2011年11月27日

【2011年決勝トーナメント・第4試合決勝戦!~ルネサスv.s.トヨタ 「歴史に残る奇跡のゲーム」】

 さて遅れていました日本リーグの決勝戦の試合詳細について。
 ただ決勝トーナメント直後の記事で終盤の大事な場面の詳報は既にお伝えしているので(決勝戦ハイライト)、今回は試合の経過と未公開の写真を掲載です。
 とにかく決勝トーナメント4試合全ての試合内容が素晴らしく、それから決勝戦後の選手達の嬉しそうな笑顔が例年以上に印象に残る大会でした。

※※※

 部外者の自分が言うのも何ですが、やっぱりソフトボール選手にとって決勝トーナメントというのは「観にくる場所」ではなく「出る場所」ですよ。
 その辺りをヒラバやヤス&ハッシーや佐々木プロあたりには是非とも十分承知していただきたい。地元マクセルの選手たちにももちろん。まあ酒井選手になら言わんでもわかってるだろうけど(なんで名指しやねん)。
 いやでもほんと、チーム関係者や一ファンの立場からしても、やっぱりいろんな選手、チームにこの舞台に立ってもらいたいです。

 今年の戦力を見れば、デンソー、誘電、Hondaなんて十二分にその可能性はあるし、日立マクセルだって佐川急便だってシオノギ製薬だって大鵬薬品だって狙えるだけの可能性を秘めてるはず。
 来年はどんな選手がこの舞台に立って活躍するのか、今からとても楽しみで仕方がないです。

 そろそろホテル予約しとこかな。


【ルネサス高崎 000 0000 2 …2-0-0】
【トヨタ自動車 000 0000 3x…3-3-2】
(延長8回タイブレイカー)
ルネサス:●上野-峰
トヨタ:○アボット-渡邉
(本):渡邉(ト)
(二):ワトリー(ト)


【スターティングメンバー】
【先攻:ルネサスエレクトロニクス高崎】
1(5):山本優
2(D):関友希央
3(3):大久保美紗
4(2):峰幸代
5(7):中野久美
6(8):岩渕有美
7(6):蔭山遥香
8(1):上野由岐子
9(4):市口侑果
FP(9):小松美樹

【後攻:トヨタ自動車】
1(6):ナターシャ・ワトリー
2(4):鈴木美加
3(8):長崎望未
4(9):藤野遥香
5(5):坂元令奈
6(3):藤崎由起子
7(D):山崎早紀
8(7):小野真希
9(2):渡邉華月


【1回表:ルネサス~0点(投手・アボット)】
山本:見逃し三振
:空振り三振・振り逃げ
 ※空振りがワンバウンドも、渡邉が直接捕球と勘違いし三塁へボール回しの送球してしまう間に
大久保:投前犠打
:中飛

【1回裏:トヨタ~0点(投手・上野)】
ワトリー:一ゴロ
鈴木:空振り三振
長崎:空振り三振

【2回表:ルネサス~0点(投手・アボット)】
中野:見逃し三振
岩渕:空振り三振
蔭山:投前バントゴロ
 ※セフティバントも間一髪

【2回裏:トヨタ~0点(投手・上野)】
藤野:三ゴロ
坂元:二ゴロ
藤崎:二ゴロ

【3回表:ルネサス~0点(投手・アボット)】
上野:空振り三振
市口:空振り三振
山本:捕前バントゴロ

【3回裏:トヨタ~0点(投手・上野)】
山崎:投ゴロ
小野:空振り三振
渡邉:左邪飛

【4回表:ルネサス~0点(投手・アボット)】
:投ゴロ
大久保:空振り三振
:中飛(大)

【4回裏:トヨタ~0点(投手・上野)】
ワトリー左中間二塁打
鈴木:捕犠打
長崎:三ゴロ・本塁タッチアウト
藤野:空振り三振(見逃しか、微妙な判定)

【5回表:ルネサス~0点(投手・アボット)】
中野:見逃し三振
岩渕:空振り三振
蔭山:左邪飛

【5回裏:トヨタ~0点(投手・上野)】
坂元藤崎:四球
ph前薗理恵(←山崎):空振り三振
 ※送りバントできず
小野:中飛

【6回表:ルネサス~0点(投手・アボット)】
上野:一小飛
ph森さやか(←市口):空振り三振
山本:空振り三振
<アボットのライズに空振りする山本。こんな上がってきたら打てんわ>
6回:山本-ライズ

【6回裏:トヨタ~0点(投手・上野)】
渡邉:三ゴロ
ワトリー:空振り三振
鈴木:空振り三振

【7回表:ルネサス~0点(投手・アボット)】
:空振り三振
大久保:空振り三振
:二ゴロ

【7回裏:トヨタ~0点(投手・上野)】
長崎:空振り三振
藤野:見逃し三振
坂元:遊小飛
<藤野のボテボテのゴロをスルーしてしまい(計算して?)この表情の山本。でもおかげでファールに>
7回:山本守備

【8回表:ルネサス~0点(投手・アボット)】
 ※二塁走者代走に西舘果里(←峰)
中野:投犠打
 ※強いバント、アボットが二塁振り返った後に一塁悪送球で1点
岩渕:投前犠打
 ※セフティーバント空振りで2ストライク後、宇津木監督が直接指示しバント成功
蔭山一前スクイズ・野選
ph橋本留美:三犠打
市口:投ゴロ(スラップで投手前にゴロ)
<2ストライク後、宇津木監督に喝を入れられてバントを成功させた岩渕>
8回:岩渕のバント
<スクイズ成功の蔭山。よく見るとベースの角に当たって跳ね返るラッキーな打球だった>
8回:蔭山のバント

【8回裏:トヨタ~0点(投手・上野)】
 ※二塁代走に中村早紀
藤崎:見逃し三振
RE山崎中前適時打
小野:投前犠打
渡邉中越え2点サヨナラ本塁打
<渡邉の奇跡のサヨナラツーランを、未公開写真で>
8回:渡邉①
8回:渡邉②

<トヨタナインを横目にベンチに退く上野。もう一つの名場面>
8回:上野

<号泣して歩けない蔭山を支えて戻る中野キャプテン。これも今年の有名な一場面>
8回:蔭山

※※※そして試合後の選手たち※※※

<トヨタナインは喜びのジャンプ>
試合後:トヨタ

<敗れたルネサスナインは沈んだ表情。スタンドにはショックで立ち上がれない多くのルネサスファンが>
試合後:ルネサス

<3位になった豊田自動織機の選手達はいつもの笑顔>
試合後:織機

※1位はもちろん3位のチームの選手も意外と吹っ切れている。逆に2位のチームの選手は敗戦直後でとても笑顔になれない

<マガジンにも載ってたこの写真。こういうのを便乗撮影と言う(笑)>
試合後の風景①

<表彰式の後はもうあっちこっちで記念撮影。織機とトヨタの仲の良い同期で>
試合後の風景②

<千葉(織機)をだっこする鈴木美加(トヨタ)。こういうのこそ3位までに入ったチームの選手の大いなる特権だろうなあ>
試合後の風景③


posted by silvercats |18:32 | 日本リーグ1部公式戦観戦記 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2011年11月21日

【2011年決勝トーナメント・第3試合準決勝~織機v.s.ルネサス 「2日間にわたる熱投の栗田美穂、最後に力尽きる」】

豊田織機 010 0000 …1
ルネサス 100 0001x…2
織機:●栗田-ウィリス
ルネ:○上野-峰
(本)ウィリス(織)
(二)山本(ル)


【戦評】
 この試合の上野はまさに「我慢」の投球だった。ただいわゆる「調子が悪くてヒットを打たれながらも粘った」という意味での「我慢」ではなく、全力投球したくなるところをグッとこらえて、ヒットを打たれようがランナーを背負おうが、とにかく力をセーブして打たせて取るピッチングに徹する、という意味での「我慢」だったような気がする。
 前日の1位-2位戦でトヨタ自動車に敗れた以上、ページシステムで優勝するためには3連投が確定したわけである。そのためには、勝ち進んで再び対戦するトヨタ自動車戦に力を残しておかなければならない。織機戦で燃え尽きてしまってはしょうがないのである。だから何が何でもこの織機戦はコントロールと変化球を軸とした上野のもう一つの顔である素晴らしい投球術を前面に押し出した技巧派的なピッチングで勝ち進まないといけなかったのだ。その証拠として、決勝のトヨタ戦では再び打者を圧倒する豪快なピッチングを見せてくれたし、この織機戦でも1死満塁、2死二三塁のここぞというピンチの場面では力を入れた投球を見せてくれた。
 もちろん織機打線とて力をセーブしてきた上野相手に簡単に抑え込まれるような打線ではなく、メーガンのホームランを含め多くのヒットを重ね上野を、ルネサスを追い詰めたが、あと一本届かなかった。もし、山本のサヨナラ打がなければ延長に入っており、当たっている狩野に1死三塁の場面で回ってくるような打順の織機の方が有利だったのではないかと思っているが、そこを最後に山本が救ったのだ。

 この試合でもう一つ注目しておきたいのが、最後の場面、山本の前で死球で出た宇野の打席である。
 GAORAの実況、解説の方が思わず「避けてないですね」と言ってしまったように、明らかにわざと当たった死球である。インコースとはいえ球種はチェンジアップ。避けられないはずはないのだから、あそこは球審にはっきりと「故意に避けていない」と判定してほしかった。もちろん実際に当たっているのを「ボール」と言うにはかなり勇気がいるだろうが、あれが結局は試合を決める走者になってしまったのだから。
 ただ今回強調したいのは「判定ミスではないか」ということではなく、あの場面でよく死球を奪えたな、ということである。球種はスピードを殺したボール。当たったところで怪我もしないし、仮に「わざと当たった」と判定されてもペナルティがあるわけでもない。もちろん一般的にはあまり感心したことではないが、しかし場面も場面、決勝に進めるかどうかを必死に争って戦っている場面では何が何でも勝ちたい、塁に出てチャンスを作りたいのだ。しかも宇野は今年ルネサスに入った高卒1年目の選手。その選手にしてああいうプレーができるというのが本当にすごい。普段なら「わざと当たってないか?」と思うものが、この時はなぜか不思議とそう思わず、むしろ「すごいな…」と感心してしまった。宇野のプレーに、ルネサスの強さの一面を改めて見せられた感じがした。

 それにしても、前日の10回完投の翌日のこの試合も登板し、しかもルネサス打線を7回自責点1に抑えた栗田の投球は素晴らしかった。
 入団後4年間チームは決勝トーナメントに進みながらも栗田の登板は今年が初めて。その初めての決勝トーナメントでのこの熱投は多くのファンに織機に栗田ありを印象づけられただろう。
 いずれジャパンのユニフォームを着ることになるだろうが、今回の好投が大きな自信になることは間違いない。


【先攻:豊田自動織機】
1(7):白井沙織
2(8):狩野亜由美
3(9):国吉早乃花
4(5):古田真輝
5(D):本田小百合
6(2):メーガン・ウィリス
7(3):小柳薫
8(6):高坂香月
9(4):吉良真利菜
FP(1):栗田美穂

【後攻:ルネサスエレクトロニクス高崎】
1(5):山本優
2(3):大久保美紗
3(2):峰幸代
4(D):森さやか
5(7):中野久美
6(6):蔭山遥香
7(1):上野由岐子
8(8):岩渕有美
9(4):市口侑果
FP(9):小松美樹


【1回表:織機~0点(投手・上野)】
白井:二ゴロ
狩野:二飛
国吉:二ゴロ

【1回裏:ルネサス~1点(投手・栗田)】
山本:三ゴロ・失
大久保:三前バント失敗・二封
:四球
:右邪飛(一三塁に)
中野中前適時打
蔭山:四球
上野:遊ゴロ・二封
<決勝トーナメントではしぶい活躍が続く中野がこの打席も結果を出す>
1回:中野のタイムリー①
<詰まりながらもセンターの前に落とし、先制点を奪う>
1回:中野のタイムリー②

【2回表:織機~1点(投手・上野)】
古田:右邪飛
本田:見逃し三振
ウィリス左越え本塁打
小柳:左直

<上野から点を奪うにはメーガンの一発でも、と期待していたが、まさか…>
2回:ウィリスの本塁打①
<中野もフェンスまで追ったが届かず>
2回:ウィリスの本塁打②
<決勝トーナメント大当たりのメーガンの値千金の一発>
2回:ウィリスの本塁打③

【2回裏:ルネサス~0点(投手・栗田)】
岩渕:遊ゴロ
市口:右邪飛
山本中飛

【3回表:織機~0点(投手・上野)】
高坂:見逃し三振
吉良:遊小飛
 ※ショートの前に落ちて内野安打になりそうな打球を蔭山が好捕
白井:二ゴロ

【3回裏:ルネサス~0点(投手・栗田)】
大久保:中飛
:投ゴロ
中前打
中野:二ゴロ

【4回表:織機~0点(投手・上野)】
狩野:左飛(大)
国吉:死球(足の辺り?にかする)
古田中前打
本田左前打
ウィリス:遊ゴロ・本封
小柳:遊ゴロ

【4回裏:ルネサス~0点(投手・栗田)】
蔭山:遊ゴロ
上野中前打
岩渕:投前バント失敗・二封
 ※普通の投手なら楽勝で成功している犠打、栗田が自慢の好フィールディングでダッシュで捕球しセカンド封殺!
市口:三ゴロ

【5回表:織機~0点(投手・上野)】
高坂:投ゴロ
吉良:二ゴロ
白井:遊ゴロ

【5回裏:ルネサス~0点(投手・栗田)】
山本:遊ゴロ
大久保三内安
 ※古田がグラブに当てて弾くも三遊間よりで内野安打に
:捕前犠打
:左邪飛

【6回表:織機~0点(投手・上野)】
狩野:中飛(大)
 ※あわやホームランという打球
国吉左前打(ポテン)
古田:空振り三振
本田左前打
 ※ウィリスの4球目が暴投となり二三塁に
ウィリス:空振り三振

【6回裏:ルネサス~0点(投手・栗田)】
中野:左飛
蔭山:二ゴロ
上野:遊ゴロ

【7回表:織機~0点(投手・上野)】
小柳:空振り三振
ph池原恵(←高坂):一小飛(ツマリ)
ph横野涼(←吉良):一ゴロ(バットの先)

【7回裏:ルネサス~1点(投手・栗田)】
 ※高坂、吉良が再出場
岩渕:二ゴロ
 ※一二塁間、イレギュラーした打球を吉良が好プレー
ph宇野有加里(←市口):死球
 ※わざと避けなかったが、判定は死球に
 ※一塁代走に市口再出場
山本左中間サヨナラ適時二塁打

<1死一塁で、山本の打球が左中間をまっ分たつに破る!>
7回:山本の打球が左中間を破る
<山本に抱きつく歓喜のルネサスナイン>
7回:歓喜のルネサスナイン
<うなだれる織機の栗田。しかし本当に素晴らしいピッチングだった>
7回:うなだれる栗田


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2011年11月16日

【2011年決勝トーナメント・第2試合~織機v.s.ソフトウェア 「延長10回に及ぶ壮絶な戦い、最後は織機が過去2年の雪辱を果たす」】

 織機とソフトウェアというライバルチームによる歴史に残るような壮絶な試合。
 長いレポートですが、そのまま掲載します。


織機 000 0300 111…6-9-1
日立 002 0001 110…5-8-0
(延長対ブレイカー10回)
織機:○栗田-ウィリス
日立ソ:藤原、山中、●藤原-眞鍋
(本):濱本(ソ)
(二):国吉(織)


【試合経過】
【2回裏:日立ソフトウェア~0点】
 先頭の眞鍋がヒットで出塁、杉山がピッチャーへゴロ。これを抜群の守備力を誇る栗田が好フィールディング!1-6-3の併殺打にし自らピンチを防ぐ。

【3回裏:日立ソフトウェア~2点】
 先頭の森田がレフト前ヒットで出塁し2死をとるも打席は濱本。2008年の決勝Tではミッシェルから会心の打球を2本飛ばしている濱本。織機戦には強い印象があるがこの場面でも最高の結果を出す。
 いかにスピードの変化に強く低めをすくい上げるのが上手い濱本とは言っても、この打席のそれは完璧過ぎた。栗田の決して失投ではないアウトコース低めのチェンジアップを腕を伸ばしてジャストミートすると打球はセンターへ。この芸術的な一打がそのままフェンスを越え、ソフトウェアが2点を先制する。
<濱本がセンターへ技ありの先制のツーラン>
濱本のツーラン

【4回表:織機~0点】
 1死から古田、本田という織機が誇る勝負強い打者が連打でチャンスを作り、ウィリスはレフトへのいい当たりのライナーで倒れるも打席は小柳。
 藤原の投球をとらえた小柳の鋭い低いライナーが右方向に飛ぶも、この打球を抑えたのがまたしても濱本。一昨年の開幕戦でも2死満塁からトッピングの打球を好捕しているグラブさばきの非常にうまい濱本が、またしても織機の前に立ちはだかる。

【5回表:織機~3点】
 チャンスを作りつつも得点できないという藤原の術中にはまりかけ、このまま終わってしまうのかという不安がよぎった5回、今年の織機の攻撃陣では間違いなくMVPである国吉がやってのけた。
 高坂、白井の死四球でもらった2死一二塁のチャンスに左中間に完璧な当たり。この打球がフェンス際まで届く二塁打となると、一塁からも白井が長駆ホームインし、織機が同点に追いつく。
<国吉が左中間を深々と破る二塁打>
国吉の同点二塁打
<国吉の二塁打で白井も一塁からホームインで同点>
白井が生還で同点

 そして控えるのが勝負強さではチーム1のキャプテン古田。この場面でも詰まりながらもフルスイングで打球をレフトの前に落とす。織機は一気に3点を奪って逆転に成功した。
<勝負強い古田がしぶとくレフト前に落として逆転>
古田の勝ち越しタイムリー

 さらに本田も四球で一二塁の場面でウィリスがライトに大きな当たり。抜ければさらに2点、勝負が決まってしまう場面でソフトウェアを救ったのがライトの杉山。
 ライナーで頭を越しそうな非常に難しい打球に対し一直線で背走すると後ろ向きにジャンプし長い腕を伸ばして捕球!このファインプレーでなんとか1点差で食い止める。
<ウィリスの打球をライト杉山がファインプレーでピンチを救う!>
杉山の美技

 ソフトウェアというチームは、強打者が多いことからおもに打撃のチームかと思われがちだが、このチームの強さを芯から支えているのは、この鍛え抜かれた守備力なのだ。

【7回裏:ソフトウェア~1点】
 両チーム互角でぶつかり合い凌ぎ合ったこの試合もしかし栗田が好投して7回裏2死に。
 しかしここからソフトウェアが驚異的な粘りを見せ森田、西山が連打で一二塁。しかし栗田にとって痛かったのは次の溝江の打席だった。ポンポンとストライク2つで追い込んであと1球とするも…。
 その溝江に投じたインコースが不運にもユニフォームをかする死球となり、とうとう満塁にここで迎えたのがまたしても濱本。
<7回裏、2死無走者、ツーストライク、あと1球…(上)、ここから溝江がユニフォームをかする死球で出塁(下)>
7回溝江が死球

 その濱本に対して栗田が渾身の投球で、詰まらせてセカンドゴロに。これで万事休すかと思われたが、やっぱり濱本の打席では何かが起きる。
 この平凡な打球を、今年守備ではチームを何度も救ってきた吉良が慎重になりすぎてジャッグルし、一塁へ送球もこれが遅れてセーフに。
 土壇場も土壇場で、ソフトウェアがついに同点に追いつく。
<2死満塁まで広がったピンチで濱本の平凡なセカンドゴロを痛恨の失策をした吉良>
7回:吉良痛恨のエラー

 2死無走者から同点とされた織機が、今度は一気に窮地に陥る。満塁の場面で迎えるのは世界最強打者の一人山田。しかもボールが続き、3ボール0ストライクという絶体絶命のピンチ。
<そして2死満塁対山田でスリーボールと、一転して大ピンチ>
7回:山田を3-0から抑える栗田

 しかし開き直るにはこれ以上ないシチュエーションで、今年大ブレイクした栗田は開き直れる自信を手に入れていた。
 一つストライクを取り落ち着くと山田を平凡な左飛に打ち取り、なんとか同点で踏みとどまったのだ。
<ここは栗田が開き直って渾身の投球。山田をレフトフライに打ち取る>
7回:山田を3-0から抑える栗田(2)

 あまりにも痛すぎるエラーで同点にしてしまったセカンドの吉良だが、正直個人的には彼女のその後の守備を大いに称賛したい。
 7回裏に攻め込まれながらも濱本をゴロに打ち取り、これを処理すれば試合が終わるという極度に緊張する場面。しかもぬかるんだグランドで詰まった当たりだったので慌ててジャッグルしてしまったが、普通ならさらにミスを重ねて暴投してしまってもおかしくないところ。
 握りなおしてからは落ち着いて送球したことでセーフになったが暴投による最悪の結果は免れたし、さらにその後の回と、翌日の試合にかけて、エラーを引きずることなく落ち着いてプレーを続けた。
 全ては吉良の日頃からの努力の賜物でもあるし、またあの場面も、その努力を知ってる栗田だからこそ気持も切れずに踏ん張れた部分もあったのではないだろうか。

【8回表:織機~1点】
 さてさまざまなことが起き延長タイブレイカーに入ると、6回から山中にスイッチしていたソフトウェアの投手にエースの藤原が再登板する。
 8回表の攻撃、点を取らねばならない場面で、後半戦に入りオスターマン離脱後は別人のように攻守に成長したウィリスが、この打席でも結果を出す。センター前にヒットを放ち代走の藤崎が生還。織機がまずは1点を勝ち越す。
<ウィリスがライトに上手く流し打ち、藤崎が還って勝ち越し>
8回:メーガン適時打

【8回裏:ソフトウェア~1点】
 しかしソフトウェアも普通に攻めれば1点なら確実に追いつく。林の犠打のあと眞鍋がレフトに犠牲フライを放ち同点に。
<ソフトウェアも眞鍋の犠飛で再び同点>
8回:眞鍋同点犠飛
 そして2死となり打者は杉山。打率は低いが昨年の決勝トーナメントでの上野からの3ランや、今年の予備節での7回裏の同点3ランなど、神がかり的に勝負強い杉山が放った打球がライトへ。
 またしても杉山の一発でソフトウェアが勝利するのかと思ったホームラン性の打球であったが、懸命にバックした国吉がフェンス際でなんとかキャッチする。

<杉山の大きな当たりは国吉が何とか捕球>
8回:杉山の大飛球を国吉が好捕

【9回表:織機~1点】
 白井の犠打がフィルダースチョイスとなり無死一三塁の大チャンスで狩野がセンター前にタイムリーを放ち、三度織機が勝ち越す。
<狩野がセンター前に運び織機が三度勝ち越し>
9回:狩野が同点適時打

 しかしその後も続いた無死一二塁のチャンスに得点できなかったのが痛かった。

【9回裏:ソフトウェア~1点】
 勝ち越されたソフトウェアだが三たび追いつく。新人の田邉が落ち着いて犠打を決め走者を三塁に送ると、これまた新人の森田が詰まりながらも一二塁間真中をゴロで破るタイムリーヒットでまたしても同点に。それにしてもこのヒットで今日4本目の森田。新人にしてこの活躍には正直恐れ入った。
<森田の4安打目が一二塁間を抜けるタイムリーに>
9回:森田が4安打目の同点適時打

【10回表:織機~1点】
 先攻の織機は何が何でも最低1点を取らなければいけない展開。なかなかバントもエンドランもできない不器用な打線ではその1点を確実に取るのは至難の業だが、シーズン最後に近づいて実力を発揮しだしたウィリスの存在が非常に大きかった。
 まずはバントはできなくても打つだけなら天才的な本田がバットを短く持って投手前にバントのようなゴロを「打つ」ことで走者を三塁に進めると、ウィリスが8回に続き再び右方向にタイムリーヒット。織機が4たび勝ち越す。
<ウィリスが再びタイムリーを放ち4たび織機が勝ち越す>
10回:ウィリスが再び勝ち越し打

【10回表:ソフトウェア~0点】
 そしてようやく迎えることになる最後の回。
 スローイングの関係により8回から濱本に代わりファーストに入っていた先頭の手塚が送りバントを決め1死三塁とすると打席に迎えるのは山田。
 ここで織機ベンチはギャンブルに出る。
 山田と勝負すればかなりの確率で、おそらく9割近い確率で同点に追いつかれる。しかしヒットさえ打たれなければその1点で食い止めることもできる。
 もし山田を敬遠すれば、すぐさま二盗されて1死二三塁となることから、今度は一気に逆転サヨナラのピンチにもなる。
 しかし織機が勝つには、試合をここらで終わらせる必要があった。さらに延長が続けば自力に勝るソフトウェアがいずれ逆転する可能性が高いのだ。
<山田を敬遠するのは、逆転覚悟のギャンブルだったが、そこに賭けた>
10回:山田を敬遠
 
 それゆえ、一か八かのギャンブルでもあるが、織機が勝つためにはもっとも可能性の高い選択肢である「山田敬遠」を織機ベンチは選んだ。
 案の定山田が二盗し二三塁となると、もうこの後は栗田の投球と心中である。迎える打者は日本代表クラスである林と眞鍋。
 しかしここまで来て、この強打者二人に対し、打球を前に飛ばさせずに抑えきる力と精神力が栗田に残っていたというのがすごかった。
 強打の林を三振に仕留めたことで、ここでようやく五分五分。逆に眞鍋は精神的に追い込まれてしまい、本来の打撃ができなくなったのかもしれない。
 打ち損じて真後ろのフェンス際に上がった眞鍋の打球。球審と交錯しながらもこれを押しのけ走ったウィリスがフェンスぎりぎりでこの打球をキャッチ。
 長い長い、しかし非常に見どころの多い歴史に残るような壮絶な試合を制した豊田自動織機が、3年ぶりに決勝トーナメント二日目の戦いに駒を進めたのだった。
<最後の打球を今日大活躍のウィリスがフェンス際で捕球>
10回:最後の打者、眞鍋を捕邪飛に


【試合結果詳細】


【スターティング・メンバー】
【先攻:豊田自動織機】
1(7):白井沙織
2(8):狩野亜由美
3(9):国吉早乃花
4(5):古田真輝
5(D):本田小百合
6(2):メーガン・ウィリス
7(3):小柳薫
8(6):高坂香月
9(4):吉良真利菜
FP(1):栗田美穂

【後攻:日立ソフトウェア】
1(6):西山麗
2(4):溝江香澄
3(3):濱本静代
4(8):山田恵里
5(5):林祐季
6(2):眞鍋幸維
7(9):杉山真里奈
8(7):田邉奈那
9(D):森田涼
FP(1):藤原麻起子


【1回表:豊田自動織機~0点(投手・藤原)】
白井:遊飛
狩野:四球
国吉:一ゴロ
古田:空振り三振

【1回裏:日立ソフトウェア~0点(投手・栗田)】
西山:左飛
溝江:死球
濱本:三ゴロ・二進
山田:四球
:左飛

【2回表:豊田自動織機~0点(投手・藤原)】
本田:一ゴロ
ウィリス:空振り三振
小柳:死球
 ※高坂の4球目に離塁アウト

【2回裏:日立ソフトウェア~0点(投手・栗田)】
眞鍋中前打
杉山:投ゴロ・併殺打
田邉:一ゴロ

【3回表:豊田自動織機~0点(投手・藤原)】
高坂:二ゴロ
吉良:二ゴロ(好プレー)
白井:四球
狩野:中飛

【3回裏:日立ソフトウェア~2点(投手・栗田)】
森田左前打
西山:空振り三振
溝江:投犠打
濱本:中越え2点本塁打
 ※低めのチェンジアップを技ありですくい上げセンター左へ
山田:二ゴロ

【4回表:豊田自動織機~0点(投手・藤原)】
国吉:二ゴロ
古田右前打
本田二内安
ウィリス:左直
小柳:右直

【4回裏:日立ソフトウェア~0点(投手・栗田)】
:二飛
眞鍋:見逃し三振
杉山:遊ゴロ

【5回表:豊田自動織機~3点(投手・藤原)】
高坂:死球
吉良:投ゴロ・二封(走者送れず)
白井:四球
狩野:左飛
国吉左中間2点二塁打
古田左前適時打(ポテン)
 ※本田の5球目に古田が二盗(暴投?)
本田:四球
 ※二塁代走に千葉逸美
ウィリス:右直
 ※大きな当たり、杉山がファインプレー

【5回裏:日立ソフトウェア~0点(投手・栗田)】
 ※古田が再出場
田邉:一バントゴロ
森田遊内安
西山:遊ゴロ・二封(ショート右強い当たりを高坂好捕)
溝江:空三振

【6回表:豊田自動織機~0点(投手・山中)】
 ※投手交代、藤原→山中しほ
小柳:捕邪飛
高坂:三ゴロ
吉良中前打
白井:中飛

【6回裏:日立ソフトウェア~0点(投手・栗田)】
濱本左前打
山田:三ゴロ・二封(三遊間寄り、古田好プレー)
:左飛
眞鍋:捕邪飛

【7回表:豊田自動織機~0点(投手・藤原)】
狩野:二ゴロ
国吉:中飛
古田中前打
ph池原恵(←本田):空振り三振(チェンジアップタイミング合わず)

【7回裏:日立ソフトウェア~1点(投手・栗田)】
杉山:遊ゴロ
ph来條美穂(←田邉):三ゴロ
森田左前打
西山中前打
溝江:死球(かすり)
濱本:二ゴロ・
 ※平凡なセカンドゴロを緊張した吉良がジャッグルする痛恨のエラー
山田:左飛
 ※3-0までいくも、栗田が踏ん張る!

【8回表:豊田自動織機~1点(投手・藤原)】
 ※投手交代、山中→RE藤原
 ※田邉が再出場、ファーストに手塚沙也花
 ※二塁走者に藤崎絵未莉
ウィリス中前適時打
 ※代走に横野涼
小柳:空振り三振
 ※三振の時に横野が二盗
高坂:遊ゴロ(西山好プレー)
吉良:二ゴロ

【8回裏:日立ソフトウェア~1点(投手・栗田)】
 ※ウィリス再出場
 ※二塁走者に山田
:三犠打
眞鍋:左犠飛
杉山:右飛(大)
 ※ホームラン性の打球、国吉がフェンス際でキャッチ

【9回表:豊田自動織機~1点(投手・藤原)】
白井:三犠打・野選(一三塁に)
狩野中前適時打
国吉:遊ゴロ併殺打
古田:中直

【9回裏:日立ソフトウェア~1点(投手・栗田)】
 ※二塁走者に杉山
田邉:三犠打
森田右前適時打
 ※詰まりながらも一二塁間を破る今日4本目のヒット
西山:左飛
溝江:二ゴロ

【10回表:豊田自動織機~1点(投手・藤原)】
 ※二塁走者に古田
RE本田:投ゴロ(進塁打)
ウィリス右前適時打
小柳:一ゴロ・二進
高坂:中飛

【10回裏:日立ソフトウェア~0点(投手・栗田)】
手塚:一前犠打
山田:敬遠四球
:空振り三振
眞鍋:捕邪飛


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2011年11月15日

【2011年決勝トーナメント・第1試合~トヨタ自動車v.s.ルネサス高崎 「アボット&ワトリーの両外国人の活躍でトヨタが決勝進出を決める」】

少し遅くなりましたが、感動の2011年決勝トーナメントを振り返ります。


トヨタ自 000 0000 1…1
ルネサス 000 0000 0…0
トヨタ:○アボット-渡邉
ルネサス:●上野-峰
(二):長崎(ト)


【試合経過】
【4回表:トヨタ自動車~0点】
 長崎のレフト戦二塁打と藤野の犠打から1死三塁の先制のチャンスを作るも、坂元がサードファールフライ、藤崎が空振り三振に打ち取られ無得点。
 坂元が2ストライクのあと、ルネサスはライトを関から小松に交代。深い意図するところがあったのかどうかはわからないが、あの状況で動けるルネサスベンチはやはりタダものではない。

【5回裏:ルネサス高崎~0点】
 2死から上野の詰まった当たりをファースト藤崎がダイビングキャッチで好捕
<ダイビングキャッチするトヨタ・藤崎>
(4回)藤崎のダイビングキャッチ

【6回表:トヨタ自動車~0点】
 天才打者・長崎が今日2本目のヒットを放つも得点できず。
<上野から2安打を放った天才打者長崎>
長崎のヒット

【6回裏:ルネサス高崎~0点】
 1死から山本がライト前に、チーム初ヒットを放つも得点ならず。
<さすが山本。アボットの剛速球をライト前に>
山本優の初ヒット

【8回表:トヨタ自動車~1点】
 予想通り延長タイブレイカーに入ったこの試合。1死三塁から頼みのワトリーの打球が三塁走者の小野を直撃。
<強烈な打球が走者小野を直撃するも…>
ワトリーの打球が小野に直撃

 しかしこの打球がわずかにファールで命拾いすると、外を攻め続けたバッテリーが内を攻めた投球で詰まらせたが力でライト前に持って行かれ待望の先制点がトヨタに入る。
<上野の高めに入った失投を逃さずライト前に>
ワトリーの決勝打

【8回裏:ルネサス高崎~0点】
 先制されたルネサスも中野がしっかりバントを決めて1死三塁のチャンスを作るも、上野、代打宇野が打ち取られゲームセット。
 トヨタがアボットの好投でまずは決勝戦進出を決めた。
 個人的にはこの最後の打者、高卒新人にしてアボットの剛速球に対し臆せずフルスイングした宇野の打席が印象に残った。
 将来日本を背負って立つキャッチャーになるだろう。
<最後の打者、宇野のスイングは素晴らしかった>
最後の打者、宇野の空振り


【先攻:トヨタ自動車】
1(6):ナターシャ・ワトリー
2(4):鈴木美加
3(8):長崎望未
4(9):藤野遥香
5(5):坂元令奈
6(3):藤崎由起子
7(D):山崎早紀
8(7):小野真希
9(2):渡邉華月
FP(1):モニカ・アボット

【ルネサスエレクトロニクス高崎】
1(5):山本優
2(9):関友希央
3(3):大久保美紗
4(2):峰幸代
5(7):中野久美
6(1):上野由岐子
7(D):森さやか
8(6):蔭山遥香
9(8):岩渕有美
FP(4):市口侑果


【1回表:トヨタ自動車~0点(投手・上野)】
ワトリー:二ゴロ
鈴木美右前打
 ※鈴木が二盗失敗
長崎:中飛

【1回裏:ルネサスエレクトロニクス高崎~0点(投手・アボット)】
山本:空振り三振
:空振り三振
大久保:空振り三振

【2回表:トヨタ自動車~0点(投手・上野)】
藤野:三ゴロ失
 ※一塁代走に若月恵子
坂元:遊犠打
藤崎:遊邪飛
山崎:右直

【2回裏:ルネサスエレクトロニクス高崎~0点(投手・アボット)】
 ※藤野が再出場
:空振り三振(捕→一、送球)
中野:一バントゴロ
上野:空振り三振

【3回表:トヨタ自動車~0点(投手・上野)】
小野:三ゴロ
渡邉:四球
ワトリー:空振り三振
鈴木美:二飛

【3回裏:ルネサスエレクトロニクス高崎~0点(投手・アボット)】'
岩渕':空振り三振
:空振り三振
蔭山:二ゴロ
岩渕:空振り三振

【4回表:トヨタ自動車~0点(投手・上野)】
長崎左翼線二塁打
 ※一塁代走に中村早紀
藤野:一前犠打
 ※坂元の打席途中でルネサスがライト交代、関→小松美樹
坂元:三邪飛
藤崎:空振り三振

【4回裏:ルネサスエレクトロニクス高崎~0点(投手・アボット)】
 ※長崎がセンターに再出場
山本:左飛
小松:空振り三振
大久保:三振(ツーストライクから意表をついてセフティバント試みるもファール)

【5回表:トヨタ自動車~0点(投手・上野)】
山崎:見逃し三振(チンジアップ)
小野:空振り三振
渡邉:二ゴロ

【5回裏:ルネサスエレクトロニクス高崎~0点(投手・アボット)】
:遊ゴロ
中野:空振り三振
上野:一邪飛

【6回表:トヨタ自動車】
ワトリー:投ゴロ(上野が好捕)
鈴木美:遊ゴロ
長崎左前打
藤野:中飛

【6回裏:ルネサスエレクトロニクス高崎】
:空振り三振
蔭山:四球
岩渕:投ゴロ・二封
 ※岩渕二盗失敗

【7回表:トヨタ自動車】
坂元:左飛
藤崎中前打
ph'''馬渕朝子(←山崎):左飛
小野:空振り三振

【7回裏:ルネサスエレクトロニクス高崎】
山本右前打(チーム初ヒット)
RE:三振(スリーバント失敗)
大久保:一前バント・二封
:遊飛(ツマリ)
 ※ルネサスらしくなく、2打者がバントできず。しかしアボットも渾身の剛速球

【8回表:トヨタ自動車】
 ※二塁走者に小野
渡邉:一犠打
ワトリー右前適時打
鈴木:空振り三振
 ※鈴木三振の時にワトリーが二盗
長崎:中飛

【8回裏:ルネサスエレクトロニクス高崎】
 ※二塁走者に西舘果里(←峰)
中野:犠打
上野:二飛
ph宇野有加里(←森):空振り三振

【試合終了】



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2011年11月04日

【2011年日本リーグ入れ替え戦第2試合~ペヤングv.s.大鵬薬品 「増井が連日の先制タイムリー!ペヤングの猛追を振り切り、大鵬が2連勝で1部残留決定!」】

大鵬薬品 010 3000…4
ペヤング 000 1200…3
大鵬薬品:井俣、小澤-増井
ペヤング:小澤、小長井-村中
(本)佐藤光(大)、大塚(ペ)
(二)千原、中山(大)、中村(ペ)
【テーブルスコア】


【戦評】
 自力に勝る大鵬が4-0から1点差に迫られるもなんとか逃げ切り、2012年の1部残留を確定させた。
 この試合も先制したのは大鵬。2回表、第1戦に続きまたしてもキャッチャー増井がタイムリーを放つと、4回には2死から森田の適時内野安打に、パンチ力抜群の1番佐藤が外野の天井にぶち当てる認定ホームランで3点を奪い、4-0とリード。
 さすがに今日はこのまますんなり行くかと思われたが、しかしペヤングもやはり本当にしぶといチームだった。
 4回に併殺崩れで1点を返すと5回、連投で疲れの見え始めた井俣を捉え、3番大塚がレフトへ完璧なホームラン。良い当たりのファールを連発し、失投さえくればホームランが出そうな予感を存分に漂わせた中でのホームラン。この打席の大塚のオーラは凄かった。
 さらに続く4番岩本がヒットで出るとここでたまらず大鵬は投手を小澤芙美子に交代。先頭打者を投ゴロに打ち取りセカンドに投げるもこれが悪送球。このワンプレーがセーフになっていたら、正直試合の展開もどうなっていたかわからないが、この慌ててしまう場面で酒井がジャンプしてキャッチし、足でベースをタッチしてフォースアウト。
 何気ない封殺プレーだったが、このプレーの意味は非常に大きかった。
 これで落ち着いた小澤。いつも通りに四球を連発しながらも結果的には3回2/3をノーヒットに抑えてゲームセット。
 中山、佐々木の目立った活躍はなかったが、森田、佐藤光がその分をカバーして点を奪い、井俣、小澤も好投するという大鵬としては理想的な展開でなんとかペヤングを振り切り、2連勝で1部残留を決めた。
 もちろんこの入れ替え戦の(個人的)MVPはなんと言っても2試合連続決勝タイムリーの増井知美。打つ方だけでなく、投手をしっかりリードし、体を張った守備でチームを盛り上げるなど、申し分ない活躍だった。

 それにしても敗れたペヤングも見事な戦いっぷりだった。
 接戦になるとは予想していたが、守備のミス以外は持ち味を十分に発揮しての接戦であり負けても十分手応えを感じられる次に繋がる敗戦だったように思う。
 あとはこの敗戦を選手達がどれくらい悔しく思い来年に繋げてくれるか。おそらく靜甲との一騎打ちになりそうな予感のする来年の2部だが、そのためにももう一回りも二回りも成長した姿を来春みたいと思う。
 今年はちょっとまだ1部は早いかな、という気持ちもなんとなくしたけど、来年はいよいよ機が熟す時。来年こそは1部に上がらないと、そのうち麺がのびてしまうのだ。


【先攻:大鵬薬品】
1(5):佐藤光紗
2(4):酒井かおり
3(D):中山亜希子
4(7):佐々木瞳
5(9):千原香奈
6(6):稲垣ゆみこ
7(8):上釜恵
8(2):増井知美
9(6):森田まゆ
FP(1):井俣まり

【後攻:ペヤング】
1(4):中村藍子
2(8):土谷祐美子
3(3):大塚枝里香
4(D):岩本典子
5(1):小澤麻美
6(6):平子智恵美
7(7):後ロ真紀子
8(2):村中梢
9(5):秋山磨貴子
FP(3):石川すず


【1回表:大鵬薬品~0点(小澤)】
佐藤光:投ゴロ
酒井遊内安
中山:捕犠打
佐々木:中直(良い当たりも正面)

【1回裏:ペヤング~0点(井俣)】
中村三遊間左前打
土谷三内安(フルスイングボテボテ)
大塚:三ゴロ三封(三塁線捕って下がってベースに)
岩本:左飛
小澤:右飛
 ※無死から連打でチャンスを作るも得点できず

【2回表:大鵬薬品~1点(小澤)】
千原:左飛失・二進(記録は二塁打か)
稲垣:一犠打失敗・三タッチアウト
上釜:一犠打
増井中前適時打
森田:左飛
 ※昨日に続き今日も増井が先制打!
<連日の先制打の増井、今日は泳ぎながらも芯で捉えた当たりでセンターへクリーンヒット!>
2回表:増井の先制適時打
<二塁から稲垣がホームへ、体当たりでブロックを崩して生還!>
2回表:稲垣がホームイン
<先制打の増井、塁上で(変な)ガッツポーズ!>
2回表:増井が塁上でガッツポーズ
(こんなこと書いてたらまた怒られるな…)

【2回裏:ペヤング~0点(井俣)】
平子:三ゴロ(ファンブルしながらなんとか)
後ロ:遊ゴロ
村中左安
 ※平凡なライトフライが天井に当たりファール後
秋山左前打(ツマリ)
中村:中飛

【3回表:大鵬薬品~0点(小澤)】
佐藤光:投ゴロ・悪送球・三進
酒井:三ゴロ
中山:二ゴロ
佐々木:四球(ストレート)
千原:二ゴロ
 ※無死三塁のもらったチャンス生かせず
<先頭の佐藤光が相手の失策で三塁まで進んだが…>
3回表:佐藤光がエラーで出塁

【3回裏:ペヤング~0点(井俣)】
土谷:投ゴロ
大塚:中飛
岩本:空振り三振

【4回表:大鵬薬品~3点(小澤)】
稲垣三遊間左前打
上釜:一犠打
増井:右飛三進
森田二適時内安
佐藤光中天井2点本塁打
酒井:死球(ヘルメット)
中山:遊小飛
<2死三塁のチャンスにThe大鵬の森田、粘りに粘って森田らしくしぶい内野安打で貴重な追加点を奪う>
4回表:森田の適時内野安打
<そしてトドメは佐藤光。とにかくパンチ力抜群の彼女が外野の天井にぶち当てる認定ホームラン>
4回表:佐藤光が特大認定ホームラン
<矢印の部分に当たったようだ>
天井のさん

【4回裏:ペヤング~1点(井俣)】
小澤左前打
平子:二ゴロ二封・悪送球二進
後ロ左前打(一三塁)
村中遊ゴロ・二封
 ※併殺崩れの間に1点
秋山:遊ゴロ

【5回表:大鵬薬品~0点(小澤)】
佐々木:右直
千原:中飛
稲垣:二飛

【5回裏:ペヤング~2点(井俣、小澤)】
中村右中間二塁打
土谷:二ゴロ三進
大塚左越2点本塁打
岩本中前打
 ※投手交代、井俣→小澤芙美子
小澤:投ゴロ二封
 ※暴投しかけ、酒井が隠れた好プレー
平子:空振り三振
<ペヤングも3番大塚の完璧なホームランで1点差まで詰め寄る>
5回裏:3番ペヤング大塚のホームラン
<1死一塁でリリーフした小澤が投ゴロを二塁へ高投、しかし酒井が上手く掴んでベースを踏んだ>
5回裏:小澤の高投を酒井が落ち着いて処理

【6回表:大鵬薬品~0点(小澤)】
上釜:三ゴロ(弾くも間一髪)
増井:右飛
ph鷲野留実(←森田):三ゴロ

【6回裏:ペヤング~0点(小澤)】
 ※代打の鷲野が一塁、一塁の稲垣が遊撃
後ロ:四球(ストレート)
村中:三犠打
秋山:遊ゴロ(稲垣好プレー)
中村:四球
土谷:一ゴロ

【7回表:大鵬薬品~0点(小澤、小長井)】
佐藤二小飛内安
 ※酒井の時に離塁アウト(ちょっと厳しかった)
酒井:中飛
中山右翼線二塁打
 ※二塁代走に佐藤このみ
 ※投手交代、小澤→小長井美希
佐々木:敬遠四球
千原:左直

【7回裏:ペヤング~0点(小澤)】
大塚:右飛
岩本:三ゴロ
小澤:遊ゴロ
<リリーフした小澤が四球を出しながらも最後まで踏ん張りゲームセット!>
7回裏:ゲームセットの瞬間


試合終了

<大鵬、なんとか一部に踏みとどまり、山本監督を胴上げ。1年間本当にご苦労さまでした>
監督の胴上げ

 最後はほとんど声も出なくなった状態でエールの交換をした応援団長。その涙にふるえてかすれた大声にみんな感激したはず。
 1年間スタンドから声を枯らして応援し、一緒に戦い続けてくれた応援団の方々にも、感謝、感謝…。 
勝利後の応援団


posted by silvercats |20:57 | 日本リーグ1部公式戦観戦記 | コメント(2) | トラックバック(0)
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