2008年01月28日

前田日明と秋山成勲

前田日明が三崎vs.秋山戦、大晦日の出来事を激白!=格闘技通信発
「4点ポジションから立ち上がる時に蹴ったらダメだよ」
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/column/200801/at00016059.htmlノーコンテスト裁定に秋山とFEG谷川代表が会見、三崎に苦言
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/headlines/etc/20080123-00000030-spnavi-fight.html


かつてのファンである僕が、呆れる昨今の前田日明。

「オレがその場にいたら止めてるね」とインタビュー中、答えている前田。
「山本KIDは止めなかったのに?」とベタだけど、突っ込みたくもなる。

かつての前田は「少年臭さ」が素敵だった。
豪傑風を気取る前田。
知性派を気取る前田。

「強がってる前田も本当は寂しいんだろう」
「三島由紀夫が好きだと言いながら、引用する言葉はいつも一緒やな」

そういう部分も含めて、背伸びした感じの前田を魅力的に感じた。
何処か自分自身の弱い部分と重なり、親近感を感じたのかもしれない。
ただ、彼は「最強」の男。
苦悩しつつ、理不尽に立ち向かう不器用な孤高の男。
だから、憧れた。
自分自身の弱い部分を持った男が、最強。
「ナイーブなのに最強」という前田日明。
何故か報われない男、前田日明。
少し悲劇的な感じが、アムロ・レイ的でもあった。

ただ、アムロ・レイが英雄なのは。
当然だが、ガンダムのパイロットなのが前提。
ガンダムに乗れないアムロ・レイなんて、少年は憧れない。
繊細すぎて、あまり関わりたくない系統の人。

前田日明も同様。
世界最強だからこそ、憧れた。
膝を壊した後も、怪我さえしていなければ。
そう仮説の中で、「前田日明最強論」を保つ事が出来た。
最強じゃない前田日明なんて。
否、最強ぶらない前田日明なんて。
安生に仕返しが出来ない前田日明なんて。

健全ではないメンタリティーを持っていても。
才あればこそ光る。
明らかに精神の病んでいるミスチルの桜井やCOCCO。
尾崎豊やカート・コバーン。
才が無ければ、ただの精神病患者。
才あればこそ、英雄。
その闇が才を引き立たせ、彼等をより魅力的にさせる。

喧嘩に負けた事で、自分の才を否定された前田。
才を失くした前田日明は、(まともな)人になるしか無かった。
安生に襲撃され惨めな姿を世間に晒した後、仕返しの出来ない前田。
三国志の破滅的豪傑「呂布」ならば、有り得ない姿。
それは、自己否定と同義。
報復が出来ずに、怯えた時点で前田日明は「ただの人」になった。
前田によって惨めな姿を晒す羽目になった猪木でさえ、あんな姿を晒した事はない。
かつての憧れに「因果応報」とは言いたくないが。

しかし、それは前田日明にとって
人として成長する「良い機会」だったかもしれない。
前田が、公の場から姿を消した時間。
HERO'Sスーパーバイザーとして帰ってくるまでの時間。
それは「チャンス」だった。
その間に、前田は変わるべきだった。
人間的成長を、僕は期待していた。

「格闘技界に前田日明が足りない」
誰かが言っていた名文句。

前田日明の実直さ。
格闘技に対する不器用な純潔。
それは事実、足りなかった。
そして、前田日明が戻ってきた後も足りていない。

言うだけ番長。
口先だけの人間なんて、余り過ぎる程に。

前田は「失くしてはいけないモノ」を失くしつつあり、
「失くさねばいけないモノ」を失くせずにいる。

「失くしてはいけないモノ」を失くしたと書けないのは、
僕の青春への未練だろうか。


ノーコンテスト裁定に秋山とFEG谷川代表が会見、三崎に苦言
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/headlines/etc/20080123-00000030-spnavi-fight.html

純然たるスポーツ競技として。
そんな前提で、この裁定について語ろうとは思わない。
K-1以前の格闘技とは、状況は明らかに違う。
大晦日のゴールデンタイムに放送されるプロ興行。
格闘技は、立派なショービジネスなのである。

今回の裁定が下ったほぼ全ての要素は、ビジネスとしてである。
スポーツ競技としての要素は、皆無。
「どう次に繋がるか」
それだけである。

三崎は、勝ち逃げしても良いかもしれない。
強引に流れを政治力で変える谷川。
格闘技ファンなら誰もが感じるであろう不快感。
両者、TOPクラスの強豪。
再戦は、非常に魅力的ではある。
ただ、無理矢理筋書きを変更する必要はなかった。
何故、流れをここまで粗末にするのか。

純粋に秋山のミソギは済んだと思っていたし、新しい秋山を見たかった。
彼の再起を心から応援したかったし、
彼は非常に魅力的な試合をする選手だとも思う。
別に三崎に負けたから、格が落ちる訳でもない。
あのブーイングの中、あれだけの姿を見せた秋山。
結果に狂喜した後、多くの格闘技ファンは秋山を認めたはずだ。
それなのに、何故。

谷川という権力者のビジネスセンスの無さ。
脚本家としての質の悪さ。
ある程度自然に任せて手綱を握る。
それが最善だと何故、分からないのか。
今の時代。
世間の声が、聞こえない訳はないのに。
ここまで酷いと、他の理由。
例えば、日韓の政治的背景を勘繰りたくもなる。
異常としか言い様がない。
「谷川の後ろには、某政治団体と…。某政治団体の後ろには…」みたいな。

ここまで踏み外して妄想すると
三流芸能雑誌みたいになるので、この辺で止めておこう。

ま、有り得ないか。
それにしても。
何だかんだで谷川は、懐かしい「俺たちの時代」に「格闘技通信編集長」だった男。
いくらなんでも谷川がここまで愚かだったとは思えないのだが。



http://blog.livedoor.jp/siko_yugi/より転載

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posted by siko_yugi |07:27 |
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