2009年09月28日
【決勝戦:ルネサスv.s.トヨタ~勝利への執念で上回ったルネサスが総合7連覇を達成!】
【試合番号:31(決勝戦)】
トヨタ自動車 000 0000 1・・・1(3安打2失策)
ルネサス高崎 000 0000 5・・・5(8安打2失策)
トヨタ:●アボット-渡邉
ルネサス:○上野-峰
(本)乾
(二)ワトリー
~ルネサスの執念~
最後は乾のサヨナラ満塁本塁打という信じられない結果で幕を下ろしたが、乾の本塁打は言わばオマケ。そこに行く過程におけるルネサスの勝利に対する執念は見事という他はなかった。
延長タイブレーカーに入った8回表に1点を入れられたルネサスはその裏、二塁に城戸を置いて1番の山本がキッチリと送りバントを決め、1死三塁の形を作る。ここで打者は2番の大久保。この場面でルネサスは初球からスクイズを選択する。高めのボール球、見逃せば暴投になったのではないかというような投球にバットが当たりファールになる。初球をファールにしてしまったことで作戦がどう変わるかと注目したが、ここから先の作戦に対する強い意志がルネサスの連覇に繋がったといっても過言ではない。
2球目も同じ作戦。豪腕アボットに対し大久保は1球目と同じく最初からバントの構え、城戸もスタートしたが結果はファール。2ストライクと追い込まれてしまう。1球ボールを挟んだ後、ここで宇津木監督はタイムを取り、打者大久保と走者城戸を呼び寄せ作戦を直接伝える。選択した作戦は全く同じ、スクイズだった。スリーバントになることから走者がサインミスすることを恐れ直接サインを伝え徹底し、打者大久保に対しては「死んでもいいからバットに当てて転がせろ!」くらいの気合を入れたのではないか。
4球目、アボットの速球に今度は大久保がバットにしっかりと当てたがその打球が強烈に跳ね返り、前進しかけたアボットの頭上を越えピッチャーズサークル後方に落ちる。スタートを切っていた走者城戸も一瞬躊躇するが、無人のグランドにボールが落ちるのを見届け生還。同点にするとともに、逆転のランナーも塁に残った。
確かに幸運といえば余りにも幸運な打球であった。普通なら小フライとなり完全にダブルプレーで試合が終わるような場面。第7節の織機戦でも田中幹子のバントした打球が強烈に跳ね返り、三塁の頭上を越えてヒットになって点が入ったことがあったがそれとまるで同じ打球。アボットの剛速球が災いして普通ならあり得ないような状況になったのだ。しかしこの場面、3球スクイズを徹底させた執念があの打球に繋がったような気がしてならない。
<1死三塁、ツーストライク、作戦を徹底させるルネサスベンチ>
<大久保の上げてしまったスクイズの打球は幸運にも投手の頭を越える内野安打に>
次の打者は勝負強い峰。連投の疲れが出始めこの試合後半から空振りをあまり取れなくなってきたアボットから峰がレフト前にクリーンヒットを放つ。
もう一つ、ルネサスの執念を見れたのはこの場面である。明らかに無理なタイミングだったが、一塁走者の大久保が迷うことなく一気に二塁を蹴って三塁に向かう。タイミングからは完全に暴走。しかし、こういう試合ではとにかく必死で前に前に進んだ方が絶対に勝つ。進めば相手も焦り、何かが起きる。
トヨタの名手小野が三塁へ力強い送球、コースはストライクもバウンドが中途半端になってしまう。坂元が体全体でキャッチし体と腕でボールを押さえたまま走ってきた大久保に体ごとタッチしにいく。アウトのタイミングだったが大久保も激しく体当たりし、坂元が痛恨の落球をしてしまう。1死一三塁の絶体絶命のピンチ。その後、アボットは岩渕をまさに執念で捕邪飛にうち取ったが、恐い三科を歩かせて満塁にしたあとで乾にサヨナラ満塁本塁打を浴びたのだ。
1死三塁でみえみえの場面で(一つボールを挟んだが)3球スクイズを徹底させた作戦に対する強い意志、1死一塁からのレフト前で明らかに無理なタイミングながらも執念で三塁を狙った大久保の走塁、この二つのプレーに、ルネサスの強さが凝縮されていたように思う。
~乾勝負か三科勝負か~
さてその乾の本塁打に繋がる前、2死一三塁で三科を迎えた場面での作戦も一つ大きなポイントであった。三科と勝負していたらどうだっただろうか、というのはわずかながらにもある。1点取られたら終わりの場面で強打者三科を歩かせるのはセオリー的にも当然だし、多くのチームがそうするだろう。ただ今日は三科がノーヒットで前の打席三振、乾は前の打席でアボットのチェンジアップを巧くセンター前にヒットしている。満塁にした時点で高めのボールになるライズを振らせる配球が難しくなり、ストライクゾーン内での勝負を強いられる。捕手として一流の乾ならその当たりの配球も読みきって思い切ってフルスイングしただろう。
ただアボットもあの1球は完全に失投だろうが、乾の思い切りのスイングが完全に上回ったのは事実だ。
<最後に試合を決めた乾のサヨナラ満塁ホームラン>
~トヨタも勝ちに対する強い気持ちは見せたが・・・~
トヨタ側としてはあのもらったような1点でやはりそのまま勝ちに持ち込みたかった。
延長8回、1死三塁として打者は8番の小野。転がったらゴーのサインで放った打球は一塁へのゴロ。代走の若月が果敢に本塁を狙うが、不運にもこの場面に限って強い打球となってしまいホームは楽にアウト。しかし、走者としてはここは行くしかなかった。トヨタも積極的に必死に点を取りに行くしかないのだ。しかしこれで2死1塁となり、チャンスが潰えたかと思えたが、ここでトヨタは取って置きの代打藤崎を送る。
前日は同じような場面で、バークハートから藤崎が死球を奪い、ワトリーが決勝のスリーランを放っている。この場面も藤崎が右肘に死球を当ててチャンスを広げ、ワトリーに繋いだ。ツーストライクと追い込まれながらもスラップで当てた打球がワンバウンドで上野の頭を越える。ショートが捕球しベースカバーのセカンドに送球するもセーフになったがこの時、タッチに行ったグラブからボールがこぼれセンター方向に少し転がってしまう。
三塁をまわりベースに戻りかけた小野がこれを見て一気にホームへ。この場面もタイミング的にはアウトだったが、やはりここは絶対に突っ込まねばならない場面だろう。二塁からの送球がショートバウンドとなり峰が捕球できず、小野が待望の先制のホームを踏んだ。この執念の走塁で、一時はトヨタの優勝がかなり現実的なものになっていたのだが勝ちに対する執念ではさらにルネサスが上回ったのだった。
~トヨタのリーグ優勝に向けて~
さて当たり前のように7回無失点に抑えもはやニュースにもならない上野の好投であるが、内容的には8回を被安打3、しかもワトリーに3本打たれただけという完璧な投球内容だった。一方のアボットも7回無失点と貫禄の投球だったが、やはり連投の疲れは明らかで終盤目に見えてボールの力が落ちたところにルネサスの打者から連打を浴びた。さらに先にも書いたように、やはりイリーガルピッチに関する厳しいチェックの影響もあったのではないか。明らかに球の勢いがなかった。
ただ最後に打たれたのも峰、乾という右打者。18奪三振の記録を作った前日の織機戦でも、実は右打者には結構ヒットを打たれていた。外に逃げるカーブが決まれば左打者は全くバットに当てることすらできないが、強豪チームの右打者に対しては決して「絶対的」な投手ではないのかも知れない。
ほぼ決めている決勝トーナメント進出で再びルネサス、織機と当たることを考えると、この右打者対策は急務だろううし、逆にアボットと対するチームは右打者をどう並べるかがかなり重要になってくるだろう。
トヨタとしてもう一つの大きな課題は打線。今回の総合は完全にワトリーにおんぶに抱っこ状態だった。いくら上野やバークハートが良い投手とはいえ、打たないとリーグ優勝はできない。上野相手には左打者の前園がもっとかき回し、藤野や藤崎、伊藤などの実績のある打者がどこかで1本必ず打たないといけない。
それから若い鈴木や坂元ももっと思い切りのいいフルスイングをしてもいいのではないか。球筋を見るためかも知れないが、坂元などはバントの構えやスラップなど細かい揺さぶりをしていたが逆に早めに追い込まれる結果になっていた。織機のキャプテン小森由香は、恐れるものが何もないかのようにがんがん振り回し、常に決勝トーナメントでは上野からヒットを放ち結果を残してきた。あのような打者が一人でも二人でも出てこなければ、上野相手にはまた同じように助っ人二人に頼りきった試合になってしまう。
とにかく今年、ルネサスの連覇を阻止する最右翼はトヨタなのだから、これから1ヶ月半は上野対策を徹底して決勝トーナメントに臨んでもらいたい。
【試合番号:29(準決勝)】
レオパレス21 100 0000・・・1(2安打0失策)
ルネサス高崎 011 0000・・・2(4安打0失策)
レオパ:●ティンチャー-ティッカム
ルネサス:○上野-峰
(本)三科(ル)
(三)河野(レ)
(二)関、峰(ル)
ルネサスとトヨタの決勝戦では積極的な走塁が試合を動かし試合を決めたが、この試合のレオパレスはその逆であった。
初回、永吉がセンター前で出ると河野の打球はレフト線へ。これを前進してきたレフトの関がハーフバウンドを取り損ねて後逸してしまう。一塁走者永吉が余裕でホームに返ってきたが、打者走者の河野が無難に三塁でストップしてしまう。
この消極的な走塁が、レオパレス敗退の大きな原因だっただろう。
確かに初回1死の場面でホームに突っ込むには微妙なタイミング、しかも次の打者は4番のティッカム。三塁ストップは野球などではセオリー通りかも知れないが、しかしそこを突き破らないと上野には勝てない。
しかも打球はレフト線に転がっており、いい返球が戻ってきても打者走者の河野と重なる確率も高い。もちろん中継の乱れも考えられるし、それ以上にいくらティッカムといえど上野から得点打を放てる可能性は低い。
後続が倒れて結果的に1点差負けしたからというのではなく、状況を考えてもあの場面は、何が何でもホームに突っ込まなければいけない場面だった。
もともと足を使うのが得意なはずのレオパレスとしては、あの走塁は残念でならない。あそこで河野が突っ込んでいたら、それぐらいの積極的な気持ちがあれば、僕はレオパレスが優勝していたのではないかと思っている。
【試合番号:30(準決勝)】
太陽誘電 000 0000・・・0(1安打4失策)
トヨタ自動車 100 002x・・・3(5安打0失策)
誘電:坂井-谷川
トヨタ:アボット:渡邉
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2009年09月28日
大会2日目の結果を振り返る前に訂正を。1日目に靜甲の植松投手の大怪我と伝えたが、どうやら骨にはいっておらず重度の脱臼だったようで、しかも左手の指ということからも2部の最終節にはなんとか間に合うようである。これには一靜甲ファンとして本当に胸をなで下ろした。
そしてその靜甲で大事なことを一つ書き忘れていたので追加を。健闘しながら敗れた誘電戦、いくつかの敗因はあったが最大のものが抜けていた。それは靜甲OGで浜松BigOneの大矢留美選手と白井選手の姉ちゃんが、スタンドで踊りながら応援していなかったことである(笑)
さて、2日目の結果を。
【試合番号:27】
【注目カード:豊田自動織機v.s.トヨタ自動車~新旧アメリカ代表投手対決はアボットが圧倒】
トヨタ自動車 000 0300・・・3(4安打1失策)
豊田自動織機 000 0000・・・0(5安打1失策)
トヨタ:○アボット-渡邉
織機:●バークハート、宮本-トッピング
(本)ワトリー(ト)
(二)渡邉(ト)、白井(織)
とにかく、今日のアボットは圧巻だった。18奪三振は全日本総合のタイ記録。あのミッシェル・スミスに肩を並べたのはやはりアメリカ代表のアボットだった。織機の5番~8番までが全員3打席連続三振、小森、狩野という好打者も2三振と、特に左打者がアボットの冴え渡ったアウトコースへのカーブで牛耳られた。小森は2打席目にライト前ヒットを放ったが、左打者でバットに当てることが出来たのもその1度だけで、あとはかすることすら叶わなかった。
ただし、その2番の小森も含めた1番白井から4番内藤まではアボットに圧倒されずに計5安打、白井と内藤はともに2安打で、ノーヒットの古田も3打席で一度も三振がないなど力負けしていなかった。
古田の凡退三つ以外はアウトの全てが三振だった織機だが、ちょうど日が傾き、西日が投手の真後ろから差すような感じで、打者はその明るい日差しの中から白いボールを見極めないといけず、そのこともこれほど三振が増えた一因ではないだろうか。
<左打者で唯一ヒットを放った、というかバットに当てた小森>
<代打藤崎が右肘への死球でチャンスを広げ、ワトリーの決勝スリーランに繋げる>
<ワトリーのスリーランをもぎ取るためにフェンスに激突した田中。執念も空しくあとわずか及ばず、ボールは係員の手に>
<太陽を真正面に受けて打撃する長澤。これは眩しかろうが、もちろん選手はそんな言い訳は一切しない>
さてその三振を取りまくったアボットだが、初回にイリーガルピッチを取られた。
プレートに置いた軸足を踏み直すとき、左右か後ろなら構わないが前に出すとイリーガル、つまり反則投球を取られる。どうもアボットの場合は軸足を少し前に踏み出す癖があるようだ。この日一度反則を取られた後も、注意は受けなかったがやや前に踏み出しているように見える投球フォームも多かった。しかしながら、このような軸足の位置やジャンピングに関する癖は多かれ少なかれどんな投手にもあり、必ずしも全てに厳密にルール適用しているわけではないのが実情である。アボットの場合もこのフォームで数々の国際大会や日本リーグの前半戦も戦ってきており、ここに来ての突然の厳しい指摘には大いに戸惑ったことだろう。
準決勝の誘電戦でも同じように初回にイリーガルを取られ、トヨタの監督の抗議でかなり揉めたようである。しかしこの場合も、実際に見てないのでわからないのだが、監督の抗議の激しさを聞くにもしかしたら厳しくルールを適用しすぎたのではないか。
次の決勝戦で確かめた限りにおいては前日より明らかに修正がなされており、踏み直した軸足は教科書以上の正確さでプレート上に残っていたからだ。
キッチリ次の日にフォームを直す当たりはさすが大投手アボットなのではあるが、しかしながらそれほど全てが素直に行くほど投手は簡単ではない。軸足の急ピッチでの修正、アボット潰しとまでは言いたくないが、ここに来ての急な厳しい審判のチェックが、決勝戦でのアボットの投球内容自体に何らかの影響を与えたことは想像に難くない。
<アボットの注意を受けた軸足。確かにやや前方には出ているが・・・>
<イリーガルピッチの判定に抗議するトヨタの福田監督>
<決勝戦ではほとんどプレートに足を乗せるくらいのフォームで投げるアボット。投げにくかろう>
<Aブロック>
【試合番号:17】
ルネサス高崎 725 60・・・20(21安打0失策)
パナソニック電工津 000 00・・・ 0(0安打0失策)
ルネサス:黒川、○山下-峰、乾
パナソニック:●高岸-村中
(本)岩渕、城戸、峰、中野(ル)
(三)大久保、中野(ル)
(二)山本、峰(ル)
※ルネサス圧勝。新人の城戸もホームラン。パナソニック電工津は最後の総合大会で完全試合負け。
【試合番号:18】
園田学園女子 002 1000・・・6(9安打1失策)
日立マクセル 200 0000・・・0(4安打2失策)
園田:○西岡-岡
マクセル:●森川、豊崎-藤原、栫
(本)森田(園)
(三)加藤(マ)
(二)谷池、加藤、船田(園)
※2部で首位争いをするマクセルが安打数も長打も園田に完敗。相当な反省が求められる。
【試合番号:25】
園田学園女子 ・・・(安打失策)
ルネサス高崎 ・・・(安打失策)
園田:-
ルネサス:-
(本)
(三)
(二)
※
<Bブロック>
【試合番号:23】
佐川急便 012 0000・・・3(7安打0失策)
Honda 000 0000・・・0(1安打0失策)
佐川:ローチ、○外山-山科
Honda:●金尾-中川原
(三)田中(佐)
(二)ポーター(佐)
※金尾、好投するも2本の長打がいずれもタイムリーに。前日21得点の打線がこの日は沈黙。ローチと3回以降登板の外山から1安打がやっと。
【試合番号:24】
太陽誘電 000 0106・・・7(17安打1失策)
戸田中央病院 000 0013・・・4(5安打1失策)
誘電:○坂井、伊藤-谷川
戸田中:●武井、小森、橋爪-吉田
(本)廣瀬、谷川、丸山(誘)、渡辺、藤田(戸)
(二)丸山2、廣瀬、水谷、藤田(誘)
※戸田中武井が6回1失点と好投するも7回に廣瀬、谷川、丸山の3連続本塁打で誘電が勝ち越し。というか17安打も放ちながら本塁打以外で3点だけとは何をやっていたのかと。
戸田中期待の若手、渡辺と藤田のホームランは見たかった。
【試合番号:28】
太陽誘電 000 0102・・・3(5安打0失策)
佐川急便 011 0000・・・2(11安打1失策)
誘電○坂井-山科
佐川:帰山、外山、●帰山、外山-福田
(二)佐野、廣瀬(誘)、中村(佐)
※佐川が珍しく(?)打線がヒット量産するものの2点しか奪えず、逆に誘電が最終回のワンチャンスをものにして逆転。黄色ボールの感覚を失わないためでもあるのかローチは使わず、帰山と外山で必死の継投をはかるも逃げ切れず。
<Cブロック>
【試合番号:19】
レオパレス21 002 1100・・・4(12安打0失策)
デンソー 100 0000・・・1(4安打1失策)
レオパ:○ティンチャー-ティッカム
デンソー:●ギブソン、和田-バトラー、竹林
(本)永吉(レ)、増山(デ)
(二)河野、藤本(レ)、東(デ)
※リーグ6節の熊本大会に続き増山がまたしても先頭打者弾。しかし3回に永吉のツーランで逆転するとそのまま敗戦。
結局この大会エース染谷の登板はなかったが、次の週に愛知代表として国体でフル回転しないといけないことを考慮した温存だろう。
【試合番号:20】
東北福祉大 000 0012・・・3(8安打2失策)
日立ソフトウェア 002 102x・・・5(10安打1失策)
東北福祉:●長南-石田
ソフトウェア:○藤原、山口-鈴木
(本)粕張(東)、山田(ソ)
(二)西山(ソ)
※山田の本塁打で2点先制したソフトウェアが逃げ切り。東北福祉は大器・粕張のホームランや石田の2点タイムリーで追い上げるも及ばず。
大学No.1投手の長南友子、大先輩藤原との投げ合いで力投も敗戦。長南の大学生最後の公式戦が終わった(国体は出るだろうか?)。
<数々の栄光を勝ち取った長南友子の、東北福祉大としての公式戦がこの日終わった>
【試合番号:26】
レオパレス21 011 1002・・・0(10安打0失策)
日立ソフトウェア 000 0000・・・0(4安打3失策)
レオパレス:○ティンチャー-ティッカム
ソフトウェア:●藤原、山口-鈴木
(本)小野(レ)
(三)永吉(レ)
(二)伊藤(レ)
※失策で先制点を許したソフトウェアが元気なく完封負け。負け出すとあっさりコロっと負けてしまう悪い方のソフトウェアが炸裂。レオパレスとの対戦も残しており、こういう負け方はリーグが心配。
<Dブロック>
【試合番号:21】
伊予銀行 000 0000・・・0(3安打4失策)
豊田自動織機 020 003x・・・5(11安打0失策)
伊予銀:●坂田-山本
織機:○バークハート、宮本-トッピング、西井
(本)千葉、トッピング
(二)相原、重松(伊)、池原、川口(織)
※織機は主力打者が伊予銀の技巧派右腕坂田に手こずったが、千葉、池原といった若手が活躍し、最後は主砲の一発でトドメ。伊予銀は守備の乱れが響いた。
【試合番号:22】
シオノギ製薬 000 0000・・・0(1安打1失策)
トヨタ自動車 030 001x・・・5(9安打1失策)
シオノギ:●松村、安福-岩切
トヨタ:○アボット、露久保-渡邉
(本)坂元、西山、鈴木(ト)
※トヨタが3本塁打で快勝。アボットと7回に救援した露久保で14奪三振の被安打1。
posted by silvercats |00:56 |
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2009年09月25日
<Bブロック>
【試合番号:16】
【注目カード~靜甲v.s.太陽誘電~靜甲無念の惜敗】
誘電 000 0001・・・1 (3安打0失策)
靜甲 000 0000・・・0 (3安打1失策)
誘電:伊藤-谷川
靜甲:河部-田中
(ニ)佐野(誘)
1回戦で一番注目した試合であったが、その期待に違わぬ好ゲームだった。とにかく、今日は靜甲が1部でも十分戦っていけるということを証明した試合ではないか。太陽誘電と互角以上に戦い、観戦したファンの中ではむしろ靜甲が勝つのではと予測した人が多かったと思う。
靜甲に不運が襲ったのは6回、先頭の尾方が倒れたあと、1番の中村夏美がレフト前へ綺麗に流し打って1死1塁、2番の植松がエンドランで転がした打球が3塁前に、タイミング的には十分セーフだったが、必死の植松が1塁へ頭から飛び込む。しかしこの時、ベースまでの距離が近すぎて激しく突き指。おそらく脱臼骨折ではないかというほどの重傷を負ってしまう。
主力選手である植松の怪我の重さや、治療への手配などでベンチが落ち着かないうちに試合が始まると、サインが徹底されていなかったか、打者鈴木優子の場面で2塁走者の中村が痛恨の飛び出し。バントの構えから引いた投球でスタートを切ってしまい谷川からの送球で2塁アウト。絶好のチャンスを逃してしまう。
次の最終回、6番上西がバントヒットで出塁すると、7番山本は山路監督の「決めなかったら替えるぞ!」の声にビビリながらもキッチリと犠打で送り1死2塁。ここで8番川原の打球はセンターの前に詰まった当たり。センターは好守を続けていた植松から急遽交代した菊地だったが、詰まったあたりに目測を誤り、前進して飛びつきいったんはグラブに入れるも落球してしまう失策。そして次の9番佐野に簡単にスクイズを決められてしまった。
この間、ベンチは植松の治療や救急車の手配などで集中力をそがれており、厳しく言えばそういった「2部チームの甘さ」を突かれた試合だったのではないか。
ただその場面においても終始冷静だったのは投手の河部祐里。スクイズの打球を一塁手計盛が間に合わないホームに投げ、さらに1番にかえって松崎が打撃妨害で出塁するなど、野手は完全に浮き足立っていたが、その満塁のピンチにも水谷を空振り三振、廣瀬を詰まったライトフライに斬ってとり、最小失点で食い止めたのは立派であった。
その河部投手、2部では他を寄せ付けないダントツの成績を残していはいるが、その成績が本物であることをこの日の誘電戦で改めて証明したのではないか。誘電打線を散発の3安打に抑え6三振を奪ったが、圧巻は対谷川。廣瀬の一発だけは警戒しようと決めたのか、この日は廣瀬とはほとんど勝負をする気配もなく3四球、しかし次の谷川選手には全力で立ち向かい、3打席連続三振に打ち取った。満塁で迎えた最終回ではその勝負を避けてきた廣瀬と対戦し詰まらせてライトフライ。結局、佐野の二塁打以外は松崎のセンター前と上西のバントヒットの3安打のみ(それも河部が処理していればアウトにできた)。リーグ後半戦に入ってやや湿りがちの誘電打線ではあったが、この試合は完全に河部投手の力が上回った試合であった。
<強打者谷川を3三振に取るなど誘電打線を圧倒。1部に十分通用することを自ら証明した靜甲の河部祐里>
<4回、川原の打球をダイビングキャッチする植松。この好守植松の負傷退場が敗因ではないか>
<6回、レフト前にヒットを放つ中村夏美>
<6回、指に大怪我を負った植松尚子。靜甲としては総合での敗戦以上に痛い植松の離脱>
【試合番号:13】
YKK 000 0000・・・0 (6安打1失策)
佐川急便 001 220x・・・5 (9安打0失策)
YKK:高橋、坂本-古藤
佐川:外山-福田
(本)ポーター(佐)
(三)宗利、田中、福田(佐)、那須(Y)
(二)宗利、高木(左)、谷口(Y)
※ローチも帰山も温存し、外山が投げきったのは大きい。明日は万全の体制で帰山-ローチの継投か。
※ただ情報が混乱しており、佐川急便は外山のあとに継投があった可能性も。
【試合番号:14】
Honda 944 04・・・21 (18安打0失策)
福岡大学 000 00・・・ 0 (2安打4失策)
Honda:庄子-中川原
福岡大:河野、野中-長田
(本)又吉、芝崎(H)
(二)菊地、五十嵐、田中、大橋(H)、長田(福)
【試合番号:15】
戸田中央総合病院 002 0200・・・5 (9安打0失策)
大阪国際大 000 0000・・・0 (2安打0失策)
戸田中:堤、橋爪-吉田
国際大:中里見、清水-柳田、逢坂
(本)藤田、吉田(戸)
(二)吉田(戸)、柳田(二)
※藤田の先制弾、吉田のツーランの2発で快勝。堤が危なげなく、最後は橋爪に継投して逃げ切り
<好救援した戸田中の橋詰>
<Cブロック>
【試合番号:5】
大和電機 000 10・・・0 (1安打1失策)
レオパレス 118 12x・・・22 (16安打0失策)
大和:尾崎、清中、松林-榎本、阿南
レオパ:山根、松村-ティッカム
(本)田中、古宇田(レ)
(三)田中(レ)
(二)河野、川上、蔭山(レ)、児玉(大)
※レオパレス圧勝。容赦なし。
【試合番号:6】
カネボウ 100 0200・・・3 (9安打1失策)
デンソー 000 014x・・・5 (10安打0失策)
カネボウ:土屋、小川、後藤-柳澤、梅川
デンソー:片山、ギブソン-竹林、バトラー
(本)伊藤(デ)
(二)松本、東(デ)、佐々木、野毛(カ)
※先発の片山からカネボウが長打で先制。足も絡めて追加点も奪い勝利も見え始めた6回にひっくり返され惜しい逆転負け。
デンソーは6回にようやく増山の内野安打と東の二塁打、ギブソンのヒットに走塁妨害も加えて逆転したが、終始リードを許す苦しい展開。ここ最近今ひとつ試合内容がよくないだけに、明日のレオパレス戦はよほど気合をいれてかからないといけない。
【試合番号:7】
東北福祉大 101 1120・・・6 (9安打1失策)
山梨学院大 000 0010・・・1 (6安打3失策)
東北:長南、松浦、五味-石田
山梨:畑迫、末武、畑迫、森藤-岡田
(本)助川(東)、岡田(山)
(三)助川(東)
(二)川上(東)
※東北福祉大が無難に勝利。助川が先頭打者ホームラン、しかもバックスクリーン越えの完璧な当たり。
<大学No.1投手の長南友子>
【試合番号:8】
日立ソフトウェア 224 52・・・15(14安打0失策)
東芝北九州 100 00・・・ 1(4安打6失策)
ソフト:山口、瀬川-鈴木、鮫島
東芝:徳田、中川-牧野
(本)山田、栗原、林、浅見(ソ)
(二)杉浦舞(ソ)
※1回終了時点では東芝もそこそこやるか、とは思ったがあとはソフトウェアの打線が爆発。東芝も6失策は多すぎ。
<Dブロック>
【試合番号:9】
大鵬薬品 000 000・・・0 (1安打0失策)
豊田自動織機 120 004・・・7 (13安打0失策)
大鵬:小澤-増井-
織機:宮本、江本-西井
(本)田中、長澤(織)
(二)長澤、酒井(織)
※宮本、江本で1安打完封リレー。最後は若手の代打攻勢で、江本妹、川口の連続タイムリーでサヨナラコールド勝ち。田中と長澤に豪快な一発。長澤と酒井に当たりが出始めると、織機打線がさらに強力になる。
<低めの球を豪快にすくい上げた田中幹子の一発>
【試合番号:10】
東海学園大 100 1400・・・6 (4安打3失策)
伊予銀行 203 0101・・・7 (6安打0失策)
東海:勢村、荻野-久保、上田
伊予銀:清水、末次-藤原
(本)加藤、上田(東)、矢野(伊)
(三)中田(伊)
(二)矢野(伊)
※伊予銀ヒヤヒヤのサヨナラ勝ち。大国監督の雷もさぞかし大きかったことだろう(笑)東海学園大もやはり実力のある大学だ。
【試合番号:11】
平林金属 000 0000・・・0 (3安打0失策)
シオノギ 000 0001・・・1 (8安打0失策)
平金:井茂-寺本
シオノギ:安福、松村-橋元
(本)田城(シ)
(二)寺本(平)
※8安打しながらも井茂に抑えられていたシオノギが最後に田城のホームランでサヨナラ勝ち。投手陣が踏ん張り、打線がそれに応えないといういかにもシオノギらしい試合(笑)
【試合番号:12】
TOETECK 000 00・・・0(2安打2失策)
トヨタ自動車 312 10・・・7(7安打0失策)
TOETECK:松浦、森、加藤-吉田
トヨタ:露久保、上村、森田-渡邉
(本)坂元、渡邉、小野
※トヨタが無難に初戦突破。
<Aブロック>
【試合番号:1】
島根三洋 000 0000・・・0 (2安打1失策)
ルネサス 100 210x・・・4 (7安打0失策)
三洋:古瀬-古関
ルネ:上野、黒川、山下-峰
(本)三科(ル)
(二)岩渕、山本(ル)
※上野も登板。古瀬の好投も実らず
【試合番号:2】
パナソニック電工津 030 2010・・・6 (8安打0失策)
高知F-Dogs 001 0031・・・5 (5安打0失策)
電工津:高岸-村中
高知:増田-宮野
(本)蛯名、本田(パ)、北岡(高)
(三)山田(パ)
(二)秋山、芝田(パ)、北岡、川田、宮野、新居(高)
※パナソニック電工津逃げ切り。高知もかなり長打を打ちクラブチームながら大健闘。
【試合番号:3】
日本体育大 000 0020・・・2 (6安打0失策)
日立マクセル 200 100x・・・3 (5安打0失策)
日体大:重藤-武藤
マクセル:森川、豊崎-藤原、栫
(本)高崎(マ)
(二)永井、佐々木(体)
※マクセル薄氷の勝利。日体大の好投手重藤は立ち上がりの2点が悔やまれる。
【試合番号:4】
ペヤング 000 0000・・・1 (6安打0失策)
園田学園女子 002 200x・・・4 (8安打0失策)
ペヤング:小沢、藤井-須藤
園田:西岡-岡
(三)西岡(園)
(二)中村(ペ)、森田、尾崎、岡(園)
※来年2部昇格のペヤングが園田に完敗。6安打放つも無得点
posted by silvercats |23:59 |
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2009年09月19日
ようやく再開したかと思ったリーグ戦が2週間で再び休みに入ってしまったが、秋のこの期間には待ちに待った「全日本総合女子ソフトボール選手権」が行われる(今年は9月25~27日)。
32チームが一堂に会し、三日間で31試合、決勝進出チームは5試合も行うという壮絶な大会であるが、見ている方も会場を移動したり立ちっぱなしで応援したりとかなり体力勝負の大会である。
実業団の選手達はリーグ戦を終えるとすぐに普段の黄色いボールから学生が使用している白いボールに替えての練習をスタートさせるが、普段から慣れておらずかつ反発力も大きいこの白いボールでの試合では実にいろんなことが起きる。
クラブチームや大学生が1部のチームと本気で戦う数少ない大会でもあり、ソフトボールの面白さを満喫できると、この最も伝統のある大会のファンも沢山いることだろう。
さてそんな待ちに待った総合大会であるが今年は千葉の成田で開催される。総合ほど予想できない試合もないのだがそこは酔った勢い、恥も忘れて各ブロックごとの見どころやブロック突破の確率なんかを予想してみることにしたのでござる。
※もちろん、全てのチームが全力を尽くす以上、優勝する確率はどのチームにもある。しかし、ここは一つ一ファンのぶっちゃけた予想として理解していただきたい。
こんなただのファンの予想なんか裏切って、進出確率0%のチームが優勝したら、それこそソフトボールの一人のファンとして、こんなに嬉しいことはない。みんながんばれ!!
【Aブロック】
「ルネサスのために用意された鉄板ブロック(笑)」
<組み合わせ>
(1)ルネサス高崎v.s.島根三洋
(2)高知ファイティングドッグスv.s.パナソニック電工津
(3)日本体育大学v.s.日立マクセル
(4)ペヤングv.s.園田学園女子大
(5)「(1)の勝者v.s.(2)の勝者」
(6)「(3)の勝者v.s.(4)の勝者」
(7)「(5)の勝者v.s.(6)の勝者」→ベスト4に
~ベスト4進出確率~
ルネサス高崎 ---100%
<コメント>
ルネサスの一人勝ちブロック。
全体を4ブロックに分けていながら、ルネサスの含まれるブロックだけが他に1部チームがゼロ。一応昨年のベスト4までは四つのブロックに振り分けているがそこから先は基準がなさそうだ。
毎年組み合わせには恵まれるルネサスだか、さすがにこれはない。やりすぎだ(笑)
~各ブロックの1部チーム~
Aブロック(ルネサス)
Bブロック(誘電、佐川急便、Honda、戸田中)
Cブロック(デンソー、レオパレス、ソフトウェア)
Dブロック(織機、伊予銀、シオノギ、トヨタ)
というわけで、とにかく島根三洋とパナソニック津、日立マクセルはガンバレ!!
ただそんなブロックではあるが、個人的にはひとつだけ良い面もあるとは思っている。1部の選手以外、なかなか公式戦で本気の上野と対戦する機会がない。こういうブロックで大学生や2部のチームとあたり、それらの選手に「本気の上野」の剛速球を体感させてあげるのも良い機会ではないか。そのためにもできれば毎試合、せめて一回りだけでもいいから上野が登板し、9連続三振を狙うくらいの気持ちで力を見せ付けて欲しい。ルネサスはこんなに楽なブロックに入れてもらったんだから、そのくらいしても罰は当たらんだろうに(笑)
それからやはりここの注目はペヤングか。ペヤング目当てのファンも増えるであろうし、園田も日体大も強い大学で、毎年クラブチームを送り込んでくる高知にも頑張ってもらいたい。1部チームはルネサスだけだが、何かと楽しみなブロックだ。
【Bブロック】
「ずば抜けたチームのいない、どのチームにもチャンスのあるブロック」
<組み合わせ>
(1)YKK v.s.佐川急便
(2)Honda v.s.福岡大
(3)戸田中央総合病院v.s.大阪国際大
(4)靜甲v.s.太陽誘電
(5)「(1)の勝者v.s.(2)の勝者」
(6)「(3)の勝者v.s.(4)の勝者」
(7)「(5)の勝者v.s.(6)の勝者」→ベスト4に
~ベスト4進出確率~
太陽誘電 ---40%
佐川急便 ---30%
戸田中 ---15%
Honda ---12%
靜甲 --- 3%
<コメント>
去年準優勝の誘電と二部の雄・靜甲が初戦から激突する組み合わせ。このカードは1回戦で最も注目される試合だ。
靜甲は去年の総合では1部の戸田中を撃破しているので誘電も油断できない。河部が通用すれば打線の良い靜甲の勝つ可能性もある。
ただ順当に誘電が勝ったとすると次は戸田中か。ここは接戦になるとみた。今泉&吉田が元気で太田が好調の打線はたとえ坂井相手でも1、2点は確実に計算できる。堤が好投してここを乗り切れば、相性の悪くない佐川相手なら戸田中のベスト4入りも見えてくるだろう。
佐川急便は2部のYKK、Hondaは福岡大学と、ともに格下の相手。下克上が魅力の総合とはいえここ最近は大きな番狂わせもあまりない。順当に1部同士が勝ちあがっての対戦だろう。佐川急便はローチがしっかり抑えてポーターが爆発すればベスト4入りもある。誘電戦までローチを上手に温存できれば特にその可能性も高まる。そのためにはベテラン左腕の帰山が踏ん張らないといけないが、最近は好調なようで期待はできるだろう。
ここで読めないのがHonda。去年は1回戦のIPU環太平洋大との試合を3-2と苦戦しつつなんとか勝ち上がりながら、次の日立ソフトウェア戦ではなんと7-1と快勝した。ソフトウェアが自滅した部分もあったが、リーグでも突然ミッシェル・スミスの織機相手に10点差以上で大勝するなど、相手を勝手に自滅に追い込む不思議な魅力を持ちあわせている(笑)。熊野オープンでも強豪チームの試合が雨で流れて勝手に優勝が転がり込んだ。この“不思議チームHonda”が勢いに乗れば、佐川も誘電も破って一気にベスト4に行く可能性もある。短期決戦はリーグで低迷してるチームが往々にして快進撃をするものだ。
とはいえやはり最右翼は昨年準優勝の誘電か。しかしここ最近湿りっぱなしの廣瀬と谷川のバットがそのままだと、勝ち抜くのは容易ではない。
【Cブロック】
「トヨタと織機の一騎打ち」
<組み合わせ>
(1)豊田自動織機v.s.大鵬薬品
(2)伊予銀行v.s.東海学園大
(3)平林金属v.s.シオノギ製薬
(4)トヨタ自動車v.s.TOETECK
(5)「(1)の勝者v.s.(2)の勝者」
(6)「(3)の勝者v.s.(4)の勝者」
(7)「(5)の勝者v.s.(6)の勝者」→ベスト4に
~ベスト4進出確率~
織機 ---49%
トヨタ ---49%
シオノギ --- 2%
<コメント>
ここは織機とトヨタの一騎打ちだ。
アボット&露久保を擁するトヨタと、バークハート&宮本の織機の対戦は非常に興味をそそられる。世界一二を争うような大投手アボットだが、直前のリーグ戦ではしぶとい織機打線が見事に攻略した。試合巧者揃いの織機が再びアボットを攻略できるかに全てがかかっている。
対するトヨタ打線も宮本には抑えられたが防御率1位のバークハートから2点を奪っている。1番のワトリーから9番の渡邊まで穴がなく、ベテラン伊藤、勝負強い藤野、藤崎、坂元、若きスラッガー鈴木、俊足巧打の小野、前園など、バラエティー豊富な打者が並ぶ打線はソフトボールの1チームとしては完成形ではないか。
この2チームに唯一対抗できそうなのがシオノギだ。点を取るのには苦労しそうだが松村&安福の2枚看板が踏ん張りタイブレーカーにまで持ち込めれば勝機はある。ただし2回戦でトヨタに勝てたとしてもすぐ次の試合で織機が相手。この連戦はあまりにも厳しすぎる。
連覇を続けるルネサスを倒せる可能性の高い織機とトヨタの2チームがこの段階で潰しあうのは非常に惜しいのだが、勝ったほうにはルネサスの連覇を止める至上命題が下されたものと肝に銘じて優勝まで突き進んで欲しい。
この織機かトヨタで鉄板のブロックではあるが、面白い存在なのが2部で1位を快走する大鵬と元気なチームである平林金属。この2部の2チームが1部のチームにどう食らいつくのかにも注目したい。
【Dブロック】
「実力チームが集結した戦国ブロック」
<組み合わせ>
(1)レオパレス21v.s.大和電機
(2)カネボウ小田原v.s.デンソー
(3)東北福祉大v.s.山梨学院大
(4)東芝北九州v.s.日立ソフトウェア
(5)「(1)の勝者v.s.(2)の勝者」
(6)「(3)の勝者v.s.(4)の勝者」
(7)「(5)の勝者v.s.(6)の勝者」→ベスト4に
~ベスト4進出確率~
レオパレス ---37%
デンソー ---33%
ソフトウェア---29%
東北福祉大--- 1%
<コメント>
レオパレス、デンソー、ソフトウェアというリーグ4位を争う3チームが集まった大注目のブロック。総合で強いレオパレスに、実力のあるデンソー、ソフトウェアが挑む構図は一昨年とまるで同じだが、その時よりチーム力が格段に上がったデンソーがカギを握るのは間違いない。
ソフトウェアは昨年は2回戦でHondaに完敗、一昨年は準決勝でレオパレスに惜敗。デンソーは昨年は準決勝でルネサスに完敗、一昨年は2回戦でレオパレスに惜敗と、ここ2年は似たような戦績で総合を終えている。特に一昨年はデンソー、ソフトウェアともにベスト4を前にレオパレスに敗れており、今回は雪辱を果たす大会となる。
ただしこの実力互角の3チームでは、瀬川が計算できず藤原一人に頼らざるを得ないソフトウェアがやや不利とみた。デンソー、レオパレスはそれぞれ「染谷&ギブソン」、「山根&ティンチャー」といった2枚看板が万全であり、この厳しいトーナメントを戦うには有利で互いに力は互角だろう。
ソフトウェアは打線が爆発すれば一気に決勝まで行き上野を攻略できる実力はあるが、なかなか最近の不調を見ると苦しいか。昨年Hondaに完敗したように1回戦の東芝北九州戦も瀬川が先発し四球連発など、油断していると足元をすくわれる可能性もある。東芝北九州も好打者揃いで乗ると確変するチームなのだ。
上記3チーム以外ではインカレを圧勝で制した東北福祉大も面白い存在。かなりの幸運がなければ勝ち進めないだろうが、エース長南が踏ん張ればインカレ優勝の勢いを買って漁夫の利を得る可能性を秘めている。
なかなか勝ち抜けるチームを予測できない戦国ブロックだが、総合で実績のあるレオパレスが最も有力とした。
【参考~昨年の大会における注目点】
○1部のシオノギが2部の大鵬との製薬対決で大苦戦、1-0と辛勝
○日体大が2部の東芝北九州、富士大と破りベスト8
○松本大が1回戦でその年の2部の優勝チーム伊予銀に1-0で勝利、次のデンソー戦でも0-2と健闘
○Hondaが1回戦のIPU環太平洋大に3-2と苦戦しながら、2回戦で優勝候補のソフトウェアに7-1と快勝
○2部の靜甲が1部の戸田中を4-3と撃破
○太陽誘電がトヨタに1-0、レオパに2-1、織機に2-0と快進撃。大雨で押しに押した決勝戦、連覇中のルネサスを苦しめ延長タイブレイカーで1-2と惜敗。
※準優勝に終わったが1部の強豪を次々と撃破した太陽誘電。大車輪の活躍をしたエースの坂井寛子は、この年の総合選手権の紛れもないMVPだった。
posted by silvercats |22:18 |
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2009年09月18日
前日、レオパレスとの大事な直接対決に敗戦したデンソーは雨天順延となった月曜日に佐川急便との対戦。
昨年の8節熊本大会ではレオパレスが佐川に逆転サヨナラ負けしたことが最後まで響き、1勝差でベスト4入りを逃した。
敗戦翌日であり鍵を握りそうな佐川急便戦はデンソーにとって絶対に負けられない戦いだが、非常に苦しい試合となった。
【先攻:デンソー】
1(8):増山由梨
2(4):野木あや
3(1):メイガン・ギブソン
4(7):東美幸
5(2):クリスティン・バトラー
6(9):狩野香寿美
7(3):伊藤良恵
8(6):松本尚子
9(5):衣笠久美
【後攻:佐川急便】
1(8):高木見晴
2(5):宗利美保
3(D):松下友利
4(3):ステーシー・ポーター
5(7):中村歩
6(6):梅村麻耶
7(9):田中里依
8(4):柳瀬友紀
9(2):山科真里奈
DEFO-(1):帰山悦子
<月曜日にもかかわらず応援団は参戦。力強い味方>
<手を引かれてマウンドにやっと上がる視野の狭さにもめげずストライク投球の何とかちゃん(名前忘れた・・・)>
【1回表:デンソー~0点】
増山:二ゴロ
野木:二ゴロ
ギブソン:遊ゴロ
【1回裏:佐川急便~0点】
高木:二ゴロ
宗利:一ゴロ
松下:二ゴロ
【2回表:デンソー~0点】
東:四球
バトラー:一ゴロ二封(バント失敗・ポーター好プレー)
狩野:二ゴロ(ゲッツーを狙い走者にタッチに行くもセーフ)
伊藤:二ゴロ
【2回裏:佐川急便~0点】
ポーター:遊直
中村:中前打
梅村:投前犠打
田中:見逃し三振
【3回表:デンソー~0点】
松本:遊直
衣笠:二ゴロ
増山:遊ゴロ
【3回裏:佐川急便~3点】
柳瀬:中前打
山科:二ゴロ失
※完全なゲッツーコースの平凡なゴロを野木がファンブル。やってしまった。
高木:投ゴロ・三封(バント失敗、ここはよく三塁で刺した)
宗利:投ゴロ失(弱いゴロをギブソンが焦ってファンブル。デンソー、守りが乱れる)
松下:空振り三振
ポーター:中前2点適時打(どん詰まりを力で)
<満塁のチャンスにさすがポーター、ツマリながらも力で>
中村:二塁適時内野安打
<悩める主砲の中村歩も続いてタイムリー>
<この打球はしっかりと追いついた野木だが一塁は間に合わず>
梅村:三振(か)
【4回表:デンソー~2点】
代打田中美奈子(←野木):左中間二塁打
<二塁打で反撃の口火を切った代打田中>
ギブソン:左越2点本塁打
<追撃となるギブソンの2点本塁打>
東:遊ゴロ
バトラー:一ゴロ
狩野:左直(中村好捕)
<この打球はレフト中村が好捕。久々に見られた中村の危なっかしくもあるファインプレー>
【4回裏:佐川急便~0点】
田中:中前打
☆代走に前田遥
柳瀬:一飛(バント失敗)
(前田、盗塁死)
山科:見逃し三振
【5回表:デンソー~0点】
☆佐川急便はこの回からローチがリリーフ
伊藤:三ゴロ
松本:空振り三振
衣笠:左前打
(衣笠、二盗)
増山:空振り三振
【5回裏:佐川急便~0点】
高木:中直
宗利:右前打
松下:一ゴロ二封
ポーター:四球
(二塁代走に石垣弥裕世)
中村:空振り三振
【6回表:デンソー~1点】
田中:空振り三振
ギブソン:左中間本塁打
<負けがちらつき始めた6回、またしてもバトラーが1打席目と全く同じ打球を左中間に、2打席連発の同点弾>
東:中前打
バトラー:右飛(東、タッチアップで二塁へ)
狩野:四球
☆ここで佐川はライトの日高がセンターへ、センターの高木がライトへ。この辺りは佐川の監督も芸が細かい。
伊藤:中飛
【6回裏:佐川急便~0点】
梅村:空振り三振
再出場田中:投ゴロ
柳瀬:凡打
【7回表:デンソー~1点】
☆この回から佐川はセンターに高村唯
代打竹林彩香(←松本):中飛
衣笠:四球
増山:左前打
代打RE野木(←田中):三ゴロ失
※この場面、打つことだけを考えたら田中のままだが、ここは敢えて野木を代打に。1死12塁のチャンスで監督の意図はただ一つ「死んでも転がせ」だろう。追い込まれながらも執念でバットに当てた野木の打球が勝利を呼び込んだ。
<満塁のチャンスに当たっている田中に代わって再出場の野木。執念で転がした打球を宗利が痛恨のファンブル>
ギブソン:左犠飛
<一人大活躍のギブソン、今日4打点目、決勝点となる犠飛を放つ>
☆勝ち越されたところで投手交代、帰山が再登板
東:一ゴロ
【7回裏:佐川急便~0点】
☆松本再出場、野木はそのままセカンドへ
代打那須成美:三ゴロ
高木:一ゴロ
宗利:空振り三振
<最後は宗利のバットが空を切りゲームセット。無念の表情のキャプテン宗利・・・>
デンソー 0002011・・・4
佐川急便 0030000・・・3
デンソー:ギブソン-バトラー
佐川急便:帰山(1-4回)、ローチ(5-6.2回)、帰山(-7回)-山科
岡山まで気合いを入れにいった甲斐もあり(?)、デンソーが大事な佐川戦になんとか辛勝。残り対戦相手、直接対決の結果などを考えると4位争いに向けてレオパレスとなんとか併走する状態にまで持ち込めたか。
一方の佐川急便は思い描いたとおりの展開で3連勝を目論んだが惜敗。しかし不調の中村歩にやや当たりが戻り始め、帰山も好調なことから全日本総合に向けては手応えを感じたのではないだろうか。
最後に、前節の織機戦でかなり守りで活躍したことからちょっと野木選手を褒めすぎたかも知れない。まだまだ修行修行(笑)
posted by silvercats |23:09 |
日本リーグ1部公式戦観戦記 |
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