2008年04月18日

世界戦しか流さないボクシングと総合の違い

私はボクシングはそんなに見ないのだが、総合やK-1では、地上波でも主だった試合は大体流すのに対し、メインの試合しか流さないボクシングの放送というのは、奇異にも思える。もっともボクシングの方が古いわけだから、逆の言い方が正しいのだろうが。
総合ではメインだけではなく全てのカードで客を呼ぶわけだが、ボクシングでは会場に見に行く人たちも、やはりメインの試合だけが目当てという人が多いのだろう。

こういった違いを考えると、会場やTVで見ている人たちも、ボクシングのファンというのは少ないのではないか。ボクシングの世界チャンピオンというものは、世間一般に認められる肩書きであり、そういった付加価値があってこそのものであり、試合そのものを楽しむ人というのは、少ないのかもしれない。放送時間を大量に世界戦のあおりのために使い、それ以外の試合は一切無視されるあたりが、その象徴だろう。

世界戦で初めて客も集まり、TVでも流されるボクシングと比べれば、総合やK-1のファンというのは、かなり多いのではないかと思える。格闘技の人気はバブル的なものだったとはよく言われるが、膨らんだその中にきちんとした実があり、その部分で、本当のファンというものも獲得してきたのである。
ボクシング世界王者のような権威がない以上、煽りVなどで試合の意義を強調するのが総合におけるやり方だが、そういった部分はやはり大切なことだろう。それはあくまで実の部分をより伝えるための手段であるからだ。
格闘技ブームと亀田ブームとでは、実の部分で大きな違いがあった。ショーアップ的なものはプロスポーツにおいて当たり前のことであり、それが全てバブル的なものとはならない。大切なのは実の部分を忘れないことである。PRIDE時代はその部分を忘れられることなく、それを忘れたまま暴走したのが亀田ブームなのである。

posted by 秦 |23:35 | 総合格闘技 | コメント(21) | トラックバック(0)
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