前でのこまごまとした処理を巧みにこなしてくる。
これらに支えられたメルツァーのサービスゲームは磐石であり、
そもそも簡単にはブレークできない相手ではあった。
しかし、メルツァーが巧かったという以上に
錦織の状態が悪かったことがやはり敗因となってしまうだろう。
これまでも大敗することはあったが、
それでも随所に錦織にしか打てないスーパーショットが散りばめられていたのだが
今回は大げさに言えば、まるで違う選手に変わってしまったほどの状態の悪さであり。
錦織らしさが全く感じられない試合であった。
まるで試合前から敗退する結果を先に知っているかのような
モチベーションの低さが漂っていて、
一瞬の状況判断から生まれる天才的なアイデアショットも
いつものように炸裂することもなく、
強打しても普段の迫力が全くない。
実際ウィナーの数が普段と比べると異常に少ない。
第1セットではまだストロークに気持ちが乗っているように見えたが
第1セット後半から第2セットでは
気持ちも体重も後ろにのけぞるような威力のないストロークに変わり始め、
何が原因なのかは不明だが時間経過以上に調子がどんどん下落しはじめて、
最後は暴落したまま試合終了となった。
今日の試合で初めて錦織を見た人は錦織のどこがすごいのか、
また恐ろしいほどのポテンシャルを持っていることを
感じることはまずできなかっただろう。
ここまで言うのには理由がある。
つい2週間前に全豪オープンの前哨戦の大会として出場したブリスベンの大会で
錦織が世界20位のベルティヒに圧勝した試合を見ているからだ。
ベルディヒは3ヶ月前の2008年10月に有明で行われたジャパンオープンに出場しているが
2回戦で、当時世界17位ロブレドを倒し、
3回戦で、当時世界11位のゴンザレスを倒し、
準決勝で、当時世界8位のロディックを倒し、
決勝で、当時世界12位のデルポトロを倒して優勝している程の強さだ。
錦織は2週間前にそのベルディヒを
昨年より更にすさまじい強さで7-6,6-3で圧勝しているのだ。
2週間前の錦織と今日の錦織はあまりにかけ離れていた。
このベルディヒ戦は有料放送のGaoraで放映されただけだが
この日の錦織のすさまじい強さについては一般メディアではほとんど報道されていない。
まず、フィジカルが数ヶ月の間で大幅にパワーアップしていたことに驚かされた。
確かにフィジカルが大幅に強化されている印象があるのが
その方向性が予想していたものとは異なっていた。
というのも、1大会通じて同じレベルのパフォーマンスを発揮できるような
持久力というか耐久力が向上しているのではないかと予想していたのだが
そういった耐久力系のフィジカルの変化はあまり感じられず、
もともと評価の高かった瞬発力系の体のキレやプレイの迫力が
更にすさまじく磨きがかかっていたのだ。
昨年の段階で既にスイングのスピードは世界No.1かもしれないという程であったが
更に高速になっているような感じだ。
一撃必殺のウィナーが更に増え、
しかもバックハンドがフォアと同じくらい強烈になっていた。
フォアが強烈なのは対戦相手もよくわかっていて、相手も恐れていたが
錦織のバックの時に多少気を休めているところに
フォアに劣らない強烈なバックのウィナーが打ち込まれるというシーンが多かった
またサーブ力が1st、2ndともに格段に迫力が増して、
サーブだけでも押していける程にパワーアップしていた。
守備面では左右へ振られてぎりぎり追い付いたようなタイミングで
どんな選手であれ、どうみても体勢が崩されているだろうタイミングで追い付いてはずなのに
次の瞬間、余裕で間に合っているよう体勢で既に強打し終わって
気づくとウィナーが決まっている。唖然とするようなショットが多くなっていた。
このベルティヒ戦の錦織は体がとてつもなくキレていて、
ベルティヒ本人もウィナーを決められて唖然としていた程だ。
結果は錦織の強烈なショットが大量に浴びせられて
世界20位は7-6,6-2であっさり陥落した。
しかしあのキレの良さでは自分の体へ負担は更に大きくなっているはずだ。
手に入れたフィジカルパワーを体の耐久力ではなく、
更なる攻撃に100%注ぎ込んでいるかのような迫力であった。
錦織自身が潜在的に持っている攻撃は実は更に高次元なもので、
フィジカルがついてくれば更に引き出されることになるのかもしれないが。
しかし、どこかで自分の攻撃力に耐えられる耐久力がなければ体が崩壊しかねないだろう。
これが、2週間前のベルティヒ戦の感想であり、
今日のメルツァー戦の感想とは180度違っている。
そしてこのブリスベン大会後に腕を痛めてしまい、
全豪オープン直前の大会では棄権となってしまったわけだが、
全豪オープンを2週間前の状態で戦うことができたらすさまじい快進撃が始まるはずでだった。
しかし、現実はそうはならなかったということだ。
上位選手は世界最高峰の大会であるグランドスラムに最高のコンディションで戦えるように
しっかり準備してくるが、それは現在世界59位で本戦ストレートインできる錦織も同じことで
錦織自身昨年世界へ衝撃を与えた全米オープンの活躍以降、
今回の全豪オープンをずっと意識してきたことだろう。
それだけに、いかにコンディション調整が難しいかが浮き彫りになったとも言える。
しかし、より前向きに受け取るなら、目の前の今年の全豪オープンを照準にはいれず、
より長期的な視野でトレーニングを積んできた中で、
今回の全豪オープンはその中でたまたま出た結果と解釈すべきなのかもしれない。
錦織自身、調整不足で今日はいつもの自分になれなかったので
今回は仕方ないと割り切っているだろうし、
リフレッシュして元気に動き出す姿を楽しみにしたいと思う。
posted by sirotona |18:10 |
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2008年10月13日
1回戦 ○錦織圭 2-6 6-4 6-2 グラノジェルス
2回戦 ○錦織圭 6-1 1-6 7-5 ハーバティ
準々決勝 ○錦織圭 棄権 アンチッチ
準決勝 ×錦織圭 1-6 0-6 ソダーリング
■準決勝 ×錦織圭 1-6 0-6 ソダーリング
0-6、1-6というとまるで1-12の大敗のように見えてしまうが、総ポイント数では25-53(ポイント比率=1:2)であり、結果詳細を見れば試合スコアから感じる程は大敗ではない。
錦織 ソダーリング
サービスエース 3 13
ダブルフォルト 4 2
1stサーブ確率 67% 64%
1stサーブ時ポイント獲得率 50% 88%
2stサーブ時ポイント獲得率 15% 50%
1stサーブリターン時ポイント獲得率 12% 50%
2stサーブリターン時ポイント獲得率 50% 85%
ブレークポイント獲得率 0% 71%
ブレーク数 0 5
総ポイント数 25 53
両者の力の差が実際どれぐらいあるかは判断し難い試合となった。ソダーリングのサーブが絶好調であったことと、錦織のストロークの調子が悪かったことがゲーム差を拡大させこのような結果になったとも言える。
しかし今回負けたとは言え、錦織は現在18歳10ヶ月。にも関わらず今大会の活躍で週明けにはランキング60位台突入が決定している。日本人選手としてはあり得ないほどすごいことだが世界的にも一握りの天才選手にしか実現できていないことなのだ。ソダーリングの24歳現在のランキングは35位だが18歳10ヶ月時点でのランキングは150位台、ガスケの22歳現在のランキングは12位(今年2月には7位)だが18歳10ヶ月時点では50位台。今回完敗とは言え、錦織が将来世界トップ10候補の稀有な世界的な逸材であることには違いはないだろう。
この試合を一言で言えば、「凡ミスで自滅」の試合という感想を持った。
詳細に関しては以下の通り分析を試みた。
まず、試合スコア1-6、0-6だが錦織のサービスゲームとソダーリングのサービスゲームでは内容が全く異なるため、錦織のサービスゲームとソダーリングのサービスゲームに分けて分析した方が内容がわかりやすいと思われる。
また第1セットと第2セットで結果的には同じ要因で同じ結果となるが、錦織の姿勢が第1セットと第2セットが大きく変わったため、第1セットと第2セットを分けて分析した方が内容がわかりやすいと思われる。
ということで以下のように書いてみた。
■錦織のサービスゲーム
(=ソダーリングのリターンゲーム)
第1セット 錦織 1-2 ソダーリング
第2セット 錦織 0-3 ソダーリング
■ソダーリングのサービスゲーム
(=錦織のリターンゲーム)
第1セット 錦織 0-4 ソダーリング
第2セット 錦織 0-3 ソダーリング
【ソダーリング サービスゲーム詳細】
・第1セット
まず、とにかくソダーリングのファーストサーブがすさまじい。常時時速200キロ超えで190~230キロでの超高速圏内で緩急をつけ、更にコースをセンターにオンラインぎりぎり、ワイドもオンラインぎりぎりに厳しく打ち分けてくる。第1セットに関してはそれでいて入る確率が高い。(第1セット77%・第2セット47%)コースを読んでいても取れないサーブだが、コースも読めないサーブだ。第1セットのファーストサーブはロディッククラスの水準であり世界屈指といえるだろう。どうにも手のつけられない状態であり第1セットはブレークが極めて難しい状況であった。第1セットのソダーリングはナダルやフェデラーが相手でもセットを取ったのではないだろうか。しかし立ち上がりの第2ゲームまでは錦織の動きがが非常に良く特に最初の第1ゲームはその絶好調のソダーリングのサービスゲームをブレークする可能性もあったが最終的にサーブで押し切られた。その後は全くのチャンスがなくソダーリングは完璧なサービスゲームを展開し第1セットは1度も錦織のブレークを許さなかった。
・第2セット
しかし、第2セットに入るとファーストサーブの入る確率は47%(第1セット77%)まで急落。実はこの第2セットは錦織のチャンスであったのだ。ソダーリングはファーストサーブのすさまじさに目がいくがセカンドサーブでのポイント獲得率となると54%程度(直近10試合平均)であり、錦織のセカンドサーブでのポイント獲得率51%程度(直近10試合平均)と大して変わらない。ファーストサーブの入る確率が47%まで落ちた第2セットはポイントの半分以上はストローク勝負となった。錦織が普段の状態であれば第2セットは1回か2回はブレークできる可能性はあったはずだ。ところがこの日の錦織はストロークで主導権争いをする前の時点での凡ミスが多く出たため相手のセカンドサーブ時のチャンスを生かせなかった。錦織がストロークで圧倒される場面は全くなく凡ミス自滅でポイントを失う姿が目立った。第2セットも1度も錦織のブレークを許さなかった。
第1セット、第2セット通じて、トータル13本のサービスエースは錦織の3本を大きく上回るが、サービスエース以外のサーブも錦織がやっと触ることができたという程の威力であり、錦織は相手コートに何とかボールを返すのに精一杯。もちろんソダーリングはそのチャンスボールを叩くだけでポイントになるという展開がほとんどであった。ソダーリングのサービスゲームは第1セットは付け入る隙のない程の完璧な出来、第2セットはファーストの確率が悪いものの錦織の凡ミスに助けられて結果的に磐石であり、結果、ソダーリングのサービスゲームでは1度も錦織のブレークを許さず(錦織0-4、0-3ソダーリング)となった。
【錦織 サービスゲーム詳細】
・第1セット
ファーストサーブの入る確率が82%とこれまでになく非常に高い(悪い時は50%台)。しかし球速がファーストサーブとセカンドサーブの中間ぐらいの1.5サーブのようであり、時速170キロ台(通常は190キロ前後)であり、球速より確率を重視したファーストサーブであった。そのせいかこれまでのようにファーストサーブで崩して一気にストロークで主導権という形にはならず、ほとんどきれいにリターンされていた。しかし戦術的には問題なかったと思われる。セカンドサーブの時のように返ってくるリターンで一気に崩されるなら問題であるが、ことごとくリターンされるものの崩されるまでは至らずファーストサーブの後に五分五分のストローク勝負をはじめることができた。ここまでは良かった。ところがこの戦術は錦織がストロークで圧倒できることが前提になっている。普段の錦織ならストロークで圧倒できたからこの戦術で問題なかった。しかしこの日の錦織はあまりにも状態が悪すぎた。主導権争いをする前の全く追い込まれていない段階での凡ミスが多発しストローク戦でポイントが取れない。ソダーリングはそれに気づくとリスクを背負った無理な攻めはせず、錦織のミスをただ待つだけの守備的な戦術を取ってきた。6本連続で凡ミスが続いたかと思えば、突然目の覚めるようなスーパーショットを炸裂させ、観客をどよめかせるが、また凡ミスが延々と続くという展開だ。(調子のいい日はこの組み合わせが全く逆になる。スーパーショットが連発し続けたと思えば、突然凡ミスし、またスーパーショットが連発していく)スコア0-5となった後第1セット最後のサービスゲームでは2本のサービスエースとスーパーショット2本が連発しようやく1ゲームキープに成功した。また最初のサービスゲームもタイミング的には完璧に決めたはずの惜しいドロップショットミスとその直後のミスで結果的に落としたが内容的には非常に良かったように思う。キープできてもおかしくなかったが第1セット結果(キープ成功1-2キープ失敗)。時折放つスーパーショットが魅せ場となった。
・第2セット
球速を抑えたファーストサーブでのストローク勝負があまり有効でないと判断したのか第2セットに入ってからは190キロ前後(第1セット170キロ台)の速度に上げて早めの展開を望んでいるように見えた。しかし球速を上げたためか入る確率が47%にまで急落(第1セット82%)しかしファーストが入ってもチャンスボールで凡ミスが出るなど第1セットと結果的には状況が変わらない。更にファーストサーブの確率が47%であるためセカンドサーブで勝負する回数が増え、リターンから叩かれたり、ダブルフォルトが増えたりと更に不利な状態へ陥っていった。第2セット結果(キープ成功0-3キープ失敗)
サーブの問題ではなく、サーブの後の普段なら全くミスするはずのないタイミングで凡ミスが多発していることが問題であった。結果錦織のサービスゲームで6ゲームのうち、1ゲームだけキープに成功。ソダーリングに5度のブレークを許し(キープ成功 - キープ失敗 = 1-2、0-3)となった。
【試合を通じて】
凡ミスのうち大半が自身のサービスゲームの中で起きている。(相手のサービスゲームではサービスでエース級を入れられて終わるパターンなので凡ミスにならない)つまり錦織のサービスゲームは大半が自分の凡ミスで占められている。(自分のミスは全て相手のポイントになる)まさに一人相撲であり、ソダーリングは何もせずに楽々ブレークしていた。何もせずただ待っているだけで勝手にブレークが降ってくる棚ぼた状態とも言える。ソダーリングは今日の試合ではあのビッグサーブさえも必要がなかったかもしれない。仮にセカンドサーブだけ打ってストローク戦となっても錦織の凡ミスを待てばいいからだ。だから尚更ノンプレッシャーで気持ち良くファーストサーブを打ち込んでいたように見えた。
凡ミスが多かったのはやはり膝の状態が悪化したのが原因であろうか。確かに少し足がもつれたり、膝を深く曲げるのを避けている気もしないではないが相手の球にしっかり追いついて余裕を持った上でのミスも多かったため、パッと見では膝の影響はあまり感じられなかった。(テニスでは足の裏→ひざ→腰→肩→ひじ→手首→ラケットと下から上に力を伝えていくので「ひざ」、「腰」に痛みがある場合はやはり影響がないはずがないが…)「ひざ」をかばうために他の場所に力を入れて打っているのでどことなく全体的に硬く見えるような感じにも見えないこともないが、実際のところは映像を見るだけではよくわからない。(録画映像をコマ送りにして良い時と悪い時を比較してみたが…全身に脱力感がある時が良い状態で、全身に脱力感がなく硬い感じの時が悪い状態というような感じもするが、もっとよく分析してみないとわからない。これ以上は私にはハードルが高すぎるのでここらでやめておこう)本人、スタッフが一番わかっているはずなのでとりあえず錦織と周囲のスタッフを信じて次回の試合を楽しみにしよう。
【ご参考まで】
景気付に錦織の素晴らしいポテンシャルを示すランキングチャートを作成してみました。※対数表示の方が実力の伸び方がわかりやすいと考え、対数表示で作成しました。(例えば、同じ50位上昇するのでも1000位→950位と100位→50位では価値が異なるため上昇率で見た方がわかりやすい) 縦軸が世界ランク(位)、横軸が時間(年)
錦織の可能性の高さがビジュアルでわかると思います。
同時掲載した外国人選手はサンプラス、フェデラー、ナダル等歴代世界1位を取ったような世界でもずば抜けた選手であり、これらの選手との比較チャートのため日本人選手がかなり差があるように見えますが、チャート上の日本人選手4人は世界上位5~6%に入ることができた世界的な日本人選手です。他の山ほどいる海外の世界ランカーを全て掲載すればこの日本人選手4人が世界的にも高いレベルにある選手であるかがわかりますが、チャートが見づらくなるため他海外選手の掲載を控えました。
しかし、錦織圭(黄色)のランキングがサンプラス、フェデラー、ナダル、ジョコビッチと言った世界一クラスの選手と同じような角度で爆上げ中であることは本当に驚異的と言えるでしょう。この爆上げの行き先はどこなのか?やはり目が離せません。
松岡修造以降の日本人選手のベストランキング(100位程度/約1800人)
1位 松岡修造 46位 1992年 24歳
2位 錦織圭 66位 2008年 18歳
3位 鈴木貴男 102位 1998年 22歳
4位 添田豪 115位 2008年 24歳

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2008年10月06日
錦織圭は海外ツアーの一環として日本開催のAIGジャパンオープンに出場し、1週間弱の日本滞在を終え、また海外へ戻っていった。月曜にはスウェーデン(ストックホルム)の大会で新たな戦いが始まる。
錦織は怪我さえなければこれから10年以上世界各地の大会を1年中飛び回るプロツアー生活をずっと続けいていくのだ。ツアーという名の通り、年中世界を飛び回り続けるテニスの旅人生活だ。去年のジャパンオープンでプロデビューしたため、ジャパンオープンは錦織にとってプロ1年目、2年目、3年目…を迎える誕生日のような節目の大会となる。今回はこの1年で誰も想像できなかったようなとてつもない成長を遂げて凱旋帰国したが、来年ジャパンオープンに19歳になって戻ってくる頃にはどんな姿になっているのだろうか。但しあと数年は発展途上にあるので良い試合もあれば、悪い試合もあるだろう。まずは怪我なく成長できるよう見守っていきたいところだ。
今回のジャパンオープンは錦織にとって極端に良い試合と極端に悪い試合がセットになった大会となった。
【AIGジャパンオープン結果】
・1回戦 ○錦織圭 7-6 6-7 6-2 ロバート・ケンドリック (世界100位)
・2回戦 ○錦織圭 6-4 6-4 ギエルモ・ガルシアロペス (世界60位)
・3回戦 ×錦織圭 1-6 2-6 リシャール・ガスケ (世界13位)
今大会で感じた点としてはそれぞれ相手が試合前から錦織攻略プランを持って入ってきていたのではないかということだ。これまでは相手は錦織の様子を見ながら対処していたが、今回では相手は錦織をよく研究してきている様子が伺えた。
■1回戦 ○錦織圭 7-6 6-7 6-2 ロバート・ケンドリック
1回戦の相手、ロバート・ケンドリックは自身の武器であるストロークでのハードヒットを自粛し、サーブを打ってひたすらネットへ詰めて、ストロークでの打ち合いをできる限り避けるプレイを選択していた。自分の持ち味はストロークであるのにだ。第1セットのはじめからこの調子だ。自信のある武器であっても通用しないと考え、あっさり武器を捨て、錦織に対しては有利な展開が見込めるサーブ&ボレーをひたすら繰り返してきた。つまりストロークでは錦織に勝てないと試合前から認めた上で自分の武器を捨て現実的に勝ちにくるプランを持って試合に入ってきたと言えるだろう。このプランは球足の速い有明では特に有効であった。
一方錦織はファーストサーブの入る確率が66%と高く(悪い時は50%台)、ファーストサーブが入った後のストロークではケンドリックを終始圧倒し(ポイント獲得率82%)、セカンドサーブでのポイント獲得率も59%と高く(悪いときは40%台)、サービスゲームを1ゲームも奪われないほどサーブが絶好調であった。対するケンドリックもストロークを省略したサーブ&ボレーの戦術がきれいにはまり、錦織にサービスゲームを奪わせない。2セット終わって両方ともタイブレークで錦織7-6、6-7ケンドリック。お互いサービスゲームを1ゲームも奪わせなかった。お互いメンタル状態もよく、集中力が高く、ミスがなく、絶好調であるため、そのハイテンションの状態から先に降りた方がそのまま一気に崩れるのではないかというほどぴりぴりと緊張感の漂う状態であった。しかし錦織は押しつぶされることなく自分のプレイを自信を持って続けていた。
錦織はこれまでの試合を見ていてもファーストサーブの入る確率が高いとき(具体的に言えば、70%近くのとき)はどんな相手でもそのセットは取られる気配が全くない。それが60%切って50%台になってくるとセットを取られる気配が漂ってくるというケースが多い。錦織のファーストサーブは良い時は時速190キロ以上出ていてビッグサーブとまではいかないが決して遅くはない。トップ選手相手でもコースが悪過ぎなければ相手の1本のリターンで最初から崩されることはほとんどない。そのため、ファーストサーブが入れば、その後のストローク戦で少なくとも五分五分以上の段階からスタートでき、ストローク戦では圧倒できる。ところが問題はファーストサーブが入らなかった後のセカンドサーブの時にある。遅い上にコースが甘く、更に相手が打ち込みやすい高さに跳ねるサーブなのだ。錦織のセカンドサーブは相手がベースラインより内側に入って打ち込めるため、相手はここぞとばかりに一気に攻めてくる。
ストロークでは先に相手をベースラインより内側に入らせた方が一気に不利になる。世界トップ選手は皆、ベースラインからサービスラインの中間くらいの位置まで前に出れれば1本でウィナーを取れる力は持っている。(錦織はベースラインの外側の有り得ないような位置からでもウィナーを打ってくるから対戦相手はど肝を抜かれて、尚更前に出てこれない)そのため、お互い相手をベースラインより後ろに釘付けにさせて、いかに自分が先に前に出るかを工夫し合っているのだ。(ベースラインの後ろで粘って相手のミスを待つ守備的なタイプの選手もいるが上位には少ない)錦織がセカンドサービスの時は相手にとってはベースラインの内側に入って攻撃が仕掛けられる唯一とも言えるようなチャンスなのだ。
錦織は相手をベースラインより後ろに下がらせておくからこそ多彩なショット(前後左右の揺さぶりや球種、タイミングの変化)も有効になってくるのだ。錦織のストロークが世界でもずば抜けて高速なので相手が返球できるように後ろに下がっているからこそドロップショットやアングルショットもよく決まっていると言えるだろう。
ところが錦織の放つショットの中で、セカンドサーブだけは怖くないので、相手は錦織がセカンドサーブの時はリターンする前からベースラインの前に入って打ち込むために待ち構えているのだ。そしてリターン1本で決めるか、少なくとも錦織の体制を崩してストロークで一気に主導権を握って錦織が五分五分の体勢に戻してくる前に早めに勝負を仕掛けられる。このパターンになると錦織のポイント獲得率は一気に下がる。つまりセカンドサーブを打つ回数の多いサービスゲームはブレークされる可能性が極めて高くなるのだ。つまりセカンドサーブを打たないで済むようにファーストサーブをできるだけ確率よく入れられるかどうかがそのサービスゲームをキープできるかどうかの鍵になってくる。特に有明のような高速コートではサーブ力が何割り増しか強力になるためどの選手でもブレークすることがそもそも難しい。逆に言えば1度ブレークされただけでそのセットは失う可能性が一気に高くなるようなコートだ。
ケンドリックがサーブに自信があるのと対照的にサーブに不安のある錦織はこのような厳しい客観情勢でありながら、サーブ&ボレーで確実に勝ちにくるケンドリックとの勝負でプレッシャーに押しつぶされることなくメンタルの強さを見せ、しっかりファーストサーブを入れて、3セットの中で一度もブレークされずに完璧に勝った。7-6、6-7、6-2というスコア以上に圧倒的な強さを見せていたと言えるだろう。あまりの完璧さにむしろ大味な試合の多い錦織らしくないとさえ感じた程の完璧さであった。たまたま調子が良かっただけなのか、取りこぼしをなくしていくような次のステージに上がり始めたということなのか、定かではないが、とにかくこの試合の錦織は完璧な強さであった。
錦織 ケンドリック
サービスエース 11 18
ダブルフォルト 4 2
1stサーブ確率 66% 61%
1stサーブ時ポイント獲得率 82% 75%
2stサーブ時ポイント獲得率 59% 56%
1stサーブリターン時ポイント獲得率 25% 18%
2stサーブリターン時ポイント獲得率 44% 41%
ブレークポイント獲得率 67% 0%
ブレーク数 2 0
■2回戦 ○錦織圭 6-4 6-4 ギエルモ・ガルシアロペス
録画ミスで試合を見れず分析不能。(痛すぎる凡ミス。。)
ただ、試合結果の詳細を見る限りでは相手を圧倒していたことが伺える。ファーストサーブの確率は59%と1回戦の66%よりかなり落ちたがセカンドサーブでのポイント獲得率が58%と高かったため(悪い時は40%台)フォローできている。ガルシアロペスは錦織のセカンドサーブをリターンで攻め込まなかったのだろうか?それとも攻め込めないほど錦織のセカンドサーブが良かったのか?見てないので何ともとも言えないが。。またガルシアロペスのセカンドサーブの時の錦織のポイント獲得率が55%はかなり高い。錦織がリターンから圧倒していたのだろうか。ガルシアロペスがやりたいことを逆に錦織が実践していたような結果に見える。またガルシアロペスは2セットでダブルフォルト8は異常に多い。メンタルが相当悪かったのではないだろうか。ともかく2セットでブレーク数が3対1は圧勝といえるだろう。1回戦がサービスゲームの良さが目立った試合だったが2回戦は逆にリターンゲームの良さが光った試合だったのではないだろうか。
錦織 ガルシアロペス
サービスエース 3 3
ダブルフォルト 3 8
1stサーブ確率 59% 60%
1stサーブ時ポイント獲得率 76% 61%
2stサーブ時ポイント獲得率 58% 45%
1stサーブリターン時ポイント獲得率 39% 24%
2stサーブリターン時ポイント獲得率 55% 42%
ブレークポイント獲得率 19% 33%
ブレーク数 3 1
■3回戦 ×錦織圭 1-6 2-6 リシャール・ガスケ
ほぼ強引に時間を作り有明で生観戦。
錦織、ガスケを知る人ならこのカードは心から楽しみにしていた人も多かったはずだ。お互いテニスセンス溢れ、幼少から神童と呼ばれた天才同士。極上の芸術作品のような試合が展開されるかもしれないはず、だった。ところがふたを開けてみれば結果は1-6、2-6で錦織の惨敗。拍子抜けで「???」「こんなもの???」「これが全米で世界4位を倒した錦織???」等とあまりにもあっさりと終わってしまった試合に思考停止になる人もいたかもしれない。
実際のところ錦織は「らしさ」を全く出せないまま不発に終わったといっていいだろう。
1セット目の入り方は今年前半の錦織に戻ったような印象で、これは2セット目に大爆発する例のパターンかなと見ていたが、2セット目に入るとガスケが事前に錦織の着火点に随時水をかけるような巧さで、錦織はどうにも火が付きようにない状態になってしまった。ガスケは錦織の様子を見るようなことはせず、やはり最初から錦織攻略プランを持って試合に入ってきているように見えた。錦織は先に仕掛けることでペースをつかむタイプだがガスケは錦織に先に仕掛けられないように常に先手を取ろうと仕掛けを急いでいた。そのためには錦織の爆裂フォアを恐れずベースラインから後ろに下がらないことが必須で、錦織の強烈な打ち込みをライジングに近いタイミングで天性のラケットさばきで逆に攻撃を仕掛けていた。普通の選手は錦織の甘い球を待っているうちに錦織に攻め立てられることが多いがガスケは錦織の球が厳しいにも関わらず甘い球を待たずに先手を取ろうとしていた。あのような攻撃はガスケのようなラケットさばきのセンスがあるからこそできるような攻撃で他の選手が簡単にまねできるような攻撃ではなかった。そういう意味ではやはりガスケがすさまじかったのは間違いないが、錦織は気持ちが消極的になったのかどうも攻める気持ちを失ってしまったように見えた。ただこなしているだけというかガスケのショットに後手後手に対応するだけになってしまった。こういう時の錦織は凡ミスが多発する傾向がある。全体的にキレがなくなり全てのショットが悪くなってしまうのだ。ストロークでは凡ミス多発の上、ファーストサーブの確率は52%であり、1回戦66%、2回戦59%と比べても極めて悪い。ファーストサーブの確率が50%に近い時は相手がガスケでなくてもかなりの格下相手でも負けている可能性が高い。ファーストサーブ時のポイント獲得率も61%と低目でこれはガスケのリターン力によるものだが、問題はセカンドサーブでのポイント獲得率38%で、1回戦59%、2回戦58%とは比較にならないほど悪い。明らかにセカンドサーブは狙われていたのだろう。ファーストサーブの入る確率が52%と悪いため、セカンドサーブを打つ機会が多くなったためこの38%は致命的で自分のサービスゲームでポイントを取るのに非常に苦労していた。2セットでブレーク数で0対4となって試合結果1-6、2-6通りの完敗と言える。
錦織 ガスケ
サービスエース 0 7
ダブルフォルト 1 0
1stサーブ確率 52% 57%
1stサーブ時ポイント獲得率 61% 88%
2stサーブ時ポイント獲得率 38% 67%
1stサーブリターン時ポイント獲得率 13% 39%
2stサーブリターン時ポイント獲得率 33% 62%
ブレークポイント獲得率 0% 50%
ブレーク数 0 4
今の錦織は日によって調子が大きく変わる。発展途上なのでこれは当然だ。錦織の型ができあがってきた後はある程度安定してくるだろう。しかし今はまだプロ2年目に入ったばかりの18歳で技術は既に世界トップクラスとは言え、体も心もまさに発展途上の段階なのだ。武道でいう、勝つために必要な「心・技・体」のうち「心」「体」はまさにこれからだ。時間が経つにつれ、良い試合が多くなっていくことだろう。自分が試合を見に行った日にいい調子であってほしいこととは観客なら誰でも願うことだがこればかりはそう都合よくもいかない。だからこの試合で初めて錦織の試合を見た人は今後錦織の試合をたくさん見ていけば良い。必ずいい時の錦織を見れる日は来るでしょう。
今回のAIGジャパンオープンの有明を見ていて感じたことは錦織は日本において、テニスを「やる」スポーツから「見る」スポーツに変えつつあるという意味での「テニスの革命児」でもあるということだ。
これまでテニスを「やる」人でもプロの試合を「見る」ことに興味がない人がかなり多いように感じていたが、錦織の登場でテニスを「やらない」人さえもテニスを「見る」ように変えていっているのでは思わせるほどの今年のAIGジャパンオープンの大盛況ぶりであった。
有明というとこれまで閑散としたイメージであったが錦織×ガスケの試合は平日14時頃からのスタートであるにも関わらず、3階自由席まで完売の満員御礼で有明コロシアムが入場規制となるなどこれまででは考えられないような大盛況ぶりであった。他コートで錦織が練習中の時には錦織を目の前で一目見ようとコートの周囲が人で埋め尽くされていた。またセンターコート以外で錦織以外の試合が行われている他コートもぎっしりと観客で埋まり、コート間の通路は人でごったえがえしていた。本当に有り得ない光景であった。他の選手も今年はあまりに観客が多くて嬉しく驚いたことだろう。
3回戦錦織×ガスケの試合は平日昼という時間帯のためか主婦層が大半で、残りが時間に余裕のある大学生らしき層という感じであったが、(1回戦~3回戦全て平日昼に試合実施)学校をさぼることに成功して見事有明まで到達できた小、中、高生はほとんど見られなかった。来年錦織の試合がナイトセッションになるなど配慮されれば、小中高生、平日昼に仕事のある社会人も見る機会ができるので是非期待したいところだ。
posted by sirotona |00:56 |
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2008年09月28日
全米オープンで世界のテニスファンの前で衝撃デビューを果たした錦織圭が凱旋帰国している。9/28(日)15:00にAIG Sundayというジャパンオープンの前夜祭に錦織が出場する。
有明コートは球足が速くビッグサーバー有利なコートではあるので錦織の相手がランキングが低くともビッグサーバーの場合は簡単な試合にはならないと想定される。錦織は有明は好きなコートでないと発言しているが、6月には更に球足の速い芝コートでストロークの破壊力が増して世界1位のナダルから1セットを奪取した例もあるので、今回有明コートでどうなるかは未知数だ。但しビッグサーバーからのブレーク数はこれまでのように多くは取れない可能性は高く、錦織の得意なブレーク合戦には持ち込めないだろう。結局のところサービスキープをどれだけ確実にできるかが鍵になっていくだろう。そのためにファーストサーブの入る確率が特に重要と思われる。入りさえすれば直後のストローク戦は圧倒できるだろう。全米オープンではデルポトロにだけは錦織のファーストサーブが通用しなかったが、全米オープンのコートより球足の速い有明コートの方がファーストサーブが通用する可能性は高い。だからやはりファーストサーブの入る確率が勝敗を分けるような気がする。どちらにしても、結果はともかく錦織らしさを十分に魅せて欲しいと願う。
ジャパンオープンとはどんな大会だろうか?
知らない人は大会の名前だけ聞くと世界大会とは思えず、全日本選手権ってこと?と思う人もいるかもしれない。しかしそうではない。ジャパンオープンは実際に世界トップクラスの選手が毎年出場している世界大会だ。過去の優勝者を振り返ってみるとレンドル、エドバーグ、マッケンロー、クーリエ、サンプラス、ヒューイット、フェデラー他豪華メンバーがずらりと並ぶ。ジャパンオープンは日本にいながら世界のトップ選手を生で見れる年一度の貴重な機会と言える。
ところで、スポーツの話とは少し離れるがスポーツ運営面からは影響のある話なので以下の話を書いてみたが、2007年7月金融業界での激震となったサブプライム問題の影響がなかなか収まらず、日本では今年に入って不動産・ゼネコン会社の倒産が毎日のように続き、そしてつい2週間前に150年以上の歴史を持つ世界大手金融機関のリーマンが倒産してしまった。おいおい、まさかAIGも噂通りあと72時間の命!?とジャパンオープンの行方が気になってホームページにアクセスするとアクセスが集中していて開けない。。まるでネット上の取り付け騒ぎのような状態となっていてこれは。。。と思ったが、結局米国政府による公的資金9兆円の救済が入ってジャパンオープンテニスも命拾いした。。(ジャパンオープンテニスのためにもAIGの更なる発展をお祈り致します。。)2003年のりそな銀行に日本政府が公的資金2兆円投入してその後日本株が1990年のバブル崩壊から13年もの下落後の大底をつけて2007年まで大きくリバウンドした(2007年からは米の影響でまた暴落だが。。)ことを思い出したが、、今回はどうなることやら。。ともかく来年のジャパンオープンはどうなるか全く不明だ。。スポーツ運営は常に景気の波のあおりを受ける。昔から景気が良く安定した会社がスポーツ運営のスポンサーに名乗りを上げるのだ。このまま世界恐慌に突入するならスポーツを見れる機会は減っていくだろう。見れる時に見ておきたいものだ。。
そこまで大げさに考えなくてもとりあえず、東京近郊の方はふらっと散歩がてらのぞいてみるのもいいのではないでしょうか。臨海副都心地帯は全体的に小奇麗かつ広々としているので東京のゴミゴミ状態に慣れすぎた方には心地よい風が吹くと思われます。最寄駅はりんかい線の国際展示場駅から徒歩6分、ゆりかもめの有明テニスの森駅から徒歩2分。東京駅、渋谷駅、新宿駅、池袋駅から最寄駅までそれぞれ30分強。
■チケット情報■
現在指定席は売り切れ、自由席1000円が予約販売中。
以下URLで予約チケットが買えます。
http://eplus.jp/sys/main.jsp?prm=U=14:P1=0402:P2=024202:P3=0001:P6=001
私もここで購入予約し、セブンイレブンで代金支払いとチケット受け渡しで購入しました。
予約で完売にならなければ当日券も発売されるようです。当日券を考えている方はチケットセンター0570-06-9996で確認した方が良いかもしれません。
有明テニスの森公園内に有明コロシアム(メインのセンターコート)があるが、公園内には他に多数のコートがあり、センターコート周辺の16個のコートで昨日からそれらのコートで予選に出場する選手が戦いを始めている。9月28日(日)は前夜祭でメインイベントは錦織圭、伊達公子他の練習試合の数試合だが、メインコート以外の周辺コートでも十分ハイレベルな戦いを繰り広げている。錦織以外の日本人トップ選手も数名見れるだろう。世界ランキングは150位以下の選手達だがCS席で予約無の無料で見れるのだ。センターコートのCS席より更に選手に近い位置のようにも感じる。センターコートだとよほどいい席でない限り選手とある程度距離があるが、予選では自分がテニスをしてベンチで休みながら仲間がテニスをしているところを見ているような近さで見ることができるため、様々な面を自分達と比較しやすくてプロのすごさがわかりやすくなる。その迫力や技術の高さを体感してみることを是非お勧めしたいと思う。その上でセンターコートで試合をできるような更に上位選手を見ればより上位選手のすごさを体感できるでしょう。プレイを見て予選出場選手と本選出場の違いが見えてくると本選出場選手がどれだけすごいのかが体感できるでしょう。
■9月28日(日)の予選スケジュール
1.午前10時~女子シングルス3試合(1・2・3番コート)
2.午前11時~男子シングルス3試合(4・8・9番コート)
3.午後12時~女子シングルス3試合(1・2・3番コート)
4.(男子試合終了後)~女子シングルス3試合(4・8・9番コート)
5.(女子試合終了後)~男子シングルス3試合(1・2・3番コート)
6.(男子試合終了後)~女子シングルス2試合(1・2番コート)
※以下詳細スケジュール
http://aigopen.jp/08/pdf/oop/aigopen08_oop080928.pdf
上記試合観戦の合間に15時からの錦織圭の試合を見れば充実し過ぎるテニス観戦となるでしょう。
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2008年09月03日
錦織圭の全米オープンは幕を閉じた。
18歳にしてベスト16に入り、結果でも世界テニス界を震撼させ、そのテニスの質で観客を大きく沸かせた。錦織は毎試合スーパーショットで観客席にどよめきを巻き起こすのだが世界最高峰の四大大会の全米オープンでも同じように何度もどよめきを巻き起こした。
1回戦 錦織圭○ 6-2 6-2 5-7 6-2 モナコ(世界32位)
2回戦 錦織圭○ 6-1 7-5 let カラヌーシッチ(世界100位)
3回戦 錦織圭○ 6-4 6-4 3-6 2-6 7-5 フェレール(世界4位)
4回戦 錦織圭× 3-6 4-6 3-6 デルポトロ(世界17位)
この数日で3試合を勝ち抜き、そのうち2試合は上位シード選手だ。特に3回戦で世界4位のフェレールを5セットまでもつれ込む死闘を制した姿を見た人はどれだけいるだろうか。これまで見え隠れしていた錦織のポテンシャルが、世界最高の舞台で現実の閃光となって放たれた瞬間であった。半年前の2月にデルレイビーチで世界12位のJ.ブレークを破って優勝したことや、2ヶ月前の6月に世界1位のナダルにストロークでは打ち勝ち、1セットを奪取したのことも、やはり偶然ではないのだ。上位の選手は格下選手にはまぐれでも勝たせないからこそ上位にいるのだ。だからもともと偶然などあり得ないのだが、錦織の実績が偶然ではないことを改めて証明した大会だったといえるだろう。
しかし、18歳で全米ベスト16はとんでもない偉業とは言え、世界4位のフェレールを撃破して錦織を知った人は4回戦の相手のデルポトロが22連勝中の絶好調の選手だったとは言え、ストレートの完敗でがっくりきてしまった人も多いのではないだろうか。「そこで錦織は本当に期待できる選手なの?」との疑問に答えてみるべく、デルポトロ戦の敗戦は何を意味しているのかを分析してみようと思う。
これまでテニスの試合をたくさん見てきた人は錦織のプレイを見れば「一目でこれは只者ではない」とわかったはずだ。誰に勝って、誰に負けたなどと結果を見る必要はない。見た瞬間に「ずば抜けたセンスを持った選手」であることはわかった人も多いだろう。しかしその「ずば抜けたセンスを持った選手」が必ず勝つわけではない。
ベスト8をかけた4回戦のデルポトロ戦はスコアでも内容でも完敗であった。しかし印象としては惜敗というか、もったいない敗戦、不発の敗戦のように感じられた。いい状態であればもっと上へ行けたのではないかと思わせられたからだ。しかしこれも戦いの結果だ。3-6,4-6,3-6というスコアだけ見ると、全く通用していないのかと見えるかもしれないが、テニスではスコアを見ただけでは試合内容は全く見えないのだ。例えば3-6といっても、サービスゲームをとっても1ゲーム、レシーブゲームを取っても1ゲームであり、その1ゲームの中には、ダブルフォルト、サービスエース、リターンエース、相手のサービスゲームでのストロークエース、自分のサービスゲームでのストロークエース、ボレー、主導権を奪い合う前の段階での凡ミス、主導権を握ってからの凡ミス、主導権を握られた上のミス、主導権を握ってからのストロークウィナー、主導権を握られてからのストロークウィナーも同じ1本のポイントでしかない。これらのポイントをごちゃまぜに合計したものが3-6であり、同じ3-6でもブレーク数では、0-1(キープ合戦)、1-2、2-3(ブレーク合戦)と全く違う内容でもスコアとしては全て3-6となってしまうのだ。ポイントの取り方の組み合わせ次第で、最終スコアもころころ変わる。なので3-6を見ただけでは内容は何も見えないといっていいだろう。自分が6-3で勝てる相手が自分より強い相手に6-0で勝っても全く不思議ではない。デルポトロ戦3-6,4-6,3-6でわかることは全てのポイントを合計した結果、デルポトロの方が錦織より多くポイントを取っているということだけだ。
ではデルポトロにどのように負けたのだろう。
実際に内容を見てみよう。
(http://www.usopen.orgより抜粋)
Nishikori(JPN) Del Potro(ARG)
1st
Serve % 52 of 93 = 56 % 46 of 81 = 57 %
Aces 3 7
Double
Faults 2 3
Unforced
Errors 36 37
Winning %
on 1st Serve 28 of 52 = 54 % 33 of 46 = 72 %
Winning %
on 2nd Serve 21 of 41 = 51 % 19 of 35 = 54 %
Winners
(Including
Service) 29 37
Receiving
Points Won 29 of 81 = 36 % 44 of 93 = 47 %
Break Point
Conversions 3 of 5 = 60 % 7 of 10 = 70 %
Net
Approaches 10 of 16 = 63 % 10 of 15 = 67 %
Total
Points Won 78 96
Fastest Serve 121 MPH 132 MPH
Average 1st
Serve Speed 105 MPH 121 MPH
Average 2nd
Serve Speed 85 MPH 95 MPH
内容を見ると、自分のファーストサーブが入った後のポイント獲得率(錦織54%、デルポトロ72%)の差(=レシーブゲームで相手のファーストサーブが入った後のポイント獲得率の差)とその影響を受けるブレーク数とウィナー(エース)以外はほぼ互角であった。その結果としてブレーク数が錦織3に対しデルポトロ7となり、試合スコアが3-6、4-6、3-6となったと言える。
デルポトロはサービスゲームではサーブ1本で錦織の体勢を崩せて手数をかけず(ミスが出る前に)ウィナーを繰り出せるのに対し、錦織はサービスゲームでサーブ1本で相手を崩せないので五分五分のストロークから手数をかけて崩していくしかなかった。手数が多い分途中でミスが出やすくなる。1回戦~3回戦までのサーブが入った後のポイント獲得率は1回戦モナコ戦77%、2回戦カラヌーシッチ戦82%、3回戦フェレール戦64%と高かったが、4回戦デルポトロ戦では54%と極めて低い。結果だけ見ればセカンドサーブでのポイント獲得率51%と比較してもファーストがセカンド並にしか効いていなかったということになる。しかし実際は錦織のサービスゲームで主導権を握りながらの凡ミスが多発していたのでファーストでのポイント獲得率54%は錦織自身の凡ミスによる自滅の結果と見ていいのではないだろうか。1~3回戦までは手数をかけたストロークでも常に余裕があり、4回戦のデルポトロ戦ほどストロークの凡ミスが多発しなかった。
錦織の凡ミスが少ない時は表面化しないが、ウィナーの取り方が異なるため、デルポトロの方がポイントを取りやすかったと思われる。錦織のウィナーとデルポトロのウィナーを比較してみよう。
【攻撃力(ウィナーの取り方)】の違い
■錦織
・深さ、速度、角度、球種など様々アレンジを加えたストロークの中で徐々に相手を崩して、甘い球が来るのを待ち構えて、相手がついに甘い球を返球したところをウィナーで仕留める形(一般的な戦術だが深さ、速度、角度、球種など様々アレンジするセンスと技術が世界でも類を見ないほどずば抜けている)
・意表を突いたドロップショットやアングルショットで相手を一気に崩してウィナーで仕留める形。
・相手が安心して想定もしていないまさかという位置からスーパーショットを繰り出しウィナーにしてしまう形。
■デルポトロ
・サーブ1本、リターン1本等早い段階のパワーショットで相手の体勢を崩して、ストロークで一気に主導権を握り、錦織のリカバリーショットが来て主導権を奪われる前に手数をかけずにウィナーまで持っていく形が大半。
・五分五分のストローク戦になってからは錦織のように自分から仕掛けず、鉄壁守備的な深く威力のある球で錦織の甘い球を待って打ち込む形。
錦織がストロークで主導権を握られて負ける形はパワーショットで最初から劣勢に立たされてそのまま持っていかれる形がほとんどだ。付け入る隙がないのだ。この形になったら上位選手でもデルポトロからポイントを取るのは極めて難しいだろう。しかし、強烈サーブ、強烈リターンをを打ち込まれず、五分五分のところからスタートできている場合はウィナーを食らうことはほとんどなかった。サーブに弱点のある錦織は今後もビッグサーブ、ビッグリターンを持つタイプの選手には苦戦するだろう。ただしビッグリターンに関しては、自分のサーブを強化すれば打ち込まれずに済むのでビッグサーブ、ビッグリターンを持つ選手に対しても勝率はまだまだあげられるはずだ。
【守備力(コートカバーリング能力)】の違い
■錦織
身長177センチで手足が長くはないため前後左右上下の動きには、質を求められるが素早い反応、素早く細かいフットワークでカバーする。また追い込まれたところからでもスーパーショットを繰り出し、一気に形勢を逆転させる。
■デルポトロ
身長198センチの長い手足を生かして、長い距離を少ない歩数で素早く追いつき長い腕を伸ばしてとりあえず安全地帯へ返球する。ストライド走法のような動きで、足はのろのろ動いているように見えるが実際の移動速度は速い。球際に強く、劣勢も腕一本でごまかせる。左右に振られてもなかなか追い込まれないが、追い込まれた場合は守備に徹する。
錦織はこれまでならストロークエースもしくは返球されてもチャンスボールしか来ないと思うようなショットを打っても、デルポトロはしっかりと厳しいコースに返して来ていた。まさに手足の長さを感じさせるものであった。デルポトロからストロークエースを取ったケースは完全に崩しきった後のダメ押しのショットか、意表を突いたタイミングでのショットだけだった。錦織にも今までと違うとプレッシャーがかかっていたはずだ。
この試合の分岐点は第1セット3-1リードの場面で錦織のダメ押しのウィナー(バスケのダンクシュートを彷彿させるジャンピングフォア)をどこか思い切り悪く打ってアウトした瞬間だったように感じている。あのポイントから突然消極的になっていき、3-1までの圧倒ぶりが何だったのかという程、突然凡ミスが多発し始めた。これまでなら安心して見ていた場面での凡ミスが量産となった。主導権を握っていながらのミスも多発。一方デルポトロは「待ってました!」というかのように錦織の急落で息を吹き返し、大事な場面ではきっちりと決めてリズムを掴み、いらいらしていた表情が自信の表情に変わっていった。たった1球のミスからメンタルを崩していったようにも見えた。3-0から一気に6ゲーム連取されて3-6となってしまったのだ。しかし、随所には派手なスーパーショットを繰り出し観客を沸かしていたのは常に錦織であった。観客を沸かせた回数ではデルポトロを圧倒していた。実際はデルポトロの方がウィナーが多いのだが、予定調和的な地味なウィナー(玄人好み)のため、観客はあまり沸かない。しかし錦織は観客を味方に付けているにも関わらず凡ミス多発は変えることができず、第2セット、第3セットになっても様子が変わらないまま試合終了となってしまった。本人も試合後のコメントでは詳細を語ってはいないが、試合に入り込めておらず、心ここにあらず状態だったようだ。一方「22連勝中のことを自分でどう思っているか?」との質問に対し、「錦織を倒すことだけしか考えていなかった」と答えるデルポトロとは対照的であった。
デルポトロは錦織のような「魅せる」テニスはないが、「勝つ」テニスに徹していた。錦織は天性の才能だけで全米ベスト16に勝ち進んでしまったが、デルポトロの「勝つ」テニスの前に敗れた。
デルポトロのテニスを見て「孫子の兵法」を思い出した。以下は「孫子の兵法」からの抜粋だがデルポトロのテニスを表していると考え記載した。
**********************************************************
「孫子の兵法」より抜粋
昔から、戦上手は、まず自軍を負けないような態勢に整えてから、敵軍の態勢が崩れるのを待った。不敗の態勢を整える事は、自軍にあるが、勝機を見出す事は、敵軍の崩れにかかっている。だから、戦上手と言えども、不敗の態勢は作れるが、敵軍の態勢を必ず崩す事は出来ない。それゆえに言う、勝利の予見はできるが、必ず勝てる状態に出来るとは限らない。
勝機を見出せない時は、守りを固める。勝機を見出せた時は、攻勢に転じる。守りを固めるのは、自軍が劣っているからである。攻め込むのは、自軍に余裕があるからである。上手に守る者は、兵を隠蔽して隙を与えず、上手に攻める者は、一気に攻めて敵に余裕を与えない。
だから、自軍は無傷のままで、完全な勝利を収める。
誰にでも分かるような勝ち方は、最善の勝利とは言えない。
戦いに勝って、世間の人が賞賛する勝ち方も、最善の勝利とは言えない。
毛を一本持ち上げても、誰も力持ちとは呼ばない。太陽や月が見えても、誰も目が良いと言わない。雷の音が聞こえても、誰も耳が良いとは言わない。昔の戦上手とは、無理なく勝ちやすい敵に勝つ者である。だから、戦上手は勝っても、その知謀は人目につかず、その勇敢さを賞賛される事もない。
それゆえに、戦いの勝ち方を誤らない。誤らないから、その軍のいる所は、必ず完璧に勝つ。
それは、戦う前に負けている者に勝つからである。このように、勝利を収める者は、まず勝てる条件を作った後に戦いを始める、負ける者は、まず戦いが始まってから、慌てて勝機を掴もうとする。
・負けない態勢は自分で作れるが、必ず勝てる態勢は相手によって生じるものだから、
まずは、自分の守りを整えてから、攻めるタイミングを待ち、攻める時は一気に攻める。
・無理をせず、勝ちやすい敵に勝つ
・本当に凄い事は、えてして多くの人に気付かれる事がない
・戦いとは、勝つために戦うのではなく、すでに勝っている事を証明する事である。
君主が軍にしてはならない事が三つある。
軍が進むべきで無い事を知らずに進めと言い、退却すべきで無い事を知らずに退けと言う。
軍の実情を知らないで、軍の規則を決めれば、兵士は混乱する。
軍の権限を知らないで、軍の人事を行えば、兵士は疑いをもつ。
軍全体が、混乱し猜疑心に満ちれば、他国がその隙に乗って攻めてくる。
勝てるかどうか知るためには、五つの条件がある。
戦うべきと、戦わざるべきを知る者は勝つ。兵力に応じた戦いを出来る者は勝つ。
君主と兵士が目標を共有する者は勝つ。態勢を固めて、相手の乱れを待つ者は勝つ。
将軍が有能で、君主が将軍の指揮権に口出ししない者は勝つ。この五つが勝つ為の方法である。
だから、敵を知り己を知れば、負ける事は無い。敵を知らずして己を知れば、半分は勝てる。
彼を知らず己を知らざれば、戦うたびに敗れる。
・戦わずに勝つのが最上の方法であり、無理に攻めるのは下策。
・戦力に応じた戦い方があり、無駄な戦いは避ける勇気が必要。
・部下に任せた所を、中途半端に口出ししてはならない。
・敵と己をしっかりと分析し、対比をする事を忘れてはならない。
**********************************************************
またメンタルに関してだが、気分によってプレーの質がかなり変わる。一本スーパーショットが出ると連発し始めるが、最初の一本を外すと消極的になり、ずっと出なくなる等、気分が乗っているときと乗っていない時の調子の乖離が激しいところは改善の余地があるのではないだろうか。以前は1セット目は必ず調子が悪く、2セット目が絶好調になることが多く、なぜなのだろうと思っていたが、最近はそういう傾向はなくなった。このあたりも気持ちの持ち方で結果が変わってきているのではないだろうか。
錦織は怪我さえなければ今後数年間で天性の才能に加えて、強靭な体力、確かなメンタル、確かな戦術、豊富な経験が備わっていくことだろう。
だからこそ怪我だけは試合を捨ててでも気をつけて欲しいと願う。体がやばいと思ったらすぐ棄権のスタンスでいいのではないだろうか。怪我さえなければ世界の誰も想像できないような四大大会での「快挙」が待っているかもしれないのだから。
posted by sirotona |23:29 |
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2008年08月27日
錦織は体の状態が良いとは言えない状態でありながら格上に対して余裕の圧勝であった。
相手のモナコは世界ランク32位。肺炎で調子を落としたがつい最近まで今年2月には14位までいった選手だ。ストロークを得意とする選手だったがその得意のストロークで18歳の未完の錦織に全く歯が立たない。錦織のストロークは常に余裕があり、錦織は猛攻の機会を伺いながらモナコの球を余裕でさばいているのに対し、モナコは錦織の強烈な一球一球を無難に返球することに気を使うのが精一杯で自分から攻めの形を作れず防戦一方であった。
錦織はストローク戦では90%以上主導権を握っていたのではないだろうか。しかしストローク戦でポイントをほとんど失わなかったわけではない。ストローク戦でポイントを失ったのはほとんどが主導権を握っていながらの自分の凡ミスだ。相手に振り回されたり等相手の力量で奪われたポイントがほとんどなかった。
6月には世界2位のナダル(先週ついに世界1位になった)に対してもストローク戦では上回っていただけに今回の試合でもストロークで圧倒するのはある程度予想できたが、ストロークでは今の時点で世界にほとんど敵無し状態なのではないかと思わせるほどであった。
ただし、上記はあくまでストローク戦に持ち込めればの話である。問題は得意のストローク戦に持ち込む前にポイントを無駄に取られていることが多いことだ。特に1試合でダブルフォルト9本は異常に多く、サービスエースの数が3本(これは並レベル)で差し引き-6本サーブだけで差し引き6本も相手にポイントを無駄にプレゼントしているのだ。
ちなみに上位選手の1回戦を見ると
第1シードのナダルはダブルフォルト2本、サービスエース7本。差し引き+5
第2シードのフェデラーはダブルフォルト2本、サービスエース15本。差し引き+13
第4シードのフェレール(錦織が3回戦進出すれば対戦可能性大)はダブルフォルト2本、サービスエース2本。差し引き±0
この差し引き数はサービスゲームでストロークが始まる前の段階でのアドバンテージになる。この差し引き数が大きければサービスゲームはブレイクされにくく、低ければブレークされやすい。(もちろんエースが取れなくてもコースが良く、ストロークを優位で進められるポイントが多いかどうかも重要だが)(例えばナダルはセカンドサーブでもコースが良く、錦織のようにセカンドサーブでいきなり打ち込まれることは少ない)
錦織はダブルフォルトでこれだけの大損失を出し、またファーストサーブの入る確率が52%と低く、さらにセカンドサーブでのポイント獲得率が46%と半分以下だ。錦織はファーストサーブが入らなかった場合、自分でサーブを打たずに相手にサーブをファーストから打たせたのと同じ結果になるほどだ。それほどセカンドサーブでのポイント獲得率は低い。錦織のセカンドサーブは相手にチャンスボールのように打ち込まれて、錦織が得意のストローク戦に持ち込む前に一発で勝負が付いてしまうことが多い。セカンドサーブは上から打たずに得意のフォアハンドで打ちこんだ方がポイント獲得率が上がるのではと思えるほどだ。しかし、驚くのはそれにも関わらず錦織はほとんどサービスゲームをブレークされなかったのだ。(サービスゲームをブレークされた数…錦織2回、モナコ7回)
他の選手の場合、この日の錦織のようなサーブの出来具合であれば、ほとんどのサービスゲームをブレークされて大敗しているだろう。ところが錦織はサービスゲームをしっかりキープして圧勝している。サーブでのハンデをストロークで強引にカバーしていたわけだ。それだけ錦織のストロークはすさまじいのだ。
また、相手のモナコはファーストサーブの入るの確率は73%と高いが、入った後のポイント獲得率は56%と低い。錦織にファーストサーブが全く効いていない。よっぽどいいファーストでない限り錦織にストローク戦に持ち込まれてモナコはサービスゲームをキープするだけでも苦しんでいたことがわかる。錦織はファーストサーブの入る確率は52%だが、入った後のポイント獲得率は77%と高い。エースは3本と多くはないが、普通のリターンが返ってくるだけでそこから始まるストローク戦でほぼ勝っていた。
実際、錦織はこれまでどの試合もストロークでは相手を圧倒している。錦織は見た目にはいつも相手より強くうまく見えるのだ。しかし試合結果となるとかなりぶれ幅があるのは、サーブの好不調の波が大きいためと言えるだろう。デルレイビーチで優勝したJ.ブレーク戦の時のようにファーストサーブがしっかり入っていればストロークでの優位性がそのまま結果になって表れる。しかしファーストサーブが入らないとセカンドサーブを打たなければならず、ストロークの優位性だけではまかないきれずに試合トータルでは負ける可能性も高まるのだ。
1回戦はサーブが悪かった。にも関わらず世界32位の格上シード選手を圧倒してしまったことに驚きを感じている。おそらく相手がビックサーバーでなかったことで相手のサービスゲームでストローク勝負ができたことでブレーク数が増えたことが勝因だろう。しかしファーストサーブの確率が低かったため実は相手にもかなりチャンスはあったのだ。だから簡単にサービスゲームをキープしたのは少ない。ファーストさえ入れてさえいれば本来楽にキープできるところをわざわざ苦しくキープしていた感じだ。だから6-2、6-2、5-7、6-2というスコア程きれいに勝ったわけではない。本来はもっと更に余裕なはずだったのだ。格上相手にだ。
しかし、この先、いいコースに高確率で球速200キロ以上のサーブを入れてくるようなビックサーバーに当たれば、いくら錦織のストロークが良くても簡単には相手のサービスゲームをブレイクできない。サーブ1本で決められてストローク戦に持ち込めなければ当然だ。
幸い、錦織のファーストサーブは世界上位の選手にも通用している。入ればの話だが。なのでファーストサーブを高確率で入れることで、セカンドサーブを打つ機会をできるだけ減らし、またセカンドサーブとなった場合でもチャンスボールと思われて一発で打ち込まれないようにコースを厳しく維持することができれば、上位進出も現実的になってくる。まだ体もできあがっていない18歳の段階でだ。今年はフィジカルトレーニングをしっかり積んでいるところだという。今回もし体力切れで負けたとしても怪我をしなければ成人の体力を付けた数年後は本当に楽しみだろう。
とにかく次2回戦を勝てば、3回戦で世界4位のフェレールと当たる。ここは見ものだがまず2回戦。サーブの調子が良いことを祈るのみだ。また体はまだ18歳。高校卒業程度の段階なので体ができあがってなくて当然だろう。それでも無理してプロのスケジュールで大会をこなしている。体を壊してもおかしくないのだが、体が壊れる前に体を作っていくように気をつけていくしかないだろう。
プロ選手はどのスポーツでも怪我をすると無意識に怪我した場所をかばって動くようになるため全体のバランスが崩れてパフォーマンスが考えられないほど大幅に下がって超一流選手から一気に並以下の選手になってしまうことはたくさんある。特に天才的な選手はこの全体のバランスを失ったら一気に終わってしまう可能性がある。怪我には細心の注意を期待したい。
錦織は頭であれこれ考えて計画的に相手を罠に嵌めるような策謀タイプではない。勝手にアイデアがひらめいて勝手に体が動くタイプだろう。野球で言えば、長嶋型の天才だろう。
プロデビュー前の10代の選手にはどの選手にもその選手なりの「華」がある。しかし、過酷なプロの世界へ出ると生きていくためにほとんどの選手が「華」を捨て現実的なプレイをせざるを得なくなっていく。そして「華」を失うことで上位への道が閉ざされるのだ。ところが稀にプロになっても「華」を捨てずに生きていける選手が存在するのだ。現実世界で「華」を見せてくれる選手は極めて少ない。錦織はそういった「華」を捨てずにプロとして成長できる極めて稀な天才選手といえるだろう。錦織の「華」はテニスを何度か見たことのある人なら誰でもわかるだろう。見てすぐわかるような衝撃的な「華」だからだ。
今回の大会の結果はどうあれ、錦織の「華」を大切に成長していって欲しいと願う。
放送予定はまだ発表されていないがおそらく以下の時間帯ではないだろうか。
【放送予定】
デジタルWOWOW 28日深夜0時~ or 29日午前8時15分~
アナログWOWOW 29日夜7時~
【錦織1回戦試合結果詳細】
以下より抜粋
http://www.usopen.org/en_US/scores/stats/day7/1120ms.html
posted by sirotona |22:23 |
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2008年08月24日
を並べあげたとしても、問題を表面的にしか捉えられないだろう。それはおそらく結果論でしかない。
A級戦犯が出るスポーツはそれだけ期待値が高いスポーツということだ。五輪で負けても誰も気付かないスポーツもたくさんあるのだ。
今回惨敗とは言え、2006年にはWBCで世界一になった野球王国であることには変わらない。野球は日本を代表する、日本が世界に誇れるスポーツであるから今回で失速すべきでない。
日本代表チームのムードと戦術について思うこと書いてみた。
■日本代表チームのムードについて
今回問題と感じた点には監督采配、出場選手選考、審判の問題等、個別では色々と問題があるが、一番問題と感じたのは五輪日本代表には「お祭りムード」が全く感じられなかったことだ。短期決戦では短期の勢いに乗ったチームが勝ち抜くことは誰もが知っているのにだ。
一生懸命にやっているのだがどこか「逃げ腰」というか仕方なく一生懸命にやっている。野球をやっているのではなく、野球をやらされているのではないだろうかと。金メダルを取りにいっているのではなく、金メダルを取りにいかされているのではないかと。
できれば参加したくない「ババ抜きゲーム」を戦っているような気さえした。しかも誰かがババを掴んだら立ち直れないチームなので精神的な逃げ道として坊主の罰ゲームまで用意していた。坊主は大会終わってからでいいのでは?と感じたが。あれでは初戦で五輪終了しましたと宣言しているかのようだった。プレッシャーを試合でのパフォーマンスに変えるような「仕組み」がなかった。最後にたまたまババを引いたのが今回A級戦犯と呼ばれている人なのではないかと。
あの坊主を見たとき、2年前の2006年に甲子園決勝で駒大苫小牧の田中将太と投げ合った早稲田実業のエース斉藤佑樹を思い出した。彼はハンカチ王子などといわれていたが見るべきものはメンタルの強さだ。色々なコメントを残しているが一番印象に残っているのは自分は悪かったときに謝らないといっていたことだ。謝って自分のミスを帳消しにしたくないと。謝らないことでミスをしっかり背負って次回に最高のプレーをして克服するしかないように自分を追い込むのだという。高校生の時点でこれだけのメンタルを持ちあせていることに驚いた。もし斉藤がメンバーにいて、打ち込まれたとしても坊主は拒否していただろう。
五輪日本代表は何がおかしかったのだろう?と、録画保存してあるWBCの準決勝、日本×韓国を再度見て比べてみることにした。WBCを見てまず感じたことは、日本代表のムードがまるで違う。ぴりぴりした激しい緊張感の中に「お祭りムード」が共存していた。
7回まで0-0のまま完璧なピッチングの上原の集中力もすごかったが目立っていたのはイチロー、松中、多村等意図的にチームに勢いを付けようと試合の中でパフォーマンスをしていたところだ。イチローは試合前からも韓国に日本には30年は追いつけないと言わせたい等、場外でもチームを士気を高めていたが、試合でもチーム初ヒットを打った後、初球から盗塁成功させた。次の打席でもヒット打ち、また盗塁を決める。1塁に出たら2塁までは絶対にいくぞと、韓国にプレッシャーをかけて、攻める姿勢を前面に打ち出してチームを勢いづけていた。松中はそれまで打てなかったが、上原と韓国投手の好投で7回までの0-0のこう着状態で目の覚めるようなヒット。足は遅いが全力疾走で2塁へヘッドスライディング。ツーベースを決めると、2塁ベースを左拳で叩きつけ、2塁取ったぞ、と気迫を見せてチームを沸かせていた。そして王監督はそれまで調子の悪かったが当日は調子が良かった福留を代打で使い、先制ツーランホームラン。そこから怒涛の攻撃で打者一巡で7回に一挙5点で5-0。多村は序盤レフトフェンスに激突しながら大ファールをダイビングキャッチの超ファインプレーで気迫を見せていたが8回にはソロホームランでダメ押しの6点目を入れた。そのまま6-0で勝利し決勝進出を決めた。誰かがミスをしてもチームはへこまず、皆で絶対に取り返すというチーム一丸となった前向きな気迫がチームに溢れていた。
お祭りムードとは意図的に作り出すものなのだろう。何もせずひたすら待っていて、祭りは来ない。時間経過していく中、最悪の結果への不安に支配されていくだけだ。
短期決戦では短期の勢いに乗ったチームが勝つのだ。
WBCの時の日本代表は激しいプレッシャーの中、用意周到に一時の祭りの下準備をして、祭り開始のタイミングを探っていた。皆で祭り舞台を整え、皆で我慢し時を待ち、満を持して皆で祭りを始めた。そんなように感じた。
北京五輪の日本代表は金メダルへのプレッシャーの気配ばかり目立った。どうも祭りが始まる気配が最初からなかった。誰も祭りの準備をしてなかったのに皆が会場につれて来られて、やっぱりやるのか、と言いながらばたばた始めてしまっているようだった。
高校野球で言えば、優勝候補の強豪校だがどうも覇気がなく、活き活きとした勢いのあるチームにあっさり負けるという、よくあるケースに似ている。日本代表は地区予選を勝ち上がり、甲子園で優勝するようなチーム作りが必要なのではないだろうか。今回五輪とかぶったたため甲子園は影に隠れた感があったが、日本代表選手は誰もが高校時代に短期決戦を経験しているだろうし高校野球を見ることで忘れていたものを取り戻せるのではないだろうか。
世界大会は国の威信をかけた過酷な戦場とはいえ、晴れ舞台には変わらない。
野球はメンタル要因でプレーが大きく変わるのでマイナス思考に陥った場合、悪い結果しか出ない。チームにプラス思考の連鎖が起きるような環境作りが大事だろう。
■日本代表チームの戦術について
来年のWBCに向けて短期決戦の戦い方を練り直す必要もあるだろう。
WBCでも韓国、キューバ、アメリカとの対戦は激しい神経戦となるのはほぼ確実だ。
力の差が大きい場合はどう戦ってもたいてい力通りの結果になるが、力が拮抗している場合は相手のわずかな隙を付いて傷口を拡大させて勢いに乗った方が勝利する。
そもそも野球は自己完結するスポーツではない。試合は相手があって初めて成立する。
勝利の方程式は相手の力、状態、戦術によって様々な形に変わるはずだ。
重要なことは前提が崩された時の対応力だ。前提が崩されたらこれまでの戦術は一旦白紙だと瞬時に切り替える準備ではないだろうか。しっかり準備すればするほど「え!?」という感想は信頼性がある。「え!?」と感じたら前提が崩されているということだ。この場合これまで良しとしてきた戦術を根本から疑う必要がある。現実は刻々と動いている。昨日通用した戦術が今日通用する保証はない。常にニュートラルである必要がある。勝利の方程式が通じないと分かれば、それはもはや勝利の方程式でないということだ。現実を直視し、瞬時に状況分析し、適切な手を打つ必要がある。どの前提が維持されているのか、どの前提が崩されたのか、と常に監視していなければならない。戦いはいってみれば騙し合いだ。実力者同士、お互い力が発揮されている時は試合は動かない。相手が信頼している前提を崩すことで相手が崩れて試合が動き出す。WBCでは真剣勝負で相手を崩し、崩される中、最終的な勝利を掴み取りにいく姿を見たいと願う。
posted by sirotona |21:14 |
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2008年06月12日
ウィンブルドンの前哨戦となるアルトワ選手権(ロンドン)で
1回戦、2回戦を勝ち上がり、
ついに今晩(日本時間20:30以降の第3試合)3回戦で第1シードのナダルと激突です。
■ドロー表
http://www.atptennis.com/en/common/TrackIt.asp?file=http://www.atptennis.com/1/posting/2008/311/mds.pdf
■本日対戦カード
http://www.artoischampionships.com/5/scripts/TrackIt.asp?file=http://www.atptennis.atponline.net/posting/2008/311/OP.pdf
■ライブスコア (ポイントを取り合う様子がリアルタイムでわかります)
http://www.protennislive.com/frameset.asp?year=2008&wkno=24&lang=en&tabno=1&eventid=0311&ref=www.atptennis.com
現在世界ランキング2位のナダルは
先日クレーコートの全仏決勝でフェデラーに圧勝し、4連覇を達成したばかり。
クレーコートでは81連勝を記録したりと圧倒的過ぎるが
芝コートのウィンブルドンでも2年連続準優勝。
(全てフェデラーが優勝。フェデラーはウィンブルドン5連覇達成)と
ナダルは芝でも圧倒的に強い。
錦織がナダルに勝つことを願うのは現時点では恐れ多すぎるが
数年後錦織が成長した後には激戦を展開する可能性はあるので
今回はそのポテンシャルを見れる機会といえるだろう。
世界の頂上に君臨するナダルとの真剣勝負によって
錦織のポテンシャルが少しでも引き出されれば大収穫だ。
今は格上に勝ったり格下に負けたりと結果が安定していないが
今は試合の中で湧き出る自分のポテンシャルに自分で驚いている状態だ。
当然の結果だろう。
選手のタイプを大別すると
1. 自分の型に相手を引きずり込み、自分の土俵で相手を料理するタイプ
2. 自分の型を相手の型に合わせて柔軟に変化させて
相手の型の弱点を突いて相手を料理するタイプ
があるが、錦織はどちらのタイプなのか?
錦織は爆発的なフォアの強打で相手を圧倒する印象も強いが
トリッキーなプレイもかなり目に付く。
コメントを見る限りでは後者の柔軟なタイプだろう。
同じことをするのは嫌いで色々なことを仕掛けていくことにやりがいがある
と発言している。相手の裏をかくことに喜びを感じるタイプでもある。
確かにパワフルなだけでなく意外性というか
ひらめきのある非常にカラフルなテニスを展開する。
このタイプの場合は当然ながら経験の量が最も重要となる。
今は色々な型を持つ様々な相手とたくさん試合をこなして、
様々な料理方法を習得している期間だろう。
だからあと数年は安定した成績にはならないのは当然とも言える。
徐々に勝ち方を覚えていく姿を見ていくのも楽しいだろう。
ちなみ今晩対戦するナダルは完全に前者の自分の型に引きずり込むタイプだろう。
誰が相手だろうといつでも強烈なストロークで圧倒する。
錦織は今晩、ナダルと同様に自信のあるストロークで
ストローク勝負のがちんこで勝負するのか、
それとも意外な方法を仕掛けてナダルに挑むのか、
そのあたりも注目したいところだ。
それはともかく
錦織にとってナダルはこれまでで最強の相手。
この試合は見ないわけにはいかないかと。
さて・・・録画しとくかと。
ところが・・・というかやはり、
テレビ放送予定は皆無・・・
地上波はもちろん、衛星放送も無・・・
想定内のこととはいえ
これだけの好カードをテレビで見れないというのはやはり残念です。
ネットのストリーミング放送があるらしいのでURLを捜索中。
ご存知の方はお知らせいただけると幸いです。
ストリーミングサイトが見つからない場合は
上記URLのライブスコアを見ていくしかなさそうですが
錦織のプレーを見たことがある人なら
ライブスコアだけでも想像力をかきたてられてしまうので
結構楽しめると思います。
以前もテレビ放送のない錦織の試合をライブスコアで見ましたが
(見たとは言えないが・・・)
PC画面上のライブスコアのポイントが静かに移り変わっていくだけなのですが
試合の熱気が伝わってくるのが不思議な感覚です。
posted by sirotona |18:00 |
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