2008年04月16日

THE OUTSIDERというブルーオーシャン

プロ格闘技の歴史とは、男子の妄想を具現化する歴史かもしれない。

「どの格闘技が最強なんだろう?」
「誰が史上最強なんだろう?」
それがプロ格闘技のルーツであり、
その事だけで酒場で朝まで語れる至極の話題。
僕みたいな変態に限らず、この種の妄想は男なら誰もがワクワクするはず。
漫画もゲームを見たら分かる。
「格闘技」「不良」「ヤクザ」「喧嘩」
男なら誰もが、興奮するキーワード。
 
子供が青年になり、大人になるにしたがって「常識」という鎖が人を縛る。
無理やりに誰かが縛っているのか、自分で自分を縛っているのか。
分からないが、「常識」という鎖が否応なく人を縛ってしまう。
たまに縛られない様な非常識な人間がいる。
また、縛られた鎖を断ち切る猛者もいる。
彼等が新しい価値を我々に提供する。
そして、時代は変わる。
 
この大会を今になって振り返ると、「人気が出て当然」。
そう思うが、このコンセプトを発想出来るセンス。
それを、僕は持ち合わせていなかった。
持ち合わせていたとしても、具現化する人脈もノウハウも資金もないのだが。
前田日明は、全てを持ち合わせていた。
本当に何かをプロデュースしたプロデューサーは少ない。
その数少ないプロデューサーの1人が、前田日明。
あと思いつくのは、K-1を作った石井和義。
あとは修斗を作った佐山聡。
 
子供心を失わない前田日明の凄さ。
そして、その子供心が具現化出来てしまう凄さ。
彼の人間性が一部で言われている様に、本当に問題があれば妄想で終わっただろう。
豪傑特有の「何か」はあるかもしれない。
だが様々な人間が協力しているからこそ、形になっているはずだ。
 
今のアントニオ猪木は、過去の貯金を食い潰す事しかしない。
発想が非常に安易で、夢や情熱は感じられない。
あれを愉しめるのは、相当にマニアックな人。
あるいは、猪木が絶対神な人。
体感はしていないが、全盛期に圧倒的だったのは頭では分かっている。 
しかし、今のアントニオ猪木は少なくともクリエイティブな情熱を
格闘技に対して持っているとは思えない。
永久電池には持っていそうだが。

前田日明は、HERO'Sスーパーバイザー時代というリハビリ期間を除けば、
常に貯金を使って新しい挑戦をし続けている。
贔屓目に見ているのかもしれないが、リングスの発想は「世界各地の格闘技の猛者が
世界最強を賭けて、リングで闘う」という非常識な(無論良い意味で)発想だった。
漫画の世界だけで終わりそうな世界観を、現実の世界に持ち込む。
それが、前田日明。

一時期、HERO'S後期、前田好きが災いして愛憎といった気持ちを抱いた。
それ程に、当時の前田には幻滅する事が多かった。
あの時間は戦場に帰ってくるのに、必要だったリハビリ期間だったのかもしれない。
あの程度で幻滅していては、猪木ファンに怒られるとも思う。
彼等の裏切られっぷりは、こんなものではないだろうし。

PRIDEやK-1と対抗する程には、資金が無くても始められるシステム。
知りたいが知らない身近なのに、未知な世界。
もう無いと思っていた「ブルーオーシャン」が其処に。

見事なまでの逆転戦略。
…と喜び過ぎても、OUTSIDERは始まったばかり。
過度に喜ぶと、後が怖い。

僕が依然として前田日明が好きだった事に気付きつつ、
次回大会に期待したい。


サイゾー
http://www.cyzo.com/2008/04/post_488.html
ブルーオーシャン戦略
http://www.jmrlsi.co.jp/menu/yougo/my02/my0222.html

posted by siko_yugi |22:36 |
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