2008年08月27日

【日本リーグ第6節】前半戦を振り返りつつ、今節のみどころ紹介

日本リーグ第6節・石狩大会】
 何よりも一番の注目は二日目の「ルネサス高崎対豊田自動織機」であろう。
前半戦11戦全勝で終えたルネサスが後半最初の節で昨年の覇者織機相手にどう戦うか、後半戦の優勝争いを占う上で最大のポイントである。ルネサスが勝つようなことがあれば五輪での上野フィーバーも相まってもしかすると22連勝してしまうかもしれない。王者織機としては絶対に負けられない試合である。

 ただ何故ここまでルネサスが走ったのかは、多分に運の要素も多い。
 織機と戦った前半戦では延長の末になんとか退けた格好だが、それは内藤恵美を怪我で欠き前半戦織機に本調子が全く出なかったことが大きかった。本来のしぶとい試合巧者の織機であれば、上野のエラーで7回に追いついた時点で勝ちは見えたであろう。
 さらに、苦手としているレオパレス21が、大ベテランの外野手渡邊潤子が引退し戦い方を確立できないままシーズンに突入してしまったことが大きい。この昨年は9番を打っていた右翼手の一選手の引退が、ここまでチームに大きな影響を及ぼすとはよほどのファンや関係者しか想像しえなかっただろう。それほどまでに、前身の大徳からチームを支え続けてきたベテラン渡邊の引退は大きかったのだ。しかし、それでも前半戦最後は怒濤の4連勝で6勝5敗の5割以上に星を戻したレオパレスも、後半は侮れないだろう。これら前半戦は退けてきた強豪相手にルネサスが後半戦どう戦うか、非常に興味深い戦いである。

 しかし、このルネサス、織機の2強とも言えるチームに立ち向かうシオノギ、戸田中がなかなか両チームにとって手強い相手である。
 昨年ルネサスと対戦したシオノギは前半戦群馬での大会では藤本-松村の継投で2-3の惜敗、千葉での大会では同じ継投で1-0の勝利を収めている。今シーズン前半は0-4で負けているが、1点取って逃げ切る形が作れれば、投手力のあるシオノギの金星も期待できる。

 昨年前半戦全敗で終えた戸田中は後半早々シオノギ相手に初日が出たものの、1部初参戦で前半戦旋風を巻き起こした靜甲にはまだ水を空けられている状態であった。その戸田中が後半巻き返して2部自動降格の最下位を免れたのは、後半2節目で織機に勝利したからである。あの全員が涙した奇跡の織機戦勝利から持ち直した戸田中はさらに星を重ね、靜甲との直接対決も制し入れ替え戦に回れる11位まで持って行き、シーズン後の2部2位の大鵬薬品との入れ替え戦で連勝を飾り、一部残留を決めたのである。今年の前半戦も1-6で織機に破れはしたが5回表終了時点までは1-0でリードしていた。迫力を増し疲労が蓄積していなければ強豪でもしっかり抑えられるエースの堤千佳子が好投すれば、昨年度覇者とはいえ内藤を欠く織機は苦戦を強いられるであろう。
 昨年はまだ高校上がり2年目でジャガイモみたいな顔してたのに今年から女らしく可愛くなった堤投手の成長には今後も期待である。



【日本リーグ第6節・福井大会】
 Hondaはとても良いチームである。見ていてみんなが一生懸命で明るく楽しくソフトボールをやっているのがわかる。しかしそれが勝負にとっては裏目に出ているのか、会社が新グラウンドを作るくらいにサポートしているのに成績は実に不甲斐ない(笑)
 前半戦の成績は2勝9敗、直接対決を制しているからシオノギより上の10位ということになってはいるが、実質降格圏内(11位入れ替え、12位自動降格)に足を突っ込みシオノギ、戸田中、マクセルと下位争いをしている。戸田中やシオノギが純日本人で戦っているのと比べたら、外国人補強をし条件にも恵まれていながらこの状況はやっぱり不甲斐ない。2部が長かったからのんびり気質が染みついているのであろうか?それとも行方不明になった名選手新田愛美の穴が大きいのであろうか。後半巻き返さないと全員で社員に土下座しないといけない羽目になってしまう。

 さらにその下の最下位(全敗)にいるのがマクセルである。残念ながら、やはり1部参戦早々で対等に戦うのは厳しかったか。ソフトボールは1部2部の差が大きいのである意味仕方がない部分もあるが、一昨年一部を経験しているチームでもある。2度目の今回は甘えごとは許されない。後半からは中国のエースであった呂投手もチームに加入する。なんとか一部サバイバル戦線に残って一花咲かせて欲しいものだ。地元のチームとしても大いに期待している。

 昨年久々にベスト4に残って決勝トーナメントにコマを進めた太陽誘電は、それで息切れしてしまったのか今年はさっぱりである。あれだけの選手を揃えながら・・・。山路監督の人の良さが裏目に出てる感はあるのだが、やはりルネサスを破るくらいの大暴れをしてリーグをかき回して欲しい。

 レオパレスについては省略(笑)本当はレオパレスの藤本ファンからソフトファンに入ったくらいの思い入れがあるのだが・・・サトリエ人気出過ぎだw



【日本リーグ第6節・豊橋大会】
 ここは後半早々すごい対戦である。
 今年のリーグでの大きな台風の目がトヨタ自動車とデンソーの愛知の2チームである。
 アメリカのナショナルチーム代表には日本リーグ所属選手は入れない。逆に代表から外れた選手は日本リーグに参戦できる。五輪を控え、アメリカは代表メンバー15人をかなり早い段階で固めた(日本は今年の4月であるが、アメリカは1年近く早かった)。それでアメリカ代表から外れた選手を、トヨタ自動車とデンソーが一早く、しかも適材適所で補強した。その効果が早くも前半戦において表れ、万年中盤止まりだった(まるで名古屋グランパスのような)両チームが、前半を終えデンソー3位、トヨタ自動車4位と大躍進した。

 両チームの弱点ははっきりとしていた。増淵、染谷と言った代表クラスの2投手に加えて増山、東、狩野(日本代表の狩野亜由美の妹)といったスピードのある好選手を揃えるデンソーの最大の補強ポイントは大砲であった。そこにクリスティン・バトラーが入ることでしっかりとした核ができ、打線としてメリハリができた。

 トヨタ自動車の補強ポイントは主戦になれる投手と打線の厚みであった。代表にもなったベテラン伊藤幸子がチームの大黒柱であり、露久保望美投手も良い投球を続けてはいたが一年を任せるスタミナには欠いた。そこに投手としてジェニー・リッターが加わった。リッター&露久保のWエース体制で臨み、しかもリッターには強豪を、露久保には絶対に落とせない相手を、とはっきりと役割を決めて先発させることにより露久保の良さがますます生きてきた。彼女は前半戦を終えて上野を抑えて防御率トップである。この辺りはまさに監督の選手起用の妙であろう。
 ただしトヨタの監督が一つ見誤ったのが、もう一人補強した大きな存在、遊撃手坂元令奈の使い方である。
 昨年は戸田中に所属し、戸田中の一部残留に多大な貢献をした坂元は、今シーズンと共にトヨタ自動車に移籍した。走攻守に高い能力を示し、本人に自覚さえ出れば代表に名を連ねてもおかしくないくらいの潜在能力を持った好選手である。その坂元を、前半戦当初は2番で使い続け、ランナーが出れば送りバントやエンドランを命じ続け、そしてことごとく失敗した。
 良い選手ではあるが、ずっと下位チームにいたせいか大事な場面で細かいプレーを完全にこなせるような選手ではまだない。坂元の良さは窮地にチームを救える勝負強さと思い切りの良さである。それを開幕当初は掴みかねていた感じがある。それで出だしは良い試合をしながらも星を落とすというやや躓きがあったが、坂本を2番から外し5番など思い切りバットを振れる打順に置いてからはチームも上昇しだした。後半も恐らくこのままで行くだろう。

 前半戦出来すぎた感のあるデンソーに比べ、坂元が機能しだしたトヨタ自動車の方が抜け出す気がしないでもない。
 どちらにせよ、ルネサス、ソフトウエアの日立勢が走っている状況が続くなら、3、4位を争うのはデンソー、トヨタ自動車、豊田自動織機の愛知勢3チームであろう。ともに会社も近く常に練習試合をしておりとても仲の良いチーム同士でもある。
 これからその3チームで死闘を繰り広げなければならないわけでなかなか厳しい後半戦になりそうだ。

posted by silvercats |15:30 | 日本リーグ1部公式戦観戦記 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年08月27日

【五輪ソフトボール日本代表戦を振り返る】

その1~その10まで、1試合ごとにマスコミではあまり取り上げられない視点で試合を振り返ります。
でも今日から出張なのでアップは1週間後くらい。


そうこうしているうちに日本リーグが始まってしまいます。
日本リーグが始まれば、日本代表選手以外の選手に特にスポットを当てて見所を解説します。

乞うご期待!

posted by silvercats |13:31 | 日本代表 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年08月21日

【女子ソフトボール悲願の金メダルへ!】

とうとうこの日がやってきました!


予選期間中は観戦結果に夢中で記事は書いていませんでしたが、終わって優勝が決まってからゆっくりと振り返りたいと思います。

北京は雨ですか。
上野にとって最大の敵が最後の最後にやってきました。
神様はどこまで上野を苦しめれば気が済むのでしょうか。。。

しかしもうここまできたら関係ありません。
あと1試合、死ぬ気で戦い抜きます!

posted by silvercats |15:19 | 日本代表 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年08月11日

【女子ソフトボール日本代表選手紹介~外野手】

【No.5 狩野亜由美(豊田自動織機)】

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 稀代の天才打者である。
 1年目から若くしてその才能を開花させ、かつ年々打撃技術を向上させている。

 デビュー年に本塁打王や打点王を獲得し、毎年の首位打者争いの常連でもある山田恵里が「ソフトボール界のイチロー」と称されている。
 形にこだわらずコンタクト重視のバッティングスタイルはまさにイチローである。
 イチローといえば日本最高打者の称号を欲しいままにし、かつメジャーナンバー1(ということは世界ナンバー1)のリードオフマンとして疑う人も少ないだろう。
 ただそのイチローに称される山田恵里をして「日本一の打者」とするのには少し訂正をはさみたい。ソフトボール界において、日本一の打者はいまや狩野亜由美なのである。
 天才的なバットコントロール、教科書的なバッティングスタイル、驚愕のミート力、脅威の走塁スピード、すべてにおいて「世界1」と考えて間違いないと思う。強いてあげればA・ロドリゲスに走塁のスピードを加えたような感じか。
 唯一山田に負けているのが肩の強さ、守備のうまさだけだろうが、それとて山田が異常に良すぎるのであって、狩野が世界トップクラスにあるのは間違いない。

 「昨年度のリーグの首位打者」という冠を抱いて望む五輪にはファンとしては感慨深いものがある。
 実は昨年、一度は完全に手に入れていたはずの「首位打者」のタイトルを自らの手で手放し、そのライバルの河野美里(レオパレス21)が再び手放したおかげで転がり込んだタイトルなのである。

 2位と打率にある程度差をつけて迎えたリーグ最終節、狩野の所属する豊田自動織機は埼玉は鴻巣で佐川急便と対戦した。率から言えば、下位の佐川急便に対し1安打でもすれば首位打者は確定。かつ、塁に出て盗塁をすればシーズン最多の歴代記録を更新する試合であった。
 試合は終始織機が圧倒し、6-0で完勝。シーズン最後を良い勝ち方で締めた織機は3位でリーグ戦を通過し、その後、決勝トーナメントも3連勝し2連覇を達成するわけであるが、なんとその天才打者狩野がこの佐川急便との最終戦で4打数0安打と率を落としてしまい、首位打者から陥落してしまったのである。もちろん盗塁の最多記録もならなかった。
 一方、同日同時間帯に甲府で試合を行っていたレオパレス21は、この年ソフトウエアに勝つなどし旋風を巻き起こした一部初参戦の靜甲相手に圧倒。6回を終わって7-0と靜甲の2部落ちを決定付けさせる試合を行い、かつヒットを打った河野がその時点で狩野を逆転し首位打者に立ったのである。
 しかし手綱を緩めないレオパレスはなおも最終7回も攻め続けて一挙5点をあげ、とても回ると思わなかった河野にこの年最終の1打席を回してしまうのである。
 プロ野球ならば当然代打を送るなりして引っ込め首位打者を獲らせるところであろうが、そんなことはしないのがソフトボールの良さである。
 当然のように打席に立った河野が凡退し、そして九分九厘諦めていた狩野に首位打者のタイトルが転がり込んだのであった。

 今回のソフトボールの代表選考においての特徴のひとつは、外野手を3人しか選んでないことである。何かあったらバックアップは内野手でカバーするのだが、それは内野手にその才能を持った選手がいるからできる芸当で、もし外野に一人バックアップを、ということであれば当然河野美里が選ばれていただろう。
 あるいは河野が首位打者を獲れていれば、と思うこともある。ただバランスや枠から言っても今の状況は変わらないのかも知れないが。
 ただ、首位打者の河野を落として狩野を、となると、五輪で初めてソフトボールに接するファンから異論が出るかもしれない。そういう意味でも、昨年のタイトル獲得は非常に大きかったと思うのである。

 もちろん、そんなシーズンのタイトルの有無で評価を左右されるような選手じゃないのは当然で、五輪前のカナダカップでも打ちに打ってMVPを獲得してしまった。
 狩野に「絶好調」なんて言葉は当てはまらない。なぜならこれが実力なのだから。

 五輪期間を通じて果たして狩野が何割打つか、とても楽しみでならない。

 3割を打つなんてことはたぶんありえないだろう。
4割前半で終わるのか、5割を越すか、その辺りを期待して見てもらいたい。




【No.11 山田恵里(日立ソフトウエア)】
【No.25 馬渕智子(日立ソフトウエア)】

 どっちも好きな選手で、特に馬渕選手は顔的にタイプなんだが(w)、どっちもしょっちゅうアホマスコミに取り上げられて紹介されているので ここでは割愛。
 写真だけ。
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(でもこっそり書き足し)
【No.11 山田恵里(日立ソフトウエア)】
 各地の試合会場やお正月のOG会では、偉くなった今でも厚木商業の先輩にもちゃんと挨拶に行く律儀で礼儀正しい子。イチローに心酔してるのか、非常に道具類も大切にするし、「日本代表主将」に相応しい人格の持ち主ではないか。

【No.25 馬渕智子(日立ソフトウエア)】
 去年トヨタカップ見に行ったら「馬淵」って書いたキャンプ用の椅子に座って試合を観戦している男性がいたが、あれはお父さんだったのだろうか。しかし体は馬淵選手の半分くらいの太さ。ということはお母さん似か?
 僕はこの馬淵の顔が代表の中では一番、佐藤理恵より可愛いと思うのだが、ほとんど賛同は得られない。


posted by silvercats |20:01 | 日本代表 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年08月10日

2008年 サマーグランプリ個人第4戦

【8月5:サマーグランプリ第4戦~葛西参上】
LH個人戦  プラジェラート(Pragelato, HS140@イタリア)

 この日も好調シュリーレンツァウアー(Schlierenzauer Gregor, AUT)が136.5m、135.0mと二本揃えて優勝。
 2位はクーデルカ(Koudelka Roman, CZE)、3位はおととい優勝のオリ(Olli Harri, FIN)。
 以下、ウアマン、アマン、コッフラー、ノイマイヤー、シュミット、モルギーと来て、10位に湯本。
 その後にキュッテル、ホッケ、カルペンコ、と続き、14位に栃本。
さらに、ピクル、ラザロニ、シェダール、ロモレン、セドラクときて、20位に葛西!

 ようやくここに来て調子を上げてきた葛西。
多くは期待しないが、バッチリ風があった1試合でもいいから、本戦W杯で自身の持つ最年長勝利記録を更新するジャンプを見せてほしい。そのためにも、常にW杯に参戦できるくらいの調子を今から維持してほしい。

 ただ、それが危ぶまれるほど、今年の若手はやりそうである。
 このメンバー、順位を見ての湯本10位、栃本14位には、全日本の関係者も確かな手ごたえを感じ始めてるのではないだろうか。

posted by silvercats |12:06 | スキージャンプ | コメント(0) | トラックバック(0)
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