2011年08月10日
【外野手+投手(打席数順)】
<カナダカップ>
上野由岐子(ルネサス高崎)
☆打率0.571, 9打席, 7打数,2得点, 4安打,2二塁打,0三塁打,1本塁打,2打点,2四死球,0三振,0犠打,0失策
山田恵里(日立ソフトウェア)
☆打率0.344,37打席,32打数,7得点,11安打,3二塁打,0三塁打,1本塁打,2打点,5四死球,4三振,0犠打,0失策
藤野遥香(トヨタ自動車)
☆打率0.323,31打席,31打数,6得点,10安打,1二塁打,0三塁打,1本塁打,1打点,0四死球,5三振,0犠打,0失策
岩渕有美(ルネサス高崎)
☆打率0.208,28打席,24打数,3得点, 5安打,0二塁打,0三塁打,0本塁打,0打点,4四死球,6三振,0犠打,0失策
染谷美佳(デンソー)
☆打率0.000, 1打席, 0打数,0得点, 0安打,0二塁打,0三塁打,0本塁打,0打点,0四死球,1三振,0犠打,0失策
<USAカップ>
山田恵里(日立ソフトウェア)
☆打率0.389,23打席,18打数, 6得点,7安打,2二塁打,0三塁打,1本塁打,5打点,5四死球,5三振,0犠打,0失策
大橋美奈(Honda)
☆打率0.400, 6打席, 5打数, 2得点,2安打,1二塁打,0三塁打,0本塁打,0打点,0四死球,1三振,1犠打,0失策
岩渕有美(ルネサス高崎)
☆打率0.333,12打席,12打数, 1得点,4安打,1二塁打,0三塁打,0本塁打,2打点,0四死球,4三振,0犠打,0失策
永吉理恵(デンソー)
☆打率0.158,22打席,19打数, 3得点,3安打,0二塁打,0三塁打,0本塁打,3打点,1四死球,4三振,2犠打,0失策
【コメント】
試合数の多かったカナダカップでは古田や林、蔭山なども外野を守ったが、センターの山田、レフトの岩渕が2大会を通してほぼ固定で、ライトはカナダカップでは藤野、USAカップでは永吉だった。
山田恵里は相変わらず良い成績を残しているし良いところで打っている。両大会で打率0.360に2本塁打、5二塁打と素晴らしい成績。ただその成績以上に貫禄なのが10四球。チャンスで山田にまわってくるとほとんどのチームが勝負を避けて敬遠していた。あのオスターマンが来日して最初に選手名鑑を見つけたら「ヤマダはドコ?ヤマダは?」と真っ先に探したらしいくらいで、国際大会では打者としてやはり世界トップクラスの風格が感じられる。
藤野遥香はカナダカップだけだったが与えられたチャンスの中では十分結果は出した。彼女の良さは安心感。藤野がライトにいるだけで安心できる何かがある。一方の岩渕有美はカナダカップでは不調でアメリカに移動してなんとか帳尻を合わせた感じか。
USAカップから参加した永吉理恵はその大会ほぼライトでフルに出場したが2割未満の打率と消化不良。ただ同じくUSAカップからの参加となった鈴木美加、溝江香澄も今ひとつだったので、短い期間の大会に後から参加してすぐに結果を残すのはやっぱり難しいのだろう。
さて今回の代表選出では最大のサプライズの一人だったのがHondaの大橋美奈。守備、走塁に関しては一流で打つ方も年々力強くなってきたが総合力で代表に選ばれる選手かというと難しいと思う。しかしちゃんと守れて足がべらぼーに速いというのはとにかく魅力で(そして肩も強い)、こういう選手はむしろ日本代表のようなチームでこそ使う用途が多い。アテネ五輪時の佐藤由希のような立場か。それに面白いことにやっぱり日本代表のユニフォームを着て3週間も過ごせばちゃんと自覚も出て代表の顔、代表のプレーになるもんだ。USAカップでは限られた出場機会ながら足を生かした大橋らしいヒットを2本きっちり見せてくれた。とにかく、ヤラかすことなく、ちゃんとチームに貢献してくれて非常にホッとした(笑)。今後この経験をチームに持ち帰ってどういう形で伝えられるか、後半のHondaも楽しみだ。
さて今年の夏の国際大会をどう捉えるかということを考えたとき、勝つことをどれくらい重視したのかと問われると、上野がアメリカで投げなかったうんぬん以前にこの外野のメンツを見れば自ずと答えは出ていた。両大会ともに誘電の河野美里が選ばれてないのである。もちろん真剣勝負のアジア大会では選ばれているが、この夏の大会も本気で勝つつもりなら河野を外すはずがないわけで、つまるところ今年の夏は選手を試したい大会だったのだ。
ただそれならもっと多くの選手にチャンスを与えても良かったのではないだろうか。大橋と同じく大抜擢された佐川急便の好打者松下友里や、トヨタの名手小野真希は結局一度も大会に招集されなかった。今更大ベテラン岩渕の実力を試す必要などないわけで、それなら岩渕をどちらかの大会だけにして松下やあるいはその枠で今泉早智などを呼んであげて欲しかったと強く思う。繰り返しになるが、もし勝ちに行くなら河野を連れて行ってないのはおかしいのだから。
結局は多くの代表候補選手にチャンスを与えたいわけでもなく、勝ちに行くわけでもない。つまるところルネサスの選手に多くのチャンスを与えたかっただけと考えた場合のみ合点がいくような、なんとも不可解で消化不良な代表選手招集、選手起用で終わってしまった今夏の国際大会だった。
以上で代表シリーズ終わります。なんか精神的にしんどかった(笑)。
次からは純粋にソフトボールを楽しみたい…。
【参考】
<カナダカップ、USAカップ両大会に選出された代表候補選手>
上野由岐子(ルネサス高崎)
染谷美佳(デンソー)
峰幸代(ルネサス高崎)
平原かすみ(東京女子体育大)
大久保美紗(ルネサス高崎)
山本優(ルネサス高崎)
古田真輝(豊田自動織機)
蔭山遥香(ルネサス高崎)
岩渕有美(ルネサス高崎)
山田恵里(日立ソフトウェア)
※ルネサスの選手は全員。古田は鈴木の怪我で急遽カナダカップ招集
<代表候補でありながら両大会どちらにも選出されなかった選手>
今泉早智(デンソー)
小柳薫(豊田自動織機)
小野真希(トヨタ自動車)
河野美里(太陽誘電)
松下友里(佐川急便)
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2011年08月07日
【内野手(打率順)】
<カナダカップ>
古田真輝(豊田自動織機)
☆打率0.355,34打席,31打数,3得点,11安打,3二塁打,1三塁打,0本塁打,8打点,3四死球,4三振,0犠打,1失策
蔭山遥香(ルネサス高崎)
☆打率0.318,28打席,22打数,5得点, 7安打,1二塁打,0三塁打,0本塁打,5打点,4四死球,7三振,1犠打,2失策
山本優(ルネサス高崎)
☆打率0.290,36打席,31打数,5得点, 9安打,1二塁打,1三塁打,1本塁打,5打点,3四死球,5三振,1犠打,0失策
坂元令奈(トヨタ自動車)
☆打率0.280,25打席,25打数,1得点, 7安打,1二塁打,0三塁打,0本塁打,3打点,0四死球,3三振,1犠打,1失策
林佑季(日立ソフトウェア)
☆打率0.269,26打席,26打数,7得点, 7安打,4二塁打,1三塁打,0本塁打,3打点,0四死球,3三振,0犠打,0失策
大久保美紗(ルネサス高崎)
☆打率0.231,29打席,26打数,0得点, 6安打,0二塁打,0三塁打,0本塁打,2打点,1四死球,2三振,8犠打,0失策
松本尚子(デンソー)
☆打率0.167,19打席,18打数,3得点, 3安打,0二塁打,0三塁打,0本塁打,3打点,1四死球,1三振,0犠打,0失策
<USAカップ>
蔭山遥香(ルネサス高崎)
☆打率0.538,15打席,13打数, 5得点,7安打,0二塁打,0三塁打,1本塁打,3打点,0四死球,1三振,2犠打,0失策
林佑季(日立ソフトウェア)
☆打率0.385,15打席,13打数, 4得点,5安打,2二塁打,0三塁打,0本塁打,3打点,1四死球,1三振,0犠打,0失策
山本優(ルネサス高崎)
☆打率0.368,22打席,19打数,11得点,7安打,0二塁打,1三塁打,2本塁打,5打点,3四死球,2三振,0犠打,0失策
溝江香澄(日立ソフトウェア)
☆打率0.222, 9打席, 9打数, 0得点,2安打,1二塁打,1三塁打,0本塁打,2打点,0四死球,5三振,0犠打,0失策
大久保美紗(ルネサス高崎)
☆打率0.167,15打席,12打数, 3得点,2安打,0二塁打,0三塁打,0本塁打,1打点,1四死球,2三振,2犠打,0失策
古田真輝(豊田自動織機)
☆打率0.143,15打席,14打数, 2得点,2安打,1二塁打,0三塁打,0本塁打,1打点,1四死球,4三振,0犠打,0失策
鈴木美加(トヨタ自動車)
☆打率0.063,16打席,16打数, 3得点,1安打,0二塁打,0三塁打,0本塁打,0打点,0四死球,3三振,0犠打,0失策
【コメント】
両大会を通じてショートのレギュラーに固定だったのがルネサスの蔭山遥香。良い選手なのだがまさかジャパンのショートに固定なんて悪い冗談かと最初は目を疑ったのだが、今回は十分及第点の成績は残した。ただもちろんショートとしては最初から蔭山にしかチャンスが与えられていないわけでこの辺の疑問は残る。USAカップは打率5割以上と数字上はとても良かったが、そもそも打数も少ないし放った7安打のうち打球が走者に当たったり、普通のゴロを相手ショートがナメクジ並の速さで出てきて内野安打になったりポテンヒットもあったりでかなりの幸運でもあった。
日本のショートと言えばそれこそ内藤(松岡)恵美、三科真澄、西山麗、佐藤理恵など、キラ星のごときスター選手がひしめいていたのに、蔭山固定が許されるくらい他に人材はいないのか、と言えば実はそうで(松本しっかりしろ!)、その一世代上に名ショートが大勢いた反動か今の世代にはサードに人材が揃っている。今回選ばれた選手だけを見ても古田真輝、坂元令奈、山本優、林佑季など誰に4番を任せてもいいような選手が揃っている。特に今回ほぼ初めてフル代表で活躍した山本、林などはもはや打線には不可欠な選手になった。
成績的にはいつもパッとしないが勝負強さではピカイチの坂元などは元々戸田中時代はショートで活躍していた選手なのでできれば代表だけでもショートに戻したいくらいだ。
両大会通じて打率2割前後だった大久保美紗だが、大久保の良さは数字には表れない部分が大きい。個人的には非常に好きな選手で(リーグではとても嫌いな相手選手でもあるのだが、笑)、カナダカップでも8犠打と持ち味を存分に発揮したし、彼女が2番打者として繋いでくれるのは日本のような打線では非常に大きな武器になる。ただ一つだけ残念なのが守備位置がファーストということ。上に述べたように人材が余っているサードのうちの一人をファーストに回したり、あるいは今回はなぜか招集されなかったが伊藤綾香、小柳薫は本来ならジャパンの4番に据えてもいいような一塁手である。そういう意味でも大久保のような繋ぎの打者をファーストに置くのは非常にもったいない気もする。大久保がもしショートあるいはせめてセカンドでも守ってくれると完璧にピースが埋まるのだが…。
セカンドに関しては北京五輪での三科の役目をそのまま引き継ぐべき存在として鈴木美加の成長に期待する部分が大きい(五輪での成績まで引き継ぐ必要はないがw)。ただカナダカップ前に左肩を脱臼した影響で急遽古田に変更になったり(そのせいで坂元がセカンドを守った)その怪我の影響かUSAカップではさっぱりのバッティングだったが、ただこの将来性豊かな大型セカンドには育ってもらわないと困るので、本格的代表デビューは秋のアジア大会からということでUSAカップの結果には目をつぶってあげることにしたい。
さてそんなわけで全体的に総括すると大久保、山本、蔭山とルネサスの3選手がほぼスタメン固定で古田もファーストやライトを守ったり坂元がセカンドだったりと他のチームの選手はルネサスの選手のサポートをするような使われ方だったのは事実だ。この点が打撃結果の数字をそのまま評価しづらい大きな理由でもある。
本来なら日本の鉄壁内野守備の伝統を受け継ぐ第一人者の松本尚子がもう少し守る方でも打つ方でも活躍し、繋ぎの部分でも大久保並の活躍が出来ればショートに松本を入れファーストに強打者を一人置けるわけでベストな布陣が組めるわけだが、ただ上述したように松本にしろ溝江香澄にしろ大会を通じてほとんどスペア扱いで落ち着いて試合に出られるチャンスも与えられなかったので可哀想な部分も大きい。まあそれにしても松本にはリーグも含めて「もっとしっかり打って!」とは言いたくなるが。今回初代表に選ばれたセカンドの今泉早智のような職人的好打者も代表でどういう活躍をするのかとても楽しみな選手だったが、代表合宿のみの招集で一度も大会に連れて行かないというなんとも可哀想な扱いで残念だ。
さて代表選手についてはこういうところだがやはり個人的にとてももったいない気がしているのが日立マクセルのショート小野奈津子とトヨタ自動車のショート渥美万奈。どこでも守れてあんなに思い切りのいいバッティングをする小野など代表に名を連ねてもおかしくないとことある毎にプッシュしているのだが一向にその気配がない。渥美などは本来鈴木とジャパンの二遊間を組んでもおかしくない逸材なのだが、練習試合からポロポロ繰り返してるようではアカン。もちろん若手ショートもぽつぽつ出てきたし、代表のショートに関しては正直もっと高いレベルでの定位置争いが行われることを期待したい。
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2011年08月03日
【捕手打撃成績(打率順)】
<カナダカップ>
峰 幸代88-1
☆打率0.429,31打席,28打数,4得点,12安打,1二塁打,0三塁打,0本塁打,4打点,3四死球,5三振,2犠打,0失策
谷川まき85-8
☆打率0.353,20打席,17打数,0得点, 6安打,2二塁打,0三塁打,0本塁打,3打点,3四死球,3三振,0犠打,0失策
<USAワールドカップ>
渡邉華月
☆打率0.400,10打席,10打数, 1得点,4安打,1二塁打,0三塁打,0本塁打,6打点,0四死球,1三振,0犠打,0失策
峰 幸代
☆打率0.333,10打席, 9打数, 1得点,3安打,0二塁打,0三塁打,0本塁打,2打点,1四死球,0三振,0犠打,1失策
【コメント】
峰幸代はカナダカップではチーム最高打率で、USAカップでも3割超え、両方合わせても37打数15安打の4割超え。長打が二塁打1本だけとやや物足りないが、リード面での貢献も考慮すれば文句のつけようがない素晴らしい成績。とにかくこの選手は北京五輪以降もずっと代表のマスクをかぶり続けてくれているし、上野辞退でゴタゴタした昨年の世界選手権でも当たり前のように最初から参加表明をして日本代表の正捕手として活躍した。守備打撃が一流なだけでなくたぶん人間的にも真面目で素直ないい子なんだろうなと思う。代表にはなくてはならない存在だろう
さてその峰に続くのが太陽誘電の谷川まきで、カナダカップでもそれなりに出場し及第点の成績を残した。ただ峰を押しのけてマスクを被ったり、あるいはDPでの出場の可能性も考えると、谷川にはもっと破壊力のあるような強烈な成績を残してもらいたい気がする。それこそ5打席に1本はホームラン打つような感じで、リーグ戦から常にそういう打者であり続けて欲しい。特にアボット、オスターマン、上野からもガンガン打ってほしいと思う。
代表の捕手はこの二人で当分決まりかなと思っていたところに、トヨタ自動車の渡邉華月がここ数年で急速に成長してきてこの中に割って入ってきた。宇津木麗華監督もそんな渡邉に今回はしっかりチャンスを与えてくれた。USAカップからの参戦となったが、峰と半々で出場して勝利に貢献。守備はもちろん、渡邉の良さはなんといってもバッティングの勝負強さで、今回も大事な場面でタイムリーを放つなど10打席で打点6をあげた。所属チームのトヨタでは敢えて9番を打っているが、この渡邉が攻撃面で鍵を握り決勝の一打を放つことが多い。そして何よりライバルアメリカ代表の元エース、アボットとバッテリーを組み常に世界を身近に感じている経験値というのも大きな武器になるだろう。峰、谷川、渡邉と、日本代表の正捕手争いは非常にレベルが高いのである。
捕手に関しては中心になる峰がまだまだ若いので当分このままで行くだろう。他にデンソーの伊藤綾香や竹林綾香、シオノギの橋元春華など良い捕手もいるのだが、年代が近いことと代表での経験値から割って入るのは厳しいかも知れない。ただ伊藤の打撃はファーストとしてでも使いたいし、竹林や橋元は個人的に大好きな捕手なので、しっかりリーグで良い成績を残して実績を積んでほしい。
さて峰が24歳で竹林も24歳、谷川と渡邉が誕生日1日違いの26歳、橋元、伊藤が23歳とみんな峰に近い年齢なので次の世代の捕手となるともう3-4歳下の選手になるのかな、と思う。高校生や大学生にも良い捕手がいるのかも知れないが、おそらく日立ソフトウェアの眞鍋幸維が次の世代の中心になりそうに思う。彼女は体は小さいがフットワークが抜群で肩も強くバッティングも思い切りよく、やや小柄な点を除いては文句のつけようがない。それともう一人個人的に大いに期待しているのが佐川急便の山科真里奈。高卒1年目からレギュラーでマスクをかぶり、ローチやスメサートといったオーストラリアのエースを堂々とリードしてきた。
そういえば世界ジュニアに選ばれている捕手が誰だったか失念したし、他に忘れてる選手がいるような気もするのだが、とにかく次の世代の捕手にも注目。
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2011年07月31日
※ソフトボール大好きで1部2部関わらず純粋に応援していますが、こと日本代表に関してはいつもの5倍は辛口コメントになることをご了承下さい。やっぱり、日本というチーム名を背負って戦う代表というのは特別だと思いますからね。
【投手成績(防御率順)】
<カナダカップ>
宮本直美(豊田自動織機)
☆防御率0.00,1勝,1敗,6登板,17.0投球回,15被安打,10奪三振,3四球,被打率0.242
上野由岐子(ルネサス高崎)
☆防御率0.35,3勝,0敗,4登板,20.0投球回,10被安打,19奪三振,5四球,被打率0.152
染谷美佳(デンソー)
☆防御率1.22,2勝,1敗,4登板,23.0投球回,17被安打,21奪三振,4四球,被打率0.207
山根佐由里(トヨタ自動車)
☆防御率3.00,3勝,0敗,5登板,14.0投球回,16被安打,14奪三振,6四球,被打率0.263
平原かすみ(東京女子体育大)
☆防御率3.50,0勝,1敗,3登板, 8.0投球回, 8被安打, 5奪三振,2四球,被打率0.273
<USAワールドカップ>
染谷美佳(デンソー)
☆防御率2.44,2勝,0敗,3登板,14.1投球回,11被安打,9奪三振, 6四球,被打率0.212
藤原麻起子(日立ソフトウェア)
☆防御率4.42,1勝,2敗,3登板,19.0投球回,21被安打,5奪三振,14四球,被打率0.304
平原かすみ(東京女子体育大)
☆防御率9.45,1勝,0敗,3登板, 6.2投球回,16被安打,4奪三振, 5四球,被打率0.457
上野由岐子(ルネサス高崎)
☆登板せず
【コメント】
個人的に非常に不可解なのが、なぜ平原かすみ(東京女子体育大)がフル代表に選ばれているのかということと、どうして上野由岐子がUSAカップで全く登板しなかったのかということ。
平原を初めて見たのは去年の星野メモリアルで、見た瞬間に「こんな良い投手が東女体大にいたんだ」とすぐに印象に残るほど良い投手だったし、しかもまだ1年生と聞いてびっくりした。しかしそれはもちろん大学生レベルでの話しであって、果たしてジャパンのフル代表に招集するほどの実力かというと大いに疑問符がつく。
カナダカップではそこそこ抑えたとはいえ代表投手の中では一番悪い成績。そしてUSAカップでは防御率9.45に被打率0.457とボロボロ。それなのにこの夏のカナダとアメリカの2大会のみならず、大事な世界選手権予選でもある秋のアジア大会にもすでに招集が決定しているという不可解さ。噂されている某チームに2年後入団するようなことでもあれば、正直腹が立つのを通り越してドン引きし爆笑してしまうかも知れない。ただそうなるとほんともう代表を応援する気力が潰えてしまうので、どうかそういう事態だけは避けて欲しいというのが正直な願いでもある。
上野に関しては全く情報がないのでわからない。怪我や体調不良の可能性も否定できないのでなんともコメントしようがないが、もし「温存」みたいな舐めた理由でUSAカップに全く出てないのならこれは由々しき事態。安福智(シオノギ)や森真里奈(誘電)、藤田倭(誘電)や井俣茉莉(大鵬)など試したい好投手がたくさんいるのに、貴重な代表枠を無駄に使って私物化するなんて、それじゃあまるで元監督(前監督=斎藤さんとは違う)と同じになってしまうではないか、と言いたいところだが、ここは情報がないので断定せずにお茶を濁すことにしよう(笑)
その他の投手に関してはやっぱり注目したいのが宮本直美。初の代表選出となり、そこそこ打たれはしたものの結果的に防御率0.00という最高の成績を残した。こういう選手に光を当ててくれる素晴らしい宇津木麗華監督でもあり、個人的にはとても評価している監督さんなのだが、いかんせん今回に関しても不可解な起用、選出が多すぎる(それはいずれ別にまとめたい)。やっぱりソフトボール協会の裏は夜郎自大のはびこる百鬼夜行の世界なのだろうか…。
染谷美佳と藤原麻起子は上野が辞退した昨年の世界選手権でフル稼働し、日本を銀メダルに導いてくれた日本のダブルエース。今夏の藤原はUSAカップからの参戦で実力を発揮するまでに至らなかったが、染谷はリーグ戦の好調そのままにカナダカップ、USAカップで素晴らしい投球を披露した。やはり僕はこの二人が主戦で頑張って投げてくれる日本代表チームが大好きだ。
ただその後に続かないといけない山根佐由里がちょっと打たれすぎ。実力、経験からすると有無を言わせず代表の常連になっていないといけない投手なのにリーグ戦から今ひとつ波に乗れない。確かにリーグでは常に外国人エースの次の2番手投手で投げにくい部分もあろうが、1年目から徐々に成績を落としているようではいただけない。早く次の世代のジャパンの柱になってもらわなければ。
そして最後になったが、上野の成績はもはや文句なし。あとは選ばれた以上はややこしいこと言わず純粋に代表のために投げてくれるかどうか、その部分だけ。嫌ならまた辞退すればいいだけだしね。
ただ打者としてももしかしたら中心になれるかも知れない力もあるし、北京五輪後の上野由岐子第二章として、ミッシェル・スミスのように日本代表選手として投打に活躍して欲しいというのが切なる願いだ。
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2011年07月30日
【(予-4) 第4試合○】
GBR 201 021 …6-13-0
JPN 422 203x…13-16-0
イギリス:●Brown、Townsend、Hare-English
日本:○平原-峰
(本):Townsend、English、山本、蔭山
(二):Thompson、English、山田、大橋
【試合経過詳細のリンク】
【戦評】
初先発の平原が、やや力の劣るイギリス打線に初回から滅多打ち。6回までに2本塁打を含む毎回の13安打を浴び6点を失う。
しかし日本打線がそれ以上の16安打を放ち、相手の拙い守備にも乗じ効果的なタイムリーも出て計13得点。6回終了時点で7点差をつけてコールド勝ちした。
~日本の得点経過のまとめ~
初回に2四球に渡邉のヒットで満塁とした後に林がショートにゴロを転がして1点、続く蔭山が右中間にライナーで放り込んでいきなり4点を先制する。
日本は2回にも攻撃の手を緩めず、初先発の大橋が左中間よりセンター前にスラップで落とすと俊足を飛ばして二塁へ。山田のヒットのあと大久保がライト前にポテンヒットのタイムリー、渡邉もタイムリーで続いてこの回2点、3回には山田が右中間にタイムリー二塁打でさらに2点。
6回には先頭の山本がホームラン。林、蔭山と連打の後、2死となるも大橋が初球を綺麗にバントヒットを決めて満塁にし、山田が押し出しで四球となると大久保の2球目が暴投となりこの回3点目。これで7点差がついてコールが成立。
【(予-5) 第5試合○】
CZE 000 00…0-3-6
JPN 404 1x…9-9-0
CZE:●Draha、Zappova-Borecka
JPN:○染谷-渡邉
(三):山本
(二):山田、渡邉、林、岩渕、溝江
【試合経過詳細のリンク】
【戦評】
イギリス戦に続くこの日2試合めの相手もやや力の劣るチェコ。5回で9安打を放ったうえ、相手も6失策と守備がボロボロ。記録に残らないミスも連発し日本は4イニングで9点を奪う。
先発の染谷は2本の単打にランナーに当たる不運なヒットの3安打を打たれたが散発に抑え全く危なげなく5回を軽く完封。
2試合連続のコールドゲームで2位での予選通過を決めた。
~日本の得点経過のまとめ~
1回、先頭の山田が二塁打のあと永吉が絶妙なセフティバントを決めるとこれをサードがファンブルし一三塁、永吉が二盗するとキャッチャーがセカンド悪送球で日本があっさりと先制。その後、渡邉の2点二塁打、岩渕の適時打で4点を先取。
3回、先頭の山本がセカンド左に強いゴロもセカンドの足が全然動かず倒れ込むように捕りに行くも後逸して記録はヒット。とにかく日本人選手を見慣れているせいか、外国人選手の守備の下手さが目に余る。好調、林のタイムリー二塁打のあと岩渕にもタイムリーが出るがこれをレフトが後逸。鈴木が三塁線へ強いゴロもサードが捕れずにエラー(でもこれはヒットでも良かった?)。このもらったチャンスに溝江がレフトにフライを上げると、この打球にレフトが右往左往して後逸し二塁打に。結局この回はこの4点で終わったが、永吉の強いファーストゴロで全く併殺を捕る気がないなど、余りにも守備が拙すぎて悲しくなってくる。
最終の4回も、山本の三塁打の後に林が犠牲フライで1点。これで9点目となるが、次の岩渕の強いライナーをこれまたサードがグラブを出し遅れて弾かれるエラー。山本のがヒットになるなら鈴木と岩渕のもヒットで良いのかなとも思うが、日本のレベルで考えると3つとも普通にアウトになるような打球。とにかく守備力に関しては各国相当に鍛え直さないと、もはや国際的なソフトボールの火が消えてしまうのではないかと思えるくらい悲しい試合だった。
【(決勝戦) 第6試合●】
JPN 000 0112…4-4-1
USA 201 012x…6-6-4
JPN:●藤原、平原-峰、渡邉
USA:○Thomas、J.Taylor、Ricketts-Holcombe
(本):Hoagland
(三):Cochran
【試合経過詳細のリンク】
【戦評】
決勝はカナダカップに続いてアメリカと。アメリカのメンバーもほとんど変わらず、この夏は結局アボット、オスターマンらの超一流投手は抜きでの試合となった。
日本の先発は染谷と並ぶダブルエースの一人藤原。しかし染谷もそうだが藤原もどうにもこの大会では球審との相性が悪いようで際どいコースをことごとくボールにされて投球の組み立てができない。
1回、1死奪った後に藤原にはとても考えられない4連続四球での押し出しに犠牲フライとノーヒットで2点を奪われる(まさかこれは藤原ではなく、せが…略)。
ただ3回にも三塁打のあと適時打、5回にも適時打と、ヒットを打たれて点は取られたが2回以降は丁寧に低めをついてゴロを打たせ、徐々に本来の投球を取り戻す。
しかしこの日のアメリカはJ.Taylorが先発。カナダカップでは対戦しておらず、USAカップ予選でも1回1/3を無安打に抑えられている苦手投手で、この試合も4回無安打に抑えられる。ただアメリカも相変わらずの守乱で、日本は5回に投手の失策から1点、6回にもセカンドのエラーで1点を奪い、2点差に迫る。
そしてまだまだ試合がどうなるかわからい2点差で迎えた6回裏、先頭打者にヒットを打たれるも藤原が2死を取ったあとに不可解な采配が起きる。
普通に考えると藤原がそのまま投げ続けるか、代えるにしても染谷か、あるいはまだ一度の登板もない上野を出してビシッと締めて次の攻撃に勢いをつけに行くところ。
しかしここで宇津木監督は、なぜかカナダカップでもUSAカップでも打たれまくっている大学生の平原をマウンドに。
とてもまともに勝ちに行こうとしているとは思えない采配では平原も投げにくかっただろう。案の定、連続イリーガルピッチの後にホームランを浴びるという最悪の結末。7回に相手の失策に乗じて2点を奪った日本だったが、結局はよくわからない不可解な投手起用で後味の悪いこの夏の代表戦締めくくりとなってしまった。
posted by silvercats |19:00 |
日本代表 |
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