2011年11月27日
【2011年決勝トーナメント・第4試合決勝戦!~ルネサスv.s.トヨタ 「歴史に残る奇跡のゲーム」】
さて遅れていました日本リーグの決勝戦の試合詳細について。 ただ決勝トーナメント直後の記事で終盤の大事な場面の詳報は既にお伝えしているので(決勝戦ハイライト)、今回は試合の経過と未公開の写真を掲載です。 とにかく決勝トーナメント4試合全ての試合内容が素晴らしく、それから決勝戦後の選手達の嬉しそうな笑顔が例年以上に印象に残る大会でした。 ※※※ 部外者の自分が言うのも何ですが、やっぱりソフトボール選手にとって決勝トーナメントというのは「観にくる場所」ではなく「出る場所」ですよ。 その辺りをヒラバやヤス&ハッシーや佐々木プロあたりには是非とも十分承知していただきたい。地元マクセルの選手たちにももちろん。まあ酒井選手になら言わんでもわかってるだろうけど(なんで名指しやねん)。 いやでもほんと、チーム関係者や一ファンの立場からしても、やっぱりいろんな選手、チームにこの舞台に立ってもらいたいです。 今年の戦力を見れば、デンソー、誘電、Hondaなんて十二分にその可能性はあるし、日立マクセルだって佐川急便だってシオノギ製薬だって大鵬薬品だって狙えるだけの可能性を秘めてるはず。 来年はどんな選手がこの舞台に立って活躍するのか、今からとても楽しみで仕方がないです。 そろそろホテル予約しとこかな。
【ルネサス高崎 000 0000 2 …2-0-0】 【トヨタ自動車 000 0000 3x…3-3-2】 (延長8回タイブレイカー) ルネサス:●上野-峰 トヨタ:○アボット-渡邉 (本):渡邉(ト) (二):ワトリー(ト)
【スターティングメンバー】 【先攻:ルネサスエレクトロニクス高崎】 1(5):山本優 2(D):関友希央 3(3):大久保美紗 4(2):峰幸代 5(7):中野久美 6(8):岩渕有美 7(6):蔭山遥香 8(1):上野由岐子 9(4):市口侑果 FP(9):小松美樹 【後攻:トヨタ自動車】 1(6):ナターシャ・ワトリー 2(4):鈴木美加 3(8):長崎望未 4(9):藤野遥香 5(5):坂元令奈 6(3):藤崎由起子 7(D):山崎早紀 8(7):小野真希 9(2):渡邉華月
【1回表:ルネサス~0点(投手・アボット)】 山本:見逃し三振 関:空振り三振・振り逃げ ※空振りがワンバウンドも、渡邉が直接捕球と勘違いし三塁へボール回しの送球してしまう間に 大久保:投前犠打 峰:中飛 【1回裏:トヨタ~0点(投手・上野)】 ワトリー:一ゴロ 鈴木:空振り三振 長崎:空振り三振 【2回表:ルネサス~0点(投手・アボット)】 中野:見逃し三振 岩渕:空振り三振 蔭山:投前バントゴロ ※セフティバントも間一髪 【2回裏:トヨタ~0点(投手・上野)】 藤野:三ゴロ 坂元:二ゴロ 藤崎:二ゴロ 【3回表:ルネサス~0点(投手・アボット)】 上野:空振り三振 市口:空振り三振 山本:捕前バントゴロ 【3回裏:トヨタ~0点(投手・上野)】 山崎:投ゴロ 小野:空振り三振 渡邉:左邪飛 【4回表:ルネサス~0点(投手・アボット)】 関:投ゴロ 大久保:空振り三振 峰:中飛(大) 【4回裏:トヨタ~0点(投手・上野)】 ワトリー:左中間二塁打 鈴木:捕犠打 長崎:三ゴロ・本塁タッチアウト 藤野:空振り三振(見逃しか、微妙な判定) 【5回表:ルネサス~0点(投手・アボット)】 中野:見逃し三振 岩渕:空振り三振 蔭山:左邪飛 【5回裏:トヨタ~0点(投手・上野)】 坂元: 藤崎:四球 ph前薗理恵(←山崎):空振り三振 ※送りバントできず 小野:中飛 【6回表:ルネサス~0点(投手・アボット)】 上野:一小飛 ph森さやか(←市口):空振り三振 山本:空振り三振 <アボットのライズに空振りする山本。こんな上がってきたら打てんわ>【6回裏:トヨタ~0点(投手・上野)】 渡邉:三ゴロ ワトリー:空振り三振 鈴木:空振り三振 【7回表:ルネサス~0点(投手・アボット)】 関:空振り三振 大久保:空振り三振 峰:二ゴロ 【7回裏:トヨタ~0点(投手・上野)】 長崎:空振り三振 藤野:見逃し三振 坂元:遊小飛 <藤野のボテボテのゴロをスルーしてしまい(計算して?)この表情の山本。でもおかげでファールに>
【8回表:ルネサス~0点(投手・アボット)】 ※二塁走者代走に西舘果里(←峰) 中野:投犠打 ※強いバント、アボットが二塁振り返った後に一塁悪送球で1点 岩渕:投前犠打 ※セフティーバント空振りで2ストライク後、宇津木監督が直接指示しバント成功 蔭山:一前スクイズ・野選 ph橋本留美:三犠打 市口:投ゴロ(スラップで投手前にゴロ) <2ストライク後、宇津木監督に喝を入れられてバントを成功させた岩渕>
<スクイズ成功の蔭山。よく見るとベースの角に当たって跳ね返るラッキーな打球だった>
【8回裏:トヨタ~0点(投手・上野)】 ※二塁代走に中村早紀 藤崎:見逃し三振 RE山崎:中前適時打 小野:投前犠打 渡邉:中越え2点サヨナラ本塁打 <渡邉の奇跡のサヨナラツーランを、未公開写真で>
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<トヨタナインを横目にベンチに退く上野。もう一つの名場面>
<号泣して歩けない蔭山を支えて戻る中野キャプテン。これも今年の有名な一場面>
※※※そして試合後の選手たち※※※ <トヨタナインは喜びのジャンプ>
<敗れたルネサスナインは沈んだ表情。スタンドにはショックで立ち上がれない多くのルネサスファンが>
<3位になった豊田自動織機の選手達はいつもの笑顔>
※1位はもちろん3位のチームの選手も意外と吹っ切れている。逆に2位のチームの選手は敗戦直後でとても笑顔になれない <マガジンにも載ってたこの写真。こういうのを便乗撮影と言う(笑)>
<表彰式の後はもうあっちこっちで記念撮影。織機とトヨタの仲の良い同期で>
<千葉(織機)をだっこする鈴木美加(トヨタ)。こういうのこそ3位までに入ったチームの選手の大いなる特権だろうなあ>
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posted by silvercats |18:32 |
日本リーグ1部公式戦観戦記 |
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※※※そして試合後の選手たち※※※
※1位はもちろん3位のチームの選手も意外と吹っ切れている。逆に2位のチームの選手は敗戦直後でとても笑顔になれない


そして控えるのが勝負強さではチーム1のキャプテン古田。この場面でも詰まりながらもフルスイングで打球をレフトの前に落とす。織機は一気に3点を奪って逆転に成功した。
さらに本田も四球で一二塁の場面でウィリスがライトに大きな当たり。抜ければさらに2点、勝負が決まってしまう場面でソフトウェアを救ったのがライトの杉山。
ライナーで頭を越しそうな非常に難しい打球に対し一直線で背走すると後ろ向きにジャンプし長い腕を伸ばして捕球!このファインプレーでなんとか1点差で食い止める。
ソフトウェアというチームは、強打者が多いことからおもに打撃のチームかと思われがちだが、このチームの強さを芯から支えているのは、この鍛え抜かれた守備力なのだ。
その濱本に対して栗田が渾身の投球で、詰まらせてセカンドゴロに。これで万事休すかと思われたが、やっぱり濱本の打席では何かが起きる。
この平凡な打球を、今年守備ではチームを何度も救ってきた吉良が慎重になりすぎてジャッグルし、一塁へ送球もこれが遅れてセーフに。
土壇場も土壇場で、ソフトウェアがついに同点に追いつく。
2死無走者から同点とされた織機が、今度は一気に窮地に陥る。満塁の場面で迎えるのは世界最強打者の一人山田。しかもボールが続き、3ボール0ストライクという絶体絶命のピンチ。
しかし開き直るにはこれ以上ないシチュエーションで、今年大ブレイクした栗田は開き直れる自信を手に入れていた。
一つストライクを取り落ち着くと山田を平凡な左飛に打ち取り、なんとか同点で踏みとどまったのだ。
あまりにも痛すぎるエラーで同点にしてしまったセカンドの吉良だが、正直個人的には彼女のその後の守備を大いに称賛したい。
7回裏に攻め込まれながらも濱本をゴロに打ち取り、これを処理すれば試合が終わるという極度に緊張する場面。しかもぬかるんだグランドで詰まった当たりだったので慌ててジャッグルしてしまったが、普通ならさらにミスを重ねて暴投してしまってもおかしくないところ。
握りなおしてからは落ち着いて送球したことでセーフになったが暴投による最悪の結果は免れたし、さらにその後の回と、翌日の試合にかけて、エラーを引きずることなく落ち着いてプレーを続けた。
全ては吉良の日頃からの努力の賜物でもあるし、またあの場面も、その努力を知ってる栗田だからこそ気持も切れずに踏ん張れた部分もあったのではないだろうか。
そして2死となり打者は杉山。打率は低いが昨年の決勝トーナメントでの上野からの3ランや、今年の予備節での7回裏の同点3ランなど、神がかり的に勝負強い杉山が放った打球がライトへ。
またしても杉山の一発でソフトウェアが勝利するのかと思ったホームラン性の打球であったが、懸命にバックした国吉がフェンス際でなんとかキャッチする。
しかしその後も続いた無死一二塁のチャンスに得点できなかったのが痛かった。
それゆえ、一か八かのギャンブルでもあるが、織機が勝つためにはもっとも可能性の高い選択肢である「山田敬遠」を織機ベンチは選んだ。
案の定山田が二盗し二三塁となると、もうこの後は栗田の投球と心中である。迎える打者は日本代表クラスである林と眞鍋。
しかしここまで来て、この強打者二人に対し、打球を前に飛ばさせずに抑えきる力と精神力が栗田に残っていたというのがすごかった。
強打の林を三振に仕留めたことで、ここでようやく五分五分。逆に眞鍋は精神的に追い込まれてしまい、本来の打撃ができなくなったのかもしれない。
打ち損じて真後ろのフェンス際に上がった眞鍋の打球。球審と交錯しながらもこれを押しのけ走ったウィリスがフェンスぎりぎりでこの打球をキャッチ。
長い長い、しかし非常に見どころの多い歴史に残るような壮絶な試合を制した豊田自動織機が、3年ぶりに決勝トーナメント二日目の戦いに駒を進めたのだった。
しかしこの打球がわずかにファールで命拾いすると、外を攻め続けたバッテリーが内を攻めた投球で詰まらせたが力でライト前に持って行かれ待望の先制点がトヨタに入る。
(こんなこと書いてたらまた怒られるな…)
最後はほとんど声も出なくなった状態でエールの交換をした応援団長。その涙にふるえてかすれた大声にみんな感激したはず。
1年間スタンドから声を枯らして応援し、一緒に戦い続けてくれた応援団の方々にも、感謝、感謝…。


