理系男子が送るスポーツ観戦記

ハリルの目指すサッカーとは? 〜UAE戦、タイ戦総括〜

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W杯予選の山場アウェーのUAE戦とホームのタイ戦に2連勝したハリルジャパン。 結果を見ればマスコミからもファンからももっと称賛の声が上がって良いはずですが…。 本田を始め一部選手の間からも内容について不満があがる始末…。 この原因はどこからくるものなのかハリル監督の目指すサッカーとは?を考察します。

そもそもW杯の予選はとても厳しくあのオランダもアルゼンチンさえも予選敗退の危機を迎えているぐらい。 A組では韓国もやっとこさ2位をキープしている現状を考えると何より結果が重要視されます。 ハリルホジッチ監督もその厳しさは過去2度の経験から痛いほどわかっているハズ。 そして彼は超が付くほどリアリスト(現実主義者)です。 きっと今は予選を突破さえすれば内容はそれほどこだわっていないと思います。

また、「デュエル重視・縦に早い攻撃」というキーワード以外は決まった形の戦術スタイルを持たないのも特徴。 選手の特徴やコンディション把握し、今使える選手を組み合わせて相手のスタイルやチーム状況 さらには競技場などの周囲の状況によっても選手の組み合わせと戦術を変える。 沢山の選手の中から選手を選べる代表監督ならではの手法です。

この手法のメリットは 1.選手同士の競争意識を高められる。 2.たとえ故障者が出てもチーム力が下がらない。 3.相手チームに100%の力を出させない

逆にデメリット 1.自分達の長所を活かしきれないことがある 2.選手間のイメージの共有の部分が少ないので選手同士で意思の疎通が難しいこと 3.入れ替わってしまうので連携の強化が難しい事。 ハリル監督は煩雑にメンバーを入れ替えるイメージがありますが実はCBのコンビは最終予選で変えていません。 即失点に繋がるDFの連携は重要視しているのが伺えます。このあたりもリアリストですね〜。

この辺りをふまえてUAE戦とタイ戦を振り返ることとします。 UAE戦は相手のオマルを抑えることを第一優先とし経験のある今野と長友にその役割を任せた結果、UAEは戦いづらそうでした。 プラス今野がボランチとして攻撃面でのビルドアップにも活躍してくれまた 1トップ大迫の所でボールが収まるのでハリルの縦に早い攻撃も機能しての快勝!! と言っていいでしょう。

ホームのタイ戦は大迫の欠場の影響が大きくボールの収まりどころがなく縦パスの多くが相手に渡ってしまう。 さらにボランチ起用の酒井は守備面では頑張っていましたが攻撃面のビルドアップという意味では役不足。 ボランチの山口ももともとココは苦手分野なので全く機能しませんでした…。 要するに前にボールを運ぶ選手がいなくてCBからのパス縦パスに頼る形になりそこを相手に狙われたという事。 それでもリスクをかけて縦に急いだので悪循環に繋がり相手ペースの時間帯が増えてしまった…。

今までの日本代表は中盤からショートパスを繋いでビルドアップする方法をとってきたので 本田や香川と言ったザック時代に活躍した選手にはそのイメージが強く残っているのでしょう。 今までボールを保持して主導権を握ってもなかなか点が入らなかったのに相手ペースの試合の方が点が入るのは皮肉なものですが 良いサッカーをすれば勝てるというものでもないというのがサッカーの面白さですね。

ハリル監督の選手選考と起用ではっきりしているのは前線3枚にはゴールととる事を常に求めていて更に1トップにはポストプレーを求めています。 右と左のFWにはDFラインの裏に抜ける能力と守備の役割も重要なのでアップダウンが激しくかなり運動量が入りますね。

それでも本田、香川、清武というつなぎが出来る選手も使い続けているということを考えると速い攻撃を求めながらも 縦パスを利用し相手のDFラインを下げることが出来たら空いた中盤のスペースを利用してショートパスを使った攻撃も合わせて いきたいと考えているのではないでしょうか? ただしこの部分が成熟するには連携が必要で時間もかかるので予選突破後に本格的に取り組もうと割り切っているのでは? 代表が招集できる短い期間の中で今出来ることをしっかりこなし着実に積み上がっていると思います。

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ハリルの目指すサッカーとは? 〜UAE戦、タイ戦総括〜

 このコメントに賛成です。ハリル監督が「現実主義者」(+負けるのがきらい)だというのも解りました。彼は,それでアルジェリアで成功しています。日本は「日本のサッカー」に(言葉に)拘り過ぎているのではないでしょうか。「縦に早く少ないタッチでゴールする」「スペースがあればボールをつないでファンタジックにゴールする」「1対1に強くなる」最後は「絶対に負けない」これで,いいんだと思うのですが。アルジェリアの時は,もっと現実的であったと思います。まだまだ日本では思い切ったことをせず,安全な(関係者が安心する)方向を向いているように思えます。それでいうと,きのうのタイ戦も
(無理した)ダブルボランチをおいて日本の安心できる形にした結果,結果は大勝,内容は負けの試合でした。横パスのミスが多く(なかったのは川島だけかな―キーパーは横パスしないか)それがすぐタイの攻撃になり,危険な場面になるという,見ている側はタイボール,そく不安になるという状況だったように思えます。UAE戦のようなホームでも思い切った大胆な戦略でやってほしいと思うのですが。

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