2009年11月30日

【2009年決勝トーナメント第3試合:トヨタv.s.レオパレス~レオパレス、これが最後の公式戦に…】

レオパレス21	000 0000…0
トヨタ自動車 	000 012x…3
レオパ:ティンチャー、山根-ティッカム
トヨタ:アボット-渡邉

<最後まで調子の戻らなかった二人の天才打者>
 前日、ベテラン井上の起死回生の逆転タイムリーで織機との決勝トーナメント初戦を制したレオパレス。二塁にランナーを置いてヒットを放った小野、三塁打を放った永吉、あわやホームランの打球を放った田中梢子と、若手はいいところを見せたチームにおいて、もっとも頼りになる河野、藤本の1、2番コンビが揃って不調だった。
 これも一つの短期決戦の恐さであろう。この二人が揃って結果を出せないような状況などシーズンを通してもおよそ考えられない。恐らくあったとしても二人が同じチームで活躍する全シーズンの全試合を通して1度か2度あるかないか、それくらいなのだがそれが今回来てしまった。
 確かに相手投手は二日続けて両選手が苦手とする外国人の左投手。しかしここ数年は手のつけられない河野と常に結果を出し続けてきた藤本がまさかここまでとは。河野などは全打席三振した2006年のジャパンカップを見いつもの調子なら、若さの勢いでレオパレス念願の優勝の可能性もなくはなかったのだが…。

<トヨタ、遅すぎた追加点>
 勝ったトヨタに関してもなんとも苦々しい勝ち方ではなかったか。もちろん、この試合に勝たなければ次に進めないいわゆるサバイバル。先を見て選手起用を決めるほどの余裕はなかったのかもしれないが、しかし今年のトヨタは「優勝」の二文字が半ば義務付けられていたようなチーム、2位ではダメなのだ。
 優勝するために、つまり決勝でルネサスに勝つために何が必要かを考えないといけなかった。
 5回に1点を先制したがそれ以上追加点が取れない。さすがにこれではアボットを休ませて露久保投入はできなかったか(ただ個人的にはそれが出来なかったことこそが敗因と考える)。
 6回、期待の星・渥美万奈の2点タイムリーでようやく追加点を奪って突き放しはしたが、しかしこれでは遅すぎた。もっと早く追加点を取れていたら露久保を投入してアボットを少しでも休ませられたかもしれない。
 確かに3点は取ったが、しかし投手陣を「援護」するには、早い回での得点が必要不可欠だったのだ。
 この試合の打線のエンジンのかかりの遅さが、結局は次の決勝戦においてボディーブローのようにじわじわと響いてしまうのだ。

<レオパレスの来年>
 この題を付けた時点で長期の出張に出かけ、帰ってから続きを書いて記事を投稿するつもりが、まさかこうなるとは。
 今年失策ゼロで乗り切った田中梢子、高打率を残した蔭山遥香、着実に成長している山根佐由里、日本の若手ナンバー1の外野手である永吉理恵、日本一のアベレージヒッター河野美里、スケールの大きな打者である伊藤綾香、さらには松村綾菜や辻井晴名、古宇田佳愛、小西つどいなどなど、ベテランから若手へと着実にレオパレス精神、レオパレスのソフトボールが受け継がれており、来年以降ますます希望が見えるということを書きたかったのだが…。
 既報のように、レオパレスとしては今年での廃部が決まってしまった。
 来年2部からのスタートでも構わない、なんとかこのチームがこのチームとして残ってくれることを願うばかりだ。織機と並んで一番最初に僕にソフトボールの魅力を伝えてくれたチームとして、いつまでもいつまでも応援したい。


【先攻:レオパレス21】
1(8):河野美里
2(4):藤本索子
3(9):永吉理恵
4(2):ナタリー・ティッカム
5(7):小野奈津子
6(D):井上絵里奈
7(3):伊藤綾香
8(5):田中梢子
9(6):蔭山遥香
DEFO-(1):エンジェラ・ティンチャー

【後攻:トヨタ自動車】
1(6):ナターシャ・ワトリー
2(8):前薗理絵
3(9):藤野遥香
4(3):伊藤幸子
5(5):坂元令奈
6(D):藤崎由起子
7(4):鈴木美加
8(7):小野真希
9(2):渡邉華月
DEFO-(1):モニカ・アボット


【1回表:レオパレス~0点】
河野:空振り三振
藤本:空振り三振
永吉:見逃し三振
<レオパが誇る日本代表トリオもアボットの前に連続三振>
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【1回裏:トヨタ~0点】
ワトリー:中飛
前薗:空振り三振
藤野左前打
伊藤:遊直

【2回表:レオパレス~0点】
ティッカム中前打
<一人気を吐くティッカム。アボットからただ一人の安打を2本>
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 ☆代走:川上恵莉子
小野:投前犠打
井上:空振り三振
<昨日の殊勲者井上も思わずバットが出る>
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 (次の田中の時に川上が三盗失敗・スリーアウト)
 ※2死二塁で打者田中、相手はアボット。強引にでも走者を走らせれば捕手の悪送球もある。この作戦はさすがの名将藤原監督。

【2回裏:トヨタ~0点】
坂元:空振り三振
藤崎:見逃し三振
鈴木:投ゴロ

【3回表:レオパレス~0点】
田中:中飛
伊藤:空振り三振
蔭山:左飛

【3回裏:トヨタ~0点】
小野:四球
渡邊:三ゴロ
<渡邊、送りバントを試みるも>
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<田中が素早く捕って二塁へ。蔭山もショートバウンドを巧く捕球。今年生長を続けた三遊間コンビの好プレー>

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ワトリー:中前打
前薗:中直(会心の当たりも河野が真後ろにバックして好捕)
藤野:中飛(センター左寄り会心の当たりも河野が下がって好捕)

【4回表:レオパレス~0点】
河野:見逃し三振
藤本:遊飛
永吉:左飛

【4回裏:トヨタ~0点】
伊藤:右飛
坂元:四球
藤崎:捕邪飛
鈴木:二ゴロ、一失(なんでもない二ゴロを送球、一塁伊藤が落球)
小野:遊飛

【5回表:レオパレス~0点】
ティッカム:右飛(右中間でお見合いしかけて藤野が危うくキャッチ)
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小野:空振り三振
井上:空振り三振

【5回裏:トヨタ~1点】
渡邊左前打(ポテン)
<ふらふらっと上がった打球、蔭山が必死に追うもグラブに当てるのが精一杯>
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 ☆代走:若月恵子
ワトリー:四球
 ☆レオパレスはファースト交代、伊藤→林舞乃
前薗:投前犠打(セフティー気味に)
藤野中犠飛
<左中間に飛距離十分な当たり)>
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伊藤:四球
坂元:中飛

【6回表:レオパレス~0点】
田中:空振り三振
:空振り三振
蔭山:四球
河野:左飛

【6回裏:トヨタ~2点】
藤崎:死球(プロの技でゲット)
鈴木:遊ゴロ二封(ハーフライナー気味ショートバウンド)
小野左前打
渡邊:三邪飛
ワトリー:四球(敬遠気味)
代打渥美万奈中前2点適時打
<期待の若手渥美のクリーンヒット、小野も好走塁で生還>
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 ☆代走→RE前薗
 ☆レオパレス投手交代、ティンチャー→山根佐由里
<この失点のおかげでレオパ山根の決勝T登板機会ができた>
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藤野:四球
伊藤:右直
<伊藤の会心の当たり>
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<右翼線完全に抜ける当たりを永吉が飛び込んでスーパーキャッチ!>
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【7回表:レオパレス~0点】
藤本:三ゴロ
<緩い高いバウンドの打球もここは坂元の見せ場>
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<坂元の好プレーにアボットもガッツポーズ>
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永吉:遊小飛
ティッカム右前打(執念で右前にポトリと落とす)
 ☆代走に辻井晴名
小野:空振り三振
<レオパレスの歴史最後の打者は好打者の小野の気持ちの良い豪快な空振りだった>
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<レオパレスの最後のシーズンを戦った選手達>silvercats-127472.jpg
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posted by silvercats |21:05 | 日本リーグ1部公式戦観戦記 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2009年11月25日

【投手に関するベスト5~2009年】

 決勝トーナメントの観戦記を報告しないといけないわけですが、なにせ出張続きで(熊野→伊予西条→小倉)手元に写真がない。
 それにビデオを見直さないと打者ごとの記録の抜けを埋められない。
 でも放っておいたら年を越してしまう…。

 そんなわけで閑話休題。

 今回は2009年の日本リーグ1部の投手に関するさまざまな記録のベスト(ワースト)5を。
(一部を除き投球回数20回以上の投手で)

 結論から先に言ってしまうと、つまりは「堤千佳子(戸田中)の独壇場(笑)」。
 その記事を小倉からアップするのも一興。
 しかしそろそろ堤投手を休ませないといよいよ過労死してしまう。でも来年はもう大丈夫。力強い新人が。


【最多投球回】
137	藤原麻起子(ソフトウェア)
118	上野由岐子(ルネサス)
112.3	堤千佳子(戸田中)
107	坂井寛子(誘電)
97	ケイティ・バークハート(織機)
※今年の最多投球回は藤原。昨年は上野の141、堤の126、坂井の111の順。

【完投、完封】
<完投>
12	堤千佳子(戸田中)
12	藤原麻起子(ソフトウェア)
10	上野由岐子(ルネサス)
10	坂井寛子(誘電)
8	ケイティ・バークハート(織機)
※今年は投げに投げた藤原。堤と並んで完投王

<完封>
5	ケイティ・バークハート(織機)
3	堤千佳子(戸田中)
3	上野由岐子(ルネサス)
3	藤原麻起子(ソフトウェア)
(以下1数人)
※最多完封はリーグ1年目のケイティ・バークハート(織機)。上野、藤原と並ぶ堤の存在感。

<完投勝ち>
6	モニカ・アボット(トヨタ)
5	メーガン・ギブソン (デンソー)
5	上野由岐子(ルネサス)
4	メラニー・ローチ(佐川)
4	堤千佳子(戸田中)
※完投勝ち最多はアボットなのだが。意外や完封が少ないアボット。

<完投負け>
7	坂井寛子(誘電)
6	藤原麻起子(ソフトウェア)
5	堤千佳子(戸田中)
3	松村歩(シオノギ)
3	坂田那巳子(伊予銀)
3	伊藤美幸(誘電)
※完投王の藤原と堤を上回る坂井の完投負け数。今年は打線に全く援護されなかった悲運。

【最多対戦打者数】
513	堤千佳子(戸田中)
426	上野由岐子(ルネサス)
411	藤原麻起子(ソフトウェア)
384	坂田那巳子(伊予銀)
359	メラニー・ローチ(佐川)
※今年一番多くの打者と対戦したのは堤。しかも2位上野を100人近く上回るダントツの数字。
※昨年も堤559、上野517の順(3位は坂井435)

【最多投球数&投球数/回】
<投球数>
2223	藤原麻起子(ソフトウェア)
1878	堤千佳子(戸田中)
1633	坂井寛子(誘電)
1610	エンジェラ・ティンチャー(レオパレス)
1580	上野由岐子(ルネサス)
※最多投球数はダントツで藤原。堤も多いが3位坂井以下の標準的な球数より600球近くも多い。圧巻。
※昨年は堤2053、上野1900、坂井1659の順

<1回当たりの投球数・多い上位5>
21.6	清水美聡(伊予銀)
19.5	坂田那巳子(伊予銀)
19.3	末次夏弥(伊予銀)
18.6	武井智穂(戸田中)
18.5	金尾和美(Honda)
※やはり投手陣で苦労した伊予銀行は数字でも表れている。ワースト3を独占。

<1回当たりの投球数・少ない上位5>
13.2	露久保望美(トヨタ)
13.3	上野由岐子(ルネサス)
13.8	帰山悦子(佐川)
14.6	宮本直美(織機)
14.8	モニカ・アボット(トヨタ)
15.2	坂井寛子(誘電)
※上野やアボット、坂井はヒットを打たれないから。露久保、帰山、宮本の3人は紛れもなく技術を駆使して少ない球数で回を終わらせる。

【最多失点&失点率】
<失点>
89	堤千佳子(戸田中)
77	坂田那巳子(伊予銀)
50	松村歩(シオノギ)
46	ジーナ・オークス(Honda)
41	末次夏弥(伊予銀)
※昨年の失点数ワーストも堤で68(以下森川50、帰山45)。堤の連覇は2年間投げまくった証。ある意味勲章。

<失点率(1試合あたり失点)>
8.9	清水美聡(伊予銀)
8.5	末次夏弥(伊予銀)
8.1	武井智穂(戸田中)
7.1	坂田那巳子(伊予銀)
6.6	外山美紀(佐川)
※1試合当たりでは清水、末次、武井、坂田が7点以上。

【最多自責点&防御率】
<自責点>
67	堤千佳子(戸田中)
59	坂田那巳子(伊予銀)
42	松村歩(シオノギ)
39	ジーナ・オークス(Honda)
38	末次夏弥(伊予銀)
※昨年は堤59、森川39、安福32

<自責点率=防御率>
8.6	清水美聡(伊予銀)
8.1	武井智穂(戸田中)
7.9	末次夏弥(伊予銀)
6.0	外山美紀(佐川)
5.4	坂田那巳子(伊予銀)
※この当たりは失点率とほぼ同じ

【野手自責点率(非投手自責点率)】
(失点-自責点)/(失点) = 自責点にならない失点の割合

50%	メラニー・ローチ(佐川)
46%	宮本直美(織機)
40%	江本奈穂(織機)
31%	ケイティ・バークハート(織機)
31%	金尾和美(Honda)
※高い値ほど投手が野手に足を引っ張られているということ。
※佐川急便のローチ、Hondaの金尾は分かるにしても…。まさかの織機投手陣が2~4位独占(江本は投球回数12回だが)。

【最多被本塁打&最高被本塁打率】
<被本塁打数>
15	堤千佳子(戸田中)
10	藤原麻起子(ソフトウェア)
10	末次夏弥(伊予銀)
9	清水美聡(伊予銀)
9	松村歩(シオノギ)
※昨年は堤11、森川9、帰山8の順

<1試合当たり被本塁打数>
4.2	高村唯(佐川)
4.0	神山里美(戸田中)
2.3	清水美聡(伊予銀)
2.1	末次夏弥(伊予銀)
1.4	帰山悦子(佐川)
0.9	堤千佳子(戸田中)
0.9	外山美紀(佐川)
※高村、神山は投球回数20以下だが被本が多いので参考に掲載。高村3回3分の1で2本、神山は7回投げて4本被弾

【被安打&被打率】
<被安打数>
145	堤千佳子(戸田中)
113	藤原麻起子(ソフトウェア)
109	坂田那巳子(伊予銀)
104	坂井寛子(誘電)
89	松村歩(シオノギ)

<被打率ワースト5(50打者以上の対戦)>
0.491	山田莉恵(伊予銀)
0.413	末次夏弥(伊予銀)
0.412	清水美聡(伊予銀)
0.400	武井智穂(戸田中)
0.398	外山美紀(佐川)

<被打率ベスト5>
0.138	モニカ・アボット(トヨタ)
0.151	上野由岐子(ルネサス)
0.160	ケイティ・バークハート(織機)
0.163	露久保望美(トヨタ)
0.207	黒川春華(ルネサス)
※アボットはダントツ。上野とケイティに匹敵する露久保の0.163は立派。なぜ決勝トーナメントで投げさせなかったのか…。

【奪三振&奪三振率】
<奪三振数>
155	モニカ・アボット(トヨタ)
133	上野由岐子(ルネサス)
103	ケイティ・バークハート(織機)
85	エンジェラ・ティンチャー(レオパレス)
79	メーガン・ギブソン(デンソー)
※今年の奪三振王はアボット

<1試合あたり奪三振>
11.5	モニカ・アボット(トヨタ)
7.9	上野由岐子(ルネサス)
7.6	瀬川絵美(ソフトウェア)
7.4	ケイティ・バークハート(織機)
6.4	エンジェラ・ティンチャー(レオパレス)
※奪三振に関してはアボットが圧巻。瀬川もこれだけの数字を残せるのだが…

【与死球&与死球率/試合】
<与死球>
12	堤千佳子(戸田中)
11	坂田那巳子(伊予銀)
10	染谷美佳(デンソー)
10	メラニー・ローチ(佐川)
9	松村歩(シオノギ)
9	ケイティ・バークハート(織機)
※コントロールのいい染谷に意外に多い死球数。内角を厳しく攻めるからか。

<1試合あたり与死球>
2.3	高倉さやか(シオノギ)
1.8	橋爪春菜(戸田中)
1.5	清水美聡(伊予銀)
1.4	山田莉恵(伊予銀)
1.3	染谷美佳(デンソー)
※高倉、橋爪、山田は投球回数が少ないが与死球率の高さから掲載

【与四球&与四球率/試合】
<与四球>
44	藤原麻起子(ソフトウェア)
41	坂田那巳子(伊予銀)
35	エンジェラ・ティンチャー(レオパレス)
20	坂井寛子(誘電)
28	ケイティー・バークハート(織機)

<1試合あたり与四球>
11.7	瀬川絵美(ソフトウェア)
4.6	清水美聡(伊予銀)
3.3	末次
3.3	武井智穂(戸田中)
3.2	金尾(Honda)
2.8	ジーナ・オークス(Honda)
※瀬川【最多暴投数&最多暴投/試合】
<暴投数>
8	瀬川絵美(ソフトウェア)
6	メラニー・ローチ(佐川)
5	ケイティ・バークハート(織機)
5	エンジェラ・ティンチャー(レオパレス)
3	上野由岐子(ルネサス)
3	宮本直美(織機)
※瀬川<1試合あたり暴投>
6.7	瀬川絵美(ソフトウェア)
1.8	庄子麻紀(Honda)
0.6	宮本直美(織機)
0.5	メラニー・ローチ(佐川)
0.4	エンジェラ・ティンチャー(レオパレス)


※1位が6.7で2位が1.8。瀬川


【最終結論】
堤の独壇場かと思いきや、最後は瀬川の独壇場。






--------------
以下は間違えたデータ!
--------------
【与四球&与四球率/試合】
<与四球>
73	メラニー・ローチ(佐川)
51	堤千佳子(戸田中)
49	ジーナ・オークス(Honda)
44	藤原麻起子(ソフトウェア)
39	松村歩(シオノギ)

<1試合あたり与四球>
11.7	瀬川絵美(ソフトウェア)
7.0	上村さつき(トヨタ)
6.1	メラニー・ローチ(佐川)
6.0	神山里美(戸田中)
5.1	ジーナ・オークス(Honda)

【最多暴投数&最多暴投/試合】
<暴投数>
8	瀬川絵美(ソフトウェア)
6	メラニー・ローチ(佐川)
5	ケイティ・バークハート(織機)
5	エンジェラ・ティンチャー(レオパレス)
3	上野由岐子(ルネサス)
3	宮本直美(織機)

<1試合あたり暴投>
6.7	瀬川絵美
1.4	小森愛弓
0.6	宮本直美
0.5	メラニー・ローチ
0.4	エンジェラ・ティンチャー
※1位が6.7で2位が1.4。瀬川

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2009年11月19日

【2009年決勝トーナメント第1試合:織機v.s.レオパレス~井上の値千金の一打でレオパ逆転勝ち!】

【決勝トーナメント第1試合】

レオパレス21	000 0030…3
豊田自動織機	000 1000…1
レオパ:ティンチャー-ティッカム
織機:バークハート-トッピング
:永吉(レ)
:田中(織)、井上(レ)

<無死満塁策、是か非か?>
 6回裏、1-0と織機のリードで迎えたレオパレスの攻撃は、先頭永吉の三塁打で無死三塁となる。この場面、織機は無死ながらも満塁策をとった(明確に敬遠の形を取ったわけではなかったしサインはどうかわからないが、明らかに満塁にしてもいいという意識はあっただろう)。この満塁策が結果的に裏目と出て逆転されたわけで、試合直後はこの疑問符だらけの(と思いこんでいた)満塁策を一番の敗因だと感じかなり悔しい思いをしていたのだが、しかしあとになって冷静に考えてみると、そうそう簡単に批判などできない非常に難しい場面だったことがわかった。
 1点リードの終盤6回で無死三塁、打者はティッカム。同点にされるのは仕方がないとしても逆転本塁打だけはどうしても避けたい場面。ティッカムには一昨年の決勝トーナメントでも昨年のリーグでも痛いところでホームランを打たれており、十分すぎるくらいに警戒しなければならない。さてそこで警戒に警戒をしてかあるいはもう勝負せずに歩かせた場合、である。無死で一三塁となって迎えるのは何でもできる小野奈津子。この試合も初回に、白井の好返球でタイムリーにこそならなかったがレフト前ヒットを打たれており、リーグ後半戦でも三走との間にエンドランを決められているなどある意味一番嫌な打者である。三塁走者も永吉であり、この一三塁で小野を迎えた場面では1点を覚悟するだけでなくうまく繋がれると無限にピンチが広がってしまうような危機感をも抱きかねない。
 つまり、無死三塁からティッカムを歩かせたとして、無死一三塁で小野を迎えた時点ではさらに追い詰められた気持ちになってしまうのだ。
 そうすると残る選択肢としてはもういっそのこと塁を埋めて満塁とし、長打はあるが小技という面ではあまり警戒する必要がない井上勝負というのは、実は十分にあり得る作戦だったのかも知れない。もちろん一か八かのティッカム勝負でも良かったかも知れないが、どちらにせよティッカムと勝負するかさもなくば満塁にまで持っていくという二者択一の場面だったのだろうという結論に達した。何も1点もやりたくないという欲をかいた作戦というだけではなく、1点は覚悟したとしても逆転されないというためにも必然的にそうなってしまうのかもしれないというわけだ。
 ただ結果的には井上に決勝の3点二塁打を浴びてこの作戦は大失敗に終わったのだが、それとて井上がエンドラン時のボール球を空振りせずファールで逃れ、最後は低めの球を完璧に捉えるという彼女の執念の賜。あの場面であの打撃をした井上が素晴らしかったのであって、試合巧者の両チーム両ベンチの戦いは非常に奥深いものだったのだ。

<織機には不運だった3本のホームラン性打球>
 この試合、あわやホームランかというような打球が3本あったが、その全てが結果的に見ると織機に対して不利に働いたのではないか。
 1本目はもちろん田中幹子の先制の一打。走者二人を置いて芸術的なまでに美しいフォームから放たれた会心の一撃は、しかし当たりが良すぎてライナーでセンターフェンスを直撃。あとほんの少しだけ角度がついて上がっていたらスリーランで試合が決まっていたはずだし、逆にもう少し当たりが弱かってもよかっただろう。そうすれば一塁走者も還って2点先制できたかもしれない。
 この織機が放った1本は当然として、レオパレスが放った2本についても織機にとってはむしろフェンスを越えてくれたほうが良かったかもしれない。
 ライトフェンスを直撃した永吉の三塁打も、走者が三塁でとどまってしまったことでその後の攻め方に苦慮して結果的に傷口が広がってしまった。もちろん、そういう試合の流れの機微こそがソフトボールや野球などのボールゲームにおける醍醐味の一つではあるのだが。
 そしてもう1本は5回の田中梢子の一打。飛距離十分の完璧な当たりでタイミング的にもほぼ完璧に捉えていたのだが、ほんの数センチ、ポールの左側を通過した。あの時点でホームランで1-1となっていればまた違った展開になっていただろう。
 それにしてもその田中梢子である。前回の決勝トーナメントでは決勝戦に最後の打者として代打で出てミッシェルスミスに手も足も出ず見逃し三振の倒れたのだが、2年を経てそのミッシェルの後継者のバークハートからホームラン性の打球を放てるまでに成長した。守備も一年間無難に守りきり、今年は大いに飛躍の年になった。来年は本格的にレオパレスの主軸打者としてリーグ戦でも活躍してくれるだろう。

<最後まで策無しの打線、戻らなかった調子。それでもやっぱり、織機は織機>
 監督のルーシーの好みなのだが、織機の打線はとにかくその一打席に選手の全力を発揮させてあげるような形で試合を進める。昨年1年間で犠打数が最も少なかったように、織機は犠打やエンドランをほとんど使わずとにかくがんがんバットを振りまくる。「ヒットでも詰まらされたら負け」、逆に「アウトになっても完璧に捉えていたら打者の勝ち」。そういう価値観で実にのびのびとソフトボールをプレーする。
 ただ勝っているときにはいいのだが、今年の後半戦のように負けが続くと攻撃がとにかく「淡泊」に見えしかも打線は「策なし」で、悪く言えば「勝利への執念が感じられない」というように見えてしまう。
 しかしこれもチームカラーなのだ。この試合の後も、ファンが悔しくて生中4杯目を買いに行こうとしているのに負けた選手は悔しさを微塵も見せずに笑顔で談笑していた(もちろん悔しさをにじませている選手もいた。むしろ控え選手に)。しかしこういうふうに負けたら負けたでさっさと忘れてすぐに明るく前向きになれるチームカラーもまた織機の魅力の一つ。また来年も同じようにガンガンとバットを振り回してもらいましょう(笑)。

<抜群の勝負強さ、最後に花を咲かせた名選手>
 さてその逆転の場面、作戦はどうあれやはりあそこで走者一掃の二塁打を放てる井上絵里奈のバッティングは素晴らしいとしか言いようがない。今年は若手が多く出てきたレオパレスにあって、前半戦は時にスタメンを外れ代打で出るだけという試合も続いた井上。観戦した試合での井上はスイングの切れもなく、あっさりと簡単に三振してしまうなど、もう全盛期のバッティングは戻らないのだろうかと感じたこともあった。しかし、夏場以降、チームがベスト4争いの佳境に差し掛かるにつれて徐々にバッティングの調子を上げてきて、8節以降では毎節重要な役割を担ってきた。レギュラーシーズン最後の誘電戦での決勝ホームランに、決勝トーナメントでの試合を決める二塁打と、本当に頼りになる凄い打者だというのを改めて感じさせてくれた。
 一昨年の決勝トーナメントでも、その年限りで引退したベテラン渡邊潤子が流血しながらも頭から滑り込んだ気迫の三塁打があって上野ルネサスを撃破したように、若さだけがクローズアップされがちなレオパレスにおいて、しっかりと役目を果たすベテラン選手の存在こそが毎年勝ち進める大きな要因だろう。


【先攻:レオパレス21】
1(8):河野美里
2(4):藤本索子
3(9):永吉理恵
4(2):ナタリー・ティッカム
5(7):小野奈津子
6(D):井上絵里奈
7(3):伊藤綾香
8(5):田中梢子
9(6):蔭山遥香
DEFO-(1):エンジェラ・ティンチャー

【後攻:豊田自動織機】
1(7):白井沙織
2(8):狩野亜由美
3(5):古田真輝
4(2):ジェニー・トッピング
5(D):小森由香
6(6):内藤恵美
7(9):田中幹子
8(3):長澤佳子
9(4):酒井かおり
DEFO-(1):ケイティ・バークハート


【1回表:レオパレス】
河野:右飛
藤本:二ゴロ
永吉:四球
ティッカム:四球
※際どいコントロールに苦しむバークハート
小野:左前打
※3-2からランナー突っ込むも白井からノーバンでドンピシャストライク返球!
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【1回裏:織機~0点】
白井:遊内野安打
(投手強襲)
狩野:二飛(バスター失敗)
古田:右飛
トッピング:二ゴロ
※無死の走者を進めることもできず


【2回表:レオパ~0点】
井上:空振り三振
伊藤:空振り
田中:遊飛

【2回裏:織機~0点】
小森:二飛
内藤:右直
田中:左飛

【3回表:レオパ~0点】
蔭山:右飛
河野:左飛
藤本:空振り三振

【3回裏:織機~0点】
長澤:遊飛(ツマリ)
酒井:四球(ストレート)
白井:四球
☆狩野の時に二走の酒井がティッカムからの牽制でアウト。完全なボーンヘッド
狩野:遊飛

【4回表:レオパ~0点】
永吉:遊ゴロ
ティッカム:四球
☆2球ボールの後に代走川上
小野:四球(ストレート、全部際どい球)
井上:二飛
伊藤:二飛

【4回裏:織機~1点】
古田:遊ゴロ(ツマリ、初球)
トッピング:左前打
☆トッピングに代走横野涼
小森:二飛
☆3球目に横野が二盗
内藤:四球
田中:中越え先制適時二塁打!
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長澤:遊ゴロ

【5回表:レオパ~0点】
田中:空振り三振(ボール横50cmのホームラン性ファール打たれるも)
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蔭山:三飛
河野:死球
藤本:捕邪飛

【5回裏:織機~0点】
酒井:二ゴロ
白井:四球
狩野:三邪飛
☆隙をついて白井が二塁に走るもアウト…

【6回表:レオパ~3点】
永吉:三塁打(ライトフェンス直撃)
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ティッカム:四球(ストレート、敬遠)
小野:四球(ストレート、敬遠?)
井上:右中間3点適時二塁打
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伊藤:一ゴロ(バント失敗三封)
田中:遊ゴロ閉鎖打

【6回裏:織機~0点】
古田:見逃し三振
トッピング:中飛
小森:三飛

【7回表:レオパ~0点】
蔭山:右飛
河野:投ゴロ
藤本:右飛

【7回裏:織機~0点】
内藤:中飛
田中:遊飛
代打本田:右前打
代打池原:空振り三振
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2009年11月14日

【2009年1部2部入れ替え戦~Honda・平林の大活躍で1部残留、靜甲執念の粘りも無念の2年連続入れ替え戦敗退】

 1部2部ともに日本リーグのレギュラーシーズンが終わり、プレーオフとなる入れ替え戦や決勝トーナメントも終わった。最後のトヨタ対ルネサスの劇的な決勝戦を西京極で見終え、ようやく今シーズンも全て終わったと思った次の日、仕事で向かった先は三重県熊野市、そして集合場所が「山崎運動公園」。
 うむ。まだまだ終わらせてはくれないようだ(しかも目の前でフェリーが横転した)。
 そんなわけで少々抜け殻のようになっていたのだが気合いを入れ直し、最後の最後まで興奮させてくれた入れ替え戦と決勝トーナメントを少しずつ紹介していきたいと思う。
 まずは入れ替え戦から。

 ※靜甲v.s.Honda、やはり思い入れが強くて文章が長くなってしまいます。済みません。
 


【靜甲、驚異の粘りも無念~Hondaがとうとう本領を発揮し2連勝で1部残留】

<靜甲には大きな誤算だった河部の不調>
 スピード、キレともになくコントロールも悪い。こんな河部は見たことがなかった。緊張したのかどうか、とにかく本来の河部にはほど遠い内容で靜甲敗退の一番の要因は河部の不調といっても過言ではないだろう。それくらい本調子の河部は良い投手で、Honda相手に7回1失点くらいの好投をしてもおかしくはない実力はあるのだ。返す返すも残念でならない。
 ただし、その河部の不調の穴を見事に埋めたのが元エースの鈴木麻美だ。昨年と同じように、1試合目は滅多打ちをくらい大敗したが、どうも初戦に弱い靜甲の癖のようなもので、2試合目は去年と同様、堂々互角の勝負に持ち込んだ。昨年もシオノギ相手に7回1失点だった鈴木だが、今年の2試合目も点を取られた河部の後を受けてしっかりと試合を立て直した。河部の陰に隠れて今ひとつ目立たなかった鈴木麻美が、ここぞという試合で本来の投球を見せてくれた、それが何より嬉しかった。負けはしたがこの好投はきっと来年に繋がるだろう。
<入れ替え戦ではまるで本来の力を出せなかった河部。この借りはリーグ全勝で晴らす>
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<やはりここぞという試合で活躍した天才打者・平林とラッキーガール・大橋>
 先制打に中押し犠飛とラッキーガールな大橋の活躍も大きかったが、やはりこの試合は天才平林の4安打が全てだっただろう。4番ヘザーに若きスラッガー加藤がともに1安打、頼りになる菊池と島崎がノーヒットと、村上も合わせ3番~7番が完全に不発だったこの試合、2人で4打点とこの仲の良い1、2番が大車輪の活躍だった。この試合の平林、レフトオーバーの二塁打と三塁打、左中間を破る二塁打、そして中前打と、凡退した中飛も大飛球であり、全打席センターから左に完璧に捕らえた打球ばかりだった。1部で4割5分を超える打率を残した1年目の彼女を彷彿とさせる手の付けられないようなバッティングだった。この感触を持ったまま半年間過ごすことが出来たら、来年こそは大化けしてくれるだろう。

<非常に大きかった9番中村瞳のバッティング>
 打線の組み替えも成功したHonda。9番に置いた中村瞳がチャンスメイクもしタイムリーも放つ3安打と盆と正月が一緒に来たような活躍だった。とにかく、今日大当たりの3人が9番~2番に揃ったのが大きな勝因だった・普段から気合いいっぱいの中村瞳だが今日は自ら当たりにいくなどいつも以上に気合い抜群。この中村が打てなかったらどうなっていたか、非常に大きな役割を担った。

<2部の詰めの甘さが出た靜甲>
 珍しく日本ソフトボール協会が負けた靜甲に対してHP上でかなり辛口の評価を書いた。実際に見ていたファンなら、どちらのファンかは別にしてもやはり靜甲の戦い方に対する歯がゆさを感じたのではないだろうか。
 初回に4番萩藤へ課した2度のスクイズ(結果は失敗)という消極さ、序盤に何度も繰り返された走塁ミスは1部のチームでは見られないものだ(今年後半戦の織機ぐらいなものだ、笑)。確かに良い当たりだったが外野に上がり長打になった大きなフライ3本も、1部の外野手なら最低2本はキャッチしているのではないか。長年2部に甘んじているとその壁を乗り越えるのは難しくなるのだろうが、だが逆に見ている方が(協会関係者までもが)そこまで歯がゆく感じてしまうのも、靜甲というチームが持つ潜在能力の高さを認めているからに他ならない。なんとかその壁を乗り越えられないものか。
 その乗り越えられていない壁、つまり全体としての詰めの甘さがHondaに連敗した原因なのだが、特に大きかったのはこの場面ではなかったか。
 延長タイブレイカーの8回、犠打を決められ1死三塁となるが中村瞳を打ち取り2死三塁となり平林を迎えた場面。今日二塁打、三塁打を含む3安打と大当たりの平林に対し、初球簡単にストライクを取りに行ってしまい決勝の二塁打を浴びてしまったのだ。冷静に考えればどう考えても平林は敬遠で大橋勝負だっただろう。今日2打点とラッキーガールぶりを発揮していた大橋とはいえ、やはり1点もやりたくないあの場面で好打者平林との勝負は考えられなかった。太陽誘電をあと一歩まで追い詰めた全日本総合においても、決勝点は相手の攻め方を特に考えずに普通に投げて簡単に決勝スクイズを決められている。詰めの甘さというしか言いようがない。
 一方のHonda、この試合先制しながらも7回に2死無走者から追いつかれ、一打サヨナラの場面ではやはり1部のチームとしての冷静さを見せつけた。同点とされなおも2死一三塁。ここで好打者の植松を敬遠気味にボール4つであっさりと歩かせて満塁にしている。
 もちろん、1点もやれない場面での満塁策はセオリーでもあるのだが、ただ押し出しも危惧される場面。金尾のコントロールを信じつつもしっかりセオリー通りのソフトボールをやったHondaが勝つのは当然だったかも知れない。
 平林を歩かせていたところでどうなっていたかはわからないが、しかしながら、この試合にもし靜甲が勝っていれば、続く第3戦はジーナに疲れが見え金尾も捕まりだしたHondaが不利だったのではないか。勢いのついた靜甲が連勝する可能性が高かったと思っている。
 2部では頭一つ抜けるくらい個々の選手の能力は高いものがあるのだから、特に走塁や作戦面、試合を見渡せる冷静さなど、ソフトボール全体に対する詰めの甘さをしっかり克服して欲しい。そうすれば間違いなく、来年は靜甲が優勝して文句なしに1部に復帰できるはずだ。


では、二日目の試合の詳細を振り返りましょう。

【スターティングメンバー】

【先攻:Honda】
1(9):平林真由子
2(8):大橋美奈
3(5):加藤恵理
4(2):ヘザー・スカグリオネ
5(D):菊池亜佐美
6(7):島崎望
7(6):村上由里子
8(3):田中清香
9(4):中村瞳
DEFO(1):ジーナ・オークス

{【後攻:靜甲】
1(7):尾方栄里
2(9):白井加奈絵
3(6):鈴木優子
4(D):萩藤寛子
5(3):計盛(かずもり)志津子
6(2):田中美穂
7(5):松井志帆実
8(8):植松尚子
9(7):中村夏美
DEFO(1):河部祐里

<一日目はHondaの大勝だったが靜甲の巻き返しはなるか、二日目の試合が始まった>
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【1回表:Honda~1点】
平林左三塁打
<先頭の平林が三塁打でチャンスを作る>
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<ドームの天井の影響もあったか、中村夏美がやや目測を誤ったのも痛かった>
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大橋左前適時打(ポテン)
<貴重な先制打はやはりこの選手、大橋>
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加藤左前打
ヘザー:死球
菊池:右飛
 (この右飛に一走ヘザーが飛び出し、仕方なくホームを狙った大橋がタッチアウト)
島崎:四球
村上:二ゴロ

【1回裏:靜甲~0点】
尾方:死球
白井:投犠打野選
鈴木:二ゴロ(二三塁に)
萩藤:一ゴロ併殺打
※一度スクイズ失敗のあと再びスクイズ敢行。しかし一塁正面で尾方は悠々アウト、萩藤も転んでしまい痛恨のダブルプレー

【2回表:Honda~1点】
田中:三ゴロ
中村右中間二塁打
平林中前打
<この打順がズバリ当たった。9番中村瞳と1番平林の連打でチャンスを広げる>
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 (平林二盗で二三塁に)
大橋中犠飛
<(上)念入り過ぎる打ち合わせの中村瞳と平林、(下)2点目も大橋。まさにラッキーガール>
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加藤:空振り三振

【2回裏:靜甲~0点】
計盛中前打
田中:遊ゴロ(走者二塁)
松井:三ゴロ(走者二塁そのまま)
植松右前打
※この打球に計盛が三塁をオーバーラン、戻りきれず痛恨のタッチアウト

【3回表:Honda~0点】
ヘザー投強襲安打
 ☆代走に沢幡優佳
菊池:遊直併殺打(エンドラン失敗)
島崎:中飛

【3回裏:靜甲~1点】
中村中前打
<中村夏美の美しいバッティング>
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尾方:三犠打
白井:一半直
鈴木遊内野安打
 (鈴木二盗)
萩藤中前適時打
<頼りになる萩藤の追撃タイムリーに本人も気合い>
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計盛:四球(満塁に)
 ☆ここでHondaは投手交代、ジーナ→金尾和美
<今日は室内ということもありメガネの金尾>
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田中:投ゴロ

【4回表:Honda~2点】
村上:左飛
田中右三塁打
<低めをうまくすくった田中、ライトの白井、グラブの先わずかに届かず>
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中村右前適時打(ポテン)
 (三走との間にエンドラン、中村打ち上げるが幸運にもライト前にポトリ)
<中村のヒット(上)と平林のタイムリーでベンチに還った中村を迎えるHondaベンチ>
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平林左中間適時二塁打
 ☆ここで靜甲は投手交代、河部→鈴木麻美
大橋:左飛
加藤:空振り三振

【4回裏:靜甲~1点】
松井:遊ゴロ
植松左前打
 (植松二盗)
中村:二ゴロ(走者三塁)
尾方:四球
代打菊池美咲右前適時打
<密かに応援を続けている菊池美咲。大事な場面でようやく結果を出してくれた>
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鈴木:遊ゴロ二封

【5回表:Honda~0点】
ヘザー:右飛
菊池:見逃し三振
島崎:三直

【5回裏:靜甲~0点】
萩藤右前打
計盛:二ゴロ
田中:遊ゴロ(二走の萩藤タッチアウト)
松井:投ゴロ

【6回表:Honda~0点】
代打原田美樹:遊ゴロ
田中:遊ゴロ
中村中前打
平林:中飛

【6回裏:靜甲~0点】
植松:空振り三振
中村:空振り三振
尾方:右飛

【7回表:Honda~0点】
大橋中前打
 (大橋二盗)
加藤:一ゴロ(犠打失敗三塁アウト)
ヘザー:遊ゴロ野選(6-4)
菊池:中飛
島崎:四球
村上:右飛

【7回裏:靜甲~2点】
白井:一ゴロ
鈴木:一飛
 ※簡単に2死を取られるもここから粘る

萩藤中前打
計盛:四球(計盛の提灯)
田中左前打
松井右前2点適時二塁打
<ここまで凡退続きの松井もこの打席は表情がまるで別人。執念で打球を運んだ>
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 <ふらふらっと上がった打球、平林が走り込んで一旦好捕するも、そのままの勢いでスライディングしたときに人工芝に叩きつけられ落球>
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 ※普通の芝生ならそのまま普通にスライディングできて落としていなかっただろう。
 ※しかし執念の靜甲、2死無走者から2点を追いつく!

植松:四球(敬遠)
中村:右直
 ※簡単に追い込まれてから会心の一撃、サヨナラか!?と思われたが伸びすぎてライト正面。平林、今度は慎重にまるでドッチボールのように体全体で捕球。

<試合は延長タイブレイカーに>
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【8回表:Honda~1点】
 ☆二走に村上
田中:三犠打
中村:三ゴロ(グリップに当たってしまう)
平林左越適時二塁打(初球)
<最後に決めたのもやはりこの選手、今日大当たりの平林>
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大橋:遊飛

【8回裏:靜甲~0点】
 ☆この回から投手にジーナが再出場
尾方:一犠打
白井:中飛(浅い当たりで犠飛にならず)
鈴木:四球
萩藤:空振り三振
<最後は最も頼りになる打者、萩藤だったが、無念の空振り・・・>
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<Hondaが辛くも勝利し1部残留を決めた>
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Honda	110 2000 1…5
靜 甲	001 1002 0…4
Honda:ジーナ、金尾、ジーナ-ヘザー
靜甲:河部、鈴木麻美-田中
(三)平林、田中(H)
(二)平林2、中村(H)、松井(靜)


<おまけ。目の前で横倒しになってしまったフェリー。有村海運のフェリーにはよくお世話になったのだが・・・。ちなみに泊まった宿は「はるさめ」>
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2009年11月05日

【2009年決勝トーナメントのみどころ】

11月7日(土)から始まる決勝トーナメントについて、簡単に見どころを紹介します。


【第1試合~3位豊田自動織機v.s.4位レオパレス21】
(1)レオパレスの足攻v.s.織機内野守備
 とにかくレオパレスと織機の試合において一番重要なのがここだろう。レオパレスはそのチーム設立当初から、五輪にも出た佐藤由希や三塁打数で歴代2位の渡邉潤子など、俊足のプレイヤーを数多く揃えていた(井上を除く)。そこに佐藤理恵や藤本索子が入社し、今年に至っても永吉や河野、蔭山など足を使える選手が数多くスタメンに名を連ねている(井上とティッカムを除く)。加えて、藤本や河野、小野、永吉といった小技も抜群に上手い打者を数多く揃えており、その足と小技で点を奪い取って勝利したのがまさに第8節の織機戦であった。この決勝トーナメントにおいてもここぞという場面ではとことん足を絡めてしぶとく点を奪いに行くだろう。そのキーパーソンになりそうな永吉と小野の二人の選手には特に大いに注目したい。
 対する織機。内野手の顔ぶれを見ると長澤、酒井、古田、内藤と日本でもトップクラスの守備力を誇る選手が揃っているにもかかわらず、ことレオパレスのような足を使った攻めに対する守りという1点においては脆い部分を持ち合わせている。その守備のほころびの修正が出来ないまま第10節においてもシオノギ戦で守備が乱れて痛い敗戦を喫した。どこまでこの短期間で対応できるように修正できたか。元々潜在能力の高い選手の集まりなのであまり心配はしていないが、決勝トーナメントでの守備の乱れは即命取りになるのでとにかく慌てず対処したい。
<足を絡めてとことん織機を揺さぶるレオパレス。織機で1番走塁の巧い白井も、そのレオパレスの元選手だ>
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(2)山根佐由里v.s.織機打線
 試合巧者揃いの織機打線だが、実は山根を意外と苦手にしている。
 2008年に鳴り物入りで日本リーグデビューした山根。初登板は第2節の日立ソフトウェア戦で、同じ節の対ルネサス戦でも秋元を継いで好投。強豪2チームで肩慣らしをし、満を持しての日本リーグ初先発が次の第3節、霧島大会での織機戦であった。この試合、初回に2死から田中に適時二塁打を浴びて簡単に2失点するもののその後は好投。ミッシェル・スミスと堂々と渡り合って2回以降の6回を無失点に抑えた。2度目の対織機戦の登板が今年前半の千葉大会。この試合も内藤とトッピングに1発を浴びて敗れはしたが、要所はきっちりと攻めて連打を許さず、大崩はしなかった。そして後半の第8節。2点を先制してもらった2回裏に連打を浴びて3失点するも、それ以降は無安打に抑える好投で味方の同点、逆転劇を呼び込んでいる。1試合のうちどこかでキッチリ点を取っている織機もさすがだが、それ以外は打たせて取る山根の投球に凡打を繰り返して追加点を奪えず、ある意味術中にはまってしまっている。むしろティンチャーのような投手の方が織機打線としては与しやすいかも知れない。山根が先発し、打たされて淡々と回を刻むような試合展開になってしまうと、まさにレオパレスの思い描いた結果になるだろう。
<苦手とする山根の先発は果たしてあるか。その場合、織機ではやはりこのベテラン3人(内藤、田中、トッピング)が鍵を握る>
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(2008年前半)○織機2-0●レオパレス
(2008年後半)●織機5-6○レオパレス

(2009年前半)○織機4-1●レオパレス
(○バークハート v.s. ●山根、松村)
 ・2回にレオパレスが先制
 ・山根が3回まで無失点の好投
 ・内藤のホームランで同点
 ・トッピングのツーランで駄目押し
 ・ティンチャー登板せず
(2009年後半)●織機3-4○レオパレス
(●バークハート v.s. 山根、○ティンチャー)
 ・レオパレスが足を使って先制
 ・織機が連打で逆転
 ・最終回、井上のヒットのあと内野の守備の乱れで同点に
 ・延長8回、バントとエンドランで勝ち越される
 ・3回以降、山根とティンチャーにノーヒットに抑えられる



【第2試合~1位トヨタ自動車v.s.2位ルネサステクノロジー高崎事業所】
(1)モニカ・アボットv.s.上野由岐子
 この対決はもはや何も説明は要らないだろう。とにかく今のソフトボール界において、世界でもトップクラスの投手が投げ合う試合である。その豪腕対決を心の底から楽しみたいと思う。
 ただどちらがより勝ちたいか、よりプレッシャーが大きいかと言えば間違いなくアボットの方だろう。先の全日本総合において連投の疲れから最後はルネサス打線に捕まったように、決勝トーナメントにおいてアボットが3連投というのはどうしても避けたい。そのためには何が何でもこの試合に勝って決勝トーナメントに進みたいはずだ。逆にスタミナ抜群の上野の場合は特に連投の疲れを気にするような心配もないだろうが、もしここで勝てればアボットの疲れもありかなり優勝に近づくことが出来る。どちらにせよ、いくら試合巧者の織機とレオパレスのどちらかが下から上がってくるとはいえ、今年に関してはこの1位2位対決の試合に勝った方が優勝への確率がかなり高くなるのは間違いない。
 ただ一つだけ、投手に関してはファンとして絶対にお願いしたいことがある。
 “決勝トーナメントの舞台で露久保望美の投球を見たい”


<アボットと上野の投手戦。この投げ合いに説明は要らない。ただただ1ファンとして堪能したい>silvercats-121973.jpg


(2)上野由岐子v.s.ナターシャ・ワトリー
 そして対上野のもう一つの大きな注目点がこのワトリーの打席だろう。全日本総合においても上野はこのワトリー一人に3安打を浴びたのではなかったか。とにかくトヨタはなんとしてでも7回までに最低でも1点を取らないといけない。アメリカ代表の1番打者にして日本リーグデビュー年に首位打者を獲得した名実ともに今や世界一のリードオフマンにかかる期待は非常に大きいのである。ワトリーがこの決勝トーナメントの大舞台においても実力を発揮できるか、上野およびルネサス内野陣が如何にワトリーの出塁を抑えるか、そこが両軍の攻撃面での最大のポイントであろう。もちろん終盤にきて調子を上げてきた伊藤幸子や、初の決勝トーナメントに燃える坂元令奈(性格的に「燃える」なんてことはあり得ないか?笑)などがしぶとくタイムリーを放つことも考えられるし、一度は攻略したルネサス打線が再びアボットを捕まえる可能性もある。しかしとにかくこの攻撃の軸になり試合を左右するのがこのワトリーなのは間違いない。少なくとも対戦する3度の打席、その3回が、今年の日本リーグを大きく左右するだろう。
<寒い11月の西京極でも本来の力を出せるかワトリー>
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