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ゴロフキンとカネロ。メイウェザーとマクレガー。ボクシング界を左右する一戦は今まさに始まろうとしている。

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 多くのボクシングファンが期待しているであろう、亀海喜寛とミゲール・コットの世界戦。特にアメリカでの人気がとても高いコットを相手に亀海がどこまでやれるのか、という点は非常に興味深い一戦が幕を開けようとしている。

 その同日に、多くのファンがこちらは「茶番」と感じるであろう一戦も行われようとしていることもまた、事実である。フロイド・メイウェザー・ジュニアとコナー・マクレガー。「対戦する」という噂があった両者は、恐らく私の中ではエキシビジョンマッチになるのではないかなと思っていたが、どうやらネバダ州がボクシングルールに則って行うということだそうだ。

 恐らくは12ラウンドに近づくにつれて、マネーの勝利が近づいてくることだろう。一晩で動く金額は200億以上。モハメド・アリ対アントニオ猪木のような茶番に終わるのか、それとも歴史を越えた驚きをもたらすのかが楽しみである。

 一方で、亀海vsコットよりも重要な試合がまた近づいていることも明記しておこう。GGGことゲンナジー・ゲンナジービッチ・ゴロフキンと、カネロことサントス・サウル・アルバレス・バラガン。ミドル級最強決戦が来月行われようとしている。

■マクレガーvsマネーを茶番と決めつけるのは危険である理由

 現状、マネーが引退した後のボクシング界はいささか寂しい。未だにその強大な存在の幻想に未だ生きているような気がしてならない。メディアを引き寄せるキャラクター、発言。SNSを駆使した行動に、度々起こすトラブル。そしてつまらないと称されるファイトスタイル。しかし、当のマネーはどこ吹く風。まるで世界が自分を中心に回っているかのような自由奔放な行動に誰もが惑わされ続ける。

 結局は、2度目の現役引退を撤回してプロデビューから続く49戦無敗という記録を、コナー・マクレガーという総合格闘家と対戦することで伸ばすこととしたのだ。MMAルールで行うのであれば、おそらくはマクレガーが勝利するだろうし、ボクシングルールであればボクシングを熟知しているメイウェザーが勝利する。それ故に「茶番」と称する方も居るのだろう。

 しかしだ。ボクシング界そのものがメイウェザーという男の幻想に振り回されたままであるというのに、それを茶番と決めつけて切り捨てることはいささか危険のような気がしてならない。マネーはとてもビジネスライクな男である。そして彼を越えるタレント性と注目度を集める選手は皆無だろう。カネロも、全盛期を過ぎていたとはいえパッキャオも。誰も勝利できなかった事実を含めて。

 ボクシングは「何を賭けて争うか」よりも「誰と戦うか」に主眼が置かれつつある。これは日本人の中で増えている統一戦への機運が高まっているのと同じことである。相対的に世界王者の価値が下落したことによって「誰と戦うことに価値があるのか」というある種戦いにおけるシンプルさが戻ってきつつあるように思える。そして、それを自由に選択できる環境もできているのだろう。

■だからこそ、ゴロフキンvsカネロの試合は重要なのだ。

「スター」であった、マネーが一度退いたことで、ボクシングはよりシンプルなものへと変化している。ゴロフキンとカネロの試合は、その一端を担うだろう。というよりも、ボクシングの未来そのものを決めてしまう可能性だって高い。

 ボクシングは、多くの階級で激しいサバイバルが行われつつある。17階級に国際的に認められた4団体は、暫定王者にスーパー王者、休養王者に名誉王者、ダイヤモンドベルトと世界王者を多く乱発している。WBAだけでは無い。あれほど評判が良いように見えるWBCだって同じようなことをしている。今回行われる統一戦でも、カネロはWBCのタイトル認定料を支払わないと明言しているのだ。ちょっと前だとアンドレ・ウォードがWBC名誉王者を断ったことが記憶に新しい。

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