2012年01月25日

【2011年飛躍した選手~ソフトボール日本リーグ1部】

☆☆☆栗田美穂(豊田自動織機)
栗田美穂(織機)
(2007→2008→2009→2010→2011)
試合数:1→0→0→8→14
投球回:0→0→0→18.7→62.0
対打者:0→0→0→71→253
投球数:0→0→0→299→945
奪三振:0→0→0→7→30
勝利数:0→0→0→1→9
 昨年「飛躍した選手」として☆を2つ付けた栗田美穂だが、今年はさらにその才能が一気に開花し、文句なく☆3つ、一昨年から見ると☆5つ分の大飛躍の1年となった。
 2011年シーズンの豊田自動織機における栗田の存在価値を今更改めて詳しく説明する必要もないだろう。
 とにかくアメリカ代表エースのオスターマンが加入し優勝候補の筆頭と目された織機から、後半オスターマンが怪我で離脱することが決まった瞬間、優勝どころか連続して出場し続けてきた決勝トーナメントに進むことすら危ないのではないかと誰しもが思ったに違いない。
 そんな大ピンチの織機を救い、そして織機の決勝トーナメント出場の歴史を繋いだ最大の功労者がこの栗田だったのだ。織機の決勝トーナメントの歴史はとりもなおさずソフトボールの神様であるミッシェル・スミスの歴史でもあった。それからバークハート、オスターマンと、いつもチームにはアメリカ代表クラスの投手が存在した。2011年後半はここ20年で初めて外国人エース不在のリーグ戦となったのだ。そのチームの大ピンチを、ベテラン宮本直美と力を合わせて救ってくれたのだ。
 今後いずれまた織機は優勝し、そして多くの感動を与えてくれるであろうが、栗田が頑張り宮本が支え、野手がみんなでもり立てた2011年のシーズンは、織機ファンにとっては一生語り継げる忘れることができないシーズンになった。

☆☆山下絢(ルネサスエレクトロニクス高崎)
山下絢(ルネサス)
(2007→2008→2009→2010→2011)
試合数:2→6→7→8→10
投球回:1.7→6.0→17.0→18.0→28.3
防御率:0.00→4.67→1.65→5.44→0.49
投球数:9→27→70→85→110
被打率:0.375→0.333→0.246→0.346→0.184
勝利数:0→0→1→1→3
 栗田と同じ5年目の投手である山下。デビューは早く1年目からチャンスは与えられてきたがなにぶんにも上野由岐子擁するルネサスの投手ゆえ、登板機会も常に黒川とのセットか、勝利確実な試合でのリリーフなどに限られてきた。
 そんな山下が存在感を大いに示したのが入団3年目、2009年の第9節下関大会。伊予銀行戦で先発した山下は相手投手の清水美聡と投げ合うも終盤に大量点をもらい好投。最終回に矢野輝美に一発を浴びて完封こそ成らなかったが、7回を一人で投げきり完投で初勝利を上げたのだ。
 ただシーズン終盤で成長の兆しが見えた山下だったが翌年同じくらいチャンスをもらいながら防御率5点台、被打率も3割5分弱と低迷し壁にぶつかってしまう。しかし不調を1年で脱した2011年は過去最高の30回近い投球回を与えられ、防御率も0点台、被打率も1割台とようやく潜在能力を開花させることが出来た。何より上野健在のルネサスにあって3勝を稼いだというのが大きい。今までは上野を休ませるために山下を投げさせても、結局は打たれて上野がリリーフせざるをえなかったが、2011年はしっかり投げきって責任投手になる試合が増えたのだ。
 もちろん勝利した相手が靜甲、シオノギ、シオノギと下位チーム相手だったが、徐々に信頼を勝ち得れば今後は上位陣にぶつけることもできるはずだ。
 豊田自動織機から日立マクセルに進み、マクセルではエースとして大活躍した姉の山下愛投手もファンに愛される投手だったが、この妹の絢も上野とはまた違った感じでルネサスファンから愛されている投手ではないだろうか。

☆☆馬渕朝子(トヨタ自動車)
馬渕朝子(トヨタ)
(2008→2009→2010→2011)
打席数:15→5→13→43
安打数:2→1→3→12
打撃率:0.143→0.200→0.250→0.308
打 点:1→0→1→2
試合数:15→5→12→19
二塁打:0→0→0→2
 ソフトボールファンなら誰しもが知っていることだが、馬渕朝子は、北京五輪での金メダリストであり長年日本代表と日立ソフトウェアの4番を打ち続けてきた馬渕智子の実妹である。決して馬渕夜子の妹ではない。
 その姉と否が応でも比較される境遇ではあるのだが、朝子を見ているとどうもそういうのをプレッシャーと感じることがこれっぽっちもないみたいで、自分は自分のソフトボール人生だ、という綺麗さっぱりと割り切ったどこか清々しさのようなモノも感じられる。もちろん本心ではどう感じているかは分からないが、少なくとも顔だけは何も考えてないような顔をしている(どんな顔だw)。
 ただそうは言っても見ている方はつい比較してしまうわけで、どうしても評価は自然と厳しくなる。ゆえに失礼を承知で言わせてもらうと、正直1、2年目は「トヨタでやっていくのはしんどいかなあ」と思っていた。それはもちろん実力もあるがチーム内で競い合うライバルの層が厚過ぎるからというのが大きな理由だ。
 そんな朝子も即戦力の大卒選手である以上1年目はチャンスを与えられ15打席に立ったが結果はパッとせず、2年目、3年目もパットせずこのまま終わってしまうのかと危惧した4年目の2011年、持っている何かを発揮させてついにチームに足跡を残せるくらいに開花したのだ。
 その裏では、ワトリーがやらかして、藤崎がやらかして、渥美がほぼ何もやらかさなくて、みたいな流れがあったが、そんな中で回ってきたチャンスにしっかりと結果を出し、朝子もなかなか使える、というものを見せてくれた。
 朝子の良さはそういう「何か」を持っているところではないだろうか。こういう選手というのは他のチームのファンから見てもついつい応援したくなる。
 若手が増えるトヨタにあってはそろそろベテランの域に到達するし現役でやれる期間も迫ってきているだろう。だからこそこういう選手のいぶし銀的な活躍の重みが増してくる。3連覇を狙う今年のチームにとって果たしてどんな活躍が出来るか。意外と大きな鍵を握るんではないかと密かに期待している。

☆☆倉成真子(デンソー)
倉成真子(デンソー)
(2008→2009→2010→2011)
試合数:2→3→12→19
打席数:1→2→11→31
守備機:0→1→2→45
安打数:0→0→3→3
 個人的には、もっとも「飛躍」という名にふさわしいと思うのがこの選手だ。その理由は、この前ニトリに行ったら買い物用のカートに乗って押してもらって移動するという小学生みたいな行動をしているのを見たから、では勿論ない。まあある意味それも「飛躍」だが(笑)
 それほど期待されている雰囲気が当初はなく、チャンスもあまり与えられていなかったが、わずかなチャンスに結果を残して、実力でポジションを奪い取ったからなのである。
 1年目2年目はほとんど試合に出られなかった。タミー・Wの加入で衣笠久美が外野に回った2010年は主に代打出場の12試合で11打席。タミーが抜け衣笠がそのまま外野に残った2011年は、今泉早智がセカンドに加入したことから、期待の野木ちゃんと空いたサードを争うことになった。
 最初は野木がそのまま1シーズンサードで行くのかと思っていたが、倉成の持ち前の堅実な守備としぶとい打撃がじわじわとチームへの貢献度を増していき、気づいてみれば終盤は野木ちゃんを再びセカンドに追いやってサードのレギュラーをしっかり手に入れていたのだ。
 ある意味今年のリーグでもっとも飛躍した選手であった倉成ゆえ、本当は☆を3つあげたかったのだが、どうしても今回は2つしか付けられなかった。理由はもちろんもう少し打つ方での活躍をしてほしかったから。
 そんな倉成の本当の飛躍になるかも知れない2012年。新人で有望な内野手も入り、松木瑛里も成長し、野木ちゃんも巻き返してくるので競争は昨年以上に激しくなるだろうが、開幕からしっかりとレギュラーを確保して打つ方でも大活躍して欲しいと願っている。もちろん野木ちゃんも頑張って、ともに成長して欲しい。

☆金尾和美(Honda)
金尾和美(Honda)
(2007→2008→2009→2010→2011)
試合数:6→9→15→12→14
投球回:19→41→54.7→48.3→52.7
対打者:92→199→260→222→214
奪三振:6→15→19→9→17
防御率:5.07→4.44→2.82→3.04→2.13
勝利数:0→0→0→4→7
被打率:0.341→0.353→0.320→0.333→0.271
 この金尾和美も栗田と同じく、昨年も飛躍した選手として☆を一つつけた。しかし今年の、ことに後半戦での安定感を見ると、やはり数字に表れる以上に、金尾の存在価値というのが2011年は飛躍的に向上した1年だったのではないだろうか。
 とにかく忘れられないのが第10節豊岡大会での織機戦。リードのまま迎えた最終回、若手投手が打たれ逆転のピンチを迎えたあとにリリーフすると後続の打者3人をしっかりと抑え込んで強豪織機に勝利したのだ。あの試合、あの場面での金尾は、ほんとうに頼もしかった。

☆萩藤寛子(靜甲)
萩藤寛子(靜甲)
(2004→2005→2006→2007→2008→2009→2010→2011)
試合数:6→*→(2部)→(2部)→(2部)→(2部)→(2部)→22
打席数:8→*→(2部)→(2部)→(2部)→(2部)→(2部)→70
安打数:0→*→(2部)→(2部)→(2部)→(2部)→(2部)→12
打 点:0→*→(2部)→(2部)→(2部)→(2部)→(2部)→6
本塁打:0→*→(2部)→(2部)→(2部)→(2部)→(2部)→3
 最後は若干主旨とは異なるがやっぱりこの選手も人生において十分飛躍したんじゃないだろうかと思うのが靜甲の萩藤寛子である。
 名門須磨ノ浦女子からデンソーに入り、1年目から6試合8打席のチャンスを与えられていたということはそれだけ期待も大きかった表れだろう。ただ残念ながらデンソーでの挑戦は1年で終わり、翌年は1年間のブランク。それでももう一度奮起し甲賀医専に進んで2年間結果を残し、2部の強豪靜甲へ。前年度1部から2部に降格した2008年に入ったことからその後はさらに3年間2部生活が続いたが、その3年目にキャプテンとしてチームを引っ張り2部での優勝を果たし、2011年再び1部の舞台に立ったのだ。
 夢を諦めかけた2004年から足かけ7年。今度はキャプテンとしてチームを率いて堂々と1部に復帰し、ホームランも3本とチームの主軸として十分結果を残したのだ。
 残念ながら2012年は再び2部に降格となるが、また鍛え直してチームを1部に引き上げて欲しい。


【2008年飛躍した選手】
☆☆☆永吉理恵(レオパレス21)
☆☆溝江香澄(日立ソフトウェア)
☆☆濱本静代(日立ソフトウェア)
酒井かおり(豊田自動織機)
今泉早智(戸田中央総合病院)

【2009年飛躍した選手】
☆☆☆林佑季(日立ソフトウェア)
☆☆☆鈴木美加(トヨタ自動車)
☆☆田中梢子(レオパレス21)
☆☆大橋美奈(Honda)
野木あや(デンソー)
東美紀(戸田中央総合病院)

【2010年飛躍した選手(野手編)】
【2010年飛躍した選手(投手編)】
☆☆☆中山亜希子(大鵬薬品)
☆☆☆紺野智美(シオノギ製薬)
☆☆栗田美穂(豊田自動織機)
☆☆渡辺瞳(戸田中央総合病院)
佐藤みなみ(太陽誘電)
鮫島憂子(日立ソフトウェア)
菅野愛(豊田自動織機)
岡本由香(太陽誘電)
金尾和美(Honda)

※所属は当時


2012年飛躍した選手、また誰か大事な選手を忘れているような気がしないでもない…


posted by silvercats |21:17 | 女子ソフトボール関連コラム | コメント(2) | トラックバック(0)
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2012年01月18日

【2011年日本リーグゴールデングラブ賞】

 【一部訂正有り】
 大事な選手を忘れているような気がして1日過ごして気がついた。靜甲の植松を忘れていた。というわけで、最初に上げていたトヨタの小野に代えて植松を外野手のひとりに推したい。小野はかつて選んだこともあるし、声も高すぎるしね(それは関係ないだろw)。
 「選んだ」と偉そうなこと言っても観戦した試合も限られるしもとより素人目線を超えるものではない。
 とにかくこれは「個人的に見た範囲の中で魅了された守備、印象に残った選手」をあげただけでそれ以上でも以下でもないのでご了承願いたい。


【投手:栗田美穂(豊田自動織機)】
 投手に関しては全く迷う必要がなかった。とにかく栗田美穂(豊田自動織機)は巧すぎる。リーグでも屈指の遊撃手がピッチャーズサークルで投げて守ってるような、それくらいの抜群のフィールディングを誇っている。
 今年のプロ野球、セ・リーグではリリーフの浅尾拓也(中日)がゴールデングラブ賞を獲得したが、スタイルもルックスもよくて守備も抜群に巧い栗田はこの浅尾と非常に共通点が多い。まさに「女子ソフトボール界の浅尾拓也」といった感じじゃないだろうか。
 その浅尾が本人曰く昨季一番のプレーが横浜戦でバントを素早く処理して二封したプレーだそうだが、栗田の最高のプレーも同じく、決勝トーナメントの日立ソフトウェア戦の2回、杉山のピッチャーゴロを素早く処理して二塁送球し(併殺にし)たプレーじゃないだろうか。
 ただ個人的に強く印象に残っているのは第8節刈谷大会の日立マクセル戦だ。3回まで9つのアウトのうち4つをピッチャーゴロに仕留めるという、とにかくセンター方向への打球は全てグラブで奪い取ってしまうようなキレまくったフィールディングだった。ただ残念ながらフィールディングがキレ過ぎたのが災いし、手を出さなければショートゴロの打球にまで手を出し弾いてしまい、今シーズン唯一の失策を犯したのもその試合だったが、あれも栗田でこそEランプが付くようなプレーで、ある意味勲章だろう。
 とにかく昨年までは守備も巧すぎる上野由岐子をなんとか選ばない方向で無理矢理他の投手を選んできた感があった3年間だったが、今年は公平な目で比較しても栗田が一番。ようやく上野に匹敵し、そして超える守備力の投手が出てきた。
<守備は抜群に巧い栗田美穂。ソフトボール界の「浅尾拓也」>
1:栗田美穂

【捕手:渡邉華月(トヨタ自動車)】
 渡邉華月はあのプレーがとても印象に残っている。
 第2節豊田大会の大鵬薬品戦。結果的には2-0で勝利したが、上位食いの得意な大鵬薬品に先制されていたらどうなるかわからない試合だった。その試合、梅津と山根の好投で0-0で迎えた4回、先制点のチャンスを迎えたのが大鵬薬品で、2死一二塁から千原のヒットで二走の浜田が本塁に突入、タイミング的には微妙でセーフかと思われたが判定はアウト。後でよく見ると確かにアウトで、渡邉のタッチが素晴らしかったのだ(写真)。
 浜田もうまく回り込みベースに手を伸ばす。こういうプレーの場合、捕手は無意識に手を伸ばし走者の体にタッチに行ってしまう。するとそのタッチをかいくぐりベースに手を伸ばしてセーフになってしまうのだが、このプレーでは渡邉は走者にタッチに行かず、ベースの縁をなぞるようにミットを動かし、ベースタッチにきた浜田の手をしっかりガードしたのだ。当たり前のことだが、走者というのはベースに触れないと点にならないわけで、すると捕手はたとえ走者をアウトにしなくとも、しっかりとベースをガードして守れば少なくとも点を与えることはないのである。その原理通り、渡邉は走者にタッチに行かず、走者が手を伸ばしてくるベースの縁をしっかりガードしながらミットを動かした。結果的にそのミットに走者の手が伸びてきてアウトになったのである。
 もちろん一流の捕手なら当たり前のプレーかも知れないが、ああいう場面でそういうプレーをサラッとできるという、やはり渡邉は一流の捕手なのだ。
<ベースの縁にそってグラブを動かし走者をアウトにする渡邉。優勝決定逆転サヨナラツーランだけではなく、堅実な守備でもチームを支えた>
2:渡邉華月


【一塁手:藤崎由起子(トヨタ自動車)】
  一塁手では個人的には3人の候補の中で誰にするか非常に迷った。その3人というのが、グラブ捌きではリーグ1の日立ソフトウェアの濱本静代、ファーストにするのがもったいないくらいのルネサス高崎の大久保美紗、そして捕手も含め多くのポジションを守れるトヨタ自動車の藤崎由起子である。
 強い打球を軽く処理する濱本の華麗なグラブ捌きも捨てがたかったのだが、今年は藤崎が良いところで守備でも貢献したのではないだろうか。特にバント処理での二塁送球や、ファースト後方ファールゾーンでの守備範囲の広さは藤崎の巧さが突出していたように思う。バッティングも含め、あの小さな体のどこにあれだけの力を秘めているんだろうか。とにかく藤崎にはトヨタに限らず、日本リーグの全てのチームから声がかからなくなるまで、とことんまでユニフォームを着続けていて欲しい。
<打つ方だけではなく、どこでも守れる起用で柔軟な守備こそ藤崎由起子の真骨頂>
3:藤崎由起子

【二塁手:酒井かおり(大鵬薬品)】
 ここも大いに迷った。潜在的な守備力としてはこの酒井かおりとHondaの中村瞳が個人的には双璧なのだが、ここに努力で成長してきた織機の吉良真利菜や天才セカンドのルネサス高崎の市口侑果が参戦してきた。ただやはり見ていて唸らされるような巧さがあるのはやっぱり酒井だった。とにかく守備範囲が広く、打球処理の柔らかさは内野手としては松岡恵美や西山麗に匹敵するものがあるのではないだろうか。補殺数57という一番多い数字も、その守備範囲の広さを物語っている。名手というに相応しい選手だ。その酒井の背番号9とお下がりのグラブ、織機のセカンドに車種まで受け継いだ吉良がいずれはその後継者になってくれるのを個人的には大いに期待している。
 さてセカンドに関してはやっぱりどうしてももう一人この選手に言及せざるをえないだろう。それが靜甲の尾方栄里である。
 2部時代の靜甲の試合を見に行くと、尾方の守備に毎試合点数をつけるのが個人的に楽しみの一つだった。まあだいたい20点とか30点で、ある試合の後とかは守備で鈴木麻美の足を引っ張った彼女に対してつい「今日の守備は20点だ!」とか業を煮やして直接言ってしまったこともあったかもしれない(「0点」だったか、笑)。そんな尾方が、である。2011年、1部リーグで1年間セカンドを守りきり「失策0」だったのだ! もちろ守備範囲の広さもあるし、失策数だけが守備の巧拙を評価する基準ではないが、しかしながらゼロで乗り切ったのは敢然たる事実である。後輩投手にとって、1年間失策無しで乗り切ったセカンド尾方は、本当に頼もしい先輩だったのじゃないだろうか。2011年の尾方のセカンド守備には、両手を挙げて「100点」をあげたい。
<ここ数年は日本一のセカンドであり続けている酒井かおり>
4:酒井かおり
<不器用だが真面目にひたむきに努力し、1年間無失策で乗り切った尾方栄里>
4-1:尾方栄里

【三塁手:山本晴香(太陽誘電)】
 ここも大いに悩んだ。正直3週間ほど悩んで、そして結局答えが出なかった。
 派手なプレーで毎度楽しませてくれるルネサスの山本優がなんと6失策。左右の反応が抜群で肩もいい日立ソフトウェアの林佑季が4失策。かつてGGで選んだことのある織機の古田真輝、復帰した靜甲の白井奈保美、トヨタの坂元令奈も2,2,3失策と、失策ゼロで乗り切ってくれなかった。このジャパンの常連でもある名選手達の体たらく(と、あえて言おう)が、GG賞を誰にするか悩みに悩んだ原因なのだ。
 そんな中で最多66の守備機会、48の補殺で1失策だった誘電の山本晴香を今後の期待も込めて今年の三塁手GGにあげたいと思う。大鵬薬品の佐藤光紗もほぼ同じ数字で悩んだのだが、より印象に薄いのが山本だった。この印象の薄さは翻って、無難で安定した守備をした結果ではないだろうか。
<派手さはないが堅実な守備を誇る山本晴香>
5:山本晴香

【遊撃手:蔭山遥香(ルネサスエレクトロニクス高崎)】
 廃部したレオパレス21におけるカリスマ遊撃手・佐藤理恵の正当な後継者であるのが一昨年ルネサス高崎に移籍した蔭山遥香である。この蔭山は山根佐由里と並びわが三重県出身の希望の星でもあり、ノンスタイルの石田でもなければ、たんぽぽの川村エミコでもないのである。
 その大先輩・佐藤理恵ゆずりの腰高でチャラいプレーを身上としている蔭山であるが、同時にそのサトリエゆずりの天性のグラブさばきの巧さとスピード感あふれる広い守備範囲も受け継いでいるのだ。
 このショートのポジションに関してはもう一人選びたかったのが日立マクセルの小野奈津子だ。というかむしろギリギリまで小野の方を選びたかった。とにかくどこを守らせても超一流の守備を誇る小野だが、ショートを守ってあれだけ好プレーを連発してくれると本来は選ばざるを得ないのだ。ただそれでも最終的に蔭山にしたのは、1年間ショートを守って76の守備機会で失策がゼロだったという事実。とにかく1年間ショートを守って失策0はそれだけでも賞賛に値するだろう。もちろん見ていない試合について、たとえば8節の群馬大会などではどう考えてもエラーなのをヒットにしてもらったりというラッキーもあったようだが(サイタマンさんの報告によれば)、まあそれも目をつぶろう。とにかくようやく本当の実力を発揮してくれた蔭山に、今後の飛躍を大いに期待したい(飛躍する場はあるのか!?)。
 さて蛇足になるがやっぱりここももう一人付け加えておきたい。もちろんそれはデンソーの松本尚子である。一昨年松本が出来てた時点で、彼女が引退するまではGGはずっと松本で安泰だろうと思いきや、2011年は早速4失策と低迷してくれた。今年(2012年)はとにかく好プレーを連発しながらも1シーズン失策0でのりきるのが最低条件という、そういう高いハードルを彼女には課したい。
<左打者の深いショートゴロをアウトにする蔭山の守備>
6:蔭山遥香
<小野の想像力溢れるプレーも十分GGに値するもの>
6-1:小野奈津子


【外野手:阿部環(日立マクセル)】
【外野手:植松尚子(靜甲)】
【外野手:三宅美咲(シオノギ製薬)】
 さて外野手に関しては今年も山田恵里狩野亜由美増山由梨は最初から除外した(巧すぎるので)。河野美里も同じ理由で除外した。
 残りで選ぶとして、これは個人的な好き嫌いも大きいかと思うが、あまり迷わずに選ぶことが出来るのがこの3人だ。
 マクセルの名センター阿部環と、トヨタの名レフト小野真希は、まあ文句ないだろう。昨年、一昨年のこの稿で詳しく述べているのでそれを参照されたい。特に阿部環のアグレッシブな中堅守備は世界のトップレベルと言っても過言ではないし、野球で言えばロッテの岡田に匹敵するものがあるだろう。
 そして、3人目であるが、サプライズ的ではあるが自信をもって推薦したいのがシオノギの新人三宅美咲。
 倉敷中央高から甲賀医専を経るまで、ファーストしか守ったことがない三宅をいきなり外野にコンバートしレギュラーとして1年間使った北村監督の信念もさることながら、やはりそれに耐えうるだけのセンスを持ち合わせていたという裏返しでもあるのではないだろうか。
 甲賀医専時代から知るファンの一人としては、果たして外野守れるのかな、と大いに危惧した開幕当初だったが、8節、9節での守備での守備を見るにそれが完全に杞憂だったことを思い知らされた。ただ2011年のあの元気いっぱいの守備力も、多分に「リーグ1年目、外野手1年目」というがむしゃらさがもたらした結果もあるのかも知れない。2年目以降、リーグに慣れてきた時も、この1年目のひたむきさをどうにか失わないで欲しいものだ。個人的には三宅には、引退したシオノギの大先輩である高木由美子的なセンターになってほしいと期待していたが、どうやらその期待を上回る成長すら見せてくれそうな気がする。
 さて最初にも書いたが1日経ってつい忘れていた選手が靜甲の植松尚子。あんなガッツある守備を見せ続けてくれるセンターもそうそういない。

<センターは当分この選手か。とにかく僕は個人的にこの阿部環の守備が大好きだ>
8:阿部環
<開幕戦で見せたホームランキャッチとバックホームは衝撃だった。とにかく空回りするくらい常に全面に押しだす気合いが植松の魅力的なところ>
7:植松尚子
<1年目にしてあれだけ守れれば十分だろう。三宅の守備には良い意味で驚かされることが多い一年だった>
9:三宅美咲



<器用すぎてライトやセカンドも守らされているが、やっぱりレフトを守らせると右に出るモノはいない小野真希。最初はこの小野をあげていたが、前にも選んだし巧いのはわかりきっていてるので今回は交代させてもらった>
7:小野真希



【参考~守備率10割選手】
<捕手>
渡邉 華月(202)
峰  幸代(131)
竹林 綾香(67)
ローラン・ラッピン(62)
島崎  望(57)
鮫島 憂子(30)

<一塁手>
濱本 静代(188)
佐藤みなみ(129)
大村英利佳(121)
藤崎由起子(80)
新崎 涼子(53)
メーガン・ランゲンフェルド(34)

<二塁手>
尾方 栄里(97)
市口 侑果(31)

<三塁手>
なし

<遊撃手>
蔭山 遥香(76)

<外野手>
河野 美里(38)
阿部  環(36)
陽山 亜美(35)
平林真由子(34)

※かっこ内は守備機会


 新年のご挨拶が遅れましたが、
 あけましておめでとうございました。
 少々さぼっている間に、ブログの書き方も忘れてしまいすっかり間が空いてしまいました。
 今年もよろしくお願いします。


posted by silvercats |00:03 | 女子ソフトボール関連コラム | コメント(2) | トラックバック(0)
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2011年11月06日

【奇跡を演じた主役達~2011年日本リーグ決勝トーナメント】

 延長タイブレイカー8回裏、奇跡としかいいようがない優勝を決めるサヨナラホームランをトヨタ自動車の渡邉華月が放った。
 この試合はもちろん、決勝トーナメントの4試合全てが1点差であり、延長が3度もあり、サヨナラも2度あった。
 そんな素晴らしい4試合を作り上げてくれた選手たち全員が、この奇跡の舞台の主役だったのだ。

【まさに『奇跡』のホームラン】
 8回裏、上野が投じた甘く入った投球。渡邉が完璧に捉えてセンターに運ぶもボールがフェンスの向こうに消えるまでは、今この瞬間に何が起きてしまうのか、とても信じることが出来なかった。
 延長タイブレイカーに入って8回表にノーヒットでルネサスが2点を奪った。まさに「ルネサス・ソフトボール」全開で点差を広げられたトヨタの8回裏の攻撃である。1点差に迫っていたとはいえ2死二塁では、ほぼ負けを覚悟してしまう状況だった。渡邉には、なんとか内野手の間を抜ける打球か、外野手の前に落ちるような打球を放ってもらって同点にできないか、そう願っていた人が多かったのじゃないだろうか。あの場面で上野相手なら、2点差を追いついて同点にするだけでも奇跡である。しかし想像を遙かに上回る優勝決定の逆転サヨナラツーランを上野から放つなどいったい誰が予想しただろうか。予想どころか期待した人もいなかったのではないか。だからこそ奇跡と呼ぶに相応しい、奇跡としかいいようがない一打だった。
<渡邉が完璧に捉えた打球が高く舞い上がる>
8回裏:渡邉のサヨナラツーラン①
<打球を見届け喜びを噛み締める渡邉>
8回裏:渡邉のサヨナラツーラン②
<ナイン総出で出迎えるホームへ…>
8回裏:渡邉のサヨナラツーラン③

【渡邉の奇跡のホームランを生み出した伏線】
 その奇跡の一打に至るにはもちろんいくつもの伏線があった。
 最初はやはり山崎のタイムリーヒットだ。8回裏で2点差だったのでもはや打つしかない状況だったが、1死二塁から放った山崎のタイムリーで1点差となったことが全ての始まりだった。
<奇跡はこの山崎のヒットから始まった>
8回裏:山崎のタイムリー

 しかし相手は上野、このまま打つだけでは1点差で逃げ切られてしまう確率が高く、やはり扉をこじ開ける工夫が必要なのだが、福田監督が選択したそれが小野による送りバントだった。展開としてはどうにか1番のワトリーに回したいところである。しかし1死一塁で8番、9番ならどちらかに打たせないと次に繋がらない。前の打席で完璧に捉えたセンターライナーを放っている小野の方が、対上野に対しては期待が持てそうだったが、しかしここは迷わず小野にバントをさせ9番の渡邉に全てを託した。上野の剛球をキッチリとバントした小野も立派だったが、小野にバントをさせたベンチの采配も素晴らしかった。もちろん同点狙いなら二塁に走者を送るのがセオリーかも知れないが、しかし上野相手にツーアウト目を自ら献上するのはギャンブルでもある。しかしそこにかけたのだ。
 そして2死になったとはいえ、渡邉の次に控えているのは上野にも強いワトリーである。上野としてはどうしてもネクストのワトリーが視野に入ってしまうわけで、ベンチがそこまで想定していたら空恐ろしいが果たしてどうだっただろう。トヨタとしては渡邉への初球がボールになったことも幸運だった。絶対に四球でも出したくない、次のワトリーには回したくないという思いが、あの上野にすら失投を投げさせたのかも知れない。もちろんそれを一発で仕留めた渡邉が立派だが、バントを決めた小野、腹を括って小野にバントをさせたベンチが生み出したホームランでもあったのだ。
<大事な場面で送りバントを決めた小野>
8回裏:小野の送りバント 

【これぞルネサス!スイングせずに2点をもぎとったが…】
 タイブレイカーでは2点目を取ることがとても重要なのだが、ましてや自軍の投手は上野である。1点でもかなりの確率で勝てるのに2点も奪った。それをトヨタが覆したからこその「奇跡」なのだが、その2点の取り方がまさに“ルネサスソフトボール”といった感じで実に素晴らしかった。
 8回表、先頭の中野から、岩渕、蔭山、橋本ときてバスター的な打撃をした市口まで、5人がバットをまともに振らずにバントで内野に転がしただけなのに2点が入ってしまうのだ。しかしその「バント」と言ってもルネサスのバントには実に個性がある。アボットが一塁悪送球し最初の1点が入った無死二塁での中野のバントにしろ、捕ったアボットが思わず二塁を振り返ってしまうような強いプッシュバントだった。もちろん走者は三塁に走ってるわけで二塁を振り返っても仕方がないのだが、それで焦って一塁へ悪送球になってしまったのだ。
 でもこれは単にアボットのミスなのではなく、そのミスを誘うような実に嫌らしい個性的なバントを中野がしていたということである。さらに続く岩渕もスリーバント目を決め蔭山もスクイズを決めるなど、もはや完全にルネサスペースだったのだ。
 それがまさかあのような展開になろうとは。
<ルネサスの必殺技プッシュバントでアボットを攻略したのだったが…> 
8回表:中野の送りバント

【全ての選手が主役だった。この奇跡の舞台に「敗者」はいない】
 打たれた上野が目を腫らしたままうつむいてベンチに戻ったとき、一言「すみません…」と声にならない声で唇を動かした。
 誰一人、労(ねぎら)えるような状況ではなかったけど、でももちろん、ベンチのみんな誰しもが思ったはずだ。「謝る必要なんてなにもないよ!」と。

<ベンチに戻り唇を噛み締める上野>
試合後、ベンチに戻った上野

 そして試合後の整列が終わり、ベンチ前に並び応援席に最後の挨拶をした時、呆然とした選手とは対照的に、実に朗らかで透き通るような笑顔を浮かべている宇津木麗華監督の表情がとても印象的だった。

<試合後に晴れやかな笑顔を見せた宇津木麗華監督>
試合後の宇津木監督

 「上野で負けたんだから仕方ない、上野が打たれるのだから諦めがつく」、というような吹っ切れた思いから出た笑顔なのかな、と最初は思っていたが、でもそれだけではないような気がする。それ以上にもっと深い思いから自然と表れた笑顔だったんじゃないだろうか。
 
 うまく説明できないが、確かに勝ったのはトヨタ自動車でヒロインはサヨナラホームランの渡邉華月であり、ルネサスは敗者である。
 でもそんな勝ち負けなんか関係なく、ソフトボールというスポーツを舞台にして演じられる最高の奇跡を目の当たりにした、そして私たちのチームも、その奇跡の舞台を作り上げたもう片方の主役なんだ、という誇りを感じていたのではないか。
 ソフトボール界では世界的に有名な元選手であり指導者の一人として、そして純粋に一人のソフトボーラーとして、「ソフトボールというスポーツはなんて素晴らしいんだろう!」という思いを、心の底からしみじみと感じていたからこそ、あんな素敵な表情になったんじゃないかと思う。
 そんな風に感じ、見ている方も清々しくなってくるような、心の底から透き通るような宇津木麗華監督の最後の笑顔だった。

 そして試合に負けたルネサスの宇津木麗華監督のあの笑顔が果たしたもう一つの大きな役割が、この試合から「敗者」を消し去ってくれたこと。この試合だけじゃなく、この決勝トーナメントの全てから敗者を消し去ってくれたのかも知れない。
 渡邉華月の逆転サヨナラホームランという奇跡で幕を閉じた舞台。しかしそこに至るまでのストーリーを用意した蔭の主役は、この日の1戦目で上野とルネサスを苦しめた豊田自動織機であり投手の栗田美穂であり、そして前日にその織機と強い雨の中延長10回の死闘を演じた日立ソフトウェアも同じ舞台に立っていたもう一人の主役なのだ。
 4チーム全てが、4チームの選手全員が主役となって作り上げた最高の奇跡の舞台。だからこそ試合に負けようが勝とうが関係なく、終わってからとても清々しい気分になれる。そのことを象徴するような宇津木麗華監督の晴れ渡る笑顔だった。

 そして最後に、
 この球場に居合わせた人みんな、それから会場に足を運べなかったけど情報に触れ一喜一憂していたみんな、おそらくみんながきっとこう思ったはずだ。

 「ソフトボールというスポーツのファンで、本当に良かった」

 って。


ルネサス 000 0000 2 …2
トヨタ自 000 0000 3x…3

【8回表:ルネサス】
 ※二塁走者に西舘果里
中野:投前犠打(強めのプッシュバント)
 ※アボットが思わず二塁を振り返ってから送球し悪送球に、1点入りなお無死二塁
岩渕:投前犠打(2ストライクから、これも強めのバントを投手前に)
蔭山一犠打野選(本塁送球もスクイズ成功)
ph橋本:三前犠打
市口:投ゴロ(バスター気味に)

【8回裏:トヨタ】
 ※二塁代走に中村早紀
藤崎:見逃し三振
RE山崎中前適時打
 ※一塁代走に若月恵子
小野:投前犠打
渡邉中越サヨナラ2点本塁打



(明日から1週間ほど西表島に行っておりまして、4試合それぞれの詳細は、1週間後くらいから順次報告する予定です)


posted by silvercats |22:14 | 女子ソフトボール関連コラム | コメント(2) | トラックバック(1)
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2011年08月12日

【10年ぶりの全日本総合選手権出場~NECアクセステクニカ】

【NECアクセステクニカというチーム】
 静岡県は掛川市に本拠地を置く2部リーグ所属のNECアクセステクニカというチームにについて、今回は書いてみたい。

 現在混戦の2部ホープセクションで6勝2敗で東海理化と並んで同率の2位。先の実業団選手権(2部以下の実業団チームの総合大会)で圧倒的強さで優勝し、ホープセクションでも首位に立つ戸田中央総合病院に今年唯一公式戦で土を付けたチームでもあるのがこのNECアクセスだ。
 1983年創部で今年で28年目。2005年まではおそらくずっと3部リーグ所属のチームで()、2006年以降に3部が廃止され全て2部に統合された時に初めて2部リーグに所属した(と思われる)。
 2003年までは現在甲賀医専でコーチを務めている信川真紀さんがかなり若い年齢(20代半ば)で監督をしており、2004年からはそれまで織機で監督をしていて今は鈴鹿国際大の監督である田中大鉄さんが監督をしていた。現在の監督は北京五輪で日本代表スタッフでもあった浦野光史さんである。
 そんなNECが今年10年ぶりに全日本総合選手権の出場を決めたのだ。
 これほど有名な指導者が指揮を任されたチームにして全日本総合の出場が「10年ぶり」というのも何か不思議な感じがするが、ソフトボールが盛んな東海地区のチームであり、中でも隠れたソフトボール王国の静岡にあっては県大会を突破して東海大会に出て、そこも勝ち上がって本大会に出るというのはなかなか至難の業なのである。
 
 ※実は信川さんが監督の3部時代に「7回で3点差、あと1回抑えれば2部昇格!」という試合で内野手が凡フライを落球という信じられないエラーから大逆転負けで選手が全員崩れ落ちて地面に突っ伏したということもあったはずなのだけど、それは敢えてここでは述べない(あ、言っちまった、笑)


 そのNECが前回出場した2001年大会以降10年間の、東海地区における全日本総合選手権の本大会出場チームを列挙してみたい。
 ちなみに全日本総合選手権というのは実業団、クラブチーム問わず全てのチームに参加資格があるいわゆるソフトボール版の「天皇杯」であるわけだが、1部リーグに所属しているチームには無条件で参加資格が付与されるので、予選を戦い抜くのは2部リーグ以下のチームと言うことになる。

【2001年以降で全日本総合選手権に出場した東海地区のチーム(1部所属チームは除く)】

<2001年石川県金沢大会>
 靜甲、東海女子大、NEC静岡(対伊予銀行2-0、対ルネサス(優勝)0-6)
<2002年鳥取県米子大会>
 靜甲、東海女子大、中京大
<2003年埼玉県坂戸大会>
 三島関病院(2部)、靜甲(2部)
<2004年広島県呉大会>
 東海理化(2部)、靜甲(2部)
<2005年兵庫大会>
 東海理化(2部)、靜甲(2部)、中京大
<2006年秋田由利本荘大会>
 靜甲(2部)
<2007年大分県竹田大会>
 松下電工津(2部)、東海理化(2部)
<2008年新潟県上越・糸魚川大会>
 東海理化(2部)、靜甲(2部)
<2009年千葉県成田大会>
 パナソニック電工津(2部)、東海学園大、靜甲(2部)
<2010年山口県下関大会>
 靜甲(2部)、大垣ミナモ、東海学園大(2部)
<2011年岐阜県大垣大会>
 大垣ミナモ、NECアクセステクニカ、鈴鹿国際大

 ここ数年は大学勢が力を付けてきて出場機会が増えてきたが、それまでを見るとやはり2部所属のチームが強い。
 中でもやはりここ10年は靜甲と東海理化が出場機会の多くを得ており、NECにとってはこの2チームがどうしても目の上のたんこぶ的存在だった。
 加えて昨年からは新たにドリーム☆ワールドという2部の強豪チームが同じ静岡にできたことからなおさら予選勝ち抜きが難しくなってきた。さらに岐阜国体を想定して大垣ミナモという強豪クラブチームも作られたからなおさらだ。
 NECですら難しいのだからそれ以下のチームにはさらに困難で、他地域のようにクラブチームが入り込む余地はほとんどない。
 そんな厳しい東海地区予選ではあるのだが、今年はNECにとって絶好のチャンスが巡ってきた。


【久々に巡ってきたチャンスの年に、揃った選手達】
 同じ静岡勢でずっと負け続けてきた靜甲が、2007年以来久々の1部に昇格してくれたので、予選での強豪チームが一つ減った。さらに昨年はプレーオフにまで出場した強豪のドリーム☆ワールドから日本代表クラスの強打者の3番小野奈津子、4番伊藤綾香が抜けた。さらに愛知県唯一の2部にして常に一定レベルの戦力を有する東海理化が総合予選を辞退した。
 さらに加えて東海地区予選で大会前日に行われた組み合わせ抽選もNECに大いに有利に働き、優勝候補である大垣ミナモとドリーム☆ワールドが初戦で対戦したり、東海地区では強豪の大学である東海学園大と鈴鹿国際大が初戦で対戦したりし、これらのどちらかが初日に消えるという幸運も転がり込んだ。
 静岡ではもう一チームの強豪だった三島中央(関)病院も数年前に廃部になっており、2011年というのはそういうNECに有利ないろんな条件が積み重なった年なのだ。

 もちろん、だからといって簡単に出場権を取れるような地区ではない。
 東海地区予選の決勝で負けたとはいえ、優勝した大垣ミナモに0-1サヨナラ負けだったように、またリーグ戦で戸田中にも勝利したように、ここ数年を考えるとNECも戦力が充実してきたように思える。
 
 トップを打つDPの馬場香織が3節を終わって0.452と戸田中勢を除くとD☆Wの谷口敏子に次いで2番目の成績。2番打者の新人嘉屋千紘は昨年の国体神奈川県予選で日立ソフトウェアを破った東海大出身の好打者。甲賀医専出身のキャプテン宮之原真見が3番に座り、自慢の「Wワタナベ」であるスタイル抜群の渡辺祐子とガッツ溢れる渡邊南が4番5番に座る。沖縄出身のキャッチャー井本琴美が6番で、道産子新人の齊藤聖が7番サード、甲賀医専出身の外野手高橋小百合と堅守のセカンドの高卒新人富田あすかで下位を形成するという打線でほぼ固定できているのも、今年落ち着いて戦えている理由かも知れない。
 さらに個人的に毎試合とても楽しみなのが今村千春の打席だ。織機の藤崎絵未莉と鹿児島は神村学園の同期で昨年は4番も務めた強打者だが今年は控えに甘んじている。それでもここぞという場面では毎試合代打に出て来て、そしてその場面が一番盛り上がるし、大事な東芝北九州戦では代打満塁ホームランも放った。
 もちろん少ない控え選手である山下成美加藤愛乃一知世なんかも毎試合何かしら貢献している。

 さらに今年の戦力の充実を物語っているのが投手陣である。
 埼玉栄出身の新人左腕宮崎夏菜が3節を終えて防御率1.54と戸田中の李琪(リー・チー)をも上回る成績でセクション2位。日本リーグを代表するセカンドである大鵬薬品の酒井かおりとトヨタ自動車の鈴木美加にちょうど挟まれた年代に同じ東京の日出高校を卒業した山本梢が防御率4位と、この若い二人が大活躍している。
 そしてもう一人、防御率ではこの2人に下回るが、山本より1才上の若さにして甲賀医専、旅程紅葉と渡り歩いてきた苦労人の川口汐里が実に頼もしいピッチングをして投手陣を引っ張っている。やはりNECのエースと言うべき存在はこの川口だろう。

 と、ここまで力入れて書いた段階で白状するのだが、実はNECアクセステクニカの試合は去年までほとんど見る機会がなく未知数のチームだった。
 1部を中心に追いかけているとどうしても2部の試合を見る機会が少なくせいぜい実業団大会くらいで、ましてや最初に述べたように全日本総合にもあまり出てこないチームだと余計に見る機会が限られる。
 そんな中でもNECはさらにタイミングが悪くてほとんど見る機会がなかったのだが、それが今年は一転、大雨で延期の第1節の戸田中戦を偶然見られて以降、全日本総合予選など何試合か見る機会が出来ていっぺんに好きなチームになった。
 そういう個人的事情も相まっての今回の特集で、そしてこのチームが苦労して全日本総合への出場権を手に入れた過程も考えるとどうしても2011年の全日本総合では一番注目したいチームになったのだ。

 以上、つい肩入れしてしまうと長いながい読みづらい文章になってしまい大変申し訳ないが、申し訳ないついでにもう一つ。
 このNECアクセステクニカについてとても残念なことがある。
 それが打率0.413でセクション9位の好成績を残しながら昨年限りで引退してしまった川村美紗のプレーをほとんど見られなかったことだ。恐らく、現在YKKに所属する姉の川村真美と同じようにシャープな打撃をする好打者だったのだろうなと思うのだが、とにかく残念だ。今年の躍進したチームの中で川村のバッティングを見てみたかったのだが。
 それを思うとやっぱりソフトボール選手には油断してはいけない。いつ突然引退してしまうのかわからない(笑)。とにかく、見られるうちにいろんな選手のプレーを見ておかなければ、きっとまた後悔する。そんなことも考えさせてくれるNECアクセステクニカなのだ。


<すらっとしたスタイルでも4番を打つ中心選手、渡辺祐子>
silvercats-259798.jpg

<個人的に買っているのがシャープな打撃の2番打者、嘉屋千紘>
silvercats-259799.jpg

<鈴鹿国際大に貫禄勝ちして全日本総合選手権出場を決めたNECナイン。部員は全部で16人>
silvercats-259801.jpg


posted by silvercats |22:56 | 女子ソフトボール関連コラム | コメント(3) | トラックバック(0)
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2011年06月19日

【日本リーグの打撃成績の価値を考える~市口侑果(ルネサス)と佐々木瞳(大鵬)の比較から】

【ソフトボール日本リーグの打者成績の価値を考える】

 前半戦を終えてルネサスの高卒新人・市口侑果が打率5割4分5厘と驚異的な数字で首位打者に立っている。この選手がいったいどんな打撃内容なのかと興味を持って調べてみると、何かちょっと引っかかるところがあったので今まで思っていたことともからめてまとめてみた。もちろんこの稿はこの有望な新人にケチをつけようというわけではない(かといって、僕がルネサスの選手を素直に褒めるはずもない、笑)。
 スポーツである以上、数字、成績でもって選手を評価することがもっとも適切かつ公平な態度であることは確かで、それなら市口を絶賛すべきなのかもしれないが、しかし現在の女子ソフトボール日本リーグが持っている構造的な問題を考えると、この市口の打率を素直に賞賛するわけにはどうも行かないのである。前半戦を終えた成績を詳しく見ることで、なぜ市口がこんなに高打率なのか、高打率なのに素直に評価できないのか、そして打撃上位に強豪のルネサスとトヨタの選手が集まっているのは本当に実力なのか、ということも考えてみたい。
 市口の打撃成績との比較については、またしても銀猫ブログでは大活躍である大鵬薬品の選手である佐々木瞳に登場してもらうことにする。むしろルネサスの選手をダシにして言いたいのは「佐々木瞳をもっと評価してあげて欲しい」ということなのだ。

【打率1位の市口侑果(ルネサス)と打率6位の佐々木瞳(大鵬薬品)のヒットを打った投手を比較する】
 まずはこの2選手がヒットを打った対戦投手をあげてみよう。数字はヒットの順番、カッコ内の数字はその投手の前半戦を終えての被打率である。

<ルネサス高崎・市口侑果(打率0.545)がヒットを打った投手(カッコ内は被打率)>
 1:(0.337)西村瑞紀(日立マクセル)
 2:(0.363)長尾美希(日立マクセル)
 3:(0.248)藤田倭(太陽誘電)
 4:(0.341)河部祐里(靜甲)
 5:(0.389)関根有希(佐川急便)
 6:(0.389)関根有希(佐川急便)
 7:(0.236)サラ・パウリー(Honda)
 8:(0.375)金尾和美(Honda)
 9:(0.348)小澤芙美子(大鵬薬品)
10:(0.310)M・ランゲンフェルド(デンソー)
11:(0.310)M・ランゲンフェルド(デンソー)
12:(0.451)松本優佳(シオノギ製薬)

※今年の各チームの「エース」と言われる投手から打ったのはサラ・パウリーだけである。

<大鵬薬品・佐々木瞳(打率0.464)がヒットを打った投手(カッコ内は被打率)>
 1:(0.217)J・スメサート(佐川急便)
 2:(0.217)J・スメサート(佐川急便)
 3:(0.315)鈴木麻美(靜甲)
 4:(0.261)安福智(シオノギ製薬)
 5:(0.261)安福智(シオノギ製薬)
 6:(0.231)呂偉(日立マクセル)
 7:(0.231)呂偉(日立マクセル)
 8:(0.231)呂偉(日立マクセル)
 9:(0.189)栗田美穂(豊田自動織機)
10:(0.438)尾崎望良(太陽誘電)
11:(0.349)黒川春華(ルネサス高崎)
12:(0.236)サラ・パウリー(Honda)
13:(0.357)重藤恵理佳(デンソー)

※開幕戦のスメサートに続き、鈴木、安福、呂と各チームのエース級からヒットを放っている。パウリーからもヒットを放っているし、被打率1割台の栗田からもヒットを打った。

【なぜ市口はエース級からあまりヒットを放っておらず、佐々木はエース級からのヒットが多いのか?】
 打率に関しては実際にヒットを打った相手だけでなく、抑えられてきた対戦相手も重要である。この2選手が所属する「ルネサス高崎」と「大鵬薬品」、この2チームに対する各チームのエースの登板状況を見てみたい。

<ルネサスに対する各チームのエース級投手の登板状況>
 オスターマン (織機、先発完投も、市口は出場せず)
  (マクセル、登板せず)
  (誘電、登板せず)
 鈴木 (靜甲、登板せず)
 藤原 (日立、登板せず)
 スメサート (佐川、登板せず)
 パウリー (Honda、先発し6回まで)
 井俣 (大鵬、登板せず)
 染谷 (デンソー、登板せず)
 アボット (トヨタ、先発完投も、市口は出場せず)

<大鵬に対する各チームのエース級投手の登板状況>
 オスターマン (織機、先発し2回まで)
  (マクセル、先発し6回まで)
  (誘電、先発し6回まで)
 鈴木 (靜甲、先発し6回まで)
 藤原 (日立、登板せず)
 スメサート (佐川、先発完投)
 パウリー (Honda、先発し6回まで)
 染谷 (デンソー、先発しほぼ完投)
 上野 (ルネサス、先発し3回ノックアウト)
 アボット (トヨタ、リリーフして2回)

 一目瞭然、ルネサスに対しては各チームのエース級がほとんど登板していない一方、大鵬に対してはほぼ全チームがエースをぶつけてきている。アボット、オスターマンなどはさすがにルネサス戦で完投しているが、しかし大鵬戦でも容赦なく登板しており、大鵬の佐々木が対戦していないエース級投手はソフトウェア藤原麻起子だけなのだ。
 正直、全チーム総当たりの一回り前半戦を終えた段階ではあるが、市口と佐々木でこれだけ対戦投手が異なるとなるとほとんど「違うリーグ」で戦っているようなものだ。もちろん市口がヒットを放ったランゲンフェルドや河部、藤田もいい投手だが、誤解を恐れずに言えば大鵬の佐々木の方がより実力のある投手のいるリーグで戦って残した成績のようなものなのだ。

【ルネサスやトヨタの選手の高打率のからくり】
 日本リーグが1節二日間2試合になったのは2007年からで、それ以来、前後半の半期ごとに、成績の上位チームと下位チームがセットになって移動し、土日の二日間でそれぞれが同じ相手と2試合するというシステムが採用されてきた。このシステムの構造的問題により「上位チーム(絶対的な投手を擁するチーム)の打者はより良い成績を残し、中堅以下のチームの打者の成績はより振るわない」という傾向がますます顕著になってきた。

 その理由は上に見てきたとおりである。特に大鵬薬品のように打撃力が高く相手チームも決して油断できないダークホース的なチームは、常に相手にエースをぶつけられる不利な条件を強いられている。
 分かりやすい例が日立マクセルだろう。今年の前半、大鵬薬品と一緒にまわっていた上位チームは補強に成功したデンソーである。マクセルが土曜日にデンソーと戦い、日曜日に大鵬と戦う場合、普通にやって勝つ確率が低いデンソーよりは可能性が高く落とせない大鵬薬品にエースの呂をぶつけて確実に星を稼ごうとする。シオノギもしかりで、デンソー戦には洞井だが大鵬戦は安福、誘電もデンソー戦は藤田で大鵬戦は今年一気にエースに成長した森だった。
 上野を擁するルネサス高崎はこの逆の恩恵を受ける。対戦チームはルネサスにエースをぶつけても勝てる可能性は低いことから、ルネサスと一緒に回っている太陽誘電にエースをぶつけ、ルネサス戦には半ば負けを覚悟するかのように2番手以降の投手を出している。

 つまり「大鵬薬品の打者は常に相手エースと対戦し、ルネサスの打者は常に2番手以降と対戦する」という図式が成り立っているのである。これではルネサスの打者の成績が全体的にいつも上位で、大鵬のような中堅以下のチームの打者の成績が芳しくないのは当然のことなのだ。同じことはアボットを擁するトヨタにも言える。
 もちろんリーグを代表するような実力のある打者も多いが、これが打撃上位にルネサスとトヨタの選手が固まる最大の理由ではないだろうか。
 日本リーグのように数少ない対戦で成績が出る場合、打撃成績を単に数字だけで判断していては何もわからない。たとえば今年の前半戦の成績を見ると、常にエースをぶつけられていながらこの好成績を残している佐々木瞳の成績がもっとも価値が高いのではないかと思っている。

【市口の高打率の理由】
 以上で大筋は説明したのだが、実は市口の高打率に対してはさらに理由が存在する。もっとも、打者として能力があるというのは前提として、あそこまで高打率をキープするにはやはり特別な理由が存在するのだ。
 彼女はオスターマンが登板した開幕の織機戦には1打席も立たなかった。そして首位打者で迎えた前半最終戦のトヨタ戦、アボットが登板してくることが読めた試合でも結局1度も打席に立たなかった。それどころか、もしかしたらスメサートが先発してくるかも知れないと思われた佐川急便戦ではスタメンを外れ、先発が信長とわかると9番小松の最初の打席で代打に出てそのまま試合に出続けた。
 いかにも「打率を下げさせないための温情采配」丸出しで、何で有望な若手に対してこんな年寄りくさい起用をするのか意味がわからない。アボットだろうがオスターマンだろうが思いっきりぶつけたらどうなんだろう。仮に有望新人でも投手なら、手の内を見せず秘密兵器にするためにあえて登板をさせない選択肢も理解できるが、打者でそれも考えられない。出身校が出身校だけに宇津木さんも起用法に頭を使うつらい立場なのかなと、有りもしない穿った見方をしてしまいそうになるくらいで(笑)、それくらいに、今の健全な女子ソフトボール界においては際立って不可解な選手起用をされているのがこの市口なのだ。むしろこれは市口は被害者(ちょっと言いすぎだが)ではないだろうか。彼女だって全力でアボットともオスターマンとも対戦したかっただろうに。

 野手新人賞のライバルになるだろうトヨタの長崎は開幕から全試合に出場し続けオスターマンともしっかり対戦して3割5分近い高打率をマークしている。長崎にはぜひとも全試合出場して首位打者をとるくらいの勢いで打ちまくり、なんとか実力で新人賞のタイトルを取ってほしいものだ。そしてもちろん、市口も後半戦は全試合出場してアボットだろうがオスターマンだろうがしっかり対戦して経験を積んでほしい。

【2011年前半戦の打者MVPには大鵬薬品の佐々木瞳を推したい】
 そして最後になったがともあれ、大鵬の佐々木瞳である。去年の中山亜希子もそうだが、大鵬の打者は常に相手にエースをぶつけられながらもしっかりとリーグを代表するような成績を残している。単なる数字では表れない彼女たちの真の実力というものを、なんとか多くの人に評価してほしいものだ。

silvercats-246565.jpg
<打者としての能力や残した結果はもちろん、キャプテンとしてのリーダーシップや人間性も含め、今の日本リーグでは最高の選手の一人である大鵬薬品の佐々木瞳。とにかく佐々木と言えばレフト頭上を越すあたりを深追いしフェンスにぶつかって跳ね返った打球を後逸、三塁打にしてしまうというのが「得意(?)のプレー」なのだ>
(そう、ひねくれた僕が選手を手放しで褒めるはずがない、笑)


posted by silvercats |20:30 | 女子ソフトボール関連コラム | コメント(2) | トラックバック(0)
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