2008年11月24日
ソフトボール~激動の1ヶ月
リーグ戦が終わり、決勝トーナメントも終わった。直後に各賞も発表された。たまに思い出したかのようにテレビのバラエティーに五輪代表選手が出たりしているが、大きなイベントとしては12月初旬の授賞式を残すだけとなった。
来年に向けてチームが本格的に動き出すのは年明けからで、年内は激闘の1年の疲れを癒すかのように表面上は静かに過ぎようとしている。しかしながら、一部のソフトボール選手にとってはまさに今、リーグ終了後から1ヶ月の間に、激動の時が訪れそして過ぎようとしているのである。
この情景はプロ、アマチュア問わず多くのスポーツで共通のことであるが、シーズンが終了して来季への編成を行うに当たり、やはり何人かの選手はユニフォームを脱ぐことになるのである。
ただソフトボールに関しての特徴の一つがある。
それは誰がどういう理由でユニフォームを脱ぐことになるのか、ファンから見ても全く予想できず、結果的には理解しがたいことが多いことだ。
ファンが入手できる情報が少なすぎるというのが最大の理由だが、ユニフォームを脱いだ選手の気持ちや理由は、やはりいくらファンが詮索したところで同じユニフォームを着て戦ってきた仲間にしか本当のことはわからないだろう。
実はもうほとんど肩も上がらないくらいに体がボロボロだったということをあとで知り、現役中はそれを全く見せなかったその選手に驚嘆したこともあった。
女子だけの団体競技として寝食を共にしながら戦っている以上人間関係で難しい面も多く、そういう理由で引退してしまう選手もいるようだが、僕は逆に成績や編成だけでドライに来期の陣容が決まるのではなく、そういうウェットな状況が複雑に絡み合ってそれでもなんとかみんなが頑張って1年間チームを作り上げて戦うからこそ、ソフトボールという競技がこれほどまでに面白いんだと思っている。
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2006年、打率1割未満の絶不調だったレオパレスの渡邊潤子は、2007年に最後の花を咲かせるかの如く9番打者で打ちまくり、打率6位で最高のシーズンを終えた。決勝トーナメントでも上野から気迫の3塁打を放ちルネサス高崎を撃破したが決勝で織機に破れた。しかし彼女の脂の乗りきった最高のプレーの数々は、この年逃したレオパレスの初優勝達成を来年こそは成し遂げてくれるものと大いに期待を抱かせた。
しかしながらその年をもって、1部の大徳から2部で再出発したレオパレス時代を通しずっとチームを支え、主将も投手も4番も努めたレオパレスの精神とも言えるこの名選手が、ユニフォームを脱いだ。
佐野でラーメン店を切り盛りする元気なお母さんが、決勝戦での敗退後、いつまでもグランドを見つめて動こうとしなかったのは、娘が青春の全てをかけて戦ってきた最高の舞台をその目に焼き付けるためだったのだと僕が気づいたのは、渡邊が引退したことを知った三ヶ月後であった。
2007年、トヨタ自動車の切り込み隊長を務めチームでナンバーワンの成績を残した神田多栄も、その年限りでユニフォームを脱いだ。もし今年神田が選手を続けていれば、恐らく決勝トーナメントではデンソーとトヨタ自動車が対戦していただろう。
たまにスタンドに顔を見せる神田選手の顔を見るたびに、どうしてこの選手が引退せざるを得なかったのか、本人も続けたかったのではないだろうかと、複雑で残念な気持ちになる。
高校時代から抜群の素質を見込まれ、実業団に入団後も走攻守全てにおいて一流のプレーを見せていたHondaの新田愛実も、今年の春を境にチームを去った。前年度は全22試合にセンターで出場しHondaの7位躍進に大いに貢献し春先まではチームに帯同していたのだが。
まだまだ若い選手だ。どういう形でもいいから、またソフトボールに戻ってきて欲しいと心から願っている。
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翌年もそのプレーを楽しみにし、グランドで会えることを夢見、現役を続けることに全く疑いを持っていないような選手が、その翌年にはユニフォームを脱いでいるという事実には毎年とても悲しい思いをさせられるが、理由はどうあれ、今まで素晴らしいプレーの数々を見せてくれたことに感謝し、引退した決断に対してはよほどの決意の表れなのだろうと素直に尊重してあげようと思っている。
レオパレスが今年決勝トーナメントを逃した最大の原因は前半の不調であり、それはとりもなおさず渡邊潤子が引退した穴が大きすぎたためだと思っている。
しかしその穴を埋めるために頑張った永吉理恵は、最終的に打率3位に食い込むまでに一気に成長した。
引退した選手がいれば、それを補う選手が必ず出てくる。そうしてまた、ソフトボールの歴史は繋がっていくのだから。
posted by silvercats |21:01 |
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2008年11月15日
日本リーグが終わり、ベストナインも発表された。
ソフトボールでも特に守備好きなものとしては、やはり守備だけでの評価もしてあげたい気になったので今回このような賞を勝手に作らさせてもらいました。
実際に巧い選手を選んでいるつもりではありますが、それ以上に、見て楽しませてくれた選手を選んでいます。
3会場で行われている以上は最大でも三分の一しか見られてないので偏りもあると思います。あくまで個人的に巧いと思った、という以上に「好きな」守備の名手ですからご了承下さい。
投手:ミッシェル・スミス(豊田自動織機)
捕手:鈴木由香(日立ソフトウエア)
捕手:吉田真由美(戸田中央総合病院)
一塁:長澤佳子(豊田自動織機)
二塁:中村瞳(Honda)
三塁:白井奈保美(レオパレス21)
遊撃:西山麗(日立ソフトウエア)
外野:小野奈津子(レオパレス21)
外野:阿部環(日立マクセル)
外野:中村歩(佐川急便)
【投手:ミッシェル・スミス~偉大なる投手は守備でも気迫】
ソフトボールの場合、一、三塁手がかなり前進してバントの打球を処理するので投手が守備をする機会はあまりない。ピッチャー返しの打球も近すぎて打球を処理するというより「たまたまグラブに入った」というような光景が多い。唯一、スイングした打球がボテボテの場合にダッシュして処理することになるが、やはりその場面で見せるミッシェルの気迫はすごい。
「こんな打球では絶対に塁に出さない!」という強い気持ちが伝わってくる。その気迫にこの賞を贈りたい。
ちなみに投手を決めるに当たり誰が守備が巧いかよくわからないことから、知り合いのソフトボーラー数人に「守備の巧い投手は誰?」と尋ねてみた。すると返ってきた答えが全員一致の「上野由岐子」だった。それで「他にはいない?」と再度尋ねた。するとある選手が「増淵は?」と言った。ただもう一人の選手は「彼女はイップスがあるからなあ」と言った。それで僕が「露久保投手はどうですか?」と訊いた。そうしたら「まあまあ巧いよ」という答えが返ってきた。それで露久保投手に決定しようとしたのであるが、やはりここはミッシェルしかいないのではないか、と思い直した。
この決定プロセスは、少なくともWBC監督人事を決める会議の内容よりは公平性が高いと、個人的には確信している(笑)
【捕手:鈴木由香~幻の五輪代表は捕手としてのプロフェッショナル】
五輪代表に選ばれてもおかしくはない、守りに関してはもはや日本で一番の捕手ではないか。守りに入るときはベンチからダッシュで守備位置に向かう。捕球、リード、肩、ファールフライへの反応、全てにおいて完璧である。日本代表として活躍した峰、乾の両ルネサス捕手も甲乙つけがたいのだが、やはり守りに関しては鈴木の守備は見栄えがする。
「捕手としてやらねばならないこと」を完璧にこなせる一例が決勝トーナメントでの一コマ。コントロールが定まらず大荒れの瀬川投手に対し、一、三塁の審判がイリーガルピッチに関するクレームをつけに向かった(今年の瀬川の突然の大荒れ、ノーコンは、判定が厳しくなったジャンピングに関して神経過敏になっているからではないかと密かに思っている)。両審判がピッチャーズサークルに向かった瞬間に捕手の鈴木もダッシュで瀬川の元に走り、両審判の間に体を割り込み、注意を受ける瀬川を完全にガードしクレームを処理した。若い投手に対する思いやり、投手を一人にさせない気配りもベテラン捕手ならではのファインプレーであろう。
【吉田真由美~もう一人の幻の五輪代表捕手は根性でチームを引っ張る】
鈴木が北京五輪代表の幻の捕手なら、この吉田はアテネ五輪の幻の代表である。
物議を醸したアテネ五輪代表候補において、本来なら選ばれて当然の実力があったがルネサスと言うことで選ばれた若手の乾に弾かれる形で代表落ちした。今年五輪金メダルに湧いた日本ソフトボール界において、このように前回五輪で無念の落選をしながらもその後もずっと一部で活躍し、弱小チームを体で引っ張り続ける捕手がいることを忘れてもらいたくないために、今回は鈴木と同率(何が?)ということでゴールデングラブ賞に選出させてもらった。
しかし単にそういう個人的な思い入れだけではなく、代表に名を連ねていたほどに捕手としては実力は十分で、若い堤が見違えるように毎年成長しているのも吉田が捕手を務めているおかげである。
吉田の一番の特徴は表にあふれ出るガッツ。特に雨の試合では嬉々として泥まみれでプレーしているようにさえ見える(笑)ベンチでも一際声が大きく、シーズン当初にしてもうガラガラである。吉田の大声も、是非とも楽しんでもらいたい。「いけー!今泉―!!いってしまえ~!!」w
【一塁手:長澤佳子(豊田自動織機)~全ての打球を止めてしまう織機の厚い壁】
ここは文句なしに長澤であろう。例年に比べ平凡なミスも目立ったが、それでも自慢のでかい体を駆使し、一塁方向に飛んだ打球をほとんど全て止めてしまう守備力は健在だ。それから何より、猛ダッシュして素早くバントを処理し、セカンドやサードで走者をアウトにする技術と勇気は日本一であろう。バントや小技が試合を大きく左右するソフトボールにとって、長澤の守備力は織機が誇る自慢の武器でもある。
【二塁手:中村瞳(Honda)~美技(ファインプレー)の申し子】
世界一の遊撃手・内藤恵美をして「この二塁手は本当に守備範囲が広く、よく守る」とうならせるほどの選手。
右に左に走り回り、センター前やライト前に抜けそうな打球をほとんど全てダイビングキャッチで止めてしまう。身長148cmと小柄であるが、その瞬発力とダイビング技術で長身選手とまるで変わらない、いやそれ以上の守備範囲を誇る。Hondaの守り、Hondaの試合はこの中村瞳の守備力を軸に成り立っていると言っても過言ではない。毎試合かならず一度はファインプレーを見ることができる素晴らしい二塁手である。
練習試合を見ていても、どんな打球にも果敢にチャレンジする。彼女の守備力は、こうした不断の努力の賜物である。
【三塁手:白井奈保美(レオパレス21)~フェンスを恐れぬ根性の三塁手】
玄人好みの守備力としては織機の古田とどちらにするか迷ったが、ここはレオパレスの白井をあげたい。前進守備での左右の打球への反応の速さ、ファールフライでのフェンスを恐れないガッツは一級品である。特にその瞬発力には目を見張るものがあり、レオパレス戦では前進してきた白井の前にバスターで強い打球を打ってもほとんどが無駄に終わる。
五輪でのあのプレーがもはや伝説になりつつある太陽誘電の廣瀬じゃないのか?と疑問に思う人も多いとは思うが、やはりこと守りに関しては白井、古田が上であろう。もちろん廣瀬もかなり巧いが、それ以上に日本リーグには巧い選手がいるというすごい層の厚さである。特にこの白井は一つ一つのプレーに華があり、見ているだけで実に楽しい。
【遊撃手:西山麗(日立ソフトウエア)~グラブ捌きの芸術家】
五輪組はあえて外した部分もあるが、さすがにこの選手だけは外せなかった。派手なプレーはあまり見られないが、その柔らかいグラブ捌(さば)きはもはや芸術の粋である。彼女のハンドリングはたとえ続けざまに生卵を投げられたとしても一つたりとも割らずに捕球してしまうかのごときしなやかさがある。
西山のグラブ捌きを満喫したいなら、試合前のノックは必見であろう。僕は日立ソフトウエアの試合をみるときは必ず、何があっても彼女の試合前ノックを見るために球場に早く行く。あのノックの捕球を見ているだけで、生中10杯はイケてしまうのだ。要するに、ビール代がかさんで非常に困る選手でもある。
【外野手:小野奈津子(レオパレス21)~空飛ぶ左翼手】
捕手としてレオパレスに入り、打撃力を見込まれDPとして決勝戦に出たこともあるが、薮内裕子、古渡美奈、白井沙織と言った左翼手の好選手が相次いでレオパレスを去ったことから、本格的にレフトの守備を任されることになった。しかしその年開幕してすぐの時点で、もはやすでにリーグでも一流の守備力を誇るようになっていた。
滞空時間の長い横っ飛びで打球をキャッチする姿はまさに「空飛ぶ左翼手」である。残念ながら彼女のファインプレーの瞬間を撮影した写真がほとんどないが、それはいつも「まさか捕れるとは思えない」ような打球をアウトにしてしまうからである。むしろ彼女のすごさを表しているだろう。
【外野手:阿部環(日立マクセル)~塀際の魔術師】
元内野手だが2008年にチームが一部に昇格するとともに外野手にコンバートされた(という話しをどこかで聞いた)。それでいてGG賞に推したくなるほどのプレーを連発するのは、小林良美監督の徹底的に鍛え上げるノックの賜物ではないだろうか。残念ながら普段の練習を見たことはない。ただ試合前ノックを見ていてもわかるが小林監督のノックは実に容赦がない。内野手には強い当たりをこれでもかというほど浴びせ、外野手にはホームランやファール性の打球をフェンス際に何本も浴びせかける。そのおかげか、今年数回見ただけマクセルの試合で2度も本塁打を阻止する大ファインプレーを見ることができた。
第1節の佐川急便戦におけるポーターのホームランを奪い取ったプレーは、数あるホームラン阻止のプレーの中でもナンバー1である。
【外野手:中村歩(佐川急便)~名刀の切れ味を持つ左翼手】
ホームラン阻止なら佐川急便の中村歩も負けてはいない。素早くフェンスまで下がる距離感とジャンプのタイミングは名人芸である。他の選手のホームランは何本も奪い取り、それでいて今年はとうとう打の方で自らホームラン王を獲ってしまった。画期的な計算だと思うのだが、他人のホームランを捕った分も1本と考えれば、合計ホームラン数が8本くらいになり、つまりは歴代のシーズンホームラン記録に並んだということではないだろうか?あかんか?(笑)
もう一つ彼女には大きな魅力がある。それはなぜか普通のフライが上がると途端にフラフラし、ほとんど落としそうになりながらギリギリでなんとか捕球することである。ルパン三世に出てくる石川五右衛門の名刀「斬鉄剣」は、その名の通り鉄から何からほとんどのものは斬ってしまうが、唯一コンニャクだけは斬れない。ホームランは奪い取るが普通のフライを落としそうな中村歩の守備力は、まさに斬鉄剣のそれである(笑)
posted by silvercats |11:41 |
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2008年11月15日
※先発メンバー
【先攻:ルネサス高崎】
1(6):三科
2(5):山本
3(7):岩渕
4(2):峰
5(D):西舘
6(3):大久保
7(8):国吉
8(9):柳川
9(4):国吉
DEFO-P:上野由岐子
【後攻:豊田自動織機】
1(8):狩野
2(7):本田
3(5):古田
4(D):西井
5(2):リベラ
6(3):長澤
7(9):田中
8(4):白井
9(6):酒井
DEFO-P:ミッシェル・スミス
※泣いても笑っても、ミッシェルの投球を見られるのはこれが最後…
さあ、決勝戦開始!
<試合前、グランドの堅さを確かめる乾主将。この辺のしたたかさはさすが>
【1回表:ルネサス0点】
三科:右飛
山本:空振り三振(チェンジアップ)
岩渕:空振り三振
※ミッシェル立ち上がり好調!
【1回裏:織機0点】
狩野:遊ゴロ
本田:見逃し三振
古田:遊ゴロ
<ミッシェルに負けじと上野も好投>
【2回表:ルネサス0点】
峰:三ゴロ
西舘:三ゴロ(強烈な当たりを古田が右手で止める、大丈夫か?)
大久保:四球
国吉:投ゴロ
☆ミッシェルナイスキャッチ!
【2回裏:織機0点】
小森:一ゴロ(強い当たりだったが)
リベラ:捕邪飛
長澤:左飛
☆むむむ…にっくき上野めさすが…
【3回表:ルネサス0点】
柳川:空振り三振
杉山:見逃し三振
三科:右飛
☆ミッシェル飛ばす飛ばす
【3回裏:織機0点】
田中:見逃し三振(速球、速球、チェンジアップ。裏の裏の裏の裏をかく配球)
<今日は峰の好リードも光った>
白井:空振り三振
酒井:一ゴロ
☆両先発投手、三回までノーヒット
☆世界一の投手戦が今ここに!
【4回表:ルネサス0点】
山本:空振り三振
岩渕:空振り三振
峰:四球
西舘:投前内野安打(当たり損ねをスミスお手玉)
大久保:四球
☆二死満塁!
国吉:空振り三振!(ハーフスイング、三塁線に惜しい当たりあるも国吉無念!)
【4回裏:織機0点】
狩野:四球
☆初めてのランナー
本田:一前犠打
古田:遊邪飛
小森:二小飛(つまり)
【5回表:ルネサス4点】
柳川:空振り三振
杉山:三ゴロ
☆三科、ライト線にファールを放つ。ライトの田中幹子が命を賭けてこの打球に飛び込む。グラブの先をすり抜けた打球…。
彼女も何かを感じたのだろう。
ここでミッシェルのために命を懸けなければ、一生悔いが残ると…
そして…、
三科:左中間へ驚愕の弾丸ライナー!先制の本塁打!!
☆互いに無得点。二死無走者。打者は本塁打王の三科。
展開を考えれば勝負する必要はなかった、が、やはりここはミッシェルのソフトボール人生の集大成か。
日本を代表する打者に真っ向勝負して、そして打たれた。
それこそが勝負、打たれるのもまたソフトボール。
悔いはなし!
☆しかしここで諦めるミッシェルではない。まだ仲間の打撃の援護がある。しかし…、
山本:四球
☆さすがにこれは振っていたと思われる空振り三振がボール判定。織機の運も尽きた気がした。これで緊張の糸は切れた。この試合は事実上、ここで終わった。
岩渕:中前打
峰:四球
西舘:走者一掃の左越え二塁打
<名門厚木商業出身の好選手、今年の織機に引導を渡す完璧な一打>
☆二走に代走奈良岡
大久保:四球
☆バッテリー交代、宮本&西井に
国吉:死球(わざと逃げなかったとの抗議も実らず)
PH中野:三直(どんづまり)
☆ようやく長かった5回表が終わった。
ミッシェルの最後は走者を置いての降板。その走者を、宮本が返さなかった。
☆宮本、偉いぞ!
<今年の後半、ようやく開花した遅咲きの好投手宮本。今年の織機の決勝T進出には宮本の存在は不可欠だった>
【5回裏:織機0点】
西井:三直(ファールゾーン)
☆一年目にして後半から宮本とのバッテリーで試合に出だした西井捕手。
決勝の舞台で上野相手に打席に立てる幸運を体で記憶し一生忘れないでほしい。この舞台に立てない数多の名選手が日本リーグに存在することを決して忘れるな。
長澤:見逃し三振
田中:一ゴロ
【6回表:ルネサス0点】
杉山:二直(つまり)
三科:三ゴロ
山本:空振り三振
☆ここは宮本ナイスピッチング!
【6回裏:織機0点】
白井:投ゴロ
☆この状況でヒットを期待できる天才打者もこの日は上野に完敗。
桝本:投ゴロ
☆今年代打で打率4割6分を記録した好打者も
狩野:空振り三振
☆代表対決も再び上野に軍配
【7回表:ルネサス3点】
☆織機は遊撃に酒井が再出場
岩渕:遊ゴロ失(三遊間より強い当たり)
PH乾:左前打
☆宮本と乾は東海学園大時代のバッテリー。創部2年目の大学2年時に、佐藤理恵や古渡美奈子を擁する東京女子体大を相手に延長タイブレーカーで0-1で敗れるもインカレ準優勝。無名大学で大いに活躍した仲間。ともに中退して実業団に進んだが、乾は周知の通りルネサスに入り幸運にも二度の五輪出場。
宮本はくすぶっていたが今年ようやく開花。
決勝の舞台での対戦、仲の良かった二人が、ボールを通してどんな会話を交わしたのだろうか。
二人の世界に、無粋な推察は止めておこう。
☆でも気になるのでどう感じたのかを本人に訊いてみた。
「なんでヒット打つねん。空気読めよ」
あぁ・・・(笑)
☆乾のヒットで岩渕は三塁へ、送球の間に乾も二塁へ。無死二三塁
☆二塁に代走増田
西舘:空振り三振
大久保:右前2点適時打
☆ここでバッテリー交代、江本&再出場リベラ
PH橋本:中前適時打
☆一塁ランナーに国吉再出場
柳川:一ゴロ併殺打
<今年はチームにとって大誤算だった江本奈穂。ミッシェルなき来年、宮本と共にチームを支えてもらわないと非常に困る>
【7回裏:織機0点】
本田:左飛(岩渕が前進し好捕)
<ノーヒットノーラン達成には必要なプレーだ。フェンスが死角で写真がダメダメ>
PH大内田:空振り三振
小森:一ゴロ
☆最後は今年の織機を引っ張った四番打者。一番いい終わり方ではないか。
試合終了!!
ルネサス 0000 403・・・7
織機 0000 000・・・0
<ルネサス高崎、優勝おめでとう!>
そして、偉大すぎる選手、ミッシェル・スミスのソフトボール人生に幕が閉じた。
その最後の試合に、これほどまでの観客を連れてきてくれたのは、紛れもなく上野由岐子だ。
あなたの今年の活躍に、心から感謝したい。
本当にありがとう!
しかし!来年は容赦しないぞ!
ルネサスのリーグ連覇も、全日本総合優勝も、織機が阻止する!
覚えておけ!
今年はこのくらいにしといたるわ。
ミッシェルは決勝トーナメントまでの2週間、16年間の思い出が走馬燈のように駆けめぐり、日本リーグを離れるのが寂しくて毎日毎日泣いていたらしい。
その寂しさに浸り、ゆっくりする時間もないまま、翌々日にはソフトボールの五輪復帰運動のため、ヨーロッパに旅立った。
偉大なるミッシェル・スミス選手、ありがとう!!
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2008年11月15日
写真はぼちぼち
※先発メンバー
【先攻:日立ソフトウエア】
1(6):西山
2(3):森下
3(8):山田
4(7):馬渕
5(9):杉山
6(D):濱本
7(2):来條
8(5):鈴木
9(4):溝江
DEFO-P:藤原麻起子
【先攻:豊田自動織機】
1(8):狩野
2(7):本田
3(5):古田
4(D):西井
5(2):リベラ
6(3):長澤
7(9):田中
8(4):白井
9(6):酒井
DEFO-P:ミッシェル・スミス
☆先発投手、ソフトウエアは昨日に引き続いて今年絶好調だった藤原麻起子、織機はもちろんミッシェル・スミス
※1-3回:2回裏、昨日逆転でデンソーを破り勢いに乗る織機が早くも先取点!
【1回表:ソフトウエア0点】
西山:四球
森下:三前犠打
山田:一邪飛
馬渕:中飛(高めをうまく合わせたがセンター前には落ちなかった)
☆昨日からヒットの出ない日本最高の打者山田、初回絶好の先制機も凡退
【1回裏:織機0点】
狩野:左飛(左中間に大きい当たり)
本田:一ゴロ(強い当たり)
古田:遊ゴロ(初球)
☆藤原もミッシェルに負けじと好投
【2回表:ソフトウエア0点】
杉山:空振り三振
濱本:左直
☆いい当たりを本田が好捕!
来條:二ゴロ
☆昨日の勝利の立役者本田が今日は守りで貢献
☆しかし濱本の打撃の成長には目を見張るものがある。守備力をつければ、日本代表に名を連ねても決して恥ずかしくない
【2回裏:織機2点】
PH小森:二ゴロ失
☆溝江が二遊間をよく追いつくも悪送球、記録は内野安打でもいい当たりだが)
リベラ:遊ゴロ二封(リベラよく走って一塁セーフ)
長澤:中前打
☆二走リベラに代わり藤崎
田中:二ゴロ二封
白井:二ゴロ失(2点タイムリーエラー)
☆白井がうまく流し一塁左を抜いたゴロ、溝江がよく追いついたがワンバウンドの悪送球、本塁後ろに転がる間に二者が生還
☆今年打撃開花で二年目にしてベストナインにも選ばれた期待株の溝江、二つの送球ミスもどうやら試合前から手首を痛めていたらしい
酒井:三ゴロ(強い当たり)
【3回表:ソフトウエア0点】
☆織機はリベラが再出場
鈴木:遊ゴロ失(二遊間のゴロを酒井がはじく。今日はエラー判定が厳しい)
☆代走に片山
溝江:一小飛
西山:三邪飛
☆エラーした酒井、今度は難しいファールフライを走って好捕!
森下:空振り三振
【3回裏:織機0点】
☆ソフトウエアは鈴木が再出場
狩野:左飛
本田:左邪飛
古田:見逃し三振
☆藤原も全く負けていない。ナイスピッチング!
【4回表:ソフトウエア1点】
山田:二ゴロ
馬渕:一塁線を抜く三塁打
☆さすが日本の四番!一塁横を抜けた打球があっという間にライトフェンスに!一気に三塁へ!
杉山:中前適時打!
☆これがソフトウエアの地力、打者二人で簡単に一点差に詰め寄る
濱本:左直
☆この決勝トーナメント一番頼りになる濱本の会心の当たりも、それ以上に好調な織機本田の素早い動きでレフトライナー
☆濱本の2本のジャストミートが一本でも抜けていれば…この試合、ソフトウエアには運もなかった
☆続く来條の時に杉山が果敢に盗塁するも強肩リベラの好送球にタッチアウト!
【4回裏:2点】
小森:左前打(うまく流して落とす)
リベラ:三前犠打
長澤:遊ゴロ
田中:中前適時打!(送球それる間に田中は三塁へ)
白井:左前適時打!(さすが実力者白井!)
酒井:投ゴロ
【5回表:ソフトウエア0点】
来條:空振り三振
鈴木:遊ゴロ
溝江:四球
☆次打者西山の時に溝江が盗塁死
【5回裏:織機0点】
☆この回からソフトウエアは投手に瀬川
狩野:四球
本田:投ゴロ併殺打(1-6-3)
☆スリーボールから果敢に攻めるも結果は最悪
古田:左前打
小森:二ゴロ(いい当たり)
☆この日も大荒れの瀬川。恐らく、練習から荒れていたために二試合とも先発は任せられなかったのだろう。
藤原は確かに良い投手だ。しかし、来年から各チームともに凄い投手を補強することを考えれば、瀬川が本格的に素質を開花させない限りソフトウエアの優勝はない。
【6回表:ソフトウエア0点】
西山:一ゴロ
PH林:左前打
☆代走に森下再出場
山田:右直(いい当たり)
馬渕:中飛(大きい当たり)
☆ソフトウエアが誇る日本の3、4番、ようやく実力通りの力強さを見せるも、今日はミッシェルの気迫が上回った!
【6回裏:織機0点】
リベラ:左邪飛
長澤:捕邪飛
田中:中前打
白井:二小飛
【7回表:ソフトウエア0点】
杉山:四球
濱本:右飛
来條:空振り三振
鈴木:二ゴロ
☆一二塁間の当たりを白井が好捕し、試合終了!!
試合終了!
posted by silvercats |00:48 |
日本リーグ1部公式戦観戦記 |
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2008年11月08日
※先発メンバー
1(6):西山
2(3):森下
3(8):山田
4(7):馬渕
5(9):杉山
6(D):濱本
7(2):鈴木
8(5):来條
9(4):溝江
DEFO-P:藤原
1(6):三科
2(5):山本
3(7):岩渕
4(2):峰
5(D):西舘
6(3):大久保
7(8):国吉
8(4):杉山
9(9):柳川
DEFO-P:上野
※先発投手はソフトウエアが今年好調の藤原、ルネサスが上野
※1~4回:2回表ソフトウエア、この回先頭の馬渕が五輪代表4番の意地、レフトへの弾丸ライナーのホームランで先制!藤原も4回0封と打たれながらも粘りの投球
【1回表:ソフトウエア0点】
西山:二飛
森下:見逃し三振
山田:左直
【1回裏:ルネサス0点】
三科:四球
山本:左前打
岩渕:空振り三振
峰:左邪飛
西舘:左前打
大久保:三ゴロ
【2回表:ソフトウエア1点】
馬渕:左越え本塁打!(弾丸ライナー!)
杉山:三邪飛
濱本:中飛(大)
鈴木:空振り三振
【2回裏:ルネサス0点】
国吉:投ゴロ
杉山:投ゴロ
柳川:中前打
三科:遊ゴロ二封
【3回表:ソフトウエア0点】
来條:右中間二塁打
溝江:犠打(体を張ってバットに当てる!)
西山:遊飛
森下:三ゴロ
【3回裏:ルネサス0点】
山本:三ゴロ
岩渕:三直
峰:遊ゴロ
【4回表:ソフトウエア0点】
山田:二ゴロ
馬渕:見逃し三振
杉山:中直
【4回裏:ルネサス0点】
西舘:左前打(前進の来條の左をゴロで抜く)
大久保:捕前犠打
国吉:三ゴロ(セフティーバント失敗)
PH中野:空振り三振
【5回表:ソフトウエア0点】
濱本:右前打
鈴木:遊飛併殺打(鈴木、バント二回失敗のあとにエンドランを上げてしまいスタートしていた濱本帰れず)
来條:二ゴロ
※5回:ルネサスの新旧五輪組がとうとう爆発、アテネ代表の岩渕のタイムリーで同点、北京代表の峰が逆転となる会心のタイムリー二塁打!【5回裏:ルネサス2点】
柳川:三邪飛
三科:四球
山本:左前打
岩渕:右前適時打!
☆鈴木が巧くブロックしタイミングアウトも、送球がワンバウンドで三科も必死にベースにタッチに行き同点に。走者も2,3塁に
☆峰の2-1から三塁走者とエンドランしたが峰が普通に見逃して三走山本アウト
峰:左翼線逆転適時二塁打
西舘:三ゴロ
※6~7回:ソフトウエアは瀬川にスイッチ。今日は大荒れの瀬川もなんとか得点を許さず。しかしさすがは上野、その後は完璧な投球【6回表:ソフトウエア0点】
溝江:三ゴロ(セフティーバント失敗間一髪)
西山:遊ゴロ
森下:三直(山本ダイビングキャッチ!)
【6回裏:ルネサス0点】
☆この回からソフトウエアの投手は瀬川に
大久保:四球(ストレート)
☆国吉の初球がイリーガルピッチでランナー二塁へ
☆今日は大荒れの瀬川…
国吉:二ゴロ(走者三塁へ)
杉山:見逃し三振
柳川:空振り三振!
【7回表:ソフトウエア0点】
山田:中飛
馬渕:空振り三振
杉山:空振り三振
試合終了!
日立ソフトウエア 0100000…1
ルネサス高崎 000020X…2
☆今日ノーヒットだった日本代表3番打者の山田恵里、試合後は同じく代表の馬渕に手伝ってもらい、悔しさをぶつけるようにトスバッティングを繰り返す。
☆たまたま置いていたグラブにバットが当たってしまう。道具を大事にする山田らしく、グラブを手にとって何度もお辞儀をして謝っていた。
posted by silvercats |23:13 |
日本リーグ1部公式戦観戦記 |
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