2010年01月25日
【2009年1部リーグ投手の記録を解析する~その2:投手のタイプ分析】
さて少し間が空いたが投手のデータ分析の続きを。 前回の解析で、やはり上野とアボットは群を抜いているというのが改めてわかった。 その続きとして昨年同様に主成分分析を用いて投手のタイプ分けををするのだが、この飛び抜けて凄い2投手が入ると突出したデータが邪魔をして他の選手の違いがほとんどわからなくなる。 それで今年はこの2投手を除いて他の投手を分析してみた。 (1)解析に用いたデータと解析方法 用いたデータも方法も昨年と同じで、投手の五つのデータを用いた主成分分析で、結果としてタイプ的に似た投手がグラフ上の近くに位置するように図示される。 個々のデータについては以下にまとめた。(2)5つのデータを用いた分析結果 主成分分析の結果は以下の通りである(ちなみにややこしい説明や結果は省略するが、この下の図でおよそデータの90%近くを説明できるまあまあの結果であった)。
分析結果から、横の軸は防御率の善し悪し、縦の軸は球数の多さに強く相関していることがわかった。 繰り返すとつまり、この図では、 「左に行くほど好投手」「下に行くほど球数の少ない投手」 ということがわかった。 ※なんかややこしいこと書いてますが、要は 「近くに位置している投手はタイプや実力的に似ている」 ということにつきます。 (3)もっとタイプの違いが出るよう、データを3つに減らした分析結果 上記の結果でもなんとなくわかるのだが、もっと分かり易くならないかと思い切って防御率と球数のデータを削ってみた。 つまり使用したデータは「奪三振率」「与四死球率」「被打率」である。
この図を少々詳しく見て、それぞれの特徴を考えてみたい。 <特徴1> 真ん中に位置するのは堤、松村、オークス、坂井といったそれぞれの所属チームのエースであり、2009年のリーグでは中堅から下位チームに位置したチームのエースである。三振の数や被打率、四死球から見てほぼ全体の平均的な投手と言えるのではないか。 <特徴2> 右上の赤丸のグループである。このグループからやや離れたところに位置するローチ、染谷も同じようなタイプであるが、やや奪三振が多いことで特徴づけられる。 もう一つの赤丸で囲んだグループと合わせ、これら二つの赤丸グループは平均的な投手からかなり離れて位置する特徴的な投手である。 まず一番右に位置するグループにはギブソン、ティンチャー、バークハートという外国人選手に加えて瀬川が入る。瀬川は昨年も外国人(大黒人て誰やねんw)選手のグループに入ったが、特に四球を出しても三振も奪うという特徴がある。 <特徴3> 一方、真ん中下に位置するグループに山根、藤原、宮本が集まっているのもおもしろい。この3人は特に三振や四死球での特徴はない平均的なタイプであるが、被打率が低いことから他のグループから区別できる。 そのさらに下に位置するのが露久保。同じように奪三振は平均的だが、ことに被打率が低いことから一人離れて位置している。2009年の露久保の好成績を表しているだろう。 <特徴4> 最後に左上のグループ。三振が少なく被打率も高いというやや残念な結果から特徴づけられるグループである。 ただ今年かなり打たれ点を取られた感のある武井、末次、清水に比べ、外山は比較的抑える場面もあったのではないだろうか。特に末次と並んで与四死球が少ないのは褒められる。 外山の一番の売りはとことんスピードを殺したチェンジアップである。そのチェンジアップを駆使して、時には強豪チームの打線を抑え込んだこともあったように記憶している。 清水や武井などにとっては、同じように三振を取れるスピードもなくヒットも打たれるが抑えることもできる外山のピッチングは何かのヒントになるのかも知れない。
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posted by silvercats |01:16 |
日本リーグの記録と解析 |
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特徴3の投手
コメント投稿者ID :
こんにちは。
データに基づいた分析で分かりやすいですね。
特徴3の奪三振が少ないのに被打率が少ない投手の
ピッチングに今年はより注目してみたいと思います。
今年もたくさん試合を見に行きたいですね。
posted by とんぷりん | 2010-01-29 01:55
【2009年1部リーグ投手の記録を解析する~その2:投手のタイプ分析】
コメント投稿者ID :
データを見ていると銀猫さん同様あの投手のことが気になってしまいます。私も我慢します。
コメントする時点で山根投手のトヨタ入り?の情報が入ってきたのでエピソードを紹介します。昨年の習志野での織機戦の前に球場へ向かう途中、隣のミニグランドでレオパレスの選手が練習していて、一人だけ脇の道路でアップしている投手を見ました。私はたまたまその道路を歩いていたのですが、運がいいのか、悪いのか目と目が合ってしまい、睨まれてしまいました。その瞬間、今日の織機戦の先発は山根投手と悟りましたが、あの目つきの怖さはやはり勝負師だと思いました。たまたま緊張状態にある時に出くわしたのであのルックスから想像も出来ない別の一面を見た気がしましたが、以前にも別の人物からも同じような視線を浴びたことがありました。プロ野球の投手で今年29年目、200勝以上している47歳になる大ベテラン投手です。当時は山根投手同様売り出し中の頃でした。打たせて取る投手といいながら100km/h前後のスピードが出るので大ベテラン投手のようになる可能性は十分にあると思います。
ソフトボールの日本代表が一番最初に北京行きを決めたのは知らなかったです。決めてから2年もあればアメリカの分析はかなり進みますよね。この頃から金メダルの布石はできていたんですね。
戸田中の中条選手と藤田選手、名鑑だと違うように写っていますが、よく見てみるとそう思えます。実際にアップで見たことがないので何ともいえないですが、本人同士を見比べると絶句しそうですね。
posted by どうなってるの? | 2010-01-30 19:24
【2009年1部リーグ投手の記録を解析する~その2:投手のタイプ分析】
コメント投稿者ID :
>とんぷりんさん
また2部に関していろいろ教えてください。
三振取れないのにヒット打たれない投手って、まさに「投球術」で抑えてる感じですよね。
こういう投手はバックネット裏から観戦したら本当におもしろそうです。
posted by 銀猫 | 2010-02-02 00:01
【2009年1部リーグ投手の記録を解析する~その2:投手のタイプ分析】
コメント投稿者ID :
山根投手、あんなあどけないアイドル的なルックスでありながら、やっぱり勝負の前には勝負の顔になるんですね。
若いながらも代表経験も豊富だし、しかも大けがの経験もあって挫折も知ってる。
意外と早く代表の柱に成長するかも知れないですね。今年の夏あたりに。
スピードは確かにありますが、なかなか三振が取れないのはやはりウィニングショットでしょうか。
今のソフトではなかなか取りにくいのかもしれないですが。
しかしもう少し球速をあげたり変化球を磨けば三振も増えて、しかも既に持ってる投球術と合わせればまだまだ成長する可能性に満ちあふれた投手になりますね。
赤いユニフォームが似合うのかだけが心配ですが(笑)
posted by 銀猫 | 2010-02-02 00:06
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分析結果から、横の軸は防御率の善し悪し、縦の軸は球数の多さに強く相関していることがわかった。
繰り返すとつまり、この図では、
この図を少々詳しく見て、それぞれの特徴を考えてみたい。

