銀猫の女子ソフトボール観戦記

【2015年飛躍した選手~ソフトボール日本リーグ1部】

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【銀猫のスキージャンプ情報】

 2014年は一気に飛躍した選手が多かったのだが(☆3つが5人)、2015年は前年からレギュラー陣が安泰なチームが多く、新しくJSLの舞台に躍り出てくれた選手がやや少なかったように思える。  そんな中でも、シーズン終盤で数少ないチャンスをものにしてレギュラーを掴んだり、長年の期待に対してようやく答えを出してくれたり、そして紆余曲折を経て1部の舞台に戻ってきて見事な活躍を見せてくれたりと、2015年を飛躍の1年にしてくれた選手たちが確かに存在した。そんな選手たちの1年をこのオフもゆっくり振り返ってみたい。


和田美樹☆☆☆(6年目:厚木商→デンソー(3年)→NECプラットフォームズ(NECアクセステクニカ、3年)) 2010→2011→2012→2013→2014→2015 試合:9→14→15→(2部)→(2部)→22 打席:2→10→2→(2部)→(2部)→78 安打:0→3→1→(2部)→(2部)→21 長打:0→0→0→(2部)→(2部)→5(2本塁打、3三塁打) 打点:0→3→0→(2部)→(2部)→9
 最初この稿を書こうとした時は、今年(2015年)はそれほど飛躍した選手がいなかったので掲載を止めようかと思っていたのだが、不覚なことにこの和田美樹がいたことにしばらくしてから気づいた。2015年の和田の飛躍を忘れているようではソフトボールファンは失格だ(笑)  利根川監督時代までは名門だった厚木商の出身。デンソーに入ったのは2010年で安永美穂たちと同年代。自分の友達のどぶちゃんやM井さんがデンソー時代からこの和田という選手が好きで、そういう見る目のあるファンには当初から素晴らしい選手に映ったようだが、いかんせん未熟な自分にはそこまでの記憶には残っていなかったのは残念ながら事実。もちろん和田美樹という、厚木の大先輩の山田恵里タイプの有望な若手がいることは知ってはいたが、その前年に入った江口未来子や、レオパから移籍してきた永吉理恵に目が行っていて和田のチェックがおろそかになっていたことは正直否定しない。ただ基本的にはリーグの出場は代走がメインで、3年目には新しく赴任した森澤監督からですらたった2打席しかチャンスがもらえずにクビを宣告されたのだから、僕がつい和田を見過ごしていてもそれほど責められないのではないかと、勝手な言い訳を用意はしてはいる(笑)。とにかく、有望な外野手が目白押しだったこの年代に和田がデンソーに入ったのがある意味不幸だったのかも知れない。  さてそんな見る人が見れば有望な若手が3年で自由契約になったのだが、そこから和田が自分自身で次の行き先を探した時にNECアクセステクニカに進路を決めたのは、今度は和田自身に見る目があったのだろう。当時のNECは和田が入る前々年に全日本総合への出場も10年振りに決め2部リーグでも4位以内に入り出したように、これから一番に伸びるチームであり、そして当時のチーム構成的には和田のような核になる選手が絶対に必要で、今後最も彼女を生かしてくれるチームはNECしかなかったように思える。それほど当時の和田とNECのチーム事情は親和していた。和田にとっても千載一遇のチャンス到来であったし、NECにとっても、いやソフトボールファンにとっても、そして少々大げさながらも日本のソフトボール界にとっても、和田とNECの出会いは思いも寄らない幸運、僥倖であったように思われる。よく「ソフトボール界の底辺を広げるために」なんて言葉を耳にし、それがややもすれば子供たちにソフトボールを教えることで満足しているように思えるのが少々不満でもあった。裾野を広げるという意味では、将来ソフトボールを続ける場でもある2部リーグをもっと盛り上げること、下位のチームをもっと強くすることが何よりも大事ではないのか?1部の中でも「ごく一部」の強豪と、そこに選手を供給する一部の強豪校だけ優遇して満足してるような某○木氏一派なんかは何もわかっていないだろう。こうやって1部の最下位のチームや2部チームが盛り上がることが本当のソフトボール界の底上げなんだぞ!わからんのか??って、いやはや熱くなりすぎた(笑)。しかし、話を戻すが、戦力外による選手の移籍がこれほど成功した例もなかなかない。  噂によれば当時和田を獲得した名将の誉れ高いNECの浦野監督が「デンソーはよくまあこんな良い選手を手放してくれたなぁ…」と、感謝というよりむしろ呆れるような言葉をつぶやいたとかいないとか…。つまりはその言葉が全てを物語っているだろう。  さてこんなに文字数を費やしながらも、まだNEC移籍後の和田の活躍には一語も触れていないのはいかんいかん(笑)  ただ和田が入ってからのNECのチームとしての飛躍と、彼女にとって2度目の1部の舞台での満を持しての大活躍は、千言万語を費やすよりも彼女の記録を見てもらった方が早いかも知れない。いや、もしかしたら彼女の良さは無機質な数値で表した記録だけではその半分も伝わらないのではないか。彼女のプレーはやはりこの目で直に見なければその本質は伝え切れないだろう。  それはセンターの広い守備範囲を駆使していくつもの相手のホームランを塀際で奪い取ったり、その代わり逆にいくつものホームランを塀際で奪い取られたりしたプレーを見てもわかる。記録上はただの外野フライでも、和田が関わったプレーには一つ一つ個性があった。走塁にしてもそう。凡打した打席にしてもそう。もちろん時にはマスクすらかぶった守備に関してもそう。打席では相手に敬遠されることでチームメイトの逆転打を生み出したこともあった。とにかく数値には表せない圧倒的な存在感がありながら、自分を主張しない控えめな性格がファンにはより大きく和田の存在を印象づけさせてくれたようにも思える。  残念ながらそんな和田の1部でのプレーもチームが最下位に沈んだことでいったん終了か、と、思った矢先に、ソフトボールファン的には幸か不幸かは微妙だが、ペヤングの廃部により2016年にNECが1部に残留することで再び彼女を1部で見られるチャンスが巡ってきた。その巡ってきたチャンスを、1ソフトボールファンとして、和田選手本人と同じくらい楽しみに待ちたいと思う。

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