2012年02月07日

【2012年2月~3月のキャンプ・オープン戦・練習試合の予定(随時更新)】

 今年の冬は例年にもまして寒い日が続きますが、ソフトボール選手、チームは来るべきシーズンに向けてまさに今、とことん自分を追い込むような厳しい練習に明け暮れています。
 各地でキャンプも始まりました。ソフトボールの春ももうすぐです。

(練習試合、オープン戦の日程や組み合わせは、わかり次第更新します)
【2011年の実績】

【2012年2月】
<キャンプ>
1月29日~2月12日:日立ソフトウェア・春季キャンプ(静岡県沼津市/愛鷹野球場)
2月 8日~2月13日:シオノギ製薬・第一次春季キャンプ(三重県熊野市)
2月10日~2月19日:太陽誘電・春季キャンプ(霧島市国分球場)
2月11日~2月19日:伊予銀行・春季キャンプ(鹿児島県日置市伊集院総合運動公園)
2月20日~3月 5日:豊田自動織機・春季キャンプ(霧島市国分球場(23日、27日、2日がオフ)
2月15日~2月25日:トヨタ自動車・春季キャンプ(台湾:埔里、台北)
2月15日~2月24日:デンソー・春季キャンプ(高知県春野総合運動公園)
2月13日~2月23日:Honda・春期強化合宿(場所不明)
2月23日~2月29日:シオノギ製薬・第二次春季キャンプ(宮崎県都城市高城町)

<練習試合>
2月○○日:伊予銀行v.s.△▼(鹿児島,場所、相手は不明)

【2012年3月】
<オープン戦>
3月 8日~11日(木~日):第14回熊野オープン(山崎運動公園、くまのスタジアム)
3月14日~16日(水~金):第 9回マドンナカップ (愛媛県松山市マドンナスタジアム)
3月15日~18日(月~木):第 6回熊野市長杯(大学)(山崎運動公園、くまのスタジアム)
3月20日~22日(火~木):第 2回岡山オープン(岡山県久米郡ほか)
 【岡山OP組み合わせ】
3月21日~22日(水、木):第11回東海オープン(大学)(安城市総合運動公園)

<練習試合>


【以上、2月8日現在把握分】

posted by silvercats |08:31 | 日本リーグ1部、2部観戦ガイド | コメント(0) | トラックバック(0)
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2012年02月05日

【投手に関するデータ解析~2010年、2011年の成績から】

 2011年、および2010年の投手データの解析をしてみたので報告します(※各年度、投球回数20回以上の投手について)。
(「2009年の投手データ解析」)

 使用したデータは前回(2年前)と同じく投手の能力を表す、奪三振、与四球、被打率というもので、奪三振と与四球については野球でも投手の能力評価に使われる「奪三振(K)/与四球(BB)」という比率の形で表した(これは「一つ四球を与える間にどれだけ三振を奪えるか」というもので、投手の根本的な能力を表すのに簡単だが非常に優れた数値と言われる)。
 もう一つの「被打率」は野手の守備力にかかる部分も大きいが、前回も示したようにソフトボールでは「K/BB比」との間に有意な相関が見られるので、この二つの数値で用いた散布図を作成して投手の能力を視覚的に表すことにした。

<図.2010年、2011年のデータを元に作成した「被打率(横軸)」と「K/BB比(縦軸)」の散布図。X,Y軸ともに分数なので対数置換して表示した>
投手解析(図)

 上に示した図では、横軸が左に行くにつれヒットを打たれにくく、縦軸が上に行くほど四球より奪三振が多い、ということで、この図では左上に行くほど投手の能力が優れていることを示している。

 2年間続けて突出したデータを示したのがトヨタ自動車のモニカ・アボット(トヨタ)。一昨年はK/BB比が30超えと驚異的な数字で、2011年はそれよりは数値が減少したが、被打率の低さで上野由岐子(ルネサス)を抜いて1位に返り咲き、名実ともに2年連続最高の投手の名にふさわしい数値だった。
 日本のエース上野は昨年よりやや数値が下がったが今年は初来日のキャット・オスターマン(織機)とほぼ同じ数値。成績的にはアボットが突出しているが、オスターマンと上野を加えた3人はやはり世界3大投手であることを数値も表している。

 その他の突出した成績の投手としては、2010年のケイティ・バークハート(織機)、染谷美佳(デンソー)、2011年の山根佐由里(トヨタ)、それに投球回数は少ないがルネサスの山下絢黒川春華にも目が行く。山根、山下、黒川に関してはそれぞれチームに大エースがいて2番手以降の存在だが、こういうデータに特徴的な数値を示すというのは能力がある証拠だろう。山根などは2011年は被打率の低さで上野を上回り2位、黒川は被打率はやや高いがK/BB比では4位の高さだ。
 2010年に遅咲きにして最高のシーズンだった織機の宮本直美と、2011年に最高のシーズンを迎えた同じく織機の栗田美穂がほぼ同じ数値なのもまた面白い。
 ただ藤原麻起子は2010年、2011年と平均的な数値しか表してないにもかかわらず、2年とも日立ソフトウェアのみならず日本代表のエースとしても大活躍したのは周知の事実。中にはこういう数値ではとても表せない素晴らしい投手も存在する。

 さてここから先は少しトーンダウンして書きたいのだが、この図で右下に位置する投手、つまり成績の芳しくなかった投手である。
 靜甲の鈴木麻美は極端に悪い数値だが、あの後半デンソー戦での16失点の投球が数値に大きく響いてしまった。ただ時に上位相手にも好投する鈴木の能力はその程度のものではないので、来年1部復帰時には大いにリベンジしてもらおう。大鵬薬品の小澤芙美子と言えばリリーフで出てきて試合を引き締めたり、入れ替え戦での胴上げ投手にもなったように素質のある良い左腕なのだが、出てきてすぐ不用意に四球を出してしまうことが多いように2年連続して「K/BB比」がワーストの数値。もう一皮むければほんと良い投手になる素質は持っているのだが、今年はこの数値をどこまで改善させることができるか。

<2010年の被打率、奪三振/与四球比データ。上下位3人は色づけしてある。かっこ内は順位>
投手解析データ(2010年表)

<2011年の被打率、奪三振/与四球比データ。上下位3人は色づけしてある。かっこ内は順位>
投手解析データ(2011年表)


posted by silvercats |22:49 | 日本リーグの記録と解析 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2012年01月25日

【2011年飛躍した選手~ソフトボール日本リーグ1部】

☆☆☆栗田美穂(豊田自動織機)
栗田美穂(織機)
(2007→2008→2009→2010→2011)
試合数:1→0→0→8→14
投球回:0→0→0→18.7→62.0
対打者:0→0→0→71→253
投球数:0→0→0→299→945
奪三振:0→0→0→7→30
勝利数:0→0→0→1→9
 昨年「飛躍した選手」として☆を2つ付けた栗田美穂だが、今年はさらにその才能が一気に開花し、文句なく☆3つ、一昨年から見ると☆5つ分の大飛躍の1年となった。
 2011年シーズンの豊田自動織機における栗田の存在価値を今更改めて詳しく説明する必要もないだろう。
 とにかくアメリカ代表エースのオスターマンが加入し優勝候補の筆頭と目された織機から、後半オスターマンが怪我で離脱することが決まった瞬間、優勝どころか連続して出場し続けてきた決勝トーナメントに進むことすら危ないのではないかと誰しもが思ったに違いない。
 そんな大ピンチの織機を救い、そして織機の決勝トーナメント出場の歴史を繋いだ最大の功労者がこの栗田だったのだ。織機の決勝トーナメントの歴史はとりもなおさずソフトボールの神様であるミッシェル・スミスの歴史でもあった。それからバークハート、オスターマンと、いつもチームにはアメリカ代表クラスの投手が存在した。2011年後半はここ20年で初めて外国人エース不在のリーグ戦となったのだ。そのチームの大ピンチを、ベテラン宮本直美と力を合わせて救ってくれたのだ。
 今後いずれまた織機は優勝し、そして多くの感動を与えてくれるであろうが、栗田が頑張り宮本が支え、野手がみんなでもり立てた2011年のシーズンは、織機ファンにとっては一生語り継げる忘れることができないシーズンになった。

☆☆山下絢(ルネサスエレクトロニクス高崎)
山下絢(ルネサス)
(2007→2008→2009→2010→2011)
試合数:2→6→7→8→10
投球回:1.7→6.0→17.0→18.0→28.3
防御率:0.00→4.67→1.65→5.44→0.49
投球数:9→27→70→85→110
被打率:0.375→0.333→0.246→0.346→0.184
勝利数:0→0→1→1→3
 栗田と同じ5年目の投手である山下。デビューは早く1年目からチャンスは与えられてきたがなにぶんにも上野由岐子擁するルネサスの投手ゆえ、登板機会も常に黒川とのセットか、勝利確実な試合でのリリーフなどに限られてきた。
 そんな山下が存在感を大いに示したのが入団3年目、2009年の第9節下関大会。伊予銀行戦で先発した山下は相手投手の清水美聡と投げ合うも終盤に大量点をもらい好投。最終回に矢野輝美に一発を浴びて完封こそ成らなかったが、7回を一人で投げきり完投で初勝利を上げたのだ。
 ただシーズン終盤で成長の兆しが見えた山下だったが翌年同じくらいチャンスをもらいながら防御率5点台、被打率も3割5分弱と低迷し壁にぶつかってしまう。しかし不調を1年で脱した2011年は過去最高の30回近い投球回を与えられ、防御率も0点台、被打率も1割台とようやく潜在能力を開花させることが出来た。何より上野健在のルネサスにあって3勝を稼いだというのが大きい。今までは上野を休ませるために山下を投げさせても、結局は打たれて上野がリリーフせざるをえなかったが、2011年はしっかり投げきって責任投手になる試合が増えたのだ。
 もちろん勝利した相手が靜甲、シオノギ、シオノギと下位チーム相手だったが、徐々に信頼を勝ち得れば今後は上位陣にぶつけることもできるはずだ。
 豊田自動織機から日立マクセルに進み、マクセルではエースとして大活躍した姉の山下愛投手もファンに愛される投手だったが、この妹の絢も上野とはまた違った感じでルネサスファンから愛されている投手ではないだろうか。

☆☆馬渕朝子(トヨタ自動車)
馬渕朝子(トヨタ)
(2008→2009→2010→2011)
打席数:15→5→13→43
安打数:2→1→3→12
打撃率:0.143→0.200→0.250→0.308
打 点:1→0→1→2
試合数:15→5→12→19
二塁打:0→0→0→2
 ソフトボールファンなら誰しもが知っていることだが、馬渕朝子は、北京五輪での金メダリストであり長年日本代表と日立ソフトウェアの4番を打ち続けてきた馬渕智子の実妹である。決して馬渕夜子の妹ではない。
 その姉と否が応でも比較される境遇ではあるのだが、朝子を見ているとどうもそういうのをプレッシャーと感じることがこれっぽっちもないみたいで、自分は自分のソフトボール人生だ、という綺麗さっぱりと割り切ったどこか清々しさのようなモノも感じられる。もちろん本心ではどう感じているかは分からないが、少なくとも顔だけは何も考えてないような顔をしている(どんな顔だw)。
 ただそうは言っても見ている方はつい比較してしまうわけで、どうしても評価は自然と厳しくなる。ゆえに失礼を承知で言わせてもらうと、正直1、2年目は「トヨタでやっていくのはしんどいかなあ」と思っていた。それはもちろん実力もあるがチーム内で競い合うライバルの層が厚過ぎるからというのが大きな理由だ。
 そんな朝子も即戦力の大卒選手である以上1年目はチャンスを与えられ15打席に立ったが結果はパッとせず、2年目、3年目もパットせずこのまま終わってしまうのかと危惧した4年目の2011年、持っている何かを発揮させてついにチームに足跡を残せるくらいに開花したのだ。
 その裏では、ワトリーがやらかして、藤崎がやらかして、渥美がほぼ何もやらかさなくて、みたいな流れがあったが、そんな中で回ってきたチャンスにしっかりと結果を出し、朝子もなかなか使える、というものを見せてくれた。
 朝子の良さはそういう「何か」を持っているところではないだろうか。こういう選手というのは他のチームのファンから見てもついつい応援したくなる。
 若手が増えるトヨタにあってはそろそろベテランの域に到達するし現役でやれる期間も迫ってきているだろう。だからこそこういう選手のいぶし銀的な活躍の重みが増してくる。3連覇を狙う今年のチームにとって果たしてどんな活躍が出来るか。意外と大きな鍵を握るんではないかと密かに期待している。

☆☆倉成真子(デンソー)
倉成真子(デンソー)
(2008→2009→2010→2011)
試合数:2→3→12→19
打席数:1→2→11→31
守備機:0→1→2→45
安打数:0→0→3→3
 個人的には、もっとも「飛躍」という名にふさわしいと思うのがこの選手だ。その理由は、この前ニトリに行ったら買い物用のカートに乗って押してもらって移動するという小学生みたいな行動をしているのを見たから、では勿論ない。まあある意味それも「飛躍」だが(笑)
 それほど期待されている雰囲気が当初はなく、チャンスもあまり与えられていなかったが、わずかなチャンスに結果を残して、実力でポジションを奪い取ったからなのである。
 1年目2年目はほとんど試合に出られなかった。タミー・Wの加入で衣笠久美が外野に回った2010年は主に代打出場の12試合で11打席。タミーが抜け衣笠がそのまま外野に残った2011年は、今泉早智がセカンドに加入したことから、期待の野木ちゃんと空いたサードを争うことになった。
 最初は野木がそのまま1シーズンサードで行くのかと思っていたが、倉成の持ち前の堅実な守備としぶとい打撃がじわじわとチームへの貢献度を増していき、気づいてみれば終盤は野木ちゃんを再びセカンドに追いやってサードのレギュラーをしっかり手に入れていたのだ。
 ある意味今年のリーグでもっとも飛躍した選手であった倉成ゆえ、本当は☆を3つあげたかったのだが、どうしても今回は2つしか付けられなかった。理由はもちろんもう少し打つ方での活躍をしてほしかったから。
 そんな倉成の本当の飛躍になるかも知れない2012年。新人で有望な内野手も入り、松木瑛里も成長し、野木ちゃんも巻き返してくるので競争は昨年以上に激しくなるだろうが、開幕からしっかりとレギュラーを確保して打つ方でも大活躍して欲しいと願っている。もちろん野木ちゃんも頑張って、ともに成長して欲しい。

☆金尾和美(Honda)
金尾和美(Honda)
(2007→2008→2009→2010→2011)
試合数:6→9→15→12→14
投球回:19→41→54.7→48.3→52.7
対打者:92→199→260→222→214
奪三振:6→15→19→9→17
防御率:5.07→4.44→2.82→3.04→2.13
勝利数:0→0→0→4→7
被打率:0.341→0.353→0.320→0.333→0.271
 この金尾和美も栗田と同じく、昨年も飛躍した選手として☆を一つつけた。しかし今年の、ことに後半戦での安定感を見ると、やはり数字に表れる以上に、金尾の存在価値というのが2011年は飛躍的に向上した1年だったのではないだろうか。
 とにかく忘れられないのが第10節豊岡大会での織機戦。リードのまま迎えた最終回、若手投手が打たれ逆転のピンチを迎えたあとにリリーフすると後続の打者3人をしっかりと抑え込んで強豪織機に勝利したのだ。あの試合、あの場面での金尾は、ほんとうに頼もしかった。

☆萩藤寛子(靜甲)
萩藤寛子(靜甲)
(2004→2005→2006→2007→2008→2009→2010→2011)
試合数:6→*→(2部)→(2部)→(2部)→(2部)→(2部)→22
打席数:8→*→(2部)→(2部)→(2部)→(2部)→(2部)→70
安打数:0→*→(2部)→(2部)→(2部)→(2部)→(2部)→12
打 点:0→*→(2部)→(2部)→(2部)→(2部)→(2部)→6
本塁打:0→*→(2部)→(2部)→(2部)→(2部)→(2部)→3
 最後は若干主旨とは異なるがやっぱりこの選手も人生において十分飛躍したんじゃないだろうかと思うのが靜甲の萩藤寛子である。
 名門須磨ノ浦女子からデンソーに入り、1年目から6試合8打席のチャンスを与えられていたということはそれだけ期待も大きかった表れだろう。ただ残念ながらデンソーでの挑戦は1年で終わり、翌年は1年間のブランク。それでももう一度奮起し甲賀医専に進んで2年間結果を残し、2部の強豪靜甲へ。前年度1部から2部に降格した2008年に入ったことからその後はさらに3年間2部生活が続いたが、その3年目にキャプテンとしてチームを引っ張り2部での優勝を果たし、2011年再び1部の舞台に立ったのだ。
 夢を諦めかけた2004年から足かけ7年。今度はキャプテンとしてチームを率いて堂々と1部に復帰し、ホームランも3本とチームの主軸として十分結果を残したのだ。
 残念ながら2012年は再び2部に降格となるが、また鍛え直してチームを1部に引き上げて欲しい。


【2008年飛躍した選手】
☆☆☆永吉理恵(レオパレス21)
☆☆溝江香澄(日立ソフトウェア)
☆☆濱本静代(日立ソフトウェア)
酒井かおり(豊田自動織機)
今泉早智(戸田中央総合病院)

【2009年飛躍した選手】
☆☆☆林佑季(日立ソフトウェア)
☆☆☆鈴木美加(トヨタ自動車)
☆☆田中梢子(レオパレス21)
☆☆大橋美奈(Honda)
野木あや(デンソー)
東美紀(戸田中央総合病院)

【2010年飛躍した選手(野手編)】
【2010年飛躍した選手(投手編)】
☆☆☆中山亜希子(大鵬薬品)
☆☆☆紺野智美(シオノギ製薬)
☆☆栗田美穂(豊田自動織機)
☆☆渡辺瞳(戸田中央総合病院)
佐藤みなみ(太陽誘電)
鮫島憂子(日立ソフトウェア)
菅野愛(豊田自動織機)
岡本由香(太陽誘電)
金尾和美(Honda)

※所属は当時


2012年飛躍した選手、また誰か大事な選手を忘れているような気がしないでもない…


posted by silvercats |21:17 | 女子ソフトボール関連コラム | コメント(2) | トラックバック(0)
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2012年01月18日

【2011年日本リーグゴールデングラブ賞】

 【一部訂正有り】
 大事な選手を忘れているような気がして1日過ごして気がついた。靜甲の植松を忘れていた。というわけで、最初に上げていたトヨタの小野に代えて植松を外野手のひとりに推したい。小野はかつて選んだこともあるし、声も高すぎるしね(それは関係ないだろw)。
 「選んだ」と偉そうなこと言っても観戦した試合も限られるしもとより素人目線を超えるものではない。
 とにかくこれは「個人的に見た範囲の中で魅了された守備、印象に残った選手」をあげただけでそれ以上でも以下でもないのでご了承願いたい。


【投手:栗田美穂(豊田自動織機)】
 投手に関しては全く迷う必要がなかった。とにかく栗田美穂(豊田自動織機)は巧すぎる。リーグでも屈指の遊撃手がピッチャーズサークルで投げて守ってるような、それくらいの抜群のフィールディングを誇っている。
 今年のプロ野球、セ・リーグではリリーフの浅尾拓也(中日)がゴールデングラブ賞を獲得したが、スタイルもルックスもよくて守備も抜群に巧い栗田はこの浅尾と非常に共通点が多い。まさに「女子ソフトボール界の浅尾拓也」といった感じじゃないだろうか。
 その浅尾が本人曰く昨季一番のプレーが横浜戦でバントを素早く処理して二封したプレーだそうだが、栗田の最高のプレーも同じく、決勝トーナメントの日立ソフトウェア戦の2回、杉山のピッチャーゴロを素早く処理して二塁送球し(併殺にし)たプレーじゃないだろうか。
 ただ個人的に強く印象に残っているのは第8節刈谷大会の日立マクセル戦だ。3回まで9つのアウトのうち4つをピッチャーゴロに仕留めるという、とにかくセンター方向への打球は全てグラブで奪い取ってしまうようなキレまくったフィールディングだった。ただ残念ながらフィールディングがキレ過ぎたのが災いし、手を出さなければショートゴロの打球にまで手を出し弾いてしまい、今シーズン唯一の失策を犯したのもその試合だったが、あれも栗田でこそEランプが付くようなプレーで、ある意味勲章だろう。
 とにかく昨年までは守備も巧すぎる上野由岐子をなんとか選ばない方向で無理矢理他の投手を選んできた感があった3年間だったが、今年は公平な目で比較しても栗田が一番。ようやく上野に匹敵し、そして超える守備力の投手が出てきた。
<守備は抜群に巧い栗田美穂。ソフトボール界の「浅尾拓也」>
1:栗田美穂

【捕手:渡邉華月(トヨタ自動車)】
 渡邉華月はあのプレーがとても印象に残っている。
 第2節豊田大会の大鵬薬品戦。結果的には2-0で勝利したが、上位食いの得意な大鵬薬品に先制されていたらどうなるかわからない試合だった。その試合、梅津と山根の好投で0-0で迎えた4回、先制点のチャンスを迎えたのが大鵬薬品で、2死一二塁から千原のヒットで二走の浜田が本塁に突入、タイミング的には微妙でセーフかと思われたが判定はアウト。後でよく見ると確かにアウトで、渡邉のタッチが素晴らしかったのだ(写真)。
 浜田もうまく回り込みベースに手を伸ばす。こういうプレーの場合、捕手は無意識に手を伸ばし走者の体にタッチに行ってしまう。するとそのタッチをかいくぐりベースに手を伸ばしてセーフになってしまうのだが、このプレーでは渡邉は走者にタッチに行かず、ベースの縁をなぞるようにミットを動かし、ベースタッチにきた浜田の手をしっかりガードしたのだ。当たり前のことだが、走者というのはベースに触れないと点にならないわけで、すると捕手はたとえ走者をアウトにしなくとも、しっかりとベースをガードして守れば少なくとも点を与えることはないのである。その原理通り、渡邉は走者にタッチに行かず、走者が手を伸ばしてくるベースの縁をしっかりガードしながらミットを動かした。結果的にそのミットに走者の手が伸びてきてアウトになったのである。
 もちろん一流の捕手なら当たり前のプレーかも知れないが、ああいう場面でそういうプレーをサラッとできるという、やはり渡邉は一流の捕手なのだ。
<ベースの縁にそってグラブを動かし走者をアウトにする渡邉。優勝決定逆転サヨナラツーランだけではなく、堅実な守備でもチームを支えた>
2:渡邉華月


【一塁手:藤崎由起子(トヨタ自動車)】
  一塁手では個人的には3人の候補の中で誰にするか非常に迷った。その3人というのが、グラブ捌きではリーグ1の日立ソフトウェアの濱本静代、ファーストにするのがもったいないくらいのルネサス高崎の大久保美紗、そして捕手も含め多くのポジションを守れるトヨタ自動車の藤崎由起子である。
 強い打球を軽く処理する濱本の華麗なグラブ捌きも捨てがたかったのだが、今年は藤崎が良いところで守備でも貢献したのではないだろうか。特にバント処理での二塁送球や、ファースト後方ファールゾーンでの守備範囲の広さは藤崎の巧さが突出していたように思う。バッティングも含め、あの小さな体のどこにあれだけの力を秘めているんだろうか。とにかく藤崎にはトヨタに限らず、日本リーグの全てのチームから声がかからなくなるまで、とことんまでユニフォームを着続けていて欲しい。
<打つ方だけではなく、どこでも守れる起用で柔軟な守備こそ藤崎由起子の真骨頂>
3:藤崎由起子

【二塁手:酒井かおり(大鵬薬品)】
 ここも大いに迷った。潜在的な守備力としてはこの酒井かおりとHondaの中村瞳が個人的には双璧なのだが、ここに努力で成長してきた織機の吉良真利菜や天才セカンドのルネサス高崎の市口侑果が参戦してきた。ただやはり見ていて唸らされるような巧さがあるのはやっぱり酒井だった。とにかく守備範囲が広く、打球処理の柔らかさは内野手としては松岡恵美や西山麗に匹敵するものがあるのではないだろうか。補殺数57という一番多い数字も、その守備範囲の広さを物語っている。名手というに相応しい選手だ。その酒井の背番号9とお下がりのグラブ、織機のセカンドに車種まで受け継いだ吉良がいずれはその後継者になってくれるのを個人的には大いに期待している。
 さてセカンドに関してはやっぱりどうしてももう一人この選手に言及せざるをえないだろう。それが靜甲の尾方栄里である。
 2部時代の靜甲の試合を見に行くと、尾方の守備に毎試合点数をつけるのが個人的に楽しみの一つだった。まあだいたい20点とか30点で、ある試合の後とかは守備で鈴木麻美の足を引っ張った彼女に対してつい「今日の守備は20点だ!」とか業を煮やして直接言ってしまったこともあったかもしれない(「0点」だったか、笑)。そんな尾方が、である。2011年、1部リーグで1年間セカンドを守りきり「失策0」だったのだ! もちろ守備範囲の広さもあるし、失策数だけが守備の巧拙を評価する基準ではないが、しかしながらゼロで乗り切ったのは敢然たる事実である。後輩投手にとって、1年間失策無しで乗り切ったセカンド尾方は、本当に頼もしい先輩だったのじゃないだろうか。2011年の尾方のセカンド守備には、両手を挙げて「100点」をあげたい。
<ここ数年は日本一のセカンドであり続けている酒井かおり>
4:酒井かおり
<不器用だが真面目にひたむきに努力し、1年間無失策で乗り切った尾方栄里>
4-1:尾方栄里

【三塁手:山本晴香(太陽誘電)】
 ここも大いに悩んだ。正直3週間ほど悩んで、そして結局答えが出なかった。
 派手なプレーで毎度楽しませてくれるルネサスの山本優がなんと6失策。左右の反応が抜群で肩もいい日立ソフトウェアの林佑季が4失策。かつてGGで選んだことのある織機の古田真輝、復帰した靜甲の白井奈保美、トヨタの坂元令奈も2,2,3失策と、失策ゼロで乗り切ってくれなかった。このジャパンの常連でもある名選手達の体たらく(と、あえて言おう)が、GG賞を誰にするか悩みに悩んだ原因なのだ。
 そんな中で最多66の守備機会、48の補殺で1失策だった誘電の山本晴香を今後の期待も込めて今年の三塁手GGにあげたいと思う。大鵬薬品の佐藤光紗もほぼ同じ数字で悩んだのだが、より印象に薄いのが山本だった。この印象の薄さは翻って、無難で安定した守備をした結果ではないだろうか。
<派手さはないが堅実な守備を誇る山本晴香>
5:山本晴香

【遊撃手:蔭山遥香(ルネサスエレクトロニクス高崎)】
 廃部したレオパレス21におけるカリスマ遊撃手・佐藤理恵の正当な後継者であるのが一昨年ルネサス高崎に移籍した蔭山遥香である。この蔭山は山根佐由里と並びわが三重県出身の希望の星でもあり、ノンスタイルの石田でもなければ、たんぽぽの川村エミコでもないのである。
 その大先輩・佐藤理恵ゆずりの腰高でチャラいプレーを身上としている蔭山であるが、同時にそのサトリエゆずりの天性のグラブさばきの巧さとスピード感あふれる広い守備範囲も受け継いでいるのだ。
 このショートのポジションに関してはもう一人選びたかったのが日立マクセルの小野奈津子だ。というかむしろギリギリまで小野の方を選びたかった。とにかくどこを守らせても超一流の守備を誇る小野だが、ショートを守ってあれだけ好プレーを連発してくれると本来は選ばざるを得ないのだ。ただそれでも最終的に蔭山にしたのは、1年間ショートを守って76の守備機会で失策がゼロだったという事実。とにかく1年間ショートを守って失策0はそれだけでも賞賛に値するだろう。もちろん見ていない試合について、たとえば8節の群馬大会などではどう考えてもエラーなのをヒットにしてもらったりというラッキーもあったようだが(サイタマンさんの報告によれば)、まあそれも目をつぶろう。とにかくようやく本当の実力を発揮してくれた蔭山に、今後の飛躍を大いに期待したい(飛躍する場はあるのか!?)。
 さて蛇足になるがやっぱりここももう一人付け加えておきたい。もちろんそれはデンソーの松本尚子である。一昨年松本が出来てた時点で、彼女が引退するまではGGはずっと松本で安泰だろうと思いきや、2011年は早速4失策と低迷してくれた。今年(2012年)はとにかく好プレーを連発しながらも1シーズン失策0でのりきるのが最低条件という、そういう高いハードルを彼女には課したい。
<左打者の深いショートゴロをアウトにする蔭山の守備>
6:蔭山遥香
<小野の想像力溢れるプレーも十分GGに値するもの>
6-1:小野奈津子


【外野手:阿部環(日立マクセル)】
【外野手:植松尚子(靜甲)】
【外野手:三宅美咲(シオノギ製薬)】
 さて外野手に関しては今年も山田恵里狩野亜由美増山由梨は最初から除外した(巧すぎるので)。河野美里も同じ理由で除外した。
 残りで選ぶとして、これは個人的な好き嫌いも大きいかと思うが、あまり迷わずに選ぶことが出来るのがこの3人だ。
 マクセルの名センター阿部環と、トヨタの名レフト小野真希は、まあ文句ないだろう。昨年、一昨年のこの稿で詳しく述べているのでそれを参照されたい。特に阿部環のアグレッシブな中堅守備は世界のトップレベルと言っても過言ではないし、野球で言えばロッテの岡田に匹敵するものがあるだろう。
 そして、3人目であるが、サプライズ的ではあるが自信をもって推薦したいのがシオノギの新人三宅美咲。
 倉敷中央高から甲賀医専を経るまで、ファーストしか守ったことがない三宅をいきなり外野にコンバートしレギュラーとして1年間使った北村監督の信念もさることながら、やはりそれに耐えうるだけのセンスを持ち合わせていたという裏返しでもあるのではないだろうか。
 甲賀医専時代から知るファンの一人としては、果たして外野守れるのかな、と大いに危惧した開幕当初だったが、8節、9節での守備での守備を見るにそれが完全に杞憂だったことを思い知らされた。ただ2011年のあの元気いっぱいの守備力も、多分に「リーグ1年目、外野手1年目」というがむしゃらさがもたらした結果もあるのかも知れない。2年目以降、リーグに慣れてきた時も、この1年目のひたむきさをどうにか失わないで欲しいものだ。個人的には三宅には、引退したシオノギの大先輩である高木由美子的なセンターになってほしいと期待していたが、どうやらその期待を上回る成長すら見せてくれそうな気がする。
 さて最初にも書いたが1日経ってつい忘れていた選手が靜甲の植松尚子。あんなガッツある守備を見せ続けてくれるセンターもそうそういない。

<センターは当分この選手か。とにかく僕は個人的にこの阿部環の守備が大好きだ>
8:阿部環
<開幕戦で見せたホームランキャッチとバックホームは衝撃だった。とにかく空回りするくらい常に全面に押しだす気合いが植松の魅力的なところ>
7:植松尚子
<1年目にしてあれだけ守れれば十分だろう。三宅の守備には良い意味で驚かされることが多い一年だった>
9:三宅美咲



<器用すぎてライトやセカンドも守らされているが、やっぱりレフトを守らせると右に出るモノはいない小野真希。最初はこの小野をあげていたが、前にも選んだし巧いのはわかりきっていてるので今回は交代させてもらった>
7:小野真希



【参考~守備率10割選手】
<捕手>
渡邉 華月(202)
峰  幸代(131)
竹林 綾香(67)
ローラン・ラッピン(62)
島崎  望(57)
鮫島 憂子(30)

<一塁手>
濱本 静代(188)
佐藤みなみ(129)
大村英利佳(121)
藤崎由起子(80)
新崎 涼子(53)
メーガン・ランゲンフェルド(34)

<二塁手>
尾方 栄里(97)
市口 侑果(31)

<三塁手>
なし

<遊撃手>
蔭山 遥香(76)

<外野手>
河野 美里(38)
阿部  環(36)
陽山 亜美(35)
平林真由子(34)

※かっこ内は守備機会


 新年のご挨拶が遅れましたが、
 あけましておめでとうございました。
 少々さぼっている間に、ブログの書き方も忘れてしまいすっかり間が空いてしまいました。
 今年もよろしくお願いします。


posted by silvercats |00:03 | 女子ソフトボール関連コラム | コメント(2) | トラックバック(0)
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2011年12月28日

【2011年日本リーグデータ~新人選手打撃成績】

 2011年は延べ31人の新人野手が入り(捕手および打席に立った誘電の投手尾崎を含む)、その全員が試合に出場し28人が打席に立った。
 近年稀に見る新人打者の当たり年で、特に山田恵里の再来となること必定のトヨタ自動車の長崎望未の記念すべきデビューの年として記憶されるだろう。
 長崎以外にも逸材が多く、特にルネサス高崎に入った市口侑果森さやか宇野有加里の3選手は将来にわたってのルネサスの常勝を約束させるような素晴らしい選手である。
 これらの選手に比べるのは酷だが、開幕から内野の要であるショートを任され1年間守りきった織機の高坂香月、誘電の山城みな、シオノギの山根すずか(後半はセカンドに回ったが)の高卒3選手もとても新人とは思えないような玄人好みのする素晴らしい選手だ。高校時代から名の売れていたルネサスの小松美樹もいずれ成長してチームの主力になるだろう。
 大学から入った選手たちには獲得したチームは即戦力としてのより高いレベルを要求するわけであるが、環太平洋大から入った三崎奈緒(大鵬)、千原香奈(大鵬)、田邊奈那(ソフトウェア)の3選手は期待に違わぬ活躍で、2012年にリーグに進む大学の後輩達の活躍にも、いやが上にも注目が行ってしまう。
 その他にも大鵬薬品の大村英利佳、Hondaの小川絵里加、ソフトウェアの森田涼、マクセルの篠田美穂などの大卒選手も1年目からチームには多大な貢献を果たした。
 唯一の専門学校出身選手であるシオノギの三宅美咲も2部で活躍した経験を生かし1年目から大活躍。しかも初めての外野守備とは思えない好守連発で走攻守全てにわたってチームの柱となった。
 その他の大卒選手、高卒選手についても全員が自分の持ち味を出した1年目であり、とにかくこの2011年というのは次世代のソフトボール界を背負って立つ人材を非常に多く輩出した1年だった。


【打席数】
*73(22) 千原香奈(京都明徳→環太平洋大→大鵬薬品)
*73(22) 三宅美咲(倉敷中央→甲賀医専→シオノギ製薬)
*72(20) 長﨑望未(京都西山→トヨタ自動車)
*58(20) 髙坂香月(多治見西→豊田自動織機)
*53(22) 田邊奈那(九州女子→環太平洋大→日立ソフトウェア)
50(19) 山根すずか(木更津総合→シオノギ製薬)
49(17) 市口侑果(木更津総合→ルネサス高崎)
49(18) 小川絵里加(埼玉栄→東北福祉大→Honda)
47(18) 山城みな(須磨ノ浦女子→太陽誘電)
--以上が規定打席数(46)到達--
40(20) 三崎奈緒(岡山東商→環太平洋大→大鵬薬品)
39(21) 森さやか(星野→東女体大→ルネサス高崎)
33(15) 大村英利佳(須磨ノ浦女子→大阪国際大→大鵬薬品)
23(12) 篠田美穂(淑徳→淑徳大→日立マクセル)
21(18) 小松美樹(須磨ノ浦女子→ルネサス高崎)
20(17) 松下美稀(九州文化学園→佐川急便)
20(10) 森田涼(須磨ノ浦女子→園田学園女子大→日立ソフトウェア)
18(13) 宇野有加里(木更津総合→ルネサス高崎)
10( 8) 松木瑛里(八代東→デンソー)
 7( 3) 森田歩(済美→佐川急便)
 5( 5) 濱名真未(常葉学園菊川→日立ソフトウェア)
 5( 3) 野添由加(神村学園→佐川急便)
 5( 2) 得真梨奈(園田学園→大阪大谷大→日立マクセル)
 4(12) 村中美紀(中村女子→佐川急便)
 3( 5) 鈴木鮎美(日出→トヨタ自動車)
 2( 2) 粟倉陽香(常葉学園菊川→日立ソフトウェア)
 1(13) 佐藤このみ(塩釜女子→富士大→大鵬薬品)
 1( 4) 尾﨑望良(辻→園田学園女子大→太陽誘電)
 1( 3) 松村優穂(筑陽学園→シオノギ製薬)
 0(13) 長平雅(京都西山→シオノギ製薬)
 0(11) 上田千裕(筑陽学園→佐川急便)
 0( 1) 東遙菜(津幡→日立マクセル)
(*は全試合出場選手、高坂と長崎はジャパン遠征の2試合分を除く)
 ※昨年も多くの新人野手が活躍したが今年はさらにそれを上回った。
 ※31人の新人野手がデビューし、全試合出場が5人、規定打席到達が9人と近年稀に見る野手新人選手の当たり年だった。
 ※打席に立てなかった選手が3人いるが代走で出場しており、ひとまず31選手全員が1部の試合を経験した。

【打率】
(20打席以上の選手、カッコ内は打席数)
0.415(49) 市口侑果(ル)
0.353(72) 長﨑望未(ト)
0.273(23) 篠田美穂(マ)
0.262(49) 小川絵里加(H)
0.250(53) 田邊奈那(ソ)
0.246(73) 千原香奈(鵬)
0.224(73) 三宅美咲(シ)
0.222(50) 山根すずか(シ)
0.216(58) 髙坂香月(織)
0.214(33) 大村英利佳(鵬)
0.211(21) 小松美樹(ル)
0.206(39) 森さやか(ル)
0.186(47) 山城みな(誘)
0.158(20) 森田涼(ソ)
0.154(40) 三崎奈緒(鵬)
 ※規定打席ギリギリとはいえ、市口の4割1分5厘は素晴らしい。逆に長崎の3割5分3厘は普通に考えたらとても高いのだが、本人も言っていたように実力からすると物足りない。1年目から5割超えを期待した人も多かっただろう。
 ※2割を超えた10人については1年目としては十分な数字だろう。それぞれの選手が1年目からすでにチームになくてはならない存在だった。この中では新人打率3位でマクセルの4番も打った篠田の来年の飛躍が個人的には特に楽しみだ。
 ※1割台に終わった3人だが、1年間ショートを守りきった山城、捕手としてチームを支えた三崎はその分守りで貢献。森田は決勝トーナメントで4安打と大活躍した。

【安打】
<ベスト5>
24 長﨑望未(ト)
17 市口侑果(ル)
17 千原香奈(鵬)
13 三宅美咲(シ)
11 小川絵里加(H)
11 田邊奈那(ソ)
11 髙坂香月(織)
 ※長崎が24本とダントツの数字。全選手の中でも7位タイである。

【二塁打+三塁打】
<ベスト5>
3 田邊奈那(ソ)
2 長﨑望未(ト)
2 小川絵里加(H)
2 三崎奈緒(鵬)
(1本が9人)
 ※長崎を抑えて1位になったのがソフトウェアの田邊で、2位に並んだのが小川と三崎と、大卒選手が意地を見せた。

【本塁打】
<打った選手すべて>
5 長﨑望未(ト)
4 森さやか(ル)
2 市口侑果(ル)
2 千原香奈(鵬)
2 大村英利佳(鵬)
1 松木瑛里(デ)
1 宇野有加里(ル)
1 小川絵里加(H)
1 田邊奈那(ソ)
1 山根すずか(シ)
1 濱名真未(ソ)
 ※昨年は打った選手が大鵬の鷲野と織機の小柳の二人だけ(ともに多治見西出身)で計3本。それが今年は延べ11人で計21本と大幅増。ちなみに全体の合計が116本だから新人選手の本数は全体の18%に当たる。

【打点】
<ベスト5>
22 長﨑望未(ト)
15 市口侑果(ル)
10 森さやか(ル)
 7 三宅美咲(シ)
 5 小川絵里加(H)
 5 大村英利佳(鵬)
 ※長崎は22でリーグの打点王を獲得。ルネサスの市口の15も打席数を考えるとそれに匹敵するものだ。

【四死球】
<ベスト5>
7 三宅美咲(シ)
5 小川絵里加(H)
4 髙坂香月(織)
3 長﨑望未(ト)
3 宇野有加里(ル)
3 田邊奈那(ソ)
3 森さやか(ル)
 ※三宅は死球が3と多かった。

【三振】
<ワースト5>
15 三崎奈緒(鵬)
13 千原香奈(鵬)
13 髙坂香月(織)
11 大村英利佳(鵬)
10 小川絵里加(H)
10 田邊奈那(ソ)
 ※三崎は三振は多かったが二塁打も2本とバッティングセンスの高い捕手。来期は三振数を半減させたい。

【出塁率】
<ベスト5(20打席以上の選手、但し犠飛は考慮しない)>
0.442 市口侑果(ル)
0.389 宇野有加里(ル)
0.380 長﨑望未(ト)
0.340 小川絵里加(H)
0.308 三宅美咲(シ)
 ※出塁率も市口がトップで4割4分という凄い数字。打席数が少ないが宇野が天才打者長崎を抑えて2位。
 ※小川も高い数字で、三宅も3割を超えた。6位だが篠田も3割超え。

【犠打】
<ベスト5>
8 三宅美咲(シ)
6 市口侑果(ル)
6 田邊奈那(鵬)
4 山根すずか(シ)
3 千原香奈(鵬)
3 髙坂香月(織)
3 大村英利佳(鵬)
 ※新人にしてセンターを守り1番~3番の打順を打ち、後半戦では決勝打も何本も放った三宅が1位で8個。しかもバントの失敗もあまりなかったように思う。

【守備データ】
<守備機会上位10人(補殺-刺殺-失策)>
121(15-106-0) 大村英利佳(鵬)
 70(35- 33-2) 山根すずか(シ)
 70(39- 27-4) 山城みな(誘)
 68(14- 53-1) 三崎奈緒(鵬)
 58(33- 21-4) 髙坂香月(織)
 41( 3- 37-1) 三宅美咲(シ)
 40( 3- 36-1) 田邊奈那(ソ)
 33(23-  8-2) 小川絵里加(H)
 31(10- 21-0) 市口侑果(ル)
 22( 0- 20-2) 千原香奈(鵬)
 ※ファーストで出続けた大村が守備機会最多、しかも失策ゼロと素晴らしい数字。後半怪我でリタイアしていなかったら間違いなくゴールデングラブ賞だった。
 ※ゴロを多く処理した内野手が山根、山城、高坂の3人の高卒内野手で、ともに30以上(補殺数から推測)。
 ※三宅と田邊の両外野手は補殺が3と立派な数字。


<春の熊野オープンでのデンソー戦でホームランを放つ長崎望未(トヨタ)>
長崎望未
<第7節の織機戦で満塁ホームランを放った市口侑果(ルネサス)>
市口侑果
<第8節の織機戦で三塁打を放った三宅美咲(シオノギ)>
三宅美咲
<夏の星野メモリアルでショートを守る山城みな(誘電)>
山城みな

<新人選手の全打撃成績>
打撃データ(1)
打撃データ(2)


posted by silvercats |00:56 | 日本リーグの記録と解析 | コメント(2) | トラックバック(0)
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