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知っていますか、JBCはドーピング検査を実施しないんですよ

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 さて、ルイス・ネリーのドーピング検査で陽性という結果が出ながらも、現在WBCは総会でネリーの処分を行わない方針であることを決めている。以前も話した通り、このまま有耶無耶にされてしまうという可能性が十分に考えられる。

 結局有耶無耶にされたという事例が多く挙げられるボクシング界。レイムンド・ベルトランのように明確なサスペンドを受けたという事例の方が実は稀で、ある意味で格闘技というジャンルで処分をする難しさも感じている。

 これはボクシングという競技がどうしてもエンターテインメント性を求められる競技であるということと同義でもある。ギレルモ・リゴンドウのボクシングがつまらないと言われるのもその通りで、ポイントアウト性でありながらも、リスクを負って倒しに行かなければならないというある種の矛盾さえ生じさせているのだから。

 厳格なドーピング検査を受けるかどうか、というのも選手それぞれで、ノニト・ドナイレのように厳しい検査を受け続けると公言する方がむしろ稀な存在なのだ。日本人には無縁のように聞こえるこのドーピングという問題も、ネリーの一件があってからは決して無視ができないものと化しているように思えるのだ。

■日本タイトルマッチではドーピングしても怒られない

 そもそもJBCにドーピングを検査する機関は存在していない、というのをご存知だろうか。そもそも2001年に日本アンチドーピング機構が設立されてからというもの、Jリーグを始め多くの体育連盟が加盟している。我那覇和樹選手のように頓珍漢な検査でキャリアを奪われてしまった事例も無くはないが、世界的に問題となっているドーピング検査に関して比較的厳格に対応しようとする姿勢は分かる。

 一方で加盟していないNPBや日本ゴルフツアー機構は、独自でドーピング検査を実施しており、ドーピングの撲滅に向けて努力する姿勢は見せている。きちんとした対策を取っていないのは相撲とボクシングだけなのだ。日本相撲協会ではドーピング検査を実施しておらず、稀勢の里が所属していた鳴戸部屋の鳴戸親方がインスリン注射を弟子に打たせていた疑いでひと騒動あった。

 一方で、ボクシングではそのような話題が聞こえてこない。もちろん火のない所に煙は立たぬとは言うが、明確にドーピング検査をしているかどうかさえ怪しいのだ。尿検査だけでも5万円から7万円はかかるというコストの問題、血液検査となると30万円前後は常にかかることとなる。ボクシングジムもJBCにもそんな金があるわけないのだ。

 明確に行われるのは世界戦だけで、その内容も実態はどうなのかは怪しいというのが実情らしい。つまり、「日本タイトルマッチ」や「東洋太平洋タイトルマッチ」など地域タイトルマッチではドーピングをし放題になる。

■一貫したドーピング検査というのは不可能なのか?

 ボクシングというのは個人競技である。いくらチームであることを証明しようとも、最終的にリングに立つことができるのは一人だけだ。加えて、様々なところが明確になっていないこのボクシングという競技で、ドーピング検査も各団体によってやはり基準も違ってくるようだ。

 これは高山勝成選手のトレーナーである中出トレーナーのブログに書かれてあったことだが、WBCとWBAのドーピング検査はいい加減で緩いものなのだそうだ。IBFは計量やランキング含めて基準が厳格であるとのことなのだ。

 では、すべての基準をIBFと同格にすれば良いかと言われると、そういうことでもないと思う。ある意味でボクシングは個人の事情が許される性格がとても強い。結果としてそれがダブルスタンダードを生み出す温床となっているわけだが。

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ルイス・ネリー
山中慎介
ドーピング
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